JP7275869B2 - ポータブル運転装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エスカレーター等で使用されるポータブル運転装置に関する。
特許文献1に、ポータブル運転装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、第1スイッチと第2スイッチとを備える。当該装置の操作は、第1スイッチ及び第2スイッチを両手で保持することによって行われる。
特開2010-179986号公報
特許文献1に記載された装置は、例えばエスカレーターの保守を行う際に使用される。保守員は、当該装置を操作することによってエスカレーターのステップを移動させる。従来では、例えば、保守員がステップを上方に移動させようとして、ステップを下方に移動させるためのボタンを押してしまうことがあった。
特許文献1に記載されたようなポータブル運転装置は、エレベーターでも使用される。このため、同様の操作ミスは、エレベーターの保守においても発生し得る。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、保守員の操作ミスを低減できるポータブル運転装置を提供することである。
この発明に係るポータブル運転装置は、本体に設けられ、第1位置に変位可能な第1ボタンと、第1位置で第1ボタンが押されると、移動体を第1方向に移動させるための信号を、駆動装置を制御する制御装置に出力する第1出力手段と、本体に設けられ、第2位置に変位可能な第2ボタンと、第2位置で第2ボタンが押されると、移動体を第1方向とは反対の第2方向に移動させるための信号を、制御装置に出力する第2出力手段と、本体に設けられた第1スピーカと、第1ボタンが第1位置に配置されると、移動体が第1方向に移動することを第1スピーカから報知する第1報知手段と、第2ボタンが第2位置に配置されると、移動体が第2方向に移動することを第1スピーカから報知する第2報知手段と、を備える。
この発明に係るポータブル運転装置は、本体に設けられた第1ボタンと、第1ボタンに人が触れたことを検出する第1検出手段と、本体に設けられた第1スピーカと、第1ボタンに触れたことを第1検出手段が検出すると、移動体が第1方向に移動することを第1スピーカから報知する第1報知手段と、第1報知手段による報知が行われた後に第1ボタンが押されると、移動体を第1方向に移動させるための信号を、駆動装置を制御する制御装置に出力する第1出力手段と、本体に設けられた第2ボタンと、第2ボタンに人が触れたことを検出する第2検出手段と、第2ボタンに触れたことを第2検出手段が検出すると、移動体が第2方向に移動することを第1スピーカから報知する第2報知手段と、第2報知手段による報知が行われた後に第2ボタンが押されると、移動体を第1方向とは反対の第2方向に移動させるための信号を、制御装置に出力する第2出力手段と、を備える。
この発明に係るポータブル運転装置であれば、保守員の操作ミスを低減できる。
エスカレーターの例を示す図である。 実施の形態1における運転装置の例を示す図である。 運転装置の機能を説明するための図である。 運転装置の他の状態を示す図である。 運転装置の他の状態を示す図である。 実施の形態1における運転装置の動作例を示すフローチャートである。 運転装置の他の例を示す図である。 実施の形態2における運転装置の例を示す図である。 運転装置の機能を説明するための図である。 実施の形態2における運転装置の動作例を示すフローチャートである。 制御装置のハードウェア資源の例を示す図である。 制御装置のハードウェア資源の他の例を示す図である。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、エスカレーターの例を示す図である。トラス1は、上下の階に架け渡される。利用者は、ステップ2に乗って乗降口3及び乗降口4の間を移動する。乗降口3の下方に、機械室5が設けられる。機械室5は、トラス1の内部に形成された空間である。機械室5に、電動機6及び制御装置7が設けられる。
電動機6は、ステップ2を駆動する装置の一例である。例えば、電動機6は、減速機8を介してスプロケット9を回転させる。スプロケット9は、双方向に回転可能である。電動機6がスプロケット9を一方の方向に回転させると、ステップ2は上方に移動する。電動機6がスプロケット9をもう一方の方向に回転させると、ステップ2は下方に移動する。電動機6は、制御装置7によって制御される。
利用者は、ステップ2に乗って移動する際に移動手摺10を掴む。電動機6は、スプロケット9及び駆動機11を介して移動手摺10を駆動する。移動手摺10は、ステップ2と同期するように駆動される。
エスカレーターに、スピーカ12が備えられる。スピーカ12は、トラス1に支持される。例えば、スピーカ12は、ステップ2の側方に配置される。図1は、乗降口3、乗降口4、及び傾斜部の途中に、スピーカ12が設けられる例を示す。スピーカ12は、制御装置7によって制御される。
エスカレーターは、定期的に保守が行われる。保守員は、保守を行う際に、ポータブルの運転装置13を制御装置7に接続する。運転装置13は、電動機6を手動操作によって運転するための装置である。図2は、実施の形態1における運転装置13の例を示す図である。図3は、運転装置13の機能を説明するための図である。運転装置13は、本体14を備える。本体14は、通信線15によって制御装置7に接続される。
本体14に、例えば切替スイッチ16、ボタン17、ボタン18、ボタン19、スピーカ20、及び制御装置21が設けられる。
切替スイッチ16は、エスカレーターの運転モードを自動モード又は手動モードに設定する。自動モードは、利用者を運ぶための運転モードである。手動モードは、保守員が運転装置13を使用するための運転モードである。即ち、切替スイッチ16が手動モードに設定されると、保守員は、ステップ2の移動を運転装置13からの手動操作によって行うことができる。
ボタン17は、手動モードにおいて、ステップ2を上方に移動させるためのUPボタンである。ボタン17は、本体14に対して変位可能に設けられる。例えば、ボタン17は、ボタン18から離隔及びボタン18に接近するようにスライドする。図4は、運転装置13の他の状態を示す図である。図4は、ボタン17が操作位置に配置された状態を示す。ボタン17に対して外力が作用していなければ、ボタン17は、図2に示す基本位置に配置される。保守員が指でボタン17をボタン18から離れるようにスライドさせることにより、ボタン17を図4に示す操作位置に配置することができる。例えば、図4に示す状態で保守員がボタン17から指を離すと、ボタン17は基本位置に戻る。
ボタン18は、手動モードにおいて、ステップ2を移動させるためのRUNボタンである。ボタン18は、ボタン17及びボタン19の間に配置される。
ボタン19は、手動モードにおいて、ステップ2を下方に移動させるためのDNボタンである。ボタン19は、本体14に対して変位可能に設けられる。例えば、ボタン19は、ボタン18から離隔及びボタン18に接近するようにスライドする。図5は、運転装置13の他の状態を示す図である。図5は、ボタン19が操作位置に配置された状態を示す。ボタン19に対して外力が作用していなければ、ボタン19は、図2に示す基本位置に配置される。保守員が指でボタン19をボタン18から離れるようにスライドさせることにより、ボタン19を図5に示す操作位置に配置することができる。例えば、図5に示す状態で保守員がボタン19から指を離すと、ボタン19は基本位置に戻る。
制御装置21は、例えば報知部22、報知部23、信号出力部24、及び信号出力部25を備える。以下に、図6も参照し、運転装置13が有する機能について詳細に説明する。図6は、実施の形態1における運転装置13の動作例を示すフローチャートである。
制御装置21では、切替スイッチ16が手動モードに設定されているか否かが判定される(S101)。切替スイッチ16が手動モードに設定されていれば、制御装置21では、ボタン18が押されているか否かが判定される(S102)。ボタン18が押されていれば、制御装置21では、ボタン17が操作位置に配置されているか否かが判定される(S103)。S103でNoと判定されると、制御装置21では、ボタン19が操作位置に配置されているか否かが判定される(S104)。
例えば、保守員は、手動運転でステップ2を上方に移動させる場合、先ず切替スイッチ16を手動モードに設定する。次に、保守員は、片手でボタン18を押す。また、保守員は、ボタン18を押しながら、もう一方の手でボタン17をスライドさせる。これにより、ボタン17が操作位置に配置され、S103でYesと判定される。
報知部22は、S103でボタン17が操作位置に配置されると、ステップ2が上方に移動することをスピーカ20から報知する(S105)。例えば、「アップします。」との音声がスピーカ20から出力される。保守員は、スピーカ20から出力された音声を聞くことにより、ステップ2が移動する方向を予め確認できる。
その後、制御装置21では、ボタン17が押されているか否かが判定される(S106)。S105でスピーカ20から音声が流れた後、操作位置に配置されたボタン17が押されると、S106でYesと判定される。S106でYesと判定されると、信号出力部24は、第1信号を制御装置7に出力する(S107)。第1信号は、ステップ2を上方に移動させるための信号である。制御装置7は、運転装置13から第1信号を受信している間、特定の速度でステップ2を上方に移動させる。
一方、保守員は、手動運転でステップ2を下方に移動させる場合、切替スイッチ16を手動モードに設定した後にボタン18を押す。また、保守員は、ボタン18を押しながら、もう一方の手でボタン19をスライドさせる。これにより、ボタン19が操作位置に配置され、S104でYesと判定される。
報知部23は、S104でボタン19が操作位置に配置されると、ステップ2が下方に移動することをスピーカ20から報知する(S108)。例えば、「ダウンします。」との音声がスピーカ20から出力される。保守員は、スピーカ20から出力された音声を聞くことにより、ステップ2が移動する方向を予め確認できる。
その後、制御装置21では、ボタン19が押されているか否かが判定される(S109)。S108でスピーカ20から音声が流れた後、操作位置に配置されたボタン19が押されると、S109でYesと判定される。S109でYesと判定されると、信号出力部25は、第2信号を制御装置7に出力する(S110)。第2信号は、ステップ2を下方に移動させるための信号である。制御装置7は、運転装置13から第2信号を受信している間、特定の速度でステップ2を下方に移動させる。即ち、運転装置13から第2信号が出力されると、ステップ2は、運転装置13から第1信号が出力された際に移動する方向とは反対の方向に移動する。
本実施の形態に示す例では、S103でボタン17が操作位置に配置されると、ステップ2が上方に移動することがスピーカ20から報知される。保守員は、ボタン17を押す前に、スピーカ20からの音声によってステップ2の移動方向を確認できる。同様に、S104でボタン19が操作位置に配置されると、ステップ2が下方に移動することがスピーカ20から報知される。保守員は、ボタン19を押す前に、スピーカ20からの音声によってステップ2の移動方向を確認できる。このため、本実施の形態に示す例であれば、保守員の操作ミスを低減できる。
以下に、運転装置13が採用可能な他の機能について説明する。
例えば、制御装置21は、信号出力部26、及び信号出力部27を更に備えても良い。かかる場合、制御装置21では、図6に示す一連の処理が行われる。更に、信号出力部26は、S103でボタン17が操作位置に配置されると、第3信号を制御装置7に出力する。第3信号は、ステップ2が上方に移動することをスピーカ12から報知させるための信号である。制御装置7は、運転装置13から第3信号を受信すると、ステップ2が上方に移動することをスピーカ12から報知する。
更に、信号出力部27は、S104でボタン19が操作位置に配置されると、第4信号を制御装置7に出力する。第4信号は、ステップ2が下方に移動することをスピーカ12から報知させるための信号である。制御装置7は、運転装置13から第4信号を受信すると、ステップ2が下方に移動することをスピーカ12から報知する。
制御装置21が信号出力部26及び信号出力部27を備えることにより、傾斜部の途中にいる保守員及び乗降口4にいる保守員にステップ2の移動方向を知らせることができる。なお、スピーカ12は、運転装置13に備えられたスピーカではなく、エスカレーターに備えられたスピーカの例である。即ち、スピーカ12は、運転装置13の本体14には設けられていない。スピーカ12は、エスカレーターの傾斜部の途中にのみ設けられても良い。スピーカ12は、乗降口4にのみ設けられても良い。
図7は、運転装置13の他の例を示す図である。図7に示す運転装置13は、ヘッドホン33を更に備える点で図2に示す例と相違する。図7は、3つのイヤホンがヘッドホン33として運転装置13に備えられる例を示す。ヘッドホン33は、本体14に着脱可能である。保守員は、エスカレーターの保守を行う際に、ヘッドホン33を本体14から外して耳に装着する。例えば、保守を行う保守員の全員がヘッドホン33を装着する。
運転装置13がヘッドホン33を備える場合、制御装置21は、報知部28、及び報知部29を更に備える。制御装置21では、図6に示す一連の処理が行われる。更に、制御装置21では、ヘッドホン33が本体14から外れたか否かが判定される。報知部28は、ヘッドホン33が本体14から外れている時にS103でボタン17が操作位置に配置されると、ステップ2が上方に移動することをそのヘッドホン33から報知する。また、報知部29は、ヘッドホン33が本体14から外れている時にS104でボタン19が操作位置に配置されると、ステップ2が下方に移動することをそのヘッドホン33から報知する。
運転装置13がヘッドホン33を備えることにより、作業中の保守員に対してヘッドホン33からステップ2の移動方向を知らせることができる。この例であれば、エスカレーターがスピーカ12を備えていなくても、保守員に対して適切な報知を行うことができる。
運転装置13は、ヘッドホン33と対をなす応答のための手段を更に備えても良い。上記手段は、ヘッドホン33を装着した保守員が応答するための手段である。上記手段は、例えばヘッドホン33に設けられた応答用のボタン(図示せず)である。上記手段は、ヘッドホン33に設けられたマイク(図示せず)でも良い。
かかる場合、制御装置21は、判定部32を更に備える。判定部32は、上記手段からの応答に基づいて、特定の開始条件が成立したか否かを判定する。例えば、S103でボタン17が操作位置に配置され、保守員がヘッドホン33からの音声を聞くと、保守員は応答用のボタンを押す。これにより、ヘッドホン33から制御装置21に応答信号が送信される。判定部32は、ヘッドホン33からの応答信号が制御装置21に入力されることにより、開始条件が成立したことを判定する。複数のヘッドホン33が本体14から外されている場合、例えば、本体14から外されている全てのヘッドホン33から応答信号を受信することによって開始条件は成立する。
信号出力部24は、S106でYesと判定されても、開始条件が成立したことを判定部32が判定しなければ、第1信号を出力しない。信号出力部24は、S106でYesと判定され、且つ開始条件が成立したことを判定部32が判定すると、第1信号を制御装置7に出力する(S107)。
同様に、S104でボタン19が操作位置に配置され、保守員がヘッドホン33からの音声を聞くと、保守員は応答用のボタンを押す。これにより、ヘッドホン33から制御装置21に応答信号が送信される。判定部32は、ヘッドホン33からの応答信号が制御装置21に入力されることにより、開始条件が成立したことを判定する。
信号出力部25は、S109でYesと判定されても、開始条件が成立したことを判定部32が判定しなければ、第2信号を出力しない。信号出力部25は、S109でYesと判定され、且つ開始条件が成立したことを判定部32が判定すると、第2信号を制御装置7に出力する(S110)。
応答のための手段として、ヘッドホン33にマイクが設けられている場合、制御装置21は音声認識機能を備えても良い。例えば、S103でボタン17が操作位置に配置され、保守員がヘッドホン33からの音声を聞くと、保守員は、了解した旨の音声をマイクに入力する。マイクからの音声信号は、ヘッドホン33から制御装置21に送信される。判定部32は、ヘッドホン33から了解した旨の音声信号が制御装置21に入力されることにより、開始条件が成立したことを判定する。複数のヘッドホン33が本体14から外されている場合、例えば、本体14から外されている全てのヘッドホン33から了解した旨の音声信号を受信することによって開始条件は成立する。
実施の形態2.
実施の形態1では、ボタン17或いは19が操作位置に配置されると、スピーカ12からの報知が行われる例について説明した。本実施の形態では、保守員がボタン17或いは19に触れると、スピーカ12からの報知が行われる例について説明する。本実施の形態では、実施の形態1で開示した例と相違する点について詳しく説明する。
図8は、実施の形態2における運転装置13の例を示す図である。図9は、運転装置13の機能を説明するための図である。運転装置13は、本体14を備える。本体14に、例えば切替スイッチ16、ボタン17、ボタン18、ボタン19、スピーカ20、及び制御装置21が設けられる。
本実施の形態に示す例では、ボタン17は、本体14に対してスライド可能に設けられていない。同様に、ボタン19は、本体14に対してスライド可能に設けられていない。制御装置21は、報知部22、報知部23、信号出力部24、及び信号出力部25に加え、検出部30、及び検出部31を更に備える。以下に、図10も参照し、運転装置13が有する機能について詳細に説明する。図10は、実施の形態2における運転装置13の動作例を示すフローチャートである。
図10のS201及びS202に示す処理は、図6のS101及びS102に示す処理と同様である。S202でボタン18が押されていれば、検出部30は、ボタン17に人が触れたか否かを判定する(S203)。S203でNoと判定されると、検出部31は、ボタン19に人が触れたか否かを判定する(S204)。
例えば、保守員は、手動運転でステップ2を上方に移動させる場合、先ず切替スイッチ16を手動モードに設定する。次に、保守員は、片手でボタン18を押す。また、保守員は、ボタン18を押しながら、もう一方の手でボタン17に触れる。これにより、保守員がボタン17に触れたことが検出部30によって検出され、S203でYesと判定される。
報知部22は、S203で人がボタン17に触れたことを検出部30が検出すると、ステップ2が上方に移動することをスピーカ20から報知する(S205)。例えば、「アップします。」との音声がスピーカ20から出力される。保守員は、スピーカ20から出力された音声を聞くことにより、ステップ2が移動する方向を予め確認できる。
図10のS206及びS207に示す処理は、図6のS106及びS107に示す処理と同様である。S205で報知部22による報知が行われた後にボタン17が押されると(S206のYes)、信号出力部24は、第1信号を制御装置7に出力する(S207)。
一方、保守員は、手動運転でステップ2を下方に移動させる場合、切替スイッチ16を手動モードに設定した後にボタン18を押す。また、保守員は、ボタン18を押しながら、もう一方の手でボタン19に触れる。これにより、保守員がボタン19に触れたことが検出部31によって検出され、S204でYesと判定される。
報知部23は、S204で人がボタン19に触れたことを検出部31が検出すると、ステップ2が下方に移動することをスピーカ20から報知する(S208)。例えば、「ダウンします。」との音声がスピーカ20から出力される。保守員は、スピーカ20から出力された音声を聞くことにより、ステップ2が移動する方向を予め確認できる。
図10のS209及びS210に示す処理は、図6のS109及びS110に示す処理と同様である。S208で報知部23による報知が行われた後にボタン19が押されると(S209のYes)、信号出力部25は、第2信号を制御装置7に出力する(S210)。
本実施の形態に示す例では、S203で保守員がボタン17に触れると、ステップ2が上方に移動することがスピーカ20から報知される。保守員は、ボタン17を押す前に、スピーカ20からの音声によってステップ2の移動方向を確認できる。同様に、S204で保守員がボタン19に触れると、ステップ2が下方に移動することがスピーカ20から報知される。保守員は、ボタン19を押す前に、スピーカ20からの音声によってステップ2の移動方向を確認できる。このため、本実施の形態に示す例であっても、保守員の操作ミスを低減できる。
以下に、運転装置13が採用可能な他の機能について説明する。
本実施の形態に示す例においても、制御装置21は、信号出力部26、及び信号出力部27を更に備えても良い。かかる場合、制御装置21では、図10に示す一連の処理が行われる。更に、信号出力部26は、S203で人がボタン17に触れたことを検出部30が検出すると、第3信号を制御装置7に出力する。制御装置7は、運転装置13から第3信号を受信すると、ステップ2が上方に移動することをスピーカ12から報知する。
更に、信号出力部27は、S204で人がボタン19に触れたことを検出部31が検出すると、第4信号を制御装置7に出力する。制御装置7は、運転装置13から第4信号を受信すると、ステップ2が下方に移動することをスピーカ12から報知する。
他の例として、運転装置13は、本体14に着脱可能なヘッドホン33を更に備えても良い。運転装置13がヘッドホン33を備える場合、制御装置21は、報知部28、及び報知部29を更に備える。制御装置21では、図10に示す一連の処理が行われる。更に、制御装置21では、ヘッドホン33が本体14から外れたか否かが判定される。報知部28は、ヘッドホン33が本体14から外れている時にS203で人がボタン17に触れたことを検出部30が検出すると、ステップ2が上方に移動することをそのヘッドホン33から報知する。また、報知部29は、ヘッドホン33が本体14から外れている時にS204で人がボタン19に触れたことを検出部31が検出すると、ステップ2が下方に移動することをそのヘッドホン33から報知する。
運転装置13は、ヘッドホン33と対をなす応答のための手段を更に備えても良い。かかる場合、制御装置21は、判定部32を更に備える。例えば、信号出力部24は、S206でYesと判定されても、開始条件が成立したことを判定部32が判定しなければ、第1信号を出力しない。信号出力部25は、S209でYesと判定されても、開始条件が成立したことを判定部32が判定しなければ、第2信号を出力しない。
実施の形態1及び2では、運転装置13がボタン18を備える例について説明した。即ち、信号出力部24は、ボタン17が押されても、ボタン18が押されていなければ第1信号を出力しない。信号出力部25は、ボタン19が押されても、ボタン18が押されていなければ第2信号を出力しない。運転装置13がボタン18を備える場合、保守員は、運転装置13を両手で操作する必要がある。
運転装置13はボタン18を備えることが好ましいが、運転装置13にボタン18が備えられていなくても良い。例えば、運転装置13がボタン18を備えていなければ、実施の形態1に示す例においてS102の処理は行われない。S101でYesと判定されると、S103の処理が行われる。同様に、運転装置13がボタン18を備えていなければ、実施の形態2に示す例においてS202の処理は行われない。S201でYesと判定されると、S203の処理が行われる。
実施の形態1及び2では、移動体がステップ2であるエスカレーターで運転装置13を利用する例について説明した。運転装置13は、移動体が踏み板である動く歩道で利用されても良い。かかる場合、運転装置13は、踏み板を駆動する装置を手動操作によって運転するために使用される。運転装置13からの第1信号及び第2信号により、踏み板は、特定の方向及びその方向とは反対の方向に移動する。他の例として、運転装置13は、移動体がかごであるエレベーターで利用されても良い。かかる場合、運転装置13は、かごを駆動する装置を手動操作によって運転するために使用される。運転装置13からの第1信号及び第2信号により、かごは、昇降路内を上方及び下方に移動する。
実施の形態1及び2において、符号22~32は、制御装置21が有する機能を示す。図11は、制御装置21のハードウェア資源の例を示す図である。制御装置21は、ハードウェア資源として、例えばプロセッサ41とメモリ42とを含む処理回路40を備える。メモリ42は、例えば半導体メモリである。制御装置21は、メモリ42に記憶されたプログラムをプロセッサ41によって実行することにより、符号22~32に示す各部の機能を実現する。
図12は、制御装置21のハードウェア資源の他の例を示す図である。図12に示す例では、制御装置21は、例えばプロセッサ41、メモリ42、及び専用ハードウェア43を含む処理回路40を備える。図12は、制御装置21が有する機能の一部を専用ハードウェア43によって実現する例を示す。制御装置21が有する機能の全部を専用ハードウェア43によって実現しても良い。専用ハードウェア43として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
1 トラス、 2 ステップ、 3 乗降口、 4 乗降口、 5 機械室、 6 電動機、 7 制御装置、 8 減速機、 9 スプロケット、 10 移動手摺、 11 駆動機、 12 スピーカ、 13 運転装置、 14 本体、 15 通信線、 16 切替スイッチ、 17~19 ボタン、 20 スピーカ、 21 制御装置、 22~23 報知部、 24~27 信号出力部、 28~29 報知部、 30~31 検出部、 32 判定部、 33 ヘッドホン、 40 処理回路、 41 プロセッサ、 42 メモリ、 43 専用ハードウェア

Claims (8)

  1. 移動体を駆動する駆動装置を手動操作によって運転するためのポータブル運転装置であって、
    本体に設けられ、第1位置に変位可能な第1ボタンと、
    前記第1位置で前記第1ボタンが押されると、前記移動体を第1方向に移動させるための信号を、前記駆動装置を制御する制御装置に出力する第1出力手段と、
    前記本体に設けられ、第2位置に変位可能な第2ボタンと、
    前記第2位置で前記第2ボタンが押されると、前記移動体を前記第1方向とは反対の第2方向に移動させるための信号を、前記制御装置に出力する第2出力手段と、
    前記本体に設けられた第1スピーカと、
    前記第1ボタンが前記第1位置に配置されると、前記移動体が前記第1方向に移動することを前記第1スピーカから報知する第1報知手段と、
    前記第2ボタンが前記第2位置に配置されると、前記移動体が前記第2方向に移動することを前記第1スピーカから報知する第2報知手段と、
    を備えたポータブル運転装置。
  2. 前記第1ボタンが前記第1位置に配置されると、前記移動体が前記第1方向に移動することを前記本体には設けられていない第2スピーカから報知させるための信号を、前記制御装置に出力する第3出力手段と、
    前記第2ボタンが前記第2位置に配置されると、前記移動体が前記第2方向に移動することを前記第2スピーカから報知させるための信号を、前記制御装置に出力する第4出力手段と、
    を更に備えた請求項1に記載のポータブル運転装置。
  3. 前記本体に着脱可能なヘッドホンと、
    前記ヘッドホンが前記本体から外れている時に前記第1ボタンが前記第1位置に配置されると、前記移動体が前記第1方向に移動することを前記ヘッドホンから報知する第3報知手段と、
    前記ヘッドホンが前記本体から外れている時に前記第2ボタンが前記第2位置に配置されると、前記移動体が前記第2方向に移動することを前記ヘッドホンから報知する第4報知手段と、
    を更に備えた請求項1に記載のポータブル運転装置。
  4. 移動体を駆動する駆動装置を手動操作によって運転するためのポータブル運転装置であって、
    本体に設けられた第1ボタンと、
    前記第1ボタンに人が触れたことを検出する第1検出手段と、
    前記本体に設けられた第1スピーカと、
    前記第1ボタンに触れたことを前記第1検出手段が検出すると、前記移動体が第1方向に移動することを前記第1スピーカから報知する第1報知手段と、
    前記第1報知手段による報知が行われた後に前記第1ボタンが押されると、前記移動体を前記第1方向に移動させるための信号を、前記駆動装置を制御する制御装置に出力する第1出力手段と、
    前記本体に設けられた第2ボタンと、
    前記第2ボタンに人が触れたことを検出する第2検出手段と、
    前記第2ボタンに触れたことを前記第2検出手段が検出すると、前記移動体が前記第1方向とは反対の第2方向に移動することを前記第1スピーカから報知する第2報知手段と、
    前記第2報知手段による報知が行われた後に前記第2ボタンが押されると、前記移動体を前記第2方向に移動させるための信号を、前記制御装置に出力する第2出力手段と、
    を備えたポータブル運転装置。
  5. 前記第1ボタンに触れたことを前記第1検出手段が検出すると、前記移動体が前記第1方向に移動することを前記本体には設けられていない第2スピーカから報知させるための信号を、前記制御装置に出力する第3出力手段と、
    前記第2ボタンに触れたことを前記第2検出手段が検出すると、前記移動体が前記第2方向に移動することを前記第2スピーカから報知させるための信号を、前記制御装置に出力する第4出力手段と、
    を更に備えた請求項4に記載のポータブル運転装置。
  6. 前記本体に着脱可能なヘッドホンと、
    前記ヘッドホンが前記本体から外れている時に前記第1ボタンに触れたことを前記第1検出手段が検出すると、前記移動体が前記第1方向に移動することを前記ヘッドホンから報知する第3報知手段と、
    前記ヘッドホンが前記本体から外れている時に前記第2ボタンに触れたことを前記第2検出手段が検出すると、前記移動体が前記第2方向に移動することを前記ヘッドホンから報知する第4報知手段と、
    を更に備えた請求項4に記載のポータブル運転装置。
  7. 前記ヘッドホンと対をなす応答手段と、
    前記応答手段からの応答に基づいて、特定の開始条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
    を更に備え、
    前記第1出力手段は、前記第1ボタンが押されても、前記開始条件が成立したことを前記判定手段が判定していなければ前記移動体を前記第1方向に移動させるための信号を出力せず、
    前記第2出力手段は、前記第2ボタンが押されても、前記開始条件が成立したことを前記判定手段が判定していなければ前記移動体を前記第2方向に移動させるための信号を出力しない請求項3又は請求項6に記載のポータブル運転装置。
  8. 前記本体に設けられ、前記第1ボタン及び前記第2ボタンの間に配置された第3ボタンを更に備え、
    前記第1出力手段は、前記第1ボタンが押されても、前記第3ボタンが押されていなければ前記移動体を前記第1方向に移動させるための信号を出力せず、
    前記第2出力手段は、前記第2ボタンが押されても、前記第3ボタンが押されていなければ前記移動体を前記第2方向に移動させるための信号を出力しない請求項1から請求項7の何れか一項に記載のポータブル運転装置。
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