JP7278549B2 - 木造建築用連結金物 - Google Patents
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Description
図面において、支柱2の柱頭部2aと上梁5の連結のために、柱頭金物6が使用され、柱脚部2bと下梁4の連結のために、本発明の連結金物が使用された例を示しているが、これに限定されるものではなく、本発明の連結金物は、柱頭部2aと上梁5の連結のためにも使用可能である。
図3に示すように、支柱2の柱脚部2bは、下梁4に対して交差状態として、本発明の連結金物15を使用することにより連結されている。つまり、下梁4と支柱2は、相互に直交するX方向とY方向に配置された木製の第1構造部材16と第2構造部材17を構成しており、X方向に配置された第1構造部材16の取付面に対して、Y方向から第2構造部材17の木口端を突き合せた状態で、本発明の連結金物6を使用することにより連結固定される。
図6ないし図9は、連結金物15により、第1構造部材16と第2構造部材17を連結固定する方法を示している。
上述のような構成により、連結金物15は、X方向に配置された第1構造部材16の取付面に対してY方向から第2構造部材17の木口端を突き合せた状態で強固に連結している。そこで、地震等が発生したとき、第1構造部材16と第2構造部材17が相互に簡単に分離するようなことはない。
図11ないし図16は、本発明に対する比較例に係る連結金物と、本発明の1実施形態に係る連結金物と、本発明の別の実施形態に係る連結金物について、実施した実験方法と実験結果を示している。
図11及び図12に示す比較例に係る連結金物15xは、上述の本発明に係る連結金物15と比較して、唯一、開口部25を設けていない点においてだけが相違しているが、その他は同一構成とされているものである。
図13及び図14は、上述した本発明の1実施形態に係る連結金物15について実施した実験を示している。この連結金物15が前記比較例の連結金物15xと相違している点は、開口部25を設け、該開口部25を長孔25aにより構成した点である。
図15及び図16は、本発明の別の実施形態に係る連結金物15aについて実施した実験を示している。別の実施形態に係る連結金物15aは、上述の1実施形態に係る連結金物15と同様に開口部25を設けているが、該開口部25を円形孔25bにより構成した点において相違している。
上記の比較例に係る連結金物15x、本発明の1実施形態に係る連結金物15、本発明の別の実施形態に係る連結金物15aについて実施した実験の結果によれば、以下のように評価することができる。
2 支柱
2a 柱頭部
2b 柱脚部
3 面板
4 下梁
5 上梁
6 柱頭金物
7 パイプ部
7a 連結孔
8 垂下壁
8a 連結孔
9 受孔
10 ピン孔
11 切込み溝
12 ピン孔
13、14 ドリフトピン
15 連結金物(1実施形態)
15a 連結金物(別の実施形態)
15x 連結金物(比較例)
16 第1構造部材
17 第2構造部材
18 座板
19 支持板
20 締結ボルト
20a 頭部
21 切込み溝
22 ドリフトピン
23 ボルト用連結孔
24 スリット
25 開口部
25a 長孔
26 窓口部
27 脚部
28 頭部
29 ピン用連結孔
30 帯状領域
31 中央部
32 延長部
33 側部領域
34 挿通孔
35 ナット
36 挟持板
36a 孔
37 受板
38 ビス
38a、38B ビス挿入孔
39 挿通孔
40 試験台
Claims (3)
- 相互に直交するX方向とY方向に配置された木製の第1構造部材と第2構造部材に関して、X方向に配置された第1構造部材の取付面に対して、Y方向から第2構造部材の木口端を突き合せた状態で連結する金属板製の連結金物であり、
前記第1構造部材(16)の取付面に添設状態で四隅の近傍部に挿通した締結ボルト(20)により固着される矩形の座板(18)と、前記第2構造部材(17)の木口端に形成した切込み溝(21)に挿入状態でドリフトピン(22)により固着される支持板(19)とから構成され、
前記座板(18)の中心を通過し該座板を二分するセンターラインAと、該センターラインAと前記締結ボルト(20)を挿通するボルト用連結孔(23)の間に位置して該センターラインAと平行に延びるサイドラインBと、前記中心を通過し前記センターラインAに直交するクロスラインCに関して、
前記支持板(19)は、窓口部(26)を介して並設された一対の脚部(27,27)と、両脚部から前記窓口部(26)を跨いで形成され前記ドリフトピン(22)を挿通するピン用連結孔(29)を設けた頭部(28)を備え、両脚部(27,27)を前記センターラインAに沿わせた状態で前記座板(18)に溶接固着されており、
前記座板(18)は、前記センターラインAに沿う帯状領域(30)において前記脚部(27,27)の間に位置する中央部(31)と前記脚部(27,27)に一体化された延長部(32,32)を形成し、前記サイドラインBに沿う側部領域(33)に開口部(25)を貫設しており、
前記第2構造部材(17)が第1構造部材(16)から離反するY方向の引張力Pを受けたとき、該引張方向に向けて、前記帯状領域(30)を尾根状に変形させ、前記センターラインA上で前記延長部(32)を中央部(31)よりも引張方向に大きく変形させると共に、前記クロスラインC上で前記中央部(31)を側部領域(33)よりも引張方向に大きく変形させることにより、前記第2構造部材(17)が前記ドリフトピン(22)の周囲から割裂を生じて脆性的に破壊されることを遅延させるように構成して成ることを特徴とする木造建築用連結金物。 - 前記開口部(25)を前記サイドラインBと前記クロスラインCの交点に位置して形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の木造建築用連結金物。
- 前記開口部(25)を前記サイドラインBの延長方向に長く形成された長孔(25a)により構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の木造建築用連結金物。
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JP3071373U (ja) | 2000-02-29 | 2000-08-29 | 株式会社シェルター | 木造軸組の結合金物 |
JP2004211455A (ja) | 2003-01-07 | 2004-07-29 | Porasu Kurashi Kagaku Kenkyusho:Kk | 建物用接合金物 |
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2020
- 2020-06-25 JP JP2020109425A patent/JP7278549B2/ja active Active
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