JP3015029B1 - 展示装置の開閉装置 - Google Patents

展示装置の開閉装置

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JP3015029B1
JP3015029B1 JP11123778A JP12377899A JP3015029B1 JP 3015029 B1 JP3015029 B1 JP 3015029B1 JP 11123778 A JP11123778 A JP 11123778A JP 12377899 A JP12377899 A JP 12377899A JP 3015029 B1 JP3015029 B1 JP 3015029B1
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裕 長谷川
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泰久 村田
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Abstract

【要約】 【課題】展示装置1の背面板6を大きく開閉できるもの
でありながら、基端(下端)のみで支持した状態の背面
板6の広幅面が展示装置の開口部端面に接近させて閉止
するとき、展示空間の気密性(密着性)を向上できるよ
うにする。 【解決手段】 進退動可能な移動枠22の先端の縦板2
0にサスペンション手段35を介して仲介縦板21を展
示装置の開口部の間口方向に大きく横移動できる。仲介
縦板21と支持体の下端とを蝶番体37を介して回動可
能に装着され、移動枠22が上ベース体9側に引き込ま
れているときには、仲介縦板20と支持体13との間で
蝶番体37より上方位置の圧縮コイルバネ42がネジ軸
40、ナット41を介して、支持体13を引き込むよう
に付勢しているから、この支持体13から立設している
背面板6が開口部の開口端面のパッキン44にしっかり
と密着できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明なガラス板等
からなる天板と左右側板と前面板等からなる固定壁と、
この固定壁の開放縁で囲まれて形成される少なくとも側
方の開口部を開閉可能に塞ぐ背面板等の移動壁とで、基
台上の展示空間を覆うようにした展示装置に係り、この
移動壁を、その下端側の支持体のみにて支持すると共
に、この支持体を基台に対して移動させて、前記開口部
を塞いだとき、その開口端面の気密性を向上できるよう
にした展示装置の開閉装置の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、実公昭63−5590号
公報では、博物館等で出品物(展示物)を展示するため
のショーケースにおいて、展示基台の展示空間を、硬質
ガラス板等の透明板からなる三側面板(左右両側面板、
及び背面板)と天面板とで囲み、前記展示空間内に配置
させて出品物を載置するための載置板を備えた可動床の
前端に、前記左右両側面板と天面板とで囲まれる前面開
口部を塞ぐための同じくガラス板からなる前面板を垂直
状に立設させ、左右一対の案内レールを、前記展示基台
の前記開口部と直角方向に延びるように水平に配置し、
前記可動床の下面にてその移動方向の前後に適宜間隔に
て固設した摺動駒を前記案内レールに対して摺動可能且
つ上向き抜け不能に係合させる一方、前記展示基台の前
記開口部寄り部位には、記可動床の下面に設けた前後長
手の支持レールの下面に当接する支持コロが設けられた
ものが開示されている。そして、前記前面板の基端(下
端部)は、可動床の前端に前記開口部の間口方向に長い
前下枠の上向きコ字状の溝に対して、パッキング及び充
填材を介して嵌合させることにより立設されたものであ
った。
【0003】また、特許番号第2709023号の特許
公報には、基台上に展示空間を形成し、その展示空間を
包囲する周壁の少なくとも 3面と天井面とを透明壁体に
より構成してなる展示ケースにおいて、前記透明壁体の
一枚を、基台側だけに設けたレール機構によって支承
し、その透明壁体を引き戸式に開閉させるものであっ
て、前記レール機構が、略水平に配設されるレールと、
このレールを基台に平行移動により突没し得るように保
持させるレール保持手段と、前記レールに案内されて略
水平方向に身体動作可能な移動ブロックとを具備してな
り、前記移動ブロックに透明壁体の下端袴部の一側近傍
部分を固着したものを提案している。
【0004】これらはいずれも、開口部分が大きく開け
るので、このショーケース(展示ケース)に対して出品
物(展示物)を出し入れする作業がし易くなると共に、
移動する前面板や透明壁体の上端を支持する案内レール
などの不透明部分がないので、展示空間内の出品物(展
示物)を観察するための視野が広くなるという効果があ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記前
者の構成では、たとえ、前面板を可動床に対して正確に
垂直状に立設したとしても、可動床が水平を保持して前
後移動させるように、前記案内レールや支持レールと支
持コロとにより案内することが困難であるため、前記前
面板で前記開口部を塞いだとき、当該開口部の開口端面
と前面板の内面との当接部の気密性(密着性)が不安定
である。
【0006】同様に、前記後者の構成でも、前記レール
と移動ブロックとの間のガタや、レールとレール保持手
段との間のガタにより、移動する透明壁体にて固定壁体
による開口部の開口端面を塞いだとき、当該移動の壁体
の内面と前記開口端面との気密性(密着性)が不安定で
ある。
【0007】このように、移動する前面板乃至は透明壁
体をその下端のみ支持させて前後移動させる場合、前面
板乃至は透明壁体の高さ寸法が高くなるほど、その上端
寄り部位の気密性(密着性)が不完全になり易い、従っ
て、このような展示装置では、古美術品、絵画等のよう
に温度、湿度の管理を厳重にしなければならない出品物
を展示することができないという問題があった。
【0008】本発明は、この問題を解決すべくなされた
ものであって、前記従来と同様の効果を奏するものであ
りながら、基端(下端)のみで支持した状態の移動壁の
広幅面が展示装置の開口部端面に接近させて閉止すると
き、展示空間の気密性(密着性)を向上できるようにし
た展示装置の開閉装置を提供することを目的とするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明の展示装置の開閉装置は、展
示装置における基台上の展示空間を囲む固定壁と、その
固定壁の開放縁により形成された少なくとも側方の開口
部を開閉するための移動壁と、該移動壁の下端部を支持
する支持体と、前記移動壁を前記基台から前記開口部に
対して接離する方向に前記支持体を移動させるための移
動手段とを備え、前記移動壁を前記開口部の開口端面に
弾性的に付勢するための付勢手段を、前記移動手段と前
記支持体との間に介在させたことを特徴とするものであ
る。
【0010】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の展示装置の開閉装置において、前記付勢手段
は、前記移動手段に対して前記支持体の下部寄り部位を
枢着する蝶番体と、該蝶番体より上方において、移動壁
をその上端側が前記開口部の開口端面方向に傾け付勢す
る弾力付勢体とにより構成されているものである。
【0011】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の展示装置の開閉装置において、
前記移動手段は、基台内に備えた駆動手段により前記接
離方向に移動するように構成されたものである。
【0012】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至は請求項3に記載の展示装置の開閉装置におい
て、前記移動手段の先端には、前記支持体を前記移動手
段による移動方向と平面視で交叉する方向に移動案内す
るためのサスペンション手段を備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態について説明する。図1は展示装置1の斜視図、図2
は基台の要部平面図、図3は図2の III−III 線矢視で
示す基台の内面図、図4は移動壁を支持し、前後方向に
移動させ、且つ間口方向に沿って移動させるための概略
説明のための斜視図、図5は要部拡大側断面図である。
【0014】図1〜図7に示すように、展示装置1は、
基台2と、該基台2より上方の展示空間Sを囲むための
硬質ガラス板や高透過率ガラス板等の透明板体である固
定壁と該固定壁の開放縁により形成される側方の開口部
を開閉するための、同じく硬質ガラス板や高透過率ガラ
ス板等の透明板体である移動壁を備える。図1〜図7に
示す実施例において、固定壁は左右両側面板3a,3b
と前面板4と天面板5とにより構成し、移動壁は、前記
基台2における上ベース体9上に固定された床板7の後
端面(開放縁)と、左右両側面板3a,3bの後端面
(開放縁)と天面板5の後端面(開放縁)とで囲まれる
開口部を開閉するための背面板6とする。従って、前記
床板7の後端面と、左右両側面板3a,3bの後端面と
天面板5の後端面とが、開口部の開口端面を構成するこ
とになり、これらの開口端面には、軟質ゴム等のパッキ
ン(シール)材44を予め貼着してあり、閉じた前記背
面板6の裏面(広幅面)との当接箇所の気密性を保持で
きるように構成されている。
【0015】前記基台2は、型鋼材等による枠状の上ベ
ース体9を、床面11に固定した土台枠(下ベース体)
10に対して免震装置8を介して水平移動自在に取付け
た形態であり、免震装置8とは、前記上ベース体9より
上の部材が静止状態を保持しようとする慣性があること
を利用し、地震による振動に対して土台枠(下ベース
体)10が床面と共に揺動しても、上ベース体9側の揺
動振幅等を軽減できるように構成したものであり、ボー
ル式、ローラ式、防振ゴム式、バネ式等の種々のものが
あり、適宜のものを使用することができる。
【0016】前記左右両側面板3a,3bと前面板4と
の基部(下端)は基台2における上ベース体9の上部外
面等に接着剤や充填材を介して張り付け固定し、前記一
方の側面板3aと前面板4との下方の上ベース体9の外
面に化粧板11(図3にて一方のみ示す)図示せず)を
張設してある。そして、他方の側面板3bの下方の上ベ
ース体9の外面側には、後述する操作を実行するために
開閉扉12が前記前面板4に近い側で蝶番(図示せず)
を介して外向き回動させて開き可能に装着されており、
通常時には鍵にてロックし、閉止状態を保持できるよう
に構成されている。
【0017】前記固定壁である両側面板3a,3bと前
面板4と天面板5との連接箇所の端面同士は透明な接着
剤を介して固定されている。
【0018】前記移動壁としての背面板6は、その下端
部を上ベース体9の背面側に配置される縦板状の支持体
13に立設するように支持され、該支持体13は前記上
ベース体9の枠部に配置された移動手段14を介して前
後移動可能であり、この移動手段14は、同じく上ベー
ス体9の枠部内に配置された駆動手段15を介して移動
駆動されるように構成され、これらにより、前記背面板
6は前記開口部の開口端面に対して接離可能となる。そ
して、前記移動壁としての背面板6を前記開口部の開口
端面に弾性的に付勢するための付勢手段16は、前記移
動手段14と前記支持体13との間に介在させている。
【0019】次に、前記移動手段14、駆動手段15及
び付勢手段16の1実施形態の具体的構成について説明
する。
【0020】図2〜図5に示すように、アルミ板等から
なる縦板状の支持体13の裏面の上部寄り部位には、断
面L字状のガラス板支持枠17が背面板6の長さに略等
しい長さで固設され、この間の上向き開放溝部に嵌合さ
せた前記背面板6の下端部をシール材(充填材)18と
パッキン19とを介して立設している。
【0021】移動手段14は、前記支持板13の裏面側
に位置する仲介縦板20を介して配置されている。移動
手段14は、前記仲介縦板20と平行状の縦板21とそ
の裏面に固定された平面視矩形状の移動枠22と、この
移動枠22のうち左右両側の支持アーム部材22a,2
2aを前後移動(進退移動)可能に支持案内する案内レ
ール24,24とからなる。各案内レール24における
固定レールは、前記上ベース体9の中途高さ位置に前後
方向に延びる横枠25,25に固定され、案内レール2
4における移動レール(図示せず)は前記各支持アーム
部材22aの外面に固定され、この固定レールと移動レ
ールとの間には滑り易いようにするための摺動部品とし
てのボール列(同じく図示せず)が介挿されている。
【0022】駆動手段15の1実施形態は、前記上ベー
ス体9における前記左右の横枠25,25の上端間を連
結する連結部材(断面矩形中空枠材)26の下方に配置
されたネジ杆27と、リンク機構28とからなる。ネジ
杆27を回転させるためのハンドル29は、前記開閉扉
12を開いたときに手が届く側に配置され、リンク機構
28における一方のリンク片28aの基端は、前記連結
部材26の下面のブラケットにピン30にて回動可能に
枢着され、当該リンク片28aの先端は、前記移動枠2
2の裏面に取り付けられたガイドブラケット31に形成
された横長溝31aに沿って移動するように、ピン32
連結されている。そして、前記ネジ杆27に螺合された
ナット部材33にピンにて枢着された他方のリンク片2
8bの先端が前記一方のリンク片28aの中途部に枢着
されている。
【0023】移動枠22を間口面に対して直角に進退動
させるためには、前記リンク機構28における移動枠2
2への力の作用点(ピン32の位置)がなるべく移動枠
22の間口方向の寸法の略中央部にあることが好まし
い。また、間口寸法の広い展示装置に対しては、図2に
示すリンク機構28を前記ネジ杆27に対して左右一対
(左右対称状)に配置することが好ましい。
【0024】なお、駆動手段15の他の実施形態として
は、他の形態のリンク機構を介してもしくは直接的に移
動枠22を上ベース体9に引き込む方向に付勢するバネ
手段を介在させる一方、移動枠22と上ベース体9とを
ガススプリング筒体を介して連結し、このガススプリン
グ筒体を作動させると、前記バネ手段の付勢力に抗して
移動枠22を上ベース体9から離れる方向に押し出すよ
うに構成しても良いし、直線的に作動する電動式アクチ
ュエータや空気圧作動等のアクチュエータにより移動枠
22を直接的に前後(進退)移動するように駆動させて
も良い。さらには、前記支持アーム部材22aに沿わせ
て固定したラックに噛み合うピニオンギヤを正逆回転可
能な電動モータにて駆動させるようにしても良い。
【0025】前記移動枠22に固定された縦板21の外
面と、前記仲介縦板20との間には、当該仲介縦板20
ひいては前記支持板13を、前記開口端面と略平行状に
大きく移動させる(前記移動枠22の進退移動方向と平
面視で直交する水平方向に移動させる)ためのサスペン
ション手段35を介在させる。
【0026】サスペンション手段35は上下に2列に配
置されたサスペンションレール装置であり、各サスペン
ションレール装置は、前記縦板21に固定した断面横向
きコ字状の固定レール35aと、仲介縦板20の裏面に
固定した同じく断面横向きコ字状の移動レール35c
と、これら両レール35a,35cの間に介挿する中間
レール35bとからなり(図5参照)、それぞれのレー
ル長さは、前記支持体13の間口方向の寸法H1(図3
参照)に略等しく設定されている。
【0027】そして、前記固定レール35aにおける上
下の直線状の長手案内溝と中間レール35cにおける上
側の直線状の長手突条部36aの上下面との間、及び移
動レール35cおける上下の直線状の長手案内溝と中間
レール35cにおける下側の直線状の長手の突条部36
bの上下面との間には、それぞれリテーナにて保持され
たベアリングボールを列状に介挿して軽い力で仲介縦板
20と共に支持体13(背面板6)を前記間口方向に沿
って横移動可能に構成されている。
【0028】なお、中間レール35bの裏面に突設した
ナイロン樹脂などの摩擦係数の小さい長手の摺接体38
が固定レール35aの下面に摺接し、同じく中間レール
35bの表面に突設した同じく摺接体38が移動レール
35cの上面に摺接することにより、支持体13側に掛か
る大きな下向き荷重及び各レールの長手方向と直角方向
(換言すると各レールの厚み方向)に掛かる横荷重に耐
え、中間レール35bが移動レール35c及び固定レー
ル35aから外れ難くなるように構成されている。
【0029】前記支持体13と仲介縦板20との間に
は、支持体13の上側の背面板6の上端側を前記開口端
面方向に弾性的に付勢するための付勢手段16を介在さ
せる。この付勢手段16の1実施形態として、前記仲介
縦板20の外面の下部側には、蝶番体37を介して支持
体13をその上側の背面板6における上端側が前記開口
端面に対して接離するように揺動可能に枢着されてい
る。蝶番体37はアルミ押出材からなる一対の取付け片
と、その両取付け片基端(下端)側を回動可能に抱持す
る切欠き円筒体とからなり、この蝶番体37も前記間口
寸法H1とほぼ同じ長く形成されている。
【0030】この蝶番体37より上方位置には、背面板
6をその上端側が前記開口部の開口端面方向に垂直線に
対して角度θ1(実施例では約2度程度)だけ傾け付勢
するための弾力付勢体として、支持体13の裏面の補強
枠39に突設したネジ軸40が仲介縦板20に穿設した
貫通孔を介して突出させ、そのネジ軸40にナット41
を螺合し、該ナット41と仲介縦板20裏面との間に弾
力付勢体としての圧縮コイルばね42を介挿して、支持
体13を仲介縦板20に接近するように引きつけ付勢す
るものである。従って、ナット41のネジ軸40に対す
る螺合位置を調節することにより、図6に示す前記傾斜
角度θ1を調節して、前記引きつけ力(密閉圧力)を調
節することができる。なお、前記圧縮コイルばね42に
よる付勢力にて支持体13側を引き込んだとき、傾斜角
度θ1があまり大きく(3度以上)にならないように規
制するため、当該支持体13の裏面の適宜箇所(例え
ば、支持体13の裏面状態縁等)が仲介縦板20の表面
の当接部34(図7参照)に当接させてそれ以上傾斜し
ないようにすることが好ましい。
【0031】ネジ軸40に被嵌して補強枠39と仲介縦
板20との間に配置したゴム片43は緩衝部材である。
【0032】前記駆動手段15の作動により、支持体1
3を上ベース体9から離間させる動作に同期して、当該
上ベース体9が土台枠(下ベース体)10に対してロッ
クするように構成して、免震装置8を介して上ベース体
9が不用意に水平移動しないように規制することが好ま
しい。そのため、本実施例では、ネジ杆27の先端部と
前記ハンドル29に近い側とに、ベベルギヤ等の伝動ボ
ックス45を配置する。この各伝動ボックス45は前記
連結部材26の下面に固定されている。そして、ネジ杆
27の正回転時に伝動ボックス45を介して縦ネジ軸4
6が正回転し、その下端に螺合する非円形のロック杆4
7は上ベース体9の案内孔48にて非回転案内されて下
降し、土台枠(下ベース体)10に形成された係合孔4
9に嵌合してロックできるように構成されている(図3
及び図4参照)。
【0033】また、前記基台2上の展示空間の空気の温
度及び/または湿度を一定に保持するため、上ベース体
9内にエアコンディショナー(空気調和装置)50を配
置し、その調和空気を、その上部の床板7及び載置台5
1にそれぞれ穿設した空気孔(図示せず)から展示空間
内に送り込むようにしている(図5参照)。
【0034】次に、上記の構成による、背面板6の動作
について説明する。なお、前記移動枠22が後退してい
るとき(上ベース体9側に引き込まれているとき)に
は、仲介縦板20と支持体13との間の付勢手段として
の圧縮コイルバネ42がネジ軸40を介して、支持体1
3を引き込むように付勢しているから、この支持体13
から立設している前記背面板6が前記開口部の開口端面
のパッキン44に密着して、前記基台2上の展示空間を
気密性良く密閉させることができる(図5の状態参
照)。
【0035】前記展示空間を閉止している前記背面板6
を開くには、まず、基台2の一側の開閉扉12の錠前を
アンロックして開き、前記ハンドル29を一方向に回す
と、正回転するネジ杆27に螺合したナット部材33が
ピン30の方向に近づいて前記他方のリンク片28bに
て一方のリンク片28aを押し、軽い操作力にて、移動
枠22を上ベース体9から後方(背面の外側、図1及び
図2の矢印A方向)に押し出し、支持体13ひいては背
面板6が前記開口端面から離間するようにリンク機構2
8が作動する。このとき、同時に伝動ボックス45を介
してロック杆47が下降して、上ベース体9と土台枠1
0との両者を相対移動しないようにロックする。
【0036】前記上ベース体9の背面からL1(任意
量)だけ押し出される(突出される)移動枠22の縦板
21の外面には、サスペンションレール装置における固
定レール35aが前記間口の寸法H1の長さで固定さ
れ、これにほぼ同じ長さの中間レール35bが横移動自
在であり、さらに、中間レール35bに対して同じくほ
ぼ同じ長さの横移動自在な移動レール35cが仲介縦板
20に固定されているので、当該仲介縦板20は間口方
向に移動可能となる。そして、この種のサスペンション
レール装置では、固定レール35aの先端から中間レー
ル35bがその全長の略半分の長さまで突出でき、該中
間レール35bの先端に対して移動レール35cがその
全長の略半分の長さまで突出できるから、前記固定レー
ル35aの先端に対して移動レール35cはほぼ90パ
ーセント以上の長さまで突出できることになる。
【0037】従って、作業者は支持体13もしくは背面
板6を図1または図2の矢印B方向に押すと、前記仲介
縦板20の外面に設けられた支持体13は、前記前記間
口の寸法H1に略等しい距離だけ移動して展示空間の開
口部のほぼ全体を大きく開くことができ、展示装置1に
対して展示物の出し入れ作業が至極容易となる。
【0038】図6に示すように、前記移動枠22が押し
出されると、その外面側に配置された支持体13から立
設している背面板6が前記開口部の開口端面のパッキン
44から離れ、気密性を解除できる。
【0039】背面板6を閉じるには、作業者が前記支持
体13または背面板6を図1または図2の矢印C方向に
押し戻し、前記背面板6が前記開口部の開口端面のパッ
キン44の箇所に重複する位置で、ハンドル29を逆方
向に回転させると、前記と逆の作動にて、移動枠22が
上ベース体9側に引き込まれる。前記背面板6が前記開
口部の開口端面のパッキン44に当接していない自由状
態では、前記付勢手段16にて背面板6の上端側が垂直
線よりもθ1だけ開口端面のパッキン44に接近する方
向に傾いているので、移動枠22の引き込み動に応じ
て、背面板6の裏面の上端側がパッキン44に先に当接
し、次いで徐々に支持体13側(背面板6の裏面の下部
側)がパッキン44に当接して、引き込みが完了する
と、前記背面板6の裏面の上下がきっちりと密閉できる
のである。
【0040】このように、背面板6を立設した支持体1
3と移動手段14との間に、背面板6が開口部の開口端
面に対して弾性的に押圧できる付勢手段16を介在させ
ることにより、開口部の気密性を向上させることがで
き、密閉された展示空間内の展示物に対する空調効果を
高めることができる。
【0041】なお、図7に示すように、パッキン44に
背面板6の裏面全体が密接して状態のときに、ネジ軸4
0に螺合したナット41の端面が仲介縦板20の裏面に
当接するように構成すれば、その後、いたずら等で背面
板6とパッキン44との間に隙間を発生させるように背
面板6を揺らしたり移動させることができなくなり、密
閉性を格段に向上させることができる。
【0042】そして、前記仲介縦板20と支持体13と
の間に介在させた、蝶番体37とネジ軸40及び圧縮コ
イルバネ42とによる付勢手段16により、自由状態の
背面板6の上端側が垂直線よりもθ1だけ開口端面のパ
ッキン44に接近する方向に予め傾斜させておけば、移
動枠22やサスペンションレール装置による取付け誤差
や水平に対する移動の傾き誤差があっても、閉止時にお
ける開口端面に対する背面板6全体、特に上端側の気密
性を確保することが容易になる。
【0043】本発明は、背面板6の上端に天面板5を連
結したものにも適用でき、その場合、図8に示すよう
に、背面板6の上端を湾曲状に形成して天面板の一部5
aを一体的したものでは、移動枠22を水平面に対して
平行状に進退移動させれば良く、図9に示すように、背
面板6の上端に天面板5を水平状に連結したものでは、
支持体13を水平面に対して斜め上方外向きに突出する
ように移動枠22の移動手段をガイドするように構成す
ることが好ましい。
【0044】背面板6に代えて一方の側板もしくは前面
板4を移動壁とするものにも適用でき、平面で6角状や
8角状に側板を配置した展示装置にも適用できる。な
お、他の実施例では、前記付勢手段16を介在させるこ
となく、従って、縦板21の外面と支持体13の裏面と
の間に直接前記サスペンションレール装置を介在させる
ことにより、背面板6を間口方向に大きく開くことがで
きるように構成しても良い。
【0045】さらに、移動手段14は、支持体13を、
上ベース体9の背面(前面)等に対して平面視において
平行状に進退動するものばかりでなく、非平行状に揺動
回動しながら進退移動するものにも適用できることはい
うまでもない。
【0046】また、駆動手段15を備えずに、支持体1
3を手にて引き出すように構成すると共に、支持体13
を上ベース体9に対して最も押し込んだ位置でロック及
びロック解除できるように構成するものも含まれる。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の発明の展示装置の開閉装置は、展示装置における基台
上の展示空間を囲む固定壁と、その固定壁の開放縁によ
り形成された少なくとも側方の開口部を開閉するための
移動壁と、該移動壁の下端部を支持する支持体と、前記
移動壁を前記基台から前記開口部に対して接離する方向
に前記支持体を移動させるための移動手段とを備え、前
記移動壁を前記開口部の開口端面に弾性的に付勢するた
めの付勢手段を、前記移動手段と前記支持体との間に介
在させたものであるから、移動手段により支持体を基台
方向引き込むと、この支持体から立設している移動壁が
前記開口部の開口端面に密着して、基台上の展示空間を
気密性良く密閉させることができる。
【0048】そして、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の展示装置の開閉装置において、前記付勢手段
は、前記移動手段に対して前記支持体の下部寄り部位を
枢着する蝶番体と、該蝶番体より上方において、移動壁
をその上端側が前記開口部の開口端面方向に傾け付勢す
る弾力付勢体とにより構成されているものであるから、
移動枠や支持体や移動壁の取付け誤差や水平に対する移
動の傾き誤差があっても、上端が自由状態の移動壁全体
が閉止時における開口端面に対して、気密性を確保する
ことが容易になるという効果を奏する。
【0049】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載の展示装置の開閉装置において、
前記移動手段は、基台内に備えた駆動手段により前記接
離方向に移動するように構成されたものであるから、移
動壁と支持体とを軽い力で進退動させることができ、特
に移動壁が重量の大きい場合に有効となる。
【0050】さらに、請求項4に記載の発明は、請求項
1乃至は請求項3に記載の展示装置の開閉装置におい
て、前記移動手段の先端には、前記支持体を前記移動手
段による移動方向と平面視で交叉する方向に移動案内す
るためのサスペンション手段を備えたものであるから、
移動壁を開口部の横方向にずらせて開いて展示空間を大
きく開放でき、展示物の出し入れ作業を容易にすること
ができる。特に、サスペンション手段が、ほぼ同じ長さ
の固定レールと中間レールと移動レールとにより構成し
たものでは、移動レールのほぼ全長が固定レールの端部
の位置までずれるように移動させることができて、開口
部の開き面積を大きくできるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】展示装置1の斜視図である。
【図2】基台の内部を示す図1のII−II線概略平断面図
である。
【図3】図2の III−III 線矢視断面図である。
【図4】背面板の移動手段、駆動手段を示す概略斜視図
である。
【図5】背面板を閉じた状態の要部拡大側断面図であ
る。
【図6】背面板を開いた状態の要部拡大側断面図であ
る。
【図7】変形例を示す側断面図である。
【図8】展示装置の他の実施例を示す側面図である。
【図9】展示装置のさらに他の実施例を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 展示装置 2 基台 3a,3b 側板 4 前面板 5 天面板 6 移動壁としての背面板 12 開閉扉 13 支持体 14 移動手段 15 駆動手段 16 付勢手段 20 仲介縦板 21 縦板 22 移動枠 24 案内レール 27 ネジ杆 28 リンク機構 35 サスペンション手段 37 蝶番体 40 ネジ軸 41 ナット 42 圧縮コイルバネ 44 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 顯 大阪市城東区今福東1丁目4番12号 株 式会社イトーキクレビオ 内 (72)発明者 石橋 芳男 大阪市中央区島之内2丁目12番21号 株 式会社シブタニ 内 (72)発明者 村上 綱樹 大阪市中央区島之内2丁目12番21号 株 式会社シブタニ 内 (72)発明者 長谷川 裕 大阪市中央区島之内2丁目12番21号 株 式会社シブタニ 内 (72)発明者 高橋 克明 大阪市中央区島之内2丁目12番21号 株 式会社シブタニ 内 (72)発明者 村田 泰久 大阪市中央区島之内2丁目12番21号 株 式会社シブタニ 内 (56)参考文献 特開 平8−126555(JP,A) 特開 平7−171038(JP,A) 特開 平8−56787(JP,A) 特開 平8−10109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47F 3/00 A47F 3/12 E06B 7/00 - 7/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 展示装置における基台上の展示空間を囲
    む固定壁と、 その固定壁の開放縁により形成された少なくとも側方の
    開口部を開閉するための移動壁と、 該移動壁の下端部を支持する支持体と、前記移動壁を前
    記基台から前記開口部に対して接離する方向に前記支持
    体を移動させるための移動手段とを備え、 前記移動壁を前記開口部の開口端面に弾性的に付勢する
    ための付勢手段を、前記移動手段と前記支持体との間に
    介在させたことを特徴とする展示装置の開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段は、前記移動手段に対して
    前記支持体の下部寄り部位を枢着する蝶番体と、該蝶番
    体より上方において、移動壁をその上端側が前記開口部
    の開口端面方向に傾け付勢する弾力付勢体とにより構成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の展示装置
    の開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記移動手段は、基台内に備えた駆動手
    段により前記接離方向に移動するように構成されたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の展示装置
    の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記移動手段の先端には、前記支持体を
    前記移動手段による移動方向と平面視で交叉する方向に
    移動案内するためのサスペンション手段を備えたことを
    特徴とする請求項1乃至は請求項3に記載の展示装置の
    開閉装置。
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