JP2913246B2 - 吐出幅可変式吐出方法及び装置 - Google Patents

吐出幅可変式吐出方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吐出工程中にその幅を任
意に変更する事の出来る吐出方法及び装置に関し、更に
詳しくはピストンに依る押し出し速度と吐出口の幅寸法
とを連繋させて制御して、吐出材料をその吐出幅に関わ
らず常に一定の厚みで小麦粉生地シートの上面等に載置
する事の出来る物である。
【0002】
【従来技術】一定の厚さでの吐出動作中にその吐出幅を
任意に変えようとするとその吐出速度が変わってしまい
その吐出材料の厚みが変動してしまうので、例えば特公
昭51−15111とかアメリカ特許第2917272
号、同第3164490号等の従来技術に於いては吐出
材料を循環させて、また更にリリーフバルブを設けて一
定の厚みの吐出を得ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし吐出材料の循環
経路を設けると、吐出に必要な最小限の吐出材料の量に
加えて循環経路を常時満たす為の余分の吐出材料の量が
必要となり、材料費が増加してしまう。更に循環経路の
清掃作業という余分な工程も増え、廃棄物も増え、省エ
ネ、省資源に逆行してしまう。そしてまた循環経路の管
路の曳き回しに依る装置の構造の複雑化、設置面積の増
大等不利益な面が多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は循環経
路を廃止し、吐出材料のピストンに依る押し出し速度と
吐出口の幅寸法とを連繋させて制御して吐出材料を任意
の幅で且つ一定の厚みで吐出出来る様にした。即ち本発
明は、吐出材料の押し出し速度と吐出口幅寸法とを連繋
させて制御し、吐出材料をその吐出幅に関わらず常に一
定の厚みで吐出可能としたことを特徴とする吐出幅可変
式吐出方法及び装置である。
【0005】
【作用】本発明では吐出幅を狭くした場合は吐出材料の
送り速度を低くし、また吐出幅を広くした場合は吐出材
料の送り速度を高くする様にしたので、吐出幅に関わら
ず常に一定の厚みで材料が吐出される。その為、従来の
如き循環経路やリリーフバルブ等は不要となった。
【0006】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明の詳細を説明
する。第一実施例のデポジタ1は次の様に構成されてい
る。まず吐出材料2の投入されたホッパ3がその下方の
出口においてロータリバルブ4に接続している。ロータ
リバルブ4はハウジング5にロータ6が回動自在に嵌め
込まれるという形で構成されている。ハウジング5に
は、上方通路51、側方通路52、下方通路53が設け
られている。上方通路51はホッパ3の下方出口と接続
している。側方通路52はシリンダ7と接続している。
下方通路53は下に開いた、幅方向に延びた長穴であ
る。 ロータ6はその中心から幅方向に駆動軸61が延
びて図示しないサーボモータと接続している。更にロー
タ6の内部には互いに接続した入口通路62、出口通路
63が設けられている。出口通路63の出口形状は、丁
度、「包丁」の側面形に似た輪郭を持っている。ロータ
6の回動に依り幅広い吐出を行う際には下方通路53の
長穴と出口通路63の幅の広い部分とを合致させて下方
通路53の長穴を塞がない様にする事が出来、また幅の
狭い吐出を行う際には下方通路53の長穴と出口通路6
3の幅の狭い部分とを合致させて下方通路53の長穴の
半分を塞ぐ様にする事が出来る。ロータ6の回動に依
り、入口通路62が上方通路51に、そして出口通路6
3が側方通路52に接続される吸入位相と、入口通路6
2が側方通路52に、そして出口通路63が下方通路5
3に接続される吐出位相とが形成される。シリンダ7に
はピストン8が摺動自在に嵌め込まれている。ピストン
8にはロッド9、更に続いてクランク10が接続し、ク
ランク10の駆動軸101に接続図示しないサーボモー
タからの駆動力の伝達経路が形成されている。
【0007】以上説明した構成に依る第一実施例の動作
説明を以下に行う。図2に本発明に依る吐出幅可変形吐
出装置を使用したカルツォーネ生産ラインの概略を示
す。搬送中の生地シート11の上面に本発明に依るデポ
ジタ1(略図)を使って、吐出材料2を、平面形が
「凸」の形を成す様にそして均一な厚みで吐出し、図示
しない折り返し装置で生地シート11を折り返して吐出
材料2を包み、シールローラ12及びロータリカッタ1
3に依り吐出材料2の周囲を塞いで更にその周囲を切り
離しカルツォーネ14とするラインである。カルツォー
ネ14とはイタリアの民族食であり、円形の小麦粉生地
シートの上にチーズ、ハム、マヨネーズ等で構成された
フィリングを載置し、半分に折り畳んで円周部分の縁を
シールしたものである。そして最終的に焼成して完成と
なる為、餃子等と同じく、その内部に形成されてしまう
空気の溜まる部分141を極力減らして焼成時に於ける
カルツォーネ14の内部の空気の膨張に依る破裂を防ぐ
必要がある。その為に本発明に依るデポジタ1を使用し
て空気を極力抱き込まない形に、吐出材料2を吐出す
る。
【0008】その吐出工程は以下の様である。先ず、ロ
ータ6の、入口通路62が上方通路51に、そして出口
通路63が側方通路52に接続された状態の「吸入位
相」を出発点として、図示しないサーボモータから駆動
軸101を経てクランク10が揺動しロッド9が引っ張
られてピストン8が後退しホッパ3からシリンダ7に吐
出材料2が吸い込まれて、所定の位置でピストン8を停
止させる。そしてもう一つの図示しないサーボモータを
回転させて、その回転力が駆動軸61を経てロータ6を
回転させる。そしてロータ6は、入口通路62が側方通
路52に、そして出口通路63が下方通路53に接続さ
れる「吐出位相」を形成した処で吐出態勢に入る。
【0009】先ず幅の狭い吐出を行わせる為、図示しな
いサーボモータでロータ6を、下方通路53の長穴が塞
がった状態から回転させて、下方通路53の長穴と出口
通路63の出口の狭い部分とを合致させて下方通路53
の長穴の半分を塞ぐ位相で停止させる。そしてピストン
8で所定の速度で定速押し出しする事に依り、吐出材料
2を一定の速度で吐出させる。続いて幅の広い吐出を行
わせる為、ロータ6を僅かに回転させて下方通路53の
長穴と出口通路63の出口の広い部分とを合致させて、
下方通路53の長穴を塞がない位相でロータ6を停止さ
せる。そしてピストン8の押し出し速度を幅の狭い吐出
の際の速度の倍にして、吐出材料2を、幅の狭い吐出の
際と同じ吐出速度で吐出させる。更に続けて幅の狭い吐
出を行わせる為、ピストン8の押し出し速度を幅の広い
吐出の際の速度の半分にする。そしてロータ6を僅かに
回転させて下方通路53の長穴と出口通路63の出口の
狭い部分とを合致させて下方通路53の長穴の半分を塞
ぐ位相で停止させる。最後にピストン8の押し出しを停
止し、ロータ6を回転させて下方通路53の長穴を塞ぎ
ながら、ロータ6を吸入位相に復帰させる。以上の一連
の動作をグラフにしたものが図4であり、縦軸がピスト
ン8の押し出し速度V及び下方通路53の長穴の開口面
積S、横軸が時間Tである。この動作に依り、吐出材料
2が「凸」の形を成して生地シート11の上面に載置さ
れる。
【0010】図5に第二実施例として吐出口の幅を段階
的でなく連続的に変化させることの出来るロータ16を
持ったロータリバルブ15を示した。このロータリバル
ブ15を使って第一実施例と同様に、今度は連続的な制
御をかければ、図6に示した様な半円形を成す吐出が可
能である。この半円形の吐出を利用すれば、内部に空気
の溜まる部分の殆ど無いカルツォーネ17を生産する事
が出来る。
【0011】図7に概念図として第一実施例を応用した
第三実施例としての、通常のロータリバルブ21の出口
にカットバルブ29を設けた形のデポジタ18を示す。
ここでカットバルブ29とは、ハウジング30に回動自
在に嵌め込まれたロータ31が回動して吐出通路を開閉
する為に使用するものである。ピストン25はカム28
の回転に依って駆動され、吸入、押し出しを行い、カッ
トバルブ29はカム28からチェーン36を経て駆動力
を受けるカム35に依って駆動され吐出通路の開閉を行
い、故にピストン25とカットバルブ29は機械的に連
繋して動くように構成されている。そしてカム28、カ
ム35にはカム溝が形成されていて、第一実施例の図4
のグラフに示されているのと同様の動作が再現出来る様
に設定されている。
【0012】
【発明の効果】以上説明した様に従来よりも小型で簡単
な装置で、様々な平面形を持った一定の厚みの吐出が可
能となり、カルツォーネの様な包み込み食品の焼成時の
破裂を防止し、商品価値の高い製品の製造が可能となっ
た。また常に一定の吐出厚みを実現出来るという事は、
裏を返せば吐出後の減圧作用に依る吐出材料の膨張を利
用してある程度の任意の吐出厚みを作り出す事も可能と
したものであり、誠に利用価値の高い発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に依る吐出装置の側面断面図であ
る。
【図2】第一実施例を利用したカルツォーネ生産ライン
の平面概念図である。
【図3】第一実施例に依るロータリバルブの斜視図であ
る。
【図4】第一実施例に依る押し出し速度と吐出口幅寸法
との関係をグラフにしたものである。
【図5】第二実施例に依るロータリバルブの斜視図であ
る。
【図6】第二実施例を利用して生産したカルツォーネの
斜視図である。
【図7】第三実施例に依る吐出装置の側面断面図であ
る。
【図8】第三実施例に依るカットバルブの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 デポジタ 2 吐出材料 3 ホッパ 4 ロータリバルブ 5 ハウジング 6 ロータ 7 シリンダ 8 ピストン 9 ロッド 10 クランク 11 生地シート 12 シールローラ 13 ロータリカッタ 14 カルツォーネ 15 ロータリバルブ 16 ロータ 17 カルツォーネ 18 デポジタ 19 吐出材料 20 ホッパ 21 ロータリバルブ 22 ハウジング 23 ロータ 24 シリンダ 25 ピストン 26 ロッド 27 クランク 271 固定支点 28 カム 29 カットバルブ 30 ハウジング 31 ロータ 32 レバー 33 ロッド 34 アーム 341 固定支点 35 カム 36 チェーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−17955(JP,A) 実開 昭62−148075(JP,U) 特公 昭51−15111(JP,B2) 米国特許3164490(US,A) 米国特許2917272(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A21C 11/16 - 11/20 A23G 3/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出材料を吐出幅が変化するようにして
    吐出するに当たり、吐出幅の変化に応じて吐出材料の押
    し出し速度を変更して、吐出材料をその吐出幅に関わら
    ず常に一定の厚みで吐出可能としたことを特徴とする吐
    出幅可変式吐出方法。
  2. 【請求項2】 吐出材料を収容するホッパーの下方出口
    にロータリーバルブを連結し、このロータリーバルブ内
    に収容するロータは幅寸法の変化する吐出口を形成し、
    このロータを回動させることによりロータリーバルブか
    らの材料吐出幅を調節できるように設けるとともに、前
    記ロータへの材料吐出速度を変更できようにして、吐出
    材料をその吐出幅に関わらず常に一定の厚みで吐出可能
    としたことを特徴とする吐出幅可変式吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2917272A (en) 1957-12-30 1959-12-15 Kitchens Of Sara Lee Inc Apparatus for dispensing heavy consistency fluid
US3164490A (en) 1961-12-04 1965-01-05 Kitchens Of Sara Lee Inc Automatic coating depositor
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