JP7272112B2 - サーボシステムのパラメータ同定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ及びその負荷を含む制御対象の運動を制御するサーボシステムにおいて、制御対象の慣性モーメント、粘性抵抗係数、クーロン摩擦からなるメカニカルパラメータを同定する技術に関するものである。
サーボ制御では、適切な制御設定を行うために、制御対象の慣性モーメントや負荷トルク等のメカニカルパラメータを知る必要がある。特に、慣性モーメントは重要なパラメータであり、これが未知である場合には適切な制御ゲインを設定できず、位置指令や速度指令等に対して良好な追従性が得られなかったり振動的な動きになったりする場合がある。
ここで、制御対象の慣性モーメントを推定する技術は、従来から種々提供されている。
例えば、特許文献1には、図10に示すように、トルク指令信号をハイパスフィルタ11により演算した信号ΔTとモータの加速度フィードバック信号をハイパスフィルタ12により演算した信号Δbと推定値記憶手段13の出力とを用いて、トルク指令信号の今回値及び前回値の差分の誤差eを求め、加速度フィードバック信号中の振動が所定の閾値以上である時は慣性モーメントの推定ゲインに0以上1未満の係数αを掛けた値を誤差eに乗算し、上記振動が閾値未満である時は推定ゲインをそのまま誤差eに乗算することにより、定常的な外乱や振動に影響されずに慣性モーメント推定値Jを逐次同定する方法が記載されている。
また、特許文献2に記載された、電動機駆動軸の慣性モーメント及び摩擦を同時に推定するサーボ制御装置では、図11に示すように、速度制御部21から出力されるトルク指令に正弦波状指令を重畳し、電流制御部22及びアンプ23を介しトルク定数Kを乗算して制御対象30に与える。そして、イナーシャ・摩擦推定部40では、サンプリング部41,42を介して電流フィードバック値i(n)FB及び速度フィードバック値ω(n)FBを取り込み、逆関数推定部44は、推定誤差e(n)が小さくなるようにサンプリング周期ごとに係数(推定イナーシャJ及び推定摩擦C(推定粘性摩擦及び推定クーロン摩擦))を演算する。また、逆関数モデル43は上記係数に基づき計算式を更新して推定電流値x(n)を生成し、このx(n)と前記i(n)FBとの偏差を推定誤差e(n)として逆関数推定部44に入力している。
更に、特許文献3や非特許文献1には、正負対称の周期的な速度指令を与え、外乱オブザーバにより負荷トルクとして推定された値に速度や加速度等を乗じて積分することで慣性モーメント等の推定誤差を算出し、慣性モーメント、粘性抵抗係数、クーロン摩擦の推定値を更新するサーボ制御装置が記載されている。
図12はこのサーボ制御装置のブロック図であり、正負対称の周期的な速度指令ω、加速度指令ω’がフィードバック制御部52とフィードフォワード制御部51とにそれぞれ入力され、これらから出力されるフィードバック信号UFB及びトルク指令τと外乱補償信号(推定外乱)dとを加減算して得たトルク指令uに相当するトルクが負荷機械53に印加される。外乱補償部54は、トルク指令u及び負荷機械53の角速度検出値ωから外乱補償信号d及び内部信号ベクトル[φ]を演算してパラメータ同定部55に出力し、パラメータ同定部55は、慣性モーメント、粘性抵抗係数、定常外乱及びクーロン摩擦の各同定値J,D,d ,T を求めてフィードフォワード制御部51、フィードバック制御部52、外乱補償部54に出力する。
図13はパラメータ同定部55を示しており、内部信号ベクトル[φ]を構成する内部信号q,q’,q及び外乱補償信号dを用いた乗算や積分を行って推定誤差δJ,δD及び定常外乱T を演算し、オブザーバモデルの慣性モーメントJ及び粘性抵抗係数Dを用いて慣性モーメント同定値J及び粘性抵抗係数同定値Dを求めると共に、T をクーロン摩擦同定値としてそのまま出力し、内部信号qと外乱補償信号dとに基づいて定常外乱同定値d を求めている。
特許第3796261号公報([0008],[0024]、図6等) 特許第4813618号公報([0033]~[0057]、図2~図7等) 特開平6-309008号公報([0007]~[0040]、図1~図4等)
粟屋伊智郎他、「クーロン摩擦が作用する機械運動系のパラメータ同定法」、日本機械学会論文集(C編)、59巻567号(1993-11)、論文No.93-0155
前記特許文献1,2を始めとする多くの従来技術では、制御装置内のメモリ容量を節約可能な逐次最小二乗法等を使ったオンライン同定方法が採用されている。これらのオンライン同定方法では、原理上は、無限に長い過去からのデータを反映して逐次同定することもでき、メモリの節約だけでなくノイズに対しても堅牢な同定が可能であるという利点がある。
一方、サーボシステムでは、時として、機械系パラメータが急変する事態も起こり得る。例えば、一軸ステージに様々な負荷を載せて搬送する場合、負荷によってサーボシステムとしての慣性モーメントも変化するが、慣性モーメントの推定値が新たな真値に収束するまでは過去の推定値の影響を受けるため時間がかかる。このような問題に対しては、例えば忘却係数付きの逐次最小二乗法等を用いることで過去の推定値の影響を軽減することができるが、ノイズに対する堅牢性とのトレードオフとなるため、慣性モーメントの最適値を選択するのは容易ではない。
また、特許文献3や非特許文献1に記載された方法によれば、周期信号である速度指令の周期を適切に選ぶことで、短時間で各パラメータを同定することができる。しかし、同定のために、システムに対して周期的な速度指令を与えることが必須であり、上述した一軸ステージの例のような場合には、通常運転を行う中でパラメータを同定することはできない。
また、同じ機械を同じ条件で運転する場合において、通常、摩擦トルクや粘性抵抗係数は大きく変化することはないが、機械に異常が生じた場合に、著しい異常が生じる前兆として摩擦トルク等が大きく変化して見える場合がある。この種の変化を正確にとらえることができれば事故予防等に適用可能であるが、同じ機械を同じ条件で運転する目的の装置に対して日常的に各種パラメータを監視する目的の特殊運転を加えることは、可能であれば回避したいという要請がある。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、トルク指令に応じた電流をモータに通電してモータ及びその負荷機械を含む制御対象の運動を制御するサーボシステムにおいて、慣性モーメント等の機械系パラメータが変化する系においても、同定のための特殊な運転や大容量のメモリを必要とすることなく、短時間で慣性モーメント、粘性抵抗係数、クーロン摩擦からなる機械系パラメータを短時間で同定可能とした、サーボシステムのパラメータ同定方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、トルク指令に応じた電流をモータに通電して前記モータ及びその負荷機械からなる制御対象の運動を制御するサーボシステムを対象として、
更新のための所定条件を満たしている際の、モータ加速度とモータ速度とモータ速度の符号と印加トルクとの4信号からなる時系列データに基づいて、前記制御対象の慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを同定するサーボシステムのパラメータ同定方法において、
前記所定条件は、モータ速度の絶対値が第1閾値より大きく、かつ、モータ加速度の絶対値が第2閾値より大きいことであり、
時刻tにおける前記4信号をそれぞれX(t)(k=1~4)と表記した時に、時刻tにおいてモータ速度及びモータ加速度が前記所定条件を満たしている場合にのみ更新する変数Skl=Σ[X(t)×X(t)](k,l=1~4)を定義し、モータ速度の絶対値が前記第1閾値以下である間は前記変数Sklにゼロを与え、モータ速度の絶対値が前記第1閾値より大きくなった時点で前記変数Sklの更新を開始し、その後にモータが減速してモータ速度の絶対値が前記第1閾値以下になった時点で前記変数Sklの更新を完了し、後述する数式1の解として慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを同時に同定することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
前記数式Aを解いて慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを同定した直後に、その同定結果と前記Sklと前記Sklの更新回数である積算カウント数SUM=Σ1とを用いて、後述する数式5により求めた推定誤差εが所定の閾値εmaxを上回った場合にその時の同定結果を無効とすることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
数式1の解として得られる慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tの同定結果を第1同定結果と定義し、かつ、前記第1同定結果の移動平均値を第2同定結果と定義すると共に、前記第1同定結果が有効値として更新される度に移動平均演算を実行して前記第2同定結果を更新し、この第2同定結果である慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを制御に用いることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
前記第2同定結果を得るための移動平均点数及び移動平均値のリセットタイミングは、慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tのそれぞれについて個別に与えられることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1または2に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
数式1の解として得られる慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tの同定結果を第1同定結果と定義し、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tについては前記第1同定結果の移動平均値として得られる第2同定結果を定義し、前記第1同定結果が有効値として更新される度に移動平均演算を実行して前記第2同定結果を更新し、前記サーボシステムの制御には前記第2の同定結果を用いると共に、
クーロン摩擦Tについては、前記第1同定結果に対して速度極性別の移動平均値としてそれぞれ得られる第3同定結果及び第4同定結果を定義し、前記第1同定結果が有効値として更新される度に、速度極性に対応する側の移動平均演算を実行して前記第3同定結果または第4同定結果を更新し、前記サーボシステムの制御には速度極性に応じて前記第3同定結果または第4同定結果を用いることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
前記第3同定結果または第4同定結果を得るための移動平均点数及び移動平均値のリセットタイミングは、慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tのそれぞれについて個別に与えられることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項1~6の何れか1項に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
加減速運転を行う毎に慣性モーメントが変化するサーボシステムでは、前回までの運転により推定した粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを適用し、モータの印加トルクから粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを減じた値とモータ加速度とに基づいて慣性モーメントの暫定推定値をモータ加速中に求め、モータの減速過程においてモータの速度絶対値が前記第1閾値以下になって慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tの各真値が得られるまで、前記暫定推定値を前記サーボシステムの制御に用いることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項1~7の何れか1項に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、前記変数Sklの演算に浮動小数点演算を用いることを特徴とする。
本発明によれば、トルク指令に応じた電流をモータに通電してモータ及びその負荷機械からなる制御対象の運動を制御するサーボシステムにおいて、慣性モーメント等が変化する系においても、同定のための特殊な運転や大容量のメモリを必要とすることなく、短時間で慣性モーメント、粘性抵抗係数及びクーロン摩擦からなる機械系パラメータを同定することができる。
本発明の実施形態が適用されるサーボシステムのブロック図である。 本発明に係るパラメータ同定方法の第1実施例を示すフローチャートである。 本発明に係るパラメータ同定方法の第2実施例を示すフローチャートである。 本発明に係るパラメータ同定方法の第3実施例を示すフローチャートである。 図4のステップS410による移動平均処理の具体例を示す図である。 本発明に係るパラメータ同定方法の第4実施例を示すフローチャートである。 本発明に係るパラメータ同定方法の第5実施例を示すフローチャートである。 本発明に係るパラメータ同定方法の第6実施例を示すフローチャートである。 本発明に係るパラメータ同定方法の第7実施例を説明するためのモータ速度及びトルクのタイミングチャートである。 特許文献1に記載された慣性モーメント推定装置の主要部を示すブロック図である。 特許文献2に記載された電動機制御装置の主要部を示すブロック図である。 特許文献3に記載されたサーボ制御装置のブロック図である。 図12におけるパラメータ同定部の構成図である。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は、この実施形態に係る機械系パラメータ同定方法が適用されるサーボシステムのブロック図である。このサーボシステムは、モータ及び負荷機械からなる制御対象100の運動を制御するシステムであって、前記モータを駆動するために、速度指令v及びモータ速度vに基づいて速度制御器101からインバータ等の電流源102にトルク指令τを与え、このトルク指令τに応じた電流Iをモータに通電するシステムであり、モータによる印加トルクτ(=KτI)と共にモータ速度v及び加速度aを取得可能なシステムであるものとする。なお、図1において、103は減算手段、104は伝達関数(1/Js)によって表される制御対象100のモデル、105は近似摩擦特性を示す。
ここで、モータの加速度aは速度vの数値微分によって得ても良いし、モータ速度vはモータの回転子位置の数値微分によって得ても良い。また、モータによる印加トルクτは、トルク指令τから求めても良いし、モータに通電する電流Iの検出値から求めても良い。
更に、負荷トルクは、モータのゼロ速度近傍を除いて、モータ速度vに対してDv+Tsign(v)という形で近似可能であることを想定している。なお、sign(v)はモータ速度vの符号である。
上記の負荷トルク(Dv+Tsign(v))において、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tは、モータ及び負荷機械からなる制御対象の全慣性モーメント(以下、単に慣性モーメントという)Jと共に未知のパラメータであり、本発明による同定対象の機械系パラメータであるものとする。
次に、図2は本発明に係るパラメータ同定方法の第1実施例を示すフローチャートである。
この図2以降のフローチャートは、モータ速度vやモータ加速度a等の各データが更新される度に実行しても良いし、データ更新周期の整数倍の周期により実行しても良い。また、各フローチャートにおいて、「計測中」とは、パラメータ同定に関する計測を行っていることを示している。
更に、各フローチャートでは、サンプリング時刻tにおけるモータ加速度a、モータ速度v、モータ速度符号sign(v)、印加トルクτからなる4つの信号X(t)(k=1~4)を、それぞれX,X,X,Xと表記することとする。前述したごとく、モータ加速度Xはモータ速度Xの数値微分により求めた値でも良く、また、モータ速度Xはモータの回転子位置の数値微分により求めた値でも良い。
図2において、まず、計測中であって(S201Yes)、モータ速度絶対値|X|が第1閾値としてのvminより大きい場合(S202Yes)、または、計測中でなく(S201No)、モータ速度絶対値|X|が第1閾値のvminより大きく計測中のフラグをonにした場合(S205Yes,S206)、ステップS203に移行する。なお、ステップS202において|X|≦vminである場合(S202No)には、計測完了と判断して計測中のフラグをoffにしてから(S208)、ステップS209に進み、また、ステップS205において|X|≦vminである場合(S205No)には、後述する変数Sklを0にして(S207)、同定用定期処理を終了する。
ステップS203では、モータ加速度絶対値|X|を第2閾値としてのaminと比較し、|X|>aminの場合(S203Yes)にのみ、同定に関わる変数SklをSkl←Skl+Xにより更新し(S204)、|X|≦aminになったら同定用定期処理を終了する(S203No)。ここで、添字k=1~4,l=1~4である。
また、計測中にモータが減速していき、|X|≦vminになって計測が完了した場合には(S202No,S208)、その時点でSkl←Skl+Xの演算、言い換えればSkl=ΣXの演算が完了していると判断し、上記の変数(行列要素)Sklを用いて、慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを下記の数式1(特許請求の範囲における数式Aと同一)の解として求める。
Figure 0007272112000001
以下、上述した数式1の演算について説明する。
仮に、J,D,Tが全て真値であってモデル化誤差もない場合、トルクτはモータの加速度a及び速度vを用いて数式2のように表される。
Figure 0007272112000002

従って、数式2によりモデル化した場合の二乗誤差fは、数式3となる。
Figure 0007272112000003
数式3における二乗誤差fをJ,D,Tにより偏微分した値をそれぞれ0とすると、数式4が得られる。
Figure 0007272112000004
ここで、S11=Σa等を用いて数式4を変形すると、数式1が得られる。つまり、数式1の計算は、原理的にはオフラインの最小二乗法と同じである。ただし、オフライン最小二乗法の終段で必要となる行列要素の演算を運転中に行っているため、時系列データのメモリを確保する必要がない。また、変数Sklの行列要素を演算する際に、ステップS202により、負荷トルクが速度vに対して明らかに非線形となる極低速領域を除外していることに加えて、ステップS203により、慣性推定の妨げとなる低加速度についても除外しているため、慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを高精度に同定することができる。
同定時の運転パターンを指定しない場合、計測完了時におけるデータの点数や変数Sklの値のオーダーを事前に予測することはできないが、変数Sklに関して浮動小数点演算を採用することで、オーバーフロー等のリスクを回避することができる。
次に、図3は本発明に係るパラメータ同定方法の第2実施例を示すフローチャートである。
この第2実施例では、第1実施例における各ステップに加えて、ステップS304により、行列要素Sklと共にSklの更新回数である積算カウント数としてSUM←SUM+1、すなわちSUM=Σ1を得ておく。そして、Sklの更新を完了した時点で数式1によりJ,D,Tを算出し(S308,S309)、その後に、数式5(特許請求の範囲における数式Bと同一)によって表される推定誤差εを計算し(S310)、この推定誤差εが閾値εmaxより大きい場合にはその時に得たJ,D,Tを破棄し(S311Yes,S312)、推定誤差εが閾値εmax以下である場合にのみ、J,D,Tを同定結果として採用する(S311No,S313)。
Figure 0007272112000005

なお、図3におけるステップS301~S303,S305~S309は、図2に示した第1実施例のステップS201~S203,S205~S209にそれぞれ相当している。
この第2実施例において、ステップS311~S313による処理を追加した意義は次のとおりである。
実際のトルクτに対して、数式2によりモデル化した場合の1点あたりの二乗誤差f’は数式6のように表される。
Figure 0007272112000006
すなわち、前述の数式5に示した推定誤差εは、同定演算に使ったデータの1点あたりの二乗誤差を表している。例えば、モータ速度vが第1閾値vminをわずかに超えてから直ちに減速して第1閾値vmin以下になった場合、形式的に数式1を演算してもパラメータを正しく同定することができないが、その場合、1点あたりの二乗誤差f’(=ε)は大きな値となる。このため、数式5により演算した推定誤差εが所定の閾値εmaxを超えた場合には、その時の各パラメータの同定結果を無効として破棄することにより、誤った同定結果を採用することを防ぐようにしたものである。
次いで、図4は本発明に係るパラメータ同定方法の第3実施例を示すフローチャートである。なお、図4のステップS401~S409は、図2に示した第1実施例のステップS201~S209にそれぞれ相当している。
この第3実施例が第1実施例と異なる部分は、数式1により算出した値を第1同定結果とし(S409)、その移動平均値を第2同定結果として(S410)、この第2同定結果による各パラメータを制御に採用することにある。
上記ステップS410による移動平均処理の具体例を、図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、ステップS409による第1同定結果が入力される移動平均処理手段501では、各パラメータJ,D,Tに対して移動平均点数Nをそれぞれ設定可能であり、また、リセット指令に従って各パラメータJ,D,Tの移動平均値に対するリセットも個別に実行可能とする。例えば、ある装置を初めて駆動する場合には、全てのパラメータの移動平均値をリセットしてから起動し、また、同じ装置について慣性モーメントJだけが増減した場合には、慣性モーメントJに関する移動平均値のみをリセットすれば良い。なお、各パラメータに対する移動平均点数Nは、それぞれの同定結果のばらつきに基づいて設定すると良い。
図5(b)は、移動平均処理手段501の具体例であり、第1同定結果の格納位置を順次移動させながらリングバッファ501aに入力し、n点のデータを算術平均手段501bに入力して第2同定結果を得る。なお、算術平均手段501bでは、新たな入力を得るごとに結果を出力し、その後、n=Nとなるまで、nを1ずつ増加させている(リセット時はn=1)。
次に、図6は本発明に係るパラメータ同定方法の第4実施例を示すフローチャートである。
図6のステップS601~S612は、図3に示した第2実施例のステップS301~S312にそれぞれ相当し、図6のステップS613は図4に示した第3実施例のステップS410に相当している。
すなわち、この第4実施例は、数式5により求めた推定誤差εが閾値εmaxより大きい場合、その時の同定結果を無効として破棄し(S611Yes,S612)、推定誤差εが閾値εmax以下である場合の同定結果を第1同定結果として移動平均処理を行ってその移動平均値を第2同定結果として出力する(S611No,S613)ものであり、第2実施例と同様に、誤った同定結果によって制御が乱されるのを防ぐことができる。
次いで、図7は本発明に係るパラメータ同定方法の第5実施例を示すフローチャートである。
図7のステップS701~S709は、図4に示した第3実施例の実施例のステップS401~S409にそれぞれ相当している。
この第5実施例が第3実施例と異なるのは、クーロン摩擦Tに関して、モータ速度vの極性、すなわちモータの回転方向に応じて個別に移動平均処理を行い、実際の制御においても回転方向に応じて移動平均値を求めることで同定したクーロン摩擦T(回転方向の正逆に応じた第3同定結果、第4同定結果)を用いる点である。一方、慣性モーメントJ及び粘性抵抗Dについては、モータ速度vの極性を考慮せずに移動平均処理を行う(図7のステップS710)。
この第5実施例は、負荷トルクに重力に起因するような項が加わる場合、それは回転方向によらない一定トルクと現われ、更にクーロン摩擦が加わると、見かけ上、回転方向に応じて異なったクーロン摩擦が働くように見えることに備えたものである。
本実施例のようにモータの回転方向ごとにクーロン摩擦Tを同定し、その結果を用いて回転方向に応じた摩擦補償を行うことで、サーボ制御性能の向上を図ることができる。
次に、図8は本発明に係るパラメータ同定方法の第6実施例を示すフローチャートである。
図8のステップS801~S812は、図6に示した第4実施例のステップS401~S412にそれぞれ相当し、図8のステップS813は、図7に示した第5実施例のステップS710に相当している。
この第6実施例によれば、第4実施例と同様に、誤った同定結果に乱されるのを防ぐことができ、また、第5実施例と同様に、回転方向に応じた摩擦補償を可能にしてサーボ制御性能の向上を図ることができる。
次に、本発明に係るパラメータ同定方法の第7実施例を、図9を参照しつつ説明する。
この第7実施形態は、加減速運転を行う毎に慣性モーメントJが変わり得るサーボシステムにおいて、前回までの運転により推定した粘性抵抗係数Dとクーロン摩擦Tとを用いて、印加トルクから粘性抵抗係数Dとクーロン摩擦Tとを減じた値とモータ加速度とに基づいて、慣性モーメントJの暫定推定値をモータ加速中に求めるようにしたものである。
図9は、この実施形態におけるトルクτ及びモータ速度vのタイミングチャートである。
ここでは、モータ速度vのパターンが台形(台形加減速パターン)である場合を例示しているが、速度パターンはこの形に限らなくても良い。
この場合、慣性モーメントJの暫定推定値を求めるのとは別に、前述した方法によりモータ速度v>vminとなってからv≦vminとなるまでの期間ΔTを用いてJ,D,Tの同定も並行して行う。その上で、慣性モーメントJが確定する前にその暫定推定値を求める。
慣性モーメントJの暫定推定値の初期値は、実際の運転で考えられる慣性モーメントの典型値を与えておけば良い。この典型値が未知である場合には、例えばモータ単体の慣性モーメントであっても構わないし、慣性モーメントを変えずに運転・停止を繰り返す場合には、前回同定した慣性モーメントJを暫定推定値の初期値としても良い。
図9の時刻tから加速を始めたら、数式7により加速トルクτaccを求める。この数式7において、D,Tは、それぞれ前回までの運転により同定した粘性抵抗係数、クーロン摩擦である。
Figure 0007272112000007

D,Tが真値であれば、τaccは慣性×加速度に一致する。加速度aの絶対値がaminを超える期間において、慣性モーメントJの暫定推定値Jtempを、例えば数式8のように更新する(αは1未満の正数)。
Figure 0007272112000008
機械が正常動作している限り、粘性抵抗係数Dやクーロン摩擦Tは急激に変化するものではないので、時刻t以後のようにv<vminとなってD,Tと共にJが確定するまでは数式8のJtempを制御に適用すれば、慣性モーメントが大きく変化した場合でも短時間で真値に近い値に設定された慣性モーメントを用いることができる。
なお、図9において、時刻t~tの期間ΔTは、前述したごとくパラメータ同定に関する計測を行っている「計測中」の期間であり、時刻t~tの期間ΔT、及び、時刻t~tの期間ΔTは、例えば図2におけるステップS202,S203がYes側に分岐して変数Sklが更新されている期間に相当する。
100:制御対象
101:速度制御器
102:電流源
103:減算手段
104:モデル
105:近似摩擦特性
501:移動平均処理手段
501a:リングバッファ
501b:算術平均手段

Claims (8)

  1. トルク指令に応じた電流をモータに通電して前記モータ及びその負荷機械からなる制御対象の運動を制御するサーボシステムを対象として、
    更新のための所定条件を満たしている際の、モータ加速度とモータ速度とモータ速度の符号と印加トルクとの4信号からなる時系列データに基づいて、前記制御対象の慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを同定するサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記所定条件は、モータ速度の絶対値が第1閾値より大きく、かつ、モータ加速度の絶対値が第2閾値より大きいことであり、
    時刻tにおける前記4信号をそれぞれX(t)(k=1~4)と表記した時に、時刻tにおいてモータ速度及びモータ加速度が前記所定条件を満たしている場合にのみ更新する変数Skl=Σ[X(t)×X(t)](k,l=1~4)を定義し、モータ速度の絶対値が前記第1閾値以下である間は前記変数Sklにゼロを与え、モータ速度の絶対値が前記第1閾値より大きくなった時点で前記変数Sklの更新を開始し、その後にモータが減速してモータ速度の絶対値が前記第1閾値以下になった時点で前記変数Sklの更新を完了し、下記の数式Aの解として慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを同時に同定することを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
    Figure 0007272112000009
  2. 請求項1に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記数式Aを解いて慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを同定した直後に、その同定結果と前記Sklと前記Sklの更新回数である積算カウント数SUM=Σ1とを用いて、下記の数式Bにより求めた推定誤差εが所定の閾値εmaxを上回った場合にその時の同定結果を無効とすることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
    Figure 0007272112000010
  3. 請求項1または2に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記数式Aの解として得られる慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tの同定結果を第1同定結果と定義し、かつ、前記第1同定結果の移動平均値を第2同定結果と定義すると共に、前記第1同定結果が有効値として更新される度に移動平均演算を実行して前記第2同定結果を更新し、この第2同定結果である慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを制御に用いることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
  4. 請求項3に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記第2同定結果を得るための移動平均点数及び移動平均値のリセットタイミングは、慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tのそれぞれについて個別に与えられることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
  5. 請求項1または2に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記数式Aの解として得られる慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tの同定結果を第1同定結果と定義し、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tについては前記第1同定結果の移動平均値として得られる第2同定結果を定義し、前記第1同定結果が有効値として更新される度に移動平均演算を実行して前記第2同定結果を更新し、前記サーボシステムの制御には前記第2の同定結果を用いると共に、
    クーロン摩擦Tについては、前記第1同定結果に対して速度極性別の移動平均値としてそれぞれ得られる第3同定結果及び第4同定結果を定義し、前記第1同定結果が有効値として更新される度に、速度極性に対応する側の移動平均演算を実行して前記第3同定結果または第4同定結果を更新し、前記サーボシステムの制御には速度極性に応じて前記第3同定結果または第4同定結果を用いることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
  6. 請求項5に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記第3同定結果または第4同定結果を得るための移動平均点数及び移動平均値のリセットタイミングは、慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tのそれぞれについて個別に与えられることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
  7. 請求項1~6の何れか1項に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    加減速運転を行う毎に慣性モーメントが変化するサーボシステムでは、前回までの運転により推定した粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを適用し、モータの印加トルクから粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tを減じた値とモータ加速度とに基づいて慣性モーメントの暫定推定値をモータ加速中に求め、モータの減速過程においてモータの速度絶対値が前記第1閾値以下になって慣性モーメントJ、粘性抵抗係数D及びクーロン摩擦Tの各真値が得られるまで、前記暫定推定値を前記サーボシステムの制御に用いることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
  8. 請求項1~7の何れか1項に記載したサーボシステムのパラメータ同定方法において、
    前記変数Sklの演算に浮動小数点演算を用いることを特徴とする、サーボシステムのパラメータ同定方法。
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