JP7271741B1 - 誘導装置、誘導方法、及び乗客コンベア - Google Patents

誘導装置、誘導方法、及び乗客コンベア Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構成によって乗客を誘導すること。【解決手段】実施形態の誘導装置は、踏板とライザとをそれぞれ有して無端状に連結され、乗客を乗せて移動することが可能な複数の踏段と、複数の踏段を下方側から支持するトラスと、を備える乗客コンベアにおいて、複数の踏段のうち少なくとも乗り込み対象の踏段へと乗客を誘導する誘導装置であって、複数の踏段の踏板にそれぞれ設けられ、乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれた第1の窓部と、第1の窓部を塞ぐ透光性の第1の板と、複数の踏段のライザにそれぞれ設けられ、乗客コンベアの進行方向を表す形状にくり貫かれた第2の窓部と、第2の窓部を塞ぐ透光性の第2の板と、複数の踏段の移動方向に沿ってトラス内に設けられ、複数の踏段に向けて光を発する複数の投光器と、を備える。【選択図】図2A

Description

本発明の実施形態は、誘導装置、誘導方法、及び乗客コンベアに関する。
エスカレータ等の乗客コンベアにおいて、複数の踏段のうち乗り込み対象となる踏段を案内し、乗客を所望の踏段に誘導する技術がある。
特許文献1の技術では、エスカレータ入り口側の上方に光照射装置を設け、乗り込み対象となる踏段に光を照射することで乗客を誘導する。このとき、光照射装置にパターンカッタを設け、足型のパターン等を有する光を踏段に照射する。あるいは、蛍光塗料によって踏段の踏板に足型の塗装を施し、光照射装置から紫外線を照射することで塗装部分を蛍光させる。
特許文献2の技術では、踏段の全体または一部を透過性の部材で構成し、エスカレータ内部に固定配置された投影手段によって、図柄または文字等の表示を踏段に投影する。
特開2009-256019号公報 特開2008-007275号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、エスカレータ上方に光照射装置の設置場所を確保しなければならず、様々な環境下に設置されるエスカレータに汎用的に適用することが困難である。また、エスカレータの上方から踏段に光を照射するため、踏段に乗客の影が落ちるなどして、乗客が乗り込む前に足型の表示が隠れてしまう恐れがある。
さらには、光照射装置から足型のパターン等を有する光を照射する場合、踏段の移動に伴って光の照射位置がずれないよう精密な位置合わせが必要となり、制御が煩雑となってしまう。一方で、踏段側に足型の塗装を施した場合には、経年劣化等により塗料が消失しないよう定期的に再塗装をする必要がある。
また、特許文献2の技術では、固定配置された投影手段の投影方向を一時的に通過する踏段に順次、表示が投影されることとなる。このため、踏段の移動に伴って、踏段における表示位置がずれていくものと考えられ、例えば乗り込み対象となる踏段を案内するには適さない。
一方で、移動する踏段の表示位置がずれないよう、投影手段の投影方向を適宜、調整することとすると、特許文献1の場合と同様に、精密な位置合わせが必要となり、制御が煩雑となってしまう。
本実施形態が解決しようとする課題は、シンプルな構成によって乗客を誘導することが可能な誘導装置、誘導方法、及び乗客コンベアを提供することである。
実施形態の誘導装置は、踏板とライザとをそれぞれ有して無端状に連結され、乗客を乗せて移動することが可能な複数の踏段と、前記複数の踏段を下方側から支持するトラスと、を備える乗客コンベアにおいて、前記複数の踏段のうち少なくとも乗り込み対象の踏段へと前記乗客を誘導する誘導装置であって、前記複数の踏段の前記踏板にそれぞれ設けられ、前記乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれた第1の窓部と、前記第1の窓部を塞ぐ透光性の第1の板と、前記複数の踏段の前記ライザにそれぞれ設けられ、前記乗客コンベアの進行方向を表す形状にくり貫かれた第2の窓部と、前記第2の窓部を塞ぐ透光性の第2の板と、前記複数の踏段の移動方向に沿って前記トラス内に設けられ、前記複数の踏段に向けて光を発する複数の投光器と、前記複数の投光器を制御する制御部と、前記乗客を検知する検知部と、を備え、前記制御部は、前記複数の踏段のうち、光が発せられる踏段が所定数に1つの割合となり、かつ、前記検知部の検知結果に基づいて、前記割合が前記乗客の数に応じて変化するよう、前記複数の投光器の一部を消灯する
図1は、実施形態1にかかるエスカレータの概略構成を示す図である。 図2Aは、実施形態1にかかる投光器および踏段の構成の一例を示す斜視図である。 図2Bは、実施形態1にかかる踏段の構成の一例を示す正面図である。 図2Cは、実施形態1にかかる踏段の構成の一例を示す上面図である。 図3は、実施形態2にかかるエスカレータの概略構成を示す図である。 図4は、実施形態2にかかる複数の投光器および複数の踏段の構成の一例を示す斜視図である。 図5は、実施形態3にかかるエスカレータの概略構成を示す図である。 図6は、実施形態3にかかる複数の投光器および複数の踏段の構成の一例を示す斜視図である。 図7は、実施形態3にかかる誘導装置が実行する乗客の誘導処理の手順の一例を示すフロー図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態により、本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態1]
以下、図面を参照して実施形態1について詳細に説明する。
(エスカレータの構成例)
図1は、実施形態1にかかるエスカレータ1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、乗客コンベアとしてのエスカレータ1は、下層階F1と上層階F2とに跨って架設され、例えば下層階F1から上層階F2へ向かって走行することで、下層階F1から上層階F2へと乗客を搬送する。ただし、エスカレータ1は、上層階F2から下層階F1へ向かって走行してもよい。
エスカレータ1は、トラス10、スプロケット21,22、移動チェーン23、駆動装置24、複数の踏段30、ケーシング41、ガイド42、手摺りベルト43、及び統括制御部50を備える。また、エスカレータ1には、乗り込み対象の踏段30へと乗客を誘導する誘導装置100が設けられている。
トラス10は、下層階F1と上層階F2とに跨って架設され、複数の踏段30を含むエスカレータ1の主要構造を下方側から支持している。トラス10の側面および下面は、鋼板によって覆われている。トラス10の上部構成は、ケーシング41内に収容されている。トラス10の両端部上面は、それぞれ乗降板11a,11bによって覆われている。
スプロケット21,22は、対をなして下層階F1と上層階F2とのトラス10内部に配置される。スプロケット21,22はそれぞれ、エスカレータ1の幅方向に平行な軸P1,P2を中心に回転可能に配置されている。
駆動装置24はスプロケット22を駆動させる。駆動装置24は、スプロケット22の近傍に配置され、駆動チェーン25によってスプロケット22と連結されている。
移動チェーン23は、スプロケット21,22に懸架されている。移動チェーン23には、複数の踏段30が互いに隙間を詰めた状態で無端状に連結されている。スプロケット22が駆動装置24によって駆動されると、移動チェーン23に連結された複数の踏段30と共に、移動チェーン23がスプロケット21,22間を周回する。
複数の踏段30はそれぞれ車輪を有しており、これによって、複数の踏段30は、踏段30の走行経路に沿って設けられるガイドレール(不図示)上を回転移動する。トラス10内では、踏板31の踏み面側を下方に向けて上下反転した状態で移動する。複数の踏段30は、トラス10の上方から露出した状態では、踏板31の踏み面側を上方に向けた姿勢で下層階F1と上層階F2との間を移動する。
ケーシング41は、トラス10に沿って設けられ、トラス10の上部構成および手摺りベルト43の下半分を収容する。ガイド42は、ケーシング41に配設されている。ケーシング41及びガイド42は、エスカレータ1の幅方向の両端部に設けられる。
手摺りベルト43は、移動可能にガイド42に支持される。手摺りベルト43は、図示しないチェーン及びスプロケット等を介してスプロケット22に連結されている。これにより、駆動装置24によってスプロケット22が駆動されると、踏段30が下層階F1と上層階F2との間を移動するとともに、手摺りベルト43は、上半分がケーシング41から露出した状態で、踏段30と同期してガイド42に沿って移動する。
統括制御部50は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等を備えるコンピュータとして構成され、エスカレータ1の構成全体を統括的に制御する。
統括制御部50は、トラス10内等のエスカレータ1の内部、またはエスカレータ1から離れた場所に設けられ、有線または無線でエスカレータ1の各部と信号のやり取りをすることが可能に構成される。
例えばCPUが、ROM等に格納された制御プログラムをRAMに展開して実行することで、エスカレータ1を統括的に制御する統括制御部50の機能が実現される。このような機能を実現するための機能部として、統括制御部50は、例えば送受信部51、信号生成部52、及び指令部53を備える。
送受信部51は、後述する誘導装置100の制御部110と各種信号のやり取りをすることが可能に構成される。
信号生成部52は、統括制御部50の指令部53、及び誘導装置100に向けた各種信号を生成する。例えば、信号生成部52は、指令部53に向けた信号であって、エスカレータ1の運転開始または停止を指示する信号を生成する。また例えば、信号生成部52は、誘導装置100の制御部110に向けた信号であって、エスカレータ1の運転状況を示す信号を生成する。
指令部53は、信号生成部52によって生成された信号に基づいて、エスカレータ1の各部を駆動させ、エスカレータ1を運転または停止させる。
すなわち、指令部53は、スプロケット21,22を回転させ、または停止させることにより、複数の踏段30の移動を制御する。また、指令部53は、手摺りベルト43用のスプロケットを回転させ、または停止させることにより、複数の踏段30と同期させて手摺りベルト43の移動を制御する。
誘導装置100は、複数の投光器121(121a、121b,121c・・・121n-1,121n)、及び制御部110を備える。
複数の投光器121は、エスカレータ2の全長に亘って配置される。これらの投光器121は、例えば複数の発光部をそれぞれ有し、乗り込み対象の踏段30を含む複数の踏段30であって、乗降板11aから引き出されて乗降板11bへと引き込まれる間を移動中の複数の踏段30の移動方向に沿って、複数の踏段30下方のトラス10内に設けられている。乗り込み対象の踏段30とは、乗客がエスカレータ1に乗り込む際、適正な乗り込み位置を通過中の踏段30である。
エスカレータ1への適正な乗り込み位置は、例えば平均的な成人の体格に合わせて決定されている。一例として、乗り込み対象の踏段30は、例えば乗降板11aから引き出された直後の位置から、上層階F2へと向かって踏段30の移動方向が傾斜する手前位置までの間にある任意の踏段30とすることができる。
複数の投光器121は、例えば複数の踏段30のそれぞれの踏み面に対して傾斜して設けられており、踏み面と、踏み面から下方に延びるライザ面とに向けて、複数の踏段30の裏側から光を発する。
制御部110は、例えばCPU、ROM、及びRAM等を備えるコンピュータとして構成され、複数の投光器121を制御する。
制御部110は、トラス10内等のエスカレータ1の内部、またはエスカレータ1から離れた場所に設けられ、有線または無線で投光器121及び統括制御部50と信号のやり取りをすることが可能に構成される。
例えばCPUが、ROM等に格納された制御プログラムをRAMに展開して実行することで、複数の投光器121を制御する制御部110の機能が実現される。このような機能を実現するための機能部として、制御部110は、例えば送受信部111及び指令部112を備える。
送受信部111は、統括制御部50の送受信部51を介して統括制御部50と各種信号のやり取りをすることが可能に構成される。例えば、送受信部111は、統括制御部50の信号生成部52が生成したエスカレータ1の運転状況を示す信号を受信する。
指令部112は、統括制御部50からの信号に基づいて、エスカレータ1の運転中には複数の投光器121を点灯または点滅させ、エスカレータ1の停止中には消灯させる。
(誘導装置の構成例)
次に、図2A~図2Cを用い、実施形態1の誘導装置100及び誘導対象となる踏段30の詳細の構成について説明する。図2Aは、実施形態1にかかる投光器121及び踏段30の構成の一例を示す斜視図である。図2Bは、実施形態1にかかる踏段30の構成の一例を示す正面図である。図2Cは、実施形態1にかかる踏段30の構成の一例を示す上面図である。
図2A~図2Cに示すように、踏段30は、乗客を乗せる踏み面を有する踏板31と、踏板31の乗降側の端部から下方へと延びるライザ32とを備える。踏板31は長方形の平板状である。ライザ32は、外側に向かって湾曲する曲面状であってよい。
踏板31の他端部とライザ32の下端とは、踏段30の幅方向両端部において、ブラケット33により接続されている。ブラケット33は、踏板31及びライザ32の双方の面に対して斜めに延びる。
踏段30の幅方向の両側には1対の車輪35が設けられている。より詳細には、1対の車輪35は、それぞれのブラケット33のライザ32側の接続端に設けられている。これらの車輪35は、踏段30の走行経路に沿って設けられるガイドレール(不図示)上を回転移動する。 なお、それぞれのブラケット33の踏板31側の接続端にも、踏段30の幅方向両側に1対の車輪が設けられていてもよい。
踏段30の踏板31及びライザ32は、例えばアルミダイカストから形成され、それらの表面には踏段30の幅方向に直交する複数の凹凸が形成されている。踏板31及びライザ32は、それぞれ複数の窓部131,132を備えている。複数の窓部131,132は、例えばアルミダイカスト製の平板である踏板31及びライザ32が所定の形状にくり貫かれた部分である。
第1の窓部としての窓部131は踏板31に設けられ、例えばこの踏段30における乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれている。図2A及び図2Cの例では、踏板31の複数の窓部131は、それぞれが踏板31の幅方向に延びる複数のライン形状を有し、複数の窓部131全体として縞模様をなしている。これにより、乗客に対して、踏段30における立ち位置を示すことができる。
第2の窓部としての窓部132はライザ32に設けられ、例えばエスカレータ1の進行方向を表す形状にくり貫かれている。図2A及び図2Bの例では、ライザ32の複数の窓部132は、ライザ32の幅方向に並んでそれぞれエスカレータ1の進行方向である上方向を指す上向き矢印の形状を有している。
踏板31及びライザ32の複数の窓部131,132には、これらの窓部131,132と同じ形状を有する第1及び第2の板としての樹脂板141,142がそれぞれ嵌め込まれている。
あるいは、窓部131,132と同じ形状の突起を有する樹脂板141,142が、例えば踏板31及びライザ32の裏面側から、踏板31及びライザ32の一部または全面にあてがわれ、樹脂板141,142の突起がそれぞれ窓部131,132に嵌め込まれることで、これらの窓部131,132が塞がれていてもよい。
上記いずれの場合であっても、踏板31及びライザ32のアルミダイカスト部分と同様、これらの樹脂板141,142の窓部131,132から露出した表面にも凹凸が形成されていることが好ましい。また、樹脂板141,142の窓部131,132から露出した表面と、踏板31及びライザ32のアルミダイカスト部分との高さ位置が略一致していることが好ましい。
これにより、乗客が踏段30の上に乗った際、足を滑らせたり、窓部131,132に躓いたりすることが抑制される。
これらの樹脂板141,142としては、透光性を有する樹脂を用いることができ、例えばアクリル製とすることができる。樹脂板141,142は、所定の割合以上の可視光を透過させることができればよく、透明または半透明であってよい。
なお、窓部131,132と樹脂板141,142とによって構成される形状およびパターンは、図2A~図2Cの例に限られない。窓部131,132と樹脂板141,142とが構成する形状およびパターンは、例えば様々な図形、文字、または記号等の中から任意に選択し、また組み合わせることができる。
これらの窓部131,132と樹脂板141,142とは、上述の誘導装置100の構成に含めることができる。つまり、誘導装置100は、上述の制御部110、投光器121、窓部131,132、及び樹脂板141,142を備える。あるいは、これらの窓部131,132と樹脂板141,142とを備える複数の踏段30自体を誘導装置100に含めてもよい。
図2Aは、また、或る踏段30が、或る投光器121の上方位置を通過中の状態を模式的に示している。1つの踏段30が1つの投光器121の上方位置に来ると、踏段30の踏板31及びライザ32には、裏側から投光器121からの光が発せられる。上述のように、制御部110の指令部112は、投光器121からの光を点灯させても点滅させてもよい。
投光器121からの光は、踏板31の複数の窓部131を塞ぐ樹脂板141と、ライザ32の複数の窓部132を塞ぐ樹脂板142とを透過する。
エスカレータ1に乗り込もうとして、乗客がエスカレータ1に近づいていくと、その乗客にはまず、上層階F2へと向かって傾斜した移動経路を走行中の踏段30のライザ32が目に留まる。図2A及び図2Bの例のように、例えばライザ32に上向き矢印の形状に光が透過していることが視認されれば、そのエスカレータ1が上層階F2に向かって走行中であるとその乗客に認識される。
エスカレータ1の入り口近傍に近づいた際、次に、乗客の目に留まるのは、乗降板11aから繰り出される幾つかの踏段30の踏板31部分である。図2A及び図2Cの例のように、例えば踏板31に縞模様の形状に光が透過していることが視認されれば、その踏板31の上が立ち位置であるとその乗客に認識される。
ここで、複数の投光器121はそれぞれが、複数の発光部123を備えている。複数の発光部123は、例えばLED(Light Emitting Diode)等であってよい。踏板31及びライザ32の全面に光を照射することができるよう、1つの投光器121が備える複数の発光部123は、2次元のアレイ状に配置されていてもよい。
(概括)
エスカレータの複数の踏段のうち、適正な乗り込み位置に乗客を案内し誘導するための技術がある。上述の特許文献1、2の技術では、踏段の位置を検出するためのセンサ等を含む複雑な構成、及び精密な位置補正等の煩雑な制御を要する。また、乗客の陰になったり、踏段の移動に伴って表示位置がずれたりと、適正な乗り込み位置に乗客を誘導するには難点がある。
実施形態1の誘導装置100によれば、複数の踏段30の踏板31とライザ32とにそれぞれ設けられた窓部131,132と、窓部131,132を塞ぐ透光性の樹脂板141,142と、複数の踏段30の移動方向に沿ってトラス10内に設けられ、複数の踏段30に向けて光を発する複数の投光器121と、を備える。
これにより、上記のようなシンプルな構成によって踏段30を視覚的に際立たせ、乗客を誘導することができる。
すなわち、複数の踏段30の側に所望の形状の窓部131,132と樹脂板141,142とを設けているので、例えば特許文献2のように、踏段30の移動に伴って踏段30上の透過位置がずれてしまうことがない。また、投光器121は、特許文献1のように精密な位置調整を必要とせず、概ね乗降板11aから引き出されて乗降板11bへと引き込まれる間の踏段30側に向くよう設置されていれば、踏段30上の透過位置を略正確に維持することができる。
また、特許文献1のように蛍光塗料を塗装する場合と比べ、踏段30に設けられた窓部131,132及び樹脂板141,142においては経年劣化が生じにくい。また、所定の大きさの図形等を透過させる大きさの透過性部材で踏段を構成する必要のある特許文献2の場合と比べ、窓部131,132及び樹脂板141,142を比較的小さく形成することができ、踏段30の強度を維持することができる。
また、投光器121をトラス10内に設けているので、例えば特許文献1のように乗客に遮られて踏段30上の透過光が消失してしまうことが抑制される。また、例えば既存のエスカレータ1に誘導装置100を導入する場合であっても、特許文献1のようにエスカレータ1の周囲に新たに投光器121の設置場所を確保する必要がない。また、踏段30の交換と投光器121の設置とを行えばよく、様々な環境下に設置されるエスカレータ1へ簡便に適用することができる。
実施形態1の誘導装置100によれば、踏板31には乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれた窓部131が設けられ、ライザ32にはエスカレータ1の進行方向を表す形状にくり貫かれた窓部132が設けられている。
これにより、エスカレータ1手前では、ライザ32から透過する光が視認でき、乗客にそのエスカレータ1の進行方向を認識させることができる。また、エスカレータ1に乗り込む直前の乗客には、踏板31から透過する光が視認され、乗客にその踏段30を乗り込み対象として案内することができる。
また、上記構成によれば、適正な乗り込み位置に乗客を誘導することができるので、乗客の乗り込み位置を制限することができる。これにより、乗客が手摺りベルト43に触れる範囲も限定的となり、手摺りベルト43の清掃等が容易となる。よって、エスカレータ1の手摺りベルト43を介した感染を抑制することができる。
なお、上述の実施形態1では、エスカレータ1が、エスカレータ1全体を制御する統括制御部50と、誘導装置100を制御する制御部110とを備えることとした。しかし、例えば制御部110の機能が統括制御部50に統合されて、一体的な制御部として構成されていてもよい。
[実施形態2]
以下、図面を参照して実施形態2について詳細に説明する。実施形態2の誘導装置は、発する光の色を様々に変更可能な複数の投光器を有する点が上述の実施形態1と異なる。以下、実施形態1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
(エスカレータの構成例)
図3は、実施形態2にかかるエスカレータ2の概略構成を示す図である。
図3に示すように、実施形態2のエスカレータ2は、エスカレータ2全体を統括的に制御する統括制御部250、及び複数の投光器221を有する誘導装置200を備える。エスカレータ2のそれ以外の構成は、上述の実施形態1のエスカレータ1と同様である。
統括制御部250は、上述の実施形態1の統括制御部50と同様、例えばCPU、ROM、及びRAM等を備えるコンピュータとして構成されている。統括制御部250は、機能部として、送受信部251、信号生成部252、指令部253、及び計時部254を備えている。
送受信部251は、上述の実施形態1の送受信部51と同様、後述する誘導装置200の制御部210と各種信号のやり取りをする。
信号生成部252は、上述の実施形態1の信号生成部52と同様、統括制御部250の指令部253、及び誘導装置200の制御部210に向けた各種信号を生成する。例えば、信号生成部252は、制御部210に向け、上述のようにエスカレータ2の運転状況を示す信号とともに、統括制御部250の計時部254が計時した時刻を示す信号を生成する。
指令部253は、上述の実施形態1の指令部53と同様、信号生成部52が生成した信号に基づいてエスカレータ2を運転または停止させる。
計時部254は、エスカレータ2の運転中、現在の時刻を計時する。
実施形態2の誘導装置200は、エスカレータ2の全長に亘って配置される複数の投光器221(221a、221b,221c・・・221n-1,221n)を備える。複数の投光器221は、乗降板11aから引き出されて乗降板11bへと引き込まれる間を移動中の複数の踏段30の移動方向に沿って配置され、これらの踏段30に向けてそれぞれ光を発することができるよう、トラス10内に配置されている。
誘導装置200が備える制御部210は、上述の実施形態1の制御部110と同様、例えばCPU、ROM、及びRAM等を備えるコンピュータとして構成されている。制御部210は、機能部として、送受信部211、指令部212、及び判定部213を備えている。
送受信部211は、統括制御部250の送受信部251を介して統括制御部250と各種信号のやり取りをする。
指令部212は、統括制御部250からのエスカレータ2の運転状況を示す信号に基づいて、エスカレータ2の運転中には適宜、投光器221を点灯または点滅させ、エスカレータ2の停止中には消灯させる。
判定部213は、統括制御部250からの現在時刻を示す信号に基づいて、朝、昼、夜等の現在の時間帯を判定し、その時の時間帯に応じた投光器221の制御を指令部212に行わせる。
(誘導装置の構成例)
次に、図4を用い、実施形態2の誘導装置200及び誘導対象となる複数の踏段30の詳細の構成について説明する。図4は、実施形態2にかかる複数の投光器221及び複数の踏段30の構成の一例を示す斜視図である。
図4は、互いに隣接する3つの踏段30と、互いに隣接する3つの投光器221r,221s,221tとを示している。実施形態2においても、複数の踏段30は、例えば上述の実施形態1と同様に構成されている。
複数の投光器221r,221s,221tは、それぞれ複数の発光部223を備えている。これらの発光部223は、上述の実施形態1の発光部123と同様、例えばLED等であり、また、例えば2次元のアレイ状に配列されていてもよい。
1つの投光器221は、異なる色で発光する複数種類の発光部223を含む。これらの発光部223の一部を異なる組み合わせで発光させることで、それぞれの発光部223が有する色、または混色により生成された色で、1つの投光器221が発する色を様々に変化させることが可能である。
上述の指令部212は、統括制御部250からのエスカレータ2の運転状況を示す信号に基づいて、複数の踏段30に向かって複数種類の色の光を発するよう、複数の投光器221のそれぞれを制御する。
このとき、例えば少なくとも隣接する2つの投光器221から発する光の色を異ならせることで、隣接する2つの踏段30から異なる色の光を透過させることができる。あるいは、隣接する幾つかの投光器221が発する光を赤、黄、青・・・等の組み合わせとし、これら複数種類の色の組み合わせパターンを繰り替えさせることもできる。またあるいは、複数の投光器221が発する光の色を全て異ならせて、踏段30ごとに異なる色の光を透過させてもよい。
また、指令部212は、判定部213が判定した1日の時間帯に応じて、複数の投光器221が発する光の色の種類または組み合わせを変化させる。
例えば、1日の時間帯を朝、昼、夜等に分け、朝は赤、黄、青・・・の組み合わせパターンとし、昼は緑、黄、青・・・の組み合わせパターンとし、夜は赤、白、緑の組み合わせパターンとする、というように、時間帯に応じて色の組み合わせパターンを変化させることができる。
またあるいは、朝は赤系統の色の組み合わせ、昼は黄系統の色の組み合わせ、夜は青系統の色の組み合わせ、というように、時間帯ごとに同系統の色を組み合わせるなどしてもよい。
また、1日の時間帯の区切りも、上述の朝、昼、夜に限られず、午前、午後に区切ったり、数時間ごとに区切ったりと任意の規定で任意の数に区切ることができる。
(概括)
実施形態2の誘導装置200によれば、投光器221が有する複数の発光部223は、それぞれ異なる色で発光するよう構成され、制御部210は、投光器221が発する光の色を1日の時間帯に応じて変化させる。これにより、例えば1日のうち、その時間帯における視認性の高い色の組み合わせ、または視認性の高い同系色で踏段30を光らせることができ、1日を通して踏段30を視覚的に際立たせることができる。よって、エスカレータ2への乗客の乗り入れを、1日を通して誘導し、また制限することができる。
なお、上述の実施形態2では、エスカレータ2が、エスカレータ2全体を制御する統括制御部250と、誘導装置200を制御する制御部210とを備えることとした。しかし、例えば制御部210の機能が統括制御部250に統合されて、一体的な制御部として構成されていてもよい。
また、上述の実施形態2では、複数の踏段30において複数種類の異なる色の光を透過させる際、複数の投光器221のそれぞれが発する光の色を固定することとした。この場合、複数の踏段30のそれぞれから透過される光の色は、乗降板11aから乗降板11bへの移動に伴って種々に移り変わっていくこととなる。
しかし、乗降板11aから乗降板11bへと移動する間、例えば1つの踏段30から透過される光の色を固定するようにしてもよい。この場合、上述の統括制御部250の信号生成部252は、例えば複数の踏段30の移動速度に合わせたクロック信号等を生成することとすることができる。制御部210の指令部212は、統括制御部250からのクロック信号に合わせて、複数の投光器221のそれぞれについて、順次、光の色を変更していく。
つまり、例えば赤色を割り当てられた踏段30が投光器221a上を通過している間は、投光器221aから発する光の色を赤とする。その踏段30が投光器221a上を過ぎて投光器221b上を通過している間は、それまで例えば他の色の光を発していた投光器221bからの光を赤に切り替えるとともに、投光器221aから発する光を赤から次の踏段30に割り当てられた色へと切り替える。赤色を割り当てられた踏段30が、投光器221b上を過ぎて投光器221c上を通過している間は、投光器221cから発する光を赤へと切り替え、投光器221bから発する光をまた別の色に切り替える。
このように複数の投光器221を制御することで、1つの踏段30が乗降板11aから乗降板11bへと移動するまでの間、その踏段30からは一貫して同じ色の光が透過され続けることとなる。これにより、1人の乗客が、同じ色の光を透過し続ける1つの踏段30に留まりやすくなり、エスカレータ2への乗客の乗り入れを、より確実に誘導し、また制限することができる。
[実施形態3]
以下、図面を参照して実施形態3について詳細に説明する。実施形態3の誘導装置は、エスカレータに乗り込む乗客の状況に応じて案内および誘導を行う点が上述の実施形態1,2と異なる。以下、実施形態1と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する場合がある。
(エスカレータの構成例)
図5は、実施形態3にかかるエスカレータ3の概略構成を示す図である。
図5に示すように、実施形態3のエスカレータ3は、エスカレータ3の入り口に設置された検知部60、エスカレータ3全体を統括的に制御する統括制御部350、及び複数の投光器321を備える誘導装置300を備える。エスカレータ3のそれ以外の構成は、上述の実施形態1のエスカレータ1と同様である。
検知部60は、例えばエスカレータ3の入り口上方に設置され、エスカレータ3に乗り込もうとする乗客を検知する。検知部60は、例えばエスカレータ3の出口側にも設けることができ、エスカレータ3から降りる乗客を検知することとしてもよい。
検知部60は、例えば乗客を含む画像を撮像する撮像装置であってよい。撮像装置としては、例えば電荷結合素子(CCDCharge CoupLED Device)イメージセンサ、または相補型金属酸化膜半導体(CMOS:Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を用いることができる。
エスカレータ3が監視カメラ等を備えている場合には、それを検知部60として転用してもよい。
統括制御部350は、上述の実施形態1の統括制御部50と同様、例えばCPU、ROM、及びRAM等を備えるコンピュータとして構成されている。統括制御部350は、機能部として、送受信部351、信号生成部352、指令部353、及び処理部355を備えている。
送受信部351は、上述の実施形態1の送受信部51と同様、後述する誘導装置300の制御部310と各種信号のやり取りをする。
信号生成部352は、上述の実施形態1の信号生成部52と同様、統括制御部350の指令部353、及び誘導装置300の制御部310に向けた各種信号を生成する。例えば、信号生成部352は、上述のように、制御部310に向けてエスカレータ3の運転状況を示す信号を生成する。また、信号生成部352は、複数の踏段30の移動速度に合わせたクロック信号等を生成する。
指令部353は、上述の実施形態1の指令部53と同様、信号生成部352が生成した信号に基づいてエスカレータ3を運転または停止させる。
処理部355は、検知部60の検知結果であって、例えば撮像画像等を処理し、送受信部351を介して誘導装置300の制御部310に転送可能な画像データを生成する。
実施形態3の誘導装置300は、エスカレータ3の全長に亘って配置される複数の投光器321(321a、321b,321c・・・321n-1,321n)を備える。複数の投光器321は、例えば上述の実施形態1,2の複数の投光器121,221と同様にトラス10内に配置される。
誘導装置300が備える制御部310は、上述の実施形態1の制御部110と同様、例えばCPU、ROM、及びRAM等を備えるコンピュータとして構成されている。制御部310は、機能部として、送受信部311、指令部312、及び判定部313を備えている。
送受信部311は、統括制御部350の送受信部351を介して統括制御部350と各種信号のやり取りをする。
指令部312は、統括制御部350からのエスカレータ3の運転状況を示す信号に基づいて、エスカレータ3の運転中には適宜、投光器321を点灯または点滅させ、エスカレータ3の停止中には消灯させる。また、指令部312は、統括制御部350からのクロック信号に基づいて、複数の踏段30の移動速度に合わせて投光器321が適宜、点灯もしくは点滅、または消灯するよう複数の投光器321を制御する。
判定部313は、統括制御部350からの画像データに基づいて、エスカレータ3を利用中の乗客の数を判定し、乗客の数に応じた投光器321の制御を指令部312に行わせる。
(誘導装置の構成例)
次に、図6を用い、実施形態3の誘導装置300及び誘導対象となる複数の踏段30の詳細の構成について説明する。図6は、実施形態3にかかる複数の投光器321及び複数の踏段30の構成の一例を示す斜視図である。
図6は、互いに隣接する3つの踏段30と、互いに隣接する3つの投光器321u,321v,321wとを示している。実施形態3においても、複数の踏段30は、例えば上述の実施形態1と同様に構成されている。
複数の投光器321u,321v,321wは、それぞれ複数の発光部323を備えている。これらの発光部323は、上述の実施形態1の発光部123と同様、例えばLED等であり、また、例えば2次元のアレイ状に配列されていてもよい。
複数の投光器321u,321v,321wのそれぞれは、互いに同じ色の光を発するよう構成することができる。あるいは、個々の投光器321u,321v,321wが、上述の実施形態2の投光器221と同様、異なる色で発光する複数種類の発光部323を備えること等により、光の色を様々に変化させることが可能に構成されていてもよい。
上述の指令部312は、統括制御部350からのエスカレータ3の運転状況を示す信号に基づいて、複数の踏段30に向かって光を発するよう、複数の投光器321のそれぞれを制御する。
また、指令部312は、判定部313が判定した乗客の数に応じて、複数の投光器321のうち、点灯または点滅させる投光器321の数、及び点灯も点滅もさせずに消灯しておく投光器321の数を変化させる。つまり、指令部312は、一部の投光器321を点灯または点滅させ、他の一部の投光器321を消灯し、乗客の数に応じてそれらの比率を変化させる。
より具体的には、指令部312は、複数の投光器321のうち、光を発している投光器321が所定数に1つの割合となるよう複数の投光器321を制御する。また、指令部312は、エスカレータ3を利用中の乗客の数が増加するほど、光を発している投光器321の割合が増加するよう複数の投光器321を制御する。
図6の例では、隣接する3つの投光器321u,321v,321wのうち、投光器321vのみが光を発しており、その他の投光器321u,321wは消灯されている。これにより、隣接する3つの踏段30のうち中央の踏段30のみから光が透過される。
また、エスカレータ3を利用中の乗客の数が、図6の状態から増加した場合には、指令部312は、3つの投光器321u,321v,321wのうち、例えば2つが光を発するように制御する。このとき、なるべく離れた位置にある投光器321を光らせるよう制御することが好ましい。
図6の例では、投光器321u,321v,321wのうち、例えば投光器321u,321wを光らせることができる。これにより、隣接する3つの踏段30のうち中央を除く両端の2つの踏段30から光が透過されることとなる。
また、指令部312は、統括制御部350からのクロック信号に基づいて、所定の踏段30が固定的に光の透過対象となるよう、複数の投光器321を制御する。これにより、光の透過対象となった踏段30は、乗降板11aから乗降板11bへと移動するまで間、順次、複数の投光器321からの光を透過し続けることとなる。
(誘導装置による処理例)
次に、図7を用いて、実施形態3の誘導装置300における処理例について説明する。図7は、実施形態3にかかる誘導装置300が実行する乗客の誘導処理の手順の一例を示すフロー図である。
図7に示すように、制御部310の判定部313は、統括制御部350から取得した画像データに基づいて、エスカレータ3を利用する乗客がいるか否かを判定する(ステップS301)。エスカレータ3の乗客がいない場合(ステップS301:No)、誘導装置300はそのまま待機する。
エスカレータ3の乗客がいる場合(ステップS301:Yes)、判定部313は、画像データを解析して乗客の数をカウントする(ステップS302)。また、判定部313は、乗客の数に応じて、複数の投光器321のうち点灯または点滅させる投光器321と、消灯する投光器321との割合を算出する(ステップS303)。
指令部312は、光を発している投光器321が、判定部313によって算出された割合となるように、所定数に1つの割合で投光器321が光を発するよう複数の投光器321を制御する(ステップS304)。
なお、エスカレータ3に乗り込もうとする乗客が検知されるごとに、ステップS301~S304までの処理が繰り返され、光を発している投光器321が乗客の数に対して適宜、適正な割合となるよう複数の投光器321が制御される。
以上により、実施形態3の誘導装置300による乗客の誘導処理が終了する。
(概括)
実施形態3の誘導装置300によれば、制御部310は、複数の踏段30のうち、光が発せられる踏段30が所定数に1つの割合となるよう複数の投光器321の一部を消灯し、このとき、検知部60の検知結果に基づいて、乗客の数が増加するほど、光が発せられる踏段30の割合が増加するよう複数の投光器321を制御する。
これにより、3つおき、2つおき、1つおき等の所定の割合の踏段30から光が透過されることとなり、乗客の数に応じてエスカレータ3全体の乗り入れを誘導し、また制限することができる。よって、複数の乗客をエスカレータ3全体に偏りなく誘導することができ、例えば乗客数が少ないにも拘わらず、乗客同士が過剰に密になってしまうことが抑制される。また、エスカレータ3の乗降時の渋滞等を抑制することができる。
なお、上述の実施形態3では、乗客の数が増加するほど、光が発せられる踏段30の割合が増加するよう複数の投光器321を制御することとした。しかし、エスカレータ3の接地環境、または時々の社会情勢等によって、乗客の数が増加するほど、光が発せられる踏段30の割合が減少するよう複数の投光器321を制御してもよい。これにより、多くの乗客がエスカレータ3を利用する混雑下において、エスカレータ3の乗客同士が互いに密となってしまうことを抑制することができる。
また、上述の実施形態3では、エスカレータ3が検知部60を備え、検知部60の検知結果から得られる乗客の数に応じて光が発せられる踏段30の割合を変化させることとした。しかし、エスカレータ3が検知部60を備えていなくともよく、その場合、光が発せられる踏段30の割合が固定されていてもよい。光が発せられる踏段30の割合は、例えばエスカレータ3を利用する乗客の一般的な数に基づいて決定されてよい。あるいは、そのエスカレータ3固有の利用状況等に基づいて決定されてよい。その際、光が発せられる踏段30の割合として、時間帯あるいは曜日等に応じて複数の数値が用意されていてもよい。
また、上述の実施形態3では、エスカレータ3が、エスカレータ3全体を制御する統括制御部350と、誘導装置300を制御する制御部310とを備えることとした。しかし、例えば制御部310の機能が統括制御部350に統合されて、一体的な制御部として構成されていてもよい。
なお、上述の実施形態1~3では、乗客コンベアはエスカレータであることとしたが、上述の実施形態1~3の誘導装置は、例えば踏段が階段状ではなく水平に設置される水平型エスカレータ等にも適用可能である。
以上のように、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1~3…エスカレータ,10…トラス、30…踏段、31…踏板、32…ライザ、50,250,350…統括制御部、100,200,300…薬液噴霧装置,110,210,310…制御部、121,221,321…投光器、123,223,323…発光部、131,132…窓部、141,142…樹脂板。

Claims (4)

  1. 踏板とライザとをそれぞれ有して無端状に連結され、乗客を乗せて移動することが可能な複数の踏段と、
    前記複数の踏段を下方側から支持するトラスと、を備える乗客コンベアにおいて、前記複数の踏段のうち少なくとも乗り込み対象の踏段へと前記乗客を誘導する誘導装置であって、
    前記複数の踏段の前記踏板にそれぞれ設けられ、前記乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれた第1の窓部と、
    前記第1の窓部を塞ぐ透光性の第1の板と、
    前記複数の踏段の前記ライザにそれぞれ設けられ、前記乗客コンベアの進行方向を表す形状にくり貫かれた第2の窓部と、
    前記第2の窓部を塞ぐ透光性の第2の板と、
    前記複数の踏段の移動方向に沿って前記トラス内に設けられ、前記複数の踏段に向けて光を発する複数の投光器と、
    前記複数の投光器を制御する制御部と、
    前記乗客を検知する検知部と、を備え
    前記制御部は、
    前記複数の踏段のうち、光が発せられる踏段が所定数に1つの割合となり、かつ、前記検知部の検知結果に基づいて、前記割合が前記乗客の数に応じて変化するよう、前記複数の投光器の一部を消灯する、
    誘導装置。
  2. 記制御部は、
    前記複数の投光器が発する光の色を、1日の時間帯に応じて変化させる、
    請求項1に記載の誘導装置。
  3. 踏板とライザとをそれぞれ有して無端状に連結され、乗客を乗せて移動することが可能な複数の踏段と、
    前記複数の踏段を下方側から支持するトラスと、を備える乗客コンベアにおいて、前記複数の踏段のうち少なくとも乗り込み対象の踏段へと前記乗客を誘導する誘導方法であって、
    前記乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれた第1の窓部と、前記第1の窓部を塞ぐ透光性の第1の板と、がそれぞれ設けられた前記複数の踏段の前記踏板と、
    前記乗客コンベアの進行方向を表す形状にくり貫かれた第2の窓部と、前記第2の窓部を塞ぐ透光性の第2の板と、がそれぞれ設けられた前記複数の踏段の前記ライザと、に向けて、前記複数の踏段の移動方向に沿って前記トラス内に設けられた複数の投光器から光を発し、
    前記複数の踏段のうち、光が発せられる踏段が所定数に1つの割合となり、かつ、前記乗客を検知する検知部の検知結果に基づいて、前記割合が前記乗客の数に応じて変化するよう、前記複数の投光器の一部を消灯する、
    誘導方法。
  4. 踏板とライザとをそれぞれ有して無端状に連結され、乗客を乗せて移動することが可能な複数の踏段と、
    前記複数の踏段を下方から支持するトラスと、
    前記複数の踏段のうち少なくとも乗り込み対象の踏段へと前記乗客を誘導する誘導装置と、を備える乗客コンベアであって、
    前記誘導装置は、
    前記複数の踏段の前記踏板にそれぞれ設けられ、前記乗客の立ち位置を表す形状にくり貫かれた第1の窓部と、
    前記第1の窓部を塞ぐ透光性の第1の板と、
    前記複数の踏段の前記ライザにそれぞれ設けられ、前記乗客コンベアの進行方向を表す形状にくり貫かれた第2の窓部と、
    前記第2の窓部を塞ぐ透光性の第2の板と、
    前記複数の踏段の移動方向に沿って前記トラス内に設けられ、前記複数の踏段に向けて光を発する複数の投光器と、
    前記複数の投光器を制御する制御部と、
    前記乗客を検知する検知部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記複数の踏段のうち、光が発せられる踏段が所定数に1つの割合となり、かつ、前記検知部の検知結果に基づいて、前記割合が前記乗客の数に応じて変化するよう、前記複数の投光器の一部を消灯する、
    乗客コンベア。
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