JP2000034085A - 乗客コンベア - Google Patents

乗客コンベア

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JP2000034085A
JP2000034085A JP10204702A JP20470298A JP2000034085A JP 2000034085 A JP2000034085 A JP 2000034085A JP 10204702 A JP10204702 A JP 10204702A JP 20470298 A JP20470298 A JP 20470298A JP 2000034085 A JP2000034085 A JP 2000034085A
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Koji Nomura
耕治 野村
Chuichi Saito
忠一 斎藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】双方向の自動運転が可能で、かつ、複数の乗客
が乗客コンベアに連続して乗り込んでも安全に作動さ
せ、また、特定の乗客に対して、使い勝手をより向上さ
せた低コストの構成を提供する。 【解決手段】乗客14Aの移動上流側の検出装置の通過
に基づいて設定された運転設定時間を取り消して、検出
装置から第2の接近検出受信装置8まで乗客14Aが移
動するのに要する時間に余裕を加えた時間に変更するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エスカレーター,
電動道路などの乗客コンベアに係り、具体的には、乗客
の接近を検出して自動的に運転を行うのに好適な乗客コ
ンベアに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エスカレーターを利用する乗客の
存在を検出して、あらかじめ定められた一方に対してエ
スカレーターを自動運転し、乗客なしの状態でその運転
を自動停止させる制御方式が知られている。例えば、特
許第2569242 号の特許公報に、無端状に連結された踏段
列から離れた位置の乗り口に、乗客の通過を検出する第
1の検出装置、その乗り口の踏段列に近い位置に乗客の
通過を検出する第2の検出装置を配置するとともに、エ
スカレーターの乗り口の踏段列に近い位置に乗客の通過
を検出する第3の検出装置を各々独立した一対の支柱に
配置し、この第1の検出装置の検出信号で踏段列の運転
を開始し、この第2の検出装置の検出信号で所定の時間
運転を続け、この第3の検出装置の検出信号で踏段列の
運転を停止させるものが知られている。
【0003】また、特許第2569192 号の特許公報に、上
記の第1と第2の検出装置と同様の検出装置を設け、そ
れらの検出信号の組合せでエスカレーターを制御するも
のが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来一
般的な自動運転方式は、一方向運転だけに限定されたも
のであり、例えば通常上昇運転される駅構内において
は、下降を望む旅客が集中する時間帯であってもそのエ
スカレーターを利用できないという不都合があり、無用
のものとなっていた。
【0005】また、上記従来技術の前者(特許第256924
2 号特許公報)に記載されたエスカレーターによれば、
乗客が1人で利用する場合には無駄な時間がなくなり、
省電力を図れるが、以下に述べるように、複数の乗客が
連続して利用した場合に発生する不都合について配慮さ
れていない。このような不都合について配慮されていな
い点は、後者(特許第2569192 号特許公報)も同様であ
る。
【0006】すなわち、複数の乗客が連続して利用した
場合に、2人以上が重なった状態で検出装置を通過する
ことがある。このような場合、検出装置は1人の通過と
して検出することになるが、他の検出装置を通過する際
に、その重なりが解消されて間隔が開いたときに不都合
が生じる。例えば、3人の乗客が連続してエスカレータ
ーに乗り込み、2番目と3番目の乗客が重なった状態で
第2の検出装置を通過したと仮定する。この場合、先頭
の乗客を第1と第2の検出装置が検出してエスカレータ
ーは所定時間の運転が開始され、その後第3の検出装置
は先頭の乗客の通過を確認できる。
【0007】しかし、第2の検出装置は2番目と3番目
の乗客を1人として検出しているため、2番目と3番目
の乗客が第2の検出装置を通過した後、降り口に達する
までに離れて間隔ができた場合、第3の検出装置は2番
目の乗客の通過を検出した時に、3番目の乗客がエスカ
レーターに乗っているにもかかわらず、エスカレーター
に停止指令を出力してしまうという不都合があった。ま
た、その時に、新たな乗客が第1の検出装置を通過する
と、再びエスカレーターが起動されてしまう不都合があ
る。
【0008】本発明の目的は、上記のような不都合を解
消することにあり、双方向の自動運転が可能で、複数の
乗客が乗客コンベアに連続して乗り込んだ場合も安全に
作動させ、かつ低コストの構成を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の乗客コンベアは、無端状に連結されて乗客
を搬送する路段列と、この踏段列の両端の乗客口近傍に
設けられた乗客の乗降口への接近等を検出する検出装置
と、この検出装置の検出信号に基づいて踏段列を自動で
運転,停止させる制御装置を備えてなる乗客コンベアに
おいて、前記検出装置は、前記踏段列両端の乗降口の踏
段列から離れた位置にそれぞれ設けられた乗客の接近を
検出する第1の接近検出受信装置と第2の接近検出受信
装置と、この第1及び第2の接近検出受信装置よりも前
記踏段列側に位置して乗客の通過を検出する第1及び第
2の通過検出装置とを有し、この乗客の乗降口への接近
を最初に検出した第1の接近検出受信装置あるいは第2
の接近検出受信装置側からその他方の第1の接近検出受
信装置あるいは第2の接近検出受信装置側に向けて前記
踏段列を移動させる制御装置を備えてなることを特徴と
する。
【0010】また、前記制御装置は、前記踏段列の搬送
方向に沿って乗り口側から第1の接近検出受信装置,第
1の通過検出装置,第2の通過検出装置,第2の接近検
出受信装置の順でそれぞれの検出ゾーンを有し、第1の
接近検出受信装置の検出信号が入力される度に前記第2
の接近検出受信装置及び前記第2の通過検出装置を無効
とすると同時に前記踏段列の運転指令を第1の設定時間
出力し、第1の通過検出装置の検出信号が入力される度
に、第1の設定時間を取り消して前記踏段列の運転時間
を第2の設定時間出力し、第2の通過検出装置の出力信
号が入力される度に、第2の設定時間を取り消す一方、
前記踏段列の運転指令を第3の設定時間出力し、第2の
接近検出受信装置の検出信号が入力される度に前記踏段
列の停止指令を出力するものとされ、この停止指令と同
時に第1の接近検出受信装置及び第1の通過検出装置と
第2の接近検出受信装置及び第2の通過検出装置を有効
とし、第1,第2及び第3の設定時間は、それぞれの対
応する検出装置の位置から第2の接近検出受信装置の位
置まで乗客が移動するのに要する時間に基づいて設定さ
れてなることを特徴とする。
【0011】制御的には、第1の接近検出受信装置を2
人が重なって通過した後、第1の通過検出装置を間隔を
おいて通過しても、第1の通過検出装置を後に通過した
乗客を基準に乗客コンベアの運転時間がリセットされる
ので、後になった乗客が乗客コンベアを降りるまで運転
が継続される。つまり、複数の乗客が連続して乗り込ん
でも、最後に通過した乗客を検出した時点で、運転時間
が最終的に決まることから、乗っている間に停止すると
いう危険性はない。第1,第2の通過検出装置を2人が
重なって通過した後、第2の接近検出受信装置を間隔を
おいて通過した場合も同様である。
【0012】また、第2の通過検出装置を、第1の通過
検出装置の検出信号が入力されてから、第4の設定時間
経過後に有効にするものとし、この第4の設定時間を、
第1の通過検出装置の位置から第2の通過検出装置の位
置まで乗客が移動するのに要する時間と同等、若しくは
若干短い時間に設定することが望ましい。
【0013】これによれば、2人以上の乗客が第1の通
過検出装置と重なって通過した後、一部の乗客が足早で
エスカレーターを上ったりすることにより、乗客の間隔
が大きく離れ、先の乗客が第2の通過検出装置と第2の
接近検出受信装置を順次通過しても、第2の通過検出装
置が有効にならないから、第2の接近検出受信装置から
エスカレーターの停止指令が出力されないので、後続の
乗客は安全に降り口まで到着することができる。
【0014】また、第2の接近検出受信装置を、第2の
通過検出装置の検出信号が入力されてから、第5の設定
時間経過後に有効にするものとし、この第5の設定時間
を、第2の通過検出装置の位置から第2の接近検出受信
装置の位置まで乗客が移動するのに要する時間と同等、
若しくは若干短い時間に設定することが望ましい。
【0015】これによれば、上述の場合と同様に、一部
の乗客が早足で第2の通過検出装置と第2の接近検出受
信装置を通り抜けても、第2の接近検出受信装置からエ
スカレーターの停止指令が出力されず第2の通過検出装
置以前の検出装置による運転時間に応じて停止されるこ
とになり、後続の乗客は安全に降り口まで到着すること
ができる。
【0016】なお、乗客の通過を検出する上述の検出装
置は、乗客の通路に光ビームを照射し、その光ビームを
乗客が遮断することにより、乗客の通過を検出する光ビ
ーム式の検出装置や、その光ビームに代わってエネルギ
ー線を応用した検出装置など、周知の乗客通過検出装置
を適用できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる乗客
コンベアの形態を図1,図2及び図3を用いて説明す
る。図1は、本発明を適用してなる実施の形態のエスカ
レーターの構成概要を側面図で示したものである。図2
は、図1の平面図である。図3は、図1および図2の実
施の形態のエスカレーターの制御装置の制御動作を示す
フローチャートである。
【0018】図1に示すように、エスカレーター1は、
下階床に位置された乗降口2と、上階床に位置された乗
降口3とを有し、乗降口2と3の間に、複数の踏段を無
端状に連結して乗客を搬送する踏段列4が上昇,下降の
双方向に移動可能に配設され、その踏段列4が移動する
両側に、これと同期して移動するハンドレール5が欄干
6に案内支持されて形成されている。そして、下階床の
反踏段列4側の乗降口2の床下に第1の接近検出受信装
置7が設けられている。
【0019】また、その乗り口の踏段列4に近い位置に
第1の通過検出装置9が設けられている。この第1の接
近検出受信装置7の位置は、ハンドレール5の反転部か
ら距離L(例えば、1.0〜1.5m)だけ離れており、
この第1の接近検出受信装置7は、特定の乗客が持つ発
信装置14の接近を検出する検出ゾーン11を乗降口2
上方に放射状に形成する。
【0020】また、第1の通過検出装置9の位置は、ハ
ンドレール5の反転部から距離S1(例えば、0.3〜
0.5m)の位置に固定されて光ビームを発して検出ゾ
ーン9Aを形成している。一方、上階床の乗客口3につ
いても同様に、反踏段列4側の乗降口3の床下に第2の
接近検出受信装置8が設けられる。
【0021】また、その乗り口の踏段列4に近い位置に
第2の通過検出装置10が設けられている。この第2の
接近検出受信装置8の位置は、ハンドレール5の反転部
から距離L(例えば、1.0〜1.5m)だけ離れてお
り、この第2の接近検出受信装置8は、特定の乗客14
Aが持つ発信装置14の接近を検出する検出ゾーン12
を乗降口3上方に放射状に形成する。
【0022】また、第2の通過検出装置10の位置は、
ハンドレール5の反転部から距離S1(例えば、0.3
〜0.5m)の位置に固定されて光ビームを発して検出
ゾーン10Aを形成している。これらの各種検出装置
7,8,9,10の検出信号に基づいて、エスカレータ
ー1の運転,停止を制御する運転制御装置13が乗降口
3の下に形成された機械室に設置されている。
【0023】次に、図1および図2のエスカレーター1
の動作について、図3のフローチャートに沿って説明す
る。ここでは、図1のエスカレーター1の下階床側に、
先に乗客が接近した場合を想定し、下階床側から上階床
に向かって上昇運転される場合を例にして説明する。ま
ず、発信装置14を持った乗客14Aが乗り口となる乗
降口2に向かって歩行し、第1の接近検出受信装置7の
検出ゾーン11に進入すると、第1の接近検出受信装置
7から乗客14Aが接近したことを示す第1の検出信号
が運転制御装置13に出力される。
【0024】運転制御装置13は、第1の検出信号が入
力されたことにより制御を開始(S11)すると共に、
第2の接近検出受信装置8を無効とし(S12)、続い
て第2の通過検出装置10も無効とし(S13)、また
エスカレーター1への運転指令を出力すると同時に、第
1の設定時間T1の計時を開始する(S14)。これに
より、エスカレーター1は乗客14Aの乗降口への接近
を最初に検出した第1の接近検出受信装置7側から第2
の接近検出受信装置8側に向けて起動される。第1の設
定時間T1は、乗客14Aが第1の接近検出受信装置7
を動作させてから、第2の接近検出受信装置8を動作さ
せるまでに要する時間に、多少の余裕を加えた時間に設
定する。
【0025】つまり、第1の接近検出受信装置7の検出
ゾーン11から第1の通過検出装置9に至るまでの時間
Aと、第1の通過検出装置9から第2の通過検出装置1
0に至るまでの時間Bと、第2の通過検出装置10から
第2の接近検出受信装置8の検出ゾーン12に至るまで
の時間Cと、余裕時間αとを加えて、T1=(A+B+
C+α)に設定する。この設定時間T1は、複数の乗客
14Aが連続的に利用した場合は、順次設定し直し、結
果的に最終に通過した時点からが最終の設定時間T1に
なる。
【0026】次いで、第1の通過検出装置9を乗客14
Aが通過したか否かを、第2の検出信号の入力の有無に
より判断する(S15)。この判断が肯定(YES)の
時、次のステップ(S16)に進み、エスカレーター1
に運転指令を継続して出力すると同時に、第1の設定時
間T1を取り消して、第2の設定時間T2の計時を開始
する。ここでT2は、乗客14Aが第1の通過検出装置
9を通過してから第2の接近検出受信装置12の検出範
囲14を通過するまでに要する時間に、多少の余裕を加
えた時間に設定する。つまり、T2=(B+C+α)に
設定する。これにより、エスカレーター1への運転は継
続される。この設定時間T2も、前記T1と同様に、最
後に通過した乗客を検出した時点からが最終の設定時間
T2となる。
【0027】上述したように、第1の接近検出受信装置
7を動作させた時に、乗客14Aが降り口に達するまで
に十分な設定時間T1で、エスカレーター1を運転する
ようにしたから、第1の接近検出受信装置7を通過後
に、乗客14A同士が立ち話に夢中になって踏段列4へ
乗り込みが多少遅れても、移動途中でエスカレーター1
が停止する不都合を回避できる。特に、第1の通過検出
装置9を通過した時に設定時間T1をキャンセルして、
新たな設定時間T2に設定し直しているから、踏段列4
で移動中に途中でエスカレーター1が停止する危険を排
除できる。
【0028】一方、ステップ15(S15)における判
断が否定(NO)の時は、ステップ31(S31)に進
んで、T1時間経過したか否かを判断と、肯定(YE
S)であれば、運転指令を出力してエスカレーター1を
停止させ(S32)、否定(NO)であれば、ステップ14
(S14)に戻る。これにより、乗客14Aが第1の接
近検出受信装置7を通過した後、エスカレーター1に乗
らないで戻ってしまう場合に対応できる。
【0029】第1の通過検出装置9を通過した時の処理
の後、ステップ17にて、運転時間T2の計時時間が第
4の設定時間T4に達したか否か判断し、達した場合に
第2の通過検出装置10の検出動作を有効にする(S1
8)。ここで、T4は、Bと同等もしくは若干短い時間
に設定する。すなわち、通常ならば、第2の通過検出装
置10を通過すると思われる時間に、この第2の通過検
出装置10の検出動作を有効にする。次いで、ステップ
19(S19)で、第2の通過検出装置10を通過した
か否かを、第3の検出信号が入力されたか否かで判断
し、肯定(YES)の場合は、ステップ20(S20)に
進んで、エスカレーター1に運転指令を継続して出力す
ると同時に、第2の設定時間T2を取り消して、第3の
運転時間T3の計時を開始する。
【0030】ここで、T3は、乗客が第2の通過検出装
置10を通過してから第2の接近検出受信装置8の検出
ゾーン12を通過するまでに要する時間に、多少の余裕
を加えた時間に設定する。つまり、T3=(C+α)に
設定する。この設定時間T3も、前記T1またはT2同
様に、最後に通過した乗客14Aを検出した時点から最
終の設定時間T3になる。
【0031】第2の通過検出装置10を有効にする時間
は、エスカレーター1が停止するまでの時間に設定して
いる。このように設定することにより、第2の通過検出
装置10で最後の乗客14Aを検出することができると
共に、第1の通過検出装置9を通過した後に、乗客14
Aが踏段列4の上で足踏みや後戻りをして、第2の通過
検出装置10を通過するのが遅れても、それを検出する
ことができる。
【0032】次いで、ステップ21(S21)にて、運
転時間T3の計時時間が第5の設定時間T5に達したか
否か判断し、達した場合に第2の接近検出受信装置8を
有効にする(S22)。ここで、T5は、Cと同等若し
くは若干短い値に設定する。すなわち、通常ならば、第
2の接近検出受信装置8の検出ゾーン12を通過すると
思われる時間に、この第2の接近検出受信装置8の検出
動作を有効にする。次いでステップ23(S23)に
て、第2の接近検出受信装置8の検出ゾーン12に進入
したか否かを、第2の接近検出受信装置8の検出信号が
入力されたか否かで判断し、肯定(YES)の場合は、
ステップ24(S24)に進んで、停止指令を出力し、
エスカレーター1を停止させる。
【0033】一方、ステップ19(S19)と、ステッ
プ23(S23)における判断が否定(NO)の時は、
それぞれステップ33(S33),ステップ34(S3
4)に進み、設定時間T2またはT3が経過した時に、
ステップ24(S24)に進んでエスカレーター1を停
止させる。
【0034】上記の実施の形態では、下階床から上階床
に向けて上昇移動させる場合を例に説明したが、逆の移
動方向、すなわち下降移動の場合も、同様に適用できる
ことは、当業者であれば容易に理解できるのは明らかで
ある。つまり、上階床から下階床に向かって下降させる
場合は、第2の接近検出受信装置を第1のそれに、第2
の通過検出装置を第1のそれに、それぞれ読み代えるこ
とより、そのまま適用できるものである。
【0035】上記の実施の形態における検出手段として
は、光ビーム式やエネルギー線応用式が最適であるが、
これらに代わる周知の検出装置をそのまま適用できる。
【0036】上述したように、本実施の形態によれば、
以下の効果がある。
【0037】(1)歩行弱者などの特定の乗客14Aに
受信装置14を持たせることにより、この特定の乗客1
4Aが接近するだけで、エスカレーター1が起動される
ので、停止中のエスカレーター1が故障中であるなどの
誤解を防ぐことができる。
【0038】(2)第1の通過検出装置9の手前で、乗
客14Aが踏段列4に乗り遅れた場合でも、第1の通過
検出装置9を通過すれば、運転の設定時間が更新される
ので、確実に降り口に至るまでエスカレーター1の運転
が継続する。その結果、移動中にエスカレーター1が停
止するなどの不都合を停止することができる。
【0039】(3)踏段列4上で、乗客14Aが足踏み
や逆戻りを行って第2の通過検出装置10の通過が例え
遅れても、最終的に第2の通過検出装置10を通過した
時点で、運転の設定時間が更新されるので、確実に降り
るまでエスカレーター1の運転が継続し、踏段列4で移
動中に停止するなどの不都合を防止することができる。 (4)第2の通過検出装置10が作動し、さらに第2の
接近検出受信装置8が作動してからエスカレーター1を
停止させるようにしているから、乗客14Aが確実に降
り口に到着した時点で、エスカレーター1を停止させる
ことができるため、安全で、無駄な空転時間を減らした
省電力効果の高いものにすることができる。
【0040】(5)第1及び第2の通過検出装置7,8
をそれぞれ乗降口2,3に配置して、これに各検出装置
を固定できるので従来例の前者よりも低コストとするこ
とができる。
【0041】(6)受信装置14を持たない不特定多数
の乗客に対しては、第1および第2の通過検出装置9,
10を利用してあらかじめ定められた一方向に対してエ
スカレーター1を自動運転させることも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の乗客に対して、使い勝手をより向上させた双方向
の自動運転が可能で、複数の乗客が乗客コンベアに連続
して乗り込んだ場合でも、安全に作動させることができ
る省電力と経済的効果を発揮する乗客コンベアの自動運
転を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるエスカレーターの構成
概要を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のエスカレーターの制御装置の制御動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】 1…エスカレーター、2,3…乗降口、4…踏段列、5
…ハンドレール、6…欄干、7…第1の接近検出受信装
置、8…第2の接近検出受信装置、9…第1の通過検出
装置、9A…第1の通過検出装置の検出ゾーン、10…
第2の通過検出装置、10A…第2の通過検出装置の検
出ゾーン、11…第1の接近検出受信装置の検出ゾー
ン、12…第2の接近検出受信装置の検出ゾーン、13
…運転制御装置、14…発信装置、14A…乗客。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無端状に連結されて乗客を搬送する踏段列
    と、この踏段列の両端の乗客口近傍に設けられた乗客の
    乗降口への接近等を検出する検出装置と、この検出装置
    の検出信号に基づいて踏段列を自動で運転,停止させる
    制御装置を備えてなる乗客コンベアにおいて、前記検出
    装置は、前記踏段列両端の乗降口の踏段列から離れた位
    置にそれぞれ設けられた乗客の接近を検出する第1の接
    近検出受信装置と第2の接近検出受信装置と、この第1
    及び第2の接近検出受信装置よりも前記踏段列側に位置
    して乗客の通過を検出する第1及び第2の通過検出装置
    とを有し、この乗客の乗降口への接近を最初に検出した
    第1の接近検出受信装置あるいは第2の接近検出受信装
    置側から、その他方の第1の接近検出受信装置あるいは
    第2の接近検出受信装置側に向けて前記踏段列を移動さ
    せる制御装置を備えてなることを特徴とする乗客コンベ
    ア。
  2. 【請求項2】前記制御装置は、前記踏段列の搬送方向に
    沿って乗り口側から第1の接近検出受信装置,第1の通
    過検出装置,第2の通過検出装置,第2の接近検出受信
    装置の順でそれぞれの検出ゾーンを有し、第1の接近検
    出受信装置の検出信号が入力される度に前記第2の接近
    検出受信装置及び前記第2の通過検出装置の無効とする
    と同時に、前記踏段列の運転指令を第1の設定時間出力
    し、第1の通過検出装置の検出信号が入力される度に、
    第1の設定時間を取り消して前記踏段列の運転時間を第
    2の設定時間出力し、第2の通過検出装置の出力信号が
    入力される度に、第2の設定時間を取り消す一方、前記
    踏段列の運転指令を第3の設定時間出力し、第2の接近
    検出受信装置の検出信号が入力される度に前記踏段列の
    停止指令を出力するものとされ、この停止指令と同時に
    第1の接近検出受信装置及び第1の通過検出装置と第2
    の接近検出受信装置及び第2の通過検出装置を有効と
    し、第1,第2及び第3の設定時間は、それぞれの対応
    する検出装置の位置から第2の接近検出受信装置の位置
    まで乗客が移動するのに要する時間に基づいて設定され
    てなることを特徴とする請求項1記載の乗客コンベア。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128446A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Toshiba Elevator Products Corp 乗客コンベアの運転制御装置
JP2002128445A (ja) * 2000-10-30 2002-05-09 Toshiba Elevator Products Corp エスカレータ運転制御装置
WO2018003037A1 (ja) * 2016-06-29 2018-01-04 三菱電機株式会社 乗客コンベア装置

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