JP7271129B2 - 扉機構 - Google Patents

扉機構 Download PDF

Info

Publication number
JP7271129B2
JP7271129B2 JP2018199072A JP2018199072A JP7271129B2 JP 7271129 B2 JP7271129 B2 JP 7271129B2 JP 2018199072 A JP2018199072 A JP 2018199072A JP 2018199072 A JP2018199072 A JP 2018199072A JP 7271129 B2 JP7271129 B2 JP 7271129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
locked
locking
holding position
locking portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018199072A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020066884A (ja
Inventor
政晴 須賀
茂樹 高橋
雅士 桃井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okamura Corp
Original Assignee
Okamura Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okamura Corp filed Critical Okamura Corp
Priority to JP2018199072A priority Critical patent/JP7271129B2/ja
Publication of JP2020066884A publication Critical patent/JP2020066884A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7271129B2 publication Critical patent/JP7271129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Hinges (AREA)

Description

本発明は、扉機構に関する。
扉機構は、建物や自動車、鉄道車両、航空機等の乗り物の出入口のほか、収納用の家具等にも用いられ、その用途は多岐に亘っている。扉機構は、扉を閉まった状態とすることで空間を仕切る機能を有し、例えばマグネットキャッチやローラキャッチ等のようなドアキャッチを用いることで、扉が閉まった状態を持続できるようになっている。
扉機構の中でも、扉により区切られた空間内において高い気密性が求められる物がある。例えば、美術館や博物館の展示スペースにおいて美術品や文化財(以下、「美術品等」という)を展示する行灯型の展示ケースに用いられる扉機構には、美術品等の長期的保存の観点から、美術品等を湿気の変化や虫食い等から守ることは不可欠であり、そのために展示ケース内の気密性を確保することが要求されている。
このような、展示ケースの扉機構の一例として特許文献1に示されるように、正面が開口を有する略箱状を成す本体と、該本体の開口を塞ぐ扉と、本体の開口縁に設けられたガスケットと、が備えられた扉機構が知られている。扉機構にはロック装置が備えられており、扉を前方から押すことで扉の裏側に備えられた環(被係止部)を、トーションバネにより付勢されたロックレバーに対してバネ力に抗して所定の位置まで移動させて、扉をロックするようになっている。
このような扉機構を用いた展示ケースにあっては、ガスケットを押圧して潰した状態で扉をロック装置によりロックすることで、長期に亘り展示ケース内の気密性を確保することができる。
特開2000-160921号公報(第4頁、第6図)
しかしながら、特許文献1の扉機構は、閉扉時に扉を移動させて扉をロックさせる際、ガスケットを潰しながら、ロック装置のバネ力に抗して扉を後方に押さなければならない構造であるため、ロックがかかった直後バネ力がなくなり、瞬間的に扉に作用する力のバランスが崩れ、略後方への力のみとなって扉が展示ケースの開口縁に衝突して衝撃を与え、展示ケース本体に騒音や振動が発生し、本体内に展示された美術品等が転倒により破損してしまう虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、閉扉時に衝撃や振動を抑えることができる扉機構を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の扉機構は、
扉を開口縁に閉扉した状態で保持する閉扉手段を有する扉機構であって、
前記閉扉手段は、前記扉の裏面に配置される被係止部と、前記被係止部に係止可能な係止部と、前記被係止部を後方に引き込む駆動機構と、を備え、前記扉と前記開口縁とが近接し、前記係止部と前記被係止部とが係止可能となった第一保持位置と、その位置から前記駆動機構が前記係止部と前記被係止部とが係止した状態で前記扉を後方に引き込んだ第二保持位置と、を有し、
前記扉機構は、前記扉の閉扉時に圧縮される付勢手段を有し前記第一保持位置で前記扉を前記開口縁に仮固定できる磁気吸着による仮固定手段を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第一保持位置から駆動機構により扉を裏面から開口側に引き込むことができるため、扉が開口縁に近接した位置で一旦規制されてから閉扉することで、扉が開口縁に与える衝撃を抑え、閉扉時に騒音や振動を抑えることができる。
前記仮固定手段は、吸着により仮固定できる仮固定手段であることを特徴としている。
前記仮固定手段は、マグネットキャッチであることを特徴としている。
この特徴によれば、扉を開口に近づけるだけで容易に扉を第一保持位置に規制できるので、係止部を被係止部に容易に係止できる。
前記駆動機構は、一連の動きによって前記係止部を前記被係止部に係止するとともに、前記扉を後方に引き込ませる機構であることを特徴としている。
この特徴によれば、係止と引き込みを一連の動きで行うことができるので、閉扉の操作を容易にできる。
本発明の実施の形態における扉機構を模式的に示す側面図であり、(a)は第一保持位置の状態を示すものであり、(b)は第一保持位置から扉が引き込まれる途中の状態示すものであり、(c)は第二保持位置の状態を示すものである。 本発明の実施例1における扉機構が採用された展示ケースを示す斜視図である。 展示ケースの扉を開放した状態を一部欠いて示す斜視図である。 展示ケースの分解斜視図である。 閉扉手段を示した斜視図である。 基礎筐体を示した平面図である。 (a)~(c)は、閉扉の動作について、一部省略して基礎筐体を拡大して示した側面図である。 本発明の実施例2における扉機構が採用された展示ケースの閉扉手段を示した斜視図である。 (a),(b)は、閉扉の動作について、一部省略して基礎筐体を示した側面図である。
本発明に係る扉機構を実施するための形態を説明する。
実施の形態
本発明の実施の形態に係る扉機構につき、図1を参照して説明する。
図1に示されるように、扉機構110の閉扉手段108は、開口縁100を閉扉可能な扉105と、扉105の裏面に配置される被係止部158と、該被係止部158に係止可能な係止部180と、該係止部180を後方に引き込む駆動機構181と、を備えている。また、扉105は第一保持位置X11において扉105と開口縁100とが近接し、係止部180と被係止部158とが係止可能となっており(図1(a))、係止部180と被係止部158とが係止した状態で駆動機構181を駆動することで扉105を第一保持位置X11から第二保持位置X12まで後方に引き込み可能となっており(図1(b))、係止部180は第二保持位置X12まで引き込まれた扉105を第二保持位置X12で維持し閉扉状態とできるようになっている(図1(c))。
扉105を開口縁100に近接した第一保持位置X11で一旦停止させて係止部180と被係止部158とが係止させ、その後駆動機構181により引き込むものであるから、扉105が開口縁100に与える衝撃を抑え、閉扉時に騒音や振動を抑えることができる。
上述したように、扉機構110は、閉扉手段108を用いて扉105を閉扉できる構成であれば様々な装置に適用することができる。その具体例として、本発明に係る展示ケースに適用した扉機構を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る扉機構につき、図2から図7を参照して説明する。以下、図2の紙面右下側及び図7の紙面右方向を扉機構の正面側(前方側)とし、その前方側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。
本実施例に係る扉機構10(図3参照)は、美術館や博物館の展示スペースにおいて美術品等を展示する行灯型の展示ケース1に使用されている。展示ケース1は、図2に示されるように、扉5が閉鎖された状態では、展示ケース1の隙間を密封して展示筐体4内部の気密性を高めることで展示ケース内の湿度を一定に保ち、外気に含まれる汚染物質の侵入を防止して、展示品の劣化を抑制できるようになっているとともに、図3に示されるように、扉5が開放された状態では、扉5が側壁35の外側へ沿った位置に配置されているため、展示品の出し入れや展示品のメンテナンスを容易に行うことができるようになっている。
図2~図4に示されるように、展示ケース1は、前方側に開口3Aを有する箱状の基礎筐体3上に開口4Aを有する箱状の展示筐体4が連結されて構成される本体2と、基礎筐体3の開口3A及び展示筐体4の開口4Aを閉鎖可能な扉5(扉機構10)と、本体2に固定され扉5を開閉動作可能に連結される支持アーム機構6及び案内アーム機構7と、から主に構成されている。支持アーム機構6及び案内アーム機構7は、両端部それぞれに蝶番を備えたいわゆる二軸蝶番構造とされており、扉5が開放された状態において扉5を基礎筐体3の側壁35の外側に沿った状態で配置可能となっている。
まず、図4を用いて、基礎筐体3について説明する。基礎筐体3は、直方体状のフレーム30の右側面、後側面、左側面にそれぞれ側壁35,36,37が固定され、上側面に気密板39が固定され、気密板39の中央付近に載置台38が固定されることによって構成されている。側壁37は下端を軸として上端を左側に向かって開放する構造となっている(図3参照)。
フレーム30は、左右方向に延びる前後一対の幅杆部材30a,30aと前後方向に延びる左右一対の奥行杆部材30b,30bとが連結された平面視正方形状の四方枠を2つ形成し、これら2つの四方枠を上下方向に離間配置して、上下方向に対向する各角部同士が上下方向に延びる縦杆部材30c,30c,30c,30cで連結して形成されている。また、前方側上下の幅杆部材30a,30aと前方側左右の縦杆部材30c,30cとによって開口縁30f(扉機構10)が形成され、開口縁30fは開口3Aを画成している。
また、フレーム30の下方側の四方枠内には、左右方向中央部に前後方向に延びる中央奥行杆部材30dが渡設されており、この中央奥行杆部材30dと左右それぞれの奥行杆部材30bとの間における前後方向中央部に左右方向に延びる中央幅杆部材30eが渡設されている。これらにより、フレーム30の構造強度が高められている。
また、基礎筐体3は、閉扉手段8(扉機構10)及び扉5をマグネットに着磁させて仮固定位置(第一保持位置X1(図7))に保持するマグネットキャッチ9を備えている。閉扉手段8は、側壁37を開放して嵌合されたハンドル84が操作されることで、仮固定位置の扉5を閉鎖位置(第二保持位置X2(図7))に引き込むものである。また、マグネットキャッチ9は、内部に図示しない付勢手段としてのコイルバネを備えており、開扉状態においてコイルバネに押し出されてマグネットキャッチ9の頭部の前端面が後述するパッキンPの前端面と略同一平面上に配置されている。
次に、図2~図4を用いて、展示筐体4について説明する。展示筐体4は、側面視長方形状のガラス側板41,42,43、平面視正方形状のガラス天板48、及び基礎筐体3の気密板39の縁部同士を、図示しないコーキング剤によって気密に固着して構成されており、ガラス側板41,43の前端面は、気密板39の前端面と略同一平面を成している(図3参照)。また、展示筐体4の開口4Aは、ガラス天板48、左右一対のガラス側板41,43及びフレーム30の前方側上方の幅杆部材30aの前端部によって開口縁40(扉機構10)が形成され、開口縁40は開口4Aを画成している。
また、本体2には、図3に示されるように、開口縁40に沿ってパッキンPが接着剤で固着されている。
次に、扉5について説明する。図4を参照して、扉5は、金属製の薄板の両側端部を折り曲げて平面視C字状に形成された側壁55のスリットに上方から挿入した側面視長方形状のガラス側板50と、側壁55の内面側にて当該側壁55の前端面と対向配置される薄板状の支持板材56と、側壁55とをコーキング剤で固着することにより形成されている。尚、説明の都合上、扉5の開閉操作時における案内アーム機構7よりも支持アーム機構6側を内径側として、側壁35側の扉5の側端部(右側端部)を内径側端部5R、反対側の側端部(左側端部)を外径側端部5Lとする。
側壁55は、金属の薄板を板金加工して側面視長方形状の板状に形成されている。支持板材56は、着磁性を有する金属の薄板であり、その内面側には、外径側端部5L側の下端部から内面側に突出し、案内アーム機構7が取り付けられるプレート状の扉側取付部材51が固定されている。また、支持板材56の内面側には、閉扉手段8の係止部80,80を係止可能に位置合わせされた被係止部58,58が固定されている。尚、扉側取付部材51はプレート状に限らず、ブロック状やフレーム状であってもよく、その形状が限定されるものではない。
次に、図4,図5を用いて、閉扉手段8について説明する。尚、以後説明の便宜上、左右略同一を成す部材については、特に断らない限り、一方についてのみ説明する。閉扉手段8は、被係止部58と、係止部80と、該係止部80を後方に引き込む駆動機構81と、を備えている。閉扉時において、閉扉手段8は、扉5の支持板材56の内面及び内面付近に配置される。
被係止部58は、金属板を折曲げ加工により平面視ハット状に形成された部材であり、その脚部58b,58bが扉5の支持板材56の内面側から扉5に固定されている。また、被係止部58の頭部58aの裏面には、上方から中間の頂点部分58dにかけて傾斜面58eが形成され頂点部分58dから下方にかけて傾斜面58fが形成され下端に略水平方向に延びる下端面58gが形成された山型部材58cが固定されている。後述するように山型部材58cは係止部80のローラ80aの下方移動を規制でき、扉5の閉扉状態を持続できるようになっている。
係止部80は、後述する駆動機構81の係止アーム83の先端部に設けられている。また、係止部80は、棒状部83cの上端部においてピン留め固定された円柱胴体80bと、該円柱胴体80bの先端に左右方向に延びる軸に回動可能に取り付けられた一対のローラ80a,80aと、を備えている。係止部80がローラ80a,80aを有することから、係止部80が被係止部58の山型部材58cの傾斜面58e,58f上を滑らかに上方または下方に移動でき、被係止部58に対して係止着脱しやすくなっている。
駆動機構81は、扉5と平行に配置され左右方向に延びる回動軸82と、該回動軸82の回動に連動し係止部80を被係止部58に係止できる係止アーム83と、回動軸82の左端に取り付けられ回動軸82を回動できるハンドル84と、によって主に構成される。
回動軸82上には、係止アーム83が回動軸82上を互いに離間して2つ配置されていることから、回動軸82の二箇所にある係止アーム83,83を同時に動作させることがきるため、係止部80を被係止部58に係止させた状態で扉5を開口縁30f,40に対し平行に引き込むことができる。
係止アーム83は、側面視小判状のリンク板83aと、側面視L字をなすL字板83bと、直線状の棒状部83cと、を備えている。リンク板83aは、一端は回動軸82に溶接固定され、他端はL字板83bが回動可能に連結されている。L字板83bの他端の前端部に六角柱部83dが溶接固定されおり、六角柱部83dにはこれよりも小径の上下方向に延びる棒状部83cが固定されている。棒状部83cの上端部は係止部80となっている。
棒状部83cは、フレーム30の前方左側の縦杆部材30c(図4参照)に固定されたガイド部30gに形成され上下方向に貫通するガイド孔30hに遊貫している。これにより、係止アーム83の回動時に、棒状部83cは回動軸82の回動に連動して略上下動するようになっている。尚、ハンドル84を過剰に回すと、円柱胴体80bまたは六角柱部83dがガイド部30gに当接することによって、係止アーム83の過剰な略上下移動が規制されるようになっている。
側壁37を開放した状態で、ハンドル84は回動軸82の左端に着脱可能となっており、ハンドル84により回動軸82を回動可能となっている。また、ハンドル84は、不使用時には取り外しできるようになっている(図2,3参照)。ハンドル84を回動軸82の左端に差し込むことにより、回動軸82に設けられた図示しないラッチが解除され、回動可能となる。また、ハンドル84を取り外すとラッチが掛かり、回動軸82の回動が規制される。
次に、扉機構10の閉扉動作について図6,図7を用いて説明する。尚、説明の便宜上、基礎筐体3を用いて説明し、図6については説明の便宜上、側壁37の図示を省略し、支持アーム機構6及び案内アーム機構7を二点鎖線で示している。図7については、側壁37の図示を省略し、支持アーム機構6及び案内アーム機構7の図示を省略し、基礎筐体3の上方にあるガラス側板43,50及びパッキンPを示している。
開放された状態の扉5(図3参照)を把持し開扉方向へ移動させると、扉5は支持アーム機構6及び案内アーム機構7に支持・案内されて、開口縁30f,40の前方の位置X0へと移動する(図7(a)参照)。その位置からさらに扉5を後方に押し込むと、開口縁30f,40に近接した位置においてマグネットキャッチ9が支持板材56に磁気により吸着し、扉5は係止部80が被係止部58に係止可能な第一保持位置X1に仮固定され、移動が規制される(図7(b)参照)。
次いで、ハンドル84操作により回動軸82を左側面視反時計回りに回動させることで係止アーム83が略上方に移動し、係止部80は被係止部58に近づいた後、下の傾斜面58fと下端面58gとの角であるエッジ58hに当接して係止された状態となる(図6(a),図7(b)参照)。このとき、扉5は第一保持位置X1にて静止したままである。
この状態から、ハンドル84操作により回動軸82をさらに左側面視反時計回りに回すと、棒状部83cはさらに上方に移動しローラ80a,80aが傾斜面58fを転がりながら上方へ移動するにつれ、被係止部58は後方に引き込まれ、扉5は第二保持位置X2に到達する。このとき、マグネットキャッチ9のコイルバネを押し潰しながら、マグネットキャッチ9の頭部を押し込むとともに、扉5と開口縁40との間に設置されたパッキンPを潰しながら扉5は引き込まれるため、展示ケース1内の気密性を保つことができる。そして、ローラ80a,80aが頂点部分58dを越えると(図6(b),図7(c)参照)、上方の傾斜面58eによりローラ80a,80aの下方への移動が規制されるようになっており、扉5は閉扉状態を持続できるようになっている。さらに、ハンドル84を取り外すと回動軸82にラッチが掛かり、回動軸82の回動が規制され、扉5は閉扉状態を強固に持続できるようになっている。
尚、扉5の閉扉状態を解除するには、ハンドル84操作により回動軸82を左側面視時計回りに回せばよい。これに伴い、マグネットキャッチ9の頭部は、コイルバネにより押し出されてパッキンPの前端面と略同一平面上に配置される。
以上説明したように、第一保持位置X1から駆動機構81により扉5を裏面から開口3A,4A側に引き込むことができるため、扉5が開口縁30f,40に近接した位置で一旦規制されてから閉扉することで、扉5が開口縁30f,40に与える衝撃を抑え、閉扉時に騒音や振動を抑えることができる。
扉機構10は、第一保持位置X1で扉5を開口縁30f,40に仮固定できる仮固定手段を備えることから、扉5が開口縁30f,40に近接した位置に規制できるので、係止部80を被係止部58に確実に係止できる。
また、仮固定手段がマグネットキャッチ9であることから、扉5を開口3A,4Aに近づけるだけで容易に扉5を第一保持位置X1に規制できるので、係止部80を被係止部58に容易に係止できる。
また、駆動機構81は、一連の動きによって係止部80を被係止部58に係止するとともに、扉5を後方に引き込ませる機構であることから、係止と引き込みを一連の動きで行うことができるので、閉扉の操作を容易にできる。
また、駆動機構81は、扉5と平行に配置され左右方向に延びる回動軸82と、該回動軸82の回動に連動し係止部80を被係止部58に係止できる係止アーム83と、を備え、係止アーム83は、回動軸82上を互いに離間して2つ配置されていることから、回動軸上の二箇所にある係止アーム83を同時に作用できるため、扉5を開口縁30f,40に対し平行に引き込むことができる。
また、係止部80は、先端にローラ80a,80aを有していることから、係止部80が被係止部58に対して係止着脱しやすいため、扉5の開閉をスムーズに行える。
尚、被係止部58の山型部材58cに当接させつつ係止部80を上方に移動させることで、被係止部58を後方に引き込ませる例について説明したが、変形例として、回動軸82の回動に伴い係止アーム83を前後方向に傾く構成として係止部80により被係止部58を後方に引き込ませるものであってもよい。
実施例2に係る扉機構につき、図8,9を参照して説明する。なお、前記実施例に示される構成部分と同一のものについては、同一符号を付して重複する説明を省略する。
図8に示されるように、閉扉手段8’は、被係止部58’と係止部80と駆動機構81’とを備えている。被係止部58’は、金属板を折曲げ加工により平面視ハット状に形成された部材であり、その脚部58’b,58’bが扉5の支持板材56の内面側から固定されている。また、被係止部58’の頭部58’aの下端部の略中央には倒立U字状の凹部58’cが形成され、凹部58’cの左右には一対の下端縁58’g,58’gが形成されている。
駆動機構81’は、回動軸82と係止アーム83’とハンドル84とによって主に構成される。係止アーム83は、固定部83’aと、直線状の棒状部83’cと、を備えている。固定部83’aは、一端は回動軸82にネジ固定され、他端は棒状部83’cが溶接固定されていることから、回動軸82の回動と連動して係止アーム83’は回動軸82を軸として回転運動する。棒状部83’cの前端部は係止部80となっている。
次に、扉機構10の閉扉動作について説明する。図9(a)に示されるように、扉5は、第一保持位置X1においてマグネットキャッチ9により仮固定され、係止部80が被係止部58’に係止可能な状態にあるとき、ハンドル84の操作により回動軸82を左側面視反時計回りに回動させることで係止アーム83’が連動して円運動し、係止部80は被係止部58’に略下方より近づいた後、一対のローラ82a,82aが一対の下端縁58’g,58’gに当接して係止された状態となる(図9(a)参照)。このとき、扉5は第一保持位置X1にて静止したままである。
この状態から、ハンドル84操作により回動軸82をさらに左側面視反時計回りに回すと、ローラ82a,82aは下端縁58’g,58’gを転がりながらさらに上方へと移動するにつれ、被係止部58’は後方に引き込まれ、扉5は第二保持位置X2に到達する。このとき、扉5と開口縁40との間に設置されたパッキンPを潰しながら扉5は引き込まれるため、展示ケース1内の気密性を保つことができる。そして、円柱胴体80bは凹部58’cに当接し、係止アーム83’の上方移動を規制される(図9(b)参照)。尚、扉5の閉扉状態を解除するには、ハンドル84操作により回動軸82を左側面視時計回りに回せばよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、係止部80は先端にローラ80a,80aを有するとしたが、これに限らず、例えば先端に楔状部材を有する係止部とし、該楔状部材を平面視ハット状の被係止部に係止させながら被係止部を後方に引き込むようにしてもよい。
また、仮固定手段は付勢手段を備えるマグネットキャッチ9であると説明したが、これに限らず、付勢手段は板バネ等であってもよく、付勢手段を備えていなくてもよく、マグネットキャッチはローラキャッチ、ボールキャッチであってよい。また、係止部のローラが永久磁石によりできており、ローラが仮固定手段としての機能を有してもよい。
また、係止アームは2つあり、回動軸82上を互いに離間して二箇所に配置されていると説明したが、これに限らず、係止アームの数が1または3以上であってもよく、回動軸82上の配置も任意でよい。
また、ハンドル84は左方の側壁37側に取り付けられていると説明したが、これに限らず、右方の側壁35側や後方の側壁36側であってもよい。
また、ハンドル84の回動操作により係止部80を移動させることで被係止部58,58’に係止させて扉5を閉扉するとともに、ハンドル84を反対方向に回動操作することにより閉扉状態を解除できる例について説明したが、これに限らず、ハンドルを外すと閉扉し、ハンドルを付けると閉扉状態が解除される構造でもよい。或いは、ボタン操作や遠隔操作のように、ハンドル以外の手段により扉の閉扉について操作できる構造であってもよい。
また、パッキンPは開口縁40に接着固定されていると説明したが、これに限らず、扉側に接着固定されていてもよく、或いはパッキンがなくてもよい。
また、展示ケース1は平面視正方形を成すと説明したが、これに限らず、例えば平面視において直角三角形や八角形、半円等を成していてもよい。
また、展示筐体4は閉扉時にガラス側板41,42,43とガラス天板48と扉5のガラス側板50によって囲まれると説明したが、これに限らず、例えばアクリル板のような透光性を有する板でもよく、或いは一部を透光性のない板や光の反射性のある板にしてもよい。
1 展示ケース
3 基礎筐体
3A 開口
30f 開口縁
4 展示筐体
4A 開口
40 開口縁
5 扉
8,8’ 閉扉手段
10 扉機構
58,58’ 被係止部
80 係止部
81,81’ 駆動機構
82 回動軸
83,83’ 係止アーム
84 ハンドル
100 開口縁
105 扉
108 閉扉手段
110 扉機構
158 被係止部
180 係止部
181 駆動機構
P パッキン
X1 第一保持位置
X2 第二保持位置
X11 第一保持位置
X12 第二保持位置

Claims (2)

  1. 扉を開口縁に閉扉した状態で保持する閉扉手段を有する扉機構であって、
    前記閉扉手段は、前記扉の裏面に配置される被係止部と、前記被係止部に係止可能な係止部と、前記被係止部を後方に引き込む駆動機構と、を備え、前記扉と前記開口縁とが近接し、前記係止部と前記被係止部とが係止可能となった第一保持位置と、その位置から前記駆動機構が前記係止部と前記被係止部とが係止した状態で前記扉を後方に引き込んだ第二保持位置と、を有し、
    前記扉機構は、前記扉の閉扉時に圧縮される付勢手段を有し前記第一保持位置で前記扉を前記開口縁に仮固定できる磁気吸着による仮固定手段を備えることを特徴とする扉機構。
  2. 前記駆動機構は、一連の動きによって前記係止部を前記被係止部に係止するとともに、前記扉を後方に引き込ませる機構であることを特徴とする請求項1に記載の扉機構。
JP2018199072A 2018-10-23 2018-10-23 扉機構 Active JP7271129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018199072A JP7271129B2 (ja) 2018-10-23 2018-10-23 扉機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018199072A JP7271129B2 (ja) 2018-10-23 2018-10-23 扉機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020066884A JP2020066884A (ja) 2020-04-30
JP7271129B2 true JP7271129B2 (ja) 2023-05-11

Family

ID=70389732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018199072A Active JP7271129B2 (ja) 2018-10-23 2018-10-23 扉機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7271129B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160921A (ja) 1998-12-02 2000-06-13 Imazato Kinzoku Kogyo Kk 扉の開閉機構
JP2013249598A (ja) 2012-05-30 2013-12-12 Takigen Mfg Co Ltd 筐体の密閉扉用ハンドル装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58134562U (ja) * 1982-02-27 1983-09-10 有限会社東京巧作所 ドア用キヤツチヤ−
JPH0740052Y2 (ja) * 1989-08-25 1995-09-13 タキゲン製造株式会社 複合機能型締付ハンドル装置
JPH0472178U (ja) * 1990-10-31 1992-06-25
JPH08232529A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Fuji Seiko Honsha:Kk 扉の圧接装置
JPH09177391A (ja) * 1995-12-28 1997-07-08 Alpha Corp ドア錠
JPH11182116A (ja) * 1997-12-22 1999-07-06 Yasuda Corporation:Kk 締付けローラー錠
JP2880994B1 (ja) * 1998-04-06 1999-04-12 タキゲン製造株式会社 固定枠体取付け型扉用ロックハンドル装置
JP2004019163A (ja) * 2002-06-13 2004-01-22 Takigen Mfg Co Ltd 扉用多点締込みロック装置
JP4081749B2 (ja) * 2002-07-05 2008-04-30 豊和工業株式会社 扉装置
JP5866268B2 (ja) * 2012-09-18 2016-02-17 株式会社ベスト 開き扉の開閉装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000160921A (ja) 1998-12-02 2000-06-13 Imazato Kinzoku Kogyo Kk 扉の開閉機構
JP2013249598A (ja) 2012-05-30 2013-12-12 Takigen Mfg Co Ltd 筐体の密閉扉用ハンドル装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020066884A (ja) 2020-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11255116B2 (en) Left-right door opening mechanism for a refrigerator
US8567831B2 (en) Fold away magnetic door stop
JP2005023615A (ja) 引戸の戸閉装置
US7337450B2 (en) Electronic apparatus
US20140035302A1 (en) Door latching device and door assembly incorporating same
JP7271129B2 (ja) 扉機構
JP2007277845A (ja) 開閉扉装置
US11466474B2 (en) Magnetic lock
JP3066014B1 (ja) 展示装置
KR100566715B1 (ko) 문화재 전시용 5면 독립형 진열장
JP5290538B2 (ja) 引戸の引込み装置及び引戸装置
JP2012102525A (ja) 建具
JP6198309B2 (ja) 鉄道車両用引戸の引込防止機構
JP7152249B2 (ja) 扉機構
JP7152248B2 (ja) 扉機構
JP3286928B2 (ja) 展示ケース
JP2004156216A (ja) ランナー装置
JP2017089154A (ja) 回転折れ戸
US11674343B2 (en) Multi-axial door catch
JP2012246686A (ja) ペット用ツーウェイゲート及びこれを備えたドア
JP2003325251A (ja) 観音開き扉を有する収納構造体
JP3015029B1 (ja) 展示装置の開閉装置
JP5727077B1 (ja) 展示ケース
JP2020060273A (ja) パネル回転機構
JP2010112043A (ja) 扉の地震時開放防止具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220705

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230322

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230322

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230330

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7271129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150