JP7294892B2 - 封緘キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、封緘キャップ、特に瓶体などのボトルの口部に用いる封緘キャップに関する。
例えば瓶体に日本酒などの飲料を収納する際に、低温充填(例えば5℃程度)をした後に高温シャワー(例えば68℃程度)で殺菌する工程を行うことがある。こうした場合に、熱による変形や内圧の上昇によりキャップが外れないようにする必要がある。
金属製のキャップでは、瓶口部にかしめて装着することにより、瓶口部からの不意の離脱を防止している。
これに対して、酒類用瓶体の瓶口部に適用される合成樹脂製のキャップとして、封緘機能を有するキャップが提案されている(特許文献1)。
このキャップは、瓶口部内に、頂板の裏面中央部から垂設した栓筒を打栓させるとともに、前記頂板の裏面外周部を瓶口部の上端面に載置させ、かつ前記頂板の周縁部から水平破断線を介して封緘筒を垂下している。
この封緘筒は、凹凸状の係合手段によって前記瓶口部の外面と係止させている。
そして前記封緘筒の一部の四方のうちの周方向一方を除く三方を切開するコ字形の切割り溝を穿設して、当該一部を摘み部としている。
前記切割り溝の上下一対の端部(周方向一方側の端部)からは、前記封緘筒の上縁及び下縁まで、略ハの字状に拡開する一対の斜行破断線が延びている。
この構成によれば、前記摘み部を周方向一方へ引くことにより、一対の斜行破断線及び水平破断線が破断され、前記封緘筒を除去することができる。
実開昭60-81842
特許文献1の封緘キャップでは、摘み部を周方向一方に引っ張ったときに、下方斜行破断線の上端及び上方斜行破断線の下端である上下一対の始端で同時に破断が開始される。一般に、シート状の物を端から破断させるときには、その始端付近の部位が変形限界を超えて降伏するとき(すなわち破断が開始するとき)に最大応力が作用する。
従って、特許文献1の構造では、破断操作の初期段階で大きな力が必要であった。
本発明の目的は、より小さな力で容易に封緘を解除できる封緘キャップを提供することである。
第1の手段は、ボトル口部100内への嵌挿用の栓部2と、
前記ボトル口部100の外面を囲みかつボトル口部100への固定手段Fを有する封緘筒16と、
前記ボトル口部100内に前記栓部2を保持することが可能にこの栓部2と前記封緘筒16とを一体的に連結させる筒状の連結部6と
を含み、
前記封緘筒16は、周方向の一部で形成する摘み部18を有するとともに、
前記摘み部18との接続箇所を始端24として、この始端から前記封緘筒16の下縁及び上縁まで周方向一方側へ向かって斜めに延びる上下一対の斜行破断線22と、上方への斜行破断線に接続させて前記封緘筒16の上縁に沿って延びる水平破断線14とを含み、
前記摘み部18を周方向一方へ引っ張ることで、前記上下一対の斜行破断線22及び前記水平破断線14が破断して、前記封緘筒16が除去されるように設けた封緘キャップにおいて、
前記摘み部18を周方向一方へ引っ張ったときに、下方斜行破断線22Aの上端である下側始端24A近傍の部位と、上方斜行破断線22Bの下端である上側始端24B近傍の部位とが順次に破断されるように、前記上側始端24Bを前記下側始端24Aに対して周方向にズラして形成しており
前記固定手段Fは、前記封緘筒16の下端からヒンジ部28aを介して下向きに突出された係合突片28であり、
この係合突片28は、前記ヒンジ部28aを介して前記封緘筒16の内面へ折り返すことができ、係合突片28の外面側に、前記折返し状態で、前記封緘筒16内に挿入されたボトル口部100の外面に設けられた係合凹部102と係合することが可能な係合凸部28bを有しており、
前記栓部2は、前記連結部6に対して一体的に連設されかつ上端面を閉塞された、ボトル口部100への嵌挿用の栓筒4を有し、前記栓筒4の上半部の外面にボトル口部100の上端面へ当接させるための縦突条4aが付設されている。
本手段では、図1に示す摘み部18との接続箇所である始端24から封緘筒16の下縁及び上縁まで周方向一方側へ向かって斜めに延びる上下一対の斜行破断線22を設けた封緘キャップにおいて、上方斜行破断線22Bの下端である上側始端24Bを、下方斜行破断線22Aの上端である下側始端24Aに対して周方向にズラしたことを提案している。
“周方向にズラした”とは、図1に示すように周方向一方側へズラしたこと、及び図示していないが周方向他方側へズラしたことの両方を含む。
なお、前記封緘筒16は連結部6を介してボトル口部100内へ嵌挿された栓部2と連結しており、そして上方斜行破断線22Bと連続させて、封緘筒16の上縁に沿って延びる水平破断線14が形成されている。
この構成によれば、前記摘み部18を周方向一方へ引っ張ったときに、前記下側始端24A近傍の部位と前記上側始端24B近傍の部位とが順次に破断される。従って、上側始端24B及び下側始端24Aで同時に破断が生ずる構成よりも、破断させ易い。
また前記固定手段Fは、前記封緘筒16の下端からヒンジ部28aを介して下向きに突出された係合突片28である。
この係合突片28は、前記ヒンジ部28aを介して前記封緘筒16の内面へ折り返すことができ、係合突片28の外面側に、前記折返し状態で、前記封緘筒16内に挿入されたボトル口部100の外面に設けられた係合凹部102と係合することが可能な係合凸部28bを有しており、
前記栓部2は、図6に示す如く、前記連結部6に対して一体的に連設されかつ上端面を閉塞された、ボトル口部100への嵌挿用の栓筒4を有し、前記栓筒4の上半部の外面にボトル口部100の上端面へ当接させるための縦突条4aが付設されている。
第2の手段は、第1の手段を有し、かつ
前記下方斜行破断線22Aは、薄肉弱化線としており、この薄肉弱化線の厚みが下方斜行破断線の下端である下側終端26Aから前記下側始端24Aに向かって減少するように形成した。
本手段では、図1に示す下方斜行破断線22Aを薄肉弱化線とするとともに、図3に示すように、この薄肉弱化線の厚みが下方斜行破断線の下端である下側終端26Aから前記下側始端24Aに向かって減少するように形成している。
この構成によれば、図5(B)に示す如く、ボトル口部100に封緘キャップ1を装着するときに、前記下側終端26Aが不意に破断しにくく、かつ図5(A)に示す如く、封緘筒16を破断させて除去する際に、前記下方斜行破断線22Aを破断させることが容易である。
第3の手段は、第1の手段又は第2の手段を有し、かつ前記摘み部18は、周方向他方側に先端部18aを有し、
前記下側始端24Aが前記上側始端24Bに比べて前記先端部18a寄りに配置されており、
かつ前記摘み部18を全体として前記封緘筒16の下縁寄りに配置した。
本手段では、図1に示す如く、下側始端24Aが前記上側始端24Bに比べて前記摘み部18の先端部18a寄りに配置されている。これにより、下方斜行破断線22Aの破断開始時点を早くすることができる。
また本手段では、前記摘み部18を全体として前記封緘筒16の下縁寄りに配置しているから、下方斜行破断線22Aに沿って破断される距離が短くなる。
従って、相対的に下方斜行破断線22Aの破断作業を早く終了することができ、下方斜行破断線22Aの破断された後は上方斜行破断線22B乃至水平破断線14の破断作業に注力できるので、使い勝手がよい。
第4の手段は、第1の手段から第3の手段のいずれかを有し、かつ前記下方斜行破断線22Aの下端である下側終端26Aが、前記上方斜行破断線22Bの上端である上側終端26Bに比べて前記先端部18a寄りの場所に位置している。
本手段では、図1に示す如く、下方斜行破断線22Aの下側終端26Aが、前記上方斜行破断線22Bの上側終端26Bに比べて、周方向に前記先端部18a寄りの場所に位置している。
この構成によれば、上方斜行破断線22Bの破断が完了する前に下方斜行破断線22Aを切り離すことができる。
この切離しにより、封緘筒16の下縁が自由端となり、前記摘み部18をより掴み易くなるので、破断操作が容易となる。
第5の手段は、第1の手段から第4の手段のいずれかを有し、かつ前記摘み部18は、前記封緘筒16の周方向の一部の四方のうちで周方向の一方を除く三方を、切割り溝20で切開することにより形成され、
前記切割り溝20が前記摘み部18の周方向他方側で最も幅広になるように形成した。
本手段では、図1に示す如く、摘み部18は、前記封緘筒16の周方向の一部の四方のうちで周方向の一方を除く三方を、切割り溝20で切開することにより形成されている。
そして前記切割り溝20が前記摘み部18の周方向他方側(図示例ではマーク19が示す向きと反対側)で最も幅広になるように形成している。
この構成によれば、前記摘み部18を摘まんで引っ張る作業が容易である。
第1の手段に係る発明によれば、封緘筒16は摘み部18を有し、この摘み部との接続箇所である始端24から封緘筒16の下縁及び上縁まで周方向一方側へ向かって斜めに延びる上下一対の斜行破断線22を設け、両破断線の始端(上側始端24B及び下側始端24A)を周方向にズラしたから、前記摘み部18を周方向一方へ引っ張ると、下側始端24A付近の部位と上側始端24B付近の部位とが順次に破断され、破断操作が容易である。
また第1の手段に係る発明によれば、封緘筒16の下端からヒンジ部28aを介して下向きに突出した係合突片28を、前記封緘筒16の内面側へ折り返し、この折返し状態でボトル口部100に設けた係合凹部102に前記係合突条28の係合凸部28bを係合させることが可能であるから、封緘筒16を前記ボトル口部102に十分に固定できる。
第2の手段に係る発明によれば、前記下方斜行破断線22Aは薄肉弱化線としており、この薄肉弱化線の厚みが下方斜行破断線の下端である下側終端26Aから前記下側始端24Aに向かって減少するから、ボトル口部100への装着時に前記下側終端26Aが不意に破断しにくく、かつ前記下方斜行破断線22Aを破断させることが容易である。
第3の手段に係る発明によれば、下側始端24Aを前記上側始端24Bに比べて前記摘み部18の先端部18a寄りに配置し、また前記摘み部18を前記封緘筒16の下縁寄りに配置したから、下方斜行破断線22Aの破断を早く終了することができ、その後は上方斜行破断線22B乃至水平破断線14の破断操作に注力できるので、使い勝手がよい。
第4の手段に係る発明によれば、下方斜行破断線22Aの下側終端26Aが、前記上方斜行破断線22Bの上側終端26Bに比べて、周方向に前記先端部18a寄りの場所に位置しているから、上方斜行破断線22Bを破断させる際に、既に下方斜行破断線22Aを切り離されており、前記摘み部18が掴み易くなるので、破断操作が容易となる。
第5の手段に係る発明によれば、摘み部18は、前記封緘筒16の周方向の一部の四方のうちで周方向の一方を除く三方を、切割り溝20で切開することにより形成されており、前記切割り溝20が前記摘み部18の周方向他方側で最も幅広になるように形成したから、前記摘み部18を摘まんで引っ張る作業が容易である。
本発明の参考例に係る封緘キャップの正面図である。 図1の封緘キャップの、瓶口部へ装着した状態での縦断面図である。 図1の封緘キャップをIII-III方向から見た要部拡大図である。 図1の封緘キャップを瓶口部へ装着した状態の説明図である。 図1の封緘キャップを前記瓶口部から除去する手順の説明図であり、 同図(A)は摘み部を外側へ引き出した段階を、 同図(B)は下方斜行破断線を破断する段階を、 同図(C)は上方斜行破断線を破断する段階を、 同図(D)は前記瓶口部から栓部を抜栓する段階を、それぞれ示している。 本発明の実施形態に係る封緘キャップの正面図である。
図1から図5は、本発明の参考例に係る封緘キャップを示している。本実施形態の封緘キャップ1は、図2に示す如く、栓部2と封緘部材5とで形成されている。
栓部2は、本参考例において、独立した部材である栓体として形成されており、図2に示す如く、小径の下半部である栓本体2aと、大径の上半部である帽状部2bとを有する。栓本体2aは、瓶口部100内に密嵌されており、前記帽状部2bの下面は前記瓶口部100の上端面に載置されている。
前記栓部2は、合成樹脂材などで形成することができる。
封緘部材5は、図1に示すように、連結部6と封緘筒16とで形成されている。この封緘部材5は、例えば合成樹脂材で形成することができる。
前記連結部6は、前記栓部2を前記封緘筒16に連結させる役割を有する。
参考例の連結部6は、有頂筒状であり、前記帽状部2bの上面に載置された頂壁8と、この連結部6の周縁部から前記帽状部2bの周面を囲むように垂下された連結筒10とからなる。
前記連結筒10内には、前記帽状部2bが固嵌めされている。図示例では、前記連結筒10の内面から複数の圧接リブ11が内方突設されている。図示の圧接リブ11は、下側から上側に向かって突出長さが大となるように設けられており、前記帽状部2bの周面に食い込むように形成されている。
また前記連結筒10の外面には、滑り止め用のローレット12が形成されている。このローレットは、後述の摘み部18の引張り操作の際に連結筒10を摘持した利用者の指が滑ることを防止する。
前記封緘筒16は、前記連結筒10の下縁から下方へ延びている。図示例では、これら連結筒10と封緘筒16とは同外径に形成されている。前記封緘筒16の内面上端部には、前記帽状部2bの抜け落ちを防止するための抜止め用リブ17が周設されている。
前記封緘筒16は、図1に示す如く、その周方向の一部で形成される摘み部18を有する。この摘み部18は、封緘筒16の下縁及び上縁からそれぞれ離して配置されている。
図示の摘み部18は、前記周方向の一部の四方のうち周方向一方(図示例では図1の右方)を除く三方を切開する切割り溝20を穿設することにより形成されている。
この切割り溝20を穿設することにより、前記摘み部18の周方向他方に位置する先端部18aを、指掛け用端部としている。
前述の“周方向一方”は、図5(A)に矢示された摘み部18を引っ張る向きである。好適な図示例では、この方向を示すマーク19が少なくとも前記摘み部18の表面に表示されている。
また少なくとも前記摘み部18の裏面には、複数の縦リブからなる滑り止め18bが付設されている(図5(A)参照)。
前記切割り溝20は、中溝部20aの両側から、相互に平行な下溝部20b及び上溝部20cを周方向一方へ延出している。図示例では、前記中溝部20aを最も幅広に形成して、前記先端部18aへの指掛けを容易にしている。
前記封緘筒16の下端には、前記瓶口部100への固定手段Fが形成されている。
固定手段Fは、前述の高温シャワーによる内圧上昇などに抗して、封緘キャップ1を前記瓶口部100に固定する役割を有する。
図示例の固定手段Fは、前記封緘筒16の下端に付設したヒンジ部28aを介して、下方する係合突片28である。
この係合突片28は、ヒンジ部28aを介して封緘筒16の内面へ折返し可能であり、図1に示す初期状態において外側へ膨らむ係合凸部28bを有する。この係合凸部28bは、前記係合突片の折返しにより、図2に示すように、前記封緘筒16の内側へ反転する。
この係合凸部28bを前記瓶口部100の外面に形成された係合凹部102内にかみ合わせることにより、前記封緘筒16を前記瓶口部100に固定することができる。
前記係合凸部28bは、封緘筒16の内側へ反転したときに内方へ突入して前記係合凹部102とかみ合うことが可能な形状であれば、どのような構造であっても構わない。
参考例では、図2に示すように、前記係合凹部102及び係合凸部28bの周方向から見た形状を略相似形(図示例では半水滴形状)としている。
封緘筒16の直径方向外側から見た係合凸部28bの形状は略矩形である。本参考例では、同一形状の複数の係合凸部28bを、前記封緘筒16の周方向に間欠的に(図示例では等間隔に)配置されている。これら係合凸部28bは、周方向全長に亘って同一断面を有する環状の係合凹部102に嵌合されるように形成している。こうすることで、係合凹部102に対する係合凸部28bの位置合わせを不要にすることができる。
また好適な図示例では、前記係合突片28は、図2に示す折返し状態において、前記封緘筒16の内面に面接するように形成された当接面部28cを有する。前記係合凹部102に係合凸部28bがかみ合った状態で前記当接面部28cが前記封緘筒16の内面に圧接されることにより、前記係合凹部102への係合凸部28bのかみ合いを一層確実なものとするように形成されている。
前記当接面部28cは、図1に示す初期状態で前記係合突片28の内側に位置している。
なお、前記係合突片28の構造は適宜変更することができる。
前記封緘筒16には、一対の斜行破断線22及び水平破断線14が形成されている。図示例では、これら破断線を薄肉弱化線として形成しているが、例えばミシン目などとして形成することもできる。
前記斜行破断線22は、前記摘み部18と接続させ、この接続箇所を始端24として、前記封緘筒16の下縁及び上縁まで周方向一方へ斜めに延び、これら両縁で終端している。図示例の斜行破断線22は、その始端24から終端26まで直線的に延びているが、この構造は適宜変更することができる。
下方斜行破断線22Aの上端である下側始端24Aは、前記下溝部20bの周方向一方側の端部に位置している。
また上方斜行破断線22Bの下端である上側始端24Bは、前記上溝部20cの周方向一方側の端部に位置している。
また水平破断線14は、上方斜行破断線22Bの終端(上側終端26B)と接続し、この接続箇所から前記封緘筒16の上縁に沿って周方向一方側へ延びている。図示例では、前記上側終端26Bの周方向他方側に連続部位13を残して、残る平面視C字形の上縁部分に前記水平破断線14を形成している。
前記連続部位13は、前記封緘筒16を前記連結筒10と連続するための部位である。
前記連続部位13を設けることにより、後述の如く、前記封緘筒16を除去するとともに前記連続部位13を介して連結部6を前記瓶口部100から取り外すことができる。
もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
本発明では、図1に示すように、前記上側始端24Bを前記下側始端24Aに対して周方向にズラして配置している。すなわち、前記下側始端24Aと前記上側始端24Bとの間に周方向の間隙(始端間ギャップG)をとるように形成している。
この構造によれば、下側始端24A近傍の部位と上側始端24B付近の部位とを順次に破断させることができる。
ここで、「順次に」という言葉は、“時間差をおいて順番に”という程度の意味である。
このように2つの始点近傍での破断のタイミングをズラすことにより、2つの始点で同時に破断が生ずる構造に比べて、破断操作の初期に要する力が少なくすることができる。
参考例においては、前記下溝部20bを前記上溝部20cより短くすることにより、前記上側始端24Bを前記下側始端24Aに比べて周方向一方側に配置させている。もっともこの構成は適宜変更することができる。
図示例では、図4に示す如く、前記水平方向に対する下方斜行破断線22Aの勾配θと上方斜行破断線22Bの勾配θとを等しくしている。
また前摘み部18は、全体として前記封緘筒16の下縁寄りに形成されている。
こうした構造とすることによって、下方斜行破断線22Aに沿って破断される距離を短くすることができる。もっともこれらの構造は適宜変更することができる。
さらに図示例では、前記下方斜行破断線22Aの下側終端26Aが、前記上方斜行破断線22Bの上側終端26Bに比べて、周方向に前記先端部18a寄りの場所に配置されている。
この構成によれば、前記下方斜行破断線22Aが破断して完全に切り離されることにより、前記封緘筒16の下縁が自由端となる。このため、その後、前記上方斜行破断線22Bの破断作業を行う際に、前記摘み部18がより掴み易いので、破断操作が容易となる。
さらに前記上側始端24Bは、前記先端部18aから、図示例のように、周方向に、前記下方斜行破断線22Aの下端(下側終端26A)と同じ位置、或いは図示はしないが、前記下側終端26Aよりも遠い位置に配置させることができる。
この構成によれば、前記下方斜行破断線22Aの破断が完了してから、前記上方斜行破断線22Bの破断を開始させることができ、より破断操作が簡単となる。
さらに本参考例では、下方斜行破断線22Aを薄肉弱化線とするとともに、図3に示
すように、この薄肉弱化線の厚みが下方斜行破断線の下端である下側終端26Aから前記下側始端24Aに向かって減少するように形成している。
この構成によれば、瓶口部100に封緘キャップ1を装着するときに、前記下側終端26Aが不意に破断しにくく、かつ封緘筒16を破断させて除去する際に、前記下方斜行破断線22Aを破断させることが容易とすることができる。
前記構成において、封緘キャップ1を瓶口部100に装着するときには、図4に示す如く、前記係合突片28を前記封緘筒16の内側へ折り込み、この折り込み状態で瓶口部100の外面に封緘筒16を嵌めると、前記係合突片28の係合凸部28bが瓶口部100の上端から係合凹部102までの箇所を乗り越えて係合凹部102内に嵌着する。この乗り越えの際に封緘筒16の下端部が一時的に弾性的に拡開するが、下方斜行破断線22Aは下側終端26Aが下側始端に比べて肉厚に形成されているため、前記下側終端26Aが不意に切れることを防止できる。
前記封緘部材5の封緘を解除するときには、図5(A)に示すように、前記摘み部18の先端部18aに指を掛けて摘み部18を前記封緘筒16の周面から引き出し、周方向一方へ引き出す。
図5(A)の状態から前記摘み部18を周方向一方へ引っ張ると、前記下方斜行破断線22Aの上端である下側始端24Aの部位が変形限界を超えて降伏し、破断が開始される。
さらに図5(B)に示す状態まで前記摘み部18を引き切ると、破断が下側終端26Aに到達し、前記下方斜行破断線22Aが完全に切れる。
次に図5(B)から図5(C)に示すように、前記摘み部18を周方向一方へ引っ張ることにより、前記上方斜行破断線22Bを上側始端24Bから上側終端26Bまで破断させる。本参考例では、前記上側始端24Bが前記摘み部18の先端部18aの初期位置から、周方向に、前記下側終端26A以遠に配置されている。従って、前記下方斜行破断線22Aの破断が完了してから上方斜行破断線22Bが破断される。故に破断操作に要する力が一層小さくなり、操作が容易となる。
次に図5(C)の状態から前記摘み部18を周方向一方へさらに引っ張ると、前記水平破断線14が破断していく。そして水平破断線14が全て破断されると、前記封緘筒16は前記連続部位13を介して前記連結部6と連続した状態となる。
この状態で前記摘み部18を引っ張ると、前記連結部位13を介して前記連結部6を前記栓部2から離脱させることができる。
しかる後に従来公知の方法(栓抜きなど)で前記栓部2を前記瓶口部100から脱栓すればよい。この栓部2は瓶口部100に嵌め込むことで繰り返し使用できる。
以下、本発明の実施形態に係る封緘キャップを説明する。これらの説明において前述の参考例と同じ構成に関しては解説を省略する。
図6は、本発明の実施形態に係る封緘キャップを示している。本実施形態では、栓部2と連結部6と封緘筒16とを一体成形している。
具体的には、前記栓部2は、瓶口部100内への嵌挿用の栓筒4の上面を栓頂壁3で閉塞するとともに、この栓頂壁3から外方へフランジ状頂壁9を延設し、このフランジ状頂壁9を連結筒10の上端部に連結させている。これらフランジ状頂壁9と連結筒10とで前記連結部6が形成されている。
前記連結筒10の下端からは、前記封緘筒16が垂設されている。
図示例では、前記栓筒4の下半部を前記瓶口部100内に嵌着させるとともに前記栓筒4の上半部外面に複数の縦突条4aを付設している。この縦突条4aの下端は前記瓶口部100の上端面に当接させている。
なお、本実施形態では、図示はしていないが、前述の連続部位13を設けておらず、水平破断線14を封緘筒16の上端全周に形成している。
この構造では、前記摘み部18の引張り操作により、封緘筒16の上端全周が破断され、封緘筒16のみを取り外すことができる。
この状態において、前記瓶口部100には、前記栓部2と当該栓部の周囲に一体的に付設された前記連結部6とが残されている。
この連結筒6を把持部として、周囲のローレット12に指を掛け、回転させながら引き引きぬくと、栓筒4と瓶口部100との摩擦力が低下するため、比較的容易に脱栓させることができる。前記栓部2及び連結部6は、瓶口部の閉塞具として繰り返し使用できる。
また本実施形態では、固定手段Fを、ヒンジ部28aから離れるに従って幅広となる断面三角形状(或いはクサビ形状)の係合突片28に形成している。本実施形態では、当該断面三角形の一方の鋭角部分(ヒンジ部28aと反対側にある鋭角部分)を、係合凸部28bに形成している。また前記係合突片28の実線状態(折返し状態)での内面下部に前記封緘筒16の内面に当接する当接面部28cが形成されている。
1…封緘キャップ 2…栓部 2a…栓本体 2b…帽状部 3…栓頂壁
4…栓筒 4a…縦突条
5…封緘部材 6…連結部 8…頂壁 9…フランジ状頂壁 10…連結筒
11…圧接リブ 12…ローレット 13…連続部位
14…水平破断線
16…封緘筒 17…抜止め用リブ 18…摘み部
18a…先端部(指掛け用端部) 18b…滑り止め 19…マーク
20…切割り溝 20a…中溝部 20b…下溝部 20c…上溝部
22…斜行破断線 22A…下方斜行破断線 22B…上方斜行破断線
24…始端 24A…下側始端 24B…上側始端
26…終端 26A…下側終端 26B…上側終端
28…係合突片 28a…ヒンジ部 28b…係合凸部 28c…当接面部
100…ボトル口部(瓶口部) 102…係合凹部
d…封緘筒の肉厚 F…固定手段 G…始点間ギャップ

Claims (5)

  1. ボトル口部(100)内への嵌挿用の栓部(2)と、
    前記ボトル口部(100)の外面を囲みかつボトル口部(100)への固定手段(F)を有する封緘筒(16)と、
    前記ボトル口部(100)内に前記栓部(2)を保持することが可能にこの栓部(2)と前記封緘筒(16)とを一体的に連結させる筒状の連結部(6)と
    を含み、
    前記封緘筒(16)は、周方向の一部で形成する摘み部(18)を有するとともに、
    前記摘み部(18)との接続箇所を始端(24)として、この始端から前記封緘筒(16)の下縁及び上縁まで周方向一方側へ向かって斜めに延びる上下一対の斜行破断線(22)と、上方への斜行破断線に接続させて前記封緘筒(16)の上縁に沿って延びる水平破断線(14)とを含み、
    前記摘み部(18)を周方向一方へ引っ張ることで、前記上下一対の斜行破断線(22)及び前記水平破断線(14)が破断して、前記封緘筒(16)が除去されるように設けた封緘キャップにおいて、
    前記摘み部(18)を周方向一方へ引っ張ったときに、下方斜行破断線(22A)の上端である下側始端(24A)近傍の部位と、上方斜行破断線(22B)の下端である上側始端(24B)近傍の部位とが順次に破断されるように、前記上側始端(24B)を前記下側始端(24A)に対して周方向にズラして形成しており、
    前記固定手段(F)は、前記封緘筒(16)の下端からヒンジ部(28a)を介して下向きに突出された係合突片(28)であり、
    この係合突片(28)は、前記ヒンジ部(28a)を介して前記封緘筒(16)の内面へ折り返すことができ、係合突片(28)の外面側に、前記折返し状態で、前記封緘筒(16)内に挿入されたボトル口部(100)の外面に設けられた係合凹部(102)と係合することが可能な係合凸部(28b)を有しており、
    前記栓部(2)は、前記連結部(6)に対して一体的に連設されかつ上端面を閉塞された、ボトル口部(100)への嵌挿用の栓筒(4)を有し、前記栓筒(4)の上半部の外面にボトル口部(100)の上端面へ当接させるための縦突条(4a)が付設されていることを特徴とする封緘キャップ。
  2. 前記下方斜行破断線(22A)は、薄肉弱化線としており、この薄肉弱化線の厚みが下方斜行破断線の下端である下側終端(26A)から前記下側始端(24A)に向かって減少するように形成したことを特徴とする、請求項1に記載の封緘キャップ。
  3. 前記摘み部(18)は、周方向他方側に先端部(18a)を有し、
    前記下側始端(24A)が前記上側始端(24B)に比べて前記先端部(18a)寄りに配置されており、
    かつ前記摘み部(18)を全体として前記封緘筒(16)の下縁寄りに配置したことを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の封緘キャップ。
  4. 前記摘み部(18)は、周方向他方側に先端部(18a)を有し、
    前記下方斜行破断線(22A)の下端である下側終端(26A)が、前記上方斜行破断線(2の上端である上側終端(26B)に比べて前記先端部(18a)寄りの場所に位置していることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の封緘キャップ。
  5. 前記摘み部(18)は、前記封緘筒(16)の周方向の一部の四方のうちで周方向の一方を除く三方を、切割り溝(20)で切開することにより形成され、
    前記切割り溝(20)が前記摘み部(18)の周方向他方側で最も幅広になるように形成したことを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれかに記載の封緘キャップ。
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