JP2002000167A - 生地分割機及びその制御方法 - Google Patents
生地分割機及びその制御方法Info
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- JP2002000167A JP2002000167A JP2000185734A JP2000185734A JP2002000167A JP 2002000167 A JP2002000167 A JP 2002000167A JP 2000185734 A JP2000185734 A JP 2000185734A JP 2000185734 A JP2000185734 A JP 2000185734A JP 2002000167 A JP2002000167 A JP 2002000167A
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- dividing
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- Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 各回の押出行程における生地の押出量をでき
るだけ均一にできる生地分割機及びその制御方法を提供
すること。 【解決手段】 ピストン2及び可動壁3を後退動させて
ホッパー1からシリンダ4内に生地を吸引する吸引行程
と、可動壁を前進動させてホッパーとシリンダとの間を
遮断する遮断行程とを各一回実行した後、第1駆動手段
7によるピストンの駆動力が所定の上限値に達するまで
ピストンを前進動させてシリンダ内に吸引された生地を
連通位置にあるポケットの分割室に押し出す押出行程
と、ポケット5を遮断位置に切り換えて分割室5bに押
し出された生地を分割して取り出す分割行程とを複数回
繰り返して実行し、各一回の吸引行程及び遮断行程に対
応する複数回の押出行程においてピストンの駆動力の上
限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下させるよう
に制御する生地分割機。
るだけ均一にできる生地分割機及びその制御方法を提供
すること。 【解決手段】 ピストン2及び可動壁3を後退動させて
ホッパー1からシリンダ4内に生地を吸引する吸引行程
と、可動壁を前進動させてホッパーとシリンダとの間を
遮断する遮断行程とを各一回実行した後、第1駆動手段
7によるピストンの駆動力が所定の上限値に達するまで
ピストンを前進動させてシリンダ内に吸引された生地を
連通位置にあるポケットの分割室に押し出す押出行程
と、ポケット5を遮断位置に切り換えて分割室5bに押
し出された生地を分割して取り出す分割行程とを複数回
繰り返して実行し、各一回の吸引行程及び遮断行程に対
応する複数回の押出行程においてピストンの駆動力の上
限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下させるよう
に制御する生地分割機。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製パン・製菓業界
等において使用される生地分割機及びその制御方法に関
するものである。
等において使用される生地分割機及びその制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図3にその要部を示すように、製パン等
に用いる生地分割機として、生地を貯蔵するホッパー1
と、ホッパー1の下方開口部と連通し且つ内部にピスト
ン2を有するとともにホッパー1との間を連通又は遮断
するための可動壁3(ナイフ)を有するシリンダ4と、
内部にスライダ5aと分割室5bを有し且つシリンダ4
の一端開口部に対して図3に示す連通位置と図4に示す
遮断位置とを取るポケット5と、前記ピストン2及び可
動壁3を各々進退動させる第1及び第2駆動手段(不図
示)とを具備したものが知られている(例えば、特開平
4−11827号公報参照)。
に用いる生地分割機として、生地を貯蔵するホッパー1
と、ホッパー1の下方開口部と連通し且つ内部にピスト
ン2を有するとともにホッパー1との間を連通又は遮断
するための可動壁3(ナイフ)を有するシリンダ4と、
内部にスライダ5aと分割室5bを有し且つシリンダ4
の一端開口部に対して図3に示す連通位置と図4に示す
遮断位置とを取るポケット5と、前記ピストン2及び可
動壁3を各々進退動させる第1及び第2駆動手段(不図
示)とを具備したものが知られている(例えば、特開平
4−11827号公報参照)。
【0003】上記生地分割機では、ピストン2及び可動
壁3を後退動させてホッパー1からシリンダ4内に生地
を吸引する吸引行程と、可動壁3を前進動させてホッパ
ー1とシリンダ4との間を遮断する遮断行程とを各一回
実行した後、第1駆動手段によるピストン2の駆動力が
所定の上限値に達するまでピストン2を前進動させてシ
リンダ4内に吸引された生地を連通位置にあるポケット
5の分割室5bに押し出す押出行程と、ポケット5と遮
断位置に切り換えて分割室5bに押し出された生地をス
ライダ5aで分割室5bから排出して取り出す分割行程
とを複数回繰り返して実行する。
壁3を後退動させてホッパー1からシリンダ4内に生地
を吸引する吸引行程と、可動壁3を前進動させてホッパ
ー1とシリンダ4との間を遮断する遮断行程とを各一回
実行した後、第1駆動手段によるピストン2の駆動力が
所定の上限値に達するまでピストン2を前進動させてシ
リンダ4内に吸引された生地を連通位置にあるポケット
5の分割室5bに押し出す押出行程と、ポケット5と遮
断位置に切り換えて分割室5bに押し出された生地をス
ライダ5aで分割室5bから排出して取り出す分割行程
とを複数回繰り返して実行する。
【0004】すなわち、吸引及び遮断行程後の上記複数
回の押出行程の実行により、ピストン2は実線位置から
順次A、B、C、Dで示す位置まで前進動し、D位置ま
で前進動した後は、再度ピストン2及び可動壁3を後退
動させる吸引行程に移行する。
回の押出行程の実行により、ピストン2は実線位置から
順次A、B、C、Dで示す位置まで前進動し、D位置ま
で前進動した後は、再度ピストン2及び可動壁3を後退
動させる吸引行程に移行する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記生地分割機では、
各一回の吸引及び遮断行程後の複数回の押出行程におい
て、上記第1駆動手段によるピストンの駆動力の上限値
は一定に設定し、各回の押出行程で生地を一定の押し込
み力で分割室5b内に押し込むことを意図している。と
ころが、生地には粘性抵抗があるため、ピストン2が前
進動している状態で、シリンダ4内のポケット5の近傍
位置における生地の圧力は、ピストン2近傍位置におけ
る生地の圧力より幾分低くなってシリンダ4内の生地圧
力にばらつきが生じる。
各一回の吸引及び遮断行程後の複数回の押出行程におい
て、上記第1駆動手段によるピストンの駆動力の上限値
は一定に設定し、各回の押出行程で生地を一定の押し込
み力で分割室5b内に押し込むことを意図している。と
ころが、生地には粘性抵抗があるため、ピストン2が前
進動している状態で、シリンダ4内のポケット5の近傍
位置における生地の圧力は、ピストン2近傍位置におけ
る生地の圧力より幾分低くなってシリンダ4内の生地圧
力にばらつきが生じる。
【0006】このシリンダ4内の圧力のばらつきは、十
分に長い時間の経過後には解消され得るものであるが、
実際の生地分割機の運転中には、シリンダ4内に圧力の
ばらつきが存在するままの状態でポケット5内への生地
の押し込み及びそれに続く生地の分割が行われる。
分に長い時間の経過後には解消され得るものであるが、
実際の生地分割機の運転中には、シリンダ4内に圧力の
ばらつきが存在するままの状態でポケット5内への生地
の押し込み及びそれに続く生地の分割が行われる。
【0007】そして、シリンダ4内の圧力のばらつき
は、ピストン2が押出行程の繰り返しによりA位置から
B、C、D位置へと移動してシリンダ4内の実効容積が
減少するに伴って次第に少なくなるが、各一回の吸引及
び遮断行程後の押出行程の繰り返し回数の少ない段階
(ピストン2の先端がA又はB位置等の近傍にある段
階)では、圧力のばらつきが相当に大きなものとなる。
換言すれば、上記押出行程の繰り返し回数の少ない段階
では、生地の粘性抵抗によってシリンダ4内のポケット
5近傍位置の圧力が低下しがちとなるため、分割室5b
内への生地の充填量が不足しやすくなる問題を有してい
た。
は、ピストン2が押出行程の繰り返しによりA位置から
B、C、D位置へと移動してシリンダ4内の実効容積が
減少するに伴って次第に少なくなるが、各一回の吸引及
び遮断行程後の押出行程の繰り返し回数の少ない段階
(ピストン2の先端がA又はB位置等の近傍にある段
階)では、圧力のばらつきが相当に大きなものとなる。
換言すれば、上記押出行程の繰り返し回数の少ない段階
では、生地の粘性抵抗によってシリンダ4内のポケット
5近傍位置の圧力が低下しがちとなるため、分割室5b
内への生地の充填量が不足しやすくなる問題を有してい
た。
【0008】なお、上記ピストン2及び可動壁3を駆動
する第1及び第2駆動手段として、油圧シリンダが多用
されているが、油圧シリンダを用いた場合は、大きな
設置スペースが必要となる、油圧配管やホースを配置
する必要から生地分割機回りの清掃等が行いにくくな
る、万一、油圧配管やホースが破損した場合、作動油
が生地に混入するおそれがある等の不具合もあった。
する第1及び第2駆動手段として、油圧シリンダが多用
されているが、油圧シリンダを用いた場合は、大きな
設置スペースが必要となる、油圧配管やホースを配置
する必要から生地分割機回りの清掃等が行いにくくな
る、万一、油圧配管やホースが破損した場合、作動油
が生地に混入するおそれがある等の不具合もあった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するため、各一回の吸引及び遮断行程後に複数回の押
出行程を実行する生地分割機において、各回の押出行程
における生地の押出量を一層均一にできる生地分割機及
びその制御方法を提供すること等を目的とする。
決するため、各一回の吸引及び遮断行程後に複数回の押
出行程を実行する生地分割機において、各回の押出行程
における生地の押出量を一層均一にできる生地分割機及
びその制御方法を提供すること等を目的とする。
【0010】そのため、本発明の請求項1の生地分割機
は、生地を貯蔵するホッパーと、内部にピストンを有す
るとともにホッパーと連通又は遮断する可動壁を有する
シリンダと、内部に分割室を有するとともに前記シリン
ダの一端開口部に対して連通位置と遮断位置とを取るポ
ケットと、前記ピストン及び可動壁を各々進退動させる
第1及び第2駆動手段とを具備した生地分割機におい
て、ピストン及び可動壁を後退動させてホッパーからシ
リンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を前進動
させてホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断行程と
を各一回実行した後、第1駆動手段によるピストンの駆
動力が所定の上限値に達するまでピストンを前進動させ
てシリンダ内に吸引された生地を連通位置にあるポケッ
トの分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮断位置
に切り換えて分割室に押し出された生地を分割して取り
出す分割行程とを複数回繰り返して実行するとともに、
上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複数回の
押出行程において第1駆動手段によるピストンの駆動力
の上限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下させる
ように制御する制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
は、生地を貯蔵するホッパーと、内部にピストンを有す
るとともにホッパーと連通又は遮断する可動壁を有する
シリンダと、内部に分割室を有するとともに前記シリン
ダの一端開口部に対して連通位置と遮断位置とを取るポ
ケットと、前記ピストン及び可動壁を各々進退動させる
第1及び第2駆動手段とを具備した生地分割機におい
て、ピストン及び可動壁を後退動させてホッパーからシ
リンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を前進動
させてホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断行程と
を各一回実行した後、第1駆動手段によるピストンの駆
動力が所定の上限値に達するまでピストンを前進動させ
てシリンダ内に吸引された生地を連通位置にあるポケッ
トの分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮断位置
に切り換えて分割室に押し出された生地を分割して取り
出す分割行程とを複数回繰り返して実行するとともに、
上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複数回の
押出行程において第1駆動手段によるピストンの駆動力
の上限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下させる
ように制御する制御手段を備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項2の生地分割機は、請求項1の構成
において、上記第1及び第2駆動手段がサーボモータで
あることを特徴とするものである。
において、上記第1及び第2駆動手段がサーボモータで
あることを特徴とするものである。
【0012】請求項3の生地分割機の制御方法は、生地
を貯蔵するホッパーと、内部にピストンを有するととも
にホッパーと連通又は遮断する可動壁を有するシリンダ
と、内部に分割室を有するとともに前記シリンダの一端
開口部に対して連通位置と遮断位置とを取るポケット
と、前記ピストン及び可動壁を各々進退動させる第1及
び第2駆動手段とを具備した生地分割機生地の制御方法
において、ピストン及び可動壁を後退動させてホッパー
からシリンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を
前進動させてホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断
行程とを各一回実行した後、第1駆動手段によるピスト
ンの駆動力が所定の上限値に達するまでピストンを前進
動させてシリンダ内に吸引された生地を連通位置にある
ポケットの分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮
断位置に切り換えて分割室に押し出された生地を分割し
て取り出す分割行程とを複数回繰り返して実行するとと
もに、上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複
数回の押出行程において第1駆動手段によるピストンの
駆動力の上限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下
させることを特徴とするものである。
を貯蔵するホッパーと、内部にピストンを有するととも
にホッパーと連通又は遮断する可動壁を有するシリンダ
と、内部に分割室を有するとともに前記シリンダの一端
開口部に対して連通位置と遮断位置とを取るポケット
と、前記ピストン及び可動壁を各々進退動させる第1及
び第2駆動手段とを具備した生地分割機生地の制御方法
において、ピストン及び可動壁を後退動させてホッパー
からシリンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を
前進動させてホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断
行程とを各一回実行した後、第1駆動手段によるピスト
ンの駆動力が所定の上限値に達するまでピストンを前進
動させてシリンダ内に吸引された生地を連通位置にある
ポケットの分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮
断位置に切り換えて分割室に押し出された生地を分割し
て取り出す分割行程とを複数回繰り返して実行するとと
もに、上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複
数回の押出行程において第1駆動手段によるピストンの
駆動力の上限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下
させることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
生地分割機を図面に基づいて説明する。図1において、
生地分割機は上部に露出した上記ホッパー1等を除く略
全体を覆う枠体をなすフレーム6を有している。このフ
レーム6の上部に配置されたホッパー1、シリンダ4及
びポケット5等の構成は図3に示したものと同一である
ので、ここでは対応する部材に同一参照番号を付して説
明を終了する。
生地分割機を図面に基づいて説明する。図1において、
生地分割機は上部に露出した上記ホッパー1等を除く略
全体を覆う枠体をなすフレーム6を有している。このフ
レーム6の上部に配置されたホッパー1、シリンダ4及
びポケット5等の構成は図3に示したものと同一である
ので、ここでは対応する部材に同一参照番号を付して説
明を終了する。
【0014】図2に示すように、上記フレーム6内の底
部には、1対の電動式のサーボモータ7、8(第1及び
第2駆動手段)が配置されている。各サーボモータ7、
8には歯車機構等からなる伝導機構10、11に接続さ
れ、伝導機構10、11の出力軸10a、11aには揺
動アーム12、13の一端部が固定されている。揺動ア
ーム12、13の他端部には、連結ロッド14、15の
一端部が回動自在に接続されている。
部には、1対の電動式のサーボモータ7、8(第1及び
第2駆動手段)が配置されている。各サーボモータ7、
8には歯車機構等からなる伝導機構10、11に接続さ
れ、伝導機構10、11の出力軸10a、11aには揺
動アーム12、13の一端部が固定されている。揺動ア
ーム12、13の他端部には、連結ロッド14、15の
一端部が回動自在に接続されている。
【0015】図1に示すように、一方の連結ロッド14
の他端部にはリンク部材16の下端部が回動自在に接続
されている。このリンク部材16は、大略中間部が支軸
17により回動自在に支持されるとともに、上端部が連
結ロッド18の一端部に回動自在に接続されている。な
お、連結ロッド18の他端部は上記ピストン2に接続さ
れている。
の他端部にはリンク部材16の下端部が回動自在に接続
されている。このリンク部材16は、大略中間部が支軸
17により回動自在に支持されるとともに、上端部が連
結ロッド18の一端部に回動自在に接続されている。な
お、連結ロッド18の他端部は上記ピストン2に接続さ
れている。
【0016】これにより、サーボモータ7の一方向への
回転に伴って揺動アーム12が出力軸10aを中心に図
1の時計方向へ回動すると、連結ロッド14を介してリ
ンク部材16が支軸17を中心に反時計方向へ回動し、
ピストン2がポケット5へ接近する側へ前進動する。逆
に、サーボモータ7が他方向へ回転すると、ピストン2
がポケット5から離れる方向へ後退動するようになって
いる。
回転に伴って揺動アーム12が出力軸10aを中心に図
1の時計方向へ回動すると、連結ロッド14を介してリ
ンク部材16が支軸17を中心に反時計方向へ回動し、
ピストン2がポケット5へ接近する側へ前進動する。逆
に、サーボモータ7が他方向へ回転すると、ピストン2
がポケット5から離れる方向へ後退動するようになって
いる。
【0017】その上半部を一点鎖線で示すように、支軸
17上には今一つのリンク部材19が回動自在に支持さ
れている。支軸17より下方に位置するリンク部材19
の下半部は、上記リンク部材16の下部と同一サイズに
形成され、リンク部材19の下端部が上記連結ロッド1
5の他端部に回動自在に接続されている。
17上には今一つのリンク部材19が回動自在に支持さ
れている。支軸17より下方に位置するリンク部材19
の下半部は、上記リンク部材16の下部と同一サイズに
形成され、リンク部材19の下端部が上記連結ロッド1
5の他端部に回動自在に接続されている。
【0018】一方、支軸17より上方に位置するリンク
部材19の上半部は、上記リンク部材16の上部より若
干長めに形成され、リンク部材19の上端部が連結ロッ
ド20の一端部に回動自在に接続されている。この連結
ロッド20の他端部は上記可動壁3(ナイフ)に接続さ
れ、上記サーボモータ8が一方向又は他方向へ回転する
ことにより、可動壁3が前進動又は後退動してシリンダ
4内をホッパー1とを遮断又は連通するようになってい
る。
部材19の上半部は、上記リンク部材16の上部より若
干長めに形成され、リンク部材19の上端部が連結ロッ
ド20の一端部に回動自在に接続されている。この連結
ロッド20の他端部は上記可動壁3(ナイフ)に接続さ
れ、上記サーボモータ8が一方向又は他方向へ回転する
ことにより、可動壁3が前進動又は後退動してシリンダ
4内をホッパー1とを遮断又は連通するようになってい
る。
【0019】上記ポケット5を連通位置(図3)と遮断
位置(図4)との間で上下方向にスライドさせる駆動部
は、フレーム6内で略水平方向へ延びるブラケット22
に支点ピン23を介して揺動可能に保持された油圧式等
の駆動シリンダ24と、中央部が支軸25によって回動
自在に支持された複合アーム26とを有し、複合アーム
26の一端部26aは油圧シリンダ24の出退ロッド2
4aに回動自在に連結されている。また、複合アーム2
6の他端部26bはポケット5の底部に回動自在に連結
されている。
位置(図4)との間で上下方向にスライドさせる駆動部
は、フレーム6内で略水平方向へ延びるブラケット22
に支点ピン23を介して揺動可能に保持された油圧式等
の駆動シリンダ24と、中央部が支軸25によって回動
自在に支持された複合アーム26とを有し、複合アーム
26の一端部26aは油圧シリンダ24の出退ロッド2
4aに回動自在に連結されている。また、複合アーム2
6の他端部26bはポケット5の底部に回動自在に連結
されている。
【0020】図1の状態では駆動シリンダ24が出退ロ
ッド24aを伸出させることにより、ポケット5は分割
室5bがシリンダ3内と連通した連通位置にある。この
状態から、駆動シリンダ24が出退ロッド24aを後退
させることにより、複合アーム26が支軸25を中心に
反時計方向へ回動すると、ポケット5が下方へ移動して
分割室5bがシリンダ3の一端開口部3aから遮断され
る遮断位置に切り換わるようになっている。
ッド24aを伸出させることにより、ポケット5は分割
室5bがシリンダ3内と連通した連通位置にある。この
状態から、駆動シリンダ24が出退ロッド24aを後退
させることにより、複合アーム26が支軸25を中心に
反時計方向へ回動すると、ポケット5が下方へ移動して
分割室5bがシリンダ3の一端開口部3aから遮断され
る遮断位置に切り換わるようになっている。
【0021】ポケット5外には、ポケット5内のスライ
ダ5aを前進及び後退動(図1の左右方向移動)させる
ためのエアーシリンダ(不図示)に配置されている。そ
して、ポケット5が上記遮断位置に切り換わった状態
で、分割室5a内に押し込まれていた生地がスライダ5
aの図1中右方への移動によって分割室5a外に排出さ
れるようになっている。
ダ5aを前進及び後退動(図1の左右方向移動)させる
ためのエアーシリンダ(不図示)に配置されている。そ
して、ポケット5が上記遮断位置に切り換わった状態
で、分割室5a内に押し込まれていた生地がスライダ5
aの図1中右方への移動によって分割室5a外に排出さ
れるようになっている。
【0022】ポケット5の下方には、ポケット5外に押
し出された生地を搬出するためのコンベア27が配設さ
れている。また、分割室5aの開口に隣接して、支軸2
8により生地叩き具29が揺動自在に支持されている。
この生地叩き具29が不図示のエアーシリンダにより駆
動されて、分割室5a外に押し出された生地を下方へ押
圧することにより、上記生地を確実に分割室5aから分
離させ、コンベア27上に落下させるようになってい
る。
し出された生地を搬出するためのコンベア27が配設さ
れている。また、分割室5aの開口に隣接して、支軸2
8により生地叩き具29が揺動自在に支持されている。
この生地叩き具29が不図示のエアーシリンダにより駆
動されて、分割室5a外に押し出された生地を下方へ押
圧することにより、上記生地を確実に分割室5aから分
離させ、コンベア27上に落下させるようになってい
る。
【0023】なお、ピストン2駆動用の上記サーボモー
タ7には、不図示のトルク検出器及び位置検出器が設け
られている。トルク検出器によるトルク検出は、サーボ
モータ7によるピストン2の推力を検出するために行わ
れ、また、位置検出器による位置検出は、サーボモータ
7の回動位置を検出することによってシリンダ4内での
ピストン2の先端位置を検出するために行われる。さら
に、生地分割機の作動時に生地分割機全体の動作を制御
するためのマイクロコンピュータ等の制御手段(不図
示)が設けられている。
タ7には、不図示のトルク検出器及び位置検出器が設け
られている。トルク検出器によるトルク検出は、サーボ
モータ7によるピストン2の推力を検出するために行わ
れ、また、位置検出器による位置検出は、サーボモータ
7の回動位置を検出することによってシリンダ4内での
ピストン2の先端位置を検出するために行われる。さら
に、生地分割機の作動時に生地分割機全体の動作を制御
するためのマイクロコンピュータ等の制御手段(不図
示)が設けられている。
【0024】以下、上記生地分割機における生地押出制
御方法を説明する。生地分割機の作動時に上記制御手段
は、図1に示すように、ピストン2及び可動壁3をとも
に後退動させて、ホッパー1内の生地をシリンダ4内に
吸引する吸引行程と、可動壁3を前進動させてホッパー
1とシリンダ4間を遮断する遮断行程とを各一回実行し
た後、ポケット5の分割室5aをシリンダ4の一端開口
部4aに連通した状態でピストン2を前進動させて、シ
リンダ3内の生地を分割室5a内に押し出す押出行程
と、ポケット5を下方へスライドさせて、分割室5a内
の生地をシリンダ4内の生地から分割し、続いて、分割
室4a内の生地をスライダ5aの右動によりコンベア2
7上に送り出す分割行程とを、順次複数回繰り返し実行
するようになっている。
御方法を説明する。生地分割機の作動時に上記制御手段
は、図1に示すように、ピストン2及び可動壁3をとも
に後退動させて、ホッパー1内の生地をシリンダ4内に
吸引する吸引行程と、可動壁3を前進動させてホッパー
1とシリンダ4間を遮断する遮断行程とを各一回実行し
た後、ポケット5の分割室5aをシリンダ4の一端開口
部4aに連通した状態でピストン2を前進動させて、シ
リンダ3内の生地を分割室5a内に押し出す押出行程
と、ポケット5を下方へスライドさせて、分割室5a内
の生地をシリンダ4内の生地から分割し、続いて、分割
室4a内の生地をスライダ5aの右動によりコンベア2
7上に送り出す分割行程とを、順次複数回繰り返し実行
するようになっている。
【0025】そして、押出行程を複数回繰り返し実行す
る間にピストン2の先端位置が、例えば、図3中Lで示
す前進限界基準位置を越えて前進したことが上記位置検
出器で検出された場合は、それ以上押出行程を繰り返す
ことなく、その回の押出行程及び分割行程の実行後、上
記吸引行程に移行するようになっている。なお、上記前
進限界基準位置Lとしては、例えば、当該位置Lの直前
位置からその回の押出行程が開始されたような場合で
も、その回の押出行程に必要な生地は十分に確保できる
ような位置が選択される。
る間にピストン2の先端位置が、例えば、図3中Lで示
す前進限界基準位置を越えて前進したことが上記位置検
出器で検出された場合は、それ以上押出行程を繰り返す
ことなく、その回の押出行程及び分割行程の実行後、上
記吸引行程に移行するようになっている。なお、上記前
進限界基準位置Lとしては、例えば、当該位置Lの直前
位置からその回の押出行程が開始されたような場合で
も、その回の押出行程に必要な生地は十分に確保できる
ような位置が選択される。
【0026】上記各一回の吸引行程及び遮断行程後の複
数回の押出行程において、各回の押出行程はサーボモー
タ7によるピストン2の駆動力、すなわち、サーボモー
タ7のトルクが所定の上限値に達するまでピストン2が
ポケット5へ接近する側へ前進動した段階(例えば、図
3のA、B、C、D位置に至った段階)で終了させるも
のである。
数回の押出行程において、各回の押出行程はサーボモー
タ7によるピストン2の駆動力、すなわち、サーボモー
タ7のトルクが所定の上限値に達するまでピストン2が
ポケット5へ接近する側へ前進動した段階(例えば、図
3のA、B、C、D位置に至った段階)で終了させるも
のである。
【0027】そして、本実施の形態では、図5Aに実線
で示すように、各一回の吸引行程及び遮断行程後の複数
回の押出行程において、サーボモータ7によるピストン
2の駆動力の上限値が、押出行程の回数が増すに伴って
次第に低くなるように上記制御手段で制御するものであ
る。
で示すように、各一回の吸引行程及び遮断行程後の複数
回の押出行程において、サーボモータ7によるピストン
2の駆動力の上限値が、押出行程の回数が増すに伴って
次第に低くなるように上記制御手段で制御するものであ
る。
【0028】より正確に言えば、従来は点線Bで示すよ
うに、複数回の押出行程においてピストン2の駆動力の
上限値は一定となるように制御していたのに対し、本実
施の形態では、前述したシリンダ4内の生地の粘性抵抗
によるポケット5近傍での生地圧力の低下を考慮して、
ピストン2の駆動力の上限値を従来より幾分高く設定し
ている。
うに、複数回の押出行程においてピストン2の駆動力の
上限値は一定となるように制御していたのに対し、本実
施の形態では、前述したシリンダ4内の生地の粘性抵抗
によるポケット5近傍での生地圧力の低下を考慮して、
ピストン2の駆動力の上限値を従来より幾分高く設定し
ている。
【0029】そして、ポケット5近傍での圧力の低下
は、各一回の吸引行程及び遮断行程後の複数回の押出行
程において、押出行程の繰り返し回数の少ない段階、つ
まり、シリンダ4内の実効容積の大きい段階で一層顕著
である点を考慮して、ピストン2の駆動力の上限値の増
加分を押出行程の繰り返し回数の少ない段階は大きくな
り、押出行程の繰り返し回数が増すに伴って次第に小さ
くなるようにして、ピストン2の駆動力の上限値を段階
的に減少させるように制御している。
は、各一回の吸引行程及び遮断行程後の複数回の押出行
程において、押出行程の繰り返し回数の少ない段階、つ
まり、シリンダ4内の実効容積の大きい段階で一層顕著
である点を考慮して、ピストン2の駆動力の上限値の増
加分を押出行程の繰り返し回数の少ない段階は大きくな
り、押出行程の繰り返し回数が増すに伴って次第に小さ
くなるようにして、ピストン2の駆動力の上限値を段階
的に減少させるように制御している。
【0030】これにより、各一回の吸引行程及び遮断行
程後の複数回の押出行程におけるシリンダ4内のポケッ
ト5近傍位置の圧力を略一定とすることにより、各回の
押出行程における分割室5bへの生地の押し込み量を略
一定として、上記生地から製造するパン菓子類等の品質
向上に寄与することができる。
程後の複数回の押出行程におけるシリンダ4内のポケッ
ト5近傍位置の圧力を略一定とすることにより、各回の
押出行程における分割室5bへの生地の押し込み量を略
一定として、上記生地から製造するパン菓子類等の品質
向上に寄与することができる。
【0031】また、サーボモータ7を使用すれば、各回
の押出行程におけるピストン2の駆動力(サーボモータ
7のトルク)を段階的に変化させる制御も、例えば、油
圧ピストンを用いる場合に比べて容易に行える利点があ
る。但し、これに限らず、ピストン2の駆動用に油圧シ
リンダ等を用いることもでき、その場合も、各一回の吸
引行程及び遮断行程後の複数回の押出行程におけるピス
トン2の駆動力の上限値が次第に小さくなるように制御
すればよい。
の押出行程におけるピストン2の駆動力(サーボモータ
7のトルク)を段階的に変化させる制御も、例えば、油
圧ピストンを用いる場合に比べて容易に行える利点があ
る。但し、これに限らず、ピストン2の駆動用に油圧シ
リンダ等を用いることもでき、その場合も、各一回の吸
引行程及び遮断行程後の複数回の押出行程におけるピス
トン2の駆動力の上限値が次第に小さくなるように制御
すればよい。
【0032】図6に上記実施の形態の変形例を示す。こ
こでは、サーボモータ31を用いてピストン2を駆動す
るに際して、揺動アーム12及び連結ロッド14(図1
参照)の代わりに、ねじ軸32を用いたものである。す
なわち、フレーム6の底部には、取付台33を介してサ
ーボモータ31と支持部材34とが取り付けられてい
る。
こでは、サーボモータ31を用いてピストン2を駆動す
るに際して、揺動アーム12及び連結ロッド14(図1
参照)の代わりに、ねじ軸32を用いたものである。す
なわち、フレーム6の底部には、取付台33を介してサ
ーボモータ31と支持部材34とが取り付けられてい
る。
【0033】上記ねじ軸32は一端がサーボモータ31
の出力軸31aに接続されるとともに、外周に雄ねじの
形成されていない部分で支持部材34に支持されてい
る。また、リンク部材16の下端部には雌ねじ部材35
が支軸36により回動自在に取り付けられ、サーボモー
タ31でねじ軸32が一方向又は他方向へ回転されるこ
とにより、リンク部材16が反時計方向又は時計方向へ
回動してピストン2が前進又は後退動するようになって
いる。この変形例では、サーボモータ31の出力軸31
aとねじ軸32を直結させる構成により、構造の簡素化
を図ることができる。なお、サーボモータ7、31から
ピストン2へ動力を伝達する機構は、上記図1又は図6
に示したもの以外にも、適宜の機構を使用できる。
の出力軸31aに接続されるとともに、外周に雄ねじの
形成されていない部分で支持部材34に支持されてい
る。また、リンク部材16の下端部には雌ねじ部材35
が支軸36により回動自在に取り付けられ、サーボモー
タ31でねじ軸32が一方向又は他方向へ回転されるこ
とにより、リンク部材16が反時計方向又は時計方向へ
回動してピストン2が前進又は後退動するようになって
いる。この変形例では、サーボモータ31の出力軸31
aとねじ軸32を直結させる構成により、構造の簡素化
を図ることができる。なお、サーボモータ7、31から
ピストン2へ動力を伝達する機構は、上記図1又は図6
に示したもの以外にも、適宜の機構を使用できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
の生地分割機は、生地を貯蔵するホッパーと、内部にピ
ストンを有するとともにホッパーと連通又は遮断する可
動壁を有するシリンダと、内部に分割室を有するととも
に前記シリンダの一端開口部に対して連通位置と遮断位
置とを取るポケットと、前記ピストン及び可動壁を各々
進退動させる第1及び第2駆動手段とを具備した生地分
割機において、ピストン及び可動壁を後退動させてホッ
パーからシリンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動
壁を前進動させてホッパーとシリンダとの間を遮断する
遮断行程とを各一回実行した後、第1駆動手段によるピ
ストンの駆動力が所定の上限値に達するまでピストンを
前進動させてシリンダ内に吸引された生地を連通位置に
あるポケットの分割室に押し出す押出行程と、ポケット
を遮断位置に切り換えて分割室に押し出された生地を分
割して取り出す分割行程とを複数回繰り返して実行する
とともに、上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応す
る複数回の押出行程において第1駆動手段によるピスト
ンの駆動力の上限値を押出行程の回を重ねる毎に次第に
低下させるように制御する制御手段を備えたものである
から、各一回の吸引行程及び遮断行程を実行後、繰り返
し回数の少ない段階の押出行程で生じ得るポケット内へ
の生地充填量の不足を、上記第1駆動手段の駆動力の上
限値を相対的(すなわち、上記押出行程の繰り返し回数
が多くなった段階に比べて)に高くすることで補うこと
ができる。これにより、各一回の吸引行程及び遮断行程
を実行後の複数回の押出行程において、ポケット内への
生地の充填量を略一定として、均一な分割を行えるよう
になる。
の生地分割機は、生地を貯蔵するホッパーと、内部にピ
ストンを有するとともにホッパーと連通又は遮断する可
動壁を有するシリンダと、内部に分割室を有するととも
に前記シリンダの一端開口部に対して連通位置と遮断位
置とを取るポケットと、前記ピストン及び可動壁を各々
進退動させる第1及び第2駆動手段とを具備した生地分
割機において、ピストン及び可動壁を後退動させてホッ
パーからシリンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動
壁を前進動させてホッパーとシリンダとの間を遮断する
遮断行程とを各一回実行した後、第1駆動手段によるピ
ストンの駆動力が所定の上限値に達するまでピストンを
前進動させてシリンダ内に吸引された生地を連通位置に
あるポケットの分割室に押し出す押出行程と、ポケット
を遮断位置に切り換えて分割室に押し出された生地を分
割して取り出す分割行程とを複数回繰り返して実行する
とともに、上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応す
る複数回の押出行程において第1駆動手段によるピスト
ンの駆動力の上限値を押出行程の回を重ねる毎に次第に
低下させるように制御する制御手段を備えたものである
から、各一回の吸引行程及び遮断行程を実行後、繰り返
し回数の少ない段階の押出行程で生じ得るポケット内へ
の生地充填量の不足を、上記第1駆動手段の駆動力の上
限値を相対的(すなわち、上記押出行程の繰り返し回数
が多くなった段階に比べて)に高くすることで補うこと
ができる。これにより、各一回の吸引行程及び遮断行程
を実行後の複数回の押出行程において、ポケット内への
生地の充填量を略一定として、均一な分割を行えるよう
になる。
【0035】請求項2の生地分割機は、請求項1の構成
において、上記第1及び第2駆動手段がサーボモータで
あるから、従来のように、油圧シリンダを使用する場合
と異なり、設置スペースが少なくて済み、配管、ホース
等が不要となるので、生地分割機回りの清掃等も容易に
行え、作動油が流出するような不具合も生じない。さら
に、請求項1に記載したように、各一回の吸引及び遮断
行程後の複数回の押出行程において、第1駆動手段の駆
動力の上限値を順次変化させるような制御も油圧シリン
ダに比べて一層容易に行える。
において、上記第1及び第2駆動手段がサーボモータで
あるから、従来のように、油圧シリンダを使用する場合
と異なり、設置スペースが少なくて済み、配管、ホース
等が不要となるので、生地分割機回りの清掃等も容易に
行え、作動油が流出するような不具合も生じない。さら
に、請求項1に記載したように、各一回の吸引及び遮断
行程後の複数回の押出行程において、第1駆動手段の駆
動力の上限値を順次変化させるような制御も油圧シリン
ダに比べて一層容易に行える。
【0036】請求項3の生地分割機の制御方法は、生地
を貯蔵するホッパーと、内部にピストンを有するととも
にホッパーと連通又は遮断する可動壁を有するシリンダ
と、内部に分割室を有するとともに前記シリンダの一端
開口部に対して連通位置と遮断位置とを取るポケット
と、前記ピストン及び可動壁を各々進退動させる第1及
び第2駆動手段とを具備した生地分割機の制御方法にお
いて、ピストン及び可動壁を後退動させてホッパーから
シリンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を前進
動させてホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断行程
とを各一回実行した後、第1駆動手段によるピストンの
駆動力が所定の上限値に達するまでピストンを前進動さ
せてシリンダ内に吸引された生地を連通位置にあるポケ
ットの分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮断位
置に切り換えて分割室に押し出された生地を分割して取
り出す分割行程とを複数回繰り返して実行するととも
に、上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複数
回の押出行程において第1駆動手段によるピストンの駆
動力の上限値を押出行程の回を重ねる毎に次第に低下さ
せるようにしたので、各一回の吸引行程及び遮断行程を
実行後の押出行程の繰り返し回数の少ない段階で生じ得
るポケット内への生地充填量の不足を、上記第1駆動手
段の駆動力の上限値を相対的(すなわち、上記押出行程
の繰り返し回数が多くなった段階に比べて)に高くする
ことで補うことができる。これにより、各一回の吸引行
程及び遮断行程を実行後の複数回の押出行程において、
ポケット内への生地の充填量を略一定として、均一な分
割を行えるようになる。
を貯蔵するホッパーと、内部にピストンを有するととも
にホッパーと連通又は遮断する可動壁を有するシリンダ
と、内部に分割室を有するとともに前記シリンダの一端
開口部に対して連通位置と遮断位置とを取るポケット
と、前記ピストン及び可動壁を各々進退動させる第1及
び第2駆動手段とを具備した生地分割機の制御方法にお
いて、ピストン及び可動壁を後退動させてホッパーから
シリンダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を前進
動させてホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断行程
とを各一回実行した後、第1駆動手段によるピストンの
駆動力が所定の上限値に達するまでピストンを前進動さ
せてシリンダ内に吸引された生地を連通位置にあるポケ
ットの分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮断位
置に切り換えて分割室に押し出された生地を分割して取
り出す分割行程とを複数回繰り返して実行するととも
に、上記各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複数
回の押出行程において第1駆動手段によるピストンの駆
動力の上限値を押出行程の回を重ねる毎に次第に低下さ
せるようにしたので、各一回の吸引行程及び遮断行程を
実行後の押出行程の繰り返し回数の少ない段階で生じ得
るポケット内への生地充填量の不足を、上記第1駆動手
段の駆動力の上限値を相対的(すなわち、上記押出行程
の繰り返し回数が多くなった段階に比べて)に高くする
ことで補うことができる。これにより、各一回の吸引行
程及び遮断行程を実行後の複数回の押出行程において、
ポケット内への生地の充填量を略一定として、均一な分
割を行えるようになる。
【図1】本発明の実施の形態に係る生地分割機を示す断
面略図。
面略図。
【図2】図1のII方向矢視図。
【図3】生地分割機の要部拡大断面図。
【図4】上記生地分割機のポケットを遮断位置へ移動さ
せた状態を示す要部拡大断面図。
せた状態を示す要部拡大断面図。
【図5】複数回の押出行程におけるピストンの駆動力の
上限値の変化を示すグラフ。
上限値の変化を示すグラフ。
【図6】上記実施の形態の変形例に係る生地分割機を示
す断面略図。
す断面略図。
1 ホッパー 2 ピストン 3 可動壁 4 シリンダ 5 ポケット 5b 分割室 7、31 サーボモータ(第1駆動手段) 8 サーボモータ(第2駆動手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌谷 徹 大阪府大阪市淀川区加島2丁目7番47号 株式会社フジサワ内 Fターム(参考) 4B031 CA09 CE02
Claims (3)
- 【請求項1】 生地を貯蔵するホッパーと、内部にピス
トンを有するとともにホッパーと連通又は遮断する可動
壁を有するシリンダと、内部に分割室を有するとともに
前記シリンダの一端開口部に対して連通位置と遮断位置
とを取るポケットと、前記ピストン及び可動壁を各々進
退動させる第1及び第2駆動手段とを具備した生地分割
機において、 ピストン及び可動壁を後退動させてホッパーからシリン
ダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を前進動させ
てホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断行程とを各
一回実行した後、第1駆動手段によるピストンの駆動力
が所定の上限値に達するまでピストンを前進動させてシ
リンダ内に吸引された生地を連通位置にあるポケットの
分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮断位置に切
り換えて分割室に押し出された生地を分割して取り出す
分割行程とを複数回繰り返して実行するとともに、上記
各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複数回の押出
行程において第1駆動手段によるピストンの駆動力の上
限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下させるよう
に制御する制御手段を備えたことを特徴とする生地分割
機。 - 【請求項2】 上記第1及び第2駆動手段がサーボモー
タであることを特徴とする請求項1記載の生地分割機。 - 【請求項3】 生地を貯蔵するホッパーと、内部にピス
トンを有するとともにホッパーと連通又は遮断する可動
壁を有するシリンダと、内部に分割室を有するとともに
前記シリンダの一端開口部に対して連通位置と遮断位置
とを取るポケットと、前記ピストン及び可動壁を各々進
退動させる第1及び第2駆動手段とを具備した生地分割
機の制御方法において、 ピストン及び可動壁を後退動させてホッパーからシリン
ダ内に生地を吸引する吸引行程と、可動壁を前進動させ
てホッパーとシリンダとの間を遮断する遮断行程とを各
一回実行した後、第1駆動手段によるピストンの駆動力
が所定の上限値に達するまでピストンを前進動させてシ
リンダ内に吸引された生地を連通位置にあるポケットの
分割室に押し出す押出行程と、ポケットを遮断位置に切
り換えて分割室に押し出された生地を分割して取り出す
分割行程とを複数回繰り返して実行するとともに、上記
各一回の吸引行程及び遮断行程に対応する複数回の押出
行程において第1駆動手段によるピストンの駆動力の上
限値を押出行程の回数が増す毎に次第に低下させること
を特徴とする生地分割機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185734A JP2002000167A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 生地分割機及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000185734A JP2002000167A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 生地分割機及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002000167A true JP2002000167A (ja) | 2002-01-08 |
Family
ID=18686006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000185734A Pending JP2002000167A (ja) | 2000-06-21 | 2000-06-21 | 生地分割機及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002000167A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014168447A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Oshikiri:Kk | 練り生地分割機 |
JP2016149950A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社Ytc・Plus | 食品生地の分割装置 |
TWI570043B (zh) * | 2015-12-31 | 2017-02-11 | Semlima Industrial Co Ltd | Piston continuous quantitative feeding mechanism |
-
2000
- 2000-06-21 JP JP2000185734A patent/JP2002000167A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014168447A (ja) * | 2013-03-05 | 2014-09-18 | Oshikiri:Kk | 練り生地分割機 |
JP2016149950A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | 株式会社Ytc・Plus | 食品生地の分割装置 |
WO2016132988A1 (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-25 | 株式会社Ytc・Plus | 食品生地の分割装置 |
TWI570043B (zh) * | 2015-12-31 | 2017-02-11 | Semlima Industrial Co Ltd | Piston continuous quantitative feeding mechanism |
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