以下に、本発明に係るジョイントボックスの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[実施形態]
図1は、本発明に係るジョイントボックスを備えるジョイントボックスの斜視図である。図2は、ジョイントボックスが有するカバーの斜視図である。図3は、ピンに挿入する前の端子の斜視図である。図4は、ピンに端子の挿入孔を入れている途中の状態の断面図である。図5は、ピンに端子を挿入した後の斜視図である。図6は、カバーを取り付ける前のジョイントボックスの平面図である。なお、図1及び図6に示すジョイントボックス1の後述する突出部は、省略して記載してある。
X方向は、図1に示すように、ジョイントボックス1の長さ方向である。Y方向は、長さ方向Xと交差(直交)するジョイントボックス1の幅方向である。Z方向は、長さ方向X及び幅方向Yのそれぞれに対して交差(直交)するジョイントボックス1の厚さ方向である。
図1に示すジョイントボックス1は、後述するケーブル5同士を電気的に接続し、当該接続箇所を保護するものである。ジョイントボックス1は、図1に示すように、筐体2と、筐体2の内部に位置するピン4と、複数のケーブル5の端末にそれぞれ取り付けられ、ピン4に組み付けられて相互に電気的に接続される複数の端子7とを備える。ジョイントボックス1は、例えば、建物における屋内配線工事の省力化を目的として、屋内天井部におけるケーブルとケーブルとの結線に使用される。ジョイントボックス1は、例えば、屋内天井部に取り付けられたブラケットに固定されることで、屋内天井部の建築物側に固定してある。
筐体2は、ケース本体20とカバー30とを有する。ケース本体20は、例えば、電気絶縁性の合成樹脂によって略直方体状に形成してある。
ケース本体20は、厚さ方向Zの一方に位置する底壁21と、底壁21の幅方向Yの両側に位置して互いに対向する両側壁22、23と、長さ方向Xの一方の端に位置する一端壁24とを有している。さらに、ケース本体20は、厚さ方向Zの他方に位置する第1の開口部25を有するとともに、長さ方向Xの他方の端に位置する第2の開口部26を有する。ケース本体20の両側壁22、23は、互いに離隔するように突出する爪部27をそれぞれ有している。底壁21(つまり筐体2)には、一対の移動規制部材29a、29bを複数設けてある。一対の移動規制部材29a、29bのそれぞれは、例えば、電気絶縁性の材料によって弾性変形可能に形成してある。複数の移動規制部材29a、29bは、幅方向Yに沿って等間隔に配置してある。一対の移動規制部材29a、29bにおいて、一方の移動規制部材29a及び他方の移動規制部材29bは、後述するユニット構成ケーブル50の太さ寸法に対応する離隔距離を有するように配置してある。ケース本体20(つまり筐体2)には、一対の移動規制部材29a、29bを長さ方向Xへそれぞれ延長した仮想線の間において、一対の仮想線の幅方向Yの寸法を二等分する位置に後述するピン4を設けてある。
カバー30は、電気絶縁性の合成樹脂によって形成してあり、図2に示すように、カバー本体31と、複数の突起部35と、複数の隔壁部39とを有している。カバー本体31は、略矩形平板状に形成してある。突起部35は、カバー30における幅方向Yの周縁部から、下方へ突出するように形成してある。突起部35は、爪部27に嵌合する嵌合孔36を有する。各隔壁部39は、カバー本体31から突出し、かつ、長さ方向Xに沿って延在するように形成してある。各隔壁部39は、板厚方向が、幅方向Yに沿う略矩形板状に形成される。そして、複数の隔壁部39は、幅方向Yに等間隔に配置してある。カバー30は、ケース本体20に組み付けた状態で、幅方向Yにおいて隣接する2つのピン4の中間位置に隔壁部39をそれぞれ配置してある。
筐体2は、図1に示すケース本体20の第1の開口部25を閉塞するようにカバー30を配置し、爪部27と嵌合孔36とを嵌合することによって、ケース本体20にカバー30を取り付けて筐体2を形成する。ケース本体20にカバー30を取り付けた状態では、ケース本体20とカバー30との間、つまり筐体2の内部に、空間部32が形成される。また、筐体2の長さ方向Xの一端には、ケース本体20の第2の開口部26によって挿通口28が形成される。
ピン4は、図1に示すように、ケース本体20の底壁21に設けてある。ピン4は、厚さ方向Zに沿って延在する軸心を有する柱状に形成してある。ピン4は、例えば、電気導電性の材料によって形成してあり、底壁21を貫通する不図示のネジによって底壁21に固定してある。このようなピン4は、底壁21に複数設けてある。底壁21に設けられたピン4は、図6中、左から順に、ピン4a、ピン4b、ピン4c、ピン4d、ピン4e、ピン4f、ピン4g、及びピン4hが位置し、これら8本で構成してある。複数のピンに共通する事項については、ピン4として説明し、個々のピンに関する事項については、4a等の符号を付して説明する。また、ピン4の形状については、後で詳細に説明する。筐体2の底壁21には、複数のピン4が幅方向Yに沿って並べて配置してある。このため、筐体2の空間部32には、ピン4が位置するピン保持空間部32aが形成される(図6参照)。
複数のケーブル5は、ユニット構成ケーブル50と、接続ケーブル54とで構成される。ユニット構成ケーブル50は、第1のケーブルユニット61を構成する2本のケーブル51a、51bと、第2のケーブルユニット62を構成する2本のケーブル52a、52bと、第3のケーブルユニット63を構成する3本のケーブル53a、53b、53cとを含む。接続ケーブル54は、2本の接続ケーブル54a、54bを含む。
以下、ケーブル5について説明するが、ケーブル51a、51b、51c、52a、52b、53a、53b、54a、54bは、同様の構成であるため、図3に示すケーブル5についてのみ説明する。ケーブル5は、導線55と、絶縁体56とを有する。
導線55は、ケーブル5における芯線である。導線55は、電気導電性及び可撓性を有する金属材料(例えば、銅合金など)によって形成した金属線である。導線55における長さ方向Xと直交する断面における形状は円形である。
絶縁体56は、導線55の外周面を被覆するものである。絶縁体56は、導線55の外周面側に電気絶縁性の合成樹脂(例えば、塩化ビニルなど)を射出成形することにより形成される。絶縁体56は電気絶縁性を有する。絶縁体56における長さ方向Xと直交する断面における形状は円環形状である。また、絶縁体56は、可撓性を有するため、配線作業によって導線55が曲がった際に、導線55に追従して曲がることができる。
第1のケーブルユニット61は、2本のユニット構成ケーブル50(第1のユニット構成ケーブル51a及び第2のユニット構成ケーブル51b)を束ねて構成される2芯の「ビニル絶縁ビニルシースケーブル平型(VVFケーブル)」である。第1のケーブルユニット61は、各ケーブル51a、51bの延在方向を一致させ、各ケーブル51a、51bを幅方向Yに並べて配置することによって平型に形成してある。第2のケーブルユニット62の構成は、第1のケーブルユニット61の構成と同様であるため、第2のケーブルユニット62の構成の説明を省略する。
第3のケーブルユニット63は、3本のユニット構成ケーブル50(第1のユニット構成ケーブル53a、第2のユニット構成ケーブル53b、及び第3のユニット構成ケーブル53c)を束ねて構成される3芯の「ビニル絶縁ビニルシースケーブル平型(VVFケーブル)」である。第3のケーブルユニット63は、各ケーブル53a、53b、53cの延在方向を一致させ、各ケーブル53a、53b、53cを幅方向Yに並べて配置することによって平型に形成してある。
第1のケーブルユニット61は、2本のユニット構成ケーブル51a、51bと、最外殻に位置する外装部材57aとを有している。第2のケーブルユニット62は、2本のユニット構成ケーブル52a、52bと、最外殻に位置する外装部材57bとを有している。第3のケーブルユニット63は、3本のユニット構成ケーブル53a、53b、53cと、最外殻に位置する外装部材57cとを有している。各ケーブルユニット61、62、63の外装部材57a、57b、57cは、同様の構成であるため、第1のケーブルユニット61の外装部材57aについて説明し、他のケーブルユニット62、63の外装部材57b、57cの説明を省略する。
外装部材57aは、ユニット構成ケーブル51a、51bの最外殻に設けられるものであり、いわゆるシースである。外装部材57aは、幅方向Yに並べて配置したユニット構成ケーブル51a、51bの径方向外側を一括して被覆するものであるとともに、複数のユニット構成ケーブル51a、51bを束ねるものである。外装部材57aは、例えば、幅方向Yに並べたユニット構成ケーブル51a、51bの径方向外側に、電気絶縁性の合成樹脂(例えば、塩化ビニル)を射出成形することによって形成される。外装部材57aは、長さ方向Xと直交する断面において、長円の環状に形状される。外装部材57aは電気絶縁性を有する。また、外装部材57aは、可撓性を有するため、配線作業によって導線55が曲がった際に、導線55に追従して曲がることができるものである。
接続ケーブル54は、両端に端子7をそれぞれ取り付けてあり、一方の端子7と他方の端子7とを介して、異なる電気機器を電気的に接続する。ここでは、接続ケーブル54は、第1の接続ケーブル54a、及び、第2の接続ケーブル54bを含んで構成される。第1の接続ケーブル54aは、第3のユニット構成ケーブル53cに接続した電気機器と、第1のユニット構成ケーブル51aに接続した電気機器とを電気的に接続する。第2の接続ケーブル54bは、第2のユニット構成ケーブル53bに接続した電気機器と、第2のユニット構成ケーブル52bに接続した電気機器とを電気的に接続する。
このようなジョイントボックス1において、仮に、コネクタによって、相互に異なるケーブルユットのユニット構成ケーブル同士を電気的に接続(結線)した後、接続ミスが発見された際には、以下のような不具合が生じるおそれがある。すなわち、接続ミスが発見された後、再度の結線が必要となった際には、両ユニット構成ケーブルの先端をそれぞれ切断してコネクタを取り外し、絶縁体を導線から除去して導線を露出した後に、新たなコネクタを取り付けることになるため、取扱いが不便である。そこで、本実施形態に係るジョイントボックス1は、取扱性を向上するため、以下に説明する、端子7を有している。
端子7は、図3に示すように、例えば、電気導電性の金属材料(例えば、銅合金など)によって、端子本体70と、挿入孔71と、導線かしめ部72と、接続部73と、突出部74とを有するように形成し、これらが一体で形成される。端子本体70、接続部73、及び導線かしめ部72は、長さ方向Xに沿って並べて配置してある。
端子本体70は、例えば、平板上、かつ、円環状に形成してある。挿入孔71は、端子本体70に形成されピン4が挿入される。端子7は、円環状の端子本体70の軸心X1と、挿入孔71の軸心X2とが一致するように、端子本体70と挿入孔71とを配置してある。
突出部74は、端子本体70に挿入孔71側に突出して形成されピン4によって変形可能なように形成してある。より、具体的に説明すると、突出部74は、例えば、端子本体70の内縁に隣接する基端部位74bと、基端部位74bに対して径内方向に位置する先端部位74aとを有する略三角形状に形成してある。端子7は、このような突出部74を複数有し、複数の突出部74を端子本体70の軸心X1に対して周方向に沿って並べ、複数の突出部74を環状に配置してある。
突出部74が上記のように端子7に形成されるため、挿入孔71は、軸心X2に対して、最も径内方向に位置する部分と、最も径外方向に位置する部分とが相違し、略星形に形成されている。以下の説明において、便宜上、挿入孔71の軸心X2に対する径方向の寸法D3とは、軸心X2に対して最も径内方向に位置する部分の寸法である。
このような構成を有する端子7の導線かしめ部72には、ケーブル5の端末において、絶縁体56が皮剥きされて露出した状態にある導線55に電気的に接続してある。接続部73は、端子本体70と導線かしめ部72とを接続している。
図1に示すように、導線かしめ部72によって、各ユニット構成ケーブル51a、51b、52a、52b、53a、52b、52cの一端には、端子7を組み付けてある。また、導線かしめ部72によって、接続ケーブル54の両端には端子7をそれぞれ組み付けてある。端子7は、例えば、図1に示すように、各ユニット構成ケーブル50の一端にそれぞれ組み付けられた端子7と、接続ケーブル54の一端にそれぞれ組み付けられた端子7とで構成される。各ユニット構成ケーブル50の一端にそれぞれ組み付けられた端子7は、図1中、左から順に、端子7a、端子7b、端子7c、端子7d、端子7e、端子7f、及び端子7gで構成される。接続ケーブル54の一端にそれぞれ組み付けられた端子7は、図1中、左から順に、端子7h、端子7i、端子7j、及び端子7kで構成される。複数の端子に共通する事項については、端子7として説明し、個々の端子に関する事項については、7a等の符号を付して説明する。
図1及び図3に示すように、ピン4は、底壁21側である基端側に位置する柱状部41と、厚さ方向Zにおいて底壁21側の反対側である第1の開口部25側に位置する先細り部42とを有する。つまり、柱状部41は、先細り部42の基端側に位置する。柱状部41は、例えば、厚さ方向Zへ延在する軸心X3を有する円柱状に形成してある。先細り部42は、例えば、厚さ方向Zへ延在する軸心X4を有する円錐台状に形成してある。先細り部42は、最も先端側に位置する第1部位42aの軸心X4に対する径方向の寸法D1が最も小さく、厚さ方向Zの基端側に近接する方向へ行くに従って、軸心X4に対する径方向の寸法が徐々に大きくなる。よって、先細り部42において、最も基端側に位置し、柱状部41に隣接する第2部位42bの軸心X4に対する径方向の寸法D2が、軸心X4に対する径方向の寸法が最も大きい。言い換えると、先細り部42は、基端側から先端側へ向けて径方向の寸法が徐々に小さくなる。
ピン4は、柱状部41の軸心X3と、円錐台状の先細り部42の軸心X4とが一致するように、柱状部41と先細り部42とを配置してある。また、先細り部42の第1部位42aにおける軸心X4に対する径方向の寸法D1は、端子7の挿入孔71の軸心X2に対する径方向の寸法D3よりも小さい。このため、ピン4の先端に位置する第1部位42aを、端子7の挿入孔71に挿入することが可能である。さらに、先細り部42の第1部位42aの軸心X4に対する径方向の寸法D1は、柱状部41の軸心X3に対する径方向の寸法D4よりも小さい。このため、先細り部42の先端に位置する第1部位42aを挿入孔71に挿入することが容易である。また、先細り部42の第2部位42bにおける軸心X4に対する径方向の寸法D2は、端子7の挿入孔71の軸心X2に対する径方向の寸法D3よりも大きい。このため、挿入孔71にピン4を挿入すると、挿入の途中で、先細り部42の周面が挿入孔71に接触する。
このようなピン4は、図1に示すように、筐体2に複数設けてある。より具体的に説明すると、複数のピン4は、幅方向Yに沿って並べて配置してある。
上記のような構成を有するジョイントボックス1は、以下のようにして、ピン4に端子7を組み付ける。以下、図3及び図4を参照して、ピン4に対する端子7の組み付け作業について説明する。
作業者は、先ず、図1に示すように、ケーブルユニット6の各ユニット構成ケーブル50の端末が互いに離れるように変形させる。作業者は、次いで、図3に示すように、厚さ方向Zにおいて、ピン4と端子7とを離隔し、かつ、長さ方向X及び幅方向Yにおいて、ピン4の先細り部42の軸心X4と、端子7の挿入孔71の軸心X2とを一致させてピン4と端子7とを配置する。
ピン4及び端子7は、先細り部42の先端に位置する第1部位42aの軸心X4に対する径方向の寸法D1は、挿入孔71の軸心X2に対する径方向の寸法D3よりも小さい。このため、作業者が、端子7をピン4に近接させると、ピン4の先細り部42の先端に位置する第1部位42aが、端子7の挿入孔71に入る。
ピン4及び端子7は、先細り部42の最も基端側に位置する第2部位42bにおける軸心X4に対する径方向の寸法D2は、端子7の挿入孔71の軸心X2に対する径方向の寸法D3よりも大きい。このため、作業者が、端子7を底壁21に近接するように端子7を厚さ方向Zの一方へ移動させると(以下の説明において、厚さ方向Zにおける一方の方向である端子7を底壁21に近接させる方向を挿入方向W(図4参照)と言う)、ピン4の先細り部42に対する端子7の挿入の途中で、先細り部42の周面が突出部74の先端部位74aに接触する。突出部74は、変形可能に端子7に形成してあるため、先細り部42の周面が突出部74の先端部位74aに接触すると、図4に示すように、突出部74が変形する。より具体的に説明すると、突出部74は、挿入方向Wに対して、先端部位74aが上方に位置し、基端部位74bが下方に位置するように、端子本体70に対して折れ曲がる。
作業者が、さらに、端子7を挿入方向Wの奥側(底壁21に近接する方向)へ移動させると、端子本体70と突出部74とが交差する角度が大きくなる。ピン4の先細り部42を挿入孔71が通過し、挿入孔71の内部にピン4の柱状部41が位置する状態では、突出部74の変形が止まり、図5に示すように、端子本体70に対して複数の突出部74がそれぞれ立ち上がった状態(挿入方向Wにおいて、ピン4の先端側に突出部74の先端部位74aが位置し、ピン4の基端側に突出部74の基端部位74bが位置する変形状態)となり、ピン4に対して端子7を仮固定することができる。
作業者は、上記と同様の作業をすることによって、図6に示すように、各ケーブル51a、51b、52a、52b、53a、53b、53c、54の端末に位置する端子7をピン4にそれぞれ組み付け、ピン4に対して端子7及びケーブル5をそれぞれ仮固定する。
作業者は、その後、ピン4に対して端子7が正規の位置に組み付けられているか否かを確認する。この確認のとき、作業者は、端子7を仮固定したピン4の位置が誤っていた場合には、ケーブル5を切断することなしに、ピン4から端子7を取り外し、その後、当該端子7を正規のピン4に仮固定することができる。この結果、ジョイントボックス1は、取扱性を向上することができる。
作業者は、その後、ピン4と端子7とを溶接することによって電気的に接続するとともに、ピン4に対して端子7をそれぞれ本固定し、複数の端子7を相互に電気的に接続し、異なるケーブル5同士を電気的に接続する。
その後、作業者は、爪部27と嵌合孔36とを嵌合することによって、ケース本体20にカバー30を取り付け、筐体2の組み立て作業を終了する。
ジョイントボックス1は、図6に示すように、第1のケーブルユニット61のユニット構成ケーブル51aの端末に位置する端子7dがピン4dに組み付けてあり、かつ、ユニット構成ケーブル51bの端末に位置する端子7eがピン4eに組み付けてある。
ジョイントボックス1は、第2のケーブルユニット62のユニット構成ケーブル52aの端末に位置する端子7fがピン4eに組み付けてあり、かつ、ユニット構成ケーブル52bの端末に位置する端子7gがピン4fに組み付けてある。
ジョイントボックス1は、異なるケーブルユニット61、62同士のユニット構成ケーブル51b、52aが端子7e、7fを介して電気的に接続される。
ジョイントボックス1は、第3のケーブルユニット63のユニット構成ケーブル53aの端末に位置する端子7aがピン4aに組み付けてあり、かつ、ユニット構成ケーブル53bの端末に位置する端子7bがピン4bに組み付けてあり、かつ、ユニット構成ケーブル53cの端末に位置する端子7cがピン4cに組み付けてある。
ジョイントボックス1は、第1の接続ケーブル54aの一方の端末に位置する端子7jがピン4dに組み付けてあり、かつ、他方の端末に位置する端子7iがピン4cに組み付けてある。本実施形態におけるピン4dは、接続ケーブル54aの一対の端子7i、7jが組み付けられる一対のピンのうちの第1のピンに相当し、ピン4cが、一対のピンのうちの第2のピンに相当する。
接続ケーブル54aは、一方の端子7jがピン4dに組み付けられ、他方の端子7iがピン4cに組み付けられ、一方の端子7j及び他方の端子7iを介して、ピン4dに組み付けられたユニット構成ケーブル51a(他のケーブル5)と、ピン4cに組み付けられたユニット構成ケーブル53c(他のケーブル5)とを電気的に接続する。
また、ジョイントボックス1は、接続ケーブル54bの一方の端末に位置する端子7kがピン4fに組み付けてあり、かつ、他方の端末に位置する端子7hがピン4bに組み付けてある。本実施形態におけるピン4fは、接続ケーブル54bの一対の端子7h、7kが組み付けられる一対のピンのうちの第1のピンに相当し、ピン4bが、一対のピンのうちの第2のピンに相当する。
接続ケーブル54bは、一方の端子7kがピン4fに組み付けられ、他方の端子7hがピン4bに組み付けられ、一方の端子7k及び他方の端子7hを介して、ピン4fに組み付けられたユニット構成ケーブル52b(他のケーブル5)と、ピン4bに組み付けられたユニット構成ケーブル53b(他のケーブル5)とを電気的に接続する。
また、ジョイントボックス1は、ピン4g及びピン4hに、ケーブル5を接続していない。
さらに、筐体2を組み立てた状態では、筐体2には、筐体2の挿通口28を通じて、複数のユニット構成ケーブル50が挿通される。加えて、筐体2の空間部32には、ピン保持空間部32aに隣接し、かつ、長さ方向Xの一方側に位置し、挿通口28を含む開放空間部32bが形成される。さらに、筐体2の空間部32には、長さ方向Xの他方側に位置し、底壁21、両側壁22、23、一端壁24、及びカバー本体31によって閉鎖空間部32cが形成される。閉鎖空間部32cは、長さ方向Xにおいて、ピン保持空間部32aに収容された端子7及びピン4を挟んで開放空間部32bとは反対側に位置する。複数のユニット構成ケーブル51a、51b、52a、52b、53a、53b、及び53cは、開放空間部32bに設けられる。接続ケーブル54a、及び、接続ケーブル54bは、閉鎖空間部32cに設けられる。
以上で説明したように、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。端子7は、端子本体70と、端子本体70に形成されピン4が挿入される挿入孔71と、端子本体70に挿入孔71側に突出して形成されピン4によって変形可能な突出部74とを有する。この構成により、ジョイントボックス1は、端子7の挿入孔71にピン4を挿入すると、ピン4に接触した突出部74が変形し、ピン4に端子7を仮固定することができる。このため、ジョイントボックス1は、端子7を仮固定したピン4の位置が誤っていた場合には、ケーブル5を切断することなしに、ピン4から端子7を取り外し、その後、当該端子7を正規のピン4に仮固定することができる。この結果、ジョイントボックス1は、取扱性を向上することができる。その上、本実施形態のジョイントボックス1は、結線ミスの発見に伴って切断するユニット構成ケーブル50の一部分を確保する必要がないため、ユニット構成ケーブル50を短くすることができ、材料が無駄に使用されることを抑制することができる。
加えて、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。複数のケーブル5は、一端に端子7が取り付けられ複数を束ねることでケーブルユニット6を構成するユニット構成ケーブル50を含み、異なるケーブルユニット6同士のユニット構成ケーブル50が端子7を介して電気的に接続される。このため、ジョイントボックス1は、ピン4を介して異なるケーブルユニット6同士のユニット構成ケーブル50を、端子7を介して直接的に接合することができるため。取扱性を一層向上することができる。
また、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。接続ケーブル54は、一方の端子7が第1のピン4に組み付けられ、他方の端子7が第2のピン4に組み付けられ、一方の端子7及び他方の端子7を介して、第1のピン4に組み付けられた他のケーブル5と、第2のピン4に組み付けられた他のケーブル5とを電気的に接続する。このため、ジョイントボックス1は、接続ケーブル54を介して、異なるケーブル5同士を電気的に接続することができるため、複数のケーブル5が交差するのを抑制することができ、複数のケーブル5の接続状態を視やすくすることができる。この結果、ジョイントボックス1は、取扱性をより一層向上することができる。
さらに、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。接続ケーブル54は、閉鎖空間部32cに設けてある。このため、ジョイントボックス1は、空間部32を無駄に使用することなく、有効的に利用することができる。その上、ジョイントボックス1は、複数のユニット構成ケーブル50を開放空間部32bに設ける一方、接続ケーブル54を閉鎖空間部32cに設けるため、ユニット構成ケーブル50と、接続ケーブル54とが交差方向するのを抑制し、複数のケーブル5の接続状態を視やすくすることができる。この結果、ジョイントボックス1は、取扱性をより一層向上することができる。
また、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。筐体には、ユニット構成ケーブル50の太さ寸法に対応する離隔距離を有するように配置した一対の移動規制部材29a、29bを設けてある。このため、ピン4に端子7を組み付けた状態では、移動規制部材29a、29bによって、ユニット構成ケーブル50が筐体2の幅方向Yへ移動することが規制される。この結果、ジョイントボックス1は、一対の移動規制部材29a、29bによってユニット構成ケーブル50の幅方向Yへの移動を規制し、ケース本体20にカバー30を取り付ける際、ケース本体20とカバー30との間にユニット構成ケーブル50が挟まることを防止することができる。
さらに、本実施形態に係るジョイントボックス1は、以下の構成を有する。筐体2には、幅方向Yにおいて隣接する2つのピン4の中間位置に、電気絶縁性の隔壁部39をそれぞれ設けてある。このため、ジョイントボックス1は、隣接するピン4及び端子7同士の電気的な絶縁状態を維持しながら、幅方向Yにおいて、ピン4及び端子7の配置間隔を小さくすることができ、これにより、ジョイントボックス1を小型化することができる。その上、本実施形態のジョイントボックス1は、幅方向Yにおいてピン4とピン4との間に隔壁部39をそれぞれ設けてあるため、任意に選択した一の端子7から、幅方向Yに隣接する他の端子7までの沿面距離を長くすることができる。このため、ジョイントボックス1は、筐体2の空間部32に電気絶縁性の樹脂を充填等によって、前記絶縁性の部材を設ける必要がない。
なお、上述した実施形態のピン4の厚さ方向Zにおいて、柱状部41と先細り部42の基端側との間に、挿入方向Wとは反対方向へ向けて、軸心X3、X4に対する径方向の寸法が徐々に大きくなる不図示の拡径部を設けてもよい。ピン4は、拡径部によって、ピン4から端子7を取り外すのが容易になる。
[変形例1]
次に、ジョイントボックス1Aの変形例を図7~図9を用いて説明する。なお、変形例1のジョイントボックス1Aにおいて、実施形態のジョイントボックス1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
変形例1のジョイントボックス1Aは、端子700aと、ピン400aとを有している。端子700aは、端子本体70aと、挿入孔71aと、導線かしめ部72と、接続部73と、突出部175とを有している。
端子本体70aは、例えば、平板状であって矩形枠状に形成してある。端子本体70aは、挿入孔71a側に位置する内縁47と、挿入孔71a側とは反対側に位置する外縁48とを有する。挿入孔71aは、第1の部分170と、第2の部分171と、第3の部分172とを有する。第1の部分170は、長さ方向Xへ延在する。第2の部分171は、第1の部分170の長さ方向Xにおける一端から、幅方向Yへ延在する。第3の部分172は、第1の部分270の長さ方向Xの他端から、幅方向Yへ延在する。
突出部175は、端子本体70aの挿入孔71a側に突出して形成されピン400aによって変形可能なように形成してある。突出部175は、幅方向Yにおいて互いに対向する2つの突出部175a、175bによって構成してある。各突出部175a、175は、端子本体70a側に位置する基端部位174bと、基端部位174bに対して端子本体70aから相対的に離隔する先端部位174aとを有する。
端子本体70aは、さらに、突出部175a、175bの基端部位174bにおける内縁47から外縁48側へ向けて延在する切欠き179を有する。切欠き179は、各突出部175a、175bの幅方向の両端にそれぞれ配置してある。切欠き179は、端子本体70aの内縁47(つまり挿入孔71a)から、端子本体70aの途中まで延在するように形成してある。
ピン400aは、柱状部41と、先細り部141と、先細り部141と柱状部41との間に位置する間隙部49とを有する。先細り部141は、例えば、一定の板厚を有する半円球状に形成してあり、最も先端側に位置する第1部位142aの径方向の寸法が最も小さく、厚さ方向Zの基端側に近接するに従って、軸心X4に対する径方向の寸法が徐々に大きくなる。よって、先細り部141において、最も基端側に位置する第2部分142bの軸心X4に対する径方向の寸法が最も大きい。
間隙部49は、より詳細に説明すると、先細り部141の基端側と、柱状部41の先端側との間に位置している。柱状部41は円柱状である一方、先細り部141は、一定の板厚を有する半円球状である。このため、間隙部49は、厚さ方向Zにいて、先細り部141の基端側に位置する空間部分の寸法が最も大きく、先細り部141の先端側へ行くに従って空間部分の寸法が小さくなり、最も先端側に位置する空間部分の寸法が最も小さい(図9参照)。間隙部49は、突出部175a、175bの先端部位174aを挿入可能である。
図8は、変形例1のジョイントボックス1Aにおいて、端子700aの挿入孔71aにピン400aを入れた状態の斜視図であり、図9は、その状態の断面図である。このジョイントボックス1Aは、ピン400aを端子700aの挿入孔71aに入れた状態において、突出部175a、175bの先端部位174aが、柱状部41の周面に接触させてある。
変形例1に係るジョイントボックス1Aは、以下の構成を有する。ピン400aは、先細り部141の基端側に位置する柱状部41と、先細り部141と柱状部41との間に位置する間隙部49とを有する。間隙部49には、突出部175a、175bの先端部位174aが挿入可能である。このため、ジョイントボックス1Aでは、ピン400aの先端側に、端子700aが移動した際には、突出部175a、175bの先端部位174aが、柱状部41と、先細り部141との間に位置する間隙部49に入る。この結果、ジョイントボックス1Aは、ピン400aから端子700aが脱落することを抑制することができる。
変形例1に係るジョイントボックス1Aは、以下の構成を有する。端子本体70aは、挿入孔71a側に位置する内縁47と、挿入孔71aとは反対側に位置する外縁48と、突出部175a、175bの基端部位174bにおける内縁47から外縁48側へ向けて延在する切欠き179を有する。このため、ジョイントボックス1Aは、ピン400aに端子700aを組み付ける際、突出部175の変形を容易にすることができる。
[変形例2]
次に、ジョイントボックス1Bの変形例2を図10を用いて説明する。なお、変形例2のジョイントボックス1Bにおいて、実施形態のジョイントボックス1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
変形例2のジョイントボックス1Bは、端子7と、ピン400bとを有している。ピン400bは、柱状部41と、先細り部402と、拡径部43とを有している。拡径部43は、厚さ方向Zにおいて、先細り部402の基端側に位置し、基端側から先端側へ向けて径方向の寸法が徐々に大きくなる。
拡径部43は、厚さ方向Zにおける長さ寸法L2が、先細り部402の厚さ方向Zにおける長さ寸法L1よりも小さい。
変形例2に係るジョイントボックス1Bは、以下の構成を有する。ピン400bは、先細り部402の基端側に位置し、基端側から先端側へ向けて径方向の寸法が徐々に大きくなる拡径部43を有する。このため、ジョイントボックス1Bは、ピン400bに端子7を組み付けた状態において、拡径部43によって、ピン400bから端子7を抜去するのが容易である。
加えて、変形例2に係るジョイントボックス1Bは、以下の構成を有する。拡径部43は、厚さ方向Zにおける長さ寸法L2が、先細り部402の厚さ方向Zにおける長さ寸法L1よりも小さい。このため、ジョイントボックス1Bは、ピン400bから端子7を抜去することが容易であるとともに、ピン400bが厚さ方向Zへ長くなることを抑制することができる。この結果、ジョイントボックス1Bは、筐体2が大型化するのを抑制することができる。
[変形例3]
次に、ジョイントボックス1Cの変形例3を図11を用いて説明する。なお、変形例3のジョイントボックス1Cにおいて、実施形態のジョイントボックス1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
変形例3のジョイントボックス1Cは、端子700cと、ピン4とを有している。端子700cは、端子本体70bと、挿入孔71bと、導線かしめ部72と、接続部73と、突出部274とを有している。この端子700cの挿入孔71bには、実施形態1と同様のピン4を挿入する。
端子本体70bは、例えば、平板状であって円環状に形成してある。挿入孔71bは、第1の部分270と、第2の部分271と、第3の部分272とを有する。第1の部分270は、長さ方向Xへ延在する。第2の部分271は、第1の部分270の長さ方向Xにおける一端から、幅方向Yへ延在する。第3の部分272は、第1の部分270の長さ方向Xの他端から、幅方向Yへ延在する。
突出部275は、例えば、平板状であって矩形状に形成してあるとともに、端子本体70bの挿入孔71b側に突出して形成されピン4によって変形可能なように形成してある。突出部275は、幅方向Yにおいて互いに対向する2つの突出部275、275bによって構成してある。各突出部275a、275bは、端子本体70b側に位置する基端部位274bと、基端部位274bに対して端子本体70bから相対的に離隔する先端部位274aとを有する。
変形例3に係るジョイントボックス1Cは、以下の構成を有する。端子本体70cは、平板状であって円環状に形成してあり、突出部275は、平板状であって矩形状に形成してある。このため、このジョイントボックス1Cは、端子700cの構成を簡単にし、例えば、平板状の金属から打ち抜いて容易に形成することができる。この結果、ジョイントボックス1Cの製造を容易にすることができる。
[変形例4]
次に、ジョイントボックス1Bの変形例4を図12及び図13を用いて説明する。なお、変形例4のジョイントボックス1Dにおいて、実施形態のジョイントボックス1と同一の構成要素、部分等には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成要素、部分についてのみ説明する。
変形例4のジョイントボックス1Dは、端子700dと、ピン400bとを有している。端子本体70bは、切欠き279と、変形誘導部280とを有している。切欠き279、端子本体70bにおいて、突出部175a、175bの基端部位174bにおける内縁47から外縁48側へ向けて、端子本体70bの軸心に対して径方向へ延在する。切欠き279は、各突出部275a、275bの幅方向の両端にそれぞれ配置してある。切欠き279は、端子本体70bの内縁47(つまり挿入孔71b)から、端子本体70bの途中まで延在するように形成してある。
変形誘導部280は、突出部275a、275bと、端子本体70bとの境界に沿って延在する。変形誘導部280は、端子700dをピン400bに組み付けた状態において、ピン400bの厚さ方向Zの先端側に配置してあり、先端側から基端側へ向けて、厚さ方向Zの途中まで。溝状に形成してある。変形誘導部280は、長さ方向Xにおいて、一方に位置する切欠き279から、他方に位置する切欠き279まで延在する。
変形例4に係るジョイントボックス1Dは、以下の構成を有する。端子本体70bは、突出部275a、275bと端子本体70bとの境界に沿って延在する変形誘導部280を有する。このため、ジョイントボックス1Dは、ピン400bに端子7を組み付けた状態において、変形誘導部80によって、ピン400bに端子7を組み付ける際、突出部275a、275bを変形させるのが一層容易になる。
その上、変形例4に係るジョイントボックス1Dは、以下の構成を有する。端子本体70bは、切欠き279と、変形誘導部280とを有し、変形誘導部280は、長さ方向Xにおいて、一方に位置する切欠き279から、他方に位置する切欠き279まで延在する。このため、ジョイントボックス1Dは、切欠き279及び変形誘導部280によって、ピン400bに端子7を組み付ける際、突出部275a、275bを変形させるのがさらに一層容易になる。
なお、上述したジョイントボックス1、1Aは、2本のケーブル5を有するケーブルユニット61、62、及び3本のケーブル5を有する第3ケーブルユニットを有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、ケーブルユニット6が有するケーブル5の本数は、2本及び3本に限られず、4本以上の複数のケーブル5を有してもよい。
また、上述したジョイントボックス1、1Aのピン4、104は、柱状部41と、先細り部42、141とを有するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、先細り部42、141を有さず、柱状部41のみでピン4を構成してもよい。
さらに、上述したジョイントボックス1、1Aのピン4、104の柱状部41は、円柱状のものを説明した。しかし、この発明はそれに限られず、柱状部は、例えば、四角柱状等の他の形状でもよい。
また、上述したジョイントボックス1のピン4の先細り部42は、円錐台状のものを説明し、ジョイントボックス1Aのピン104の先細り部141は、半円球状のものを説明した。しかし、この発明はそれに限られず、先細る部は、例えば、四角錐等の他の形状でもよい。
さらに、上述した実施形態には、ピン4、104を電気導電性の金属材料によって形成し、ピン4、104と端子7、7aとを溶接することによって、ピン4、104に対して端子7、7aを本固定するものを説明した。しかし、この発明は、それに限られず、ピン4、104を電気絶縁性の材料(例えば、合成樹脂)によって形成してもよい。ピン4、104を電気絶縁性の材料で形成した際には、ネジと固定金具とによって、ピン4、104を端子7、7aに本固定する。
また、ジョイントボックス1、1Aは、ピン4、104を電気導電性の金属材料によって形成した際には、ピン4、104の周面に、例えば、銅及び錫等の金属によってメッキ層を形成してもよい。ジョイントボックス1は、このようにピンの周面にメッキ層を形成すれば、ピンに端子を仮固定した際、ピンのメッキ層が削れ、ピンから端子が脱落することを抑制することができる。
さらに、ジョイントボックス1、1Aは、ピン4、104を電気絶縁性の材料で形成する際には、例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂))等の比較的に変形が容易な合成樹脂を用いることが好ましい。このような合成樹脂を用いれば、ピンに端子を仮固定する際、ピンが容易に変形し、ピンに端子を仮固定する作業が容易となる。