JP7287216B2 - コイル構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル構造体に関する。
従来、コイル構造体として、特許文献1に記載されたものが知られている。このコイル構造体は、巻線軸が略平行になるように重ねて配置された第1の巻線部と第2の巻線部と、を備える。第1の巻線部と第2の巻線部とは、巻線軸方向から見て互いに重なり合う。
特開2018-198253号公報
ここで、第1の巻線部と第2の巻線部とが巻線軸方向から見て重なり合う領域には、寄生容量が生じる。この寄生容量が大きくなると、コイル構造体に求められる高周波においてインピーダンスが大きくなるコイルの基本特性が低下(または毀損)する可能性がある。従って、低下(または毀損)の原因となる巻線部間の寄生容量を低減することが求められる。
本発明は、巻線部間の寄生容量を低減することができるコイル構造体を提供することを目的とする。
本発明に係るコイル構造体は、巻線軸が略平行になるように重ねて配置された第1の巻線部と第2の巻線部と、を備えるコイル構造体であって、第1の巻線部と第2の巻線部とは、巻線軸方向から見て互いに重なり合う領域を有し、第2の巻線部は、当該巻線部を構成する導体中を流れる電流の方向に対して垂直な断面に、第1の巻線部から離れる方向成分を含んで延在する立ち上がり部を有する。
本発明に係るコイル構造体では、第1の巻線部と第2の巻線部とは、巻線軸方向から見て互いに重なり合う領域を有する。このような領域では、第1の巻線部と第2の巻線部との間に寄生容量が発生し得る。これに対し、第2の巻線部は、当該巻線部を構成する導体中を流れる電流の方向に対して垂直な断面に、第1の巻線部から離れる方向成分を含んで延在する立ち上がり部を有する。このような立ち上がり部は、巻線軸方向と垂直に広がる部分に比して、巻線軸方向から見たときの第1の巻線部との対向面積を少なくすることができる。従って、巻線部間の寄生容量を低減することができる。
立ち上がり部は、巻線軸方向と平行に延びてよい。この場合、巻線軸方向から見たときの立ち上がり部と第1の巻線部との対向面積は、実質的に立ち上がり部の厚み分だけとなる。従って、対向面積を少なくして、巻線部間の寄生容量を低減することができる。
コイル構造体は、2つの第2の巻線部を備え、2つの第2の巻線部の巻線軸は略平行であり、一方の第2の巻線部は、他方の第2の巻線部の内周側に配置され、内周側に配置された第2の巻線部では、立ち上がり部は、当該第2の巻線部を構成する導体の内周側の側端部に設けられ、外周側に配置された第2の巻線部では、立ち上がり部は、当該第2の巻線部を構成する導体の外周側の側端部に設けられてよい。この場合、第2の巻線部の立ち上がり部と第3の巻線部の立ち上がり部との間の離間距離を大きくすることができるため、両立ち上がり部間で生じる寄生容量を少なくすることができる。
第1の巻線部と2つの第2の巻線部は順不同で直列に接続されていてよい。
本発明によれば、巻線部間の寄生容量を低減することができるコイル構造体を提供することができる。
本発明の実施形態に係るコイル構造体を示す平面図である。 図1のII-II線に沿った断面図である。 変形例に係るコイル構造体の板金巻線部の断面形状を示す断面図である。 変形例に係るコイル構造体の板金巻線部の断面形状を示す断面図である。
図1を参照して、本発明の実施形態に係るコイル構造体について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るコイル構造体100を示す平面図である。
図1に示すように、コイル構造体100は、基板1に実装された構造体である。コイル構造体100は、基板1に形成されたパターン巻線部3(第1の巻線部)と、基板1上に配置された板金巻線部2(第2の巻線部)と、を備える。なお、基板1の表面と平行な方向にX軸を設定し、基板1の表面と平行でX軸方向と直交する方向にY軸を設定し、X軸及びY軸と直交する方向にZ軸を設定する。なお、基板1の内部から表面へ向かう方向をZ軸方向の正側とする。Z軸方向は、板金巻線部2とパターン巻線部3の巻線軸が延在する巻線軸方向に該当する。なお、本実施形態では、コア(不図示)が挿入される中央の空間部41を巻線中央部5として説明する。パターン巻線部3及び板金巻線部2は、巻線中央部5周りに巻かれた巻線構造を有する。巻線中央部5は、X軸方向に長手方向を有する長方形状をなしている。
パターン巻線部3は、基板1に導体パターンを形成することによって構成される。パターン巻線部3は、基板1の内部に形成されている。ただし、パターン巻線部3は、基板1の表面に形成されてもよい。パターン巻線部3は、巻線始端部27と接合部28との間に、辺部21~25を有している。辺部21~25は、巻線中央部5を取り囲むように配置されている。特に位置は限定されるものではないが、巻線始端部27は、巻線中央部5に対して、X軸方向の負側及びY軸方向の負側へ離間した位置に形成される。接合部28は、パターン巻線部3と板金巻線部2が接合される箇所であり、パターン巻線部3の終端であって、板金巻線部2の始端である。接合部28は、巻線中央部5に対して、Y軸方向の負側の位置に形成される。接合部28は、巻線始端部27よりもX軸方向及びY軸方向の正側の位置に形成される。
辺部21は、巻線始端部27からX軸方向の正側へ真っ直ぐに延びる。辺部21は、巻線中央部5よりもX軸方向の正側まで延びる。辺部22は、辺部21のX軸方向の正側の端部から、Y軸方向の正側へ真っ直ぐに延びる。辺部22は、巻線中央部5よりもY軸方向の正側まで延びる。辺部23は、辺部22のY軸方向の正側の端部から、X軸方向の負側へ真っ直ぐ延びる。辺部23は、巻線中央部5よりもX軸方向の負側まで延びる。辺部24は、辺部23のX軸方向の負側の端部から、Y軸方向の負側へ真っ直ぐ延びる。辺部24は、巻線中央部5よりもY軸方向の負側であって、辺部21の手前側まで延びる。辺部25は、辺部24のY軸方向の負側の端部から、X軸方向の正側へ真っ直ぐ延びる。辺部25は、接合部28まで延びて、当該接合部28に接続される。
板金巻線部2は、パターン巻線部3に対して巻線軸方向であるZ軸方向の正側に配置された巻線部材である。このように、パターン巻線部3と板金巻線部2とは、巻線軸が略平行になるように重ねて配置される。なお、実施形態では、パターン巻線部3の巻線軸と板金巻線部2の巻線軸は略同一の位置に配置されるものとして説明を行う。従って、巻線軸CL(図1及び図2参照)が、パターン巻線部3及び板金巻線部2の共通の巻線軸となるものとする。ただし、パターン巻線部3の巻線軸と板金巻線部2の巻線軸とは、性能に影響を及ぼさない範囲で、ずれた位置に配置されてもよい。板金巻線部2は、基板1の表面からZ軸方向の正側へ離間した位置に配置される(図2参照)。板金巻線部2は、母材としての板材を巻線の形状に切り出すと共に、後述の折り曲げ加工を行うことによって構成される。板金巻線部2とパターン巻線部3とは、Z軸方向から見て互いに重なり合う領域を有する。板金巻線部2は、接合部28と巻線終端部29との間に、辺部11~15を有している。辺部11~15は、巻線中央部5を取り囲み、パターン巻線部3の辺部21~25とZ軸方向から見て重なるように配置されている。特に位置は限定されるものではないが、巻線終端部29は、巻線中央部5に対して、X軸方向の正側及びY軸方向の負側へ離間した位置に形成される。巻線終端部29は、巻線始端部27からX軸方向の正側へ離間した位置に配置される。
辺部11は、接合部28からX軸方向の正側へ真っ直ぐに延びる。辺部11は、巻線中央部5よりもX軸方向の正側であって、辺部22と重なる位置まで延びる。辺部12は、辺部11のX軸方向の正側の端部から、Y軸方向の正側へ真っ直ぐに延びる。辺部12は、辺部22と重なった状態で、巻線中央部5よりもY軸方向の正側であって、辺部23と重なる位置まで延びる。辺部13は、辺部12のY軸方向の正側の端部から、X軸方向の負側へ真っ直ぐ延びる。辺部13は、辺部23と重なった状態で、巻線中央部5よりもX軸方向の負側であって、辺部24と重なる位置まで延びる。辺部14は、辺部13のX軸方向の負側の端部から、Y軸方向の負側へ真っ直ぐ延びる。辺部14は、辺部24と重なった状態で、巻線中央部5よりもY軸方向の負側であって、辺部21と重なる位置まで延びる。辺部15は、辺部14のY軸方向の負側の端部から、X軸方向の正側へ真っ直ぐ延びる。辺部15は、辺部21と重なった状態で、巻線終端部29まで延びて、当該巻線終端部29に接続される。
辺部11は、辺部25よりも幅方向の寸法が小さく、且つ、X軸方向の負側の端部付近において幅方向の全域で辺部25と重なるように配置される。なお、「幅方向」とは、各辺部における長手方向と直交し、XY平面と平行な方向を指すものとする。辺部12は、辺部22よりも幅方向の寸法が小さく、且つ、全長にわたり、幅方向の全域で辺部22と重なるように配置される。辺部13は、辺部23よりも幅方向の寸法が小さく、且つ、全長にわたり、幅方向の全域で辺部23と重なるように配置される。辺部14は、辺部24よりも幅方向の寸法が小さく、且つ、略全長にわたり、幅方向の全域で辺部24と重なるように配置される。ただし、辺部14のY軸方向の負側の端部付近では、辺部14ではなく、辺部21と重なる。辺部15は、辺部21よりも幅方向の寸法が小さく、且つ、略全長にわたり、幅方向の全域で辺部21と重なるように配置される。ただし、辺部15のX軸方向の正側の端部付近では、辺部21と重ならない。
図1において、破線で示す矢印は、電流の経路を示している。すなわち、巻線始端部27からの電流は、パターン巻線部3を辺部21,22,23,24,25の順で接合部28へ流れる。接合部28からの電流は、板金巻線部2を辺部11,12,13,14,15の順で巻線終端部29へ流れる。
なお、基板1には、巻線中央部5である空間部41から辺部12,22を挟んでX軸方向の正側へ離間した位置に空間部42が形成される。また、基板1には、巻線中央部5である空間部41から辺部14,24を挟んでX軸方向の負側へ離間した位置に空間部43が形成される。これらの空間部42,43には、コア(不図示)が例えばE形状の様に外脚を含めて三脚である場合、空間部41に中央の脚が挿入されるのと同様、二脚の外脚が挿入される。
次に、図2を参照して、板金巻線部2の断面形状について詳細に説明する。図2は、図1のII-II線に沿った断面図である。なお、図2には、辺部12,14が示されているが、辺部13,15も同様の構成を有するため、説明を省略する。図2に示すように、板金巻線部2は、対向部31と、立ち上がり部32と、を有する。
対向部31は、パターン巻線部3と対向する部分である。対向部31は、パターン巻線部3と略平行となるように、すなわちXY平面と略平行となるように広がった状態で、各辺部12,14の長手方向に延びる。対向部31は、内周側の側端部31aと、外周側の側端部31bと、Z軸方向の負側の主面31cと、Z軸方向の正側の主面31dと、を有する。なお、パターン巻線部3の各辺部21~25は、対向部31と略平行に対向する対向部35のみによって構成される。対向部31の内周側の側端部31aは、対向部35の内周側の側端部35aよりも、外周側に配置される。対向部31の外周側の側端部31bは、対向部35の外周側の側端部35bよりも、内周側に配置される。
立ち上がり部32は、板金巻線部2を構成する導体中を流れる電流の方向に対して垂直な断面に、パターン巻線部3から離れる方向成分を含んで延在する立ち上がる部分である。ここでは、Z軸方向が、パターン巻線部3から離れる方向に該当する。従って、立ち上がり部32は、断面視において、Z軸方向に沿った方向成分を含んで延びる。本実施形態では、立ち上がり部32は、Z軸方向と平行に延びる。すなわち、立ち上がり部32は、方向成分として、Z軸方向のみを有した状態で延びている。立ち上がり部32は、対向部31のうち、外周側の側端部31bに設けられる。立ち上がり部32は、対向部31の側端部31bからZ軸方向の正側へ立ち上がるように設けられる。立ち上がり部32は、上端部32aと、外周側の主面32bと、内周側の主面32cと、を有する。立ち上がり部32は、対向部31の長手方向における略全域にわたって設けられる(図1参照)。
立ち上がり部32は、平板状の板金部材(切断後の部材)を対向部31に対して垂直に屈曲するように折り曲げ加工を行う事によって、形成される。具体的には、折り曲げ加工前の板金部材では、主面31cと主面32bとは同一平面であり、主面31dと主面32cとは同一平面である。折り曲げ加工を行うことで、主面32bは主面31cに対して垂直となり、主面32cは主面31dに対して垂直となる。
このような構成により、板金巻線部2の辺部12,14では、対向部31の主面31cだけが、パターン巻線部3の対向部35とZ軸方向において対向する。従って、板金巻線部2とパターン巻線部3との間で寄生容量が生じる場合は、対向部31の主面31cとパターン巻線部3の対向部35との間で生じ易くなる。一方、立ち上がり部32の主面32b,32cは、パターン巻線部3の対向部35に対して垂直に広がる平面となっている。従って、立ち上がり部32とパターン巻線部3との間には、寄生容量が略生じないものとなる。
板金巻線部2の辺部12,14の断面積のうち、立ち上がり部32がどの程度の割合を占めるかは特に限定されない。図2では、辺部12,14の断面積のうち、立ち上がり部32が50%を占めているが、50%以上であってもよく、50%以下であってもよい。また、寄生容量を抑制する観点から、立ち上がり部32は、辺部12,14の断面積のうちの30%以上を占めている事が好ましい。
次に、本実施形態に係るコイル構造体100の作用・効果について説明する。
コイル構造体100では、パターン巻線部3と板金巻線部2とは、Z軸方向(巻線軸方向)から見て互いに重なり合う領域を有する。このような領域では、パターン巻線部3と板金巻線部2との間に寄生容量が発生し得る。これに対し、板金巻線部2は、当該板金巻線部2を構成する導体中を流れる電流の方向に対して垂直な断面に、パターン巻線部3から離れる方向成分を含んで延在する立ち上がり部32を有する。このような立ち上がり部32は、Z軸方向と垂直に広がる対向部31に比して、Z軸方向から見たときのパターン巻線部3との対向面積を少なくすることができる。具体的には、図2に示すように、辺部14における板金巻線部2とパターン巻線部3との対向面積は、対向部31の側端部31aと側端部31bによって規定される対向領域Eの箇所における面積となる。立ち上がり部32は、対向領域Eの内部に収まっているため、対向面積の増加に寄与していない。それに対し、板金巻線部2の辺部14における断面積は、対向部31に対して立ち上がり部32の断面積を加算したものとなる。このように、対向部31のみの場合よりも断面積を大きくして大電流を流すことを可能としつつも、対向面積を対向部31の範囲に収めることができる。従って、流すことができる電流の大きさに比して、巻線部2,3間の寄生容量を低減することができる。
立ち上がり部32は、Z軸方向と平行に延びる。この場合、Z軸方向から見たときの立ち上がり部32とパターン巻線部3との対向面積は、実質的に立ち上がり部32の厚み分だけとなる。本実施形態では、Z軸方向から見た時の立ち上がり部32は、対向部31の範囲内に収まるため、立ち上がり部32は対向面積の増加に実質的に寄与しなくなる。従って、対向面積を少なくして、巻線部2,3間の寄生容量を低減することができる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
上述の実施形態では、板金の折り曲げ加工によって立ち上がり部32が形成されていた。しかし、製造方法は特に限定されず、対向部31と立ち上がり部32を別体の板状部材で構成し、対向部31に対して立ち上がり部32を固定することによって構成されてもよい。
また、各辺部11~15では、長手方向における略全域に立ち上がり部32が形成されていたが、長手方向において部分的に立ち上がり部32が形成されてもよい。ただし、立ち上がり部32は、辺部の全長の50%以上の領域に形成されていることが好ましい。また、立ち上がり部32は、対向部31の内周側の側端部31aに設けられてもよい。また、一部の辺部において、立ち上がり部32が設けられなくともよい。
板金巻線部2の断面形状は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であらゆる断面形状を採用可能である。
例えば、図3(a)に示すように、対向部31の幅方向の両側に立ち上がり部32が形成されてもよい。このとき、両側の立ち上がり部32は、互いに高さが異なってよい。
上述の実施形態では、立ち上がり部32は、Z軸方向に平行に延びていた。しかし、Z軸方向以外の方向成分を含む立ち上がり部が採用されてもよい。図3(b)に示すように、Z軸方向と直交する方向成分(ここではX軸方向の方向成分)を含むことで、Z軸方向に対して傾斜するような立ち上がり部132が採用されてよい。また、板金巻線部2は、立ち上がり部132のみで構成されることで、V字状の断面形状を有してもよい。この場合、一方の立ち上がり部132の上端部と、他方の立ち上がり部132の上端部とによって対向領域Eが規定される。
図3(c)に示すように、湾曲するような立ち上がり部232を採用してもよい。このような構成では、立ち上がり部232は、下端部232aからZ軸方向の方向成分よりもX軸方向の方向成分の方が大きい態様で延び、徐々にZ軸方向の方向成分が大きくなり、上端部232b付近では、Z軸方向の方向成分の方がX軸方向の方向成分よりも大きい態様で延びる。この場合、下端部232aと上端部232bとによって対向領域Eが規定される。
また、図4(a)(b)に示すように、板金巻線部2の断面形状は、曲がっていなくともよい。図4(a)に示すように、板金巻線部2の断面形状が、Z軸方向に対して真っ直ぐ傾斜した状態の立ち上がり部332のみによって構成されてよい。この場合、下端部332aと上端部332bとによって対向領域Eが規定される。図4(b)に示すように、板金巻線部2の断面形状が、Z軸方向に対して真っ直ぐ延びる状態の立ち上がり部432のみによって構成されてよい。この場合、立ち上がり部432の厚みによって対向領域Eが規定される。
また、図4(c)に示すように、コイル構造体は、パターン巻線部3に対して2つの板金巻線部2、及び板金巻線部50(第2の巻線部)を備えてよい。2つの板金巻線部2,50の巻線軸は略平行である。この場合、板金巻線部50は、周方向(ここではX軸方向)において板金巻線部2と並ぶように配置される。パターン巻線部3と2つの板金巻線部2,50は順不同で直列に接続されていてよい。板金巻線部50は、パターン巻線部3と対向する対向部51と、立ち上がり部52と、を有する。板金巻線部2では、立ち上がり部32は、対向部31のうち、板金巻線部50とは反対側における側端部31aに設けられ、板金巻線部50では、立ち上がり部52は、対向部51のうち、板金巻線部2とは反対側における側端部51bに設けられる。この場合、板金巻線部2の立ち上がり部32と板金巻線部50の立ち上がり部52との間の離間距離を大きくすることができるため、両立ち上がり部32,52間で生じる寄生容量を少なくすることができる。
2…板金巻線部(第2の巻線部)、3…パターン巻線部(第1の巻線部)、50…板金巻線部(第2の巻線部)、31,51…対向部、32,52,132,232,332,432…立ち上がり部、100…コイル構造体。

Claims (4)

  1. 巻線軸が略平行になるように重ねて配置された第1の巻線部と第2の巻線部と、を備えるコイル構造体であって、
    前記第1の巻線部と前記第2の巻線部とは、巻線軸方向から見て互いに重なり合う領域を有し、
    前記第2の巻線部は、当該巻線部を構成する導体中を流れる電流の方向に対して垂直な断面に、前記第1の巻線部から離れる方向成分を含んで延在する立ち上がり部を有し、
    前記第1の巻線部は、前記第2の巻線部と対向するとともに、前記断面において、前記巻線軸方向における前記第1の巻線部の寸法よりも、前記巻線軸方向と直交する方向の幅が大きくなるように延びる対向部を有する、コイル構造体。
  2. 前記立ち上がり部は、前記巻線軸方向と平行に延びる、請求項1に記載されたコイル構造体。
  3. 巻線軸が略平行になるように重ねて配置された第1の巻線部と第2の巻線部と、を備えるコイル構造体であって、
    前記第1の巻線部と前記第2の巻線部とは、巻線軸方向から見て互いに重なり合う領域を有し、
    前記第2の巻線部は、当該巻線部を構成する導体中を流れる電流の方向に対して垂直な断面に、前記第1の巻線部から離れる方向成分を含んで延在する立ち上がり部を有し、
    2つの前記第2の巻線部を備え、
    2つの前記第2の巻線部の巻線軸は略平行であり、
    一方の前記第2の巻線部は、他方の前記第2の巻線部の内周側に配置され、
    内周側に配置された前記第2の巻線部では、前記立ち上がり部は、当該第2の巻線部を構成する導体の内周側の側端部に設けられ、
    外周側に配置された前記第2の巻線部では、前記立ち上がり部は、当該第2の巻線部を構成する導体の外周側の側端部に設けられる、コイル構造体。
  4. 前記第1の巻線部と2つの前記第2の巻線部は順不同で直列に接続されている、請求項1~3の何れか一項に記載のコイル構造体。
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