JP7268641B2 - タンク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられるタンク装置に関する。
下記の特許文献1には、この種のウォッシャタンク装置が開示されている。このウォッシャタンク装置は、フードによって開閉可能に覆われるエンジンルームに配置されており、ウインドウォッシャ液を溜めるためのタンク本体と、タンク本体の上部に設けられたウォッシャインレットと、を備えている。ウォッシャインレットは、その上端部にウインドウォッシャ液の注入口を開閉可能な蓋部を有しており、この蓋部の開閉時に作用する荷重を受けるために、ブラケットなどの固定部を介してラジエータサポートアッパーのような車体側部材に固定されている。
特開平10-315924号公報
上記のウォッシャタンク装置において、フードを支持するためのサポートロッドの近傍にウォッシャインレットが配置される構造の場合、歩行者がフードに衝突した事故発生時に荷重により変位したサポートロッドがウォッシャインレットに干渉する可能性がある。ここで、ウォッシャインレットは、蓋部の開閉時に受ける荷重を考慮して固定部における強度が高められており、サポートロッドから荷重を受けても車体側部材から離脱し難い構造になっている。従って、このようなウォッシャタンク装置によれば、歩行者がフードに衝突したときにウォッシャインレットがサポートロッドの動きの妨げとなり、このことが歩行者保護性能を低下させる要因に成り得る。また、このような問題は、ウォッシャタンク装置に限らず、ウインドウォッシャ液以外の液体を溜める別のタンク装置においても同様に生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、歩行者保護性能に優れたタンク装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
フードの下方空間に配置されるタンク装置であって、
液体を溜めるためのタンク本体と、
車体側部材に固定される固定部と、上記タンク本体に連通する注入開口を有するマウス部と、上記マウス部に上記注入開口を開閉可能に設けられた蓋部と、を有するインレットと、
を備え、
上記インレットは、上記フードがフードサポートロッドに干渉するように衝突変形したときに上記フードサポートロッドから荷重を受けるように配置されており、
上記インレットには、上記フードサポートロッドから受ける荷重に対して上記固定部よりも脆弱な脆弱部が設けられている、タンク装置、
にある。
上記のタンク装置は、フードの下方空間に配置されるものであり、タンク本体とインレットを備えている。タンク本体には液体が溜められる。インレットは、固定部において車体側部材に固定され、マウス部の注入開口が蓋部によって開閉可能になっている。
ここで、インレットは、蓋部の開閉時に受ける荷重に耐えることができるように固定部で車体側部材に固定される。このため、フードがフードサポートロッドに干渉するように衝突変形したときにインレットがフードサポートロッドから荷重を受けると、このインレットがフードサポートロッドの動きを妨げるおそれがある。この場合、歩行者保護性能の低下の要因に成り得る。
そこで、インレットにフードサポートロッドから受ける荷重に対して固定部よりも脆弱な脆弱部を設けている。この場合、インレットは、フードがフードサポートロッドに干渉するように衝突変形したときにフードサポートロッドから受ける荷重によって脆弱部で破断させることができる。その結果、歩行者がフードに衝突したときにインレットがフードサポートロッドの動きの妨げとなるのを防ぐことができ、歩行者保護性能の低下を回避できる。
以上のごとく、上記の態様によれば、歩行者保護性能に優れたタンク装置を提供することができる。
実施形態1のウォッシャタンク装置を車両上方からみた平面図。 図1中のウォッシャインレットを拡大して示す平面図。 図1のウォッシャタンク装置を前斜め上方からみた斜視図。 図1のウォッシャタンク装置を前方からみた図。 図4のV-V線矢視断面図。 図4においてフードの歩行者との衝突変形時にフードサポートロッドがウォッシャタンク装置のウォッシャインレットに干渉するときの様子を示す図。 実施形態2のウォッシャタンク装置について図3に対応した斜視図。 実施形態3のウォッシャタンク装置について図3に対応した斜視図。
上述の態様の好ましい実施形態について以下に説明する。
上記のタンク装置において、上記インレットは、上記固定部と上記マウス部とを連結する連結部を有し、上記連結部に上記脆弱部が設けられているのが好ましい。
このタンク装置によれば、インレットの連結部に脆弱部を設けることによって、インレットがフードサポートロッドから荷重を受けたときに、マウス部を固定部から容易に離脱させることができる。
上記のタンク装置において、上記脆弱部は、上記連結部に厚み方向に貫通する貫通穴を設けることによって構成されているのが好ましい。
このタンク装置によれば、インレットに簡単な構造の貫通穴を設けて脆弱部を構成することができる。
上記のタンク装置において、上記インレットは、上記連結部から上方まで段差状に延びる上段部を有し、上記上段部には上記フードサポートロッドを着脱可能に保持するためのロッドクランプが設けられており、上記連結部と上記上段部との間の段差空間は、上記フードサポートロッドを持把するユーザの指入れ空間として構成されているのが好ましい。
このタンク装置によれば、インレットの上段部にロッドクランプを設けることによって、インレット以外の部材にロッドクランプを設ける場合に比べて部品点数を削減することができる。また、インレットの連結部と上段部との間の段差空間をユーザの指入れ空間に利用することによって、ユーザがフードサポートロッドをロッドクランプに着脱する操作が簡単になる。
上記のタンク装置において、上記インレットは、上記連結部と上記上段部との間に立設した立設部を有し、上記連結部の上記貫通穴は、上記立設部を経て上記上段部まで延びているのが好ましい。
このタンク装置によれば、インレットの脆弱部を構成する貫通穴を段差構造の広範囲にわたって設けることができる。
上記のタンク装置において、上記上段部は、プレート状に構成されており、上記脆弱部は、上記貫通穴を第1貫通穴としたとき、上記第1貫通穴に加えて上記ロッドクランプの近傍において上記上段部に厚み方向に貫通する第2貫通穴を設けることによって構成されているのが好ましい。
このタンク装置によれば、インレットのうちロッドクランプの近傍に第2貫通穴を設けて脆弱部を構成することによって、インレットをフードサポートロッドから荷重を受けたときに第2貫通穴が設けられている部位で破断させて、フードサポートロッドを離脱させることができる。第1貫通穴と第2貫通穴の両方を用いて脆弱部を構成することによって、インレットが脆弱部で破断し易くなる。
上記のタンク装置において、上記インレットは、上記マウス部と上記タンク本体との間に介在する接続パイプを有し、上記接続パイプには筒軸方向の伸縮を可能とする蛇腹部が設けられているのが好ましい。
このタンク装置によれば、インレットがフードサポートロッドから受けた荷重が接続パイプに作用したとき、この接続パイプは蛇腹部で収縮することで衝撃を吸収できる。
上記のタンク装置において、上記蛇腹部は、上記接続パイプにおいて互いに厚みが異なる板薄筒部と板厚筒部を有し、上記蛇腹部の谷折り部分が上記板薄筒部とされ、上記蛇腹部の山折り部分が上記板厚筒部とされているのが好ましい。
このタンク装置によれば、蛇腹部の谷折り部分を板薄筒部とし蛇腹部の山折り部分を板厚筒部とすることによって接続パイプが蛇腹部で収縮し易くなり、インレットがフードサポートロッドから受けた荷重が接続パイプに作用したときの衝撃吸収性を高めることができる。
以下、車両に設けられるタンク装置としてのウォッシャタンク装置の具体的な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、この実施形態を説明するための図面において、特にことわらない限り、車両前方を矢印FRで示し、車両上方を矢印UPで示し、車両内方を矢印INで示すものとする。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1のウォッシャタンク装置10は、車両前部に設けられているエンジンルーム2に配置されている。エンジンルーム2は、フード(「ボンネット」ともいう。)1によって開閉可能に覆われる、フード1の下方空間である。このエンジンルーム2は、電気自動車の駆動源であるモータを収容する場合には、「モータルーム」とも称呼される。フード1は、エンジンルーム2の開放状態でフードサポートロッド4によって下方から支持される。
ウォッシャタンク装置10は、車両のウインド部をウインドウォッシャ液Lで洗浄するためのものである。このウォッシャタンク装置10は、ウインドウォッシャ液Lを溜めるためのタンク本体20と、インレットとしてのウォッシャインレット30と、を主体に構成されている。
ウォッシャインレット30は、固定部31と、マウス部32と、蓋部36と、接続パイプ37と、を有する。このウォッシャインレット30には、後述の脆弱部40が設けられている。このウォッシャインレット30は、軽量で成形性に優れた樹脂材料によって構成されるのが好ましい。
固定部31は、車体側部材としてのラジエータサポートアッパー3に固定される。この固定部31の構造は特に限定されないが、典型的には、ボルト等の固定手段を利用してラジエータサポートアッパー3に締結固定する構造や、爪形状を有する係合手段をラジエータサポートアッパー3に係合させて固定する構造などを使用することができる。
マウス部32は、接続パイプ37の上端部に固定されている。このマウス部32は、その上面にタンク本体20に連通する注入開口32aを有する。注入開口32aは、ウインドウォッシャ液Lを注入するためのものである。
蓋部36は、マウス部32に注入開口32aを開閉可能に設けられている。この蓋部36は、ヒンジ部36aを介してマウス部32に取り付けられている。
接続パイプ37は、マウス部32とタンク本体20との間に介在して、マウス部32をタンク本体20に接続している。この接続パイプ37は、車高方向に沿って延びている。
蓋部36をマウス部32から外して注入開口32aを開放した状態で、注入開口32aからウインドウォッシャ液Lの注入が可能になる。注入開口32aから注入された重力にしたがって接続パイプ37を通じて流下し、タンク本体20に溜められる。
図2~図4に示されるように、ウォッシャインレット30は、連結部33と、立設部34と、上段部35と、を有する。
連結部33は、固定部31とマウス部32とを連結するステーとして構成されている。この連結部33に固定部31が設けられている。この連結部33は、プレート状に構成されている。
立設部34は、連結部33と上段部35との間に立設した部位である。この立設部34は、連結部33と同様に、プレート状に構成されている。
上段部35は、連結部33から立設部34を経て上方まで段差状に延びた部位である。この上段部35は、プレート状に構成されており、連結部33と概ね平行に延びている。このため、ウォッシャインレット30は、上段部35に対して連結部33が立設部34に相当する高さ分だけ下方に配置された下段部となる段差構造を有する。このような段差構造は、ウォッシャインレット30の剛性を高めるのに効果がある。
上段部35には、フードサポートロッド4を着脱可能に保持するためのロッドクランプ35aが設けられている。ロッドクランプ35aの形状や数は特に限定されないが、本実施形態では、撓み変形が可能な爪形状の3つのロッドクランプ35aによってフードサポートロッド4を挟み込むように構成されている。フードサポートロッド4は、これら3つのロッドクランプ35aによって囲まれた保持空間に押し込まれることによって保持される一方で、この保持空間から引き出されることによって保持が解除される。
上段部35にロッドクランプ35aを設けることによって、連結部33と上段部35との間に段差状の空間である段差空間Sが形成される。この段差空間Sは、フードサポートロッド4を持把するユーザの指入れ空間としての機能を果たすようになっている。この段差空間Sの寸法は、一般的な成人の指の大きさに基づいて設定されるのが好ましい。
ウォッシャインレット30は、フード1(図1を参照)がフードサポートロッド4に干渉するように衝突変形したときにフードサポートロッド4から荷重を受けるように配置されている。本実施形態の場合、このウォッシャインレット30を車両上方からみたとき、連結部33及び上段部35がフードサポートロッド4と重なるようになっている。
脆弱部40は、フードサポートロッド4から受ける荷重に対して固定部31よりも脆弱な部位である。本実施形態では、この脆弱部40は、ウォッシャインレット30に第1貫通穴41と第2貫通穴42を設けることによって構成されている。第1貫通穴41は、連結部33と立設部34と上段部35にわたって設けられている。第2貫通穴42は、第1貫通穴41とは別に上段部45のロッドクランプ45aの近傍において厚み方向に貫通するように設けられている。本実施形態では、第2貫通穴42は、上段部35のうち3つのロッドクランプ35aによって囲まれた部位に配置されている。
第1貫通穴41は、連結部33を厚み方向に貫通する第1穴部41aと、立設部34を厚み方向に貫通する第2穴部41bと、上段部35を厚み方向に貫通する第3穴部41cと、を有し、これら3つの穴部41a,41b,41cが一体化されて1つの第1貫通穴41を形成している。換言すれば、連結部33の貫通穴である第1穴部41aが、立設部34を経て上段部35まで延びている。
第1貫通穴41の形状は特に限定されないが、本実施形態では、第1穴部41aは連結部33から立設部34に向けて概ね一定の穴幅で延びており、第2穴部41bの穴幅は第1穴部41aよりも拡幅されており、第3穴部41cの穴幅は第2穴部41bよりも縮幅されている。
第1貫通穴41は、全体として第1方向Aに延びており、第2貫通穴42は、この第1方向Aに沿った第2方向Bに延びている(図2を参照)。このため、ウォッシャインレット30は、フードサポートロッド4から下向きに閾値を上回る荷重を受けたとき、第1貫通穴41においては第1方向Aに沿って破断し、且つ第2貫通穴42においては第2方向Bに沿って破断する。これに対して、ウォッシャインレット30は、蓋部36の開閉時に受ける荷重に耐えることができるように固定部31によってラジエータサポートアッパー3に強固に固定されている。
従って、ウォッシャインレット30は、固定部31によってラジエータサポートアッパー3との固定が維持された状態で、脆弱部40の2つの貫通穴41,42のそれぞれが設けられた部位において選択的に破断する。この場合、2つの貫通穴41,42が設けられている部位を固定部31に比べて強度が低い低強度部ということもできる。
脆弱部40の強度についての閾値は、歩行者がフード1に衝突したときに受ける荷重に対しては破断する一方で、ユーザが蓋部36を開閉するときに受ける荷重に対しては破断しないように設定されるのが好ましい。
図4に示されるように、接続パイプ37には筒軸方向Cの伸縮を可能とする蛇腹部38が設けられている。
図5に示されるように、蛇腹部38は、接続パイプ37において互いに厚みが異なる板薄筒部38aと板厚筒部38bを有する。この蛇腹部38の谷折り部分が板薄筒部38aとされ、この蛇腹部38の山折り部分が板厚筒部38bとされている。
ここで、図6を参照しながら、フード1の歩行者との衝突変形時にフードサポートロッド4がウォッシャタンク装置10のウォッシャインレット30に干渉するときの様子について説明する。
フード1は歩行者Cと衝突したとき、歩行者Cから下向きに衝突変形する(図6中の二点鎖線を参照)。このとき、ウォッシャインレット30は、フードサポートロッド4が受ける荷重の入力方向を通る仮想直線D上に脆弱部40が位置し、且つ固定部31が仮想直線Dから外れるように配置されている。このため、ウォッシャインレット30は、フードサポートロッド4から下向きに閾値を上回る荷重を受けたとき、脆弱部40である第1貫通穴41及び第2貫通穴42のそれぞれに相当する箇所で破断する。
そして、ウォッシャインレット30は、固定部31をラジエータサポートアッパー3側に残して、マウス部32が蓋部36及び接続パイプ37とともに離脱する。また、ウォッシャインレット30が第2貫通穴42に相当する箇所で破断することによって、フードサポートロッド4の下向きの移動が許容される。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
上記のウォッシャタンク装置10は、フード1の下方空間であるエンジンルーム2に配置されるものであり、タンク本体20とウォッシャインレット30を備えている。タンク本体20にはウインドウォッシャ液Lが溜められる。ウォッシャインレット30は、固定部31において車体側部材であるラジエータサポートアッパー3に固定され、マウス部32の注入開口32aが蓋部36によって開閉可能になっている。
ここで、ウォッシャインレット30は、蓋部36の開閉時に受ける荷重に耐えることができるように固定部31でラジエータサポートアッパー3に固定される。このため、フード1がフードサポートロッド4に干渉するように衝突変形したときにウォッシャインレット30がフードサポートロッド4から荷重を受けると、このウォッシャインレット30がフードサポートロッド4の動きを妨げるおそれがある。この場合、歩行者保護性能の低下の要因に成り得る。
そこで、ウォッシャインレット30にフードサポートロッド4から受ける荷重に対して固定部31よりも脆弱な脆弱部40を設けている。この場合、ウォッシャインレット30は、フード1がフードサポートロッド4に干渉するように衝突変形したときにフードサポートロッド4から受ける荷重によって脆弱部40で破断させることができる。その結果、歩行者がフード1に衝突したときにウォッシャインレット30がフードサポートロッド4の動きの妨げとなるのを防ぐことができ、歩行者保護性能の低下を回避できる。
従って、上述の実施形態1によれば、歩行者保護性能に優れたウォッシャタンク装置10を提供することができる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、ウォッシャインレット30の連結部33に脆弱部40を設けることによって、ウォッシャインレット30がフードサポートロッド4から荷重を受けたときに、マウス部32を固定部31から容易に離脱させることができる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、ウォッシャインレット30に簡単な構造の貫通穴41,42を設けて脆弱部40を構成することができる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、ウォッシャインレット30の上段部35にロッドクランプ35aを設けることによって、ウォッシャインレット30以外の部材にロッドクランプ35aを設ける場合に比べて部品点数を削減することができる。歩行者保護性能を向上させる機能に加えて、フードサポートロッド4を保持する機能を兼ね備えたウォッシャインレット30を実現できる。
また、ウォッシャインレット30の連結部33と上段部35との間の段差空間Sをユーザの指入れ空間に利用することによって、ユーザがフードサポートロッド4をロッドクランプ35aに着脱する操作が簡単になる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、ウォッシャインレット30の脆弱部40を構成する第1貫通穴41を段差構造の広範囲にわたって設けることができる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、ウォッシャインレット30のうちロッドクランプ35aの近傍に第2貫通穴42を設けて脆弱部40を構成することによって、ウォッシャインレット30をフードサポートロッド4から荷重を受けたときに第2貫通穴42が設けられている部位で破断させて、フードサポートロッド4を離脱させることができる。第1貫通穴41と第2貫通穴42の両方を用いて脆弱部40を構成することによって、ウォッシャインレット30が脆弱部40で破断し易くなる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、ウォッシャインレット30がフードサポートロッド4から受けた荷重が接続パイプ37に作用したとき、この接続パイプ37は蛇腹部38で収縮することで衝撃を吸収できる。
上記のウォッシャタンク装置10によれば、蛇腹部58の谷折り部分を板薄筒部58aとし蛇腹部58の山折り部分を板厚筒部58bとすることによって接続パイプ37が蛇腹部38で収縮し易くなり、ウォッシャインレット30がフードサポートロッド4から受けた荷重が接続パイプ37に作用したときの衝撃吸収性を高めることができる。
上述の実施形態1に特に関連する変更例として、脆弱部40を構成する第1貫通穴41の3つの穴部41a,41b,41cを少なくとも2つに分断させた構造を採用することもできる。また、第1貫通穴41を、連結部33に設けることなく、立設部34と上段部35の少なくとも一方に設けた構造を採用することもできる。
別の変更例として、脆弱部40を構成する第1貫通穴41と第2貫通穴42のいずれか一方が省略された構造を採用することもできる。
別の変更例として、接続パイプ37の蛇腹部38が一定の厚みとされた構造や、蛇腹部38自体が省略された構造を採用することもできる。
以下、上記の実施形態1に関連する他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図7に示されるように、実施形態2のウォッシャタンク装置110のウォッシャインレット130は、連結部33から延びる段差構造を備えていない点で実施形態1のウォッシャインレット30と相違している。このウォッシャインレット130では、フードサポートロッド4を着脱可能に保持するためのロッドクランプ33aが連結部33に設けられている。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
上述の実施形態2によれば、実施形態1の段差構造を省略することによって、実施形態1の場合に比べてウォッシャインレット130の構造を簡素化できる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
(実施形態3)
図8に示されるように、実施形態3のウォッシャタンク装置210のウォッシャインレット230は、フードサポートロッド4を着脱可能に保持するためのロッドクランプ3aがラジエータサポートアッパー3に設けられている点と、第2貫通穴42に相当する箇所を有していない点で、実施形態2のウォッシャインレット130と相違している。
その他の構成は、実施形態2と同様である。
上述の実施形態3によれば、実施形態2のロッドクランプ33a及び第2貫通穴42を省略することによって、実施形態2の場合に比べてウォッシャインレット230の構造を簡素化できる。
その他、実施形態2と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変更が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、脆弱部40が貫通穴41,42を用いて構成される場合について例示したが、貫通穴41,42に代えて或いは加えて、薄肉部や凹部などの手段を用いて脆弱部40を構成することもできる。
上述の実施形態では、ウインドウォッシャ液Lを溜めるウォッシャタンク装置10,110,210について例示したが、ウォッシャタンク装置10,110,210の特徴部分を、ウインドウォッシャ液L以外の液体(例えば、冷却水、オイル類など)を溜める他の種類のタンク装置に適用することもできる。
1 フード
2 エンジンルーム(下方空間)
3 ラジエータサポートアッパー(車体側部材)
3a ロッドクランプ
4 フードサポートロッド
10,110,210 ウォッシャタンク装置(タンク装置)
20 タンク本体
30,130,230 ウォッシャインレット(インレット)
31 固定部
32 マウス部
33 連結部
33a ロッドクランプ
34 立設部
35 上段部
35a ロッドクランプ
36 蓋部
37 接続パイプ
38 蛇腹部
38a 板薄筒部
38b 板厚筒部
40 脆弱部
41 第1貫通穴(貫通穴)
42 第2貫通穴
C 筒軸方向
L ウインドウォッシャ液(液体)
S 段差空間

Claims (6)

  1. フードの下方空間に配置されるタンク装置であって、
    液体を溜めるためのタンク本体と、
    車体側部材に固定される固定部と、上記タンク本体に連通する注入開口を有するマウス部と、上記マウス部に上記注入開口を開閉可能に設けられた蓋部と、を有するインレットと、
    を備え、
    上記インレットは、上記フードがフードサポートロッドに干渉するように衝突変形したときに上記フードサポートロッドから荷重を受けるように配置されており、
    上記インレットには、上記フードサポートロッドから受ける荷重に対して上記固定部よりも脆弱な脆弱部が設けられている、タンク装置。
  2. 上記インレットは、上記固定部と上記マウス部とを連結する連結部を有し、上記連結部に上記脆弱部が設けられている、請求項1に記載のタンク装置。
  3. 上記連結部は、プレート状に構成されており、上記脆弱部は、上記連結部に厚み方向に貫通する貫通穴を設けることによって構成されている、請求項2に記載のタンク装置。
  4. 上記インレットは、上記連結部から上方まで段差状に延びる上段部を有し、上記上段部には上記フードサポートロッドを着脱可能に保持するためのロッドクランプが設けられており、上記連結部と上記上段部との間の段差空間は、上記フードサポートロッドを持把するユーザの指入れ空間として構成されている、請求項3に記載のタンク装置。
  5. 上記インレットは、上記連結部と上記上段部との間に立設した立設部を有し、上記連結部の上記貫通穴は、上記立設部を経て上記上段部まで延びている、請求項4に記載のタンク装置。
  6. 上記上段部は、プレート状に構成されており、上記脆弱部は、上記貫通穴を第1貫通穴としたとき、上記第1貫通穴に加えて上記ロッドクランプの近傍において上記上段部に厚み方向に貫通する第2貫通穴を設けることによって構成されている、請求項4または5に記載のタンク装置。
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