JPH08232529A - 扉の圧接装置 - Google Patents

扉の圧接装置

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Publication number
JPH08232529A
JPH08232529A JP4012295A JP4012295A JPH08232529A JP H08232529 A JPH08232529 A JP H08232529A JP 4012295 A JP4012295 A JP 4012295A JP 4012295 A JP4012295 A JP 4012295A JP H08232529 A JPH08232529 A JP H08232529A
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JP
Japan
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door
drive mechanism
transmission mechanism
drive
engaging
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Pending
Application number
JP4012295A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaharu Minami
忠治 南
Kimihiko Tsuji
公彦 辻
Yoshiaki Takahashi
好明 高橋
Akira Gomi
昭 五味
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
Original Assignee
FUJI SEIKO HONSHA
Fuji Seiko Honsha Co Ltd
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Publication date
Application filed by FUJI SEIKO HONSHA, Fuji Seiko Honsha Co Ltd filed Critical FUJI SEIKO HONSHA
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Publication of JPH08232529A publication Critical patent/JPH08232529A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉Dを自動的に扉枠DFに圧接させ、非常時
において、手動操作を可能にする。 【構成】 扉Dの側端面に配設する偏心ピン12a、1
3a付きの係合部材12、13と、駆動伝達機構10
と、自動駆動機構20と、非常ハンドル31、31を備
える手動駆動機構30とを扉Dに搭載する。自動駆動機
構20は、近接センサ23が扉Dの閉鎖位置を検出して
作動し、駆動伝達機構10を介して係合部材12、13
を駆動して扉Dを扉枠DFに圧接することができる。手
動駆動機構30は、非常ハンドル31、31を回転させ
ることにより、駆動伝達機構10を介して係合部材1
2、13を駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、防水、防火、防音、
電磁波遮蔽等の性能を必要とするときに、扉枠に対して
扉を気密に圧接して閉じることができる扉の圧接装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータルームや、録音用スタジ
オ、収蔵庫、金庫室、各種の試験室等の出入口扉は、高
度の防水、防音、防火、電磁波遮蔽等の性能を必要とす
るとき、扉を扉枠に圧接することにより、扉と扉枠との
密着性を高める扉の圧接装置を使用することがある。
【0003】このものは、扉に複数の係合部材を設け、
係合部材間を連結軸やギヤによって構成される駆動伝達
機構によって連結するとともに、駆動伝達機構を駆動す
るハンドルを扉に装着し、係合部材が係合するフック材
が扉枠に付設されている。そこで、ハンドルを操作し、
駆動伝達機構を介して係合部材を回転させ、フック材に
係合させることにより、閉鎖状態の扉を扉枠に圧接させ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、閉鎖位置の扉を扉枠に圧接させ、それを解放す
るために、手動によりハンドルを操作しなければならな
いため、扉の開閉操作が煩らわしいという問題があっ
た。また、このときのハンドル操作は、一回転で済む訳
ではなく、複数回転させなければならないのが普通であ
るから、開閉操作に時間がかかり過ぎるという問題もあ
った。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、自動駆動機構と、非常ハンドルを備え
る手動駆動機構とを設けることによって、扉を簡単に開
閉することができる扉の圧接装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、閉鎖位置の扉を扉枠に圧接させ
る複数の係合部材と、係合部材を連動して回転駆動する
駆動伝達機構と、扉の閉鎖位置を検出し、駆動伝達機構
を介して係合部材を駆動する自動駆動機構と、非常ハン
ドルを備え、駆動伝達機構を介して係合部材を駆動する
手動駆動機構とからなり、駆動伝達機構、自動駆動機
構、手動駆動機構は、ヒンジを介して開閉する扉に搭載
することをその要旨とする。
【0007】係合部材は、扉の側端面に突出する偏心ピ
ン付きの回転体とし、または、扉の側端面に出没する回
転カム材とすることができる。なお、これらの係合部材
は、一方向に回転駆動することができる。
【0008】手動駆動機構は、スロープ形の溝を有する
回転カムを備えることができ、増速ギヤ機構を組み込む
ことができる。
【0009】また、自動駆動機構は、駆動モータを備
え、駆動モータの出力軸にワンウェイクラッチを装着す
ることができる。
【0010】
【作用】かかる発明の構成によるときは、係合部材は、
閉鎖位置の扉を扉枠に圧接させることができ、自動駆動
機構は、扉の閉鎖位置を検出して作動し、駆動伝達機構
を介して係合部材を駆動することができる。そこで、扉
は、閉鎖位置にすれば、自動駆動機構、駆動伝達機構、
係合部材を介し、自動的に扉枠に圧接させることができ
る。一方、手動駆動機構は、非常ハンドルを手動操作す
ることにより、駆動伝達機構を介して係合部材を駆動
し、扉を圧接させ、圧接状態を解放することができる。
【0011】係合部材が扉の側端面に突出する偏心ピン
付きの回転体であるときは、係合部材を回転させること
により、偏心ピンを介して扉を扉枠に圧接させることが
可能である。また、係合部材が回転カム材であるとき
は、回転カム材の全体を回転させることにより、扉を圧
接させることができる。ただし、このときの扉枠は、偏
心ピンまたは回転カム材が進入し、係合することによっ
て、扉を扉枠側に駆動する係合凹部が形成されているも
のとする。
【0012】係合部材が一方向に回転駆動するときは、
一回転の途中において扉を圧接させ、残りの回転によっ
て圧接を解放することができ、圧接解放に要する時間を
最短にすることができる。
【0013】手動駆動機構がスロープ形の溝を有する回
転カムを備えるときは、非常ハンドルを逆回転させると
き、その回転が駆動伝達機構に伝達されることがない。
また、自動駆動機構からの回転が非常ハンドルに伝達さ
れることもない。スロープ形の溝は、その一端にインデ
ックスプランジャを係合させることにより、非常ハンド
ルの一方向の回転のみを駆動伝達機構に伝達させること
ができる上、自動駆動機構によって駆動伝達機構が駆動
されるときも、駆動伝達機構の回転を非常ハンドルに伝
達させることがないからである。
【0014】手動駆動機構に増速ギヤ機構を組み込むと
きは、非常ハンドルの一回転以下の操作量によって係合
部材を一回転させることができ、非常ハンドルによる操
作を一層素速くすることができる。
【0015】自動駆動機構が駆動モータを備え、駆動モ
ータの出力軸にワンウェイクラッチを装着するときは、
ワンウェイクラッチは、駆動モータの逆回転を駆動伝達
機構に伝達しないから、手動駆動機構が不用意に破損す
ることを有効に防止することができる。また、ワンウェ
イクラッチは、手動駆動機構の駆動力が駆動モータに伝
達することを防止し、手動駆動機構の所要操作力を最小
に抑えることができる。
【0016】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0017】扉の圧接装置は、偏心ピン12a、13a
付きの係合部材12、13と、駆動伝達機構10と、自
動駆動機構20、手動駆動機構30とを組み合わせてな
り(図1)、扉Dに搭載されている。
【0018】扉Dは、片開き回転扉を形成し(図2、図
3)、ヒンジD1 、D1 を介して扉枠DFに取り付けら
れている。扉枠DFは、下枠材DF1 、上枠材DF2 、
左右の竪枠材DF3 、DF4 を枠状に組み立てて構成さ
れている。なお、下枠材DF1 、上枠材DF2 、竪枠材
DF3 、DF4 は、それぞれ、適切に折曲げ加工した板
材によって形成されている。一方の竪枠材DF3 には、
ヒンジD1 、D1 が装着されており、他方の竪枠材DF
4 には、フック材DF5 が前面側に付設されている。ま
た、下枠材DF1 、上枠材DF2 、竪枠材DF3 、DF
4 には、扉Dに当接するパッキンDFp 、DFp …が付
設されている。なお、下枠材DF1 は、パッキンDFp
が床F上に突出するようにして、床Fに埋設されてい
る。
【0019】扉Dは、ヒンジD1 、D1 側が薄く、反ヒ
ンジ側が厚くなるように、両面が断面階段状に形成され
ている。上段D2 、D2 には、インジケータDa1、操作
スイッチDa2を搭載する操作パネルDa と、開閉ハンド
ルDb とが配設され、中間段D3 、D3 には、非常ハン
ドル31、31が配設されている。なお、非常ハンドル
31、31は、上段D2 、D2 より低く形成されてお
り、上段D2 、D2 側に回転不能となっている。扉Dの
反ヒンジ側の側端面には、偏心ピン12a、13aを有
する係合部材12、13が上下に配設され、開閉ハンド
ルDb に連動するラッチDc が中間部に配設されてい
る。また、扉Dは、パッキンDFp 、DFp…に当接す
る扉当りDe 、De …が内面外周部に形成されており、
図示されない扉クローザが装着されているものとする。
【0020】フック材DF5 は、竪枠材DF4 の前面に
固定されている。フック材DF5 の内側面には、扉Dの
係合部材12、13に対応して、鉤状に屈曲する有底の
係合凹部DF5a、DF5bが上下に対称形に形成され、中
間部には、ラッチDc に対応して長方形の凹状のラッチ
受DF5cが形成されている。係合凹部DF5a、DF5b
は、一端がフック材DF5 の前面に開口しており、奥部
が下方、上方に屈曲して形成されている。また、係合部
材12、13の偏心ピン12a、13aは、係合凹部D
F5a、DF5bに進入し得るように、扉Dの側端面に突出
して配設されている。
【0021】駆動伝達機構10、自動駆動機構20、手
動駆動機構30は、扉Dの上段D2、D2 、中間段D3
、D3 の内部に組み込まれている(図1、図4)。
【0022】駆動伝達機構10は、扉Dの上下方向に配
設する回転軸11を主要部材としている。回転軸11
は、上部にカム11aが装着されており、中間部には、
ギヤ11bとボス11cとが装着されている。ボス11
c上には、調整孔11d1 、11d1 …付きのスパイラ
ルギヤ11dが搭載されており、スパイラルギヤ11d
は、各調整孔11d1 に挿通する調整ねじ11d2 、1
1d2 …を介し、ボス11cの上面にねじ止めされてい
る。なお、ボス11cは、回転軸11に対し、キー11
fを介して固定されている。
【0023】回転軸11の上端、下端には、ベベルギヤ
11e、11eが付設されており、係合部材12、13
は、偏心ピン12a、13a付きの回転体として、シャ
フト12b、13bの先端に固定されている。シャフト
12b、13bの他端には、ベベルギヤ11e、11e
に係合するベベルギヤ12c、13cが付設されてい
る。そこで、回転軸11の回転は、ベベルギヤ11e、
11e、12c、13cを介して係合部材12、13に
伝達することができる。なお、このとき、係合部材1
2、13は、互いに逆方向に同一回転角度だけ回転する
ものとする。
【0024】自動駆動機構20は、駆動モータ21の出
力軸21aにワンウェイクラッチ22を装着し、ワンウ
ェイクラッチ22の出力軸22aにギヤ22bを取り付
けてなる。なお、ギヤ22bは、ギヤ11bと係合して
いる。一方、扉Dの側端面の孔Dd を介して近接センサ
23が装着されており(図1、図2)、近接スイッチ2
3は、扉Dの閉鎖位置を検出することができる。また、
回転軸11のカム11aの外周に接触するようにしてリ
ミットスイッチ24が配設されており、近接スイッチ2
3、リミットスイッチ24は、図示しない駆動モータ2
1の制御回路に接続されている。
【0025】手動駆動機構30は、非常ハンドル31、
31、ギヤ32、33、回転カム34、スパイラルギヤ
35を主要部材としてなる(図1、図4)。非常ハンド
ル31、31は、バーハンドル形であり、扉Dを貫通す
るシャフト31aを介し、扉Dの表面の中間段D3 、D
3 に配設されている。シャフト31aの両端部には、角
柱部分31a1 、31a1 が形成されており、非常ハン
ドル31、31は、図示しない角孔に角柱部分31a1
、31a1 を挿入することにより、止めねじ31a2
、31a2 を介してシャフト31aに連結されてい
る。
【0026】シャフト31aは、スペーサリング31c
1 、ベアリング31c2 、31c2を介し、支持材31
d1 、31d2 、31d3 に回転自在に支持されてい
る。支持材31d1 は、扉Dの内壁に固定されており、
スペーサリング31c1 に摺接するコンタクトリング3
1d1aが内部に組み込まれている。支持材31d2 は、
補強材30aを介し、扉Dの別の内壁に固定されてい
る。支持材31d3 は、支持材31d2 を介し、補強材
30aに固定されている(図4、図5)。
【0027】補強材30aは、扉Dの内壁に付設されて
おり、補強材30aには、ボルト30c、30c…を介
し、支持材30bが固定されている。支持材31d2
も、支持材30bと同様に、ボルト31e1 、31e1
…を介して補強材30aに固定されている。支持材31
d3 は、両端に脚31d4 、31d4 を有し、脚31d
4 、31d4 、支持材31d2 を貫通するボルト31e
2 、31e2 …を介し、補強材30aに固定されてい
る。
【0028】シャフト31aは、ベアリング31c2 、
31c2 の間に大径部31a3 を形成し、大径部31a
3 には、共通のキー31a4 を介し、ギヤ32、ストッ
パアーム36が装着されている(図1、図4)。ギヤ3
2の片面には、ボールプランジャ32cが対向してお
り、ストッパアーム36の先端には、緩衝材36b付き
のストッパ36aが対向している。ただし、ボールプラ
ンジャ32cは、ロックナット32c1 を介して支持材
31d3 に固定されており(図4、図5)、ストッパ3
6aは、支持材30bを貫通するボルト36a1 、36
a1 を介し、補強材30aに固定されている。なお、ス
トッパアーム36は、ストッパ36aに当接することに
より、非常ハンドル31、31の下方の回転限界を水平
より約30度下方に制限している(図1)。
【0029】ギヤ32の片面には、非常ハンドル31、
31の回転範囲、すなわち、上方の垂直位置から、水平
より約30度下方までの約120度の回転範囲に対応し
て、ボールプランジャ32cの先端部が係合する円弧状
の溝32aが形成されている(図1、図4)。また、溝
32aには、非常ハンドル31、31が上方の垂直位置
にあるとき、水平位置にあるとき、水平より約30度下
方の回転限界にあるときに、ボールプランジャ32cの
ボールが嵌まり込む穴32a1 、32a2 、32a3 が
形成されている。
【0030】ギヤ33は、シャフト31a上のギヤ32
と係合することにより、増速比1:3の増速ギヤ機構を
形成している。ギヤ33には、補助ギヤ33aが一体に
形成されており、ギヤ33、補助ギヤ33aは、メタル
33c、33cを介し、固定軸33bに対して回転自在
に装着されている。固定軸33bは、支持材30bを介
して補強材30aに立設されており、固定軸33bの先
端には、ボルト33d1 を介し、エンドプレート33d
が装着されている。また、ギヤ33のエンドプレート3
3d側、補助ギヤ33aの支持材30b側には、それぞ
れメタル33eが介装されている。
【0031】回転カム34には、滑らかな円弧状のスロ
ープからなる溝34aが形成されている。また、回転カ
ム34には、図示しないボルトを介し、補助ギヤ33a
に係合する補助ギヤ34bが一体に連結されている。回
転カム34、補助ギヤ34bは、スパイラルギヤ35と
ともに、メタル34d、35bを介し、共通の固定軸3
4cに対して回転自在に装着されている。固定軸34c
は、支持材30bを介して補強材30aに立設されてお
り、固定軸34cの先端には、ボルト34e1を介し、
エンドプレート34eが装着されている。また、スパイ
ラルギヤ35のエンドプレート34e側、スパイラルギ
ヤ35と回転カム34との間、補助ギヤ34bの支持材
30b側には、それぞれメタル34fが介装されてい
る。
【0032】スパイラルギヤ35には、回転カム34の
溝34aに対応するインデックスプランジャ35aが装
着されている。インデックスプランジャ35aは、スパ
イラルギヤ35にねじ込み、ロックナット35a1 、ワ
シャ35a2 、35a2 を介して固定されている(図
4、図6)。
【0033】インデックスプランジャ35aの先端は、
溝34aに挿入されており、したがって、インデックス
プランジャ35aは、スパイラルギヤ35に対して回転
カム34が図1、図6の矢印Ka 方向に相対回転すると
き、溝34aの深い側の一端に係合することにより(図
6の実線)、スパイラルギヤ35を図1、図6の矢印K
b 方向に回転駆動することができる。一方、回転カム3
4に対してスパイラルギヤ35が図1、図6の矢印Kb
方向に相対回転するとき、インデックスプランジャ35
aは、溝34aに沿って滑ることにより(図6の二点鎖
線)、回転カム34を駆動することがない。なお、イン
デックスプランジャ35aは、図示しないばねを内蔵
し、溝34aに向けて付勢されているものとする。ま
た、スパイラルギヤ35は、回転軸11上のスパイラル
ギヤ11dと係合している。
【0034】係合部材12、13の偏心ピン12a、1
3aは、上下対称の位置において、フック材DF5 に形
成されている係合凹部DF5a、DF5bの開口部に対応す
る(図7)。そこで、偏心ピン12a、13aは、扉D
を閉じることによって係合凹部DF5a、DF5b に進入
させ、所定の待機位置をとらせることができる(同図の
実線)。また、偏心ピン12a、13aは、係合部材1
2、13を回転させることにより、係合凹部DF5a、D
F5b 内において約270度垂直に旋回させ(同図の矢
印K1 、K2 方向)、係合凹部DF5a、DF5b の前面
側に係合する作動位置をとらせることができる(同図の
二点鎖線)。つぎに、偏心ピン12a、13aは、さら
に約90度同方向に旋回させることにより、所定の待機
位置に戻すことができる(同図の実線)。
【0035】なお、係合部材12、13は、偏心ピン1
2a、13aを作動位置に旋回させ、偏心ピン12a、
13aを係合凹部DF5a 、DF5b の前面側に係合さ
せることにより、扉Dを扉枠DF側に駆動し、扉Dを扉
枠DFに密着させて圧接状態にすることができる。ま
た、係合部材12、13は、偏心ピン12a、13aを
待機位置に戻すことにより、扉Dの圧接状態を解放する
ことができる。
【0036】一方、駆動伝達機構10の回転軸11は、
係合部材12、13を図1、図7の矢印K1 、K2 方向
に一回転させるために、図1の矢印K3 方向に一回転さ
せればよい。係合部材12、13は、ベベルギヤ11
e、11e、12c、13cを介し、回転軸11に対し
てギヤ比1:1に連結されているからである。
【0037】また、回転軸11上のカム11aには、約
270度の高部11a1 と、約90度の低部11a2 と
が形成されており(図8)、リミットスイッチ24は、
アクチュエータ24aが高部11a1 に当接することに
よって作動し、低部11a2に当接することによって復
帰する。なお、係合部材12、13の偏心ピン12a、
13aが上下対称の待機位置にあるとき、アクチュエー
タ24aは、高部11a1 の前端にあり(図8
(A))、偏心ピン12a、13aが作動位置にあると
き、アクチュエータ24aは、低部11a2 の前端にあ
るものとする(同図(B))。
【0038】いま、扉Dが開放位置にあるとき、偏心ピ
ン12a、13aは待機位置にあり(図7の実線)、係
合凹部DF5a、DF5bに対して自在に進入し、退出する
ことができる(同図の矢印Kd 、Kd 方向)。また、こ
のとき、リミットスイッチ24は作動状態にあり(図8
(A))、駆動モータ21は停止している。
【0039】開放状態の扉Dが図示しない扉クローザに
よって閉鎖位置に移動すると、近接センサ23は、扉D
が閉鎖位置にあることを検出して駆動モータ21を作動
させる。そこで、駆動モータ21は、ワンウェイクラッ
チ22を介してギヤ22bを図1の矢印K4 方向に回転
させ、ギヤ22b、11bを介して回転軸11を同図の
矢印K3 方向に回転させることができる。したがって、
係合部材12、13の偏心ピン12a、13aは、図
1、図7の矢印K1 、K2 方向に約270度旋回し、作
動位置をとることにより、扉Dを扉枠DFに密着させる
ことができる。一方、このとき、リミットスイッチ24
は、カム11aを介して回転軸11が約270度回転し
たことを検出し、駆動モータ21を停止させる。また、
リミットスイッチ24は、扉Dの表面のインジケータD
a1を介し、扉Dが圧接状態にあることを表示する。
【0040】扉Dを開放するときは、扉Dの表面の操作
スイッチDa2を押す。これにより、駆動モータ21が再
起動し、回転軸11を図1の矢印K3 方向に回転させ、
係合部材12、13の偏心ピン12a、13aを図1、
図7の矢印K1 、K2 方向に旋回させる。偏心ピン12
a、13aは、約90度旋回して待機位置に戻ることに
より、扉Dの圧接状態を解放することができ、このと
き、リミットスイッチ24は、回転軸11、カム11a
が約90度回転したことを検出して駆動モータ21を停
止させることができる。同時に、リミットスイッチ24
は、インジケータDa1を介して扉Dが解放されたことを
表示するから、以後、扉Dは、ハンドルDb を介してラ
ッチDc を外し、開放することができる。
【0041】なお、駆動モータ21によって回転軸11
が回転するとき、スパイラルギヤ11dを介してスパイ
ラルギヤ35が図1の矢印Kb 方向に駆動される。しか
しながら、このとき、スパイラルギヤ35上のインデッ
クスプランジャ35aは、回転カム34の溝34a上を
滑ることができるため、回転カム34は、静止状態を維
持している。すなわち、駆動伝達機構10は、自動駆動
機構20によって駆動されるとき、手動駆動機構30に
対し、何らの影響も及ぼすことがない。
【0042】停電、火災等の非常時において自動駆動機
構20が作動しない時には、手動駆動機構30の非常ハ
ンドル31、31を介して駆動伝達機構10を駆動する
ことができる。
【0043】非常ハンドル31、31は、上方の垂直位
置(図9(A)の実線)から、水平位置(同図の二点鎖
線)を経て、水平より下方に約30度の回転限界(図9
(B)の二点鎖線)までの間において、正逆方向に約1
20度回転操作することができる。ただし、正方向と
は、上方から下方に回転する方向(図9の矢印Kc 方
向)をいうものとし、正方向の回転限界は、ストッパア
ーム36、ストッパ36aによって規制され、逆方向の
回転限界は、扉Dの表面の上段D3 、D3 によって規制
されている。なお、非常ハンドル31、31は、ボール
プランジャ32cのボールがギヤ32の穴32a1 、3
2a2 、32a3 に嵌まることにより、上方の垂直位
置、水平位置、下方の回転限界において、それぞれ保持
することができる。
【0044】一方、非常ハンドル31、31を正方向に
120度回転させると、ギヤ32、33、補助ギヤ33
a、34bを介して回転カム34を図1の矢印Ka 方向
に一回転させることができる。ギヤ32、33は、増速
比1:3の増速ギヤ機構となっているからである。
【0045】そこで、いま、係合部材12、13の偏心
ピン12a、13aが待機位置にあり、非常ハンドル3
1、31が上方の垂直位置にあるときに、スパイラルギ
ヤ35上のインデックスプランジャ35aが回転カム3
4の溝34aの深い側の一端に係合するように、スパイ
ラルギヤ35、11dの係合状態を調節すると、待機位
置にある偏心ピン12a、13aは、非常ハンドル3
1、31を上方の垂直位置から水平位置に正方向に90
度回転させることにより、作動位置に駆動することがで
きる。このとき、回転カム34は、図1、図9の矢印K
a 方向に270度回転し、溝34a、インデックスプラ
ンジャ35aを介してスパイラルギヤ35を図1、図9
の矢印Kb 方向に270度回転駆動する。したがって、
回転軸11は、スパイラルギヤ35、11dを介して同
図の矢印K3 方向に270度回転し、偏心ピン12a、
13aを270度旋回させることができるからである。
【0046】同様に、非常ハンドル31、31を水平位
置から下方の回転限界にまで約30度正方向に回転させ
ると、作動位置にある偏心ピン12a、13aを待機位
置に戻すことができる。また、非常ハンドル31、31
を逆方向に回転させるとき、偏心ピン12a、13a
は、全く動かない。回転カム34が図1、図9の矢印K
a 方向と逆方向に回転しても、インデックスプランジャ
35aは、溝34aに沿って滑り、スパイラルギヤ35
を駆動することができないからである。
【0047】そこで、このときの扉Dは、開放位置にお
いて非常ハンドル31、31を水平より約30度下方に
まで回転させ、偏心ピン12a、13aを待機位置にお
くことにより、偏心ピン12a、13aを係合凹部DF
5a、DF5bに進入させて閉鎖位置に閉じ、非常ハンドル
31、31を上方の垂直位置から水平位置にまで約90
度正回転させることにより、扉枠DFに圧接させること
ができる。また、非常ハンドル31、31は、その後、
上方の垂直位置に戻しておく。
【0048】扉Dの圧接を解放するときは、上方の垂直
位置にある非常ハンドル31、31を水平から約30度
下方にまで正回転させることにより、偏心ピン12a、
13aを待機位置に復帰させる。その後、扉Dは、開閉
ハンドルDb を操作し、ラッチDc をラッチ受DF5cか
ら解除して、開放することができる。
【0049】かかる扉の圧接装置は、扉Dが閉鎖位置に
移動すると作動する自動駆動機構20を介して駆動伝達
機構10を駆動することにより、係合部材12、13の
偏心ピン12a、13aを駆動し、扉Dを扉枠DFに圧
接させることができる。なお、自動駆動機構20が作動
しても、非常ハンドル31、31は、静止状態を保って
いる。また、非常時には、非常ハンドル31、31を上
方の垂直位置から約120度正回転させることにより、
手動駆動機構30、駆動伝達機構10を介して扉Dを扉
枠DFに圧接させ、圧接状態を解放することができる。
なお、このようにして手動駆動機構30を操作すると
き、ワンウェイクラッチ22は、回転軸11の回転を駆
動モータ21に伝達せず、駆動モータ21は、静止状態
を保っている。
【0050】以上の説明において、回転カム34は、イ
ンデックスプランジャ35aが溝34aに対して円滑に
滑ることができる限り、溝34aの長さを任意に定める
ことができる。なお、駆動モータ21の回転駆動力が小
さいときは、ギヤ22b、11bは、等速ギヤ機構に代
えて減速ギヤ機構としてもよい。
【0051】
【他の実施例】係合部材12、13は、扉Dの側端面に
出没する回転カム材として形成することができる(図1
0)。ただし、図10には、係合部材12のみが図示さ
れている。
【0052】係合部材12は、溝カム12dを有するシ
ャフト12eの先端に固定されており、シャフト12e
の他端には、スプライン12e1 が形成されている。ま
た、シャフト12bの先端には、スプラインソケット1
2b1 が付設されており、シャフト12b、12eは、
スプライン12e1 をスプラインソケット12b1 に挿
入することにより、伸縮自在に連結されている。なお、
溝カム12dのカム溝12d1 には、ドッグ12d2 が
係合しており、ドッグ12d2 は、ブラケット12d3
を介して固定されている。
【0053】シャフト12bを図10の矢印K1 方向に
回転すると、係合部材12は、同方向に回転するととも
に溝カム12dの形状に従って前進する。そこで、係合
部材12は、フック材DF5 の対応する係合凹部DF5a
に進入するとともに、係合凹部DF5aの前面側に当接
し、扉Dを扉枠DFに密着させることができる。ただ
し、このときの係合凹部DF5aは、単純な長方形の有底
凹部に形成されている。シャフト12bをさらに回転さ
せると、係合部材12は、扉Dの圧接状態を解放すると
ともに、係合凹部DF5aから退出して扉Dの側端面に退
避することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数の係合部材と、駆動伝達機構と、自動駆動機
構、手動駆動機構とを扉に搭載することによって、自動
駆動機構は、扉の閉鎖位置を検出して作動し、駆動伝達
機構を介して係合部材を駆動することにより、扉を扉枠
側に駆動して圧接状態にすることができ、さらに、手動
駆動機構は、非常時において非常ハンドルを操作し、駆
動伝達機構を介して係合部材を駆動することができ、こ
のときの非常ハンドルの操作は、一挙動で済ませること
ができるから、扉は、閉鎖位置に移動したとき、自動的
に圧接状態にすることができる上、非常時においても、
一挙動で圧接解放操作を完了することができるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視図
【図2】 使用状態斜視説明図
【図3】 図2の中央部横断面相当図
【図4】 要部断面説明図(1)
【図5】 要部断面説明図(2)
【図6】 要部展開動作説明図
【図7】 要部拡大動作説明図(1)
【図8】 要部拡大動作説明図(2)
【図9】 要部拡大動作説明図(3)
【図10】 他の実施例を示す要部斜視図
【符号の説明】
D…扉 D1 …ヒンジ DF…扉枠 10…駆動伝達機構 12、13…係合部材 12a、13a…偏心ピン 20…自動駆動機構 21…駆動モータ 21a…出力軸 22…ワンウェイクラッチ 30…手動駆動機構 31…非常ハンドル 34…回転カム 34a…溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五味 昭 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉鎖位置の扉を扉枠に圧接させる複数の
    係合部材と、該係合部材を連動して回転駆動する駆動伝
    達機構と、扉の閉鎖位置を検出し、前記駆動伝達機構を
    介して前記係合部材を駆動する自動駆動機構と、非常ハ
    ンドルを備え、前記駆動伝達機構を介して前記係合部材
    を駆動する手動駆動機構とからなり、前記駆動伝達機
    構、自動駆動機構、手動駆動機構は、ヒンジを介して開
    閉する扉に搭載することを特徴とする扉の圧接装置。
  2. 【請求項2】 前記係合部材は、扉の側端面に突出する
    偏心ピン付きの回転体であることを特徴とする請求項1
    記載の扉の圧接装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部材は、扉の側端面に出没する
    板カム材であることを特徴とする請求項1記載の扉の圧
    接装置。
  4. 【請求項4】 前記係合部材は、一方向に回転駆動する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の扉の圧
    接装置。
  5. 【請求項5】 前記手動駆動機構は、スロープ形の溝を
    有する回転カムを備えることを特徴とする請求項1ない
    し請求項4のいずれか記載の扉の圧接装置。
  6. 【請求項6】 前記手動駆動機構は、増速ギヤ機構を組
    み込むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいず
    れか記載の扉の圧接装置。
  7. 【請求項7】 前記自動駆動機構は、駆動モータを備
    え、該駆動モータの出力軸にワンウェイクラッチを装着
    することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
    か記載の扉の圧接装置。
JP4012295A 1995-02-28 1995-02-28 扉の圧接装置 Pending JPH08232529A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011039362A1 (de) * 2009-10-02 2011-04-07 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Türvorrichtung für ein hausgerät, hausgerät mit einer derartigen türvorrichtung sowie verfahren zum betätigen einer türvorrichtung für ein hausgerät
JP2020066884A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 株式会社オカムラ 扉機構

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011039362A1 (de) * 2009-10-02 2011-04-07 BSH Bosch und Siemens Hausgeräte GmbH Türvorrichtung für ein hausgerät, hausgerät mit einer derartigen türvorrichtung sowie verfahren zum betätigen einer türvorrichtung für ein hausgerät
US9745788B2 (en) 2009-10-02 2017-08-29 BSH Hausgeräte GmbH Door device for a household appliance, household appliance comprising such a door device and method for actuating a door device for a household appliance
JP2020066884A (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 株式会社オカムラ 扉機構

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