JP3338629B2 - ウォッシャタンク装置 - Google Patents

ウォッシャタンク装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォッシャタンク
装置に関するものであり、より詳しくは、ウォッシャ液
が凍結した時にウォッシャタンク本体からウォッシャイ
ンレットが外れることを防止し得るようにしたウォッシ
ャタンク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車などの車両には、フロン
トウインドウなどのウインドウ部をウォッシャ液で洗浄
することができるように、洗浄装置が取付けられてい
る。
【0003】上記洗浄装置は、ウォッシャ液を溜めてお
くためのウォッシャタンク本体と、ウォッシャタンク本
体内のウォッシャ液を汲み上げるためのポンプと、ポン
プで汲み上げたウォッシャ液をフロントウインドウなど
のウインドウ部へ向けて噴射するためのウォッシャノズ
ルとで主に構成されている。
【0004】上記洗浄機構を構成する各部品のうち、ウ
ォッシャタンク本体は、エンジンルーム内に取付けられ
るのが一般的である。
【0005】しかし、近年、車両に搭載されるエンジン
の大型化や、過給器や制御用電子部品などの搭載機器類
の増加などにより、エンジンルームにおける空きスペー
スの減少が進んでいるため、ウォッシャタンク本体をエ
ンジンルームの外に出して、ウォッシャ液の取入口のみ
をエンジンルームの内側へ引き入れるようにせざるを得
ない状況となる場合がある。
【0006】図3〜図5は、ウォッシャタンク本体が、
エンジンルームの外側に設けられた場合の一例を示すも
のであり、ウォッシャタンク本体1は、車両2の右側の
前輪3よりも前の位置における(図3参照)、エンジン
ルーム4を構成するエプロン5の外側で且つフェンダー
6の内側の位置に取付けられている(図4参照)。
【0007】そして、エプロン5に形成された貫通口7
を介してウォッシャインレット8とよばれる給水管の上
端部が、エンジンルーム4内へ導き入れられている。そ
して、エンジンルーム4内に位置するウォッシャインレ
ット8の上端部分が、ブラケット9を介してラジエータ
グリル10の上部などに固定されている(図5参照)。
【0008】そして、ウォッシャインレット8の下端部
は、ウォッシャタンク本体1の上部に形成された挿入孔
11に所要の長さ分だけ挿入されており、この挿入部1
2の上部位置にウォッシャタンク本体1の上部に係止お
よび位置決めするためのストッパ用フランジ部13が形
成されている。
【0009】さらに、ストッパ用フランジ部13の直下
部に、リング状をした係止部材14などが設けられ、係
止部材14によって、ウォッシャタンク本体1の挿入孔
11に対するウォッシャインレット8の係止固定および
簡単なシールが行われている。
【0010】また、ウォッシャインレット8の上端のウ
ォッシャ液取入口15には、開閉可能な蓋体16が取付
けられて、ウォッシャインレット8を密閉できるように
なっており、ウォッシャインレット8の下端部には、ウ
ォッシャタンク本体1へ連通するための通液口17が形
成されている。
【0011】尚、図中、18は車両2のエンジンフー
ド、19は車両2のフロントウインドウ、20は車両2
のフロントドアである。
【0012】そして、ウォッシャ液を補給する場合、先
ず、エンジンフード18を開けてエンジンルーム4を開
放し、エンジンルーム4内に取付けられたウォッシャイ
ンレット8の上端から蓋体16を取外してウォッシャ液
取入口15を開口し、ウォッシャ液取入口15からウォ
ッシャインレット8を介して、エンジンルーム4の外に
取付けられているウォッシャタンク本体1内へウォッシ
ャ液を所要量供給させる。
【0013】しかる後に、ウォッシャインレット8上端
に蓋体16を取付けてウォッシャタンク装置内を密閉
し、エンジンフード18を閉じるようにし、ウォッシャ
液の補給を完了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のウォッシャタンク装置には、以下のような問題があ
った。
【0015】即ち、ウォッシャタンク本体1内に不凍性
のウォッシャ液を入れている場合には、特に問題にはな
らないが、ウォッシャタンク本体1内にウォッシャ液と
して水が入れられている場合、寒冷地などでは、エンジ
ンルーム4の外に取付けられたウォッシャタンク本体1
内のウォッシャ液が外気で冷やされて凍結するようなこ
とが起こる。
【0016】すると、水は凍る時に体積が膨張するの
で、密閉されたウォッシャタンク装置内に圧力が発生
し、該圧力によってウォッシャタンク本体の強度が低い
部分が破壊されてしまうことになる。
【0017】具体的に図の場合には、ウォッシャタンク
本体1へのウォッシャインレット8の挿入部分が最も強
度が低いので、ウォッシャタンク本体1からウォッシャ
インレット8が外れてしまうことが起こる。
【0018】上記をより詳しく説明すると、ウォッシャ
タンク本体1内で水などのウォッシャ液が凍結する場
合、先ず、図6に示すように、水などのウォッシャ液
は、外側から内側へ向かって徐々に凍結して行き、氷2
1は外側から内側へ向かって成長して行くことになる。
そのため、ウォッシャタンク本体1の中心部は水の状態
で残され、最後に凍ることとなる。
【0019】そして、凍結の初期には、ウォッシャタン
ク本体1の外側部分が凍ってはいるが、ウォッシャイン
レット8下端の通液口17まで氷21が達していない段
階であるため、ウォッシャタンク本体1内中心部の凍る
前の水22は、エンジンルーム4内でエンジンからの熱
によって温められているウォッシャインレット8内へ逃
げることができ、これによってウォッシャタンク本体1
内の圧力の変動は少ない状態にある。従って、この段階
では、ウォッシャタンク本体1からウォッシャインレッ
ト8が外れてしまうようなことは、まだ起こらない。
【0020】しかし、凍結の後期になると、ウォッシャ
タンク本体1内に生成された氷21によってウォッシャ
インレット8下端の通液口17が閉塞されてしまうた
め、ウォッシャタンク本体1内の中心部の凍る前の水2
2が、ウォッシャインレット8内へ逃げることができな
くなるので、通液口17が閉塞された時点からウォッシ
ャタンク本体1内の圧力が急激に高まる。その結果、ウ
ォッシャタンク本体1からウォッシャインレット8が押
出されるに至るものと思われる。
【0021】本発明は、上述の実情に鑑み、ウォッシャ
液が凍結した時にウォッシャタンク本体からウォッシャ
インレットが外れることを防止し得るようにしたウォッ
シャタンク装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、ウォッシャタ
ンク本体1上部の挿入孔11へウォッシャインレット8
下端の挿入部12を挿入係止してなるウォッシャタンク
装置において、ウォッシャインレット8の挿入部12に
おける挿入孔11近傍から先端側にかけての範囲に、挿
入部12の内外間を貫通する液逃げ部23を形成したこ
とを特徴とするウォッシャタンク装置にかかるものであ
る。
【0023】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0024】ウォッシャインレット8とウォッシャタン
ク本体1が別体で構成され、ウォッシャインレット8を
介してウォッシャタンク本体1へウォッシャ液を補給す
るようになっている。
【0025】この場合に、ウォッシャタンク本体1内の
ウォッシャ液が冷気で凍結して行く際には、ウォッシャ
タンク本体1内でウォッシャ液が外側から内側へ向かっ
て凍結して行き、ウォッシャタンク本体1内に生成され
た氷21によってウォッシャインレット8の挿入部12
先端の通液口17が閉塞されることとなるが、本発明で
は、ウォッシャインレット8の挿入部12における挿入
孔11近傍から先端側にかけての範囲に、挿入部12の
内外間を貫通する液逃げ部23を形成することにより、
液逃げ部23を通してウォッシャタンク本体1内の中心
部の凍る前の水22が、ウォッシャインレット8内へ逃
げることができるようにしているので、ウォッシャタン
ク本体1内の圧力が急激に高まるようなことが防止さ
れ、その結果、ウォッシャタンク本体1からウォッシャ
インレット8が押出されることが防止される。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
【0027】図1は、本発明の第一の実施の形態であ
り、ウォッシャタンク装置の基本的な構造については、
図3〜図5と同様であるため、同一の部分については同
一の符号を付すことにより説明を省略する。
【0028】本発明では、ウォッシャインレット8の挿
入部12における挿入孔11近傍から先端側にかけての
範囲に、挿入部12の内外間を貫通する液逃げ部23を
形成したことに特徴がある。
【0029】本実施の形態の場合、具体的には、液逃げ
部23を、挿入部12の軸線方向へ延びる複数条のスリ
ット24としている。
【0030】次に、作動について説明する。
【0031】ウォッシャタンク装置の基本的な使い方に
ついては図3〜図5の場合と同様なので説明を省略す
る。
【0032】本発明によれば、ウォッシャタンク本体1
内でウォッシャ液が外側から内側へ向かって凍結して行
き、ウォッシャタンク本体1内に生成された氷21によ
ってウォッシャインレット8の挿入部12先端の通液口
17が閉塞された場合でも、ウォッシャインレット8
挿入部12における挿入孔11近傍から先端側にかけて
の範囲に、挿入部12の内外間を貫通する液逃げ部23
を形成することにより、スリット24状の液逃げ部23
を通してウォッシャタンク本体1内の中心部の凍る前の
水22が、ウォッシャインレット8内へ逃げることがで
きるようにしているので、ウォッシャタンク本体1内の
圧力が急激に高まるようなことが防止され、その結果、
ウォッシャタンク本体1からウォッシャインレット8が
押出されることが防止される。
【0033】図2は、本発明の第二の実施の形態であ
り、液逃げ部23をスリット24に代えて多数の貫通孔
25としたものである。
【0034】このようにしても、多数の貫通孔25から
なる液逃げ部23のいずれかを通してウォッシャタンク
本体1内の中心部の凍る前の水22が、ウォッシャイン
レット8内へ逃げることができるので、ウォッシャタン
ク本体1内の圧力が急激に高まるようなことが防止さ
れ、その結果、ウォッシャタンク本体1からウォッシャ
インレット8が押出されることが防止される。
【0035】上記以外については、前記実施の形態と同
様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることが
できる。
【0036】尚、本発明は、上述の実施の形態にのみ限
定されるものではなく、ウォッシャタンク本体1がエン
ジンルーム4内に設けられている場合にも適用可能であ
ること、液逃げ部23はスリット24や貫通孔25に限
らないこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のウォッシ
ャタンク装置によれば、ウォッシャ液が凍結した時にウ
ォッシャタンク本体からウォッシャインレットが外れる
ことを防止することができるという優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態にかかる車両の正面
から見た部分拡大断面図である。
【図2】本発明の第二の実施の形態にかかる車両の正面
から見た部分拡大断面図である。
【図3】従来例にかかる車両前部の右側面図である。
【図4】図3の車両の正面から見た部分拡大断面図であ
る。
【図5】図3をV−V方向から見た概略部分拡大斜視図
である。
【図6】ウォッシャ液が凍結する状態を示す図4と同様
の図である。
【符号の説明】
1 ウォッシャタンク本体 8 ウォッシャインレット 12 挿入部 23 液逃げ部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォッシャタンク本体(1)上部の挿入
    孔(11)へウォッシャインレット(8)下端の挿入部
    (12)を挿入係止してなるウォッシャタンク装置にお
    いて、ウォッシャインレット(8)の挿入部(12)に
    おける挿入孔(11)近傍から先端側にかけての範囲
    に、挿入部(12)の内外間を貫通する液逃げ部(2
    3)を形成したことを特徴とするウォッシャタンク装
    置。
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