JP7298609B2 - 蓋部材の製造方法、蓋部材、及び電子部品パッケージの製造方法 - Google Patents

蓋部材の製造方法、蓋部材、及び電子部品パッケージの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓋部材の製造方法、蓋部材、及び電子部品パッケージの製造方法に関する。
電子部品が収容される凹部を有する基体には、その凹部の開口を封止する蓋部材が装着される。特許文献1に開示されるように基体と蓋部材とは、例えば、Au-Sn合金等の金属系接合材を用いて接合することができる。
特開2018-037581号公報
上記のように金属系接合材を用いて基体に蓋部材を接合する場合、蓋部材の本体部に金属系接合材を予め接合することで、蓋部材と基体とを接合する工程を簡略化することができる。しかしながら、このように予め本体部に接合された金属系接合材を有する蓋部材では、金属系接合材の残留応力により、本体部から金属系接合材が剥離するおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、金属系接合材の剥離の発生を抑えることのできる蓋部材の製造方法、蓋部材、及び電子部品パッケージの製造方法を提供することにある。
上記課題を解決する蓋部材の製造方法は、電子部品が収容される凹部を有する基体に装着して用いられる蓋部材の製造方法であって、前記蓋部材は、本体部と、前記本体部に設けられ、前記蓋部材を前記基体に装着する際に前記凹部の開口を取り囲む位置で前記基体に接合される接合部と、を有し、前記製造方法は、前記本体部上に金属系接合材を配置する第1工程と、前記本体部上に配置された金属系接合材を溶融させた後に冷却することで前記接合部を形成する第2工程と、を備え、前記第1工程において前記本体部上に配置する前記金属系接合材の形状を、周方向において部分的に離間した離間部、及び周方向において部分的に幅の狭い幅狭部の少なくとも一方を有する枠形状とする。すなわち、枠形状の金属系接合材は、金属系接合材をその周方向において離間した複数の部分に分ける少なくとも一つの離間部を備えるか、あるいは、金属系接合材の周方向の少なくとも一部に金属系接合材のその他の部分に比べて幅の狭い部分を有している。
この方法によれば、第2工程において金属系接合材に生じる応力を上記離間部及び幅狭部の少なくとも一方によって緩和することができる。
上記蓋部材の製造方法では、前記第1工程において前記本体部上に配置する前記金属系接合材の形状を、4つの隅部のうち少なくとも一つの隅部に前記離間部及び前記幅狭部の少なくとも一方を有する四角枠形状とすることが好ましい。すなわち、四角枠形状の金属系接合材は、少なくとも一つの隅部に設けられた離間部により金属系接合材の周方向において離間した複数の部分に分けられているか、あるいは、少なくとも一つの隅部に金属系接合材のその他の部分に比べて幅の狭い部分を有していることが好ましい。
この方法によれば、第2工程の接合部の形成において、残留応力が集中し易い隅部を削減することができる。
上記蓋部材の製造方法において、前記本体部は、光透過性を有する基板と、前記基板上に設けられる金属層と、を有し、前記金属層の形状は、前記基体の前記凹部の開口を取り囲むように配置される連続の枠形状であり、前記第1工程において前記金属層上に前記金属系接合材を配置することが好ましい。
この方法によれば、第2工程において金属系接合材に生じる応力を上記離間部及び幅狭部の少なくとも一方によって緩和し、光透過部を有する蓋部材を製造することができる。
上記蓋部材の製造方法において、前記基板は、ガラス基板であり、前記金属層は、Au層を有し、前記金属系接合材は、Auを含み、前記第1工程において前記Au層上に前記金属系接合材を配置することが好ましい。
上記のようにAu層上にAuを含む金属系接合材を配置する場合、金属層と金属系接合材との接合強度を高めることができる。ここで、金属層と金属系接合材との接合強度を高めると、金属系接合材の残留応力によってガラス基板と金属層との間の剥離が生じ易くなる傾向にある。上記方法では、金属系接合材に生じる応力を上記の離間部及び幅狭部の少なくとも一方によって緩和することで、金属系接合材の残留応力に基づく金属層の剥離の発生を好適に抑えることができる。
上記蓋部材の製造方法では、前記第1工程において塗布法を用いて前記本体部上に前記金属系接合材を配置することが好ましい。
この方法によれば、蓋部材の生産性を高めることが容易となる。
上記蓋部材の製造方法において、前記幅狭部の幅寸法は、前記幅狭部に隣接する金属系接合材の部分の幅寸法の2/3以下であることが好ましい。すなわち、金属系接合材は、金属系接合材の周方向の少なくとも一部に金属系接合材のその他の部分に比べて幅が2/3以下の部分を有していることが好ましい。
上記課題を解決する蓋部材は、電子部品が収容される凹部を有する基体に装着して用いられる蓋部材であって、本体部と、前記本体部に設けられ、前記蓋部材を前記基体に装着する際に前記凹部の開口を取り囲む位置で前記基体に接合される接合部と、を有し、前記接合部は、金属系接合材から形成され、前記接合部の形状が、周方向において部分的に離間した離間部、及び周方向において部分的に幅の狭い幅狭部の少なくとも一方を有する枠形状である。すなわち、枠形状の接合部は、接合部をその周方向において離間した複数の部分に分ける少なくとも1つの離間部を備えるか、あるいは、接合部の周方向の少なくとも一部に接合部のその他の部分に比べて幅の狭い部分を有している。
上記蓋部材において、前記幅狭部の幅寸法は、前記幅狭部に隣接する接合部の部分の幅寸法の2/3以下であることが好ましい。すなわち、接合部は、接合部の周方向の少なくとも一部に接合部のその他の部分に比べて幅が2/3以下の部分を有していることが好ましい。
上記課題を解決する電子部品パッケージの製造方法は、上記蓋部材と前記基体とを備える電子部品パッケージの製造方法であって、前記蓋部材を前記基体に装着する装着工程を備え、前記装着工程は、前記凹部に前記電子部品が収容された前記基体と前記蓋部材の前記接合部とを圧接させた状態で加熱することで、前記接合部により前記基体の前記凹部の開口を封止する。
本発明によれば、金属系接合材の剥離の発生を抑えることができる。
(a)は、実施形態における蓋部材を示す平面図であり、(b)は、(a)の1b-1b線に沿った断面図である。 (a)は、蓋部材の製造方法を示すフロー図であり、(b)は、電子部品パッケージの製造方法を示すフロー図である。 蓋部材の製造方法で準備する基体を示す平面図である。 蓋部材の製造方法の第1工程を説明する説明図である。 電子部品パッケージの製造方法を説明する断面図である。 電子部品パッケージを示す断面図である。 蓋部材の変更例を示す平面図である。 蓋部材の変更例を示す平面図である。 蓋部材の変更例を示す平面図である。
以下、蓋部材の製造方法、蓋部材、及び電子部品パッケージの製造方法について図面を参照して説明する。なお、図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率についても、実際と異なる場合がある。
図1(a)及び図1(b)に示すように、蓋部材11は、本体部12と、本体部12に設けられる接合部13とを有している。図5に示すように、蓋部材11は、基体14に装着して用いられる。基体14は、電子部品15が収容される凹部16を有している。蓋部材11の接合部13は、蓋部材11を基体14に装着する際に基体14の凹部16の開口を取り囲む位置で基体14に接合されるように配置されている。
図1(b)に示すように、蓋部材11の本体部12は、光透過性を有する基板12aと、基板12aに設けられる金属層12bとを有している。
光透過性を有する基板12aの具体例としては、ガラス基板、サファイア基板、樹脂基板等が挙げられる。基板12aは、反射防止膜等の機能性膜付き基板であってもよい。例えば、図5に示す基体14の凹部16に収容される電子部品15が紫外線を照射する光源、又は紫外線を受光する素子の場合、紫外線透過性を有する基板が用いられる。基板の厚さは、0.1mm以上、1mm以下の範囲内であることが好ましく、より好ましくは0.2mm以上、0.5mm以下の範囲内である。
本体部12の金属層12bは、基板12aと接合部13との接合強度を確保するために設けられている。金属層12bの形状は、基体14の凹部16の開口を取り囲むように配置される連続の枠形状である。金属層12bは、基板12a側から順に、下地層、中間層、及び表層の三層から構成される。下地層に用いられる金属としては、例えば、Cr、Ta、W、Ti、Mo、Ni、Pt等が挙げられる。中間層に用いられる金属としては、例えば、Ni、Pt、Pd等が挙げられる。表層に用いられる金属としては、例えば、Au、Sn、Ag、Ni、Pt等が挙げられる。金属層12bに用いられる金属は、単体であってもよいし、合金であってもよい。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施形態の蓋部材11における接合部13の形状は、周方向において部分的に離間した離間部Gを有する四角枠形状である。すなわち、四角枠形状の接合部13は、接合部13をその周方向において離間した複数の部分に分ける少なくとも一つの離間部Gを備える。四角枠形状の接合部13は、4つの隅部のうち少なくとも一つの隅部に離間部Gを有することが好ましい。すなわち、四角枠形状の接合部13は、少なくとも一つの隅部に設けられた離間部Gにより接合部13の周方向において離間した複数の部分に分けられていることが好ましい。また、接合部13は、対角を構成する一対の隅部にそれぞれ位置する一対の離間部Gを有することがより好ましく、本実施形態のように4つの隅部にそれぞれ位置する4つの離間部Gを有することがさらに好ましい。
接合部13は、金属系接合材から形成される。詳述すると、接合部13は、金属系接合材からなるとともに本体部12の外縁に沿うように延在する延在部Eと、延在部Eと延在部Eとの間に形成された離間部Gとを有する。金属系接合材としては、半田材やろう材として市販されるもの用いることができる。金属系接合材としては、例えば、Au-Sn合金、Pb-Sn合金、Au-Ge合金等が挙げられる。
本体部12の基板12aがガラス基板の場合、ガラス基板上にAu層を有する金属層12bを設けるとともに、Au層上にAuを含む金属系接合材から構成される接合部13を設けることが好適である。金属層12bは、例えば、下地層としてCr層、中間層としてNi層、表層としてAu層の三層構造で構成することができる。
次に、蓋部材11の製造方法について説明する。
図2(a)に示すように、蓋部材11の製造方法では、まず、本体部12を準備するステップS10を行う。図3に示すように、本実施形態のステップS10において準備する本体部12は、複数の本体部12が個別に分離される前の一体となった状態(所謂、マザー基板の状態)とされているが、個別の本体部12を準備してもよい。本体部12は、基板12aの主面上に金属膜(金属層12b)を成膜することで得られる。金属膜の成膜方法としては、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンアシスト又はイオンプレーティングを用いた真空蒸着法、及びCVD法が挙げられる。
次に、図4に示すように、蓋部材11の製造方法では、本体部12上に金属系接合材を配置する第1工程を行う(ステップS11)。ステップS11の第1工程において、本体部12上に配置する金属系接合材の形状を、周方向において部分的に離間した離間部Gを有する四角枠形状とする。すなわち、四角枠形状の金属系接合材は、金属系接合材をその周方向において離間した複数の部分に分ける少なくとも一つの離間部を備える。
ステップS11の金属系接合材の配置では、金属系接合材を本体部12上に塗布する塗布法を用いることができる。塗布法では、市販のペースト状の金属系接合材を用いることができる。塗布法の例としては、マスクを用いた印刷法(スクリーン印刷法)、ディスペンサを用いた塗布法等が挙げられる。なお、ステップS11の金属系接合材の配置では、予め所定形状に形成した金属系接合材の成形体を本体部12上に配置してもよい。
次に、蓋部材11の製造方法では、本体部12上に配置された金属系接合材を溶融させた後に冷却することで接合部13を形成する第2工程を行う(ステップS12)。ステップS12の接合部13の形成では、金属系接合材を配置した本体部12を周知のリフロー炉を用いて加熱することで、金属系接合材を溶融させることができる。金属系接合材は、本体部12上で溶融された後に冷却されることで、本体部12に接合(溶着)される。
ステップS12の第2工程において、金属系接合材を溶融させた後の冷却は、150℃以上、300℃以下の温度範囲、2分間以上、30分間以下の時間の条件で温度を維持する徐冷を含むことが好ましい。この場合、金属系接合材の応力をより緩和することができ、かつ蓋部材11の生産性も維持し易い。
本実施形態におけるステップS12の第2工程では、複数の蓋部材11が一体となった一体品が得られる。得られた一体品を切断刃や、レーザー等を用いた周知の切断法により切断することで、複数の蓋部材11を得ることができる。
次に、電子部品パッケージの製造方法について説明する。
図2(b)に示すように、電子部品パッケージの製造方法では、まず、凹部16に電子部品15が収容された基体14を準備する(ステップS13)。ステップS13で準備する基体14の材質としては、例えば、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、炭化ケイ素、窒化ケイ素等のセラミックス、これらセラミックスとガラス粉末が混合焼結されて成るガラスセラミックス、Fe-Ni-Co合金、Cu-W合金、Kovar(登録商標)等の合金等が挙げられる。
図5に示すように、基体14の開口部には、必要に応じて金属層M1を設けることができる。例えば、基体14がセラミックスから構成される場合、蓋部材11の接合部13(金属系接合材)を構成する金属元素を含む金属層M1を基体14に設けることで、基体14と接合部13との密着性(接合強度)を高めることができる。
基体14の凹部16内に収容される電子部品15としては、例えば、レーザーモジュール、LED光源、光センサ、撮像素子、光スイッチ等の光学デバイスが挙げられる。電子部品15は、振動センサ、加速度センサ等であってもよい。
次に、図2(b)に示すように、電子部品パッケージの製造方法では、蓋部材11を基体14に装着する装着工程を行う(ステップS14)。
図6に示すように、ステップS14の装着工程では、凹部16に電子部品15が収容された基体14と蓋部材11の接合部13とを圧接させた状態で加熱する。詳述すると、ステップS14の装着工程では、蓋部材11の本体部12と、基体14との間において、加熱により溶融された金属系接合材を加圧することで、接合部13が流動して離間部Gを埋め、接合部13は、凹部16の開口を取り囲むように連続した枠状すなわち無端環状の封止部17となる。これにより、基体14の凹部16の気密性が保たれた電子部品パッケージが得られる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)蓋部材11は、電子部品15が収容される凹部16を有する基体14に装着して用いられる。蓋部材11は、本体部12と、本体部12に設けられる接合部13とを有している。接合部13は、蓋部材11を基体14に装着する際に凹部16の開口を取り囲む位置で基体14に接合される。
蓋部材11の製造方法は、本体部12上に金属系接合材を配置する第1工程と、本体部12上に配置された金属系接合材を溶融させた後に冷却することで接合部13を形成する第2工程とを備えている。蓋部材11の製造方法の第1工程において、本体部12上に配置する金属系接合材の形状を、周方向において部分的に離間した離間部Gを有する枠形状とする。すなわち、枠形状の金属系接合材は、金属系接合材をその周方向において離間した複数の部分に分ける少なくとも一つの離間部Gを備える。
この方法によれば、第2工程において金属系接合材に生じる応力を上記離間部Gによって緩和することができる。これにより、金属系接合材の剥離の発生を抑えることができる。
(2)蓋部材11の製造方法では、第1工程において本体部12上に配置する金属系接合材の形状を、4つの隅部のうち少なくとも一つの隅部に離間部Gを有する四角枠形状とすることが好ましい。すなわち、四角枠形状の金属系接合材は、少なくとも一つの隅部に設けられた離間部Gにより金属系接合材の周方向において離間した複数の部分に分けられていることが好ましい。
この場合、第2工程の接合部13の形成において、残留応力が集中し易い隅部を削減することができる。従って、金属系接合材の剥離の発生を好適に抑えることができる。
(3)蓋部材11の製造方法において、本体部12は、光透過性を有する基板12aと、基板12a上に設けられる金属層12bとを有している。本体部12の金属層12bの形状は、基体14の凹部16の開口を取り囲むように配置される連続の四角枠形状である。蓋部材11の製造方法では、第1工程において金属層12b上に金属系接合材を配置している。
この場合、第2工程において金属系接合材に生じる応力を離間部Gによって緩和し、光透過部を有する蓋部材11を製造することができる。従って、光透過部を有し、金属系接合材の剥離の発生を抑えた蓋部材11を得ることができる。
(4)蓋部材11の製造方法において、基板12aは、ガラス基板であり、金属層12bは、Au層を有し、金属系接合材は、Auを含むことが好ましい。この場合、第1工程においてAu層上に金属系接合材を配置する。
このように、Au層上にAuを含む金属系接合材を配置する場合、金属層12bと金属系接合材との接合強度を高めることができる。ここで、金属層12bと金属系接合材との接合強度を高めると、金属系接合材の残留応力によってガラス基板と金属層12bとの間の剥離が生じ易くなる傾向にある。上記方法では、金属系接合材に生じる応力を上記の離間部Gによって緩和することで、金属系接合材の残留応力に基づく金属層12bの剥離の発生を好適に抑えることができる。
(5)蓋部材11の製造方法の第1工程では、塗布法を用いて本体部12上に金属系接合材を配置することが好ましい。この場合、蓋部材11の生産性を高めることが可能となる。
(6)蓋部材11の接合部13は、金属系接合材から形成されている。蓋部材11の接合部13の形状は、周方向において部分的に離間した離間部Gを有する枠形状である。すなわち、枠形状の接合部13は、接合部13をその周方向において離間した複数の部分に分ける少なくとも1つの離間部Gを備える。
この構成によれば、蓋部材11において、金属系接合材の残留応力は、離間部Gによって緩和される。従って、蓋部材11において、金属系接合材の剥離の発生を抑えることができる。
(変更例)
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図7に示すように、蓋部材11の接合部13は、隣り合う隅部の間を連結する延在部Eの中間部分に位置する離間部Gを有していてもよい。すなわち、四角枠形状の接合部13は、少なくとも一つの延在部Eの中間部分に設けられた離間部Gにより接合部13の周方向において離間した複数の部分に分けられていてもよい。接合部13は、対向する一対の中間部分にそれぞれ位置する一対の離間部Gを有することがより好ましく、4つの中間部分にそれぞれ位置する4つの離間部Gを有することがさらに好ましい。なお、接合部13の隅部と接合部13の中間部分との両方に離間部Gを有するように変更することもできる。
・図8に示すように、蓋部材11の接合部13の形状は、部分的に幅の狭い幅狭部13aを有する四角枠形状であってもよい。すなわち、四角枠形状の接合部13は、接合部13の周方向の少なくとも一部に接合部13のその他の部分に比べて幅の狭い部分を有していてもよい。この場合、金属系接合材の残留応力は、幅狭部13aによって緩和される。従って、蓋部材11において、金属系接合材の剥離の発生を抑えることができる。幅狭部13aの幅寸法W1は、幅狭部13aに隣接する接合部13の部分の幅寸法W2の2/3以下であることが好ましく、より好ましくは1/2以下である。すなわち、接合部13は、接合部13の周方向の少なくとも一部に接合部13のその他の部分に比べて幅が好ましくは2/3以下、より好ましくは1/2以下の部分を有していることが好ましい。幅狭部13aの幅寸法W1は、0.1mm以上0.8mm以下であることが好ましく、より好ましくは0.15mm以上0.5mm以下である。幅狭部13aに隣接する接合部13の部分の幅寸法W2は、0.2mm以上2.0mm以下であることが好ましい。
また、図9に示すように、蓋部材11の接合部13における幅狭部13aは、接合部13の四隅に形成することもできる。
なお、図8及び図9では、接合部13が、幅狭部13aにおいて、四角枠形状の内側で連続するように幅狭となっている例を示したが、これに限られない。例えば、接合部13は、幅狭部13aにおいて、四角枠形状の外側で連続するように幅狭となっていてもよい。あるいは、接合部13は、幅狭部13aにおいて、四角枠形状の中央部分で連続するように幅狭となっていてもよい。
このように幅狭部13aを有する蓋部材11は、第1工程において本体部12に配置する金属系接合材の形状を部分的に幅の狭い幅狭部13aを有する枠形状とし、その後に第2工程を行うことで得ることができる。なお、幅狭部13aを有する蓋部材11は、第1工程において、周方向において部分的に離間した離間部を有する枠形状の金属系接合材を配置し、その後の第2工程において離間部に隣接する金属系接合材を流動させることで得ることもできる。すなわち、第1工程では、幅狭部を形成せずに、第2工程を利用して幅狭部13aを形成することもできる。なお、蓋部材11の接合部13は、幅狭部13aと離間部Gの両方を有していてもよい。
・蓋部材11の外形は、四角形状に限定されず、例えば、三角形状、六角形状等の多角形状であってもよいし、円形状であってもよい。
・蓋部材11の接合部13の枠形状は、四角枠状に限定されず、例えば、四角枠状以外の多角枠状や円形枠状等であってもよい。
・蓋部材11は、光を透過させない光非透過性を有する本体部を有していてもよい。例えば、蓋部材11として、金属製の本体部を採用する場合、金属層12bを省略することもできる。
11…蓋部材、12…本体部、12a…基板、12b…金属層、13…接合部、13a…幅狭部、14…基体、15…電子部品、16…凹部、17…封止部、G…離間部。

Claims (11)

  1. 電子部品が収容される凹部を有する基体に装着して用いられる蓋部材の製造方法であって、
    前記蓋部材は、本体部と、前記本体部に設けられ、前記蓋部材を前記基体に装着する際に前記凹部の開口を取り囲む位置で前記基体に接合される接合部と、を有し、
    前記製造方法は、前記本体部上に金属系接合材を配置する第1工程と、前記本体部上に配置された金属系接合材を溶融させた後に冷却することで前記接合部を形成する第2工程と、を備え、
    前記第1工程において前記本体部上に配置する前記金属系接合材の形状を、周方向において部分的に離間した離間部を有する枠形状とすることを特徴とする蓋部材の製造方法。
  2. 前記第1工程において前記本体部上に配置する前記金属系接合材の形状を、4つの隅部のうち少なくとも一つの隅部に前記離間部を有する四角枠形状とすることを特徴とする請求項1に記載の蓋部材の製造方法。
  3. 前記本体部は、光透過性を有する基板と、前記基板上に設けられる金属層と、を有し、前記金属層の形状は、前記基体の前記凹部の開口を取り囲むように配置される連続の枠形状であり、前記第1工程において前記金属層上に前記金属系接合材を配置することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓋部材の製造方法。
  4. 電子部品が収容される凹部を有する基体に装着して用いられる蓋部材の製造方法であって、
    前記蓋部材は、本体部と、前記本体部に設けられ、前記蓋部材を前記基体に装着する際に前記凹部の開口を取り囲む位置で前記基体に接合される接合部と、を有し、
    前記製造方法は、前記本体部上に金属系接合材を配置する第1工程と、前記本体部上に配置された金属系接合材を溶融させた後に冷却することで前記接合部を形成する第2工程と、を備え、
    前記第1工程において前記本体部上に配置する前記金属系接合材の形状を、周方向において部分的に幅の狭い幅狭部を有する枠形状とし、
    前記本体部は、光透過性を有する基板と、前記基板上に設けられる金属層とを有し、
    前記金属層の形状は、前記基体の前記凹部の開口を取り囲むように配置される連続の枠形状であり、
    前記第1工程において前記金属層上に前記金属系接合材を配置し、
    前記金属層の幅は、前記金属系接合材の前記幅狭部の幅よりも広いことを特徴とする蓋部材の製造方法。
  5. 前記幅狭部の幅寸法は、前記幅狭部に隣接する金属系接合材の部分の幅寸法の2/3以下であることを特徴とする請求項に記載の蓋部材の製造方法。
  6. 前記基板は、ガラス基板であり、
    前記金属層は、Au層を有し、
    前記金属系接合材は、Auを含み、
    前記第1工程において前記Au層上に前記金属系接合材を配置することを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の蓋部材の製造方法。
  7. 前記第1工程において塗布法を用いて前記本体部上に前記金属系接合材を配置することを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の蓋部材の製造方法。
  8. 電子部品が収容される凹部を有する基体に装着して用いられる蓋部材であって、
    本体部と、前記本体部に設けられ、前記蓋部材を前記基体に装着する際に前記凹部の開口を取り囲む位置で前記基体に接合される接合部と、を有し、
    前記接合部は、金属系接合材から形成され、
    前記接合部の形状が、周方向において部分的に離間した離間部を有する枠形状であることを特徴とする蓋部材。
  9. 電子部品が収容される凹部を有する基体に装着して用いられる蓋部材であって、
    本体部と、前記本体部に設けられ、前記蓋部材を前記基体に装着する際に前記凹部の開口を取り囲む位置で前記基体に接合される接合部と、を有し、
    前記接合部は、金属系接合材から形成され、
    前記接合部の形状が、周方向において部分的に幅の狭い幅狭部を有する枠形状であり、
    前記本体部は、光透過性を有する基板と、前記基板上に設けられる金属層とを有し、
    前記金属層の形状は、前記基体の前記凹部の開口を取り囲むように配置される連続の枠形状であり、
    前記接合部は、前記金属層上に配置され、
    前記金属層の幅は、前記金属系接合材の前記幅狭部の幅よりも広いことを特徴とする蓋部材。
  10. 前記幅狭部の幅寸法は、前記幅狭部に隣接する接合部の部分の幅寸法の2/3以下であることを特徴とする請求項に記載の蓋部材。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の蓋部材と前記基体とを備える電子部品パッケージの製造方法であって、前記蓋部材を前記基体に装着する装着工程を備え、
    前記装着工程は、前記凹部に前記電子部品が収容された前記基体と前記蓋部材の前記接合部とを圧接させた状態で加熱することで、前記接合部により前記基体の前記凹部の開口を封止することを特徴とする電子部品パッケージの製造方法。
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