JP7288776B2 - 蓄電デバイス用水系電解液及びこの水系電解液を含む蓄電デバイス - Google Patents
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Description
(1)溶媒
本実施形態の蓄電デバイス用電解液(以下、単に「電解液」ということがある。)は、水系電解液であることを特徴とする。従って、本実施形態の蓄電デバイス用水系電解液において用いられる溶媒は水である。ただし、溶媒を、水及びその他の非水溶媒を含む混合溶媒とすることも可能である。そのような非水溶媒は、水に可溶なものであり、例えば、メタノール等のアルコール類、並びに、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、又は、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート等のカーボネート類等の非プロトン性極性溶媒を挙げることができる。かかる混合溶媒の場合でも、水の割合は体積比で90%以上であることが好ましい。
本実施形態の蓄電デバイス用水系電解液において電解質として用いられるナトリウム塩は、(i)ペルフルオロアルキル基を有する非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩であるか、又は(ii)前記非対称性イミドのナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する対称性イミドのナトリウム塩との混合塩であるか、或いは(iii)前記非対称性イミドのナトリウム塩と前記対称性イミドのナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有するスルホン酸ナトリウム塩との混合塩である。前記1種又は2種以上のナトリウム塩及び混合塩の組成割合をモル比で表すと、(非対称性イミドのナトリウム塩)x(対称性イミドのナトリウム塩)y(スルホン酸ナトリウム塩)1-(x+y)である(但し、xは0.1~1.0であり、yは0~0.9であり、x+y≦1.0である。)。即ち、前記1種又は2種以上のナトリウム塩及び前記混合塩の組成割合は、対称性イミドのナトリウム塩と非対称性イミドのナトリウム塩を合計したモル数を1モルとしたときに、非対称性イミドのナトリウム塩が、0.1モル~1.0モルである。その組成は、好ましくは、モル比で、非対称性イミドのナトリウム塩:対称性イミドのナトリウム塩=0.3:0.7~1.0:0であり、更に好ましくは0.5:0.5~1.0:0である。非対称性イミドのナトリウム塩が前記モル比の下限値未満では、水溶液にならないため、ナトリウム塩1モルに対して溶媒量が6モル以上必要となる。
また本実施形態の蓄電デバイス用電解液は、その機能の向上等の目的で、必要に応じて他の成分を含むこともできる。他の成分としては、例えば、従来公知の過充電防止剤、脱酸剤、高温保存後の容量維持特性及びサイクル特性を改善するための特性改善助剤が挙げられる。
本実施形態の蓄電デバイスは、正極及び負極と、本実施形態の水系電解液を備えるものである。蓄電デバイスとしては、ナトリウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ又はナトリウムイオンキャパシタが例示できる。
本実施形態の蓄電デバイスにおける負極としては、当該技術分野において公知の電極構成を用いることができる。例えば、蓄電デバイスがナトリウムイオン二次電池の場合には、電気化学的にナトリウムイオンを吸蔵・放出できる負極活物質を含む電極が挙げられる。このような負極活物質としては、公知のナトリウムイオン二次電池用負極活物質を用いることができ、例えば、易黒鉛化性炭素、難黒鉛化性炭素(ハードカーボン)等の炭素質材料が挙げられる。更に他の例として、ナトリウム元素を有する合金や金属酸化物のような金属化合物が挙げられる。ナトリウム元素を有する合金としては、例えばナトリウムアルミニウム合金、ナトリウムスズ合金、ナトリウム鉛合金、ナトリウムケイ素合金等が挙げられる。またナトリウム元素を有する金属化合物としては、例えばチタン酸ナトリウム(Na2Ti3O7又はNa4Ti5O12)等のナトリウム含有チタン酸化物やリン酸チタン酸ナトリウム(NaTi2(PO4)3)等が挙げられる。これら負極活物質は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。なかでも、ナトリウムイオン二次電池の場合の負極活物質としては、リン酸チタン酸ナトリウムが好ましい。
本実施形態の蓄電デバイスの正極としては、当該技術分野において公知の電極構成を用いることができる。例えば、蓄電デバイスがナトリウムイオン二次電池の場合には、正極活物質としては、コバルト酸ナトリウム(NaCoO2)、マンガン酸ナトリウム(NaMnO2)、ニッケル酸ナトリウム(NaNiO2)、バナジン酸ナトリウム(NaVO2)。鉄酸ナトリウム(NaFeO2)等の1種類以上の遷移金属を含むナトリウム含有遷移金属酸化物、遷移金属硫化物、金属酸化物、リン酸鉄ナトリウム(NaFePO4)、或いはリン酸バナジウムナトリウム(Na2VP2O7)フッ化リン酸バナジウムナトリウム(NaV2(PO4)2F3)フッ化リン酸鉄ナトリウム(Na2FePO4F)等の1種類以上の遷移金属を含むナトリウム含有リン酸化合物等が挙げられる。当該正極には、導電性材料や結着剤を含有してもよい。
本実施形態の蓄電デバイスにおいて用いられるセパレータとしては、正極層と負極層とを電気的に分離する機能を有するものであれば特に限定されるものではないが、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル、セルロース、ポリアミド等の樹脂からなる多孔質シートや、不織布、ガラス繊維不織布等の不織布等の多孔質絶縁材料等を挙げることができる。
本実施形態の蓄電デバイスの形状は、正極、負極、及び電解液を収納することができれば特に限定されるものではないが、例えば、円筒型、コイン型、平板型、ラミネート型等を挙げることができる。
非対称性イミドとして、フッ素イオンを7ppm及び水素を3ppmそれぞれ含む「化合物1」1.0モルの単独塩に水3.5モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
対称性イミドとして、表1に「化合物3」として示されるナトリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((CF3SO2)2NNa)を用いた。実施例1-1と同じ「化合物1」0.9モルと、フッ素イオンを9ppm及び水素を1ppmそれぞれ含む「化合物3」0.1モルとを混合した混合塩に水3.2モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-1と同じ「化合物1」0.8モルと、対称性イミドとして、フッ素イオンを9ppm及び水素を1ppmそれぞれ含む「化合物3」0.2モルとを混合した混合塩に水3.1モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-1と同じ「化合物1」0.7モルと、実施例1-2と同じ「化合物3」0.3モルとを混合した混合塩に水3.9モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-1と同じ「化合物1」0.6モルと、実施例1-2と同じ「化合物3」0.4モルとを混合した混合塩に水4.4モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-1と同じ「化合物1」0.4モルと、実施例1-2と同じ「化合物3」0.6モルとを混合した混合塩に水4.8モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-1と同じ「化合物1」0.2モルと、実施例1-2と同じ「化合物3」0.8モルとを混合した混合塩に水5.4モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-2と同じ対称性イミド構造のナトリウム塩である「化合物3」1モルの単独塩に水6.3モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例1-1と同じ「化合物1」0.65モルと、実施例1-2と同じ「化合物3」0.21モルと、スルホン酸ナトリウム塩として、フッ素イオンを4ppm及び水素を1ppmそれぞれ含む「化合物8」0.14モルとを混合した混合塩に水3.0モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
非対称性イミドとして、フッ素イオンを5ppm及び水素を7ppmそれぞれ含む「化合物2」1モルの単独塩に水3.5モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.8モルと、実施例1-2と同じ「化合物3」0.2モルとを混合した混合塩に水2.8モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.5モルと実施例1-2と同じ「化合物3」0.5モルとを混合した混合塩に水4.0モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.3モルと実施例1-2と同じ「化合物3」0.7モルとを混合した混合塩に水4.7モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.1モルと実施例1-2と同じ「化合物3」0.9モルとを混合した混合塩に水5.8モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
非対称性イミドとして、フッ素イオンを32ppm及び水素を8ppmそれぞれ含む「化合物2」0.2モルと、対称性イミドとして、フッ素イオンを2ppm及び水素を15ppmそれぞれ含む「化合物3」0.8モルとを混合した混合塩に水5.2モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-6と同じ「化合物2」0.7モルと実施例3-6と同じ「化合物3」0.3モルとを混合した混合塩に水3.2モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-6と同じ「化合物2」0.1モルと実施例3-6と同じ「化合物3」0.9モルとを混合した混合塩に水4.3モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
非対称性イミドとして、フッ素イオンを5ppm及び水素を7ppmそれぞれ含む「化合物2」1モルの単独塩に水3.50モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.9モルと、フッ素イオンを7ppm及び水素を3ppmそれぞれ含む「化合物5」0.1モルとを混合した混合塩に水3.00モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.8モルと実施例4-2と同じ「化合物5」0.2モルとを混合した混合塩に水2.50モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.7モルと実施例4-2と同じ「化合物5」0.3モルとを混合した混合塩に水2.25モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.5モルと実施例4-2と同じ「化合物5」0.5モルとを混合した混合塩に水3.00モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
実施例3-1と同じ「化合物2」0.3モルと実施例4-2と同じ「化合物5」0.7モルとを混合した混合塩に水3.50モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
非対称性イミドとして、表1に「化合物4」として示されるナトリウム(ノナフルオロブタンスルホニル)(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((C4F9SO2)(CF3SO2)NNa)0.3モルと、対称性イミドとして、実施例4-2と同じ「化合物5」0.7モルとを混合した混合塩に水5.00モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
非対称性イミドとして、フッ素イオンを7ppm及び水素を3ppmそれぞれ含む「化合物1」0.5モルと、非対称性イミドとして、フッ素イオンを5ppm及び水素を7ppmそれぞれ含む「化合物2」0.5モルとを混合した混合塩に水2.5モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
対称性イミドとして、表1に「化合物6」として示されるナトリウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド((C3F7SO2)2NNa)と、対称性イミドとして、実施例1-2と同じ「化合物3」を用いた。「化合物6」0.8モルと、「化合物3」0.2モルとを混合した混合塩に水8.6モルを加え、50℃で加熱溶融し、室温におけるナトリウム塩の飽和水溶液としての電解液を調製した。
前記実施例1-1~実施例1-7、比較例1、実施例2、実施例3-1~実施例3-8、実施例4-1~実施例4-6、実施例5.実施例6及び比較例2の26種類の電解液中のフッ素イオン含有量と、水素含有量と、これらの電解液を用いたコイン型ナトリウムイオン二次電池のクーロン効率(充放電効率)をそれぞれ測定した。以下、各測定方法について述べる。
化合物1~8のそれぞれのフッ素イオン含有量、及び電解液中のフッ素イオン含有量はイオンクロマトグラフ(サーモ社製 ICS-2100)により測定した。
化合物1~8のそれぞれの水素含有量、及び電解液中の水素含有量は1H-NMR(ブルカー社製 AV400M)の測定結果より、その濃度を算出した。
測定に用いた二次電池の構成は次の通りである。正極は、85質量%のNaCoO2、9質量%のPVDF及び6質量%のアセチレンブラックを含む正極合材層と、チタン製の集電体とにより構成した。負極は、85質量%のNa4Ti5O12、5質量%のPVDF及び10質量%のアセチレンブラックを含む負極合材層と、アルミニウム製の集電体とにより構成した。セパレータはガラス繊維不織布フィルターを用いた。25℃の温度で1.7V~2.8Vの範囲で、二次電池の充放電を10サイクル行った。
実施例1-3の電解液について、以下の3極式電気化学セルを用いてリニアスープボルタムグラム測定を行い、その電位窓を確認した。測定温度は25℃、掃引速度は0.1mV/秒とした。
作用極及び対極:白金
参照電極:Ag/AgCl(飽和KCl)
以上の結果を図4に示す。図4の結果から、実施例1-3の電解液の電位窓が白金電極の場合、2.6Vと算出され、白金電極とアルミ電極の組合せでは、3.2Vと算出された。
Claims (11)
- 水を溶媒として含む蓄電デバイス用水系電解液において、
電解質が、ペルフルオロアルキル基を有する非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩であるか、前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する対称性イミドのナトリウム塩との混合塩であるか、又は前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩と前記対称性イミドのナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有するスルホン酸ナトリウム塩との混合塩であり、
前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩及び前記混合塩の組成割合は、モル比で、(前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩)x(前記対称性イミドのナトリウム塩)y(前記スルホン酸ナトリウム塩)1-(x+y)であり(但し、xは0.1~1.0であり、yは0~0.9であり、x+y≦1.0である。)、
前記非対称性イミドのナトリウム塩が、ナトリウム(ペンタフルオロエタンスルホニル)(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((C2F5SO2)(CF3SO2)NNa)、ナトリウム(ヘプタフルオロプロパンスルホニル)(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((C3F7SO2)(CF3SO2)NNa)又はナトリウム(ノナフルオロブタンスルホニル)(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((C4F9SO2)(CF3SO2)NNa)であり、
前記対称性イミドのナトリウム塩が、ナトリウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド((CF3SO2)2NNa)又はナトリウムビス(ペンタフルオロエタンスルホニル)イミド((C2F5SO2)2NNa)であり、
前記スルホン酸ナトリウム塩が、トリフルオロメタンスルホン酸ナトリウム(CF3SO3Na)であり、
前記蓄電デバイス用水系電解液の組成が、前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩又は前記混合塩のナトリウム塩1モルに対して溶媒量が2モル以上6モル未満であることを特徴とする蓄電デバイス用水系電解液。 - 前記電解質が、ペルフルオロアルキル基を有する前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩であり、前記蓄電デバイス用水系電解液の組成が、前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩1モルに対して溶媒量が2モル以上3.5モル以下である、請求項1記載の蓄電デバイス用水系電解液。
- 前記電解質が、前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する前記対称性イミドのナトリウム塩との前記混合塩であり、前記蓄電デバイス用水系電解液の組成が、前記混合塩のナトリウム塩1モルに対して溶媒量が2モル以上5.8モル以下である、請求項1記載の蓄電デバイス用水系電解液。
- 前記電解質が、前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩と前記対称性イミドのナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する前記スルホン酸ナトリウム塩との前記混合塩であり、前記蓄電デバイス用水系電解液の組成が、前記混合塩のナトリウム塩1モルに対して溶媒量が2モル以上3.0モル以下である、請求項1記載の蓄電デバイス用水系電解液。
- 前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩の融点が、240℃以下である請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用水系電解液。
- 前記蓄電デバイス用水系電解液中のフッ素イオン含有量が10ppm以下であり、前記蓄電デバイス用水系電解液中の水素含有量が10ppm以下である請求項1~5のいずれか一項に記載の蓄電デバイス用水系電解液。
- 前記蓄電デバイスが、ナトリウムイオン二次電池、電気二重層キャパシタ又はナトリウムイオンキャパシタである請求項1~6のいずれか一項に記載の蓄電デバイス用水系電解液。
- 請求項1又は2に記載の蓄電デバイス用水系電解液の前記電解質として用いられ、フッ素イオン含有量が10ppm以下であり、水素含有量が10ppm以下である請求項1記載のペルフルオロアルキル基を有する非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩。
- 請求項1又は3に記載の蓄電デバイス用水系電解液の前記電解質として用いられ、フッ素イオン含有量が10ppm以下であり、水素含有量が10ppm以下である、請求項1記載の前記混合塩であって、ペルフルオロアルキル基を有する前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する前記対称性イミドのナトリウム塩との混合塩。
- 請求項1又は4に記載の蓄電デバイス用水系電解液の前記電解質として用いられ、フッ素イオン含有量が10ppm以下であり、水素含有量が10ppm以下である、請求項1記載の前記混合塩であって、ペルフルオロアルキル基を有する前記非対称性イミドの1種又は2種以上のナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する前記対称性イミドのナトリウム塩とペルフルオロアルキル基を有する前記スルホン酸ナトリウム塩との混合塩。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の蓄電デバイス用水系電解液を含む蓄電デバイス。
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