JP7288370B2 - ウェーハ洗浄機構 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウェーハ等の被加工物の下面を洗浄するウェーハ洗浄機構に関する。
チャックテーブルに下面が吸引保持されたウェーハの上面を研削砥石で研削する研削装置では、チャックテーブルの保持面とウェーハの下面との間に研削屑等のゴミが混入していたら、研削されたウェーハの厚みが均一にならないという問題がある。この問題を解決するために、例えば特許文献1又は特許文献2に開示されているようなウェーハの下面を洗浄するウェーハ洗浄機構が研削装置には必要となる。
特開2016-051872号公報 特開2003-045841号公報
しかし、特許文献2に開示されているようなウェーハ洗浄機構は、ロールスポンジに洗浄水を供給しながらウェーハを洗浄している際中に、ウェーハから水が滴り落ちる。その滴り落ちた水が加工装置の駆動部等にかかってしまい、駆動部等を破損させる可能性がある。そのためウェーハ洗浄機構は、チャックテーブルを収容するウォータケース内に配置されている、又は、ウェーハの移動経路下に配置されている。そして、ウェーハ洗浄機構設置場所が、例えば、ウォータケース内に限定されることで加工装置が大きくなってしまうという問題がある。
よって、研削装置等の加工装置に配設されるウェーハ洗浄機構においては、ウェーハから水が滴り落ちて加工装置の駆動部等にかかってしまうことが無いようにし、また、設置場所が限定されず、ウェーハ洗浄機構によって加工装置が大型化してしまうことが無いようにするという課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、洗浄水が供給されるロールスポンジを回転させ搬送パッドに上面が保持されたウェーハの下面を洗浄するウェーハ洗浄機構であって、該搬送パッドに上面が保持されたウェーハの下面に平行な水平方向に延在するロールスポンジと、該ロールスポンジの中心を通る回転軸を回転させるモータと、該ロールスポンジの外側面の一部分を該ロールスポンジの長手方向に延在するように露出させ該ロールスポンジの上方から見て長方形となる露出部を形成させ、該ロールスポンジの該露出部以外を水没させる水を溜める桶と、該桶に水を溜める水溜手段と、該露出部の該長手方向に直交する方向で該露出部を挟んで該露出部に該長手方向に並行するように配設される第1エアノズルと第2エアノズルと、を備え、該搬送パッドを水平方向に移動させることにより該搬送パッドに保持されたウェーハを該露出部の該長手方向に交差する方向に移動させ、該第1エアノズルと該第2エアノズルとからエアを噴出させ、該ロールスポンジを回転させ、該搬送パッドに保持されたウェーハの下面の該ロールスポンジの該露出部が接触する領域のみが濡れるようにしつつウェーハの下面を洗浄するウェーハ洗浄機構である。
前記回転軸は、前記ロールスポンジに接触する外側面に水を噴出させる噴出口を備え、前記水溜手段は、該ロールスポンジの中心を通る回転軸に水を供給する水供給手段を備え、該回転軸を通り該ロールスポンジの外側面から溢れ出た水を前記桶に溜めると好ましい。
本発明に係るウェーハ洗浄機構は、ロールスポンジの外側面の一部分をロールスポンジの長手方向に延在するように露出させロールスポンジの上方から見て長方形となる露出部を形成させ、ロールスポンジの露出部以外を水没させる水を溜める桶と、桶に水を溜める水溜手段と、露出部の長手方向に直交する方向で露出部を挟んで露出部に長手方向に並行するように配設される第1エアノズルと第2エアノズルと、を備え、搬送パッドを水平方向に移動させることにより搬送パッドに保持されたウェーハを露出部の長手方向に交差する方向に移動させ、第1エアノズルと第2エアノズルとからエアを噴出させ、ロールスポンジを回転させ、搬送パッドに保持されたウェーハの下面のロールスポンジの露出部が接触する領域のみが濡れるようにしつつウェーハを洗浄することで、ウェーハから滴り落ちた水が、ウェーハ洗浄機構が配設される加工装置の水がかかってはいけない部位にかかることが無くなり、設置場所が従来のようにウォータケース内に限定されず、また、ウェーハ洗浄機構によって加工装置が大型化してしまうことがない。
回転軸は、ロールスポンジに接触する外側面に水を噴出させる噴出口を備え、水溜手段は、ロールスポンジの中心を通る回転軸に水を供給する水供給手段を備え、回転軸を通りロールスポンジの外側面から溢れ出た水を桶に溜めることで、例えば、水供給ノズルから桶に向かって水を噴射させて桶に水を溜める場合等に比べて、桶以外に水を飛び散らせること等が無くなり、かつ、効率よく桶に水を溜めることが可能となる。
加工装置の一例を模式的に示した平面図である。 搬送パッドに保持されたウェーハを露出部の長手方向に交差する方向に移動させ、第1エアノズルと第2エアノズルとからエアを噴出させ、ロールスポンジを回転させ、ウェーハの下面のロールスポンジの露出部が接触する領域のみが濡れるようにしつつウェーハの洗浄を開始する状態を説明する断面図である。 ウェーハ洗浄機構の構造の一例を説明する斜視図である。 搬送パッドに保持されたウェーハを露出部の長手方向に交差する方向に移動させ、第1エアノズルと第2エアノズルとからエアを噴出させ、ロールスポンジを回転させ、ウェーハの下面のロールスポンジの露出部が接触する領域のみが濡れるようにしつつウェーハを洗浄している状態を説明する断面図である。
図1に示す加工装置1は、長手方向がY軸方向となる基台10と、ウェーハWを吸引保持する複数(図示の例では4つ)のチャックテーブル20と、チャックテーブル20に保持されたウェーハWを粗研削加工する粗研削手段30、及び仕上げ研削加工する仕上げ研削手段31と、仕上げ研削されたウェーハWを研磨する研磨手段32と、本発明に係るウェーハ洗浄機構7と、を備えている。
ウェーハWは、例えば、その外形が円形の半導体ウェーハであるが、これに限定されるものではない。
複数のチャックテーブル20は、加工装置1上のターンテーブル21によって公転して、粗研削手段30、仕上げ研削手段31、又は研磨手段32の下方に位置付けられる。また、複数のチャックテーブル20は、ターンテーブル21上で軸方向がZ軸方向である回転軸を軸に自転可能となっている。
加工装置1の基台10の前部側(-Y方向側)には、加工前のウェーハWを収容する第1カセット11と、加工後のウェーハWを収容する第2カセット12とが配設されている。そして、第1カセット11及び第2カセット12の近傍には、第1カセット11からの加工前のウェーハWの取り出し、及び第2カセット12への加工後のウェーハWの収容を行うロボット13が配設されている。ロボット13は、ウェーハWを吸引保持するハンド部130と、ハンド部130に連結され屈曲可能な屈曲アーム部131と、ハンド部130及び屈曲アーム部131をY軸方向に水平面内において直交するX軸方向に直動させる駆動手段132とを備えている。
ハンド部130の可動領域には、加工前のウェーハWが仮置きされる仮置きテーブル41が配設されている。
例えば、仮置きテーブル41の下面には、図2に示すように、軸方向がZ軸方向であるスピンドル42の上端側が接続されており、スピンドル42の下端側には、回転モータ43が接続されている。
仮置きテーブル41を回転させるスピンドル42は、スピンドル支持台44によってベアリング440を介して回転可能に支持されている。
仮置きテーブル41の上方には、仮置きテーブル41で保持されたウェーハWの水平面内(X軸Y軸平面内)における中心座標位置を検出するためのエッジアライメントを実施するために必要な撮像画像、即ち、例えば、ウェーハWの外周縁の異なる3点が写った撮像画像を形成する撮像カメラ190が配設されている。
図1に示す粗研削手段30の前方側(-Y方向側)は、加工前のウェーハWをチャックテーブル20に載置したり、加工後のウェーハWを次の工程に移送するためにチャックテーブル20から搬出させたりする領域である搬入出領域10Aとなっている。搬入出領域10Aの近傍には、仮置きテーブル41から搬入出領域10Aに位置するチャックテーブル20へのウェーハWの搬入を行う搬送パッド50と、搬入出領域10Aに位置するチャックテーブル20からのウェーハWの搬出を行う搬出手段60とが配設されている。
搬送パッド50は、Y軸方向に延びる直動軸510を備えるY軸移動手段51によってY軸方向に往復移動可能となっている。即ち、搬送パッド50は、例えば、直動軸510上をY軸方向に自在にスライド移動可能であり-X方向に延びるスライドアーム511の先端側に取り付けられている。例えば、スライドアーム511は、図示しない昇降手段によって上下方向に移動可能となっており、搬送パッド50の高さ位置を変えることができる。
図2に示すように、搬送パッド50は、例えば、その外形が円形板状であり、ポーラス部材等からなりウェーハWの上面Wbを吸着する吸着部500と、吸着部500を支持する枠体501とを備える。吸着部500は図示しない真空発生装置又はエジェクター機構等の吸引源に連通し、吸着部500の露出面(下面)であり平坦な吸着面500aでウェーハWを吸引保持する。
搬送パッド50の上面には、例えば、周方向に等間隔(例えば120度間隔)空けて3つのアーム連結部503が配設されている。アーム連結部503は、例えば、略円柱状の外形となっており、スライドアーム511の先端にスライドアーム511を厚み方向(Z軸方向)に貫通するように形成された貫通孔511aに遊嵌している。アーム連結部503の上部は貫通孔511aよりも大径に拡径された抜け止め部503aとなっている。
スライドアーム511の下面と搬送パッド50の上面との間には、コイルバネ511bが、アーム連結部503が挿入されスライドアーム511と搬送パッド50とで挟まれた状態で配設されている。搬送パッド50は、貫通孔511a内でアーム連結部503が傾き、また、コイルバネ511bが変形することで、吸着面500aの水平面に対する傾きを変えることが可能となっている。
図2に示す本発明に係るウェーハ洗浄機構7は、洗浄水が供給されるロールスポンジ70を回転させ搬送パッド50に上面Wbが保持されたウェーハWの下面Waを洗浄する機構である。
ウェーハ洗浄機構7は、搬送パッド50に上面Wbが保持されたウェーハWの下面Waに平行な水平方向(図1、2に示す例においては、X軸方向)に延在するロールスポンジ70と、ロールスポンジ70の中心を通る回転軸71を回転させるモータ72と、ロールスポンジ70の後述する露出部700a以外を水没させる水を溜める桶74と、桶74に水を溜める水溜手段76と、露出部700aの長手方向(X軸方向)に直交する方向(Y軸方向)で露出部700aを挟んで露出部700aに長手方向(X軸方向)に並行するように配設される第1エアノズル77aと第2エアノズル77bと、を備えている。
図2、3に示すロールスポンジ70は、所定の厚みを備えるスポンジを円筒形状に成形したものであり、例えば、ウェーハWの直径以上の長さでX軸方向に延在し、その中心に挿入孔701が形成されている。ロールスポンジ70は、例えば、気泡が互いに連通している構造を有する連泡スポンジであり、ポリウレタンを発泡成形して作られるスポンジ(例えば、アイオン社製、ソフラススポンジ)、PVAスポンジ(例えば、アイオン社製、ベルイータースポンジ)、又はゴムに発泡剤等を練り込み成形されるスポンジ等を用いる。ロールスポンジ70の外側面700が、ウェーハWの下面Waに接触し洗浄する洗浄面となる。
ロールスポンジ70の挿入孔701に挿入される回転軸71は、例えば、ロールスポンジ70に接触する外側面に水を噴出させる噴出口711を周方向及び長手方向に均等間隔空けて複数備えている。また、回転軸71は、その内部にX軸方向に延びる流路710が形成されており、該流路710は各噴出口711と連通している。
回転軸71の一端側は、モータ72が連結されており、また、洗浄水として例えば純水を送出可能なポンプ等からなる水供給手段760に、樹脂チューブや金属配管等からなる水供給管761及び図示しないロータリージョイントを介して流路710が連通している。そして、本実施形態における桶74に水を溜める水溜手段76は、ロールスポンジ70の中心を通る回転軸71に水を供給する水供給手段760を備え、回転軸71を通りロールスポンジ70の外側面700から溢れ出た水を桶74に溜める構成となっている。
なお、水溜手段76は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、桶74の後述する側壁742に水供給口を形成し、該水供給口を水供給手段760に連通させて、桶74に直に洗浄水として純水を供給するものであってもよい。また、桶74は、桶74に供給された水が桶74から溢れ出ないように、桶74に溜められた水が所定の水位以上になったら水をオーバーフローさせ、図示しないタンクに流すオーバーフロー管を備えていてもよい。
図2、3に示す桶74は、例えば、略直方体の箱状となっており、平面視矩形の底板740と、底板740の外周から一体的に+Z方向に立ち上がる4枚の側壁とからなる。図2、3でX軸方向において対向する2枚の側壁を側壁741(図2においては、片方のみ図示)として、Y軸方向において対向する2枚の側壁を側壁742とする。桶74は、ロールスポンジ70全体を収容可能な容積を備えている。
図2に示すように、底板740には、排水孔740aが貫通形成されており、該排水孔740aは図示しない廃水タンクに連通している。排水孔740aは、図示しない開閉弁によって閉じた状態と開いた状態とが切換え可能となっている。
例えば、桶74の-Y方向側の側壁742の外側面がスピンドル支持台44に連結されており、本実施形態において、ウェーハ洗浄機構7は、仮置きテーブル41の隣に位置し、かつ、搬送パッド50の移動経路下に位置している。なお、ウェーハ洗浄機構7の配設位置は、本例に限定されるものではない。
図2,3に示す回転軸71の両端は、図示しないベアリングを介して側壁741により回転可能に支持されており、回転軸71は、桶74の内部上方に位置付けられており、図2に示すように回転軸71が挿入されたロールスポンジは、その外側面700の一部分が露出部700aとして桶74外に露出した状態で、桶74に収容されている。
図2、3に示すように、桶74の各側壁742の外側面の上側の領域には、第1エアノズル77aと第2エアノズル77bとがそれぞれ取り付けられている。
第1エアノズル77aと第2エアノズル77bとは、ロールスポンジ70の露出部700a(図2参照)の長手方向(X軸方向)に水平面内において直交するY軸方向に延在しており、露出部700aを挟んで露出部700aに並行している。
第1エアノズル77aと第2エアノズル77bとは、同一の構成となっているため、以下に第1エアノズル77aの構成について説明していく。
第1エアノズル77aは、例えば、断面が略四角形状となるノズル本体770と、ノズル本体770内においてZ軸方向に延びるように延在しノズル本体770の上面において開口する噴出口773と、噴出口773から真上に噴出するエアを、桶74の中央側に向かって斜め上方に向かうようにガイドするR状に形成されたガイド部774と、を備えている。
噴出口773から真上に噴出したエアは、ガイド部774のR状(R面)に沿ってエアの流れる方向が変えられ、真上に流れようとするエアとガイド部774の上面に平行に流れようとするエアとにより、斜め上方に向かう流れが形成される。
図3に示すように噴出口773は、例えば、丸穴状に形成されているが、これに限定されるものではなく、細幅のスリット状に形成されていてもよいし、ノズル本体770の上面に一本の連続的に延びる細幅のスリット状に形成されていてもよい。
各噴出口773には、エア供給管775を介してコンプレッサー等からなるエア源776が連通している。また、エア供給管775内には、エア開閉弁775aが配設されている。
図1に示すチャックテーブル20からウェーハWの搬出を行う搬出手段60は、例えば、ウェーハ洗浄機構7及びスピンドル支持台44の下方を水平に移動可能であり、ポーラス部材等からなる下面でウェーハWの上面Wbを吸引保持する搬出パッド600と、搬出パッド600を支持するパッド支持アーム601と、パッド支持アーム601をY軸方向に往復移動させるアーム移動部602とを備えている。
アーム移動部602は、モータ602aと、モータ602aによって回動されY軸方向に延在する軸心を有するボールネジ602bと、及びボールネジ602bに螺合するナットを内部に備えボールネジ602bの回動に伴ってY軸方向に移動するスライダー602cとを備えている。
パッド支持アーム601は、スライダー602c上に配設されており、図示しない旋回駆動源によって水平面内を旋回移動可能となっている。
搬出手段60によるウェーハWの搬出経路の下方には、搬出手段60によって吸引保持されたウェーハWの下面Wa、即ち、チャックテーブル20によって吸引保持されていた被保持面をブラシ若しくはスポンジ、又は洗浄水の吹き付けにより洗浄する下面洗浄手段63が配設されている。
搬送パッド50、ウェーハ洗浄機構7、搬出手段60の搬出パッド600、及び下面洗浄手段63の高さ位置の関係は、+Z方向側(上方側)から順に、搬送パッド50、ウェーハ洗浄機構7、搬出手段60の搬出パッド600、下面洗浄手段63となっている。
図1に示すように、搬出手段60の可動領域内で、かつ、ロボット13の可動領域内となる位置には、搬出手段60によって搬送されたウェーハWの上面Wb側を洗浄し乾燥する洗浄乾燥手段61が配設されている。洗浄乾燥手段61は、枚葉式のスピンナー洗浄手段であり、ウェーハWを保持するスピンナテーブル610と、スピンナテーブル610に保持されたウェーハWの上面Wbに向かって洗浄水を噴射し水平面内を旋回移動可能な洗浄ノズル612と、を備えている。
以下に、図1に示す加工装置1において、ウェーハWに研削研磨加工を施す場合の各部の動作、特に、本発明に係るウェーハ洗浄機構7の動作について説明していく。
まず、ウェーハWがロボット13により第1カセット11から搬出される。ウェーハWを保持したロボット13が、-X方向に移動して、ウェーハWを仮置きテーブル41上に載置する。
撮像カメラ190によるウェーハWの外周縁の撮像等を経て、仮置きテーブル41上でウェーハWの中心位置が検出された後、搬送パッド50が、-Y方向に移動してウェーハWの上面Wb(図2参照)を吸引保持し、次いで、+Y方向に移動してウェーハWをウェーハ洗浄機構7に搬送する。
図2、4に示すように、ウェーハ洗浄機構7において、上面Wbが搬送パッド50で保持されたウェーハWの下面Waが洗浄される。
まず、図2に示すように、水溜手段76の水供給手段760から回転軸71を通して桶74内に水が供給され、水が桶74内に溜められていく。そして、ロールスポンジ70の外側面700の一部分をロールスポンジ70の長手方向(X軸方向)に延在するように桶74内の水から露出させロールスポンジ70の上方から見て長方形となる露出部700aが、ロールスポンジ70に形成される。また、ロールスポンジ70の露出部700a以外が、桶74内の水に水没した状態になる。
桶74内に水が溜められていき、桶74内の所定の高さに水面が達すると、水供給手段760から桶74に対する水の供給が停止される。
または、水供給手段760から桶74に対する水の供給が停止されず、例えば、排水孔740aが図示しない開閉弁によって開かれて、桶74から水が図示しない廃水タンクに流れるようになると共に、排水孔740aの排水量に対する水供給手段760からの桶74に対する水の供給量が制御されることで、水が桶74から溢れ出ないように所定の水位で桶74内で保たれるようにしてもよい。これによって、ウェーハWの洗浄によって、桶74内に汚れた水が混じっても、汚れた水は継続的に排水孔740aから桶74外に排出されるようになる。
また、モータ72によって回転軸71が所定の回転速度で回転されるのに伴って、ロールスポンジ70が桶74内で回転する。そして、ロールスポンジ70が水を吸収することで膨らみ弾力性を備えるように準備される。なお、ロールスポンジ70は、洗浄水を吸収しても膨らまないものであってもよい。
エア開閉弁775aが開かれた状態で、エア源776がエア供給管775に圧縮エアを送出して、該圧縮エアが第1エアノズル77aの各噴出口773及び第2エアノズル77bの各噴出口773から上方に噴出する。その結果、ロールスポンジ70の露出部700aのY軸方向両側に、壁状のエアカーテンが形成される。
例えば、搬送パッド50は、ウェーハWの下面Waをロールスポンジ70の露出部700aに所定の力で押し付けつつ洗浄を行っていくため、図示しない昇降手段によってウェーハWを吸引保持する搬送パッド50の高さ位置が、ウェーハWの下面Waがロールスポンジ70の最上端よりも所定距離下方となる位置に位置付けられる。さらに、Y軸移動手段51によって、ウェーハWを下面Waを下側に露出させた状態で保持する搬送パッド50が水平方向(+Y方向)に移動される。そして、図4に示すように、搬送パッド50に保持されたウェーハWが、エアカーテンを越えてロールスポンジ70の露出部700aの長手方向(X軸方向)に交差する方向(+Y方向)に移動していくことで、搬送パッド50に保持されたウェーハWの下面Waのロールスポンジ70の露出部700aが接触する領域のみがロールスポンジ70に含まれる水で濡らされつつ、ウェーハWの下面Waが洗浄されていく。
図4に示すように、ロールスポンジ70の露出部700aに対してウェーハWは押し付けられつつ、下面Waが洗浄されていく。即ち、搬送パッド50は、貫通孔511a内でアーム連結部503が傾き、また、コイルバネ511bが変形することで、吸着面500aで吸引保持するウェーハWの下面Waが水平面に対して傾きつつ洗浄が行われていく。ウェーハWの下面Waに付着した水は、ウェーハWの傾きに合わせて下面Waを流れていくが、第1エアノズル77aと第2エアノズル77bとにより形成されるエアカーテンによって、桶74外に滴り落ちてしまうことが防がれる。
ロールスポンジ70がウェーハWの下面Waを洗浄していくのに伴って、ロールスポンジ70の外側面700には、ウェーハWに付着していた汚れが付着する。このロールスポンジ70に付着した汚れは、ロールスポンジ70の回転に伴って、桶74に貯留されている水により濯がれて、外側面700からふるい落とされる。また、汚れは桶74内を沈降していき、排水孔740aから図示しない廃水タンクに流される。したがって、水供給手段760から桶74に水が供給され続けることで、桶74内は一定量の清潔な水が貯留された状態が保たれる。なお、一定時間ウェーハWの下面Waの洗浄が行われて、汚れが桶74の底板740上に溜まってから、排水孔740aを開いて汚れた水を排水して、桶74内の水を交換してもよい。
なお、桶74内に超音波振動板を配置させ、桶74内に水没しているロールスポンジ70の外側面700に超音波振動を伝播させ、外側面700に付着したゴミをふるい落とさせてもよい。
ウェーハWが-Y方向から+Y方向に向かってロールスポンジ70上を通過することで、ウェーハWの下面Wa全面が洗浄されると共に、下面Waにロールスポンジ70から付着した水がエアカーテンによって下面Waから桶74に落とされて、ウェーハWが乾燥された状態になる。
上記のように、本発明に係るウェーハ洗浄機構7は、ロールスポンジ70の外側面700の一部分をロールスポンジ70の長手方向に延在するように露出させロールスポンジ70の上方から見て長方形となる露出部700aを形成させ、ロールスポンジ70の露出部700a以外を水没させる水を溜める桶74と、桶74に水を溜める水溜手段76と、露出部700aの長手方向に直交する方向で露出部700aを挟んで露出部700aに長手方向に並行するように配設される第1エアノズル77aと第2エアノズル77bと、を備え、搬送パッド50を水平方向に移動させることにより搬送パッド50に保持されたウェーハWを露出部700aの長手方向に交差する方向に移動させ、第1エアノズル77aと第2エアノズル77bとからエアを噴出させ、ロールスポンジ70を回転させ、搬送パッド50に保持されたウェーハWの下面Waのロールスポンジ70の露出部700aが接触する領域のみが濡れるようにしつつウェーハWを洗浄することで、ウェーハWから滴り落ちた水が、ウェーハ洗浄機構7が配設される加工装置1の水がかかってはいけない部位(各所のモータ等)にかかることが無くなり、設置場所が従来のようにウォータケース内に限定されず、また、ウェーハ洗浄機構7によって加工装置1が大型化してしまうことがない。
また、回転軸71は、ロールスポンジ70に接触する外側面700に水を噴出させる噴出口711を備え、水溜手段76は、ロールスポンジ70の中心を通る回転軸71に水を供給する水供給手段760を備え、回転軸71を通りロールスポンジ70の外側面700から溢れ出た水を桶74に溜めることで、例えば、水供給ノズルから桶74に向かって水を噴射させて桶74に水を溜める場合等に比べて、桶74以外に水を飛び散らせること等が無くなり、かつ、効率よく桶74に水を溜めることが可能となる。
図1に示す搬送パッド50が、下側を向いている下面Waが洗浄されたウェーハWをチャックテーブル20上に搬送し、ウェーハWが上面Wbが上側を向いた状態でチャックテーブル20により吸引保持される。次いで、ウェーハWを保持したチャックテーブル20が、ターンテーブル21により公転されて粗研削手段30の下まで移動する。そして、粗研削手段30がウェーハWの上面Wbを粗研削する。
次いで、粗研削されたウェーハWを保持したチャックテーブル20が、ターンテーブル21により公転されて仕上げ研削手段31の下まで移動する。そして、仕上げ研削手段31がウェーハWの上面Wbを仕上げ研削し、ウェーハWを所望の厚みにする。その後、仕上げ研削されたウェーハWを保持したチャックテーブル20が、ターンテーブル21により公転されて研磨手段32の下まで移動する。そして、研磨手段32がウェーハWの上面Wbを研磨する。
研磨加工が施され抗折強度が高められたウェーハWを保持したチャックテーブル20が、ターンテーブル21により公転されて搬入出領域10Aまで移動する。次いで、搬出手段60によって上側を向いている上面Wbを吸引保持されたウェーハWが、洗浄乾燥手段61に搬送される。この途中に、ウェーハWの下面Waは、下面洗浄手段63によって洗浄される。即ち、図1に示した搬出パッド600のY軸方向の移動及び旋回移動により、ウェーハWが下面洗浄手段63の上方を通過して、これに伴って、ウェーハWの下面Waが下面洗浄手段63によって洗浄される。
下面Waが洗浄されたウェーハWは、搬出手段60によって、洗浄乾燥手段61のスピンナテーブル610に搬送される。そして、スピンナテーブル610により、ウェーハWが、上面Wbが上側を向いた状態で吸引保持される。洗浄乾燥手段61の洗浄ノズル612が下方に洗浄水を噴射しつつ、ウェーハWの上方を旋回移動し、また、スピンナテーブル610が所定の回転速度で回転することで、ウェーハWの上面Wb全面が洗浄水で洗浄される。
その後、ウェーハWは回転乾燥される、又は、エアの吹き付けにより乾燥される。
ロボット13によって、ウェーハWが洗浄乾燥手段61から搬出されて、ウェーハWが第2カセット12に収納される。
なお、本発明に係るウェーハ洗浄機構7は上記実施形態に限定されるものではなく、また、添付図面に図示されているウェーハ洗浄機構7が配設される加工装置1についても、これに限定されず、本発明の効果を発揮できる範囲内で適宜変更可能である。
W:ウェーハ
1:加工装置 10:基台 10A:搬入出領域
11:第1カセット 12:第2カセット 13:ロボット
41:仮置きテーブル 44:スピンドル支持台 190:撮像カメラ
50:搬送パッド 500:吸着部 500a:吸着面 501:枠体
503:アーム連結部 503a:抜け止め部
51:Y軸移動手段 510:直動軸 511:スライドアーム 511a:貫通孔 511b:コイルバネ
20:チャックテーブル 21:ターンテーブル
30:粗研削手段 31:仕上げ研削手段 32:研磨手段
7:ウェーハ洗浄機構
70:ロールスポンジ 701:挿入孔 700:外側面 700a:露出部
71:回転軸 710:流路 711:噴出口
72:モータ
74:桶 740:底板 740a:排水口 741:側壁 742:側壁
76:水溜手段 760:水供給手段 761:水供給管
77a:第1エアノズル 770:ノズル本体 773:噴出口 774:ガイド部
775:エア供給管 776:エア源 775a:エア開閉弁
77b:第2エアノズル
60:搬出手段 600:搬出パッド 601:パッド支持アーム 602:アーム移動部
63:下面洗浄手段 61:洗浄乾燥手段 610:スピンナテーブル 612:洗浄ノズル

Claims (2)

  1. 洗浄水が供給されるロールスポンジを回転させ搬送パッドに上面が保持されたウェーハの下面を洗浄するウェーハ洗浄機構であって、
    該搬送パッドに上面が保持されたウェーハの下面に平行な水平方向に延在するロールスポンジと、
    該ロールスポンジの中心を通る回転軸を回転させるモータと、
    該ロールスポンジの外側面の一部分を該ロールスポンジの長手方向に延在するように露出させ該ロールスポンジの上方から見て長方形となる露出部を形成させ、該ロールスポンジの該露出部以外を水没させる水を溜める桶と、
    該桶に水を溜める水溜手段と、
    該露出部の該長手方向に直交する方向で該露出部を挟んで該露出部に該長手方向に並行するように配設される第1エアノズルと第2エアノズルと、を備え、
    該搬送パッドを水平方向に移動させることにより該搬送パッドに保持されたウェーハを該露出部の該長手方向に交差する方向に移動させ、該第1エアノズルと該第2エアノズルとからエアを噴出させ、該ロールスポンジを回転させ、該搬送パッドに保持されたウェーハの下面の該ロールスポンジの該露出部が接触する領域のみが濡れるようにしつつウェーハの下面を洗浄するウェーハ洗浄機構。
  2. 前記回転軸は、前記ロールスポンジに接触する外側面に水を噴出させる噴出口を備え、
    前記水溜手段は、該ロールスポンジの中心を通る回転軸に水を供給する水供給手段を備え、該回転軸を通り該ロールスポンジの外側面から溢れ出た水を前記桶に溜める請求項1記載のウェーハ洗浄機構。
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