JP2002364585A - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP2002364585A
JP2002364585A JP2001171330A JP2001171330A JP2002364585A JP 2002364585 A JP2002364585 A JP 2002364585A JP 2001171330 A JP2001171330 A JP 2001171330A JP 2001171330 A JP2001171330 A JP 2001171330A JP 2002364585 A JP2002364585 A JP 2002364585A
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housing
cooling water
water
drain hole
hole
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JP2001171330A
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Ryuji Tanaka
竜司 田中
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却水の析出物付着による見栄え低下の防止
及び水滴の滴下防止を簡易な構成で達成できるウォータ
ポンプを提供する。 【解決手段】 第2ハウジング側合せ面部25に形成
した第2ハウジング側穴部28及び第1ハウジング側合
せ面部26に形成した第1ハウジング側穴部29から溜
り部30を形成する。シール10を通して漏れてきた冷
却水は、水抜き孔13Aを流下し溜り部30に蓄えられ
る。水抜き孔13Aから冷却水が外部に直接的に流出す
るようなことが抑制されるので、従来技術で惹起した水
抜き孔のまわりへの冷却水の析出物の付着による見栄え
の低下を招くことがない。冷却水の不要な落下が抑制さ
れて、路面や駐車場の床を濡らすようなことがなく、ユ
ーザからの苦情を抑制できる。さらに、別部材を用いて
溜り部を構成する場合に比して、部品数が少なくなり、
構成の簡易化及び生産性の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用内燃機関の
冷却水の循環等に用いられるウォータポンプに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のウォータポンプの一例として図1
0に示すものがある。図10において、このウォータポ
ンプ1は、互いに接合されて内側に渦室2を形成する第
1、第2ハウジング3,4(以下、両者を総称してハウ
ジング5という。)と、第1ハウジング3に軸受6を介
して支持された回転軸7に保持されて渦室2に収納され
て冷却水をエンジン8側(図10参照)に圧送するイン
ペラ9と、インペラ9と軸受6との間に設けたシール
(メカニカルシール)10と、を備えている。シール1
0を設けることにより冷却水が、軸受6側に漏れないよ
うにしている。
【0003】しかし、シール(メカニカルシール)10
は、その構造上、冷却水を完全には密封することが困難
であり、シール部(シール10)から冷却水(水蒸気)
が漏れてくる。この冷却水(水蒸気)は、ハウジング5
内部における軸受6とシールとの間の空間部(軸受近傍
空間部)11に溜まってしまう。このように前記軸受近
傍空間部11に冷却水(水蒸気)が溜まってしまうのを
防止するために、ハウジング5(第1ハウジング3)の
上方部に蒸気抜き孔12を設け、また、ハウジング5
(第1ハウジング3)の下方部に水抜き孔13を設けて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記シ
ール部(シール10)から漏れる蒸気量が多いと、水抜
き孔13のまわりに冷却水の成分の析出物(冷却水の析
出物)が付着し、見栄えが悪くなる。また、さらに漏れ
蒸気量が多い状況、あるいは気温が低くて結露しやすい
状況では、水滴が滴下し路面や駐車場の床を濡らし、ユ
ーザから苦情がでることが起こり得た。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、冷却水の析出物付着による見栄え低下の防止及
び水滴の滴下防止を簡易な構成で達成できるウォータポ
ンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るウォータポンプは、互いに接合されて内側に渦室を
形成する第1、第2ハウジングと、第1ハウジングに軸
受を介して支持された回転軸に保持されて渦室に収納さ
れるインペラと、インペラと軸受との間に設けたシール
と、を備え、シールと軸受との間の空間部に一端側が開
口し他端側が下方に延びる水抜き孔を第1ハウジングに
形成し、水抜き孔の他端側から流下する水を貯留する溜
り部を設け、溜り部の所定の高さ部分に排水用通路を設
けたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成において、前記溜り部は、第1、第2ハウジング
の合せ面部に形成されていることを特徴とする。請求項
3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の構成
において、前記排水用通路は、第1、第2ハウジングの
合せ面部に配置され、かつ第1、第2ハウジングの少な
くとも一方に凹部を形成することにより構成されること
を特徴とする。請求項4に記載の発明は、請求項1から
請求項3までのいずれかに記載の構成において、前記排
水用通路の開口部は、車両進行方向からは見えない位置
に設けられていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施の形態のウォー
タポンプ1Aを図1ないし図3に基づき、図9を参照し
て説明する。なお、図10と同等の部分、部材について
は同一の符号を付し、その説明は、適宜、省略する。
【0009】このウォータポンプ1Aは、図1に示すよ
うに、互いに接合されて内側に渦室2を形成する第1、
第2ハウジング3A,4A(以下、両者を総称してハウ
ジング5という。)と、第1ハウジング3Aに軸受6を
介して支持された回転軸7に保持されて渦室2Aに収納
されるインペラ9と、インペラ9と軸受6との間に設け
たシール(メカニカルシール)10と、を備えている。
第2ハウジング4Aは、第2ハウジング本体15と、第
2ハウジング本体15に設けられたフランジ16とを備
えている。
【0010】フランジ16には、図1及び図9に示すよ
うにボルト挿入孔17が形成されている。ハウジング5
Aひいてはウォータポンプ1Aは、ボルト挿入孔17に
挿入したボルト18をエンジン8のシリンダブロック1
9に螺合することによりシリンダブロック19に取付け
られている。そして、この取付け状態で、ウォータポン
プ1Aは、その上下方向を図1に示すようにして配置さ
れている。図9中、20はOリング、21はウォータイ
ンレットパイプである。
【0011】第2ハウジング本体15は、複数の開口部
を形成し内側にインペラ9を有する空洞部(以下、主空
洞部という。)22を備えている。主空洞部22の前記
複数の開口部のうち一つ(以下、当該開口部を第2ハウ
ジング側合せ面部という。)25は第1ハウジング3A
に対して接合されるようになっている。この接合によ
り、図1及び図2に示すように、主空洞部22と第1ハ
ウジング3Aの後述する副空洞部23とが連通されて主
空洞部22及び副空洞部23から渦室2Aが形成される
ようにしている。前記複数の開口部のうち第2ハウジン
グ側合せ面部25(開口部)を除く他の開口部は、ウォ
ータインレットパイプ21等の他部材に接続されて、当
該部分を通して冷却水の流入及び吐出を行えるようにし
ている。
【0012】第2ハウジング側合せ面部25の下方部分
には、図1〜図3に示すように、第1ハウジング3Aに
向けて開口する穴部(以下、第2ハウジング側穴部とい
う。)28が形成されている。第2ハウジング側穴部2
8は、第1ハウジング3Aに形成される後述する第1ハ
ウジング側穴部29と共に溜り部30を構成するように
なっている。
【0013】第1ハウジング3Aは、回転軸7を支持す
る軸受6を内側に設けた筒状部31と、略皿状をなし中
央部に筒状部31の孔32に連通して軸方向(図1左右
方向)に延びる孔33を形成した第1ハウジング本体3
4とを備えている。第1ハウジング本体34の外周縁部
は第2ハウジング側合せ面部25に接合されるようにな
っており、当該外周縁部(以下、第1ハウジング側合せ
面部という。)26で囲まれる内側の凹み部分(以下、
副空洞部23という。)が第2ハウジング4Aの主空洞
部22と共に渦室2Aを構成している。
【0014】前記軸受6を介して第1ハウジング3Aに
支持される回転軸7は、第1ハウジング本体34の孔3
3及び副空洞部23に挿入され、その先端部は主空洞部
22に達している。回転軸7の先端部には前記インペラ
9が保持されている。回転軸7の他端部は筒状部31を
通して外部に突出し、その突出部分にはプーリ40が取
付けられている。エンジン8の駆動力が、プーリ40を
介して回転軸7に伝達されてインペラ9が回転し渦室2
Aの冷却水を圧送するようにしている。
【0015】前記シール10は、上述したようにインペ
ラ9と軸受6との間に設けられ、冷却水が軸受6側に漏
れるのを防止するようにしている。第1ハウジング本体
34における筒状部31との連接部分における上方部分
には、上方に延びて内部空間と外部とを連通する孔(蒸
気抜き孔12A)が形成されており、軸受6とシールと
の間の空間部(以下、軸受近傍空間部という。)11の
水蒸気を排出し得るようにしている。
【0016】第1ハウジング本体34における筒状部3
1との連接部分における下方部分には、一端部が第1ハ
ウジング本体34の内部空間に連通し他端部が回転軸7
に直交して下方に延びる孔(水抜き孔13A)が形成さ
れている。水抜き孔13Aの他端部に連通するように、
第1ハウジング本体34の下方部分には、第2ハウジン
グ4Aに向けて開口する穴(前記第1ハウジング側穴部
29)が形成されている。上述したように、第1、第2
ハウジング3A,4Aの接合により、第1ハウジング側
穴部29及び第2ハウジング側穴部28は一つの室、す
なわち前記溜り部30を形成することになる。そして、
溜り部30は、水抜き孔13Aの他端側から流下する水
を貯留するようになっている。
【0017】なお、本第1実施の形態では、水抜き孔1
3Aは、蒸気抜き孔12Aと同一方向に延びて形成され
ている。そして、水抜き孔13A及び蒸気抜き孔12A
は同時加工により得られている。
【0018】第2ハウジング側穴部28を形成する壁の
うち車両の進行方向と直交する部分(以下、便宜上、直
交壁部という。)41における第1ハウジング3Aに接
する部分には、第1ハウジング3Aとの合せ面から離間
する方向(図1右方向、図2紙面表側から裏面側の方
向、図3左方向)に延びる切欠状の凹部42(排水用通
路)が形成されている。凹部42は溜り部30の底部か
ら所定の高さに設けられており、当該レベルまで溜り部
30に冷却水を貯留し得るようになっている。水抜き孔
13Aの他端部は凹部42から所定寸法H、高く設定さ
れており、溜り部30が満水状態になっても、冷却水が
水抜き孔13Aの他端部にとどかないようにしている。
【0019】なお、凹部42に連通して第1ハウジング
側穴部29側(第1ハウジング3A側)に凹部を形成
し、第2ハウジング側穴部28側の凹部42と共に排水
用通路を構成するようにしてもよい。又、第2ハウジン
グ側穴部28側に凹部42を設けるのに代えて、第1ハ
ウジング側穴部29側(第1ハウジング3A側)のみに
凹部(排水用通路)を形成するようにしてもよい。な
お、本実施の形態では、排水用通路が凹部42である場
合を例にするが、これに代えて孔を形成するようにして
もよい。
【0020】上述したように構成した第1実施の形態で
は、仮にシール10を通して、軸受近傍空間部11に水
蒸気が漏れてきた場合、その水蒸気は、蒸気抜き孔12
Aを通して外部に排出される。また、シール10を通し
て軸受近傍空間部11に冷却水が漏れてきた場合、ある
いはシール10を通して軸受近傍空間部11に水蒸気が
漏れその際にハウジング5Aの温度が低くて前記水蒸気
が結露した(例えば気温が低く、エンジン8の始動直後
のような際に生じやすい)場合、漏れてきた冷却水また
は結露した水滴は、水抜き孔13Aを流下し溜り部30
に蓄えられることになる。
【0021】このため、水抜き孔13Aから冷却水が外
部に直接的に流出するようなことが抑制されるので、従
来技術で惹起した水抜き孔のまわりへの冷却水の析出物
の付着による見栄えの低下を招くことがない。また、水
抜き孔13Aからの水は溜り部30に蓄えられるので、
その分、冷却水の不要な落下が抑制されて、路面や駐車
場の床を濡らすようなことがなくなり、ひいてはユーザ
からの苦情を抑制できる。上述したことは、漏れ蒸気量
が多い状況に対しても同様に言えることであり、漏れ蒸
気量が多くこれに伴い結露する水滴が多い場合にも、そ
の水滴は水抜き孔13Aから流下して溜り部30に蓄え
られるので、その分、冷却水の不要な落下が抑制され
て、路面や駐車場の床を濡らすようなことがなくなり、
ひいてはユーザからの苦情を抑制できる。
【0022】すなわち、冷却水を水抜き孔から外部に直
接流出させる従来技術では、水抜き孔のまわりに冷却水
の析出物が付着するようなことが起こり得る。これに対
し、本実施の形態によれば、従来技術が惹起する上記事
態(水抜き孔のまわりに冷却水の析出物が付着するよう
なこと)を招くことがなく、見栄えの向上を図ることが
できると共に、ユーザから苦情が出るようなことを抑制
できる。
【0023】溜り部30は、第1、第2ハウジング3
A,4Aの合せ面部(第1、第2ハウジング側合せ面部
26,25)に形成しているので、第1、第2ハウジン
グ3A,4Aを接合することにより得ることができる。
このため、別部材を用いて溜り部を構成する場合に比し
て、部品数が少なくなり、構成の簡易化を図ることがで
きると共に、組付け工数が少なくて生産性の向上を図る
ことができる。例えば、実公平6−23760号公報に
示すウォータポンプは、溜り部を構成するためにプラグ
を用いており、その分、部品数が多くなって構成が複雑
化すると共に、組付け工数が増加するが、本実施の形態
によれば、同公報に示すウォータポンプが有する上記問
題点(構成の複雑化及び組付け工数の増加)の改善を図
ることができる。また、溜り部30は、第1、第2ハウ
ジング3A,4Aの合せ面部に形成し、第1、第2ハウ
ジング3A,4Aを接合することにより得ることができ
ることから、溜り部30を形成するための専用の加工を
第1ハウジング3Aまたは第2ハウジング4Aに施す必
要がなく、その分、生産性の向上を図ることができる。
【0024】溜り部30に溜った冷却水は、エンジン8
の運転に伴って発生する熱により蒸発し、水抜き孔13
A及び蒸気抜き孔12Aを通して外部に排出される。ま
た、溜り部30への冷却水の貯留が進み、その水面レベ
ルが凹部42に達する(溜り部30が満水状態になる)
と、冷却水がさらに流下してきた場合には、その冷却水
は、凹部42を通して外部に排出され、冷却水が水抜き
孔13Aの他端部にとどくことがない。このため、冷却
水の析出物で水抜き孔13Aが閉塞するようなことがな
い。すなわち、水抜き孔13Aが冷却水の析出物で閉塞
されると、軸受近傍空間部11に結露が溜り、その水滴
が軸受6側に浸入し、軸受6の破損を招くことがある
が、本実施の形態では、上述したようにして水抜き孔1
3Aを閉塞させることがないので、冷却水の浸入による
軸受6の破損を招くことがない。
【0025】凹部42(排水用通路)は、第1、第2ハ
ウジング3A,4Aの合せ面部(第1、第2ハウジング
側合せ面部26,25)に配置され、かつ第1、第2ハ
ウジング3A,4Aの少なくとも一方に凹部42を形成
することにより得られるので、第1ハウジング側合せ面
部26又は第2ハウジング側合せ面部25の加工の際に
凹部42(排水用通路)を得ることができる。このた
め、凹部42(排水用通路)を得るための専用の加工を
施す必要がなく、専用の加工部材を用意しなくて済むこ
とになると共に、加工工数を少なくすることができる。
また、排水用通路を構成する専用の部材を設けていない
ので、専用の部材を設ける場合に比して、部品数が低減
され、かつ組付け工数が少なくなる。
【0026】前記切欠状の凹部42(排水用通路)は、
車両の進行方向と直交する部分(車両の進行方向に対し
て横方向の部分)である直交壁部41、すなわち車両の
進行方向からは見えない位置に形成されている。このた
め、凹部42を通して溜り部30に外部から水やゴミな
どが侵入するようなことが抑制される。さらに、ゴミな
どの凹部42への侵入が抑制されることから凹部42の
閉塞が抑制され、これに伴い、満水となった溜り部30
から冷却水が逆流するようなことがなくなり、信頼性の
向上を図ることができる。
【0027】上記第1実施の形態では、凹部42を直交
壁部41(車両の進行方向に対して横方向の部分)に設
けた場合を例にしたが、これに代えて、車両の進行方向
と逆方向の部分(図1右側)に設けるようにしてもよ
い。また、第1実施の形態では、凹部42を直交壁部4
1に設けた場合を例にしたが、この場合、凹部42を、
第1ハウジング3Aの所定部分の後方になるように設
け、凹部42が前記所定部分の影になるようにしてもよ
い。さらに、第1ハウジング3Aにおける凹部42に対
する車両の進行方向側の部分を外方に突出するように形
成し、外部から水やゴミなどが凹部42に侵入すること
を抑制するようにしてもよい。
【0028】上記第1実施の形態では、水抜き孔13A
は、蒸気抜き孔12Aと同一方向に延びて形成され、水
抜き孔13A及び蒸気抜き孔12Aは同時加工により得
られている。そして、水抜き孔13Aの加工は、前記溜
り部30の上方部で停止されているが、これに代えて水
抜き孔の加工を、溜り部30を通過して図4に示すよう
に第1ハウジング3Aの下方部分まで行い、その端部が
外部に開口するようにして水抜き孔13Bを得るように
してもよい。この場合、水抜き孔13Bにおける溜り部
30と端部との間に盲栓43をして、冷却水が溜り部3
0に貯留し得るようにする。図4に示すように構成した
場合、水抜き孔13Bを容易に加工でき、その分、生産
性の向上を図ることができる。また、上記第1実施の形
態では、水抜き孔13Aは、回転軸7と直交して下方に
延びるように形成されているが、これに代えて、例えば
図5に示すように、水抜き孔13Aを下方に斜めに形成
するように構成してもよい。
【0029】上述した第1実施の形態(図1、図2)
は、溜り部30を第1、第2ハウジング3A,4Aに設
けた場合を例にしたが、これに代えて、図6ないし図8
に示すように構成してもよい(以下、第2実施の形態と
いう。)。なお、図6ないし図8において、図1ないし
図5及び図9に示す部材と同等の部分は、同一の符号で
示し、その説明は、適宜、省略する。この第2実施の形
態は、前記第1実施の形態に比して、図6及び図7に示
すように、ウォータポンプ1を取り付けるためのシリン
ダブロック19のリブ45に溜り部30Aを形成したこ
とが、主に異なっている。リブ45の合せ面(リブ側合
せ面)46に第1ハウジング側合せ面26aが合せられ
てリブ45に第1ハウジング3Aが接合されるようにし
ている。
【0030】この第2実施の形態では、図7及び図8に
示すように、第1ハウジング本体34における筒状部3
1との連接部分における下方部分に水抜き孔13Cが形
成されている。この水抜き孔13Cは、一端側が軸受近
傍空間部11に開口する一方、他端側が前記第1実施の
形態と異なり第1ハウジング3Aの下方部分で外部に開
口している。水抜き孔13Cにおける他端部近傍には、
第1ハウジング側合せ面26aに開口し溜り部30Aと
水抜き孔13Cとを連通する導入路(第1ハウジング側
導入路)47が形成されている。
【0031】前記リブ45に形成された溜り部30Aに
一端側が開口し、他端側がリブ側合せ面46に開口する
導入路(以下、リブ側導入路という。)48が形成され
ている。リブ側導入路48は、リブ45と第1ハウジン
グ3Aが接合されることにより、第1ハウジング側導入
路47と連接する。そして、軸受近傍空間部11からの
水滴(シール10から漏れた冷却水又は結露した水滴)
が水抜き孔13C、第1ハウジング側導入路47、リブ
側導入路48を通して、溜り部30Aに案内されて貯留
されるようになっている。水抜き孔13Cにおける第1
ハウジング側導入路47より下方の部分には盲栓43が
設けられており、軸受近傍空間部11からの水滴(シー
ル部から漏れた冷却水又は結露した水滴)が第1ハウジ
ング側導入路47及びリブ側導入路48を通して、溜り
部30Aに確実に案内されるようにしている。
【0032】この第2実施の形態では、ウォータポンプ
1を取り付けるためのシリンダブロック19のリブ45
に溜り部30Aを形成しており、溜め部を構成するため
の専用の部材を設けておらず、その分、部品点数が少な
くなり、これに伴い構成が簡易になると共に、組付け工
数が低減され生産性が向上し、ひいては低廉化を図るこ
とができる。
【0033】また、この第2実施の形態においても、前
記第1実施の形態と同様に、水抜き孔13Cのまわりに
冷却水の析出物が付着するようなことがなく、見栄えの
向上を図ることができると共に、水滴の落下に伴うユー
ザからの苦情が出るようなことを抑制できる。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、水抜き
孔の他端側から流下する水を貯留する溜り部を設け、溜
り部の所定の高さ部分に排水用通路を設けているので、
仮にシールを通して、軸受とシールとの間の空間部に冷
却水が漏れてきた場合、あるいはシールを通して前記空
間部に水蒸気が漏れその水蒸気が結露した場合、漏れて
きた冷却水または結露した水滴は、水抜き孔を流下し溜
り部に蓄えられることになる。このため、水抜き孔から
冷却水が外部に直接的に流出するようなことが抑制され
るので、従来技術で惹起した水抜き孔のまわりへの冷却
水の析出物の付着による見栄えの低下を招くことがな
い。また、水抜き孔からの水は溜り部に蓄えられるの
で、その分、冷却水の不要な落下が抑制されて、路面や
駐車場の床を濡らすようなことがなくなり、ひいてはユ
ーザからの苦情を抑制できる。
【0035】請求項2に記載の発明によれば、溜り部
は、第1、第2ハウジングの合せ面部に形成されてお
り、第1、第2ハウジングを接合することにより溜り部
を得ることができるので、別部材を用いて溜り部を構成
する場合に比して、部品数が少なくなり、構成の簡易化
を図ることができると共に、組付け工数が少なくて生産
性の向上を図ることができる。さらに、溜り部を形成す
るための専用の加工を第1ハウジングまたは第2ハウジ
ングに施す必要がなく、その分、生産性の向上を図るこ
とができる。
【0036】請求項3に記載の発明によれば、排水用通
路は、第1、第2ハウジングの合せ面部に配置され、か
つ第1、第2ハウジングの少なくとも一方に凹部を形成
することにより構成されるので、排水用通路を専用に加
工して得る必要がなく、専用の加工部材を用意しなくて
済むことになると共に、加工工数を少なくすることがで
きる。請求項4に記載の発明によれば、排水用通路の開
口部は、車両進行方向からは見えない位置に設けられて
いるので、凹部を通して溜り部に外部から水やゴミなど
が侵入するようなことが抑制される。さらに、ゴミなど
の凹部への侵入が抑制されることから凹部の閉塞が抑制
され、これに伴い、満水となった溜り部から冷却水が逆
流するようなことがなくなり、信頼性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態のウォータポンプを示
す断面図である。
【図2】図1の第2ハウジングを図1のA―A線に沿っ
て示す図である。
【図3】図2の溜り部を図2のB矢視に沿って示す図で
ある。
【図4】水抜き孔の他の例を示す断面図である。
【図5】水抜き孔のさらに他の例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施の形態のウォータポンプを模
式的に示す部分断面の平面図である。
【図7】図6のウォータポンプを模式的に示す正面図で
ある。
【図8】図7の第1ハウジングを示す断面図(D―D線
に沿う断面図)である。
【図9】ウォータポンプの適用例を模式的に示す分解斜
視図である。
【図10】従来のウォータポンプの一例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1A ウォータポンプ 3,4 第1、第2ハウジング 13A 水抜き孔 25 第2ハウジング側合せ面部 26 第1ハウジング側合せ面部 30 溜り部 42 凹部(排水用通路)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合されて内側に渦室を形成する
    第1、第2ハウジングと、第1ハウジングに軸受を介し
    て支持された回転軸に保持されて渦室に収納されるイン
    ペラと、インペラと軸受との間に設けたシールと、を備
    え、 シールと軸受との間の空間部に一端側が開口し他端側が
    下方に延びる水抜き孔を第1ハウジングに形成し、 水抜き孔の他端側から流下する水を貯留する溜り部を設
    け、 溜り部の所定の高さ部分に排水用通路を設けたことを特
    徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の構成において、前記溜
    り部は、第1、第2ハウジングの合せ面部に形成されて
    いることを特徴とするウォータポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の構成にお
    いて、前記排水用通路は、第1、第2ハウジングの合せ
    面部に配置され、かつ第1、第2ハウジングの少なくと
    も一方に凹部を形成することにより構成されることを特
    徴とするウォータポンプ。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載の構成において、前記排水用通路の開口部は、車両
    進行方向からは見えない位置に設けられていることを特
    徴とするウォータポンプ。
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