JP5287354B2 - エレベーターの呼び登録装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベーターの呼び登録装置に関するものである。
従来、エレベーターの乗場で待っている使用者がエレベーターを呼ぶ場合、エレベーター乗場のエレベータードア近くに設置されている上方向及び下方向の乗場呼びボタンのうち使用者が所望する方向の乗場呼びボタンを押下することによって、乗場呼びを登録するようになっている。
しかし、このようにボタンを操作して乗場呼び登録を行う呼び登録装置においては、車いす利用者や手が不自由な利用者、また健常者であっても荷物で両手がふさがっている利用者にとっては、乗場呼びボタンを操作することが難しく利便性が悪いという問題があった。そこで、近年、不特定話者の発声した音声を認識する音声認識技術の向上に伴い、この音声認識技術を利用して乗場呼び登録や行先呼び登録を行うようになった。
従来におけるエレベーターの呼び登録装置においては、このような音声認識により乗場呼び登録を行うものとして、エレベーター乗場にマイクロホンを設置し、このマイクロホンを通して入力される乗場呼び音声を音声認識装置により認識して乗場呼びを登録する呼び登録装置であって、マイクロホンの近傍の表示装置に、音声認識装置が音声認識に成功したときに当該認識内容を表示し、音声認識装置が音声認識に不成功であったときに音声認識不成功の旨を表示するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来におけるエレベーターの呼び登録装置においては、「玄関」や「レストラン」等のビル内の目的場所を発声して乗場呼びや行先呼びを登録するものとして、エレベーターの設備にマイクロホンを設置し、このマイクロホンを通して入力される音声を音声認識装置によって認識して呼びを登録する呼び登録装置であって、当該エレベーターの設置されているビル内の各階床にある店、部署や住居等の情報を記憶するビル情報記憶機能と、音声認識装置により認識した音声とビル情報記憶機能に記憶している情報とから認識した音声の登録された階床を選択して行先階を出力する行先階検出機能と、を備え、行先階登録に成功した場合にはその旨や登録階床を、行先階登録に失敗した場合にはその旨や再入力を求める旨を、認識した音声の登録された階床が複数ある場合にはその旨やさらに特定する情報の入力を求める旨を、スピーカから利用者へとアナウンスするものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平06−255911号公報 特開2002−128404号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に示された従来におけるエレベーターの呼び登録装置のいずれにおいても、音声認識に成功するか否かについては、マイクロホン周辺の雑音、利用者とマイクロホンとの距離や利用者の発声量の違い等の多くの要因が影響するため、音声入力による行先階の認識ができず、呼び登録ができないという事態が少なからず発生し得る。
この場合、呼び登録(音声認識)に失敗した旨や再入力を求める旨を利用者に伝えるだけであって、利用者は所望の呼び登録が成功するまで、目的階を何度も発声したり、手荷物を置いてから乗場呼びボタンの操作により呼び登録を行うという行為が必要となり、呼び登録に成功するまでは利用者の待つ乗場へとエレベーターが来ることもなく、その結果、目的階到着まで多大な時間が必要となって利便性が低下する課題や、これに起因してエレベーターの運転効率が低下してしまうという課題がある。
また、特許文献2に示されたものにおいては、音声認識には成功したものの行先候補階床が複数あって行先を1つに絞ることができずに呼び登録を行うことができない場合には、その旨及びさらに特定する情報の入力を求める旨を利用者にアナウンスする。
この場合においても、呼び登録ができない旨やさらなる入力を求める旨を利用者に伝えるだけであって、利用者は所望の呼び登録が成功するまで目的階を何度も発声する等の行為が必要となる点は同様であり、前述と同じような課題がある。
この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、音声認識による呼び登録に失敗した場合であっても、利用者のいる乗場にエレベーターが到着するまでの待ち時間を短縮し、目的階到着にかかる時間を短縮して利便性を向上させることができるとともに、エレベーターの運転効率を向上させることが可能であるエレベーターの呼び登録装置を得るものである。
この発明に係るエレベーターの呼び登録装置においては、エレベーターかごが停止する階床の乗場に設けられ、利用者が音声を入力する音声入力手段と、音声認識によって、前記音声入力手段へと入力された前記音声の意味する行先階の認識を行う行先階認識手段と、前記行先階認識手段の認識結果に基づいて、乗場呼び登録と行先呼び登録を行う呼び登録手段と、を備え、前記呼び登録手段は、前記行先階認識手段による前記音声の意味する行先階の認識が失敗した場合に、前記エレベーターかごを、到着後の運転方向を定めずに、前記音声の入力がなされた前記音声入力手段の設けられた階床へと呼ぶ回送呼び登録を行う構成とする。
この発明はエレベーターの呼び登録装置において、エレベーターかごが停止する階床の乗場に設けられ、利用者が音声を入力する音声入力手段と、音声認識によって、前記音声入力手段へと入力された前記音声の意味する行先階の認識を行う行先階認識手段と、前記行先階認識手段の認識結果に基づいて、乗場呼び登録と行先呼び登録を行う呼び登録手段と、を備え、前記呼び登録手段は、前記行先階認識手段による前記音声の意味する行先階の認識が失敗した場合に、前記エレベーターかごを、到着後の運転方向を定めずに、前記音声の入力がなされた前記音声入力手段の設けられた階床へと呼ぶ回送呼び登録を行う構成としたことで、音声認識による呼び登録に失敗した場合であっても、利用者のいる乗場にエレベーターが到着するまでの待ち時間を短縮し、目的階到着にかかる時間を短縮して利便性を向上させることができるという効果を奏する。
この発明の実施の形態1に係るエレベーターの呼び登録装置の全体構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベーターの呼び登録装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベーターの呼び登録装置の動作を示すフロー図である。 この発明の実施の形態3に係るエレベーターの呼び登録装置の動作を示すフロー図である。
この発明を添付の図面に従い説明する。各図を通じて同符号は同一部分又は相当部分を示しており、その重複説明は適宜に簡略化又は省略する。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1はエレベーターの呼び登録装置の全体構成を示すブロック図、図2はエレベーターの呼び登録装置の動作を示すフロー図である。
図において1はエレベーターの昇降路(図示せず)内に昇降自在配置されたエレベーターかごであり、このエレベーターかご1は、当該エレベーターの運転全般を司るエレベーター制御装置2により、その運行が制御されている。
前記エレベーターかご1が停止する階床に設けられた図示しない乗場には、当該エレベーターの利用者が操作することにより、この階床の前記乗場への乗場呼びを登録するための乗場呼びボタン3が設置されている。この乗場呼びボタン3は、上端階及び下端階を除き、上方向乗場呼びを登録するための上方向ボタンと下方向乗場呼びを登録するための下方向ボタンとからなり、上端階や下端階においては、これら上方向ボタン及び下方向ボタンのいずれか一方のみからなっている。
また、前記乗場には、利用者が音声を入力するための例えばマイクロホンからなる音声入力手段4が設置されており、この音声入力手段4に入力された利用者の音声の音波は電気信号に変換されて音声信号として出力されて、行先階認識手段5へと入力される。この行先階認識手段5は、前記音声入力手段4より入力された前記音声信号から、音声認識によって、音声入力有無の判断や音声の意味する行先階の認識を行い、行先階認識結果を呼び登録手段6へと出力する。この行先階認識結果には、行先階認識に成功した場合には当該認識した行先階についての情報が含まれており、行先階認識に失敗した場合にはその旨が含まれている。
この呼び登録手段6には、前記乗場呼びボタン3から出力される前記乗場呼びボタン3に対する操作に関する情報である乗場呼びボタン操作情報も入力されており、前記呼び登録手段6は、前記行先階認識手段5からの前記行先階認識結果及び前記乗場呼びボタン操作情報に基づいて、利用者によりなされた音声入力やボタン操作に対して、当該エレベーターにおいて行われる呼び登録の判断を行うものである。
この当該エレベーターにおいて行われる呼び登録には、乗場呼び登録、行先呼び登録及び回送呼び登録の三種があり、これらの呼び登録はそれぞれ、乗場呼び登録手段7、行先呼び登録手段8及び回送呼び登録手段9により行われる。
なお、ここで、前記呼び登録手段6、前記乗場呼び登録手段7、前記行先呼び登録手段8及び前記回送呼び登録手段9の機能を統合した呼び登録手段を設けるようにしてもよい。
乗場呼び登録は、到着後の運転方向を定めて、呼び登録操作のなされた階床へと前記エレベーターかご1を呼ぶ登録であり、到着後の運転方向に応じて上方向乗場呼び登録及び下方向乗場呼び登録がある。
行先呼び登録は、行先として指定された階床へと前記エレベーターかご1を呼ぶ(走行させる)登録である。
そして、回送呼び登録は、到着後の運転方向を定めずに、呼び登録操作のなされた階床へと前記エレベーターかご1を呼ぶ登録であり、前記エレベーターかご1は当該呼び登録操作のなされた階床へと到着後、この階床にて待機する。
前記呼び登録手段6は、当該エレベーターにおいて行われる呼び登録の判断に基づいて、前記乗場呼び登録手段7、前記行先呼び登録手段8及び前記回送呼び登録手段9へと、それぞれ乗場呼び登録情報、行先呼び登録情報及び回送呼び登録情報を出力する。
前記乗場呼び登録手段7は、この乗場呼び登録情報に基づいて乗場呼び登録を行う。この際、登録された呼びが上方向乗場呼びであれば当該呼び登録操作のなされた階床の上方向呼び登録ボタンを点灯させ、また、登録された呼びが下方向乗場呼びであれば当該呼び登録操作のなされた階床の下方向呼び登録ボタンを点灯させることにより、到着後の運転方向を利用者へと表示する。
また、前記行先呼び登録手段8は、前記行先階登録情報に基づいて行先呼び登録を行い、前記回送呼び登録手段9は、前記回送呼び登録情報に基づいて回送呼び登録を行う。この前記回送呼び登録手段9による回送呼び登録が行われる際には、前述の乗場呼び登録の場合とは異なり、到着後の運転方向を定めていないため、前記乗場呼びボタン3の点灯表示は行われない。
そして、前記エレベーター制御装置2は、これらの前記乗場呼び登録手段7、前記行先呼び登録手段8及び前記回送呼び登録手段9により登録された乗場呼び登録、行先呼び登録及び回送呼び登録に応答するよう前記エレベーターかご1の運転を制御する。
この実施の形態にあっては、呼び登録装置は、図2に示す一連のフローに従って動作する。
まず、ステップS1において、前記行先階認識手段5は、前記音声信号に基づいて、前記音声入力手段4に対して音声入力がなされたか否かについて判断を行う。この判断において、前記音声入力手段4に対して音声入力がなされていないと判断された場合には、ステップS5へと移行してフローは終了する。
一方、ステップS1の判断において前記音声入力手段4に対して音声入力がなされたと判断された場合には、ステップS2へと進み、前記呼び登録手段6は、前記行先階認識手段5からの前記行先階認識情報に基づいて、前記行先階認識手段5による行先階認識が成功したか否かについて判断を行う。
この判断において、前記行先階認識手段5による行先階認識が成功したと判断された場合には、ステップS3へと移り、前記呼び登録手段6は、前記乗場呼び登録手段7へと前記乗場呼び登録情報を出力し、これを受けた前記乗場呼び登録手段7は乗場呼び登録を行う。
また、同時に、前記呼び登録手段6は、前記行先呼び登録手段8へと前記行先呼び登録情報を出力し、これを受けた前記行先呼び登録手段8は、前記音声入力手段4への入力から前記行先階認識手段5での音声認識により認識された行先階への行先呼び登録を行う。そして、ステップS5に至り一連の動作フローは終了する。
なお、これらの呼び登録に応答して、前記エレベーターかご1は、前記エレベーター制御装置2の制御により当該呼び登録操作すなわち音声入力がなされた階床へと配車された上で、続いて音声入力された行先階へと走行される。
一方、ステップS2の判断において、前記行先階認識手段5による行先階認識が失敗したと判断された場合には、ステップS4へと移行して、前記呼び登録手段6は、前記回送呼び登録手段9へと前記回送呼び登録情報を出力し、これを受けた前記回送呼び登録手段9は回送呼び登録を行う。そして、ステップS5に至り一連の動作フローは終了する。
なお、この呼び登録に応答して、前記エレベーターかご1は、前記エレベーター制御装置2の制御により当該呼び登録操作すなわち音声入力がなされた階床へと配車された後、この階床で待機される。
以上のように構成されたエレベーターの呼び登録装置においては、エレベーターの乗場に設けられた音声入力手段へと入力された音声の意味する行先階の認識を、音声認識により行先階認識手段で行い、この行先階認識手段の行先階認識が成功した場合には、音声が入力された階床への乗場呼び登録と認識した行先階への行先呼び登録とを行い、行先階認識が失敗した場合には、到着後の運転方向を定めずに、エレベーターかごを音声が入力された階床へと呼ぶ回送呼び登録を行う呼び登録手段を設けたことにより、音声認識の成功失敗に関わらず音声入力階へとエレベーターかごを呼ぶことができ、利用者のいる乗場にエレベーターが到着するまでの待ち時間を短縮し、目的階到着にかかる時間を短縮して利便性を向上させることが可能である。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係るもので、エレベーターの呼び登録装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態2は、前述した実施の形態1の構成及び動作に加えて、乗場呼び登録及び行先呼び登録を回送呼び登録よりも優先して行う、つまり、既に回送呼び登録がなされている状態において、音声入力による行先階認識に成功し、又は、乗場呼びボタンが操作された場合には、登録済みの回送呼び登録を取消した上で乗場呼び登録や行先呼び登録を行うようにしたものである。
すなわち、この実施の形態にあっては、構成は実施の形態1と同様であって、呼び登録装置の動作は図3に示す一連のフローに従って行われる。
まず、ステップS11において、前記行先階認識手段5は、前記音声信号に基づいて、前記音声入力手段4に対して音声入力がなされたか否かについて判断を行う。この判断において、前記音声入力手段4に対して音声入力がなされていないと判断された場合には、ステップS17へと移行してフローは終了する。
一方、ステップS11の判断において前記音声入力手段4に対して音声入力がなされたと判断された場合には、ステップS12へと進み、前記呼び登録手段6は、前記行先階認識手段5からの前記行先階認識情報に基づいて、前記行先階認識手段5による行先階認識が成功したか否かについて判断を行う。
この判断において、前記行先階認識手段5による行先階認識が失敗したと判断された場合には、ステップS13へと移行して、前記呼び登録手段6は、前記回送呼び登録手段9へと前記回送呼び登録情報を出力し、これを受けた前記回送呼び登録手段9は回送呼び登録を行う。そして、ステップS17に至り一連の動作フローは終了する。
なお、この呼び登録に応答して、前記エレベーター制御装置2の制御により当該呼び登録操作すなわち音声入力がなされた階床への前記エレベーターかご1の配車が開始される。
一方、ステップS12の判断において、前記行先階認識手段5による行先階認識が成功したと判断された場合には、ステップS14へと移り、前記呼び登録手段6は、既に前記回送呼び登録手段9により登録されている回送呼び登録があるか否かについて確認を行う。
この確認において、既に前記回送呼び登録手段9により登録されている回送呼び登録があることが確認された場合には、ステップS15へと移行して、前記呼び登録手段6は前記回送呼び登録手段9へと登録済みの回送呼び登録を取消すように指令を出し、これを受けた前記回送呼び登録手段9により回送呼び登録取消が行われた後、ステップS16へと進む。
一方、ステップ14の確認において、既に前記回送呼び登録手段9により登録されている回送呼び登録がないことが確認された場合には、ステップS14からステップS16へと直接移行する。
このステップS16においては、前記呼び登録手段6は、前記乗場呼び登録手段7へと前記乗場呼び登録情報を出力し、これを受けた前記乗場呼び登録手段7は乗場呼び登録を行う。
また、同時に、前記呼び登録手段6は、前記行先呼び登録手段8へと前記行先呼び登録情報を出力し、これを受けた前記行先呼び登録手段8は、前記音声入力手段4への入力から前記行先階認識手段5での音声認識により認識された行先階への行先呼び登録を行った後、動作フローはステップS17に至り終了する。
そして、これらの呼び登録に応答して、前記エレベーターかご1は、前記エレベーター制御装置2の制御により当該呼び登録操作すなわち音声入力がなされた階床へと配車された上で、続いて音声入力された行先階へと走行される。
なお、ここでは、既に回送呼び登録がなされている状態において音声入力による行先階認識に成功した場合についての動作を説明したが、既に回送呼び登録がなされている状態において前記乗場呼びボタン3が操作された場合においても、同様に登録済みの回送呼び登録を取消した上で乗場呼び登録を行う。
以上のように構成されたエレベーターの呼び登録装置においては、実施の形態1と同様の効果を奏することができるのに加えて、行先階認識手段による行先階認識が成功した場合に既に回送呼び登録がなされているときには、呼び登録手段により、当該回送呼び登録の取消を行うとともに、行先階認識手段の認識結果に基づいて音声入力階への乗場呼び登録と認識した行先階への行先呼び登録とを行うようにしたため、音声入力による行先階認識を失敗して到着後の運転方向を定めない回送呼びが登録された後に、音声の再入力により行先階認識に成功した場合には、速やかにこの回送呼びを乗場呼び及び行先呼びへと変更することができ、エレベーターの運転効率を向上することが可能である。
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3に係るもので、エレベーターの呼び登録装置の動作を示すフロー図である。
ここで説明する実施の形態3は、前述した実施の形態1又は実施の形態2の構成及び動作に加えて、回送呼び登録がなされてから再び音声入力手段に音声入力がなされることなく所定時間が経過した場合には、当該回送呼び登録を取消すようにしたものである。
すなわち、この実施の形態にあっては、構成は実施の形態1又は実施の形態2と同様であって、呼び登録装置の動作は図4に示す一連のフローに従って行われる。なお、ここでは、実施の形態2の構成及び動作に加えて前述の動作を行うようにした場合について説明する。
まず、ステップS21において、前記行先階認識手段5は、前記音声信号に基づいて、前記音声入力手段4に対して音声入力がなされたか否かについて判断を行う。
この判断において前記音声入力手段4に対して音声入力がなされたと判断された場合には、ステップS22へと進み、前記呼び登録手段6は、前記行先階認識手段5からの前記行先階認識情報に基づいて、前記行先階認識手段5による行先階認識が成功したか否かについて判断を行う。
この判断において、前記行先階認識手段5による行先階認識が失敗したと判断された場合には、ステップS23へと移行して、前記呼び登録手段6は、前記回送呼び登録手段9へと前記回送呼び登録情報を出力し、これを受けた前記回送呼び登録手段9は回送呼び登録を行う。そして、ステップS24へと進み、前記呼び登録手段6は、当該回送呼び登録がなされてからの経過時間の測定を開始した後、動作フローはステップS30に至り終了する。
なお、この呼び登録に応答して、前記エレベーター制御装置2の制御により当該呼び登録操作すなわち音声入力がなされた階床への前記エレベーターかご1の配車が開始される。
一方、ステップS22の判断において、前記行先階認識手段5による行先階認識が成功したと判断された場合には、ステップS25へと移り、前記呼び登録手段6は、既に前記回送呼び登録手段9により登録されている回送呼び登録があるか否かについて確認を行う。
この確認において、既に前記回送呼び登録手段9により登録されている回送呼び登録があることが確認された場合には、ステップS26へと移行して、前記呼び登録手段6は前記回送呼び登録手段9へと登録済みの回送呼び登録を取消すように指令を出し、これを受けた前記回送呼び登録手段9により回送呼び登録取消が行われた後、ステップS27へと進む。
一方、ステップ25の確認において、既に前記回送呼び登録手段9により登録されている回送呼び登録がないことが確認された場合には、ステップS25からステップS27へと直接移行する。
このステップS27においては、前記呼び登録手段6は、前記乗場呼び登録手段7へと前記乗場呼び登録情報を出力し、これを受けた前記乗場呼び登録手段7は乗場呼び登録を行う。
また、同時に、前記呼び登録手段6は、前記行先呼び登録手段8へと前記行先呼び登録情報を出力し、これを受けた前記行先呼び登録手段8は、前記音声入力手段4への入力から前記行先階認識手段5での音声認識により認識された行先階への行先呼び登録を行う。そして、ステップS30に至り一連の動作フローは終了する。
なお、これらの呼び登録に応答して、前記エレベーターかご1は、前記エレベーター制御装置2の制御により当該呼び登録操作すなわち音声入力がなされた階床へと配車された上で、続いて音声入力された行先階へと走行される。
一方、ステップS21の判断において、前記音声入力手段4に対して音声入力がなされていないと判断された場合には、ステップS28へと移行して、前記呼び登録手段6は、ステップS33において測定を開始した回送呼び登録がなされてからの経過時間が、所定時間を経過しているか否かについて確認を行う。
この確認において、回送呼び登録がなされてからの経過時間が前記所定時間を経過していることが確認された場合には、ステップS29へと進み、前記呼び登録手段6は前記回送呼び登録手段9へと登録済みの回送呼び登録を取消すように指令を出し、これを受けた前記回送呼び登録手段9により回送呼び登録取消が行われた後、動作フローはステップS30に至り終了する。
一方、ステップS28の確認において、回送呼び登録がなされてからの経過時間が前記所定時間を経過していないことが確認された場合には、そのままステップS30へと進み一連の動作フローは終了する。
以上のように構成されたエレベーターの呼び登録装置においては、実施の形態1又は実施の形態2と同様の効果を奏することができるのに加えて、既に回送呼び登録がなされている場合において当該回送呼び登録がなされてから所定時間継続して前記音声入力手段への音声入力がないときには、呼び登録手段により当該回送呼び登録の取消を行うようにしたことで、音声入力による行先階認識を失敗して到着後の運転方向を定めない回送呼びが登録された後に、所定時間音声の再入力がない場合には、速やかにこの回送呼び取消すことで無駄な回送を抑制し、エレベーターの運転効率を向上することが可能である。
1 エレベーターかご
2 エレベーター制御装置
3 乗場呼びボタン
4 音声入力手段
5 行先階認識手段
6 呼び登録手段
7 乗場呼び登録手段
8 行先呼び登録手段
9 回送呼び登録手段

Claims (3)

  1. エレベーターかごが停止する階床の乗場に設けられ、利用者が音声を入力する音声入力手段と、
    音声認識によって、前記音声入力手段へと入力された前記音声の意味する行先階の認識を行う行先階認識手段と、
    前記行先階認識手段の認識結果に基づいて、乗場呼び登録と行先呼び登録とを行う呼び登録手段と、を備え、
    前記呼び登録手段は、前記行先階認識手段による前記音声の意味する行先階の認識が失敗した場合に、前記エレベーターかごを、到着後の運転方向を定めずに、前記音声の入力がなされた前記音声入力手段の設けられた階床へと呼ぶ回送呼び登録を行うことを特徴とするエレベーターの呼び登録装置。
  2. 前記呼び登録手段は、前記行先階認識手段による前記音声の意味する行先階の認識が成功した場合に、既に回送呼び登録がなされているときには、当該回送呼び登録の取消を行うとともに、前記行先階認識手段の認識結果に基づいて乗場呼び登録と行先呼び登録とを行うことを特徴とする請求項1に記載のエレベーターの呼び登録装置。
  3. 前記行先階認識手段は、前記音声入力手段への音声入力の有無の判断を行い、
    前記呼び登録手段は、既に回送呼び登録がなされている場合において、前記行先階認識手段による音声入力有無の判断結果に基づいて、当該回送呼び登録がなされてから所定時間継続して前記音声入力手段への音声入力がないと判断されるときには、当該回送呼び登録の取消を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載のエレベーターの呼び登録装置。
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