JP7290229B2 - 局部電池反応を制御した一次電池又は二次電池用電極及び該電極を用いた一次電池又は二次電池 - Google Patents
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Description
負極:MH + OH- ⇔ M + H2O + e-
しかしながら、アルカリ二次電池を十分に放電し切らないうちに継ぎ足し充電をすると、その後放電をする際に、十分放電し切らないうちから起電力が顕著に低下する現象、いわゆるメモリー効果が発生し、結果として容量が減少したようにも見える。
項1.電極集電体及び電極活物質を含む電極活物質層を備える電池用電極であって、
前記電極集電体は、前記電極集電池体と前記電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する物質からなるか、又は、前記電極集電池体と前記電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する物質からなる層を表面に有する、一次電池又は二次電池用電極。
項2.二次電池用電極である、項1に記載の電極。
項3.前記局部電池反応を制御する物質が、開回路時の局部電池反応を制御する物質である、項1又は2に記載の電極。
項4.前記局部電池反応は、電池使用時の電極反応と同じ反応である、項1~3のいずれかに記載の電極。
項5.前記電極集電体は、表面に、前記電極活物質よりも大きく卑な電極電位を有する物質を含有しない、項1~4のいずれかに記載の電極。
項6.前記大きく卑な電極電位を有する物質は、電極活物質と比較して、電位が-0.75Vと等しいかより低い物質である、項5に記載の電極。
項7.前記局部電池反応を制御する物質が、前記電極活物質よりも大きく卑ではない電極電位を有する物質である、項1~6のいずれかに記載の電極。
項8.前記大きく卑ではない電極電位を有する物質は、電極活物質と比較して、電位が-0.75Vより高い物質である、項7に記載の電極。
項9.前記局部電池反応を制御する物質が、電解質に対し電気化学的に不活性な物質である、項1~8のいずれかに記載の電極。
項10.前記電極活物質が、水酸化ニッケル、β-NiOOH、リチウム含有遷移金属酸化物、リチウム金属、炭素質材料、酸化鉛、二酸化マンガンよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、項1~9のいずれかに記載の電極。
項11.前記電極活物質が、水酸化ニッケル及び/又はβ-NiOOHを含有する、項1~10のいずれかに記載の電極。
項12.前記電極活物質よりも大きく卑ではない電極電位を有する物質が、金、白金、銀、イリジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、項7、8、10又は11に記載の電極。
項13.前記電解質に対し電気化学的に不活性な物質が、炭素質材料及び導電性高分子よりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、項9~11のいずれかに記載の電極。
項14.項1~13のいずれかに記載の電極を備える一次電池又は二次電池。
項15.二次電池である、項14に記載の電池。
項16.ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、充電式アルカリ電池、リチウムイオン二次電池又は鉛蓄電池である、項14又は15に記載の電池。
項17.ニッケル水素電池又はニッケルカドミウム電池である、項14~16のいずれかに記載の電池。
項18.前記電極活物質がCuKα線によるX線回折で回折角2θの10.5~15度の位置に新たな回折ピークを示すようになることが抑制されている、項17に記載の二次電池。
本発明の一次電池又は二次電池用電極は、電極集電体、及び電極活物質を含む電極活物質層を備える電池用電極であって、前記電極集電体は、前記電極集電池体と前記電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する物質からなるか、又は、前記電極集電池体と前記電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する物質からなる層を表面に有している(特に、局部電池反応を制御する物質は、開回路時の局部電池反応を制御する物質であることが好ましい)。具体的には、前記電極集電体は、表面に、前記電極活物質よりも大きく卑な電極電位を有する物質を含有しないことが好ましい。また、電極活物質層中に導電助剤、添加剤等を含ませる場合は、電極集電体の表面にある物質、導電助剤、添加剤等の表面にある物質と、電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する(電極集電体及び導電助剤の表面に、電極活物質よりも大きく卑な電極電位を有する物質を含有しない)ことが好ましい。
電極集電体は、上記のとおり、表面に、前記電極集電体は、前記電極集電池体と前記電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する物質からなるか、又は、前記電極集電池体と前記電極活物質との間に起こる局部電池反応を制御する物質からなる層を表面に有している。この局部電池反応を制御するためには、電極集電体は、電極活物質よりも大きく卑な電極電位を有する物質を含有しないことが好ましい。このように、局部電池反応を制御する物質からなるか、又は、局部電池反応を制御する物質からなる層を表面に有している(特に、電極活物質よりも大きく卑な電極電位を有する物質を電極集電体の表面に含まない)ことで、開回路時、例えば電池不使用時において、電極活物質(β-NiOOH等)を正極、電極集電体(Ni等)を負極とする局部電池の生成を制御し、これによる局部電池反応によって電池が劣化するのを抑制することができる。
電極活物質層中の電極活物質としては、特に制限されるわけではなく、従来から、一次電池又は二次電池の正極又は負極に採用されている材料を使用することができる。
本発明において、電極活物質層には、導電助剤を含ませることもできる。
本発明の一次電池又は二次電池は、本発明の一次電池又は二次電池用電極を備える。以下、各電池ごとに、構成を説明する。
本発明の電極を、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、充電式アルカリ電池等のアルカリ二次電池に使用する場合、電極活物質としては水酸化ニッケル(充電時はβ-NiOOH)、二酸化マンガン等を採用し、本発明の電極は正極として使用することが好ましい。
リチウムイオン二次電池には、本発明の電極を、正極及び負極のいずれにも採用でき、いずれにも採用することが好ましい。
本発明の電極を、鉛蓄電池に使用する場合、電極活物質としては二酸化鉛を採用し、本発明の電極は正極として使用することが好ましい。
市販のNi(OH)2及びNaClOを用いて、以下の反応式に従って合成を行なった。
反応式:2Ni(OH)2+ NaClO → 2NiOOH + NaCl + H2O。
合成例1で作成したβ-NiOOHに導電助剤としてアセチレンブラック、結着剤としてPTFEを、β-NiOOH:アセチレンブラック:結着剤が80:15:5(質量%)の割合でそれぞれ加え、よく混合し、正極活物質層形成用ペースト組成物を作製した。
正極支持体(電極集電体)として、ニッケルメッシュではなく、チタンメッシュ((株)ニラコ製;チタン 金網100mesh)を用いたこと以外は比較例1と同様に、比較例2の二次電池用正極を得た。
正極支持体(電極集電体)として、ニッケルメッシュではなく、金メッシュ((株)ニラコ製;金 金網100mesh)を用いたこと以外は比較例1と同様に、実施例1の二次電池用正極を得た。
正極支持体(電極集電体)として、ニッケルメッシュではなく、白金メッシュ((株)ニラコ製;白金 金網100mesh)を用いたこと以外は比較例1と同様に、実施例2の二次電池用正極を得た。
E-1010形日立イオンスパッターを用いて、マニュアルに従い、付加電流20Aで始め、これが0Aになるまで、約10秒蒸着を継続し、カーボンコートニッケルメッシュを得た。このときの膜厚は、マニュアルによれば12nmとなる。
E-1010形日立イオンスパッターを用いて、マニュアルに従い、付加電流20Aで始め、これが0Aになるまで、約10秒蒸着を継続し、カーボンコートチタンメッシュを得た。このときの膜厚は、マニュアルによれば12nmとなる。
実施例1~4及び比較例1~2の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、対極にPt、参照極にAg/AgCl参照電極を用い、8MのKOHを電解液として、ガラスセル(二次電池)を作製した。
図3 比較例1(ニッケルメッシュ) 1日後
図4 比較例2(チタンメッシュ) 2日後
図5 実施例1(金メッシュ) 1日後
図6 実施例2(白金メッシュ) 3日後
図7 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ) 1日後
図8 実施例4(カーボンコートチタンメッシュ) 1日後
に示す。
実験例1と同様に、実施例1~4及び比較例1~2の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
(1)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
(2)6時間充電
(3)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトーの途中まで放電
(4)休止(比較例1(ニッケルメッシュ):1週間、実施例1~4及び比較例2(その他):5時間)
(5)6時間充電
(6)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図10 比較例1(ニッケルメッシュ) 過程(1)、(3)、(6)
図11 比較例2(チタンメッシュ) 過程(1)、(3)、(6)
図12 実施例1(金メッシュ) 過程(3)、(6)
図13 実施例2(白金メッシュ) 過程(3)、(6)
図14 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ) 過程(3)、(6)
図15 実施例4(カーボンコートチタンメッシュ) 過程(3)、(6)
に示す。
市販のNi(OH)2に導電助剤として市販のNi金属の粉末(Ni粉末)、結着剤としてPTFEを、Ni(OH)2:アセチレンブラック:結着剤が80:15:5(質量%)の割合でそれぞれ加え、よく混合し、正極活物質層形成用ペースト組成物を作製した。
導電助剤として、Ni金属の粉末ではなく、アセチレンブラックを用いたこと以外は実施例5と同様に、実施例6の二次電池用正極を得た。
正極支持体(電極集電体)として、金メッシュではなく、ニッケルメッシュ((株)ニラコ製;ニッケル 金網100mesh)を用い、導電助剤として、Ni金属の粉末ではなく、アセチレンブラックを用いたこと以外は実施例5と同様に、比較例3の二次電池用正極を得た。
<出発物質β-NiOOHの場合>
実験例1と同様に、実施例1(金メッシュ)の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
(1)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
(2)6時間充電
(3)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトーの途中まで放電
(4)休止3日間
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
実験例1と同様に、実施例6及び比較例3(金メッシュ及びニッケルメッシュ)の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
(1)6時間充電
(2)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
※(1)及び(2)は3回繰り返した。
(3)6時間充電
(4)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトーの途中まで放電
(5)休止1週間
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図17 実施例6(金メッシュ;出発物質Ni(OH)2)
図18 比較例3(ニッケルメッシュ;出発物質Ni(OH)2)
に示す。
実験例1と同様に、実施例6及び比較例3の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
(1)6時間充電
(2)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
※(1)及び(2)は3回繰り返した。
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図19 比較例3(ニッケルメッシュ;出発物質Ni(OH)2)
図20 実施例6(金メッシュ;出発物質Ni(OH)2)
に示す。
実験例1と同様に、実施例1~3の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
(1)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
(2)6時間充電
(3)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトーの途中まで放電
(4)休止1週間
(5)6時間充電
(6)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図21 実施例1(金メッシュ)
図22 実施例2(白金メッシュ)
図23 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ)
に示す。
<休止時間なし(0時間)>
実験例1と同様に、実施例1~3及び比較例1の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
過程I(通常の充放電):
(1)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
(2)6時間充電
※(1)及び(2)は3回繰り返した。
過程II(SOC 40%まで放電):
(3)2時間放電
過程III(SOC 40~60%の充放電):
(4)50分間充電
(5)40分間放電
※(4)及び(5)は5回又は10回繰り返した(5サイクル又は10サイクル)。
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図24 実施例1(金メッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図25 実施例1(金メッシュ;5サイクル) X線回折測定
図26 実施例2(白金メッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図27 実施例2(白金メッシュ;5サイクル) X線回折測定
図28 比較例1(ニッケルメッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図29 比較例1(ニッケルメッシュ;5サイクル) X線回折測定
図30 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図31 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;5サイクル) X線回折測定
図32 実施例1(金メッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図33 実施例1(金メッシュ;10サイクル) X線回折測定
図34 実施例2(白金メッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図35 実施例2(白金メッシュ;10サイクル) X線回折測定
図36 比較例1(ニッケルメッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図37 比較例1(ニッケルメッシュ;10サイクル) X線回折測定
図38 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図39 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;10サイクル) X線回折測定
に示す。
実験例1と同様に、実施例1~3及び比較例1の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
過程I(通常の充放電):
(1)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
(2)6時間充電
※(1)及び(2)は3回繰り返した。
過程II(SOC 40%まで放電):
(3)2時間放電
過程III(SOC 40~60%の充放電):
(4)1時間休止
(5)50分間充電
(6)1時間休止
(7)40分間放電
※(4)~(7)は5回又は10回繰り返した(5サイクル又は10サイクル)。
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図40 実施例1(金メッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図41 実施例1(金メッシュ;5サイクル) X線回折測定
図42 実施例2(白金メッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図43 実施例2(白金メッシュ;5サイクル) X線回折測定
図44 比較例1(ニッケルメッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図45 比較例1(ニッケルメッシュ;5サイクル) X線回折測定
図46 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図47 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;5サイクル) X線回折測定
図48 実施例1(金メッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図49 実施例1(金メッシュ;10サイクル) X線回折測定
図50 実施例2(白金メッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図51 実施例2(白金メッシュ;10サイクル) X線回折測定
図52 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;10サイクル) サイクル充放電試験
図53 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;10サイクル) X線回折測定
に示す。
実験例1と同様に、実施例1~3及び比較例1の二次電池用正極をそれぞれ作用極とし、実験例1と同様に、ガラスセル(二次電池)を作製した。
過程I(通常の充放電):
(1)+ 0.5~+ 0.35 V(vs SHE)のプラトー終了まで放電
(2)6時間充電
※(1)及び(2)は3回繰り返した。
過程II(SOC 40%まで放電):
(3)2時間放電
過程III(SOC 40~60%の充放電):
(4)2時間休止
(5)50分間充電
(6)2時間休止
(7)40分間放電
※(4)~(7)は5回又は10回繰り返した(5サイクル又は10サイクル)。
にしたがう充放電を、この順に、全て電流密度30 mA/gで行った。
図54 実施例1(金メッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図55 実施例1(金メッシュ;5サイクル) X線回折測定
図56 実施例2(白金メッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図57 実施例2(白金メッシュ;5サイクル) X線回折測定
図58 比較例1(ニッケルメッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図59 比較例1(ニッケルメッシュ;5サイクル) X線回折測定
図60 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;5サイクル) サイクル充放電試験
図61 実施例3(カーボンコートニッケルメッシュ;5サイクル) X線回折測定
に示す。
Claims (8)
- 電極集電体及び電極活物質を含む電極活物質層を備える二次電池用電極であって、
前記電極集電体は、前記電極活物質と比較して-0Vより高い電極電位を有する物質からなるか、又は、前記電極活物質と比較して-0Vより高い電極電位を有する物質からなる層を表面に有し、且つ、表面に、前記電極活物質と比較して、電極電位が-0.75Vと等しいかより低い物質を含有せず、
前記電極活物質は、水酸化ニッケル、β-NiOOH、酸化鉛及び二酸化マンガンよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有し、
前記二次電池は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、充電式アルカリ電池又は鉛蓄電池である、二次電池用電極。 - 前記電極活物質と比較して-0Vより高い電極電位を有する物質が、金、白金、銀、イリジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項1に記載の二次電池用電極。
- 二次電池用正極である、請求項1又は2に記載の二次電池用電極。
- 請求項1~3のいずれか1項に記載の二次電池用電極を備える、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、充電式アルカリ電池又は鉛蓄電池である二次電池。
- 電極集電体及び電極活物質を含む電極活物質層を備える二次電池用電極を用いた電池において局部電池反応による劣化を抑制する方法であって、
前記電極集電体は、前記電極活物質と比較して-0Vより高い電極電位を有する物質からなるか、又は、前記電極活物質と比較して-0Vより高い電極電位を有する物質からなる層を表面に有し、且つ、表面に、前記電極活物質と比較して、電極電位が-0.75Vと等しいかより低い物質を含有せず、
前記二次電池は、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池、充電式アルカリ電池又は鉛蓄電池である、方法。 - 前記局部電池反応によって電池を劣化させる物質が生成することを抑制する方法である、請求項5に記載の方法。
- 前記電極活物質と比較して-0Vより高い電極電位を有する物質が、金、白金、銀、イリジウム及びロジウムよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項5又は6に記載の方法。
- 前記電極活物質が、水酸化ニッケル、β-NiOOH、酸化鉛及び二酸化マンガンよりなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する、請求項5~7のいずれか1項に記載の方法。
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