JP7292275B2 - 定量分割ユニット、定量分割方法及び食品製造方法 - Google Patents

定量分割ユニット、定量分割方法及び食品製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、定量のペースト状食材を分割して送り出す定量分割ユニット、定量分割方法及び食品製造方法に関する。
ペースト状食材を含む食品(例えば春巻きやギョウザなど)の自動生産システムでは、ホッパー等に貯留されている多量のペースト状食材が所定量ずつ分割され、分割後のペースト状食材が後段の装置に向けて送り出される。
例えば特許文献1は、ギアポンプ及びピストンを使って所定量の食材を送り出す食品成形機を開示する。また特許文献2は、具材を受入口からシリンダー内に向けて圧送し、細長い素材の長手方向を圧送方向に揃えることができる定量分割装置を開示する。
特開昭57-22673号公報 特開2000-4765号公報
ペースト状食材を定量分割して後段に送り出す上述の従来装置では、以下の点で改善の余地がある。
一般に、ペースト状食材が固形食材(例えばタケノコや豚肉等)を含む場合、固形食材の形状を維持しつつペースト状食材の定量分割を行うことで、固形食材によってもたらされる食感(例えば歯ごたえ、舌触り及び喉ごしなど)が損なわれないよう望まれることがある。しかしながら特許文献1の食品成形機のようにギアポンプを使って食材を送り出す装置では、ギアポンプの構造特性上、固形食材が細かくカットされたり押し潰されたりするため、食感が大幅に損なわれることがある。またペースト状食材が固形食材を含まない場合であっても、ギアポンプによってペースト状食材が必要以上に練られてしまい、食感以外の風味等も想定以上に損なわれる懸念がある。
一方、特許文献2の定量分割装置は、ギアポンプを使用しないため、ギアポンプによってもたらされうる食材損傷等の懸念はない。しかしながら、特許文献2の定量分割装置では、具材をシリンダー内に向けて圧送するための圧送ポンプが必須である。そのため、部品点数が多くなり、装置構造も複雑化し、例えば生産開始時における装置の組み立てや稼働準備に相当の時間がかかり、また生産終了時の装置の分解や洗浄にも相当の時間がかかる。特に、春巻きやギョウザの生産システムのように、ペースト状食材の定量分割後にペースト状食材を皮で包む等の更なる処理が引き続いて行われる生産システムでは、その定量分割処理がボトルネックとなり、システム全体の生産性の向上が阻害される。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、食材の損傷を防ぎつつ、ペースト状食材を精度良く定量分割することができる定量分割ユニット、定量分割方法及び食品製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、簡素な構成の定量分割装置を使って、食品の生産性を向上させることができる定量分割ユニット、定量分割方法及び食品製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、ペースト状食材を決められた分量だけ送り出す定量分割装置を具備する定量分割ユニットであって、定量分割装置は、中空形状の周壁部であって、第1方向に延在する内部空間と、外部と内部空間とを連通する第1ポートと、外部と内部空間とを連通し且つ第1方向に関して第1ポートとは異なる位置に設けられる第2ポートと、を有する周壁部と、内部空間において第1方向に関して互いに対向した状態で配置される第1プランジャ及び第2プランジャであって、第1方向へ移動可能に設けられる第1プランジャ及び第2プランジャと、第1プランジャ及び第2プランジャを第1方向に移動させる駆動ユニットと、を備え、駆動ユニットは、第1プランジャ及び第2プランジャのうちの少なくともいずれか一方を移動させて、第1プランジャと第2プランジャとの間の空間又は接触面が第1ポートと向かい合う位置に存在するように第1プランジャ及び第2プランジャが配置される第1駆動状態から、第1プランジャ及び第2プランジャが互いから遠ざけられた第2駆動状態に第1プランジャ及び第2プランジャを移行し、内部空間のうち第1プランジャと第2プランジャとの間の領域で生じる負圧によって、第1ポートを介して第1プランジャと第2プランジャとの間にペースト状食材を導入し、第1プランジャ及び第2プランジャを移動させて、第2駆動状態から、第1プランジャが第2プランジャから離れている状態を維持しつつ、第1プランジャと第2プランジャとの間のペースト状食材の少なくとも一部が第2ポートに向かい合うように配置される第3駆動状態に第1プランジャ及び第2プランジャを移行し、第1プランジャ及び第2プランジャのうちの少なくともいずれか一方を移動させて第1プランジャ及び第2プランジャを互いに近づけて、第3駆動状態から、第1プランジャと第2プランジャとの間の空間又は接触面が第2ポートと向かい合う位置に存在するように第1プランジャ及び第2プランジャが配置される第4駆動状態に第1プランジャ及び第2プランジャを移行し、第1プランジャと第2プランジャとの間のペースト状食材を、第2ポートを介して外部に送り出す、定量分割ユニットに関する。
定量分割ユニットは、第1ポートに接続され、ペースト状食材を貯留する貯留部を更に備え、第1プランジャ及び第2プランジャが第1駆動状態から第2駆動状態に移行する際に、貯留部に貯留されたペースト状食材は、第1ポートに向けて加圧されることなく、負圧の影響を受けて、第1ポートを介して第1プランジャと第2プランジャとの間にペースト状食材が導入されてもよい。
第1プランジャ及び第2プランジャが第2駆動状態から第3駆動状態に移行する場合、第1プランジャのうちの第2プランジャ側の端部は、内部空間のうちの第1ポートに向かい合う領域の少なくとも一部を通過してペースト状食材を切断し、第3駆動状態では、第1ポートの全体が第1プランジャによって覆われてもよい。
第1プランジャは、第2プランジャ側の端部の外周部分の少なくとも一部において、第2プランジャに向かって突出するカッター部を有し、第2プランジャは、第1プランジャ側の端部において、カッター部の形状に適合する凹状の受け部を有し、第1駆動状態及び第4駆動状態の各々において、カッター部は受け部に係合してもよい。
ペースト状食材は、流動性を有する不定形の粘性食材と、粘性食材に混ぜられた線状食材と、を含み、駆動ユニットは、第1プランジャ及び第2プランジャを第1駆動状態から第2駆動状態に移行する際に、第1プランジャ及び第2プランジャのうちの一方の移動量よりも他方の移動量を大きくしてもよい。
駆動ユニットは、第1プランジャ及び第2プランジャを第1駆動状態から第2駆動状態に移行する際に、第1プランジャ及び第2プランジャのうちの一方を実質的に移動させることなく、他方のみを移動させてもよい。
駆動ユニットは、第1プランジャを第1方向に移動させる第1プランジャ駆動部と、第2プランジャを第1方向に移動させる第2プランジャ駆動部と、を有してもよい。
第1プランジャ駆動部は、第1プランジャに連結され、第2プランジャ駆動部は、第2プランジャに連結され、駆動ユニットは、第1プランジャ駆動部に連結され、第1プランジャ及び第1プランジャ駆動部を一体的に第1方向に移動させる第1連結駆動部と、第2プランジャ駆動部に連結され、第2プランジャ及び第2プランジャ駆動部を一体的に第1方向に移動させる第2連結駆動部と、を更に有し、第1連結駆動部及び第2連結駆動部の両者は、単一の共通連結駆動部によって構成され、共通連結駆動部は、第1プランジャ、第1プランジャ駆動部、第2プランジャ及び第2プランジャ駆動部を一体的に第1方向に移動させてもよい。
定量分割装置は複数設けられ、複数の定量分割装置のうちの第1の定量分割装置の第2ポートは、第2の定量分割装置の第1ポートに接続されていてもよい。
本発明の他の態様は、中空形状の周壁部と、周壁部の内部空間において第1方向に移動可能に設けられる第1プランジャ及び第2プランジャと、を備える定量分割装置を使って、ペースト状食材を決められた分量だけ送り出す定量分割方法であって、周壁部に形成された第1ポートと向かい合う位置に第1プランジャと第2プランジャとの間の空間又は接触面が存在するように、第1プランジャ及び第2プランジャが配置される第1駆動状態に第1プランジャ及び第2プランジャを置く工程と、第1プランジャ及び第2プランジャを、第1駆動状態から、第1プランジャ及び第2プランジャが互いから遠ざけられた第2駆動状態に移行して、内部空間のうち第1プランジャと第2プランジャとの間の領域で生じる負圧によって、第1ポートを介して第1プランジャと第2プランジャとの間にペースト状食材を導入する工程と、第1プランジャ及び第2プランジャを、第2駆動状態から、第1プランジャが第2プランジャから離れている状態を維持しつつ、第1プランジャと第2プランジャとの間のペースト状食材の少なくとも一部が周壁部に形成された第2ポートに向かい合うように配置される第3駆動状態に移行する工程と、第1プランジャ及び第2プランジャを、第3駆動状態から、第1プランジャ及び第2プランジャを互いに近づけて、第1プランジャと第2プランジャとの間の空間又は接触面が第2ポートと向かい合う位置に存在するように第1プランジャ及び第2プランジャが配置される第4駆動状態に移行して、第1プランジャと第2プランジャとの間のペースト状食材を、第2ポートを介して外部に送り出す工程と、を含む定量分割方法に関する。
本発明の他の態様は、上記の定量分割方法により分割されたペースト状食材を使用する、食品製造方法に関する。
本発明によれば、食材の損傷を防ぎつつ、ペースト状食材を精度良く定量分割することができる。また食品の生産性を向上させることができる。
図1は、定量分割ユニットが具備する定量分割装置の基本構成を示す断面図である。 図2は、駆動ユニットの構成の一例を示すブロック図である。 図3は、駆動ユニットの構成の他の例を示すブロック図である。 図4は、定量分割方法の一例を示すフローチャートである。 図5は、第1駆動状態を説明するための定量分割装置の拡大断面図である。 図6は、第2駆動状態を説明するための定量分割装置の拡大断面図である。 図7は、第3駆動状態を説明するための定量分割装置の拡大断面図である。 図8は、第4駆動状態を説明するための定量分割装置の拡大断面図である。 図9Aは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Bは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Cは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Dは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Eは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Fは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Gは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Hは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Iは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図9Jは、第1プランジャ及び第2プランジャの断面の概略形状を例示する図である。 図10Aは、第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図10Bは、第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図10Cは、第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図10Dは、第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図10Eは、シール構造の一変形例を示す図である。 図10Fは、シール構造の他の変形例(シール部材が設けられない例)を示す図である。 図11Aは、図9Jに示す第1プランジャ及び第2プランジャの一変形例を示す図であり、第2駆動状態を示す。 図11Bは、図9Jに示す第1プランジャ及び第2プランジャの一変形例を示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。 図12Aは、図9Gに示す第1プランジャ及び第2プランジャを示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。 図12Bは、図9Gに示す第1プランジャ及び第2プランジャの一変形例を示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。 図12Cは、図9Gに示す第1プランジャ及び第2プランジャの他の変形例を示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。 図13Aは、図12Bに示す第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図13Bは、図12Bに示す第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図13Cは、図12Bに示す第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図13Dは、図12Bに示す第1プランジャ及び第2プランジャの挙動の一例を示す図である。 図14は、定量分割装置の一例を示す平面図である。 図15は、定量分割ユニットの構成の一例を示すブロック図である。 図16は、定量分割ユニットの概略構成の一例を示す外観図である。 図17は、食品製造システムの一例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の典型的な実施形態を例示する。各図面に示される要素のサイズ及び縮尺は、図示及び理解の便宜上、必ずしも実物と一致せず、また図面間でも一致していない。ただし、通常の知識を有する当業者であれば、本明細書及び特許請求の範囲の記載を考慮し、各図に示されている要素の構成及び作用効果を明確に把握することが可能である。
[定量分割装置10の全体構成]
図1は、定量分割ユニット5が具備する定量分割装置10の基本構成を示す断面図である。ペースト状食材100を決められた分量だけ送り出す定量分割装置10は、周壁部11、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を備える。
周壁部11は、中空形状を有し、第1方向D1に延在する内部空間12と、外部と内部空間12とを連通する第1ポート13と、外部と内部空間12とを連通し且つ第1方向D1に関して第1ポート13とは異なる位置に設けられる第2ポート14と、を有する。第1ポート13は、周壁部11の内部空間12にペースト状食材100を導入するための入口ポートとして機能し、第2ポート14は、定量分割されたペースト状食材100を周壁部11の内部空間12から放出するための出口ポートとして機能する。第1ポート13及び第2ポート14の向きは限定されず、第1ポート13及び第2ポート14は、互いに同じ方向に延在していてもよいし、互いに異なる方向に延在していてもよい。例えば水平方向や鉛直方向と平行な方向(すなわち上下方向)に、第1ポート13及び第2ポート14の各々が延在していてもよい。また、内部空間12に対する第1ポート13及び第2ポート14の開口の向きも限定されない。なお第1ポート13を内部空間12よりも上方に配置することで、重力を利用して第1ポート13から内部空間12にペースト状食材100を導入することが可能である。また第2ポート14を内部空間12よりも下方に配置することで、重力を利用して内部空間12から第2ポート14にペースト状食材100を放出することが可能である。
本明細書及び特許請求の範囲において「空間」の用語は3次元的な領域全般を指し、その領域に物体が存在していてもよいし、存在していなくてもよい。例えば、内部空間12は、周壁部11の内側に形成された領域であり、その領域は、第1プランジャ15、第2プランジャ16及びペースト状食材100が配置されていても配置されていなくても、内部空間12と呼ばれる。
第1ポート13には、ホッパー等によって構成される貯留部31が接続されており、貯留部31に貯留されている多量のペースト状食材100が第1ポート13を介して内部空間12に導入される。図示の貯留部31は送出デバイス31a(例えば螺旋状のスクリューデバイス)を具備し、当該送出デバイス31aによって、貯留部31内のペースト状食材100が混合されるとともに第1ポート13に向けて送り出される。第2ポート14には放出管(図16の符号「39」参照)が接続されており、内部空間12から第2ポート14を介して放出されたペースト状食材100はこの放出管を介して後段に送られる。
ペースト状食材100は、流動性を有する不定形の粘性食材を含み、その具体的な構成成分は限定されず、単一種類の食材で構成されていてもよいし、複数種類の食材を含んでいてもよい。例えば肉、魚介、野菜、キノコ、穀物、果物、海藻、豆、チョコレート、クッキー、クラッカー、パフ(puff)、キャンデー、グミ(gummies)及びその他の固形食材だけではなく、卵、乳汁、水分、油、調味料、香辛料、糖類、穀物粉、澱粉類、ゲル化剤、増粘剤及びその他の液体食材や粉体食材も、ペースト状食材100に含まれうる。本実施形態のペースト状食材100は、複数の食材が混ぜ合わせられて作られた粘性食材101と、粘性食材101に混ぜられた線状食材102と、を含む。線状食材102は細長い形状を有しており、損傷することなく折れ曲がることが可能な柔らかい食材であってもよいし、基本的に損傷することなく折れ曲がることができない固い食材であってもよい。典型的には、食品に対して独特の食感をもたらす特有の剛性及び弾力性を有する食材(例えばタケノコや肉等)を、線状食材102として用いることができる。
第1プランジャ15及び第2プランジャ16は、周壁部11の内部空間12において、第1方向D1に関して互いに対向した状態で配置され、周壁部11の内壁面11aに密着しつつ第1方向D1(すなわち図1の左右方向)へ移動可能に設けられている。このように第1プランジャ15及び第2プランジャ16は、内部空間12において往復移動可能に設けられたピストン構造を有する。図1に示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16は、内壁面11aに対して隙間無く接触した状態を維持しつつ、第1方向D1へ移動することが可能である。したがって第1プランジャ15と第2プランジャ16との間に導入されたペースト状食材100は、基本的に、周壁部11の内壁面11aと第1プランジャ15との間や周壁部11の内壁面11aと第2プランジャ16との間から漏れ出さない。なお、周壁部11の内壁面11aにシール部材(後述の図10A~図10Dの符号「36」参照)が設けられてもよい。そのようなシール部材を設けることによって、周壁部11の内壁面11aと第1プランジャ15との間や周壁部11の内壁面11aと第2プランジャ16との間からのペースト状食材100の漏れ出しを、より効果的に防ぐことができる。またそのようなシール部材を用いる場合には、第1プランジャ15及び第2プランジャ16は周壁部11の内壁面11aに対して必ずしも密着していなくてもよく、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の各々と内壁面11aとの間に多少の隙間が存在していてもよい。
第1プランジャ15及び第2プランジャ16は、駆動ユニットによって第1方向D1に移動させられる。この駆動ユニットの具体的な構成は限定されず、様々な形態でそのような駆動ユニットを実現することが可能である。
[駆動ユニット]
図2は、駆動ユニット20の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示す駆動ユニット20は第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22を含み、第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22の各々は制御部30に接続されている。第1プランジャ駆動部21は第1プランジャ15に接続され、第2プランジャ駆動部22は第2プランジャ16に接続されている。第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22は、それぞれ制御部30の制御下で、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第1方向D1に移動させて、周壁部11の内部空間12における所望位置に配置することができる。
図2に示す機能構成を有する定量分割装置10において、制御部30は、第1プランジャ15を移動させる場合には第1プランジャ駆動部21を制御し、第2プランジャ16を移動させる場合には第2プランジャ駆動部22を制御し、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を同時に移動させる場合には第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22を同時に制御する。
図3は、駆動ユニット20の構成の他の例を示すブロック図である。
図3に示すように、第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22は、それぞれ、第1プランジャ15及び第2プランジャ16に接続されるとともに、第1連結駆動部23及び第2連結駆動部24に接続されていてもよい。すなわち駆動ユニット20は、第1プランジャ15に連結される第1プランジャ駆動部21、第1プランジャ駆動部21に連結される第1連結駆動部23、第2プランジャ16に連結される第2プランジャ駆動部22、第2プランジャ駆動部22に連結される第2連結駆動部24を含んでいてもよい。この場合、第1連結駆動部23は、制御部30の制御下で、第1プランジャ15及び第1プランジャ駆動部21を一体的に第1方向D1へ移動させることができる。同様に、第2連結駆動部24は、制御部30の制御下で、第2プランジャ16及び第2プランジャ駆動部22を一体的に第1方向D1へ移動させることができる。
なお第1連結駆動部23及び第2連結駆動部24の両者は、単一の共通連結駆動部25によって構成されてもよい(後述の図14参照)。この場合、共通連結駆動部25は、制御部30の制御下で、第1プランジャ15、第1プランジャ駆動部21、第2プランジャ16及び第2プランジャ駆動部22を一体的に第1方向D1に移動させることができる。
上述のように駆動ユニット20は、様々な形態で設けられることができ、駆動ユニット20を構成する具体的なデバイスは限定されない。典型的には、サーボモータやエアーシリンダーを駆動ユニット20において使用することができ、第1プランジャ駆動部21、第2プランジャ駆動部22、第1連結駆動部23、第2連結駆動部24及び共通連結駆動部25の各々を、サーボモータ又はエアーシリンダーによって構成することが可能である。また第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22の各々を、互いに直列的に連結された複数のエアーシリンダーによって構成することも可能である。
定量分割装置10は、更に、第1プランジャ15の位置及び第2プランジャ16の位置を検出するセンサ類38を具備する。第1プランジャ15の位置及び第2プランジャ16の位置を直接的又は間接的に示すセンサ類38の検出結果は制御部30に送信され、制御部30はそのセンサ類38の検出結果に基づいて駆動ユニット20を制御する。例えば、発光素子及び受光素子を具備する光学センサ(図示省略)をセンサ類38として使用し、第1プランジャ15の位置及び第2プランジャ16の位置を直接的に検出することが可能である。また第1プランジャ15及び第2プランジャ16をサーボモータによって構成する場合、サーボモータの駆動状態及び/又はサーボモータに対する制御部30からの制御信号に基づいて、第1プランジャ15の位置及び第2プランジャ16の位置を間接的に検出することも可能である。
[定量分割方法]
次に、上述の定量分割装置10を使って、ペースト状食材100を決められた分量だけ送り出す定量分割方法の一例について説明する。
図4は、定量分割方法の一例を示すフローチャートである。図5は、第1駆動状態を説明するための定量分割装置10の拡大断面図である。図6は、第2駆動状態を説明するための定量分割装置10の拡大断面図である。図7は、第3駆動状態を説明するための定量分割装置10の拡大断面図である。図8は、第4駆動状態を説明するための定量分割装置10の拡大断面図である。
駆動ユニット20は、制御部30の制御下で、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を、第1駆動状態、第2駆動状態、第3駆動状態及び第4駆動状態に順次置くことで、ペースト状食材100の定量分割及び後段への放出を行う。
駆動ユニット20は、まず、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の空間又は接触面40が第1ポート13と向かい合う位置に存在するように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を周壁部11の内部空間12において互いに近接して配置する(第1駆動状態;図4の「S1」参照)。図5に示す例では、第1駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16とが接触して接触面40を形成しているが、第1駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16とが接触せずに両者間に空間が形成されていてもよい。この場合、第1駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の第1方向D1に関する距離は、例えば数mm~数cm程度としうる。
図5に示す例では、接触面40が第1ポート13の開口エッジ(図5の左側開口エッジ)に対応する位置に配置されており、第1ポート13は第2プランジャ16のみによって覆われて閉じられている。ただし、第1駆動状態に置かれている第1プランジャ15及び第2プランジャ16の位置は限定されない。第1プランジャ15及び第2プランジャ16が第1駆動状態に置かれている間、第1ポート13は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者によって覆われていてもよいし、第1プランジャ15のみによって覆われていてもよい。このように第1ポート13は、第1駆動状態に置かれた第1プランジャ15及び第2プランジャ16によって、部分的又は全体的に覆われる。
なお第1駆動状態に置かれている第1プランジャ15及び第2プランジャ16は、停止していてもよいし、第1方向D1に移動していてもよい。例えば、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の空間又は接触面40が第1ポート13と向かい合わない状態から第1プランジャ15及び/又は第2プランジャ16が移動している過程で、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が上述のような第1駆動状態に置かれてもよい。
そして駆動ユニット20は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうちの少なくともいずれか一方を移動させて、第1駆動状態から、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が互いから遠ざけられた第2駆動状態に、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を移行する(図4の「S2」;図6参照)。これにより、内部空間12のうち第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の領域には短時間ではあるが真空空間が形成され、その領域で生じる負圧によって、第1ポート13を介して第1プランジャ15と第2プランジャ16との間にペースト状食材100が導入される。なお、ここで言う真空とは、広義に解釈され、周壁部11の外部よりも圧力が低い空間状態を意味し、特に定量分割装置10が大気圧下に置かれる場合には、圧力が大気圧よりも低い空間状態を意味する。
本実施形態では、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が第1駆動状態から第2駆動状態に移行する際に、貯留部31に貯留されたペースト状食材100は、第1ポート13に向けて加圧されない。すなわち貯留部31に貯留されたペースト状食材100は、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の領域における負圧の影響を受けて、第1ポート13を介して第1プランジャ15と第2プランジャ16との間に導入される。したがって本実施形態の定量分割装置10及び定量分割方法によれば、上述の特許文献2の定量分割装置では必須であった圧送ポンプが不要である。
なお駆動ユニット20は、制御部30の制御下で、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第1駆動状態から第2駆動状態に移行する際に、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうちの一方の移動量よりも他方の移動量を大きくしてもよい。この場合、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうちのより移動量の大きい方のプランジャ側に、より多量のペースト状食材100が吸引される。これにより、周壁部11の内部空間12においてペースト状食材100に含まれる線状食材102の姿勢(すなわち配向方向)を揃えることが可能になる。すなわち、全体的な傾向として、移動量の大きい方のプランジャ側にペースト状食材100がより強く吸引されるため、周壁部11の内部空間における線状食材102の長手方向が第1方向D1に揃い易くなる。このように線状食材102の姿勢(配向方向)を揃えることによって、線状食材102によりもたらされる食感の向上を期待することができる。
図6に示す例では、図5に示す第1駆動状態から、第2プランジャ16のみが移動しており、第1プランジャ15は第1駆動状態から移動していない。このように駆動ユニット20は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第1駆動状態から第2駆動状態に移行する際に、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうちの一方(図5及び図6では第1プランジャ15)を実質的に移動させることなく、他方(図5及び図6では第2プランジャ16)のみを移動させてもよい。この場合、他方のプランジャ側(図5及び図6では第2プランジャ16側)にペースト状食材100を強く吸引することができ、精度良く、線状食材102の姿勢(配向方向)を第1方向D1に揃えることができる。
そして駆動ユニット20は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を移動させて、第2駆動状態から、第1プランジャ15が第2プランジャ16から離れている状態を維持しつつ、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間のペースト状食材100の少なくとも一部が第2ポート14に向かい合うように配置される第3駆動状態に、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を移行する(図4の「S3」;図7参照)。
図7に示す例では、第2プランジャ16のうちの第1プランジャ15側の端部16aが第2ポート14の開口エッジ(すなわち図7の右側開口エッジ)に対応する位置に配置されており、第2ポート14が第1プランジャ15及び第2プランジャ16のいずれにも覆われていない状態で、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が第3駆動状態に置かれている。ただし第1プランジャ15及び第2プランジャ16が第3駆動状態に置かれている状態で、第1プランジャ15及び/又は第2プランジャ16によって第2ポート14が部分的に覆われてもよい。また第1プランジャ15のうちの第2プランジャ16側の端部15aが、第2ポート14の開口エッジ(すなわち図7の左側開口エッジ)に対応する位置に配置されてもよい。なお、図7に示す第3駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の第1方向D1に関する距離は、図6に示す第2駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の第1方向D1に関する距離と基本的に同じである。
そして駆動ユニット20は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうちの少なくともいずれか一方を移動させて、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を互いに近づける。すなわち駆動ユニット20は、上述の第3駆動状態から、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の空間又は接触面40が第2ポート14と向かい合う位置に存在するように第1プランジャ15及び第2プランジャ16が配置される第4駆動状態に、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を移行する(図4の「S4」;図8参照)。これにより、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間のペースト状食材100を、第2ポート14を介して外部に送り出すことができる。
図8に示す例では、図7に示す第3駆動状態から、第2プランジャ16を停止させた状態を維持しつつ、第1プランジャ15が第2プランジャ16に近づく方向(図8の右方向)に移動し、周壁部11の内部空間12のペースト状食材100が第1プランジャ15によって第2ポート14に押し出され、最終的には第1プランジャ15は第2プランジャ16と接触する。これにより、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の接触面40が第2ポート14の開口エッジ(すなわち図7の右側開口エッジ)に対応する位置に配置され、基本的に第1プランジャ15と第2プランジャ16との間のペースト状食材100の全てが第2ポート14に押し出される。なお、第4駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16とが互いに接触せずに、両者間に空間が形成されていてもよい。この場合、第4駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の第1方向D1に関する距離は、例えば数mm~数cm程度としうる。
本件発明者は、図1に示す定量分割装置10を実際に製造し、図5~図8に従って上述の工程(すなわちステップS1~S4)を行った。その実施において、ペースト状食材100に含まれる線状食材102の全ては、図8に示すように第4駆動状態に置かれて互いに接触した状態の第1プランジャ15及び第2プランジャ16によって押し潰されることなく、第2ポート14に移動していた。なお、第4駆動状態に置かれた第1プランジャ15と第2プランジャ16とを互いに接触させずに、両者間に空間が形成されていてもよい。
上述のステップS1~S4に従って定量分割装置10を動作させることによって、貯留部31に貯留されていたペースト状食材100の定量分割を行って、分割後のペースト状食材100を、第2ポート14を介して後段に送ることができる。そして、上述のペースト状食材100の定量分割を繰り返し行う場合(図4の「S5」の「Y」)、駆動ユニット20は、制御部30の制御下で、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を上述の第1駆動状態(図5参照)に戻し、再び、上述のステップS1~S4を行う。一方、ペースト状食材100の定量分割を繰り返さない場合(図4の「S5」の「N」)、定量分割方法の実施は終了する。
[プランジャの構成]
本実施形態では、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が第2駆動状態(図6参照)から第3駆動状態(図7参照)に移行する場合、第1プランジャ15のうちの第2プランジャ16側の端部15aは、内部空間12のうちの第1ポート13に向かい合う領域の少なくとも一部を通過する。その際、第1プランジャ15の当該端部15aは、内部空間12と第1ポート13との間の境界においてペースト状食材100を切断する。そして第3駆動状態(図7参照)では、第1ポート13の全体が第1プランジャ15によって覆われる。
また第1プランジャ15及び第2プランジャ16が第3駆動状態(図7参照)から第4駆動状態(図8参照)に移行する場合、第1プランジャ15のうちの第2プランジャ16側の端部15a及び/又は第2プランジャ16のうちの第1プランジャ15側の端部16aは、内部空間12のうちの第2ポート14に向かい合う領域の少なくとも一部を通過する。
このように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうち少なくとも第1プランジャ15は、ペースト状食材100を切断する役割を有する。したがって第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうち少なくとも第1プランジャ15(特に第2プランジャ16側の端部15a)は、ペースト状食材100の切断に適した形状を有することが好ましい。
図9A~図9Jは、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の断面の概略形状を例示する図である。
第1プランジャ15の端部15a及び第2プランジャ16の端部16aの各々の外周部分は、図9Aに示すように丸みを帯びていてもよい。ただし、ペースト状食材100を適切に切断する観点からは、例えば図9Bに示すように、第1プランジャ15の端部15a及び第2プランジャ16の端部16aの各々の外周部分が丸みを帯びておらず、角張って尖っていることが好ましい。
特に、第1プランジャ15は、第2プランジャ16側の端部15aの外周部分の少なくとも一部において、第2プランジャ16に向かって突出するカッター部32を有することが好ましい。この場合、第2プランジャ16は、第1プランジャ15側の端部16aにおいて、カッター部32の形状に適合する凹状の受け部33を有することが好ましい。これにより、第1駆動状態(図5参照)及び第4駆動状態(図8参照)の各々において、カッター部32が受け部33に係合し、第1プランジャ15(すなわちカッター部32)が第2プランジャ16(すなわち受け部33)に嵌合することが可能である。なお、カッター部32が受け部33に係合している状態は、カッター部32が受け部33に接触している状態だけではなく、カッター部32が受け部33に接触せず、受け部33によって形成される凹部にカッター部32によって形成される凸部の少なくとも一部が配置されている状態も含みうる。このように互いに適合する形状を有するカッター部32及び受け部33は、様々な形態を想定することができる。
例えば図9C~図9Eに示すように、第1プランジャ15の端部15aが円錐形状の切欠部を有し、当該端部15aの外周部分の全域にわたって、カッター部32が形成されていてもよい。図9C~図9Eに示すカッター部32は、第2プランジャ16に向かって先細になっており、カッター部32の先端は尖っている。なおカッター部32の傾斜角度は限定されず、カッター部32は、図9Dに示すように比較的鋭い傾斜角度を有していてもよいし、図9Eに示すように比較的緩やかな傾斜角度を有していてもよい。またカッター部32の傾斜角度が連続的又は不連続的に変化していてもよい。なお図9C~図9Eに示す第2プランジャ16の第1プランジャ15側の端部16aは円錐形状を有し、受け部33はカッター部32と隙間無く密着することが可能である。
なお、第1プランジャ15の端部15aの切欠部及び第2プランジャ16の端部16aの形状は、円錐形状には限定されず、様々な形状を有しうる。例えば図9Fに示すように、第1プランジャ15の端部15aの外周部分が先細のカッター部32を形成し、第1プランジャ15の端部15aの中央部が平坦面を形成していてもよい。また図9Gに示すように、第1プランジャ15の端部15aの外周部分が先細のカッター部32を形成し、第1プランジャ15の端部15aの面が、全体にわたって球体又は楕円体の一部の面を形成してもよい。また図9Hに示すように、第1プランジャ15の端部15aの外周部分は、厚みがほぼ一定の薄い突出部によって構成されるカッター部32を形成してもよい。なお図9F~図9Hに示す第2プランジャ16の端部16aには、対応の第1プランジャ15のカッター部32と隙間無く密着可能な受け部33が形成されている。
またカッター部32は、第1プランジャ15の端部15aの外周部分の全域に設けられていなくてもよく、外周部分の一部にのみ設けられていてもよい(図9I参照)。このように第1プランジャ15の端部15aの外周部分の一部にのみカッター部32が設けられる場合、周壁部11の内部空間12を第1プランジャ15が移動する際に、第1ポート13及び/又は第2ポート14に向かい合う領域をカッター部32が通過するように、カッター部32の位置が決められる。
また上述の図9C~図9Iは、第1プランジャ15がカッター部32を有する場合を例示しているが、第2プランジャ16がカッター部32を有していてもよい。例えば、図9C~図9Iに示すカッター部32と同様のカッター部32が第2プランジャ16に形成されてもよい。そのような場合、第1プランジャ15には、第2プランジャ16に形成されたカッター部32に適合する受け部33が形成されることが好ましい。
また第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者がカッター部32を有していてもよい。この場合、第1プランジャ15には第2プランジャ16のカッター部32に適合する受け部33が形成されていてもよく、また第2プランジャ16には第1プランジャ15のカッター部32に適合する受け部33が形成されていてもよい。例えば図9Jに示すように、第1プランジャ15の端部15a及び第2プランジャ16の端部16aの各々に、カッター部32及び受け部33を形成し、第1プランジャ15のカッター部32が第2プランジャ16の受け部33に係合し、第2プランジャ16のカッター部32が第1プランジャ15の受け部33に係合してもよい。このように第1プランジャ15及び第2プランジャ16の双方にカッター部32及び受け部33を形成する場合、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の形状を同一にすることも可能である。この場合、単一種類のプランジャを第1プランジャ15及び第2プランジャ16として使用することが可能である。
上述のように第1プランジャ15の端部15a及び第2プランジャ16の端部16aは様々な形状を有することができ、上述の定量分割方法(第1駆動状態~第4駆動状態)で求められる第1プランジャ15及び第2プランジャ16の挙動に応じて、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の端部15a、16aの形状(すなわちカッター部32及び受け部33の位置及び形状)が適宜決められる。特に、第1ポート13及び第2ポート14の形状、サイズ及び配置に応じて、カッター部32の形状、サイズ及び配置が定められることが好ましい。例えば、第1ポート13と内部空間12との間の境界に対応する位置でペースト状食材100を切断するためのカッター部32は、第2駆動状態から第3駆動状態への移行の際に、第1ポート13と向かい合う領域を通過するように配置される。また、第2ポート14と内部空間12との間の境界に対応する位置でペースト状食材100を切断するためのカッター部32は、第3駆動状態から第4駆動状態への移行の際に、第2ポート14と向かい合う領域を通過するように配置される。
一例として図9Jに示すように、第1プランジャ15の端部15a及び第2プランジャ16の端部16aの各々がカッター部32及び受け部33を有する場合における、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の挙動例を、以下に説明する。
図10A~図10Dは、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の挙動の一例を示す図である。図10A~図10Dに示す定量分割装置10の基本構造は、図1に示す定量分割装置10と共通するが、いわゆるO-リングによって構成されるシール部材36が周壁部11の内壁面11aに複数設けられている。具体的には、第1方向D1に関して第1ポート13及び第2ポート14の各々がシール部材36間に存在するように複数のシール部材36が設けられており、図10A~図10Dに示す例では合計3箇所にシール部材36が配置されている。なお第1ポート13と第2ポート14との間における厳密なシールが必要とされない場合には、第1ポート13と第2ポート14との間にはシール部材36が設けられていなくてもよい(図10E参照)。また上述のように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の各々が周壁部11の内壁面11aに対して密着しつつ第1方向D1に移動可能に設けられ、ペースト状食材100が第1プランジャ15及び第2プランジャ16の各々と周壁部11との間から基本的に漏れ出さないのであれば、シール部材36は設けられなくてもよい(図10F参照)。
まず第1駆動状態では、図10Aに示すように、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の接触面40が第1ポート13と向かい合う位置に存在するように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が配置される。図10Aに示す例では、第1ポート13の全域が、第1駆動状態に置かれた第1プランジャ15によって覆われる。
そして第2駆動状態では、図10Bに示すように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が互いから遠ざけられて配置される。図10Bに示す例では、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者が互いに逆向きに移動させられている。ただし第1プランジャ15のみが移動させられてもよい。これにより、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の内部空間12にペースト状食材100(図示省略)が充填される。
そして第3駆動状態では、図10Cに示すように、第1プランジャ15が第2プランジャ16から離れている状態を維持しつつ、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間のペースト状食材100(図示省略)の少なくとも一部が第2ポート14に向かい合うように配置される。図10Cに示す例では、第2ポート14の全域が、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間に充填されたペースト状食材100に面している。
そして第4駆動状態では、図10Dに示すように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が互いに近づけられ、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の接触面40が第2ポート14と向かい合う位置に存在するように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が配置される。図10Dに示す例では、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両方が移動させられ、第2ポート14の全域が、第4駆動状態に置かれた第2プランジャ16によって覆われる。ただし、第1プランジャ15及び第2プランジャ16のうちの一方のみ(図10Dに示す例において例えば第2プランジャ16のみ)が、移動させられてもよい。また第2ポート14の全域が、第4駆動状態に置かれた第1プランジャ15によって覆われてもよいし、第4駆動状態に置かれた第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者によって覆われてもよい。これにより、ペースト状食材100が内部空間12から第2ポート14に押し出される。
なお第1プランジャ15及び/又は第2プランジャ16にカッター部32が形成される場合、カッター部32の先端が、第1方向D1と直角を成す方向に関し、対応の第1プランジャ15又は第2プランジャ16の最外周位置よりも内側に位置してもよい。すなわち周壁部11の内部空間12に第1プランジャ15及び第2プランジャ16を配置した状態で、第1プランジャ15の端部15a及び/又は第2プランジャ16の端部16aに形成されたカッター部32の先端が、周壁部11の内壁面11a及びシール部材36と接触しない位置に配置されてもよい。この場合、カッター部32が周壁部11の内壁面11aやシール部材36に対して引っかかることなく、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を周壁部11の内部空間12においてスムーズに移動させることが可能である。
図11A及び図11Bは、図9Jに示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16の一変形例を示す図であり、図11Aは第2駆動状態を示し、図11Bは第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。図11A及び図11Bに示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16の各々は、カッター部32及び受け部33を有しており、カッター部32(特に先端部)が周壁部11の内壁面11a及びシール部材36と接触しない位置に配置されている。
図12Aは、図9Gに示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16を示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。図12Bは、図9Gに示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16の一変形例を示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。図12Cは、図9Gに示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16の他の変形例を示す図であり、第2駆動状態から第3駆動状態への移行途中の状態を示す。図12Aに示すカッター部32は、周壁部11の内壁面11a及びシール部材36と接触する位置に配置されているが、図12B及び図12Cに示すカッター部32は、周壁部11の内壁面11a及びシール部材36と接触しない位置に配置されている。なお、周壁部11の内壁面11a及びシール部材36と接触しない位置に配置されるカッター部32の構造は特に限定されず、例えば図12Bに示すようにカッター部32の外周面(すなわち周壁部11の内壁面11aに対向する外周面)が第1方向D1と平行に延在していてもよいし、図12Cに示すようにカッター部32の外周面が、傾斜面を形成して第1方向D1と非平行に形成されていてもよい。
図13A~図13Dは、図12Bに示す第1プランジャ15及び第2プランジャ16の挙動の一例を示す図である。図12Bに示す定量分割装置10において、まず第1駆動状態では、図13Aに示すように、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の接触面40が第1ポート13と向かい合う位置に存在するように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が配置される。図13Aに示す例では、第1ポート13の全域が、第1駆動状態に置かれた第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者によって覆われている。
そして第2駆動状態では、図13Bに示すように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が互いから遠ざけられた位置に配置される。図13Bに示す例では、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者が互いに逆向きに移動させられている。これにより、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の内部空間12にペースト状食材100(図示省略)が充填される。
そして第3駆動状態では、図13Cに示すように、第1プランジャ15が第2プランジャ16から離れている状態を維持しつつ、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間のペースト状食材100(図示省略)の少なくとも一部が第2ポート14に向かい合うように配置される。図13Cに示す例では、第2ポート14の全域が、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間のペースト状食材100に面している。
そして第4駆動状態では、図13Dに示すように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が互いに近づけられ、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の接触面40が第2ポート14と向かい合う位置に存在するように、第1プランジャ15及び第2プランジャ16が配置される。図13Dに示す例では、第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両方が移動させられ、第2ポート14の全域が、第4駆動状態に置かれた第1プランジャ15及び第2プランジャ16の両者によって覆われる。これにより、ペースト状食材100が内部空間12から第2ポート14に押し出される。
[定量分割装置の具体例]
次に、定量分割装置10の具体例について説明する。以下に説明する定量分割装置10は一例に過ぎず、任意のデバイスを組み合わせて上述の定量分割装置10を構成することが可能である。
図14は、定量分割装置10の一例を示す平面図である。図14に示す定量分割装置10は、図3に示す構成(特に共通連結駆動部25を具備する構成)を有する。なお図1等に基づいて上述された要素と同一又は類似の要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図14に示す定量分割装置10は、周壁部11、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を備える。周壁部11は、内部空間12、第1ポート13及び第2ポート14を有する。第1ポート13は上下方向に延在し、第2ポート14は水平方向に延在する。第1プランジャ15には、エアーシリンダーによって構成される第1プランジャ駆動部21(特に第1エアーシリンダーロッド21b)が連結されている。第2プランジャ16には、エアーシリンダーによって構成される第2プランジャ駆動部22(特に第2エアーシリンダーロッド22b)が連結されている。第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22の各々には、図示しない吐出量調整ゲージが設けられている。吐出量調整ゲージは、対応の第1エアーシリンダーロッド21b及び第2エアーシリンダーロッド22bの基本位置を調整することができ、対応の第1エアーシリンダーロッド21b及び第2エアーシリンダーロッド22bの最大突出量を変えられる。
第1プランジャ駆動部21に連結される第1連結駆動部23及び第2プランジャ駆動部22に連結される第2連結駆動部24は、共通の共通連結駆動部25によって構成されている。図示の共通連結駆動部25はエアーシリンダーによって構成されており、共通エアーシリンダーチューブ25a及び共通エアーシリンダーロッド25bを有する。共通エアーシリンダーチューブ25aは、第1連結駆動部23の第1連結駆動チューブ23a及び第2連結駆動部24の第2連結駆動チューブ24aとして機能する。共通エアーシリンダーロッド25bは、共通エアーシリンダーチューブ25aから水平方向に突出し、共通エアーシリンダーチューブ25aからの突出量が可変である。図示の共通エアーシリンダーロッド25bは、共通エアーシリンダーチューブ25aから互いに逆方向に突出する第1連結駆動ロッド23b及び第2連結駆動ロッド24bによって構成されている。第1連結駆動ロッド23b及び第2連結駆動ロッド24bは一体的に設けられている。第1連結駆動ロッド23b及び第2連結駆動ロッド24bのうちの一方が共通エアーシリンダーチューブ25aから突出移動すると、他方は共通エアーシリンダーチューブ25aに向かって引っ込む。
第1連結駆動ロッド23bは第1連結部23cを介して第1エアーシリンダーチューブ21aに固定され、第2連結駆動ロッド24bは第2連結部24cを介して第2エアーシリンダーチューブ22aに固定されている。したがって、第1連結部23cと第2連結部24cとの間の第1方向D1に関する距離は、共通連結駆動部25の駆動状態に関わらず一定である。また第1エアーシリンダーチューブ21aと第2エアーシリンダーチューブ22aとの間の第1方向D1に関する距離は、共通連結駆動部25の駆動状態に関わらず一定である。
上述の構成を有する定量分割装置10において、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第1駆動状態から第2駆動状態に移行する場合には、制御部30の制御下で、第1プランジャ駆動部21及び/又は第2プランジャ駆動部22が第1プランジャ15及び/又は第2プランジャ16を移動させる。具体的には、第1エアーシリンダーチューブ21aからの第1エアーシリンダーロッド21bの突出量、及び/又は、第2エアーシリンダーチューブ22aからの第2エアーシリンダーロッド22bの突出量が、調整される。なお共通連結駆動部25は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第1駆動状態から第2駆動状態に移行する間は状態が維持され、共通エアーシリンダーチューブ25aからの第1連結駆動ロッド23b及び第2連結駆動ロッド24bの各々の突出量は変わらない。
一方、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第2駆動状態から第3駆動状態に移行する場合には、制御部30の制御下で、共通連結駆動部25が、第1プランジャ駆動部21、第1プランジャ15、第2プランジャ駆動部22及び第2プランジャ16を一体的に移動させる。図14に示す例では、第2ポート14が第1ポート13よりも右側に設けられているので、共通エアーシリンダーチューブ25aに対し、第1連結駆動ロッド23bが引っ込められるとともに第2連結駆動ロッド24bの突出量が増大させられる。なお第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第2駆動状態から第3駆動状態に移行する間は状態が維持され、第1エアーシリンダーロッド21bの突出量及び第2エアーシリンダーロッド22bの突出量は変わらない。これにより、第2駆動状態における第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の間隔を維持しつつ、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第3駆動状態に置くことができる。
そして第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第3駆動状態から第4駆動状態に移行する場合には、制御部30の制御下で、第1プランジャ駆動部21及び/又は第2プランジャ駆動部22が第1プランジャ15及び/又は第2プランジャ16を移動させる。具体的には、第1エアーシリンダーチューブ21aからの第1エアーシリンダーロッド21bの突出量、及び/又は、第2エアーシリンダーチューブ22aからの第2エアーシリンダーロッド22bの突出量が、調整される。なお共通連結駆動部25は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第3駆動状態から第4駆動状態に移行する間は状態が維持され、第1連結駆動ロッド23b及び第2連結駆動ロッド24bの共通エアーシリンダーチューブ25aからの突出量は変わらない。
なお第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第4駆動状態から第1駆動状態に移行する場合には、制御部30の制御下で、共通連結駆動部25が、第1プランジャ駆動部21、第1プランジャ15、第2プランジャ駆動部22及び第2プランジャ16を一体的に移動させる。図14に示す例では、第1ポート13が第2ポート14よりも左側に設けられているので、共通エアーシリンダーチューブ25aに対し、第1連結駆動ロッド23bの突出量が増大させられるとともに第2連結駆動ロッド24bが引っ込められる。なお第1プランジャ駆動部21及び第2プランジャ駆動部22は、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第4駆動状態から第1駆動状態に移行する間は状態が維持され、第1エアーシリンダーロッド21bの突出量及び第2エアーシリンダーロッド22bの突出量は変わらない。これにより、第4駆動状態における第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の間隔又は接触を維持しつつ、第1プランジャ15及び第2プランジャ16を第1駆動状態に置くことができる。したがって、第4駆動状態において第1プランジャ15と第2プランジャ16とが密着している場合には、第1駆動状態においても第1プランジャ15と第2プランジャ16とを密着させることができる。
上述のように図14に示す構成によれば、サーボモータのような高価なデバイスを使用することなく、エアーシリンダーのみによって駆動ユニット20を構成することができる。また駆動ユニット20を駆動するための制御も比較的簡単な方法で実現可能であり、比較的簡素なデバイスによって制御部30を構成することが可能である。
[定量分割ユニットの具体例]
ペースト状食材100を決められた分量だけ後段に送り出す定量分割ユニット5は、上述の定量分割装置10を1又は複数含むことができる。
図15は、定量分割ユニット5の構成の一例を示すブロック図である。複数の定量分割装置(すなわち第1の定量分割装置10-1、第2の定量分割装置10-2、・・・、第nの定量分割装置10-n(ただしnは2以上の整数))が設けられる場合、それらの複数の定量分割装置の各々を制御部30に接続してもよい。この場合、制御部30の制御下で、複数の定量分割装置を互いに関連づけて駆動することが可能である。
図16は、定量分割ユニット5の概略構成の一例を示す外観図である。複数の定量分割装置のうちの第1の定量分割装置10-1の第2ポート14を、第2の定量分割装置10-2の第1ポート13に接続してもよい。例えば図16に示すように、中継管43を介して、第1の定量分割装置10-1の第2ポート14を、第2の定量分割装置10-2の第1ポート13に接続し、第1の定量分割装置10-1の第2ポート14から放出されたペースト状食材100を、中継管43を介して第2の定量分割装置10-2の第1ポート13に導いてもよい。この場合、第1の定量分割装置10-1の第2ポート14からのペースト状食材100の放出動作と、第2の定量分割装置10-2の第1ポート13から内部空間12へのペースト状食材100の導入動作と、とを相互に連動して(例えば同時に)行うことにより、ペースト状食材100を第1の定量分割装置10-1から第2の定量分割装置10-2にスムーズに送ることができる。このように制御部30の制御下で、複数の定量分割装置を互いに連動して駆動することにより、ペースト状食材100を比較的長距離にわたって送ることも可能である。
[応用例]
上述の定量分割ユニット5、定量分割装置10及び定量分割方法は、様々な食品製造装置、食品製造システム及び食品製造方法に対して応用可能である。
例えば、春巻き、ハンバーグ、コロッケ、すり身加工食品(例えばさつま揚げ)、豆腐加工食品(例えばがんもどき)、和菓子(例えば今川焼き等)、ワッフル(例えば原宿ドッグ(登録商標)等)、各種のバッター(batter)、シュウマイ及びギョウザ等の食品で使用する具材(すなわちペースト状食材100)を、上述の定量分割ユニット5、定量分割装置10及び定量分割方法によって好適に定量分割することが可能である。そして、上述の定量分割ユニット5、定量分割装置10及び定量分割方法により分割されたペースト状食材100を、各種の食品製造装置、食品製造システム及び食品製造方法で使用することが可能である。
図17は、食品製造システム1の一例を示すブロック図である。図17に示す食品製造システム1は、上述の定量分割ユニット5に加え、皮提供装置61、食材提供装置62及び具材包み込み装置63を備える。
皮提供装置61は、具材(ペースト状食材100)を包み込むための皮を準備する装置であり、準備された皮はコンベア等の搬送デバイスによって皮提供装置61から具材包み込み装置63に送られる。皮提供装置61の具体的な構成や機能は限定されない。例えば、皮提供装置61は、皮の製造及び整形(カッティング等)を行ってもよいし、予め作られている皮の整形のみを行ってもよいし、予め整形されている皮を単に具材包み込み装置63に向けて所望の状態で送り出すだけでもよい。また皮提供装置61は他の処理を行ってもよく、例えば皮に対する各種の前処理を行ってもよい。
食材提供装置62は、皮に包まれるペースト状食材100を準備する装置であり、準備されたペースト状食材100はコンベア等の搬送デバイスによって食材提供装置62から定量分割ユニット5(特に貯留部31)に送られる。食材提供装置62の具体的な構成や機能は限定されない。例えば、食材提供装置62は、具材のカッティング及び混合を行ってもよいし、予めカッティング等された具材の混合のみを行ってもよいし、予め混合されている具材をペースト状食材100として定量分割ユニット5に向けて所望の状態で送り出すだけでもよい。また食材提供装置62は他の処理を行ってもよく、例えば具材(ペースト状食材100)に対する各種の前処理を行ってもよい。
定量分割ユニット5は、食材提供装置62から送られてくるペースト状食材100を、上述の定量分割方法に従って分割する。定量分割ユニット5によって定量に分割されたペースト状食材100は、コンベア等の搬送デバイスによって、定量食材として定量分割ユニット5から具材包み込み装置63に送られる。
具材包み込み装置63は、皮提供装置61から送られてくる皮によって、定量分割ユニット5から送られてくるペースト状食材100を包み込む処理を行い、製品(食品)を作る。具材包み込み装置63によって作られた製品は、コンベア等の搬送デバイスによって後段に送られ、後段では必要に応じた各種の処理が行われる。
なお図17に示す食品製造システム1は一例に過ぎず、食品製造システム1では、上述の定量分割ユニット5及び定量分割装置10に対して任意の装置を組み合わせることが可能である。また食材製造法では、上述の定量分割方法に対して任意の処理を組み合わせることが可能である。例えば、皮を必要としない食品を製造する食品製造システム1及び食品製造方法では、皮提供装置61(すなわち皮の提供)や具材包み込み装置63(すなわち具材を皮によって包み込む処理)は不要である。またペースト状食材100を手動により定量分割ユニット5(例えば貯留部31)に対して直接的に供給する場合には、食材提供装置62は不要である。また食品製造システム1は、ペースト状食材100の整形処理を行う装置、ペースト状食材100の加熱処理、冷却処理及び/又は冷凍処理を行う装置、等を必要に応じて具備することが可能である。このように定量分割ユニット5の前段及び/又は後段において、1又は複数の任意のデバイスを設けることが可能である。
以上説明したように上述の定量分割装置10、定量分割ユニット5、食品製造システム1、定量分割方法及び食品製造方法によれば、ペースト状食材100の定量分割を精度良く行うことができる。特に、定量分割装置10においてギアポンプが使われないため、食材の損傷を防ぎつつ、ペースト状食材を定量分割することができる。また第1プランジャ15がカッター部32を具備する場合、第1ポート13からのペースト状食材100は過度に潰されることなく鋭利なカッター部32によってきれいに切断されるため、食感を必要以上に損なうことなくペースト状食材100の定量分割を行うことができる。
また第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の領域で負圧を生じさせることで、ペースト状食材100を周壁部11の内部空間12に導入することができるため、定量分割装置10は圧送ポンプを具備しなくてもよい。そのため装置構成を簡素にすることができ、生産開始時及び生産終了時の作業の負担を軽減することができ、例えば装置の組み立て等の稼働準備、装置の分解、及び装置の洗浄に要する時間を短縮することができる。このように作業効率を上げて、システム全体の生産性を向上させることができる。また利便性に優れた洗浄性能を有する本実施形態の装置及び方法によれば、衛生面で優れているだけでなく、装置の耐久性及び信頼性も向上させることができる。さらに、定量分割ユニット5及び定量分割装置10の省スペース設計も可能であり、定量分割ユニット5及び定量分割装置10を限られたスペースに設置することも可能である。
なお、上述の各実施形態に係る定量分割ユニット5及び定量分割装置10は、ペースト状食材100を周壁部11の内部空間12に導入する圧送ポンプを具備していないが、本発明の各実施形態に係る定量分割ユニット5及び定量分割装置10はそのような圧送ポンプを具備していてもよい。例えば上述の各実施形態に係る定量分割装置10において、第1ポート13内のペースト状食材100を周壁部11の内部空間12に向けて加圧する圧送ポンプが設けられていてもよい。この場合、第1プランジャ15と第2プランジャ16との間の領域で生じる上述の負圧力と圧送ポンプによる加圧力が組み合わされて、より確実且つ迅速に、ペースト状食材100を周壁部11の内部空間12に導入することができる。
また第1プランジャ15及び第2プランジャ16の動作に応じて、周壁部11の内部空間12へのペースト状食材100の導入、ペースト状食材100の定量分割、及び内部空間12からのペースト状食材100の放出という一連の処理を、スムーズ且つ高速に行うことができる。
本発明は、上述の実施形態及び変形例には限定されない。例えば、上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。また、上述の構成要素及び/又は方法以外の構成要素及び/又は方法を含む形態も、本発明の実施形態に含まれる。また、上述の構成要素及び/又は方法のうちの一部の要素が含まれない形態も、本発明の実施形態に含まれる。また、本発明のある実施形態に含まれる一部の構成要素及び/又は方法と、本発明の他の実施形態に含まれる一部の構成要素及び/又は方法とを含む形態も、本発明の実施形態に含まれる。したがって、上述の実施形態及び変形例、及び上述以外の本発明の実施形態の各々に含まれる構成要素及び/又は方法同士が組み合わされてもよく、そのような組み合わせに係る形態も本発明の実施形態に含まれる。また、本発明によって奏される効果も上述の効果に限定されず、各実施形態の具体的な構成に応じた特有の効果も発揮されうる。このように、本発明の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲、明細書、要約書及び図面に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1 食品製造システム
5 定量分割ユニット
10 定量分割装置
10-1 第1の定量分割装置
10-2 第2の定量分割装置
10-n 第nの定量分割装置
11 周壁部
11a 内壁面
12 内部空間
13 第1ポート
14 第2ポート
15 第1プランジャ
15a 端部
16 第2プランジャ
16a 端部
20 駆動ユニット
21 第1プランジャ駆動部
21a 第1エアーシリンダーチューブ
21b 第1エアーシリンダーロッド
22 第2プランジャ駆動部
22a 第2エアーシリンダーチューブ
22b 第2エアーシリンダーロッド
23 第1連結駆動部
23a 第1連結駆動チューブ
23b 第1連結駆動ロッド
23c 第1連結部
24 第2連結駆動部
24a 第2連結駆動チューブ
24b 第2連結駆動ロッド
24c 第2連結部
25 共通連結駆動部
25a 共通エアーシリンダーチューブ
25b 共通エアーシリンダーロッド
30 制御部
31 貯留部
31a 送出デバイス
32 カッター部
33 受け部
36 シール部材
38 センサ類
39 放出管
40 接触面
43 中継管
61 皮提供装置
62 食材提供装置
63 具材包み込み装置
100 ペースト状食材
101 粘性食材
102 線状食材
D1 第1方向

Claims (11)

  1. ペースト状食材を決められた分量だけ送り出す定量分割装置を具備する定量分割ユニットであって、
    前記定量分割装置は、
    中空形状の周壁部であって、第1方向に延在する内部空間と、外部と前記内部空間とを連通する第1ポートと、外部と前記内部空間とを連通し且つ前記第1方向に関して前記第1ポートとは異なる位置に設けられる第2ポートと、を有する周壁部と、
    前記内部空間において前記第1方向に関して互いに対向した状態で配置される第1プランジャ及び第2プランジャであって、前記第1方向へ移動可能に設けられる第1プランジャ及び第2プランジャと、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを前記第1方向に移動させる駆動ユニットと、を備え、
    前記駆動ユニットは、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャのうちの少なくともいずれか一方を移動させて、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の空間又は接触面が前記第1ポートと向かい合う位置に存在するように前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが配置される第1駆動状態から、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが互いから遠ざけられた第2駆動状態に前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを移行し、前記内部空間のうち前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の領域で生じる負圧によって、前記第1ポートを介して前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間に前記ペースト状食材を導入し、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを移動させて、前記第2駆動状態から、前記第1プランジャが前記第2プランジャから離れている状態を維持しつつ、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の前記ペースト状食材の少なくとも一部が前記第2ポートに向かい合うように配置される第3駆動状態に前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを移行し、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャのうちの少なくともいずれか一方を移動させて前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを互いに近づけて、前記第3駆動状態から、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の空間又は接触面が前記第2ポートと向かい合う位置に存在するように前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが配置される第4駆動状態に前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを移行し、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の前記ペースト状食材を、前記第2ポートを介して外部に送り出す、定量分割ユニット。
  2. 前記第1ポートに接続され、前記ペースト状食材を貯留する貯留部を更に備え、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが前記第1駆動状態から前記第2駆動状態に移行する際に、前記貯留部に貯留された前記ペースト状食材は、前記第1ポートに向けて加圧されることなく、前記負圧の影響を受けて、前記第1ポートを介して前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間に前記ペースト状食材が導入される請求項1に記載の定量分割ユニット。
  3. 前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが前記第2駆動状態から前記第3駆動状態に移行する場合、前記第1プランジャのうちの前記第2プランジャ側の端部は、前記内部空間のうちの前記第1ポートに向かい合う領域の少なくとも一部を通過して前記ペースト状食材を切断し、
    前記第3駆動状態では、前記第1ポートの全体が前記第1プランジャによって覆われる請求項1又は2に記載の定量分割ユニット。
  4. 前記第1プランジャは、前記第2プランジャ側の端部の外周部分の少なくとも一部において、前記第2プランジャに向かって突出するカッター部を有し、
    前記第2プランジャは、前記第1プランジャ側の端部において、前記カッター部の形状に適合する凹状の受け部を有し、
    前記第1駆動状態及び前記第4駆動状態の各々において、前記カッター部は前記受け部に係合する請求項3に記載の定量分割ユニット。
  5. 前記ペースト状食材は、流動性を有する不定形の粘性食材と、前記粘性食材に混ぜられた線状食材と、を含み、
    前記駆動ユニットは、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを前記第1駆動状態から前記第2駆動状態に移行する際に、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャのうちの一方の移動量よりも他方の移動量を大きくする請求項1~4のいずれか一項に記載の定量分割ユニット。
  6. 前記駆動ユニットは、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを前記第1駆動状態から前記第2駆動状態に移行する際に、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャのうちの一方を実質的に移動させることなく、他方のみを移動させる請求項5に記載の定量分割ユニット。
  7. 前記駆動ユニットは、
    前記第1プランジャを前記第1方向に移動させる第1プランジャ駆動部と、
    前記第2プランジャを前記第1方向に移動させる第2プランジャ駆動部と、を有する請求項1~6のいずれか一項に記載の定量分割ユニット。
  8. 前記第1プランジャ駆動部は、前記第1プランジャに連結され、
    前記第2プランジャ駆動部は、前記第2プランジャに連結され、
    前記駆動ユニットは、
    前記第1プランジャ駆動部に連結され、前記第1プランジャ及び前記第1プランジャ駆動部を一体的に前記第1方向に移動させる第1連結駆動部と、
    前記第2プランジャ駆動部に連結され、前記第2プランジャ及び前記第2プランジャ駆動部を一体的に前記第1方向に移動させる第2連結駆動部と、を更に有し、
    前記第1連結駆動部及び前記第2連結駆動部の両者は、単一の共通連結駆動部によって構成され、
    前記共通連結駆動部は、前記第1プランジャ、前記第1プランジャ駆動部、前記第2プランジャ及び前記第2プランジャ駆動部を一体的に前記第1方向に移動させる請求項7に記載の定量分割ユニット。
  9. 前記定量分割装置は複数設けられ、
    前記複数の定量分割装置のうちの第1の定量分割装置の前記第2ポートは、第2の定量分割装置の前記第1ポートに接続されている請求項1~8のいずれか一項に記載の定量分割ユニット。
  10. 中空形状の周壁部と、前記周壁部の内部空間において第1方向に移動可能に設けられる第1プランジャ及び第2プランジャと、を備える定量分割装置を使って、ペースト状食材を決められた分量だけ送り出す定量分割方法であって、
    前記周壁部に形成された第1ポートと向かい合う位置に前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の空間又は接触面が存在するように、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが配置される第1駆動状態に前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを置く工程と、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを、前記第1駆動状態から、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが互いから遠ざけられた第2駆動状態に移行して、前記内部空間のうち前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の領域で生じる負圧によって、前記第1ポートを介して前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間に前記ペースト状食材を導入する工程と、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを、前記第2駆動状態から、前記第1プランジャが前記第2プランジャから離れている状態を維持しつつ、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の前記ペースト状食材の少なくとも一部が前記周壁部に形成された第2ポートに向かい合うように配置される第3駆動状態に移行する工程と、
    前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを、前記第3駆動状態から、前記第1プランジャ及び前記第2プランジャを互いに近づけて、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の空間又は接触面が前記第2ポートと向かい合う位置に存在するように前記第1プランジャ及び前記第2プランジャが配置される第4駆動状態に移行して、前記第1プランジャと前記第2プランジャとの間の前記ペースト状食材を、前記第2ポートを介して外部に送り出す工程と、を含む定量分割方法。
  11. 請求項10に記載の定量分割方法により分割されたペースト状食材を使用する、食品製造方法。
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