JP7081703B1 - エスカレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術よりも少ないセンサ(検出手段)で踏段上に横たわった乗客を検出することができるエスカレータを提供する。【解決手段】環状に連結されて循環走行する複数の踏段12が階段状を成して走行する斜行区間を含み、踏段12を構成する踏板60に乗った乗客を搬送するエスカレータにおいて、踏板12において前記階段の段鼻に相当する端縁に沿う方向に検出光を投光し、踏段12の走行路上方の物体を検出するセンサとして光電センサ72と、前記検出光の下方を前記端縁が通過するタイミングで、光電センサ72による検出結果を参照し、当該タイミングで物体が検出されると、当該端縁で乗客が横たわっていると判定する判定手段と、を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、エスカレータに関し、特に、踏段上に横たわった乗客を検知する技術に関する。
踏段に乗って搬送される乗客が転倒等して動けなくなると、踏段上に横たわった乗客をその周囲にいる他の乗客が救助する場合がある。この場合、踏段が走行し続ける中での救助は非常にしづらく、自らも転倒するおそれがあるため、踏段を停止させる必要がある。
エスカレータには、踏段を停止させるための非常停止スイッチが設けられている。非常停止スイッチが押下されると、電動機に供給する電源が遮断されると共に、制動装置が作動して、踏段の走行が停止される。この非常止スイッチは、エスカレータの乗客はもちろん乗客以外の者でも押下できるよう、エスカレータの上部乗降口及び下部乗降口のスカートガード付近に設けられている。
これにより、転倒等した位置が乘り口や降り口付近の場合、その周囲の者が非常止めスイッチを押下して、速やかに踏段を停止させることができるものの、踏段が斜行する区間(以下、単に「斜行区間」と言う。)で転倒等すると、上記他の乗客にとって非常止めスイッチまで遠い場合があり、速やかに踏段を停止させることが困難になる。
これに対処するため、特許文献1には、斜行区間で横たわった人を検知して、踏段の走行を停止する技術が開示されている。この検知のため、特許文献1に記載の実施の形態1(以下、「第1の従来技術」と言う。)では、以下の構成としている。
踏段の走行路の両側に立設された欄干の一方の低位置に低部投光器8dを前記走行路に沿って複数個、踏段4の連結間隔L1と等しい取付間隔L1で設けている。他方の欄干の低部投光器8d各々と対向する位置に低部受光器9dをそれぞれ設けている。また、低部投光器8d各々応させてその直上の高位置に高部投光器8uを、低部受光器9d各々に対応させてその直上の高部投光器8uと対向する位置に高部受光器9dをそれぞれ設けている(特許文献1の段落[0009]~[0010]、図1、図2)。
そして、『低部投光器8dと低部受光器9dは、主として直立乗客13の脚部又は転倒乗客15が光を遮ることにより応動する透過形光電スイッチからなる低部乗客検出手段を構成する。同様に、高部投光器8uと高部受光器9uは、踏段4上の直立乗客13が光を遮ることにより応動する透過形光電スイッチからなる高部乗客検出手段を構成する。なお、転倒乗客15は高部投光器8uの光を遮断することはない。』(特許文献1の段落[00111]3~8行)とされている。
上記のように設けた低部乗客検出手段と高部乗客検出手段を用い、第1の従来技術では、『一の低部受光器9d(i+1)と後方に隣接する低部受光器9diが共に乗客を検出し、それぞれに対応する高部受光器9u(i+1)、9diが共に乗客を検出しない状態から、一の低部受光器9d(i+1)と前方の低部受光器9d(i+2)が共に乗客を検出し、それぞれに対応する高部受光器9u(i+1)、9u(i+2)が共に乗客を検出しない状態へ移行する間、一の低部受光器9d(i+1)が乗客を検出し、かつ、対応する高部受光器9u(i+1)が乗客を検出しない状態が継続したときに、乗客が転倒したものとして』いる(特許文献1の段落[0027]、図4、図5)。
また、特許文献1に記載の実施の形態2(以下、「第2の従来技術」と言う。)では、上記低部乗客検出手段と上記高部乗客件手段を用い(特許文献1の段落[0030])、以下のようにして、乗客の転倒を検知している。
すなわち、『低部受光器9dが直立乗客13を転倒乗客の態様で検出し続けるときの検出継続時間Δ1よりも長く、転倒乗客16を検出し続けるときの検出継続時間Δ11よりも短い所定時間τを閾値として設定する。低部受光器9dが乗客を検出し、高部受光器9uが非検出の状態が所定時間τよりも長く継続した場合、その検出対象を転倒乗客16とするものである。』(特許文献1の段落[0033]、図8、図9)とし、『低部受光器9diが乗客を検出し、高部受光器9uiが乗客を検出しない状態が所定時間τ継続したときエスカレータ1を停止させるようにしたもので、乗客が転倒するとエスカレータ1を停止させることができる。…このため、エスカレータ1の中間部に低部受光器9diと高部受光器9uiを1組取り付けるのみでもよい。』(特許文献1の段落[0037]、図8、図9)とされている。
特許文献1に記載された第1の従来技術、第2の従来技術によれば、斜行区間で転倒等して横たわった乗客を検出することができる。
特開2005-008326号公報 特許第6066774号公報
しかしながら、第1の従来技術、第2の従来技術のいずれも、低部受光器9dが乗客を検出し、高部受光器9uが乗客を検出していない所定の状態が出現することを、検出の基本原理としているため、一の検出位置に対し、第1の従来技術では、低部受光器9dと高部受光器9uの一対を少なくとも三対設ける必要があり(特許文献1の段落[0027])、第2の従来技術では、少なくとも一対設ける必要がある(特許文献1の段落[0037])。
このため、上記基本原理を用いて、仮に、斜行区間の全長に亘って、踏段に横たわった乗客を検出する場合、非常に多くの低部乗客検出手段(低部投光器8d、低部受光器9d)と高部乗客検出手段(高部投光器8u、高部受光器9u)を要してしまう。
本発明は、上記した課題に鑑み、第1の従来技術、第2の従来技術よりも少ないセンサ(検出手段)で、踏段上に横たわった乗客を検出することができるエスカレータを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係るエスカレータは、環状に連結されて循環走行する複数の踏段が階段の形を成して走行する斜行区間を含み、前記踏段を構成する踏板に乗った乗客を搬送するエスカレータであって、前記踏板において前記階段の形における段鼻に相当する前縁に沿う方向に検出光を投光し、前記踏段の走行路上方の物体を検出するセンサと、前記検出光の下方を前記前縁が通過するタイミングで、前記センサによる検出結果を参照し、当該タイミングで物体が検出されると、当該前縁で乗客が横たわっていると判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
また、前記走行路に沿って立設された欄干パネルと、前記走行路に沿って、前記欄干パネルの下端部と前記踏段との間に設けられた内デッキおよびスカートガードと、を有し、前記センサは、前記内デッキの高さ位置または前記スカートガードの高さ位置に設置されていることを特徴とする。
さらに、前記センサと同様に設けられた同様のセンサを1個または2個以上有し、これら複数のセンサを前記走行路に沿って、所定の間隔で配したことを特徴とする。
この場合に、前記所定の間隔は、前記前縁の前記斜行区間における前記走行路に沿った間隔と同じであることを特徴とする。
あるいは、前記所定の間隔は、前記前縁の前記斜行区間における前記走行路に沿った間隔の2以上の整数倍の間隔であることを特徴とする。
また、前記判定手段は、走行する踏段を構成する部材の一部を検出する検出部を有し、当該検出部が前記一部を検出した時に基いて、前記センサによる検出結果を参照するタイミングを計ることを特徴とする。
あるいは、前記判定手段は、前記循環走行と同期して回転する回転部材の回転量を検出する検出部を有し、当該検出部が検出する前記回転量に基いて、前記センサによる検出結果を参照するタイミングを計ることを特徴とする。
また、前記複数のセンサの内、一のセンサによる検出結果が参照されて、一の前縁で乗客が横たわっていると判定されると、さらに、前記一のセンサの、前記複数の踏段が前記階段の形を成して前記走行する方向の下流側に配された少なくとも1個の他のセンサの検出光の下方を前記一の前縁が通過する他のタイミングで、前記他のセンサの検出結果を参照し、当該他のタイミングでも前記他のセンサにより物体が検出されると、前記踏段の走行を停止することを特徴とする。
上記の構成を有する本発明に係るエスカレータによれば、上記踏板の上記前縁に沿う方向に検出光を投光し、上記踏段の走行路上方の物体を検出するセンサによる検出結果が、前記検出光の下方を前記前縁が通過するタイミングで参照され、当該タイミングで物体が検出されると、当該前縁で乗客が横たわっていると判定される。
すなわち、通常、乗客は踏板の中央に立って搬送されるため、上記前縁上方で上記センサによって検出されることのない物体が検出されると、当該前縁で乗客が横たわっていると判定される。
また、従来技術では、上下に配した二つの検出手段(センサ)を要するところ、本発明では、一つのセンサで足りるため、従来技術よりも少ないセンサ(検出手段)で、踏段上に横たわった乗客を検出することができる。
実施形態に係るエスカレータの概略構成を示す斜視図である。 上記エスカレータを図1とは異なる向きから見た斜視図である。 (a)は、踏段の駆動機構が現れるよう、エスカレータの通路の幅方向中央でエスカレータを切断した断面図であり、(b)は、踏段の拡大図である。 (a)は、踏段の構成部材である従動ローラを検出する光電センサから出力される検出信号を示す図であり、(b)は、当該光電センサの検出位置に次々に到来する従動ローラの検出信号を示す図である。 実施形態1における制御装置のブロック図である。 (a)は、連続する3枚の踏板の各々に立った乗客を、スカートガードの高さ位置に設置した光電センサで検出したときの検出信号を示す図であり、(b)は、転倒等により踏段上に横たわった乗客を前記光電センサで検出したときの検出信号を示す図である。 上記制御装置のCPUで実行される「横たわり検出プログラム」の一例の内容を示すフローチャートである。 上記制御装置のCPUで実行される「横たわり検出プログラム」の他の例の内容を示すフローチャートである。 実施形態2における、駆動スプロケット、従動スプロケット、およびローラチェーン44等をより詳細に描いた図である。 (a)は、実施形態2における制御装置のブロック図であり、(b)は、前記制御装置のRAM内に設けられた歯先検出回数記憶部を示す図である。 実施形態2における「横たわり検出プログラム」の内容を示すフローチャートである。 (a)は、実施形態3における制御装置のブロック図であり、(b)は、前記制御装置のカウンタ部が有する内部メモリを示す図である。 (a)は、実施形態3において、横たわり検出の一環として実行される内部メモリのリセット処理プログラムの内容を示すフローチャートであり、(b)は、実施形態3における実質的な「横たわり検出プログラム」の内容を示すフローチャートである。
以下、本発明に係るエスカレータを実施形態に基づき、図面を参照しながら説明する。
<実施形態1>
〔全体構成〕
図1、図2は、実施形態1に係るエスカレータ10をそれぞれ異なる向きから見た概略構成を示す斜視図である。なお、図1では後述する欄干16の一部を、図2では後述する欄干14の一部を、それぞれ切除して図示している。図3(a)は、後述する踏段12の駆動機構が現れるよう、後述する通路PWの幅方向中央でエスカレータ10を切断した断面図であり、図3(b)は、踏段12の拡大図である。なお、図3(a)において、エスカレータ10上部の踏段12の図示は省略している。
エスカレータ10は、環状に連結されて循環走行する無端搬送体である複数の踏段12を有する。エスカレータ10は、複数の踏段12が階段状を成して走行する区間を含み、乗客を乗口側から降口側へと搬送する。踏段12の走行路および上下の乗降口を含む乗客の通路PWの両側には、欄干14,16が設置されている。
欄干14と欄干16は、通路PWを挟んで対称形をなしており、基本的に同様の構成部材からなる。そこで、対応する構成部材同士には同じ番号を付すこととする。そして、欄干14と欄干16でその構成部材を区別する場合は、欄干14の構成部材には前記番号に「A」を添え、欄干16の構成部材には前記番号に「B」を添えることとする。また、欄干14と欄干16とで区別する必要のない場合は、添え字(A、B)は省略することとする。
欄干14,16の各々は、通路PWに沿って列設された複数の欄干パネル18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28を有する。欄干パネル18~28の各々は、例えば、ガラス製であり、透光性を有している。
複数の欄干パネル18~28の内、列設方向において両端部に設けられた欄干パネル18,28は、水平方向に張り出した円弧状端部を有する。欄干パネル18,28を特に区別する必要がある場合、「端部欄干パネル18,28」と称し、端部欄干パネル18,28以外の欄干パネルを「中間パネル19,…,27」と称することとする。
欄干パネル18~28の上端部および端部欄干パネル18,28の前記円弧状端部には、複数本のガイドレール(不図示)が設けられている。前記複数本のガイドレールには、当該ガイドレールに案内され、踏段12と同じ向きに同じ速度で循環走行する(すなわち、複数の踏段12と同期して走行する)無端ベルト状をしたハンドレール30が装着されている。
ガイドレール(不図示)に案内されるハンドレール30は、欄干パネル18,…,28の上部端部に沿って走行する区間(乗客が掴む区間)では、水平方向に走行した後、カーブして直線的に斜行し、またカーブして再び水平方向に走行する。水平方向に走行したハンドレール30は、一方の端部欄干パネルの円弧状端部に沿って走行方向を反転した後、他方の端部欄干パネルへと走行する。ここで、ハンドレール30が上記水平方向に走行する区間を「水平区間」、上記斜行する区間を「斜行区間」と称することとする。
エスカレータ10は、例えば、建築物内の階下のフロアDSと階上のフロアUSとの間に架け渡されて設置されている。エスカレータ10は、踏段12およびハンドレール30,32の走行の向きが切り替えられて、昇り用あるいは下り用として用いられ、踏段12に乗った乗客が、階下のフロアDSから階上のフロアUS、あるいは階上のフロアUSから階下のフロアDSへと搬送される。
[駆動機構]
次に、図3を参照しながら、踏段12の駆動機構について説明する。なお、図3(a)では、欄干パネル18A~28Aの図示は省略している。
エスカレータ10は、上部機械室32に設置された駆動装置34を有する。
駆動装置34は正転および逆転運転が可能な電動機36を有し、電動機36の動力は、減速機を介して出力軸(いずれも不図示)に伝達される。そして、当該出力軸に軸支された駆動スプロケット38が回転駆動される。駆動装置34は、また、駆動スプロケット38よりも大きなピッチ円を有する従動スプロケット40を有し、従動スプロケット40はシャフト42に軸支されて、回転自在に設けられている。駆動スプロケット38と従動スプロケット40には、無端チェーンであるローラチェーン44が巻掛けられている。
駆動装置34には、また、ローラチェーン44の周回走行中に発生する走行速度の変動(脈動)を低減するための手段(案内手段46)が設けられているが、案内手段46は公知のものであり、本発明の主眼ではないため、その詳細な説明については省略する。
シャフト42には、同軸上に主踏段スプロケット48が固定されている。
一方、下部機械室50には、シャフト52に軸支された従踏段スプロケット54が設けられている。主踏段スプロケット48と従踏段スプロケット54間には、踏段チェーン56が巻き掛けられている。踏段チェーン56には、環状に連結された無端搬送体である複数の踏段12が取り付けられている。踏段チェーン56は、主踏段スプロケット48と従踏段スプロケット54の間においては、後述する第1ガイドレール(不図示)によって案内されている。
上記の構成からなるエスカレータ10において、電動機36が起動されると、その回転動力が、前記減速機(不図示)、前記出力軸(不図示)を介して伝達され、駆動スプロケット38が回転駆動される。駆動スプロケット38が回転されると、駆動スプロケット38と従動スプロケット40に巻掛けられているローラチェーン44が周回走行して、駆動スプロケット38からの回転動力が従動スプロケット40に伝達される。
従動スプロケット40が回転されると、従動スプロケット40と同軸上(シャフト42上)に設けられた主踏段スプロケット48が回転される。これにより、主踏段スプロケット48と従踏段スプロケット54に巻掛けられた踏段チェーン56が前記ガイドレール(不図示)に案内されて周回走行し、これに伴って、環状に連結された複数の踏段12が、図3に示すような経路をとって循環走行される。
当然のことながら、踏段12もハンドレール30と同様、乗客を搬送する領域においては、水平方向に走行した後、カーブして直線的に斜行し、またカーブして再び水平方向に走行する。水平方向に走行した踏段12は、一方のスプロケット(主踏段スプロケット48または従踏段スプロケット54)の外周に沿って走行方向を反転した後、他方の端部欄干パネル下方へと走行する。ここで、踏段12においても、上記水平方向に走行する区間を「水平区間」、上記斜行する区間を「斜行区間」と称することとする。斜行区間において複数の踏段12は、一定の高さの蹴上げを有する階段状を成して走行する。
踏段12は、図3(b)に示すように、主枠となるフレーム58に、長方形をした踏板60とライザ62を取り付けた構成を有している。踏段12は、踏板60の前記長方形の長辺(踏段12の走行方向の端縁)が踏段12の走行方向と直交している。ここで、前記階段における段鼻に相当する、踏板12の端縁(符号60aで指し示す箇所)を「前縁」と称することとする。フレーム58には、また、ステップ軸64とステップ軸66が軸支されている。
ステップ軸64は、踏段チェーン56に取り付けられている。ステップ軸64の両端部には、駆動ローラ68がそれぞれ回転自在に設けられていて(図には、一方の駆動ローラ68のみが現れている)、一対の駆動ローラ68の各々が、それぞれに対応して敷設された第1ガイドレール(不図示)に案内される。
ステップ軸66は、ステップ軸64よりも短く、その両端部には従動ローラ70がそれぞれ回転自在に設けられている(図には、一方の従動ローラ70のみが現れている)。一対の従動ローラ70の各々は、それぞれに対応して敷設された第2ガイドレール(不図示)に案内される。
[各種センサ]
エスカレータ10は、踏段12の走行路上方の、乗客を含む物体を検出する検出手段として光電センサ72(図5)を複数備えている。図1、図2に戻り、光電センサ72は、本例では、投光器74と受光器76を含む透過形が用いられる。
欄干パネル18~28の下端部側方には、上記無端搬送体(連結された複数の踏段12)と僅かな隙間を保って、上記走行路に沿って配された、ステンレス鋼板等のパネルからなるスカートガード78が設けられている。また、欄干パネル18~28の下端部とスカートガード78との間には、ステンレス鋼板等のパネルからなる内デッキ80が設けられている。
投光器74は、スカートガード78Bの内側(スカートガード78Bを挟んで踏段12と反対側)に設けられている。スカートガード78Bには、投光器74の各々に対応させ、投光器74から投光される検出光が通過できる窓が開設されている。前記検出光は、踏板60の前縁に沿う方向(前縁と平行に)投光される。便宜上、図2には、前記窓の位置に投光器74を図示している。
受光器76はスカートガード78Aの内側(スカートガード78Aを挟んで踏段12と反対側)に、投光器74と対向させて設けられている。スカートガード78Aには、投光器74から投光される検出光が通過できる窓が開設されている。便宜上、図1には、前記窓の位置に受光器76を図示している。
光電センサ72において、投光器74の投光部(不図示)から投光された検出光は、受光器76までの経路中に遮るものがないときは受光器76の受光部(不図示)で受光され、経路中に存する物体で遮られると前記受光部に到達しない。当該受光部が、この変化を検出して電気信号に変換し、検出信号として出力される。ここで、受光部が検出光を受光していない、すなわち、物体を検出している状態を、光電センサ72が「ON」であるとし、光電センサ72は「ON」信号を出力する。一方、受光部が検出光を受光している、すなわち、前記経路中に物体を検出していない状態を、光電センサ72が「OFF」であるとし、光電センサ72は「OFF」信号を出力する。
複数の受光器76(投光器74)は、図3に示すように、水平方向において等間隔LKで設置されている。この間隔LKは、踏段12の斜行区間における踏板60前縁の水平方向の間隔LFと同一である。斜行区間において、踏段12は一定の傾斜角で走行するため、複数の受光器(投光器74)は、斜行区間における踏板60前縁の踏段12の走行路に沿った間隔と同じ間隔で設けられていることとなる。
エスカレータ10は、また、下部機械室50において、循環走行する踏段12の構成部材の一部を検出する踏段検出手段として光電センサ82(図5)を有している。本例では、検出対象を従動ローラ70としている。以降、エスカレータ10が昇り用として用いられている場合について説明する。
光電センサ82は、光電センサ72と同様の構成の光電センサであり、投光器(不図示)と受光器84を有している。光電センサ82は、投光器と受光器84が従動ローラ70の走行経路を挟み、当該走行経路と直交する方向で対向するように設置されている。投光器から投光され、受光器84に至る検出光を遮るものは、従動ローラ70だけである。これにより、光電センサ82によって、走行中の従動ローラ70を検出できる。
複数の踏段12のいずれかの従動ローラ70が、光電センサ82の検出位置を通過するときに光電センサ82から出力される検出信号について図4を参照しながら説明する。図4(a)に示すように、光電センサ82が従動ローラ70を検出すると検出信号は、OFF信号からON信号に代わり(時間ts)、検出されなくなるとON信号からOFF信号に代わる(時間te)。ここで、光電センサからの検出信号がONからOFFに切り換わるところを「オンエッジ」、OFFからONに切り換わるところを「オフエッジ」と称することとする。
図4(b)は、光電センサ82の検出位置に次々に到来する従動ローラ70の検出信号を示す図である。複数の踏段12は環状に連結されて循環走行しているため、踏段12各々の踏板60前縁が光電センサ72各々の検出光の経路下方に到来する時間間隔と従動ローラ70が光電センサ82で検出される時間間隔tR(例えば、オンエッジの時間間隔)は等しい。
本例では、従動ローラ70の走行経路に沿った方向における光電センサ82の設置位置を以下ように設定している。すなわち、光電センサ82の検出信号がオンエッジになるときに、各光電センサ72の検出光の下方(本例では、検出光の直下)を各踏段12の踏板60の前縁が通過することとなる位置に光電センサ82を設置している。このようにした理由については後述する。
[制御装置]
図3に示すように、上部機械室32には、制御装置86が設置されている。制御装置86のブロック図を図5に示す。制御装置86は、CPU88を中心にして、これにROM90、RAM92.および運転制御部94が接続された構成を有している。また、CPU88には、光電センサ82と複数の光電センサ72が接続されている。ここで、複数個(n個とする:nは正の整数)の光電センサ72は、それぞれ、設置位置によって区別されている。光電センサ72の各々を設置位置により区別する場合は、下方に設置されているものから順に、S(1)、S(2)、…、S(x)、…、S(n)とする。
運転制御部94は、CPU88の指示に従い、電動機36の回転速度等を制御することにより、踏段12の走行速度を制御したり、踏段12の走行を停止させたりする。ROM90は、CPU88が実行する各種プログラムを格納している。RAM92は、CPU88によるプログラム実行中のワークエリアとなる。
制御装置86のCPU88は、光電センサS(1)~S(n)および光電センサ82から出力される検出信号を参照して、転倒等して踏段12上に横たわった乗客を検出する「横たわり検出プログラム」を実行するのであるが、当該プログラムの説明の前に、先ず、本実施形態において、踏段上の乗客の横たわりが検出できる原理について説明する。
図6(a)は、連続する3枚の踏板60の各々に立った乗客を図3に示す光電センサS(x)で検出したときの検出信号である。この場合、先ず、先頭の乗客が検出された結果、区間d1で、ON信号が出力され、次の乗客が検出された結果、区間d2でON信号が出力され、最後の乗客が検出された結果、区間d3でON信号が出力される。また、乗客と乗客の間は、検出光を遮るものが無いためOFF信号のままとなる。特に、踏段12の走行方向における踏板60の前縁といった不安定な位置に立つことはないため、通常、前縁が検出光の下方を通過するタイミングtbでON信号となることはない。
前記タイミングtbでON信号が出力されるのは、隣接する2枚の踏板60に亘り(すなわち、2枚の踏板60の内の上段側の踏板60の前縁で)、乗客が横たわった場合等である。乗客が転倒等して、踏板に横たわる場合、踏板の幅や長さ等から勘案すると、1枚の踏板のみに横たわることはあまり考えられず、少なくとも連続する2枚の踏板12に亘って横たわるのが通常である。図6(b)は、2枚の踏板に亘って横たわった場合に光電センサS(x)から検出される検出信号を示している。この場合、通常はON信号とはならないタイミングtbを含む斜線で示した区間でもON信号が出力されることとなる。
そこで、本実施形態では、タイミングtbで光電センサS(x)の検出結果を参照し、タイミングtbでON信号が出力されている(すなわち、物体が検出される)ことをもって、乗客が横たわっていると判定することとしている。タイミングtbは、上述したように、光電センサ82からの検出信号がオンエッジとなるタイミングで計ることができる。
上記の原理に基づく横たわり検出プログラムを、図7に示すフローチャートを用いて説明する。制御装置86(のCPU88)は、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出されると(ステップS11でYES)、すなわち、各光電センサ72(の投光器72)から投光される検出光の下方を踏板60の前縁が通過するタイミングで、全ての光電センサ72(光電センサS(1),…,S(x),…,S(n))による検出結果を参照する(ステップS12)。
その結果、光電センサS(x)[x=1~n]のいずれもON信号を出力していない場合(ステップS12でNO)、ステップS11に戻り、次に、光電センサ82の検出信号からオンエッジが検出されるのを待つ。
一方、光電センサS(x)のいずれかがON信号を出力している場合(ステップS12でYES)、すなわち、光電センサS(x)で物体が検出されると、そのとき、光電センサS(x)の検出光の下方を通過している踏板60の前縁での乗客の横たわりが検出されたと判定する(ステップS13)。
乗客が横たわっていると判定すると(ステップS13)、CPU88は、運転制御部94に対し、電動機36の回転停止指示をする(ステップS14)。これにより、運転制御部94によって、電動機36の回転停止制御が実行されて踏段12の走行が停止されることとなる。
(変形例)
上記の例では、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出される(ステップS11でYES)タイミングで、いずれか一つの光電センサS(x)がON信号を出力していると(ステップS12でYES)、踏板60の前縁に乗客が横たわっていると判定して(ステップS13)、踏段12の走行を停止した(ステップS14)。
しかしながら、何らかの原因で、乗客の一部が一時的に、踏板60の前縁の上方に進入してしまう可能性がある。例えば、「エスカレータは歩かない」といった現在のマナーに従わずに歩く人が、隣接する踏板60を移動する際に、踏板60の前縁上方を横切る(前縁上方に進入する)場合である。進入したタイミングが、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出される(ステップS11でYES)タイミングと合致すると、踏板60に横たわった乗客を検出するといった目的からは誤検出となり、不必要に踏段12の走行を停止してしまうことになる。
そこで、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出されるタイミングで、いずれか一つの光電センサS(x)がON信号を出力していると、一応、踏板60の前縁での乗客の横たわりが検出されたとするものの、それだけでは、踏段の走行は停止させず、さらに、前記光電センサS(x)の踏段の走行方向下流に設けられた、少なくとも1個の他の光電センサ(例えば、光センサS(x+1))の検出結果を参照し、前記前縁が前記他の光電センサの検出光の下方を通過するタイミングで、当該他の光電センサがON信号を出力している場合(すなわち、当該他の光電センサにより物体が再検出される場合)に、踏段の走行を停止するようにしても構わない。
そのような処理が実行される「横たわり検出プログラム」を図8に示すフローチャートに基いて説明する。
図8に示すステップS21~S23は、図7で説明したステップS11~S13と同じ処理である。すなわち、制御装置86(のCPU88)は、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出されると(ステップS21でYES)、すなわち、各光電センサ72(の投光器72)から投光される検出光の下方を踏板60の前縁が通過するタイミングで、全ての光電センサ72(光電センサS(1),…,S(x),…,S(n))による検出結果を参照する(ステップS22)。
その結果、光電センサS(x)[x=1~n]のいずれもON信号を出力していない場合(ステップS22でNO)、ステップS21に戻り、次に、光電センサ82の検出信号からオンエッジが検出されるのを待つ。
一方、光電センサS(x)のいずれかがON信号を出力している場合(ステップS22でYES)、すなわち、光電センサS(x)で物体が検出されると、そのとき、光電センサS(x)の検出光の下方を通過している踏板60の前縁での乗客の横たわりが検出されたと、暫定的に判定する(ステップS23)。
そして、次に、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出されるのを待って(ステップS24でYES)、光電センサS(x)よりも踏段12の走行方向下流側に配された(本例では、光電センサS(x)に隣接する)光電センサS(x+1)の検出結果を参照する(ステップS25)。
その結果、光電センサS(x+1)がON信号を出力していない場合(ステップS25でNO)、ステップS23でON信号が出力されたのは、踏板60に横たわった乗客を検出するといった目的からは誤検出であったと考えられるため、踏段12の走行を停止させることなく、ステップS21に戻る。
一方、光電センサS(x+1)がON信号を出力している場合(ステップS25でYES)、すなわち、光電センサS(x+1)で物体が検出されると、ステップS23で乗客の横たわりが検出された踏段12の前縁で乗客の横たわりが再検出されたこととなるため、当該横たわりの判定を確定し、CPU88は、運転制御部94に対し、電動機36の回転停止指示をする(ステップS27)。これにより、運転制御部94によって、電動機36の回転停止制御が実行されて踏段12の走行が停止されることとなる。
なお、上記変形例では、踏段12の走行路上方の物体の再検出を光電センサS(x+1)で行ったが(ステップS24)、これに限らず、光電センサS(x+m)で行っても構わない(mは、2以上の整数)。これは、ステップS22よりも後にオンエッジが検出される回数をカウントし、カウント値がm回になった時点で、光電センサS(x+m)の検出結果を参照することにより実現される・
あるいは、1個の光電センサ(上記の例では、光電センサS(x+1))のみの再検出だけではなく、複数個の光電センサによる再検出により、踏段12上の乗客の横たわりを確定させることとしても構わない。例えば、光電センサS(x+1)、光電センサS(x+2)といった、光電センサS(x)に隣接して連続する2個の光電センサで再検出しても構わない、その結果、光電センサS(x+1)、光電センサS(x+2)の両方で、物体が検出されると、踏段12の走行を停止させることとする。光電センサS(x+1)、光電センサS(x+2)の検出結果が参照されるタイミングは、言うまでもなく、各々の光電センサが出力する検出光の下方に踏段12の前縁が通過するタイミングである。
以上説明した通り、実施形態1に係るエスカレータ10によれば、踏段12の走行路の両側に立設された欄干14、16の一方の欄干16の低位置(本例では、スカートガード78Bの高さ位置)に投光器74を前記走行路に沿って複数個設け、他方の欄干14の投光器74各々と対向する位置に受光器76をそれぞれ設け、対向する投光器74と受光器76からなる光電センサ82で、転倒等によって踏段12上に横たわった乗客の検出をすることができる。
すなわち、踏段上に横たわった乗客を検出するため、前述した第1の従来技術では、低部投光器8d(投光器74)と低部受光器9d(受光器76)とからなる透過形光電スイッチ(光電センサ82)に加え高部投光器8と高部受光器9とからなる透過形光電スイッチ(光電センサ)を要するのに対し、本実施形態に係るエスカレータ10では、高部投光器8と高部受光器9とからなる透過形光電スイッチ(光電センサ)が不要である分、前記第1の従来技術よりも少ないセンサで、踏段上に横たわった乗客を検出することができる。
なお、本発明に係るエスカレータは、上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下の形態とすることもできる。
(1)上記実施形態では、踏段12の斜行区間に走行路に沿って、複数の光電センサ72を設けたが、これに限らず1個でも構わない。少なくとも1個設ければ、前記斜行区間における光電センサ72の設置位置を通過する踏段12上で乗客が横たわっているか否かの検出ができるからである。この場合でも、前述した第2の従来技術で『エスカレータ1の中間部に低部受光器9diと高部受光器9uiを1組取り付けるのみでもよい。』と比較して、高部受光器9uiが不要である分、前記第2の従来技術よりも少ないセンサで、踏段上に横たわった乗客を検出することができる。
(2)上記実施形態では、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジが検出されるタイミングで、光電センサ72による検出結果を参照したが、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングはこれに限らず、例えば、光電センサ82が出力する検出信号からオフエッジが検出されるタイミングとしても構わない。この場合は、言うまでもなく、光電センサ82の検出信号がオフエッジになるときに、各光電センサ72の検出光の下方を各踏段12の踏板60の前縁が通過することとなる位置に光電センサ82を設置する。
あるいは、光電センサ82が出力する検出信号からオンエッジまたはオフエッジが検出された時から所定時間[前記時間間隔tR(図4(b))未満]経過したタイミングで、光電センサ72による検出結果を参照することとしても構わない。この場合は、前記所定時間経過する時に、各光電センサ72の検出光の下方を各踏段12の踏板60の前縁が通過することとなる位置に光電センサ82を設置する。
要は、走行する踏段12を構成する部材である従動ローラ70の一部を光電センサ82が検出した時に基いて、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングを計るようにすれば良いのである。
(3)上述した例では、踏段12の構成部材の内、従動ローラ70を光電センサ82で検出した時に基いて、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングを計ったが、タイミングを計る際に光電センサ82で検出する対象は、従動ローラ70に限らず、踏段12の他の構成部材としても構わない。例えば、フレーム58の一部であっても良い。
<実施形態2>
上記実施形態1およびその変形例では、光電センサ72による検出結果を参照するタイミング、すなわち、踏段12の前縁が光電センサ72の投光器74から投光される検出光の下方を通過するタイミングを、走行する踏段12の構成部材を検出した時に基いて計ることとしたが、これに限らず、以下のようにしても構わない。
環状に連結された複数の踏段12の循環走行と同期して回転する回転部材、例えば、従動スプロケット40の回転量に基いて、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングを計ることとしても構わない。図9は、駆動スプロケット38、従動スプロケット40、ローラチェーン44等(図3)をより詳細に描いた図である。
実施形態2では、従動スプロケット40の外周に等角度間隔で複数個形成された歯の先端部(歯先)の各々を検出する近接センサ102を設けている。既述したように、エスカレータ10が昇り用として運転中、すなわち、駆動スプロケット38が時計回り(矢印Aの向き)に回転され、駆動スプロケット38と従動スプロケット40に巻掛けられているローラチェーン44が周回走行して、駆動スプロケット38からの回転動力が従動スプロケット40に伝達されると、従動スプロケット40も時計回りに回転する。そうすると、近接センサ102の検出位置に次々に到来する歯先の各々が、近接センサ102によって検出される。
また、既述の通り、従動スプロケット40が回転されると、従動スプロケット40と同軸上(シャフト42上)に設けられた主踏段スプロケット48(図3)が回転され、主踏段スプロケット48と従踏段スプロケット54に巻掛けられた踏段チェーン56が前記ガイドレール(不図示)に案内されて周回走行し、これに伴って、環状に連結された複数の踏段12が循環走行される構成となっている。当該構成から分かるように、従動スプロケット40の回転量と踏段12の走行距離とは比例関係にある。
従動スプロケット40の回転量は、近接センサ102による歯先の検出回数によって特定される。そこで、実施形態2では、近接センサ102による歯先の検出回数によって、踏段12の走行距離を把握し、踏板60の前縁が光電センサ72の検出光の下方を通過するタイミングを計ることとしている。
踏段12の前縁が光電センサ72の投光器74から投光される検出光の下方(本例では、真下)に位置する状態で、近接センサ102によって検出される歯先を「基準歯先」とする。実施形態2に係るエスカレータ10では、近接センサ102によって基準歯先が検出されたときから、H個目の歯先が検出されるときまで従動スプロケット40が回転すると踏段12が水平方向において距離LK(図3)移動(走行)するように構成されている。すなわち、従動スプロケット40の(H-1)ピッチ分の回転量と一の前縁が一の光電センサS(x)の検出光の下方に位置する状態から次の光電センサS(x+1)の検出光の下方までの水平方向における走行距離LKが対応している。
実施形態2に係るエスカレータ10では、先ず、以下のように、近接センサ102の取付位置の調整を行う。手動でエスカレータ10を運転し、斜行区間において踏段12の踏板60前縁の各々が、各光電センサ72の検出光の下方にそれぞれ位置するところで停止させる。この状態で、従動スプロケット40のいずれかの歯先を検出する位置に、近接センサ102を図9に示す矢印P1または矢印P2の向きに移動させて、取付位置を確定する。このとき、近接センサ102で検出される歯先が基準歯先になる。なお、後述するプログラムの内容から分かるように、基準歯先は特定の歯先に限られず、順次、更新される。
図10(a)は、実施形態2における制御装置286のブロック図である。制御装置286は、実施形態1における制御装置86(図5)とは、光電センサ82に代えて近接センサ102が接続されている以外は、基本的に同様である。よって、共通する部分についての説明は、省略するか適宜言及するに止め、以下異なる部分を中心に説明する。
制御装置286のRAM92(図10(a))は、図10(b)に示すような歯先検出回数記憶部92aを有している。歯先検出回数記憶部92aは、近接センサ102によって検出される歯先の検出回数を記憶する。上記のようにして近接センサ102の設置位置の調整がなされた時点で、歯先検出回数記憶部92a(以下、単に「記憶部92a」と言う)には、基準歯先が検出された状態であることを示すため「0」を記憶させる。当該記憶は、制御装置286に接続したパソコン(不図示)などを用いて行われる。
続いて、実施形態2においてCPU88(図10(a))で実行される「横たわり検出プログラム」を図11に示すフローチャートに基いて説明する。なお、図10に示すステップS35~S37は、図7で説明したステップS12~S14と同じ処理なので、簡単に言及するに止める。当該「横たわり検出プログラム」は、エスカレータ10の運転開始と同時に起動される。
制御装置286(のCPU88)は、近接センサ102の検出状態を参照し(ステップS31)、歯先が検出されると(ステップS31でYES)、記憶部92aに記憶されている歯先検出回数「Z」を一つインクリメントする(ステップS32)。
歯先検出回数がインクリメントされると、CPU88は、記憶部92aに記憶されている歯先検出回数「Z」が「H」回になったか否か、すなわち、各光電センサ72(の投光器72)から投光される検出光の下方に踏板60の前縁が到来したか否かを判定する(ステップS33)。
歯先検出回数「Z」が「H」回に達していない場合(ステップS33でNO)、ステップS31に戻り、次の歯先が検出されるのを待つ。一方、歯先検出回数「Z」が「H」回に達した場合(ステップS33でYES)、CPU88は、記憶部92aの歯先検出回数「Z」を「0」にリセットする(ステップS34)。これにより、基準歯先が更新されることとなる。
歯先検出回数「Z」を「0」にリセットすると(ステップS34)、CPU88は、全ての光電センサ72(光電センサS(1),…,S(x),…,S(n))による検出結果を参照する(ステップS35)。
その結果、光電センサS(x)[x=1~n]のいずれもON信号を出力していない場合(ステップS35でNO)、ステップS11に戻り、次に、記憶部92aの歯先検出回数が「H」回に到達するのを待つ(ステップS31~S33)。
一方、光電センサS(x)のいずれかがON信号を出力している場合(ステップS35でYES)、すなわち、光電センサS(x)で物体が検出されると、そのとき、光電センサS(x)の検出光の下方を通過している踏板60の前縁での乗客の横たわりが検出されたと判定する(ステップS36)。
乗客が横たわっていると判定すると(ステップS36)、CPU88は、運転制御部94に対し、電動機36の回転停止指示をする(ステップS37)。これにより、運転制御部94によって、電動機36の回転停止制御が実行されて踏段12の走行が停止されることとなる。
電動機36の回転停止指示がなされてから(ステップS37)、電動機36が完全に停止され、踏段12の走行が止まるまでの間も、従動スプロケット40は回転し続ける。よって、運転再開に向け、この間も記憶部92aの歯先検出回数を更新するため、ステップS39~S42の処理を行う。なお、ステップS39~S42の処理は、上述したステップS31~S34の処理と同じなので、その説明については省略する。
なお、上記の例では、回転する従動スプロケット40の歯先を検出して、その検出回数から従動スプロケット40の回転量を把握し、当該回転量に基いて、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングを計ることとしたが、これに限らず、複数の踏段12の循環走行と同期して回転する他の回転部材として、例えば、主踏段スプロケット48や従踏段スプロケット54(図3)の歯先を検出するようにしても構わない。
当然のことながら、主踏段スプロケット48と従踏段スプロケット54の回転量と踏段12の走行距離(移動距離)との間には相関関係があり、前記回転量は、歯先の検出回数で把握できるからである。
<実施形態3>
実施形態2では、従動スプロケット40の(H-1)ピッチ分の回転量と一の踏板60の前縁が一の光電センサS(x)の検出光の下方に位置する状態から次の光電センサS(x+1)の検出光の下方までの水平走行における距離LKが対応していることを利用して、踏段12の前記距離LK分の走行を把握することとした。しかしながら、水平走行距離LKに対応する従動スプロケット40の回転量が従動スプロケット40のピッチの整数倍になっていない場合、歯先検出により踏段12の走行距離LKを把握することは困難である。
そこで、実施形態3では、従動スプロケット40のシャフト42(図9)にロータリエンコーダ104を取付け、ロータリエンコーダ104(図12(a))を用いて、従動スプロケット40の回転量から踏段12の走行距離を把握することとしている。
図12(a)は、実施形態3における制御装置386のブロック図である。制御装置386は、実施形態2における制御装置86(図10(a))とは、光電センサ102(図10)が接続されていない点と新たにカウンタ部106が設けられている点以外は、基本的に同様である。よって、共通する部分についての説明は、省略するか適宜言及するに止め、以下異なる部分を中心に説明する。
カウンタ部106は、ロータリエンコーダ104から出力されるパルスの数をカウントし、カウント値からシャフト42(従動スプロケット40)の回転角(回転量)を割り出して、図12(b)に示す内部メモリ106aに逐次記録する。内部メモリ106aの回転角は、シャフト42が回転している間、逐次更新される。カウンタ部106は、内部メモリ106aの回転角を「0」にリセットするリセットボタン(不図示)を有している。また、内部メモリ106aの回転角は、CPU88からの指示によってもリセットされる。
実施形態3に係るエスカレータ10では、先ず、以下のようにして、内部メモリ106aの初期設定を行う。手動でエスカレータ10を運転し、斜行区間において踏段12の踏板60前縁の各々が、各光電センサ72の検出光の下方にそれぞれ位置するところで停止させる。この状態で、前記リセットボタンを押下する。これにより、内部メモリ106aの回転角は「0」にリセットされる。
実施形態3に係るエスカレータ10では、シャフト42(従動スプロケット40)が回転角「RA」回転すると、踏段12が水平距離LK(=LF)走行するように構成されている。
続いて、実施形態3においてCPU88(図12)で実行される「横たわり検出プログラム」を図13に示すフローチャートに基いて説明する。図13(a)は、横たわり検出の一環として実行される内部メモリ106aのリセット処理であり、図13(b)が実質的に横たわりの検出処理である。図13(a)に示すフローチャートのプログラムと図13(b)に示すフローチャートのプログラムは、エスカレータ10の運転開始と同時に起動され、並行して実行される。
図13(a)に示すように、制御装置386(のCPU88)は、内部メモリ106a(図12(b))を参照し、記録されている回転角が「RA」になったか否かを判定する(ステップS51)。
内部メモリ106aの回転角が「RA」になっていれば(ステップS51でYES)、CPU88は、カウンタ部106(図12(a))に内部メモリのリセットを指示する(ステップS52)。当該指示を受けたカウンタ部106は、内部メモリ106aを「0」にリセットする。そして、電動機36が停止されたか否かを判定し(ステップS53)、停止されていなければ(ステップS53でNO)、ステップS51に戻り、停止されていれば(ステップS53でYES)、本プログラムを終了する。
以上の処理により、内部メモリ106aの記録値が「RA」になる度に、換言すると、踏板60の前縁が光電センサ72の検出光の下方を通過する度に、内部メモリ106aがリセットされることとなる。以上の説明から分かるように、ロータリエンコーダ104とカウンタ部106とで、複数の踏段12の循環走行と同期して回転する回転部材であるシャフト42(従動スプロケット40)の回転量である回転角を検出する検出部が構成される。そして、当該回転角に基いて、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングを計ることができる。
次に、図13(b)に示すフローチャートを参照しながら説明する。ステップS61は、図13(a)のステップS52と同じ処理であり、ステップS62~S64は、図7で説明したステップS12~S14と同じ処理である。
すなわち、制御装置386(のCPU88)は、内部メモリ106a(図12(b))を参照し、記録されている回転角が「RA」になったか否かを判定し(ステップS61)、なっていれば(ステップS61でYES)、CPU88は、全ての光電センサ72(光電センサS(1),…,S(x),…,S(n))による検出結果を参照する(ステップS62)。
その結果、光電センサS(x)[x=1~n]のいずれもON信号を出力していない場合(ステップS62でNO)、ステップS61に戻り、次に、内部メモリ106aの記録値が「RA」になるのを待つ(ステップS61)。
一方、光電センサS(x)のいずれかがON信号を出力している場合(ステップS62でYES)、すなわち、光電センサS(x)で物体が検出されると、そのとき、光電センサS(x)の検出光の下方を通過している踏板60の前縁での乗客の横たわりが検出されたと判定する(ステップS63)。
乗客が横たわっていると判定すると(ステップS63)、CPU88は、運転制御部94に対し、電動機36の回転停止指示をする(ステップS64)。これにより、運転制御部94によって、電動機36の回転停止制御が実行されて踏段12の走行が停止されることとなる。電動機36の停止指示(ステップS64)がなされてから、電動機36が停止する間も内部メモリ106aの更新は継続されるため(図13(a)のステップS51~S53)、運転再開時に改めて上述した初期設定を行う必要はない。
なお、上記の例では、回転する従動スプロケット40の回転量(回転角)を検出し、その回転量に基いて、光電センサ72による検出結果を参照するタイミングを計ることとしたが、これに限らず、複数の踏段12の循環走行と同期して回転する他の回転部材として、例えば、従踏段スプロケット54(図3)の回転量(回転角)を検出するようにしても構わない。
以上、本発明に係るエスカレータを実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記した形態に限らないことは、勿論であり、例えば、以下の形態とすることもできる。
(1)上記実施形態では、投光器74と受光器76を含む透過形の光電センサ72を用い、投光器74を欄干16側に(図2)、受光器76を欄干14側に(図1)設けたが、これとは逆に、投光器74を欄干14側に、受光器76を欄干16側に設けても構わない。
(i)また、透過形の光電センサ72に代えて、回帰反射形の光電センサを用いても構わない。この場合、投光部と受光部を内蔵する光電センサ本体を投光器74に代えて設置し、これに対応する回帰反射板を受光器76に代えて設置する。
(ii)あるいは、透過形の光電センサ72に代えて、拡散反射形の光電センサを用いても構わない。この場合、欄干14と欄干16のいずれか一方側に光電センサを設けることとなる。すなわち、投光器74に代えて拡散反射形の光電センサを設置するか、または、受光器76に代えて拡散反射形の光電センサを設置するかである。
(iii)要は、投光部から投光された検出光が物体によって遮られるか、または反射されて受光部に到達する量が変化することにより当該物体を検出するセンサであれば構わないのである。
(2)上記実施形態では、光電センサ72は、スカートガード78の高さ位置に設置したが、光電センサ72の設置位置は、これに限らず、踏段12の走行路上方であれば、転倒等して踏段12上に横たわった乗客を検出できる高さ位置であれば構わない。
あまり高すぎると、踏段12上に横たわった乗客の上方を検出光が進行してしまって、乗客の横たわりを検出することができない。このため、光電センサ72は、走行路上方であって、欄干14、16の低位置に設置することが好ましい。低位置の目安としては、踏板60に直立した乗客の膝以下の高さ位置が考えられる。
この低位置のさらなる具体例としては、スカートガード78の高さ位置の他に内デッキ80の高さ位置が考えられる。すなわち、光電センサ72は、欄干14,16の上記低位置に設置することが好ましく、より好ましくは、スカートガード78の高さ位置または内デッキ80の高さ位置である。
(3)上記実施形態では、複数の光電センサ72を踏段12の斜行区間の全長に亘って、踏板60の前縁と同じ間隔で配置した。しかし、上記第1の従来技術と比較して、センサの個数を低減できるとはいえ、高ライズ(例えば、10m)のエスカレータの場合、斜行区間に多くの踏段(例えば、60台)が存在することとなり、センサの個数も相当多くなってしまう。
そこで、光電センサ72は、以下のような配置としても構わない。
(i)光電センサ72は、踏板60前縁の、踏段12の斜行区間における踏段12の走行路に沿った間隔の2以上の整数倍の間隔で配置しても構わない。例えば、2倍の間隔とすると、上記実施形態と比較して、光電センサ72の個数を半減でき、3倍の間隔とすると1/3に低減できる。
(ii)また、光電センサ72は、斜行区間において一様に設ける必要もない。例えば、実施形態の配置(図3)から、連続する5個の光電センサ72に続く5個の光電センサ72を省略する配置としても構わない。すなわち、5個の光電センサ72を1セットとして、当該セットを複数、隣り合うセット同士の水平方向における間隔が、(LK×6)の間隔となるように配置しても構わない。
(iii)あるいは、複数の光電センサ72を、斜行区間の中央部だけに配置し、昇降口に比較的近い領域には設けないようにしても構わない。
(4)上記実施形態では、本発明に係るエスカレータを昇り用に適用した例で説明したが、本発明に係るエスカレータは、下り用にも適用できることは言うまでもない。
本発明に係るエスカレータは、転倒等によって踏段上に横たわった乗客を検出するエスカレータとして好適に利用可能である。
10 エスカレータ
12 踏段
60 踏板
72 光電センサ
82 光電センサ
86、286、386 制御装置
88 CPU
90 ROM
92 RAM
92a 歯先検出回数記憶部
102 近接センサ
104 ロータリエンコーダ
106 カウンタ部

Claims (8)

  1. 環状に連結されて循環走行する複数の踏段が階段の形を成して走行する斜行区間を含み、前記踏段を構成する踏板に乗った乗客を搬送するエスカレータであって、
    前記踏板において前記階段の形における段鼻に相当する前縁に沿う方向に検出光を投光し、前記踏段の走行路上方の物体を検出するセンサと、
    前記検出光の下方を前記前縁が通過するタイミングで、前記センサによる検出結果を参照し、当該タイミングで物体が検出されると、当該前縁で乗客が横たわっていると判定する判定手段と、
    を有することを特徴とするエスカレータ。
  2. 前記走行路に沿って立設された欄干パネルと、
    前記走行路に沿って、前記欄干パネルの下端部と前記踏段との間に設けられた内デッキおよびスカートガードと、
    を有し、
    前記センサは、前記内デッキの高さ位置または前記スカートガードの高さ位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のエスカレータ。
  3. さらに、前記センサと同様に設けられた同様のセンサを1個または2個以上有し、
    これら複数のセンサを前記走行路に沿って、所定の間隔で配したことを特徴とする請求項1または2に記載のエスカレータ。
  4. 前記所定の間隔は、前記前縁の前記斜行区間における前記走行路に沿った間隔と同じであることを特徴とする請求項3に記載のエスカレータ。
  5. 前記所定の間隔は、前記前縁の前記斜行区間における前記走行路に沿った間隔の2以上の整数倍の間隔であることを特徴とする請求項3に記載のエスカレータ。
  6. 前記判定手段は、走行する踏段を構成する部材の一部を検出する検出部を有し、当該検出部が前記一部を検出した時に基いて、前記センサによる検出結果を参照するタイミングを計ることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のエスカレータ。
  7. 前記判定手段は、前記循環走行と同期して回転する回転部材の回転量を検出する検出部を有し、当該検出部が検出する前記回転量に基いて、前記センサによる検出結果を参照するタイミングを計ることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のエスカレータ。
  8. 前記複数のセンサの内、一のセンサによる検出結果が参照されて、一の前縁で乗客が横たわっていると判定されると、さらに、前記一のセンサの、前記複数の踏段が前記階段の形を成して前記走行する方向の下流側に配された少なくとも1個の他のセンサの検出光の下方を前記一の前縁が通過する他のタイミングで、前記他のセンサの検出結果を参照し、当該他のタイミングでも前記他のセンサにより物体が検出されると、前記踏段の走行を停止することを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載のエスカレータ。
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