JP2000179319A - 自動車用エンジンのオイルストレーナ - Google Patents

自動車用エンジンのオイルストレーナ

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JP2000179319A
JP2000179319A JP10358324A JP35832498A JP2000179319A JP 2000179319 A JP2000179319 A JP 2000179319A JP 10358324 A JP10358324 A JP 10358324A JP 35832498 A JP35832498 A JP 35832498A JP 2000179319 A JP2000179319 A JP 2000179319A
Authority
JP
Japan
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oil
strainer
inlet port
pan
relief
Prior art date
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Pending
Application number
JP10358324A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Nakagawa
達雄 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】自動車が旋回走行をするときには、遠心力でオ
イルパン内のオイルが片側に寄せ付けられる現象が生じ
る。このときにオイル吸入管に結合したオイルストレー
ナが空中に露出したりすると、オイルポンプの吸入量に
不足が発生し、潤滑不足を招く恐れがある。 【解決手段】そのために、オイルポンプ4から伸びてい
るリリーフオイルのリターンパイプ10の開口部11
を、オイルストレーナ7の吸入口12の近傍に開口させ
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用エンジ
ンのオイルストレーナに関するもので、自動車の旋回走
行時にエンジンオイルが片寄りやすい場合のエンジンに
適している。
【0002】
【従来の技術とその問題点】自動車が旋回走行をすると
きに、エンジンオイルが旋回時の遠心力によって片側に
片寄る現象が生じる。このときにオイル吸入管の先端部
に設置したオイルストレーナが空中に露出したり、油中
への浸漬深さが著しく少なくなることがある。この旋回
時間が長いときには、オイルポンプへのオイル吸入に不
足を来し、潤滑油の供給不足が発生する。このような問
題を解決するために、オイルの移動をバッフルプレート
で堰き止める手法が知られているが、旋回走行時のオイ
ルの挙動は複雑であるので、バッフルプレートの形状を
設定することが非常に困難である。さらに、エンジンを
傾斜させて車体に搭載するときには、箱形のオイルパン
が傾斜した形になるので、オイルパンの内壁が傾斜した
状態になって、旋回走行時にオイルの片寄る度合いが大
きくなり、上述のような吸入不足が発生し易くなるとい
う問題がある。
【0003】
【課題を解決するための手段とその作用】本発明は、以
上に述べた問題点を解決するために提供されたもので、
請求項1の発明は、オイルポンプのオイル吸入管にオイ
ルストレーナが取り付けられ、オイルポンプからのリリ
ーフオイルがオイルパンへ還流させられる形式のものに
おいて、リリーフオイルのリターンパイプの先端がオイ
ルストレーナの吸入口の近傍に開口させてあることを特
徴としている。したがって、旋回走行時にオイルが上述
のような移動を呈しても、常に還流されているリリーフ
オイルがオイルストレーナに戻されているので、旋回時
におけるオイル吸入の不足を防止することができる。と
くに、オイルポンプから各潤滑部へ吐出されるオイルの
量は、潤滑部に於ける油量を十分に確保して潤滑や冷却
を不足なく行わせるために、吐出量を余剰に設定し、余
ったオイルをリリーフオイルとしてオイルパンに還流さ
せている。このリリーフ流はリリーフ弁によって確保さ
せており、前記還流は常に継続しているので、このオイ
ルを旋回時のオイル吸入不足に利用しているのである。
【0004】請求項2の発明は、請求項1において、オ
イルパンが箱型とされ、エンジンを傾斜させて車体に搭
載することによって、このオイルパンが傾斜した姿勢で
設置されていることを特徴としている。したがって、オ
イルパンの傾斜によってオイルの移動が発生しやすいの
であるが、上述のようにリリーフオイルが常時オイルス
トレーナの吸入口近傍に流出しているので、オイルポン
プへのオイルに不足を来すことがない。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施形態にしたがっ
て、本願発明を詳しく説明する。図1は実施形態を簡略
的に示す正面図であり、エンジン全体は符号1で示さ
れ、シリンダブロック2の下側にオイルパン3が結合し
てある。オイルポンプ4はシリンダブロック2の一部に
組み込まれており(この構造は図示を省略した)、オイ
ルポンプ4からオイル6の方にオイル吸入管5が伸ばし
てあり、その先端にオイルストレーナ7がオイル6中に
浸漬した状態で取り付けてある。なお、オイルパン3は
鋼板をプレス成形したものであり、また、オイル吸入管
5も鋼管製である。
【0006】オイルポンプ4にはリリーフ弁8が取り付
けられ、そこから伸びる給油通路9はオイルフィルター
(図示していない)に接続され、オイルフィルターから
のオイルは各軸受や動弁機構へ供給される。一方、リリ
ーフ弁8に接続されているリターンパイプ10は鋼管製
とされ、その先端はオイルストレーナ7まで伸びてい
る。このパイプ10の開口部11が図2のようにオイル
ストレーナ7の吸入口12の近傍に開口させてある。
【0007】オイルストレーナ7の構造は一般的なもの
であり、鋼板製の傘形をした上ケース13と下ケース1
4をつきあわせて溶接等で一体化し、図2のように断面
が菱形になっている。両ケース13、14のつきあわせ
部分に金網15が挟み付けてあり、ここで大きな不純物
が捕捉される。前述の吸入口12は下ケース14に明け
てあり、開口部11は下ケース14の外側から開口部1
1に接近している。
【0008】この実施形態の作動を説明すると、吸入口
12が完全に油中に浸漬しているときには、オイルスト
レーナ7の内部はオイルで満たされ、したがって、オイ
ルポンプ4の吸入不足は発生しない。この時には、リタ
ーンパイプ10からの還流オイルも吸入口12に向かっ
て流れ、その一部はオイルストレーナ7内へ吸入されて
ゆく。旋回走行時に油面16が図2のような状態になっ
て、吸入口12の一部が空中に露出すると、吸入口12
から空気を吸い込もうとするが、リターンパイプ10か
らの還流オイルが吸入口12からオイルストレーナ7内
に流入するので、オイルポンプ4への吸入不足が防止さ
れ、各潤滑部への供給不足が発生しない。さらに、油面
16がもっと傾いて吸入口12が完全に空中に露出して
も、リターンパイプ10からの還流によって必要最小限
度のオイルがポンプ4で汲み上げられ、旋回走行中の潤
滑油量は確保される。
【0009】図2のリターンパイプ10は吸入口12の
外側に開口させてあるが、図3の場合は吸入口12の内
側に開口させてある。ここでは、吸入口12が真下に向
かって開口させてあり、リターンパイプ10の先端部は
下ケース14を貫通させて、吸入口12の内側に開口し
ている。また、この場合は開口部11は図示のように斜
めに切断してある。なお、符号17は接合用のろう付け
部を示している。このオイルストレーナ7も先のものと
同じ作用である。
【0010】図4の実施形態は、エンジンが傾斜した状
態で車体に搭載されている場合であり、深さの大きい箱
型のオイルパン18も傾斜した姿勢となっている。この
ようなオイルパン形状にするのは、最低地上高を確保し
つつ収容油量をできるだけ多くするためである。符号1
9はクランクシャフトの軸線を示すマークであり、軸線
は図4の紙面に対して垂直に配置され、この軸線は自動
車の前後方向とも一致している。そして、ピストンのス
トロ−ク方向は矢線20の方向である。なお、先の実施
形態と同じ機能を果たす部材には、同じ符号を記載して
詳細な説明は省略してある。オイルパン18が上記のよ
うな形状であるから、オイル6が図4の左側へ寄せ付け
られるときには、オイルパン18の底板21の傾斜が少
なくて起立状態に近いので、オイルストレーナ7の浸漬
深さが深くなる傾向となり、オイル不足の問題はない。
しかし、オイル6が右側へ移動したときには、オイルパ
ン18の下側板22の傾斜が多くて水平状態に近いの
で、オイルストレーナ7は空中に露出する傾向となり、
図2のような現象になりやすい。このような状態になる
と、図2で説明したようなリリーフオイルの有効利用が
なされる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、絶えず還流しているリ
リーフオイルの特質に注目し、このオイルをオイルスト
レーナの吸入口の近傍に流出させるものであるから、旋
回走行時に吸入口が一部あるいは全部にわたって空中に
露出しても、還流オイルがオイルストレーナ内に流入し
て、オイルポンプの吸入量を確保することができ、各潤
滑箇所におけるオイル不足を防止することができる。エ
ンジンを傾斜させて車体に搭載したために、オイルパン
の内壁が一方向に大きく傾斜した状態になるのである
が、このような場合であってもリリーフオイルの活用に
よってオイル不足の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態を示す簡略的な正面図であ
る。
【図2】オイルストレーナの縦断正面図である。
【図3】オイルストレーナの縦断正面図である。
【図4】他の実施形態を示す部分的な縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
4 オイルポンプ 5 オイル吸入管 7 オイルストレーナ 3、18 オイルパン 10 リターンパイプ 12 吸入口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプのオイル吸入管にオイルスト
    レーナが取り付けられ、オイルポンプからのリリーフオ
    イルがオイルパンへ還流させられる形式のものにおい
    て、リリーフオイルのリターンパイプの先端がオイルス
    トレーナの吸入口の近傍に開口させてあることを特徴と
    する自動車用エンジンのオイルストレーナ。
  2. 【請求項2】請求項1において、オイルパンが箱型とさ
    れ、エンジンを傾斜させて車体に搭載することによっ
    て、このオイルパンが傾斜した姿勢で設置されているこ
    とを特徴とする自動車用エンジンのオイルストレーナ。
JP10358324A 1998-12-17 1998-12-17 自動車用エンジンのオイルストレーナ Pending JP2000179319A (ja)

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