JP2021044179A - 電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】外殻内において対をなす2本の絶縁電線が互いに異なる方向に撓むことによって生じる電気特性の悪化を抑制する。【解決手段】コネクタ21は、複数の電線対4がそれぞれ取り付けられる複数の端子対22と、絶縁材料により形成され、複数の端子対22を保持する端子保持部28と、導電材料により形成され、内部に、端子保持部28、および複数の電線対4の取付端側部分を収容するシェル35と、相手コネクタと嵌合する嵌合部36と、シェル35内に配置され、導電材料により形成されたシールド部材45とを備えている。シールド部材45は複数の電線仕切壁53を有し、各電線仕切壁53はシールド部材45の軸心を中心軸として捩れている。電線仕切壁53により、シェル35内において、複数の電線対4は電線対毎に仕切られ、また、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5は互いに同じ方向に曲げられる。【選択図】図2

Description

本発明は、信号の高速伝送に適した電気コネクタに関する。
コンピュータを含む電気・電子機器間における信号の高速伝送にはツイストペアケーブルが用いられることが多い。例えば、現在普及しているギガビットイーサネット(イーサネットは登録商標)においては、8芯4対のUTP(アンシールデッド・ツイステッド・ペア)ケーブルが用いられる。また、イーサネット用のツイストペアケーブルを電気・電子機器に接続するために用いられるコネクタとしては、8P8Cモジューラコネクタが広く普及しているが、例えば産業機械分野等における使用に適合させるべく、堅牢性が高められ、または防水機能もしくは強固なロック機能が付加された、ツイストペアケーブル用の他のタイプのコネクタも知られている(例えば下記の特許文献1を参照)。
特表2014−502415号公報
近時、10ギガビットイーサネットの普及等、通信速度の上昇に伴い、ツイストペアケーブル、およびツイストペアケーブル用のコネクタに対して要求される耐ノイズ性能の度合いが高まっている。これに応じ、ツイストペアケーブルにおいては、例えば8芯4対を1対毎に金属箔等によりシールドし、さらにこれら4対全体を編組でシールドしたSTP(シールデッド・ツイステッド・ペア)ケーブルが既に普及している。
一方、ツイストペアケーブル用のコネクタにおいては、8芯4対のSTPケーブル用のコネクタを例にあげると、耐ノイズ性能を高めために、次のような構造を採用することが考えられる。
すなわち、STPケーブルの端部の外側の保護被覆を切除し、それによって露出した編組を折り返し、または1つに束ね、それによって露出した4対の絶縁電線を覆っている金属箔をそれぞれ切除する。そして、それら4対の絶縁電線の撚りを解いて末端処理を施した後、それら4対の絶縁電線を4対の端子に接続する。また、4対の端子を、絶縁部材を用いて端子毎に絶縁された状態で保持し、4対の端子およびそれらに接続された4対の絶縁電線の端部を、導電性を有する筒状の外殻(シェルまたはハウジング)に収容する。さらに、外殻内には、4対の端子および4対の絶縁電線の端部を、STPケーブルにおける絶縁電線の各対と対応するように1対毎に仕切るセパレータを設ける。また、外殻には、STPケーブルの、折り返されまたは1つに束ねられた編組を電気的に接続する。また、外殻内の軸方向先端側には、絶縁部材で保持された4対の端子が固定されるようにし、外殻内の軸方向基端側には、STPケーブルの端部における編組の折返し部分または保護被覆の先端部分が固定されるようにする。また、4対の端子に接続された4対の絶縁電線の端部は、外殻内の軸方向中間部分に配置されるようにする。
しかしながら、このような構造を有するコネクタでは、4対の絶縁電線のうちのいくつかの対の絶縁電線において、一方の絶縁電線と他方の絶縁電線とが互いに異なる方向に撓んだ状態で外殻内に収容されることがある。すなわち、外殻内は上記セパレータによりそれぞれ軸方向に直線状に伸長する4つの空間に仕切られ、各空間内に1対の絶縁電線が配置されている。コネクタにSTPケーブルを取り付ける際に、仕切られた1つの空間内において1対の絶縁電線がそれぞれ異なる方向に撓み、その状態が維持されることがある。このような1対の絶縁電線の撓みは、外殻内の軸方向中間部分に配置された1対の絶縁電線の長さが、外殻内の軸方向先端側に固定された1対の端子と、外殻内の軸方向基端側に固定された編組の折返し部分または保護被覆の先端部分との間の距離よりも長いときに起こる。
1対の絶縁電線において一方の絶縁電線と他方の絶縁電線とが互いに異なる方向に撓んだ状態で外殻内に収容された場合、外殻内において、当該1対の絶縁電線間の間隔が不均一になる。その結果、コネクタの挿入損失または反射損失等の電気特性が悪化するおそれがある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、外殻内において対をなす2本の絶縁電線が互いに異なる方向に撓むことによって生じる電気特性の悪化を抑制することができる電気コネクタを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の電気コネクタは、1対の絶縁電線をそれぞれ有する複数の電線対を備えたケーブルに用いられる電気コネクタであって、1対の端子をそれぞれ有し、前記複数の電線対がそれぞれ取り付けられる複数の端子対と、絶縁材料により形成され、前記複数の端子対を保持する端子保持部と、導電材料により筒状に形成され、軸方向一側内部には前記複数の端子対が保持された前記端子保持部が配置され、軸方向他側内部には前記複数の端子対にそれぞれ取り付けられた複数の電線対の取付端側部分が配置された外殻と、前記外殻の軸方向一端側に設けられ、相手コネクタと嵌合する嵌合部と、前記外殻の内部に配置され、導電材料により形成され、前記外殻内において前記複数の電線対を当該電線対毎に仕切り、かつ前記外殻内において前記各電線対における一方の絶縁電線と他方の絶縁電線とが互いに同じ方向に曲がるように前記各電線対における一方の絶縁電線および他方の絶縁電線の伸長形状を定めるシールド部材とを備えていることを特徴とする。
また、上記本発明の電気コネクタにおいて、前記シールド部材は、前記外殻の軸方向に伸長する軸部と、前記軸部から径方向に放射状に突出し、前記外殻内において前記複数の電線対を当該電線対毎に仕切る複数の電線仕切壁とを有し、前記複数の電線仕切壁は前記軸部を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れていることとしてもよい。
また、上記本発明の電気コネクタにおいて、前記各電線仕切壁の単位長さ当たりの捩れ角度は、前記ケーブルにおける前記各電線対の単位長さ当たりの捩れ角度と略等しくなるように設定されていることとしてもよい。
また、上記本発明の電気コネクタにおいて、前記シールド部材は前記外殻の軸方向に伸長する柱状に形成され、前記シールド部材の外周面には、前記シールド部材の軸方向にそれぞれ伸長し、前記複数の電線対がそれぞれ配置される複数の溝状の電線配置部が形成され、前記複数の電線配置部は当該シールド部材の軸心を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れていることとしてもよい。
また、上記本発明の電気コネクタにおいて、前記各電線配置部の単位長さ当たりの捩れ角度は、前記ケーブルにおける前記各電線対の単位長さ当たりの捩れ角度と略等しくなるように設定されていることとしてもよい。
また、上記本発明の電気コネクタにおいて、前記端子保持部は前記複数の端子対をそれぞれ保持する複数の端子保持片に分割され、前記シールド部材の一端側部分には、前記複数の端子保持片を当該端子保持片毎に仕切る複数の端子仕切壁が形成されていることとしてもよい。
本発明によれば、外殻内において対をなす2本の絶縁電線が互いに異なる方向に撓むことによって生じる電気特性の悪化を抑制することができる。
本発明の実施形態のコネクタの外観斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタの縦断面図である。 本発明の実施形態のコネクタの分解図である。 本発明の実施形態のコネクタにおける端子対、電線対およびシールド部材等を前方右上側から見た斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタにおける端子対および端子保持片の分解図である。 本発明の実施形態のコネクタにおけるシールド部材を前方右上側から見た斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタにおけるシールド部材を後方右上側から見た斜視図である。 本発明の実施形態のコネクタにおける端子対、電線対およびシールド部材等を前方から見た図である。 ケーブルの横断面を示す模式図である。 本発明の実施形態のコネクタの作用効果を示す説明図である。 比較例におけるシールド部材の電線仕切部およびその欠点を示す説明図である。 本発明の実施形態のコネクタにおけるシールド部材の変形例を示す斜視図である。
図1は本発明の電気コネクタの実施形態であるコネクタ21の外観斜視図であり、図2はコネクタ21の縦断面図であり、図3はコネクタ21の分解図である。図4は、端子対22、電線対4およびシールド部材45等を前方右上側から見た斜視図である。図4においては、説明の便宜上、1つの端子保持片29をシールド部材45から分離させている。また、図5は端子対22および端子保持片29の分解図である。図6および図7は、シールド部材45を前方右上側および後方右上側からそれぞれ見た斜視図である。図8は、端子対22、電線対4およびシールド部材45等を前方から見た図である。図8においては、説明の便宜上、2つの端子保持片29をシールド部材45から分離させている。また、図9はケーブル3の横断面を示す模式図である。また、実施形態の説明において、方向を述べる際には、図1ないし図8、および図12中の下部に描いた前(F)、後(B)、上(U)、下(D)、左(L)、右(R)を指し示す矢印に従う。
図1において、コネクタ21は、8芯4対のツイストペアケーブル用のプラグである。コネクタ21はケーブル3の端部に取り付けられる。ケーブル3は8芯4対のSTPケーブルである。ケーブル3は、図9に示すように、それぞれ1対の絶縁電線5を有する4つの電線対4を備えている。各絶縁電線5は、内部導体6、および内部導体6の外周側を覆う絶縁体7を有している。各電線対4を形成する2本の絶縁電線5は互いに撚られている。それぞれの電線対4には個別的にシールドが施されている。具体的には、各電線対4の外周側は、例えば銅またはアルミニウム等により形成された金属箔8により覆われている。また、4つの電線対4には全体的にシールドが施されている。具体的には、4つの電線対4の束の外周側は、例えば銅等の金属により形成された編組9により覆われている。また、編組9の外周側は、絶縁材料により形成された保護被覆10により覆われている。
コネクタ21は、図3および図4に示すように、4つの端子対22、端子保持部28、シールド部材45、シェル35、嵌合部36、スリーブ38、ケーブルクランプ40、および締付リング42を備えている。
図5に示すように、端子対22を形成する各端子23は、金属等の導電材料により形成されている。各端子23は、相手コネクタの端子と接触する接触部24、絶縁電線5の内部導体6を接続する接続部25、および当該端子23を端子保持片29内に係止する係止部26を有している。
接触部24は端子23の前端側に設けられている。本実施形態の接触部24は雄型であり、ピン状に形成されているが、接触部24として筒状の雌型のものを採用することもできる。
接続部25には絶縁電線5の内部導体6が圧着される。具体的には、接続部25には、末端処理が施されることにより絶縁体7が取り除かれた絶縁電線5の内部導体6の端部がかしめ固定される。なお、内部導体6を接続部25にはんだ付けにより接続する構成としてもよい。
係止部26は端子23の前後方向略中間部から外向きに突出している。端子23が端子保持片29の端子挿通孔30(図4参照)内に挿入されたとき、係止部26の突出端側が、例えば端子挿通孔30の内面に形成された凹部または段部に係止されることにより、端子23が端子保持片29に保持されるようになっている。
図4に示すように、端子保持部28は、コネクタ21が有する8本の端子を、それぞれ互いに絶縁させ、かつシールド部材45に対してもそれぞれ絶縁させた状態でシェル35内に保持する機能を有している。端子保持部28は、コネクタ21が有する端子対22の個数に対応する個数、すなわち4つの端子保持片29に分割されている。1つの端子対22は1つの端子保持片29に保持される。
各端子保持片29は、例えば樹脂等の絶縁材料により、横断面形状が扇形の柱状に形成されている。また、各端子保持片29には、当該端子保持片29を前後方向に貫通する2つの端子挿通孔30が設けられている。これら端子挿通孔30には、端子対22を形成する2本の端子23が後方からそれぞれ挿入される。各端子23は端子挿通孔30を通って端子保持片29を貫通し、各端子23の接触部24は端子保持片29の前面から前方へ突出する。また、各端子保持片29には、当該端子保持片29をシールド部材45に固定するための係合部31が設けられている(図8参照)。
図2に示すように、シェル35は、コネクタ21の外殻としての機能を有し、かつ、4つの端子対22、およびこれら端子対22にそれぞれ取り付けられた4つの電線対4の取付端側部分を全体的にシールドする機能を有している。シェル35は例えば金属等の導電材料により円筒状に形成されている。シェル35の前端側部分の内部には、4つの端子対22がそれぞれ保持された4つの端子保持片29が配置されている。シェル35の前後方向中間部の内部には、4つの電線対4の取付端側部分が配置されている。シェル35の後端側部分の内部には、ケーブル3の端側部分において、編組9が折り返された部分、および編組9が折り返された部分よりも後ろ側の部分が配置されている。また、シェル35の後端側部分の内面はケーブル3の編組9と接触しており、これによりシェル35と編組9とは電気的に接続されている。なお、シェル35は特許請求の範囲の記載における「外殻」の具体例である。
嵌合部36は、相手コネクタと嵌合する部分である。嵌合部36は、例えば金属等の導電材料により円筒状に形成され、シェル35の前端側部分に設けられている。シェル35の前端側部分の内面、および嵌合部36の後端側部分の外面にはそれぞれねじが形成され、シェル35および嵌合部36はこれらねじを介して互いに結合されている。また、シェル35と嵌合部36とは互いに電気的に接続されている。また、端子対22がそれぞれ保持された4つの端子保持片29の前側部分は、シェル35に結合された嵌合部36内に位置している。また、各端子保持片29から前方に突出した各端子23の接触部24は、嵌合部36の前部の内部に位置している。
スリーブ38は、円筒状に形成され、嵌合部36の外周側に設けられている。スリーブ38は嵌合部36に対して回転することができる。スリーブ38は、その後端部に設けられた縮径部39が、嵌合部36に設けられた鍔部37と、シェル35の前端部との間に入り込むことにより、抜け止めされている。スリーブ38には、コネクタ21と相手コネクタとを互いにロックするためのロック機構が設けられている。本実施形態のコネクタ21および相手コネクタはバヨネット式のロック機構を採用しているが、ねじ式のロック機構を採用してもよい。
ケーブルクランプ40および締付リング42は、ケーブル3の端部をシェル35に固定するための部材であり、それぞれ例えば樹脂材料により形成され、シェル35の後端側部分に設けられている。ケーブルクランプ40はシェル35の後端側部分の内側に嵌め込まれている。また、ケーブルクランプ40の後部には、複数のクランプ片41が設けられている。また、シェル35の後端側部分の外面、および締付リング42の前端側部分の内面にはそれぞれねじが形成され、シェル35および締付リング42はこれらねじを介して互いに結合されている。また、締付リング42の後端側部分には縮径した締付部43が設けられており、締付リング42をシェル35に結合する方向に回転させることにより、締付部43が各クランプ片41を内側へ押し、各クランプ片41の内面に形成された凹凸が、ケーブル3の保護被覆10の外面に食い込む。これにより、ケーブル3がシェル35に固定される。
図2に示すように、シールド部材45はシェル35の内部に配置されている。シールド部材45は例えば金属等の導電材料により形成されている。シールド部材45は、(1)シェル35内において、4つの端子対22がそれぞれ保持された4つの端子保持片29を端子保持片29毎に仕切ることにより、4つの端子対22を端子対22毎にシールドする機能、(2)シェル35内において、4つの端子対22にそれぞれ取り付けられた4つの電線対4を電線対4毎に仕切ることにより、4つの電線対4の取付端側部分を電線対4毎にシールドする機能、および(3)シェル35内において、各電線対4における一方の絶縁電線5と他方の絶縁電線5とが互いに同じ方向に曲がるように、各電線対4における一方の絶縁電線5および他方の絶縁電線5の伸長形状を定める機能を有している。
図6および図7に示すように、シールド部材45は端子仕切部46および電線仕切部51を備えている。端子仕切部46は上記(1)の機能を担う部分であり、シールド部材45の前部に形成されている。電線仕切部51は上記(2)および(3)の機能を担う部分であり、シールド部材45の後部に形成されている。
端子仕切部46は軸部47および4つの端子仕切壁48を有している。軸部47はその軸線がシェル35の軸線と一致するように配置される。軸部47は前後方向に伸長している。4つの端子仕切壁48は軸部47から径方向に放射状に突出している。4つの端子仕切壁48は周方向に90度間隔に配置されている。4つの端子仕切壁48はそれぞれ前後方向に直線状に伸長している。
4つの端子仕切壁48は、シェル35内において、4つの端子対22がそれぞれ保持された4つの端子保持片29を端子保持片29毎に仕切る。すなわち、各端子仕切壁48は、図4に示すように、互いに隣り合う2つの端子保持片29間に位置し、両者間を隔てる。さらに、各端子仕切壁48は、互いに隣り合う2つの端子保持片29のうちの一方の端子保持片29から前方に突出した1対の接触部24と、当該互いに隣り合う2つの端子保持片29のうちの他方の端子保持片29から前方に突出した1対の接触部24との間に位置し、両者間を隔てる。互いに隣り合う2つの端子対22は、両者間に位置する端子仕切壁48によって磁気的に遮断される。このように4つの端子仕切壁48により4つの端子対22が端子対22毎にシールドされる。
また、各端子保持片29は互いに隣り合う2つの端子仕切壁48間に取り付けられる。具体的には、図8に示すように、端子仕切部46において、互いに隣り合う2つの端子仕切壁48の間には横断面が円形の突条状の形状を有する取付部49が形成されている。端子保持片29は係合部31と取付部49とを係合させることにより、互いに隣り合う2つの端子仕切壁48間に固定される。
電線仕切部51は、図7に示すように、軸部52および4つの電線仕切壁53を有している。軸部52は前後方向に伸長しており、軸部52の軸線はシェル35の軸線および軸部47の軸線と一致している。4つの電線仕切壁53は軸部52から径方向に放射状に突出している。4つの電線仕切壁53は周方向に90度間隔に配置されている。また、4つの電線仕切壁53の前端部は4つの端子仕切壁48の後端部とそれぞれ結合している。また、4つの電線仕切壁53はその前端部から後端部にかけて軸部52を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れている。本実施形態のコネクタ21においては、図6に示すように、コネクタ21を前方から見たときに、4つの電線仕切壁53は軸部52を中心軸として反時計回り方向に90度捩れている。
4つの電線仕切壁53は、図4に示すように、シェル35内において、4つの電線対4を電線対4毎に仕切る。すなわち、各電線仕切壁53は軸部52からシェル35に向かって径方向に突出し、各電線仕切壁53の突出端側の端面は、シェル35の内面に極めて接近する(図2参照)。その結果、シェル35の前後方向中間部の内部は、4つの電線仕切壁53によって4つの電線配置空間54に分割される。そして、各電線配置空間54内には、1つの電線対4を形成する2本の絶縁電線5の取付端側部分が配置される。シェル35内において、互いに隣り合う2つの電線対4間には電線仕切壁53が位置し、両者は電線仕切壁53により隔てられる。シェル35内において、互いに隣り合う2つの電線対4は両者間に位置する電線仕切壁53によって磁気的に遮断される。このように4つの電線仕切壁53によって、4つの電線対4がシェル35内において電線対4毎にシールドされる。
また、4つの電線仕切壁53は、軸部52を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れており、その結果、4つの電線配置空間54は電線仕切部51の前端から後端に向かってそれぞれ湾曲している。すなわち、各電線配置空間54は湾曲した細長い空間となっている。各電線配置空間54内に電線対4の取付端側部分を配置することにより、各電線対4の取付端側部分は、湾曲した電線配置空間54に沿って曲がる。また、1つの電線対4を形成する2本の絶縁電線5の取付端側部分が1つの湾曲した細長い電線配置空間54内に配置されることにより、これら2本の絶縁電線5の取付端側部分はシェル35内において互いに同じ方向に同じ程度曲がる。このように、4つの電線仕切壁53が軸部52を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れていることによって、シェル35内において、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5の伸長形状が、これら2本の絶縁電線5が互いに同じ方向に曲がるように定められる。その結果、電線仕切部51の前端から後端にかけて、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5間の距離が略均一となる。
また、各電線仕切壁53の捩れ方向は、ケーブル3における各電線対4の捩れ方向と同じである。また、各電線仕切壁53の単位長さ当たりの捩れ角度は、ケーブル3における各電線対4の単位長さ当たりの捩れ角度と略等しくなるように設定されている。すなわち、ケーブル3においては、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5は互いに撚られているが、それだけでなく、それぞれ金属箔8に覆われた4つの電線対4がそれぞれ互いに撚られている。4つの電線対4はそれぞれ撚られることにより、同じ方向に捩れている。本実施形態において、ケーブル3における各電線対4の捩れ方向は、ケーブル3の取付端の端面を正面としたときに反時計回り方向である。また、ケーブル3の長さLmm当たりの各電線対4の捩れ角度は略90度である。したがって、図6に示すように、各電線仕切壁53の捩れ方向は反時計回り方向に設定されている。また、図7に示すように、電線仕切部51の前後方向の長さはLmmに設定され、電線仕切部51の前端から後端にかけての各電線仕切壁53の捩れ角度は90度に設定されている。
コネクタ21にケーブル3を取り付ける方法は例えば次の通りである。まず、締付リング42、ケーブルクランプ40およびシェル35にケーブル3の端部を通した後、ケーブル3の端部の保護被覆10を切除し、それによって露出した編組9を折り返し、それによって露出した4つの電線対4の端部から金属箔8を切除する。さらに、各電線対4の2本の絶縁電線5の撚りを解き、各絶縁電線5の端部の絶縁体7を切除する。
次に、各電線対4の2本の絶縁電線5の端部に端子23をそれぞれ取り付ける。次に、各電線対4の2本の絶縁電線5の端部にそれぞれ取り付けられた2つの端子23を端子保持片29に形成された2つの端子挿通孔30にそれぞれ挿入する。これにより、各電線対4の端部に端子保持片29が取り付けられた状態となる。
次に、4つの電線対4のうちの1つの電線対4の端部を、シールド部材45の電線仕切壁53間の電線配置空間54に入れる。このとき、当該電線対4の端部を、湾曲した電線配置空間54に沿わせる。続いて、当該電線対4の端部に取り付けられた端子保持片29をシールド部材45の端子仕切壁48間に取り付ける(係合部31と取付部49とを係合させる)。これにより、当該電線対4の端部および当該電線対4の端部に取り付けられた端子保持片29がシールド部材45に取り付けられる。同様の作業を繰り返し、残りの3つの電線対4の端部およぶこれら電線対4の端部にそれぞれ取り付けられた端子保持片29をシールド部材45に取り付ける。
次に、4つの端子保持片29および4つの電線対4の端部が取り付けられたシールド部材45、並びに編組9の折返し部分を含むケーブル3の端側部分をシェル35内に入れた後、シェル35の前端側部分にスリーブ38および嵌合部36を取り付ける。次に、シェル35の後端側部分にケーブルクランプ40を取り付けた後、シェル35の後端側部分に締付リング42を締着する。これにより、4つの端子保持片29および4つの電線対4の端部が取り付けられたシールド部材45、および編組9の折返し部分を含むケーブル3の端側部分がシェル35内に収容され、固定される。これにより、コネクタ21にケーブル3が取り付けられた状態となる。
以上説明した通り、本発明の実施形態のコネクタ21におけるシールド部材45は、シェル35内において、4つの電線対4を当該電線対4毎に仕切り、かつシェル35内において各電線対4における2本の絶縁電線5が互いに同じ方向に曲がるように各電線対4における2本の絶縁電線5の伸長形状を定める電線仕切部51を備えている。電線仕切部51により、シェル35内において、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5の伸長形状を、これら2本の絶縁電線5が互いに同じ方向に曲がるように定めることにより、シェル35内において、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5の撓み方向を同じにすることができる。したがって、コネクタ21へのケーブル3の取付の際に、シェル35内において、電線対4を形成する2本の絶縁電線5が撓んだ場合でも、それによって、コネクタ21の挿入損失または反射損失等の電気特性が悪化することを抑制することができる。この作用効果につき、図10および図11を用いて具体的に説明する。
図10(A)は、シールド部材45の電線仕切部51における電線配置空間54内に各電線対4の各絶縁電線5がほとんど撓むことなく配置されている状態を示している。図10(B)は図10(A)中の矢示b−b方向から見た、電線仕切部51および絶縁電線5の切断部の端面を示している。図10(C)は、電線仕切部51における電線配置空間54内に各電線対4の各絶縁電線5が撓んだ状態で配置されている状態を示している。図10(D)は図10(C)中の矢示d−d方向から見た、電線仕切部51および絶縁電線5の切断部の端面を示している。
コネクタ21にケーブル3を取り付けるときには、上述したように、ケーブル3の端部の保護被覆10を切除し、編組9の端部を折り返し、それによって露出した4つの電線対4の端部から金属箔8を切除し、各電線対4の2本の絶縁電線5の撚りを解き、各絶縁電線5の端部の絶縁体7を切除する。このとき、編組9が折り返された保護被覆10の端部から露出した各絶縁電線5の長さを適切に調整する。すなわち、各絶縁電線5の長さが短すぎると、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5を電線仕切部51における電線配置空間54に入れたとき、各電線対4の端部に取り付けた端子保持片29が端子仕切部46に届かず、各端子保持片29を端子仕切部46に取り付けることができなくなる。この場合には、コネクタ21へのケーブル3の取付作業をやり直さなければならない。一方、各絶縁電線5の長さが長すぎると、コネクタ21へのケーブル3の取付を終えた段階で、各絶縁電線5がシェル35内で撓んでしまう。このようなことが起きないように、各絶縁電線5の長さを適切に調整する。もっとも、コネクタ21へのケーブル3の取付作業を行う現場では、各絶縁電線5の長さが短すぎたことによる取付作業のやり直しを避けるために、各絶縁電線5の長さを適切な長さよりも若干長めに調整することがある。
各絶縁電線5の長さが適切である場合には、図10(A)および(B)に示すように、電線仕切部51における電線配置空間54内に各電線対4の各絶縁電線5がほとんど撓むことなく配置される。その結果、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5間の間隔は電線配置空間54の前端から後端にかけて略均一となり、また、互いに隣り合う2つの電線対4間の間隔も電線配置空間54の前端から後端にかけて略均一となる。
一方、各絶縁電線5の長さが長すぎる場合には、図10(C)および(D)に示すように、電線仕切部51における電線配置空間54内に各電線対4の各絶縁電線5が撓んだ状態で配置される。しかしながら、電線仕切部51により、シェル35内における各電線対4を形成する2本の絶縁電線5の伸長形状が、これら2本の絶縁電線5が互いに同じ方向に曲がるように定められているので、シェル35内において各電線対4を形成する2本の絶縁電線5は実質的に見て同じ方向に撓む。その結果、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5が撓んだ状態であっても、これら絶縁電線5間の間隔は電線配置空間54の前端から後端にかけて略均一となり、また、互いに隣り合う2つの電線対4間の間隔も電線配置空間54の前端から後端にかけて略均一となる。
このように、本発明の実施形態のコネクタ21によれば、シェル35内において電線対4を形成する2本の絶縁電線5が撓んだ場合でも、これら絶縁電線5間の間隔の均一性を保持することができる。したがって、シェル35内において電線対4を形成する2本の絶縁電線5が撓むことによってコネクタ21の挿入損失または反射損失等の電気特性が悪化することを抑制することができる。また、本発明の実施形態のコネクタ21によれば、シェル35内において絶縁電線5が撓んだ場合でも、電線対4間の間隔の均一性を保持することができる。したがって、シェル35内における絶縁電線5の撓みに起因するコネクタ21の挿入損失または反射損失等の電気特性の悪化を抑制することができる。
一方、図11(A)は、比較例におけるシールド部材の電線仕切部81を示している。図11(A)に示すように、比較例における電線仕切部81の4つの電線仕切壁82は捩れておらず、前後方向に直線状に伸長している。その結果、互いに隣り合う2つの電線仕切壁82間に形成された電線配置空間83も直線状に伸長している。図11(B)は、各電線対4の2本の絶縁電線5が撓むことなく電線配置空間83内に配置されている状態を示している。図11(C)は、各電線対4の2本の絶縁電線5が撓んだ状態で電線配置空間83内に配置されている状態を示している。
比較例において、各絶縁電線5の長さが適切である場合には、図11(B)に示すように、電線仕切部81における電線配置空間83内に各電線対4の各絶縁電線5がほとんど撓むことなく配置される。比較例においては、各電線配置空間83が直線状に伸長しているので、各電線配置空間83内に各絶縁電線5がほとんど撓むことなく配置された場合、各絶縁電線5の伸長形状は直線になる。その結果、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5間の間隔は電線配置空間83の前端から後端にかけて略均一となり、また、互いに隣り合う2つの電線対4間の間隔も電線配置空間83の前端から後端にかけて略均一となる。
また、比較例において、各絶縁電線5の長さが長すぎる場合には、図11(C)に示すように、電線仕切部81における電線配置空間83内に各電線対4の各絶縁電線5が撓んだ状態で配置される。比較例においては、各電線仕切壁53が直線状に伸長しており、それゆえ各電線配置空間54も直線状に伸長しているので、シェル35内において、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5の伸長形状は、これら2本の絶縁電線5が互いに同じ方向に曲がるように定められていない。その結果、シェル35内において、各電線対4を形成する2本の絶縁電線5は互いに異なる方向に撓む可能性が高い。各電線対4を形成する2本の絶縁電線5が互いに異なる方向に撓んだ場合には、これら絶縁電線5間の間隔が電線配置空間83の前端から後端にかけて不均一となり、また、互いに隣り合う2つの電線対4間の間隔も電線配置空間83の前端から後端にかけて不均一となる。このように電線対4を形成する2本の絶縁電線5間の間隔の均一性、または電線対4間の間隔の均一性が損なわれた場合には、コネクタの挿入損失または反射損失等の電気特性が悪化するおそれがある。本発明の実施形態のコネクタ21によれば、このような比較例の欠点を改善することができる。
また、本発明の実施形態のコネクタ21では、シールド部材45の電線仕切部51の4つの電線仕切壁53を同じ方向に捩り、これにより4つの電線配置空間54を同じ方向に捩ることによって、シェル35内において各電線対4を形成する2本の絶縁電線5が互いに同じ方向に曲がるように各電線対4を形成する2本の絶縁電線5の伸長形状を定めている。この構成によれば、コネクタ21へのケーブル3の取付作業時に、作業者は、各電線配置空間54内に電線対4を形成する2本の絶縁電線5を入れるだけで、これら2本の絶縁電線5の伸長形状を同じ方向に曲がった形状にすることができる。すなわち、各電線対4の2本の絶縁電線5の伸長形状を同じ方向に曲がった形状にするために、難しい作業は不要である。このように、本発明の実施形態のコネクタ21によれば、コネクタ21へのケーブル3の取付容易性を確保しつつ、良好な電気特性を有するコネクタ21を実現することができる。また、電線仕切部51の4つの電線仕切壁53を同じ方向に捩る構成としたから、シールド部材45を大型化することなく、各絶縁電線5を同じ方向に曲げる機能をシールド部材45に与えることができる。したがって、良好な電気特性を有する小型のコネクタ21を実現することができる。
また、本発明の実施形態のコネクタ21では、各電線仕切壁53の捩れ方向がケーブル3における各電線対4の捩れ方向と等しくなるように設定され、かつ、各電線仕切壁53の単位長さ当たりの捩れ角度が、ケーブル3における各電線対4の単位長さ当たりの捩れ角度と略等しくなるように設定されている。この構成により、コネクタ21の電気特性とケーブル3の電気特性に近づけることができ、コネクタ21の電気特性を良くすることができる。
また、本発明の実施形態のコネクタ21では、導電材料により形成された4つの端子仕切壁48により4つの端子対22を端子対22毎に仕切り、かつ、導電材料により形成された4つの電線仕切壁53により4つの電線対4を電線対4毎に仕切っている。この構成により、端子対22間におけるクロストーク、および電線対4間におけるクロストークを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、シールド部材45の電線仕切部51を、軸部52と、電線仕切部51の前端から後端にかけて捩れた4つの電線仕切壁53により形成する場合を例にあげた。しかし、本発明はこれに限らない。本発明のコネクタのシールド部材として、例えば図12に示すシールド部材71を採用してもよい。シールド部材71は、電線仕切部72が前後方向に伸長する柱状に形成され、電線仕切部72の外周面には、前後方向にそれぞれ伸長し、4つの電線対4がそれぞれ配置される4つの溝状の電線配置部73が形成され、これら4つの電線配置部73はシールド部材71の軸心を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れている。このような構成を有するシールド部材71を採用したコネクタによっても、上記実施形態のコネクタ21と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、各電線仕切壁53が電線仕切部51の前端から後端にかけて90度捩れている場合を例にあげたが、本発明はこれに限らない。例えば、この捩れ角度を60度程度に変更してもよいし、120度程度に変更してもよい。各電線仕切壁53の単位長さ当たりの捩れ角度をケーブル3における各電線対4の単位長さ当たりの捩れ角度と一致させる場合には、変更後の捩れ角度に応じて、端子仕切部46の前後方向の長さを変更する。
また、上記実施形態では、各電線仕切壁53の単位長さ当たりの捩れ角度をケーブル3における各電線対4の単位長さ当たりの捩れ角度に一致させる場合を例にあげたが、各電線仕切壁53の単位長さ当たりの捩れ角度をケーブル3における各電線対4の単位長さ当たりの捩れ角度と一致させなくてもよい。
また、上記実施形態におけるシールド部材45の端子仕切部46と電線仕切部51とを分離し、それぞれ独立した部材としてもよい。この場合、端子仕切部46を嵌合部36またはシェル35に一体化してもよい。また、シェル35は円筒状に限らず、角筒状でもよい。また、シェル35と嵌合部36とを一体形成してもよい。また、各端子23とケーブル3の絶縁電線5の内部導体6との接続方法はかしめによる圧着接続やはんだ付けに限らず、差込による接続等でもよい。また、ケーブル3の編組9とシェル35との電気的接続方法は限定されない。また、本発明の実施形態のコネクタ21の端子対22、端子保持片29、端子仕切壁48および電線仕切壁53等の個数をそれぞれ2つ、3つ、または5つ以上としてもよい。また、本発明の実施形態のコネクタ21にはUTPケーブルを取り付けることもできる。また、本発明は、プラグに限らず、ジャックにも適用することができる。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気コネクタもまた本発明の技術思想に含まれる。
3 ケーブル
4 電線対
5 絶縁電線
21 コネクタ(電気コネクタ)
22 端子対
23 端子
28 端子保持部
29 端子保持片
35 シェル(外殻)
36 嵌合部
45、71 シールド部材
46 端子仕切部
47 軸部
48 端子仕切壁
51、72 電線仕切部
52 軸部
53 電線仕切壁
54 電線配置空間
73 電線配置部

Claims (6)

  1. 1対の絶縁電線をそれぞれ有する複数の電線対を備えたケーブルに用いられる電気コネクタであって、
    1対の端子をそれぞれ有し、前記複数の電線対がそれぞれ取り付けられる複数の端子対と、
    絶縁材料により形成され、前記複数の端子対を保持する端子保持部と、
    導電材料により筒状に形成され、軸方向一側内部には前記複数の端子対が保持された前記端子保持部が配置され、軸方向他側内部には前記複数の端子対にそれぞれ取り付けられた複数の電線対の取付端側部分が配置された外殻と、
    前記外殻の軸方向一端側に設けられ、相手コネクタと嵌合する嵌合部と、
    前記外殻の内部に配置され、導電材料により形成され、前記外殻内において前記複数の電線対を当該電線対毎に仕切り、かつ前記外殻内において前記各電線対における一方の絶縁電線と他方の絶縁電線とが互いに同じ方向に曲がるように前記各電線対における一方の絶縁電線および他方の絶縁電線の伸長形状を定めるシールド部材とを備えていることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記シールド部材は、
    前記外殻の軸方向に伸長する軸部と、
    前記軸部から径方向に放射状に突出し、前記外殻内において前記複数の電線対を当該電線対毎に仕切る複数の電線仕切壁とを有し、
    前記複数の電線仕切壁は前記軸部を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  3. 前記各電線仕切壁の単位長さ当たりの捩れ角度は、前記ケーブルにおける前記各電線対の単位長さ当たりの捩れ角度と略等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の電気コネクタ。
  4. 前記シールド部材は前記外殻の軸方向に伸長する柱状に形成され、前記シールド部材の外周面には、前記シールド部材の軸方向にそれぞれ伸長し、前記複数の電線対がそれぞれ配置される複数の溝状の電線配置部が形成され、前記複数の電線配置部は当該シールド部材の軸心を中心軸としてそれぞれ同じ方向に捩れていることを特徴とする請求項1に記載の電気コネクタ。
  5. 前記各電線配置部の単位長さ当たりの捩れ角度は、前記ケーブルにおける前記各電線対の単位長さ当たりの捩れ角度と略等しくなるように設定されていることを特徴とする請求項4に記載の電気コネクタ。
  6. 前記端子保持部は前記複数の端子対をそれぞれ保持する複数の端子保持片に分割され、
    前記シールド部材の一端側部分には、前記複数の端子保持片を当該端子保持片毎に仕切る複数の端子仕切壁が形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電気コネクタ。
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