JP3755044B2 - 生地分割機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、製パン製菓分野等において使用される生地(練り粉)を定量供給するための装置に係り、特に、ホッパーからの生地を受け入れて、それを製パン等のために適当量に分割して供給するための生地分割機に関する。
【0002】
【従来技術】
通常の、この種の生地分割機は、生地押出用のシリンダと、該シリンダの一端の生地押出口に接するように設けられ、同押出口から押し出される生地をそれぞれ所定量だけ受け入れる複数のポケットを有する分割ブロックと、を備える。シリンダ内には、ピストンが設けられ、該ピストンを駆動手段によって、ピストンの生地押出口に対して相対的に前進後退動させることにより、生地のホッパーからの吸い込み、吸い込んだ生地の生地押出口への押圧を行うようになっており、一方、分割ブロックは、生地をポケット内に受け入れるための位置(生地受入れ位置)と受け入れた生地を排出するための位置(生地排出位置)との間で上記生地押出口の端面上を摺動される。
【0003】
シリンダーに吸引された生地の量は、前記ポケットに受入れられる量よりも多く設定されるため、1回の押出では吸引された全量をポケットに押し出すことはできない。この為、吸引された生地の全てが完全に押し出されるまでに、複数回にわたって生地の吸引・押出工程を経ることになり、生地が傷む原因となっていた。
【0004】
そこで、生地を吸引した後、ピストンによる生地押圧を連続的に行っている間に、分割ブロックを上記生地受入れ位置と生地排出位置との間で複数回にわたり動かすことにより生地を複数回に分けて分割排出する技術が用いられている。この技術に関する先願としては、特開2002−167号などが挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した分割排出を行う技術では、ピストンによる生地押圧が行われている状態で、分割ブロックが動かされるため、シリンダ内に残されている生地と分割ブロックとの間で大きな摩擦力、せん断力が生じ、これが生地を傷める原因となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
[1](減圧制御)
上記課題を解決すべく、本発明は、生地を収容するホッパーと、上記ホッパーの生地排出口に連通した生地吸引口を側面に有し、ホッパーから吸引した生地を押出すための生地押出口を一端に有するシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に設定されたピストンと、該ピストンを上記生地押出口に向けて前進動及び後進動させるピストン駆動手段と、シリンダの上記一端に隣接して設けられ、上記生地押出口から押し出される生地を受け入れる少なくとも1つのポケットを備える分割ブロックと、上記ポケットがシリンダの生地押出口と整合する生地受入れ位置と、同生地押出口から外れ、受け入れた生地を排出すための生地排出位置との間で上記分割ブロックを駆動する分割ブロック駆動手段とを備え、
上記ピストン駆動手段が、ピストンを後退動させてホッパーからシリンダ内に生地を吸引する吸引工程後、上記分割ブロックが生地受入れ位置と生地排出位置との間を所要回数変位される間に、上記ピストンを前進動させ、生地受入れ位置にある上記分割ブロックの上記ポケットに生地を一定圧力で押出すことにより、生地を複数回に分けて排出する生地分割機であって、
上記ピストン駆動手段が、上記分割ブロックの変位に伴って、上記シリンダの生地押出口が閉じられた後、次の生地押出口が開かれるまでの間において、上記ピストンによる上記生地への押圧力を所定分減圧させるよう当該ピストンを制御する手段を備えたことを特徴とする。
【0007】
これにより、変位する分割ブロックとシリンダ内に生地との間の摩擦力は低減され、従って、同生地にかかるせん断力も低減されるので、生地の傷みを少なくすることができる。
【0008】
[2](連続減圧)
具体的には、上記減圧を上記シリンダの生地押出口が閉じられた時から次に生地押出口が開かれる時までの間、連続的に行うことが望ましい。
【0009】
[3](ピストンの後退動)
また、上記生地への減圧を行う形態としては、上記ピストンを微少距離後退動する。ここで後退動させる微少距離は、シリンダの容量を考慮し、生地への傷みを防止させる観点から適宜に決定する。
【0010】
[4](トルク制御)
上記ピストン駆動手段としてサーボモータを用い、当該サーボモータをトルク制御して、ピストンの定圧駆動をすることが望ましい。このトルク制御により、ピストンの生地押圧力が、生地からの同ピストンへの抗力と平衡状態となると、該ピストンの前進は停止され、その位置に保持される。これにより、分割ブロックのポケットへの生地充填を適正に行うことが出来る。
【0011】
[5](位置制御との併用)
更に、ピストンが後退動し生地をホッパーからシリンダーに吸引する吸引工程と、同ピストンが上記生地吸引口を閉鎖する吸引口閉鎖位置まで前進動する工程においては、同ピストンを該サーボモータにより位置制御する。この位置制御によってピストンを迅速に移動させ、本発明における生地分割機の可動効率を向上させる。
【0012】
[6](トルク伝達機構)
また、上記ピストン駆動手段は、具体的には、サーボモータと、ピストンに連結され、該ピストンの摺動方向に運動する直線運動エレメント、及び、サーボモータにより回転駆動される回転運動エレメントを備え、該回転運動エレメントが上記直線運動エレメントに駆動連結され、該回転運動エレメントと直線運動エレメントとの間に、回転/直線運動変換機構が形成されてなるトルク伝達機構と、を備えるものとすることができる。これにより、サーボモータの回転トルクをピストンに正確に伝達することができ、ピストンによる所要の圧力による生地押圧が可能となる。
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明に係る生地分割機の実施形態を、添付図面に基づき説明する。
図1乃至図3は、本発明が適用される生地分割機1における生地分割作用を説明するための断面図である。図4は分割排出工程を示すシリンダ及びポケットの拡大断面図である。
【0014】
図示のように、生地分割機1は、生地dを供給するためのホッパー12と、該ホッパーの下端に位置する生地吸引口23から生地dを受け入れるシリンダ14と、ピストン駆動手段30により該シリンダ内で往復動されるピストン22と、シリンダ14の一端の生地押出口16から押出される生地dを受け入れるポケット21を有する分割ブロック20と、を備えている。この分割ブロック20は後述する分割ブロック駆動手段(図6)により駆動されるようになっている。なお、本発明に係る生地分割機の全体構成については、従来技術と基本的には同じであり、その図面は省略する。生地分割機には、生地を押出すピストンと、ホッパーの生地吸引口の開閉を行うナイフとが別体としたものがあるが、本発明に係る図示の分割機においては、ナイフを一体成形したものを実施形態として図示している。本発明は、そのいずれの形態のものにも適用可能である。
【0015】
ピストン22は、シリンダ内で生地押出口16に向けて前進動されることにより生地dを生地押出口16に向けて押圧し、また、この生地押出口16から離れるように後退動されることにより、上記生地吸引口23を通じてホッパー12から生地をシリンダ内に吸引する。分割ブロック20は、生地dを受け入れるポケット21が、シリンダ14の生地押出口16と整合する生地受入れ位置(図2、P1)と、該位置から下方に動かされてポケット21から生地dを排出するための位置(図1、P2)との間で可動とされている。
【0016】
図1は、分割ブロック20が生地排出位置P2にあり、生地dの排出が行われると共に、ピストン22が生地押出口16から離れる方向に後退動され、ホッパー12から生地dを吸引している状態を示している。
【0017】
図2は、分割ブロック20が生地受入れ位置P1にあり、ピストン22が前進動されて生地dを生地押出口16から、ポケット21内に押出している状態を示している。図3は、生地dがポケット内に充填された状態で、分割ブロック20が下降を始め、生地dのせん断を開始した状態を、示している。
【0018】
分割ブロック20のポケット21内には、図1乃至図3に示されるように、生地量調節ピストン24が収納されており、当該分割ブロック20が、生地排出位置P2から上昇して生地受入れ位置P1に近づき、ポケット21がシリンダ14の生地押出口16に整合してくると、ピストン22によって押圧された生地dが、その圧力によって、生地量調節ピストン24を押し込んで、生地dが当該ポケット21内に充填されてくる。
【0019】
生地量調節ピストン24の後退位置は、位置調節可能とされたストッパー26によって決定され、この位置により、当該ポケット21の生地を受け入れる容量が決定される。この生地量調節ピストン24は、分割ブロック20が生地排出位置P2にあるときに、押出しバー27によって駆動されて、せん断された生地dをポケット21から排出するようになっており、排出された生地dは、揺動フリッカ28によって、下方に設定されているベルトコンベア29上に掻き落とされるようになっている。
【0020】
(分割排出工程)
吸引した生地を複数回に分けて排出する分割排出工程について、ピストンと分割ブロックにおけるポケットとの関係を図4に基づき説明する。図示のように、ピストン22は生地を押出す際に、先ずその先端(ピストン先端部22a)がA位置からB位置となるように前進動され、生地吸引口23を閉じて吸引した生地をシリンダ14内に密封状態とし、その状態で更にピストン22を前進動することにより、生地をポケット21内に押し出す。この前進動が続けられポケット21への生地の充填が進み、生地からポケット21への抗力が次第に増大し、その抗力が予め設定したピストン22の生地押圧力に達した段階で、前進が実質的に停止し、ポケット21への充填が完了する。(そのピストン先端部22aの位置をC位置と示す)この状態で、分割ブロック20を下降(P1→P2)させ、ポケット21に収容した生地を排出するものである。
【0021】
生地を排出した分割ブロック20が上昇し(P2→P1)、そのポケット21が生地押出口16に重なり始めると、同ポケット21へのピストン22による生地押出が再開される。ピストン22は上記と同様に動いてポケット21に生地が完全に充填されるD位置まで前進動される。このように、ピストン22は段階的に前進動され、それに対応して分割ブロック20の上下動が行われ、吸引した生地の複数回にわたる分割排出が行われる。図4に示した例では、ピストン22はC、D、E位置と動かされ、生地が3回にわたり分割排出されるようになっている。
【0022】
(ピストン駆動手段)
図5は、ピストン22を駆動するためのピストン駆動手段30を示している。すなわち、このピストン駆動手段30としての各種装置は、駆動装置としてピストン用サーボモータ32と、該サーボモータの出力シャフト33に対してタイミングベルト・プーリー機構36よって駆動接続された回転/直線運動変換機構としてのボールネジ38を備える。このボールネジ38は、上記ピストン22の摺動方向に運動する直線運動エレメントとしてのナット部38aとサーボモータ32により回転駆動される回転運動エレメントとしてのネジ軸38bを備える。
【0023】
更に、上記ピストン駆動手段30は、ピストン22との間に連結されたアーム34と、上記サーボモータ32を制御するための制御部40とを有している。アーム34には、横断面形状が下向きに凹形のアームガイド34aが固定される。該アームガイド34aの直下には、当該分割機のフレームに固定静止されピストン22の摺動方向に水平(望ましくは同一方向)に延びている横断面矩形のガイドレール34bを配置し、上記アームガイド34aの凹形に該ガイドレール34bを摺動係合する。これらの構成により、ネジ軸38bの回転によりナット部38a、アームガイド34a、アーム34、及び、ピストン22が駆動されるときに、それらのエレメントが安定して駆動されるようにしている。制御部40は、マスターエンコーダ42とサーボアンプ44と接続され、前記マスターエンコーダ42を介して所要の制御指令を入力することが出来るようになっている。
【0024】
この制御部40にはピストン22の駆動を制御するピストン制御手段としてのコンピュータプログラムとその記憶装置、その処理装置(CPU)を備えている。ピストン制御手段は、上記コンピュータプログラムを処理装置で実行し、生地dをポケット22に一定の押圧で押込むための制御のほか、本発明のポイントである生地押出口16が閉じられた後、次の生地押出口が開かれるまでの間、生地dへの押圧力を減圧させる制御、及び、ピストン22を後退動させ生地を吸引させる制御などを行う。また、上記各制御において、トルク制御と位置制御をピストンの位置及び各工程に応じて切り替える手段をも備える。
【0025】
上記生地押出口が閉鎖された工程において、ピストンの生地への押圧力を減圧させる制御内容としては、サーボモータのトルク制御の設定トルク値をその間だけ下げることのほか、位置制御に切替てピストンを所定位置にまで後退させるなどにより実施可能である。
【0026】
(分割ブロック駆動手段)
図6は、分割ブロック20を上下方向で駆動するための分割ブロック駆動手段50を示している。(分割ブロック20が駆動する上下方向は図中矢印で示す。)すなわち、この駆動手段50としての各種装置は、分割ブロック用サーボモータ52と、該サーボモータの出力軸54に設けられた偏芯カム56と、該カムとクランクシャフト60とを連結するコネクティングロッド58と、クランクシャフト60の両端に設けられて上下に揺動するアーム62とを有しており、分割ブロック20は、上記アーム62の先端の間に枢着されている。また、分割ブロック用サーボモータ52には、該サーボモータに作動指令を出して制御するための制御部66が設けられており、該制御部は、マスターエンコーダ68とサーボアンプ70とを備えており、マスターエンコーダを介して、所要の制御指令をサーボモータ52に与えることが出来るようになっている。
【0027】
(ピストン及び分割ブロックの制御)
図7を用いて本発明における実施形態の一例を説明する。図7aは分割ブロック20におけるポケット上端部21aの移動軌跡を示すものであり、その右には、シリンダ14と分割ブロック20との位置関係を示す簡略図を示す。
【0028】
図7bはピストン用サーボモータ32の出力(0-360°)と、それによって駆動されるピストン先端部22aの移動軌跡を示すものであり、その右は、ピストン先端部22aの軌跡に対応するピストン22の位置をそれぞれA〜Eとして示したものである。ここで、図7aと図7bとは、ピストン22とポケット21との移動のタイミングを横軸上に揃えて表示する。
【0029】
(図7a、分割ブロックの制御)
図7aは、分割ブロック20とそれを制御する分割ブロック用サーボモータとの出力―変位関係を示している。ポケット上端部21aは、図中、生地排出位置P2として示す位置から、生地受入れ位置P1として示す位置までの間を一定周期で往復移動するものである。なお、この分割ブロック20の制御は、分割ブロック用サーボモータ52の位置制御によって行われる。
【0030】
分割ブロック20が生地排出位置P2にある位置をi位置として示す。このi位置から上昇し、上記ポケット上端部21aが生地押出口下端部16aに到達し生地押入口16を開口する時点、その位置を図中ii位置として示す。また、上記分割ブロック20が最も上昇し、生地押出口16が全開する位置をiii位置として示す。分割ブロック20がこの位置に所定時間留まった後、下降を始める時点、その位置をiv位置として示す。更に、分割ブロック20が下降し、上記ポケット上端部21aが生地押出口下端部16aと一致し、生地押出口16を閉鎖する時点、その位置を図中v位置として示す。
同様に、2回目及び3回目の開口する時点をvi位置、及び、viii位置として示す。また、2回目及び3回目の閉鎖する時点をvii位置、及び、ix位置として示す。
(図7b、ピストンの制御)
図7bは、負荷が零とした場合の、カム線図様に示したピストン用サーボモータ32の出力(0−360°)と、それによって駆動されるピストン22の変位の関係を示す図である。すなわち、曲線で示すのは、ピストン22におけるピストン先端部22aの位置変化を示している。図中の最大前進位置(点線で示す曲線)は、ピストン22に負荷を与えない状態で設定されるものであるが、実際に生地の押込みを行う場合には、ピストン22には生地からの抗力が生じ、この抗力との平衡状態となる位置でピストン22の位置が決定される。図7bでは、1回目の押出工程における平衡位置をC位置、2回目をD位置、3回目をE位置として示す。この平衡状態となるピストン22の位置は、生地の特性、その発酵状態、ポケットに押出される生地の量、ピストン制御のために設定されるサーボモータのトルク設定値等によって変化する。
【0031】
シリンダ14内に生地を吸引した状態のA位置から吸引口閉鎖位置23aであるB位置までピストン22を進める工程においては、ピストン用サーボモータ32はピストン22を位置制御により前進駆動する。このB位置にピストン先端部22aが到達した時点でピストン用駆動手段30における制御部40は、トルク制御に切り替え、それ以降は、一定の押圧で生地をポケット21に押出す(押出工程)。この1回目の押出工程において、ピストン先端部22aはC位置まで前進動し、この位置で平衡状態となって停滞する。なお、図7aに示すように、上記B位置にピストン先端部22aが到達した時点で、上昇してきた分割ブロック20により生地押出口16の開口が開始される(図7aにおけるii位置)。
ピストン22が所定時間C位置に停滞した後、分割ブロック20の降下による生地押出口16が閉鎖される時点で(v位置)、上記制御部40(ピストン駆動手段30)は、生地への押圧力を減圧させる。この実施形態では、ピストン22の制御をトルク制御から位置制御に切り替えて、ピストン先端部22aを吸引口閉鎖位置23aであるB位置にまで微小距離後退動させる。これにより、生地への押圧は減圧され、変位する分割ブロック20からかかるせん断力を小さくし、不要に生地を傷めることがなくなる。
【0032】
分割ブロック20が生地押出口16を閉鎖し、生地の排出を行っている間(v位置〜vi位置)、ピストン22は上記B位置で待機する。そして、分割ブロック20が上昇し、生地押出口16の開口が再び始まる時点まで(vi位置)、制御部40はピストン22を上記B位置に連続的に待機させる。分割ブロック20が上昇し、生地押出口16の開口が始まる時点(vi位置)で、上記制御部40はピストン22をトルク制御し、前進動を再開させて、生地を再びポケット21に押出す。この2回目の押出工程において、シリンダー内に存在している生地の量は、上記1回目の押出工程時より、排出された生地の分だけ少なくなっている。そのため、この2回目の押出工程で、ピストン22による押圧と生地からの抗力とが平衡状態になるのは、上記C位置より前進したD位置となる。
【0033】
そして、上記した1回目の押出工程と同様に、分割ブロック20が生地押出口16を閉鎖する時点(vii位置)で、制御部40はピストン22の制御を位置制御に切り替えて、ピストン22をB位置にまで後退させる。分割ブロック20が生地押出口16を閉鎖している間(vii位置〜viii位置)、ピストン22は上記B位置で待機し、生地押出口16の開口が始まる時点(viii位置)で、上記制御部40はピストン22を前進動させ、生地を再びポケット21に押出す。
【0034】
分割ブロック20により生地押出口16の開口が開始されるviii位置の時点で、上記制御部40は、3回目の押出工程を実施し、ピストン先端部22aをE位置まで前進動させる。以上、3回の押出工程を実施後、分割ブロック20が生地押出口16を閉鎖する時点(ix位置)で、上記制御部40は、ピストン22の制御を位置制御に切り替えて、シリンダ14の最後尾であるA位置まで後退動させる。このA位置にまで後退動させる際に、ホッパー12から生地をシリンダー14内に吸引する。
【0035】
以上の工程により、1回の吸引工程で生地の分割排出を行う1サイクルが完成する。なお、以上の説明から分かるように、この実施形態では、生地を吸引するためのピストン22がE位置からA位置まで後退動する工程と、ピストン22がA位置から吸引口閉鎖位置23aのB位置まで前進動する工程においては、ピストン用駆動手段であるピストン用サーボモータ32が位置制御するようになっている。
【0036】
また、ピストン22が最も後退するA位置は、1回の吸引工程でシリンダ14に吸引される生地の量を考慮して適宜に決定される。これらの種々の制御ファクターは、経験や実験により予め蓄えられたデータを基に、サーボモータを操作する前に制御装置に設定し、それに基づき、ピストンの適正駆動を行うようにする。
【0037】
【発明の効果】
本発明に係る生地分割機は、上述の通りの構成を有するものであり、1回の吸引工程に対して、複数回の生地の分割排出を行う場合であっても、生地押出口が閉鎖している間は、適宜にシリンダ内を減圧する。これにより、生地に生ずるせん断力を低減することが可能となる。
【0038】
そして、このせん断力を低減させることにより、シリンダ内の生地を不要に傷めることを防止し、その結果、製品品質の向上、歩留まりの向上などの効果が得られる。
【0039】
尚、前述した実施形態においては、駆動手段としてサーボモータを用い、その回転駆動力を、回転/直線運動変換機構(ボールネジ)を介して、ピストンに伝達するようにしているので、ピストンを正確な駆動力をもって制御することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される生地分割機の主要部分の断面図であって、生地をホッパーからシリンダ内へ吸引する工程を示す。
【図2】本発明が適用される生地分割機の主要部分の断面図であって、ホッパーからシリンダ内へ吸引した生地を、分割ブロックのポケット内に押出す工程を示す。
【図3】本発明が適用される生地分割機の主要部分の断面図であって、分割ブロックのポケットの下降を始めることにより、同ブロックのポケット内に押出した生地を分割する工程を示す。
【図4】本発明が適用される生地分割機の主要部分である、シリンダと分割ブロックの拡大断面図であり、シリンダ内をピストンが段階的に前進動する様子を示す。
【図5】生地押出用のピストンを駆動するためのサーボモータを用いた駆動装置を示す斜視図である。
【図6】分割ブロックを駆動するためのサーボモータを用いた駆動装置を示す斜視図である。
【図7】生地押出用のピストン及び分割ブロックの変位曲線を示す図である。
【符号の説明】
1 生地分割機
12 ホッパー
14 シリンダ
16 生地押出口
20 分割ブロック
21 ポケット
21a ポケット上端部
22 ピストン
22a ピストン先端部
23 生地吸引口
23a 吸引口閉鎖位置
24 生地量調節ピストン
26 ストッパー
27 押出レバー
28 揺動フリッカ
29 コンベア
30 ピストン駆動手段
32 ピストン用サーボモータ
34 アーム
34a アームガイド
34b ガイドレール
36 タイミングベルト・プーリー機構
38 ボールネジ(回転/直線運動変換機構)
38a ナット部(直線運動エレメント)
38b ネジ軸(回転運動エレメント)
40 制御装置
42 マスターエンコーダ
44 サーボアンプ
50 分割ブロック駆動手段
52 サーボモータ
54 出力軸
56 偏芯カム
58 クランク
60 クランクシャフト
62 アーム
66 制御装置
68 マスターエンコーダ
70 分割ブロック用サーボアンプ

Claims (6)

  1. 生地を収容するホッパーと、
    上記ホッパーの生地排出口に連通した生地吸引口を側面に有し、ホッパーから吸引した生地を押出すための生地押出口を一端に有するシリンダと、
    該シリンダ内に摺動可能に設定されたピストンと、
    該ピストンを上記生地押出口に向けて前進動及び後進動させるピストン駆動手段と、
    シリンダの上記一端に隣接して設けられ、上記生地押出口から押し出される生地を受け入れる少なくとも1つのポケットを備える分割ブロックと、
    上記ポケットがシリンダの生地押出口と整合する生地受入れ位置と、同生地押出口から外れ、受け入れた生地を排出すための生地排出位置との間で上記分割ブロックを駆動する分割ブロック駆動手段とを備え、
    上記ピストン駆動手段が、ピストンを後退動させてホッパーからシリンダ内に生地を吸引する吸引工程後、上記分割ブロックが生地受入れ位置と生地排出位置との間を所要回数変位される間に、上記ピストンを前進動させ、生地受入れ位置にある上記分割ブロックの上記ポケットに生地を一定圧力で押出すことにより、生地を複数回に分けて排出する生地分割機であって、
    上記ピストン駆動手段が、上記分割ブロックの変位に伴って、上記シリンダの生地押出口が閉じられた後、次の生地押出口が開かれるまでの間において、上記ピストンによる上記生地への押圧力を所定分減圧させるよう当該ピストンを制御する手段を備えたことを特徴とする生地分割機。
  2. 上記減圧を上記シリンダの生地押出口が閉じられた時から次に生地押出口が開かれる時までの間、連続的に行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の生地分割機。
  3. 上記ピストンを微小距離後退動することにより、上記生地への減圧をすることを特徴とする請求項1若しくは2に記載の生地分割機。
  4. 上記ピストン駆動手段がサーボモータを備え、上記ピストンによる上記ポケットへの生地押出を行うのに当該サーボモータのトルク制御により行うようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の生地分割機。
  5. 上記ピストン駆動手段が、サーボモータを備え、ピストンが後退動し生地を吸引する上記吸引工程と、同ピストンが上記生地吸引口を閉鎖する吸引口閉鎖点まで前進動する工程において、同ピストンを該サーボモータにより位置制御することを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の生地分割機。
  6. 上記ピストン駆動手段が、
    サーボモータと、
    ピストンに連結され、該ピストンの摺動方向に運動する直線運動エレメント、及び、サーボモータにより回転駆動される回転運動エレメントを備え、該回転運動エレメントが上記直線運動エレメントに駆動連結され、該回転運動エレメントと直線運動エレメントとの間に、回転/直線運動変換機構が形成されてなるトルク伝達機構と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の生地分割機。
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