JP6220959B2 - 回転式ラッチ錠 - Google Patents

Description

本発明は筐体と回転式ラッチとを備える、回転式ラッチ錠、鍵錠、旋回レバー錠及びＴ型ハンドルのための調節可能なカムに関し、筐体は、回転可能だが、この筐体に軸方向に固定されるように取り付けられ、その自由端に円周ネジと少なくとも１つの軸方法に配向された平坦部とを有する駆動シャフトを有し、回転式ラッチは、駆動シャフトに対する回転に合わせて固定されるように、少なくとも１つの回転位置において駆動シャフトの端部に取り付けることができ、円周ネジにねじ込むことのできるナットに軸方向に支持される。このタイプの回転式ラッチ錠は特許文献１より周知である。

周知の回転式ラッチ錠、旋回レバー錠又は鍵錠では、回転式ラッチはバネによって固定位置に確実に保持される。しかしながら、バネは重要なコンポーネントであるが錆びやすく、特に錠の設けられたスイッチキャビネットへの取り付けは面倒である。この種のスイッチキャビネットでは、金属製のコンポーネントを係留しない部品として使用するのは非常に危険である、というのも、スイッチキャビネット内で短絡の発生する可能性があるからである。

欧州特許第1 723 299号明細書

本発明の目的はこのような欠点を回避することである。

上述の目的は、その各々がシャフトをねじり剛性的に滑り抜けさせる開口部を有する２つの壁によって囲まれる、横方向のアクセス可能な空間を形成するケージによってナットを包囲する、本発明によって達成される。

特にキー、旋回レバー又はＴハンドルによって操作される回転式ラッチ錠はバネ装置を必要とせず、よって組み付け中にバネを失くしてしまう可能性のある用途に適している。

本発明の一実施形態によれば、ケージはラッチカムと一体化することができる。一体化ではなく、ケージとラッチカムを２つの部品にすることも可能であり、これは、異なる材料、例えば金属とプラスチックを２つの部品に使用することができるという利点がある。

ケージがＵ字状でケージの壁がＵ字状の脚部を形成する回転式ラッチ錠は、特に実証済みである。Ｕ字状ケージの片方の脚部は、その自由端の近傍において凹部又は凸部を形成することができ、回転式ラッチの凸部又は凹部は確実な係合で受け入れられる。Ｕ字状ケージのもう片方の脚部はノブを形成することができ、これをナットの接触外側面の凹部と係合させて回転を防ぐことができる。こうすることによってナットが振動によって所定の場所から抜け出すリスクがなくなる。一方で、Ｕ字状ケージのもう片方の脚部はノブを形成することができ、このノブはナットの接触外側面の凹部と係合して回転を防止する。傾斜力もナットの回転を防止する。

ケージはＵ字状の場合、筐体に対向するＵ字状の脚部のその自由端に凸部を形成することができ、この凸部は、経路の回転を制限する２つの制止面を有する、筐体の端部に形成された経路と協働する。

ケージの壁がラッチの延在に対して直角に後退し、それに従ってナットの周囲のローレットに近づきやすくなると、ローレット付ナットを指でより簡単に調節できるようになる。

ケージがＵ字状で、ナットがＵ字脚部の軸に沿って回転式ラッチと共にケージへ挿入できれば有利である。

図面に説明する実施形態例を参照して、本発明をより詳しく説明する。

図１Ａはキャビネットフレームによって保持された、キャビネットドアに取り付けられた回転式ラッチ錠を示す図であり、図１Ｂは本発明の第１の実施形態による回転式ラッチの側面図であり、図１Ｃは図１Ｅに側面図で示されたピニオンの上面図であり、図１Ｄは本発明による回転式ラッチの底面図であり、図１Ｅはピニオンの側面図である。 図２Ａは本発明による別の実施形態の、一部が断面の側面図であり、図２Ｂは本発明による更に別の実施形態を後面から見た側面図であり、図２Ｃはこの錠の斜視図であり、図２Ｄは本実施形態の図２Ｃの分解図であり、図２Ｅは本実施形態の側面図である。 図３Ａは本発明の別の実施形態の斜視図であり、図３Ｂは後者の実施形態の分解図であり、図３Ｃは回転式ラッチ錠の側面図である。 本発明による旋回レバー錠の斜視図である。 Ｔハンドルの斜視図である。

図１Ａは筐体１２を備える回転式ラッチ錠１０を示し、筐体１２は、回転可能だが、この筐体に軸方向に固定されるように取り付けられた駆動シャフト１４を有する。筐体は扉１６の開口部を通ってフランジ１８に挿入され、保持ナット２０によって保持され、保持ナット２０は筐体１２の雄ネジ２２にねじ込まれ、筐体を扉に保持する。筐体は、例えば、側面から挿入することのできるクリップファスナー又はバネによる、他の方法によっても扉に留めることができる。

駆動シャフト１４は、円周ネジ２４と軸方向に配向された平坦部２６とを有する。回転式ラッチ２８はシャフト１４の端部３０に取り付けられ、片側の狭幅部分はシャフトの平坦部と共に相対回転に対して固定されるが、一方で、シャフトの軸方向に移動することができる。回転式ラッチ２８は、ローレット付ナットをねじ込むことにより、回転式ラッチ２８が、例えばドアフレーム３４の方向にローレット付ナットによって固定され、それによってラッチ２８が扉１６の方向に固定され、一方、反対方向ではラッチがローレット付ナット３２から出ているリング構成体３４によって保持され、このリング構成体３４がローレット付カムの対応する環状溝３６に係合されるように、ローレット付ナット３２によってシャフト３０の端部の方向に支持される。図１Ｄからわかるように、リング３８を有するローレット付ナット３２はラッチ２８に垂直に挿入させることができ、その際シャフト１４は開口部３８を通して挿入させることができる。ローレット付ナット３２を回すことによってラッチ２８を軸方向の両方向に移動させ、ラッチ２８をフレーム３４に確実に密着させることができる。

従って、本実施形態において、ナット３２の一部、すなわちリング３８はケージ３６によって包囲され、このケージは側面（図１Ｄ参照）から接近可能な、及び２つの壁４２、４４によって囲まれる空間を形成し、これらの壁は角柱の開口部を有し、各場合において、開口部はシャフトをねじり剛性的に滑り抜けさせることができる。

環状溝３８を取り囲むケージ４６はラッチカム２８と一体化させることができる。図２Ａの実施形態において、ローレット付ナット３２は横方向にも摺動し、この際、シャフトはそのネジで開口部１４０を通って壁１４２，１４４に挿入させることができ、ナット１３２を同時に回すことができる。

図３Ａからわかるように、ケージとラッチカム２２８は２つの部品である。従って、ケージ２４８及びラッチカム２２８は異なる材料、例えばプラスチックと金属から作製することができる。図３Ａは、この場合にケージがＵ字状であり、壁がＵ字状の脚部を形成し、そこを角柱（特に長方形）のボア４５が通り抜け、回転を防ぎながらシャフトを受け入れていることを示している。また、ラッチ２２８はねじり剛性的にシャフト４５に結合されている。

更に、ラッチ２２８には凸部又は凹部を設けることができる。図３ＢはケージがＵ字状に限られず、壁がＵ字脚部（参照番号５０，５２参照）を形成し、しかもＵ字状ケージの片方の脚部５０がその自由端の近くに凹部５６を形成し、そこで回転式ラッチ２２８の凸部５４が確動係合されて受け入れられ、これによって確実な係合の回転結合となることを示している。Ｕ字状ケージのもう片方の脚部５２はノブ５８を形成し、これはナット２３２の接触する外側面の凹部６０と係合して回転を防止する。これによってローレット付ナット２３２に、例えば振動動作中、望まれない調節が行なわれないようにする。

図３Ｂからわかるように、ケージ２４８もＵ字状であり、ナット２２８は回転式ラッチと共にＵ字状ケージの脚部の軸に沿って摺動することができる。

図４はネジ３３２によって軸方向に移動可能な回転式ラッチ３２８を示している。ここでもナットが２つの端部によって囲まれたケージ３４８内に配置され、開口部をシャフトがねじり剛性的に滑り抜け、シャフトは旋回レバーによって駆動され、旋回レバーはケージ３４８を駆動させ、更にダブルアームを有している。ロッキングロッドはアームに配置され、シャフト３３０を回転させることによって軸方向に移動させることができる。シャフト３３０は旋回レバー６８によって駆動される。旋回レバーはキャビティ７０で旋回させることができ、特にディスク７２及びロッキングシリンダレセプタクル７４で、薄壁内の２つの開口部に取り付けることができる。

図５は図４に示す錠と同様の構造を持つ錠の斜視図であり、図５において、操作はＴハンドル８０によって行なわれ、Ｔハンドルは図１Ａに示す従来のやり方で、保持ナットによって固定される。

１０ 回転式ラッチ錠
１２ 筐体
１４，１１４，２１４ 駆動シャフト
１６ 扉
１８ フランジ
２０ 保持ナット
２２ 筐体の円周ネジ
２４ シャフトの円周ネジ
２６ シャフトの平坦部
２８，１２８，２２８，３２８，４２８ 回転式ラッチ
３０，１３０，２３０，３３０，４３０ シャフトの自由端
３２，１３２，２３２，３３２，４３２ ローレット付ナット
３４ ドアフレーム
３６ リング
３８ 環状溝
４０，１４０，２４０ 角柱ボア
４２ 壁
４４，１４４ 壁
４６，１４６ 空間
４８，１４８，２４８，３４８，４４８ ケージ
５０ Ｕ字脚部
５２ Ｕ字脚部
５４ 凸部／凹部
５６ 凹部／凸部
５８ ノブ
６０ 凹部
６２ カム経路
６４ ダブルレバー
６６ ロックロッド
６８ 旋回レバー
７０ キャビティ
７２ 取り付け板
７４ シリンダロックレセプタクル
７６ 締め付けネジ
７８ 締め付けネジ
８０ Ｔハンドル

Claims (11)

1. キー、旋回レバー又はＴハンドル操作による回転式ラッチ錠であって、
   筐体（１２）と回転式ラッチ（２８，１２８，２２８，３２８，４２８）とを備え、
   前記筐体が、回転可能だが、該筐体に軸方向に固定され、その自由端（３０，１３０，２３０，３３０，４３０）の円周ネジ（２４）と、少なくとも１つの軸方向に配向された平坦部（２６）とを有する駆動シャフト（１４，１１４，２１４）を有し、
   前記回転式ラッチが、前記シャフトの回転に対して少なくとも１つの回転位置に固定されるように、前記シャフト（１４，１１４，２１４）の前記自由端（３０，１３０，２３０，３３０，４３０）に取り付けられ、前記円周ネジ（２４）にねじ込むことのできるナット（３２，１３２，２３２，３３２，４３２）に軸方向に支持され、
   前記ナット（１３２，２３２，３３２，４３２）は、一つの部品で形成され、前記ナット（１３２，２３２，３３２，４３２）の全体が、２つの壁（１４２，１４４）によって囲まれた、横方向にアクセス可能な空間（１４６）を形成するケージ（１４８，２４８，３４８，４４８）によって包囲され、前記２つの壁（１４２，１４４）の各々が角柱開口部（１４０，２４０）を有し、該開口部が前記シャフト（１１４，２１４）を滑り抜けさせることができる、
   又は、
   前記ナット（３２）は、軸方向に複数の部品で形成され、リング構成体（３８）を備え、前記ナット（３２）の前記リング構成体（３８）が、２つの壁（４２，４４）によって囲まれた、横方向にアクセス可能な空間（４６）を形成するケージ（４８）によって包囲され、片方の壁（４２）は角柱開口部（４０）を有し、該開口部が前記シャフト（１４）を滑り抜けさせることができ、もう片方の壁（４４）は前記リング構成体（３８）を回転可能に受け入れるためのＵ字状のノッチ又は凹部（３６）を有する、回転式ラッチ錠。
2. 請求項１に記載の回転式ラッチ錠において、前記ケージ（４８，１４８）が前記回転式ラッチ（２８，１２８）と一体化されている回転式ラッチ錠（図１Ａ〜図１Ｅ，図２Ａ〜図２Ｅ）。
3. 請求項１に記載の回転式ラッチ錠において、前記ケージ（２４８，３４８，４４８）及び前記回転式ラッチ（２２８，３２８，４２８）が２つの部品である回転式ラッチ錠（図３Ａ〜図３Ｃ，図４、図５）。
4. 請求項３に記載の回転式ラッチ錠において、前記ケージ（２４８）がＵ字状であり、Ｕ字脚部（５０，５２）が前記壁を形成する回転式ラッチ錠（図３Ａ，図３Ｂ）。
5. 請求項４に記載の回転式ラッチ錠において、前記Ｕ字状のケージ（２４８）の片方の脚部（５０）がその自由端の近傍に凹部（５６）又は凸部（５４）を形成し、ここで前記回転式ラッチ（２２８）の凸部（５４）又は凹部（５６）を確実に係合して受け入れることができる回転式ラッチ錠（図３Ａ，図３Ｂ）。
6. 請求項４又は５に記載の回転式ラッチ錠において、前記Ｕ字状のケージ（２４８）のもう片方の脚部（５２）がノブ（５８）を形成し、該ノブが前記ナット（２３２）の接触する外側面の凹部（６０）と係合して回転を防止する回転式ラッチ錠（図３Ｃ）。
7. 請求項１〜６のいずれか一項に記載の回転式ラッチ錠において、前記ナット（３２，１３２，２３２，３３２，４３２）が外周上にローレットを有する回転式ラッチ錠。
8. 請求項７に記載の回転式ラッチ錠において、前記ケージ（１４８）の前記壁（４２，４４）が前記回転式ラッチ（１２８）の延在に対して横断するように後退し、前記ナット（３２）の前記外周上のローレットへのアクセスを可能にする回転式ラッチ錠(図２Ａ〜図２Ｄ)。
9. 請求項４〜６のいずれか一項に記載の回転式ラッチ錠において、前記ケージ（２４８）がＵ字状であり、前記ナット（２３２）を前記回転式ラッチ（２２８）と共に、前記Ｕ字脚部の軸に沿って前記ケージ（２４８）に挿入させることのできる回転式ラッチ錠。
10. 請求項１〜８のいずれか一項に記載の回転式ラッチ錠において、前記回転式ラッチ（３２８）が旋回レバー（６８）によって駆動される回転式ラッチ錠。
11. 請求項１〜８のいずれか一項に記載の回転式ラッチ錠において、前記回転式ラッチ（４２８）がＴハンドル（８０）によって駆動される回転式ラッチ錠。

Images