JP3744377B2 - スロットルボディの防水構造 - Google Patents
スロットルボディの防水構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3744377B2 JP3744377B2 JP2001125983A JP2001125983A JP3744377B2 JP 3744377 B2 JP3744377 B2 JP 3744377B2 JP 2001125983 A JP2001125983 A JP 2001125983A JP 2001125983 A JP2001125983 A JP 2001125983A JP 3744377 B2 JP3744377 B2 JP 3744377B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hole
- intake manifold
- groove
- throttle body
- storage space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スロットルボディの防水構造、詳しくは、内燃機関の吸気通路に配設され吸気流量を調節するスロットルボディの防水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子式スロットルボディは、バルブを開閉動作させるためのモータ、ギヤなど弁体駆動系部品を備え、こらら弁体駆動系部品はボディ本体に形成された収容空間に収容される。また、スロットルボディは、バルブの開度を検出するための開度センサなどセンサ系部品を備え、センサ系部品はボディ本体に形成された収容空間に収容される。
【0003】
スロットルボディは、車両のエンジンルーム内に搭載されるため、エンジンルーム内を洗浄する時などに水が上記収容空間内に浸入して部品の誤動作を招くことがないよう、例えば実開昭64−34854号公報に開示されるような、水抜き穴と呼吸穴とを有する水抜き構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高圧洗浄時に水抜き穴と呼吸穴に同時に高圧水がかかると、上記収容空間内に水が浸入し誤動作を招き易いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような問題点にかんがみ、部品点数の増加を招かず簡単な加工によって製造可能でしかも収容空間内への水の浸入を防止可能な防水構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によるスロットルボディの防水構造は、ボディ本体に形成された弁体駆動系部品の収納空間に連通する水抜き穴と、前記収納空間に連通する呼吸穴とから構成されるスロットルボディの防水構造であって、前記水抜き穴は、車両搭載上で前記収納空間の下側に位置し、前記呼吸穴は、前記収納空間から前記ボディ本体のインテークマニホルド合わせ面側に貫通する貫通穴と、大気開放空間であって、前記貫通穴の一方の側面側を覆う側壁部とこの側壁部の下端から前記貫通穴の下方を通って略水平に伸びる底壁部とからなり端面が前記インテークマニホルド合わせ面と面一となるL字状壁部と、このL字状壁部の前記端面と前記インテークマニホルド合わせ面とに添着されるガスケットとによって形成される大気開放空間とにより形成されることを特徴とする。
【0008】
また、本発明によるスロットルボディの防水構造は、ボディ本体に形成された弁体駆動系部品の収納空間に連通する水抜き穴と、前記収納空間に連通する呼吸穴とから構成されるスロットルボディの防水構造であって、前記水抜き穴は、車両搭載上で前記収納空間の下側に位置し、前記水抜き穴及び前記呼吸穴は、それぞれ、前記収納空間から前記ボディ本体のインテークマニホルド合わせ面に貫通する貫通穴と、この貫通穴から前記インテークマニホルド合わせ面に沿って伸び、前記貫通穴よりも下側に位置する端部が外気と連通する溝とによって迷路を形成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明によるスロットルボディの防水構造は、ボディ本体に形成された弁体駆動系部品の収納空間に連通する呼吸穴から構成されるスロットルボディの防水構造であって、前記呼吸穴は、前記収納空間から前記ボディ本体のインテークマニホルド合わせ面に貫通する貫通穴と、この貫通穴から前記インテークマニホルド合わせ面に沿って位置し端部が外気と連通する溝とによって迷路を形成し、さらに、前記貫通穴のインテークマニホルド合わせ面への出口部は、前記溝の底面よりも前記インテークマニホルド合わせ面側へ突出して形成されることを特徴とする。
【0011】
ここで、前記溝は、前記貫通穴の前記出口部を取り囲む環状溝部と、この環状溝部を挟んでほぼ対称に形成される少なくとも二本の直線溝部とにより構成される。
【0012】
あるいは、前記溝は、前記貫通穴の前記出口部を取り囲む環状溝部と、この環状溝部を挟んでほぼ対称に形成される少なくとも二本の蛇行溝部とにより構成される。
【0013】
また、前記貫通穴の前記出口部は、先端に外向フランジ部を有する。
【0014】
また、前記溝に撥水処理又は親水処理が施されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1〜図5は第1実施形態に係る電子式スロットルボディを示し、図1は、スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図であって一部を断面で表した正面図、図2は、スロットルボディの側面図であって弁体駆動系部品の収納空間を覆っている蓋を取り外した状態の側面図、図3は、図1図示A−A断面図、図4は、図1図示B−B断面図、図5は、スロットルボディの側面図である。
【0017】
図1〜図5において、電子式スロットルボディはボディ本体1を備える。ボディ本体1は図1の正面側にインテークマニホルド2が配され、ボディ本体1には、内燃機関本体(図示せず。)に連通する吸気通路3が形成されている。そして、この吸気通路3にバルブ4が配され、バルブ4の開度によって内燃機関本体に供給される吸気流量が制御される。
【0018】
ボディ本体1は、その側面側に、電動機(DCモータ)5及びバルブギヤ6等からなりバルブ4の弁軸7を駆動する弁体駆動系部品8を収容する収納空間9が形成され、この収納空間9は蓋10で覆われる。収納空間9は、電動機5を収容するモータ室11と、バルブギヤ6等動力伝達機構12を収容するギヤ室13とから構成され、モータ室11とギヤ室13は連通している。
【0019】
ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14には溝15が形成されている。溝15は、インテークマニホルド取付穴16aを半周程度囲むように形成された上凸曲線状溝部17とこの上凸曲線状溝部17の上端から上方へ伸びる直線状溝部18とから構成される。そして、上凸曲線状溝部17の両端19、20は、ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14にガスケット21を介してインテークマニホルド2を合わせ各取付穴16a〜16dに取付金具(図示せず。)を挿入してインテークマニホルド2をボディ本体1に固着したとき、外気と連通するよう構成されている。さらに、ボディ本体1には、ギヤ室13から直線状溝部18の上端に貫通する貫通穴22が形成されている。溝15と貫通穴22は呼吸穴23を構成しており、上記のように溝15が上下左右方向に比較的複雑に伸びる形状をしているため、呼吸穴23は迷路を形成しているといえる。
【0020】
さらに、ボディ本体1のギヤ室13の底壁24には、ギヤ室13内に浸水があったときにギヤ室13内の水を円滑に排水するための水抜き穴25が形成されている。
【0021】
動力伝達機構12は、弁軸7の一端部に固着されたバルブギヤ6を備える。バルブギヤ6は大径外周部にギヤ部26を有し、このギヤ部26に中間ギヤ27の小径ギヤ部28が噛合している。中間ギヤ27の大径ギヤ部29は電動機5の出力軸に固着された電動機出力ギヤ30と噛合している。バルブギヤ6は、ボディ本体1側に回動自在に軸支されたブッシュ31に対し結合ばね32によって結合されている。ブッシュ31は、ボディ本体1側に設けられた中間ストッパ33に当接可能な中間当接部34を有しており、電動機5の非通電時、ブッシュ31とボディ本体1との間に架設されたリターンスプリング35のばね力によって中間当接部34が中間ストッパ33に押圧され、バルブギヤ6はバルブ4を僅かに開いた状態に保持している。バルブギヤ6は、ボディ本体1側に設けられた全閉ストッパ36に当接可能な全閉当接部37を有している。バルブギヤ6は、ブッシュ31の中間当接部34が中間ストッパ33と当接している状態から電動機5が逆転すると、ブッシュ31との結合を解かれ全閉当接部37が全閉ストッパ36に当接するまで回動可能であり、この間でアイドルスピードコントロールが行われる。バルブギヤ6は、バルブ4の全開角度を制限するためにボディ本体1側に設けられた全開ストッパ38に当接可能な全開当接部39を有している。
【0022】
上記のように構成された電子式スロットルボディは、電動機5の非通電時には、ブッシュ31はリターンスプリング35のばね力によって中間当接部34が中間ストッパ33に当接した状態に保持されている。このとき、バルブギヤ6は結合ばね32によってブッシュ31に結合されており、バルブ4は全閉よりも僅かに開いた状態に保持されている。この状態から電動機5が正転を開始すると、この電動機5の正転トルクは電動機出力ギヤ30から中間ギヤ27の大径ギヤ部29、小径ギヤ部28を介してバルブギヤ6に伝達され、バルブギヤ6は、リターンスプリング35のばね力に抗し、バルブギヤ6に固定されている結合レバー40でブッシュ31を反時計方向へ押しながらブッシュ31と共に回動し、これにより弁軸7が回動してバルブ4が開いてゆく。そして、電動機5の正転トルクとリターンスプリング35のばね力とが釣り合った状態でバルブ4の開度が安定する。
【0023】
また、車両のエンジンルーム内を高圧洗浄する際などに、高圧水が呼吸穴23にかかり上凸曲線状溝部17の側面開口部19から高圧水が浸入しても、この浸水は上凸曲線状溝部17を通ってその下面開口部20から排出され易いため、浸水が上凸曲線状溝部17から直線状溝部18、貫通孔22を順に経てギヤ室13内に浸入するおそれは少なくなる。このことは、上凸曲線状溝部17の下面開口部20から高圧水が浸入した場合も同様であるが、通常高圧水はスロットルボディの上方もしくは側方からスロットルボディにかけられることから上凸曲線状溝部17の下面開口部20から高圧水が浸入する確率は低い。また、水抜き穴25はギヤ室13の底壁24に形成されているため高圧水がかかる確率は十分に低く、また、高圧水が水抜き穴25を経てギヤ室13に浸入したとしても呼吸穴23が外気に開放されていることから浸水を円滑に排水可能となる。
【0024】
また、呼吸穴23は、ギヤ室13からインテークマニホルド合わせ面14に貫通する貫通穴22と、この貫通穴22からインテークマニホルド合わせ面14に沿って下方へ伸び、端部19、20が外気と連通する溝15とによって形成されているため、このような呼吸穴23はきわめて簡単な加工によって得ることが可能である。
【0025】
図6〜図9は第2実施形態に係る電子式スロットルボディを示し、図6は、スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図であって一部を断面で表した正面図、図7は、スロットルボディの側面図、図8は、図6図示A−A断面図、図9は、図6図示B−B断面図である。
【0026】
図6〜図9において、ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14側には、モータ室11に貫通する貫通穴22が形成されている。また、モータ室11を形成する壁部41には、端面42がインテークマニホルド合わせ面14と面一となるL字状壁部43が形成されている。L字状壁部43は、貫通穴22の一方の側面側を覆う側壁部44と、この側壁部44の下端から貫通穴22の下方を通って略水平に伸びた底壁部45とからなる。L字状壁部43の端面42は、インテークマニホルド合わせ面14にガスケット21を介してインテークマニホルド2を合わせ各取付穴16a〜16dに取付金具(図示せず。)を挿入してインテークマニホルド2をボディ本体1に固着したとき、ガスケット21の裏面と接触状態となる。このとき、L字状壁部43は、モータ室11の壁部41及びガスケット21と共に大気開放空間46を形成するようになる。呼吸穴23は、貫通穴22と大気開放空間46とによって構成される。
【0027】
さらに、ボディ本体1のギヤ室13の底壁24には、ギヤ室13内に浸水があったときにギヤ室13内の水を円滑に排水するための水抜き穴25が形成されている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0028】
エンジンルーム内を高圧洗浄する際などの高圧水は、ガスケット21で遮られて呼吸穴23に浸入しにくいものとなる。また、ガスケット21の下端側から上方へ向かう高圧水は、L字状壁部43で遮られて呼吸穴23に浸入しにくいものとなる。かりにガスケット21の下方から大気開放空間46に高圧水が浸入しても、貫通穴22がL字状壁部43の底壁部45の上方に位置するため貫通穴22を経てモータ室11に浸入しにくいものとなり、また、底壁部45を伝わって外部に円滑に排水可能となる。また、水抜き穴25はギヤ室13の底壁24に形成されているため高圧水がかかる確率は十分に低く、また、高圧水が水抜き穴25を経てギヤ室13に浸入したとしても呼吸穴23が外気に開放されていることから浸水を円滑に排水可能となる。
【0029】
図10及び図11は第3実施形態に係るメカ式スロットルボディを示し、図10は、スロットルボディの正面図、図11は、スロットルボディの側面図である。
【0030】
図10及び図11において、メカ式スロットルボディはボディ本体1を備える。ボディ本体1は図10の正面側にインテークマニホルド2が配され、ボディ本体1には、内燃機関本体(図示せず。)に連通する吸気通路3が形成されている。そして、この吸気通路3にバルブ4が配され、バルブ4の開度によって内燃機関本体に供給される吸気流量が制御される。バルブ4の弁軸7は、アクセルペダル(図示せず。)に連動するスロットルレバー47によって回動され、この弁軸7の回動によってバルブ4が開閉する。ボディ本体1の下側にはアイドルスピードコントロールバルブ48が取り付けられている。
【0031】
ボディ本体1の側面には、スロットル開度センサ(センサ系部品であるが本明細書では弁体駆動系部品に含める。)49を収容する収納空間(センサ室)50が形成されており、このセンサ室50は蓋51によって覆われる。
【0032】
ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14には、上下に間隔を置いてともにセンサ室50に貫通する二つの貫通穴22、52が形成されている。下側の貫通穴52は、センサ室50の下側に位置している。また、ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14には、上側の貫通穴22から下方に伸びた垂直溝部53とこの垂直溝部53の下端からインテークマニホルド合わせ面14の周縁まで水平方向へ伸びた水平溝部54とから構成されるL字状溝55と、下側の貫通穴52から下方に伸びた垂直溝部56とこの垂直溝部56の下端からインテークマニホルド合わせ面14の周縁まで水平方向へ伸びた水平溝部57とから構成されるL字状溝58とが形成されている。上側の貫通孔22とL字状溝55は呼吸穴23を構成し、また、下側の貫通穴52とL字状溝58は水抜き穴25を構成している。呼吸穴23及び水抜き穴25は、上記のように溝55、58がL字形状をしているため迷路を形成しているといえる。インテークマニホルド合わせ面14には、ガスケット21を介してインテークマニホルド2が固着される。
【0033】
エンジンルーム内を高圧洗浄する際などに、呼吸穴23のL字状溝55又は水抜き穴25のL字状溝58に浸入した高圧水は、L字状溝55、58の上端に貫通穴22、52が位置しているため、L字状溝55、58から貫通穴22、52を経てセンサ室50内に浸入しにくいものとなる。かりにセンサ室50に高圧水が浸入しても呼吸穴23が外気に開放されているため円滑に排水可能となる。
【0034】
図12〜図14は第4実施形態に係る電子式スロットルボディを示し、図12は、スロットルボディの正面図、図13は、スロットルボディの側面図、図14は、図12図示A−A断面図である。
【0035】
図12〜図14において、ボディ本体1の電動機収容ハウジングには、ギヤ室13に連通する呼吸穴23が形成されている。
【0036】
呼吸穴23は、外部に開口する下向き穴59と、この下向き穴59の上端から略水平方向へギヤ室13に向かって伸びる通路60と、この通路60の終端から上方へ伸びギヤ室13に開口する上向き穴61とによって迷路を形成している。上向き穴61は、ギヤ室13の垂直壁62から前方に突出した断面U字状のリブ63の正面開口部を垂直プレート64で塞ぐことによって形成されている。
【0037】
さらに、ギヤ室13の底壁24には、ギヤ室13内に浸水があったときにギヤ室13内の水を円滑に排水するための水抜き穴25が形成されている。なお、その他の構成は第1実施形態と同様である。
【0038】
エンジンルーム内を高圧洗浄する際などの高圧水は、呼吸穴23の下向き穴59によってギヤ室13に浸入しにくいものとなる。かりに下向き穴59を通って通路60に浸入してきても、上向き穴61によってギヤ室13に浸入しにくいものとなる。また、水抜き穴25はギヤ室13の底壁24に形成されているため高圧水がかかる確率は十分に低く、また、高圧水が水抜き穴25を経てギヤ室13に浸入したとしても呼吸穴23が外気に開放されていることから浸水を円滑に排水可能となる。
【0039】
図15〜図17は第5実施形態に係る電子式スロットルボディを示し、図15は、スロットルボディの断面図、図16は、スロットルボディの側面図であって一部を断面で表した側面図、図17は、スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図である。
【0040】
図15〜図17において、ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14側には溝71が形成されている。溝71は、ギヤ室(弁体駆動系部品の収納空間)13からインテークマニホルド合わせ面14に貫通する貫通穴72の出口部73を取り囲む環状溝部74と、この環状溝部74から下方へ伸びた直線溝部75とから構成される。貫通穴72の出口部73は、図16に示すように、環状溝部74の底面76よりもインテークマニホルド合わせ面14側へ突出して形成されている。直線溝部75の下端は、インテークマニホルド合わせ面14にガスケット21を介してインテークマニホルド(図示せず。)を合わせ各取付穴16a〜16dに取付金具(図示せず。)を挿入してインテークマニホルドをボディ本体1に固着したとき、外気と連通する。
【0041】
このように、第5実施形態においては、呼吸穴77は、収納空間13からボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14に貫通する貫通穴72と、この貫通穴72からインテークマニホルド合わせ面14に沿って位置し、端部が外気と連通する溝71とによって迷路を形成している。そして、貫通穴72のインテークマニホルド合わせ面14への出口部73は、溝71の底面76よりもインテークマニホルド合わせ面14側へ突出して形成されている。このため、高圧洗浄時等に水がまず貫通穴72の出口部73の周囲まで浸入しにくく、水が出口部73周囲まで浸入したとしても貫通穴72の出口部73へ浸入しにくい。
【0042】
図18〜図22は第6実施形態に係るスロットルボディを示し、図18は、スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図、図19は、スロットルボディの要部の斜視図、図20〜図22は、それぞれ溝の要部構成図である。
【0043】
図18〜図22において、ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14側には溝81が形成されている。溝81は、ギヤ室(弁体駆動系部品の収納空間)13からインテークマニホルド合わせ面14に貫通する貫通穴82の出口部83を取り囲む環状溝部84と、この環状溝部84から上方及び下方へそれぞれ伸びた上側直線溝部85及び下側直線溝部86とから構成される。貫通穴82の出口部83は、図19に示すように、環状溝部84の底面87よりもインテークマニホルド合わせ面14側へ突出して形成されている。上側直線溝部85の上端及び下側直線溝部86の下端は、それぞれインテークマニホルド合わせ面14にガスケット21を介してインテークマニホルド(図示せず)を合わせ各取付穴16a〜16dに取付金具(図示せず。)を挿入してインテークマニホルドをボディ本体1に固着したとき、外気と連通する。
【0044】
このように、第6実施形態においては、呼吸穴88は、収納空間13からボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14に貫通する貫通穴82と、この貫通穴82からインテークマニホルド合わせ面14に沿って位置し端部が外気と連通する溝81とによって迷路を形成している。そして、貫通穴82のインテークマニホルド合わせ面14への出口部83は、溝81の底面87よりもインテークマニホルド合わせ面14側へ突出して形成されている。さらに、溝81は、貫通穴82の出口部83を取り囲む環状溝部84と、この環状溝部84を挟んでほぼ対称に形成される二本の直線溝部85、86とにより構成される。このため、図19に示すように、高圧洗浄時等に水が一方の直線溝部85又は86に浸入してもこの浸入した水は他方の直線溝部86又は85から円滑に排出されるようになるため貫通穴82の出口部83へ浸入しにくくなる。また、スロットルボディの搭載形式によって図20に示すように直線溝部85、86が水平状態になった場合、環状溝部84に浸入した水の水位は貫通穴82の出口部83の開口よりも下方に位置するため、貫通穴82の出口部83への浸入を防止できる。また、図21に示すように、インテークマニホルド合わせ面14が上側に位置する場合、貫通穴82の出口部83の高さを水の表面張力による高さ(約3mm)よりも大きく設定しておくことにより出口部83への水の浸入を防止できる。さらに、図22に示すように、インテークマニホルド合わせ面14が下側に位置する場合、インテークマニホルド合わせ面14から出口部83までの高さを水の表面張力による高さよりも大きく設定しておくことにより出口部83への水の浸入を防止できる。
【0045】
図23〜図26は第7実施形態に係るスロットルボディを示し、図23は、スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図、図24〜図26は、それぞれ溝の要部構成図である。
【0046】
図23〜図26において、ボディ本体1のインテークマニホルド合わせ面14側には溝91が形成されている。溝91は、第6実施形態の溝81と同様に構成される。ただし、環状溝部92から上方及び下方へ伸びる上側溝部及び下側溝部はそれぞれ蛇行溝部93、94に代わっている。スロットルボディの搭載形式に基づき上側に位置する蛇行溝部93は、図23〜図26に示すように、その管路途中の高さ位置が必ず蛇行溝部93の先端の高さ位置よりも高くなり、水が管路途中でトラップされ貫通穴95の出口部96まで到達しないよう形成されている。なお、蛇行溝部93、94が二本の場合、図27に示すように、各蛇行溝部93、94の先端が水平上に並んでも、同時に両方の蛇行溝部93、94が水をトラップすることがないよう各溝部93、94の先端は互いに上下反対方向へ開口させるようにする。したがって、この第7実施形態によっても、上記第6実施形態と同様に貫通穴95の出口部96への水の浸入を防止できる。
【0047】
第5〜7実施形態における貫通穴72、82、95の出口部73、83、96は、図28に示すように、先端に外向フランジ部78、89、97を有する構成としてもよい。この場合、水の浸入をより一層防止できる。なお、フランジ部78、89、97は、出口部73、83、96の先端面をローリング、熱又は超音波等で潰したり別部材を接着剤等で固着して形成することができる。
【0048】
また、第6、7実施形態において、図29又は図30に示すように、溝81、91に浸入した水が貫通穴82、95の出口部83、96へ向かって流れないよう水の流路を積極的に形成するために溝の適宜部位に撥水剤又は親水剤等を塗布した部位90、98を形成すると、貫通穴82、95の出口部83、96への水の浸入をより一層防止できるようになる。
【0049】
【発明の効果】
本発明によると、部品点数の増加を招かず簡単な加工によって製造可能でしかも収容空間内への水の浸入を防止可能な防水構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る電子式スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図であって一部を断面で表した正面図である。
【図2】スロットルボディの側面図であって弁体駆動系部品の収納空間を覆っている蓋を取り外した状態の側面図である。
【図3】図1図示A−A断面図である。
【図4】図1図示B−B断面図である。
【図5】スロットルボディの側面図である。
【図6】第2実施形態に係る電子式スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図であって一部を断面で表した正面図である。
【図7】スロットルボディの側面図である。
【図8】図6図示A−A断面図である。
【図9】図6図示B−B断面図である。
【図10】第3実施形態に係るメカ式スロットルボディの正面図である。
【図11】スロットルボディの側面図である。
【図12】第4実施形態に係る電子式スロットルボディのスロットルボディの正面図である。
【図13】スロットルボディの側面図である。
【図14】図12図示A−A断面図である。
【図15】第5実施形態に係る電子式スロットルボディの断面図である。
【図16】スロットルボディの側面図であって一部を断面で表した側面図である。
【図17】スロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図である。
【図18】第6実施形態に係るスロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図である。
【図19】スロットルボディの要部の斜視図である。
【図20】溝の要部構成図である。
【図21】同じく溝の要部構成図である。
【図22】同じく溝の要部構成図である。
【図23】第7実施形態に係るスロットルボディをインテークマニホルド側から見たときの正面図である。
【図24】溝の要部構成図である。
【図25】同じく溝の要部構成図である。
【図26】同じく溝の要部構成図である。
【図27】蛇行溝部の要部構成図である。
【図28】貫通穴の出口部の構成図である。
【図29】第6、7実施形態の変形例を示す要部斜視図である。
【図30】第6、7実施形態の他の変形例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディ本体
9、11、13、50 収納空間
14 インテークマニホルド合わせ面
15、55、58、71、81、91 溝
21 ガスケット
22、52、72、82、95 貫通穴
23、77、88 呼吸穴
25 水抜き穴
42 L字状壁部の端面
43 L字状壁部
44 側壁部
45 底壁部
46 大気開放空間
59 下向き穴
60 通路
61 上向き穴
73、83、96 出口部
74、84、92 環状溝部
75、85、86 直線溝部
93、94 蛇行溝部
78、89、98 外向フランジ部
Claims (7)
- ボディ本体に形成された弁体駆動系部品の収納空間に連通する水抜き穴と、前記収納空間に連通する呼吸穴とから構成されるスロットルボディの防水構造であって、
前記水抜き穴は、車両搭載上で前記収納空間の下側に位置し、
前記呼吸穴は、
前記収納空間から前記ボディ本体のインテークマニホルド合わせ面側に貫通する貫通穴と、
大気開放空間であって、前記貫通穴の一方の側面側を覆う側壁部とこの側壁部の下端から前記貫通穴の下方を通って略水平に伸びる底壁部とからなり端面が前記インテークマニホルド合わせ面と面一となるL字状壁部と、このL字状壁部の前記端面と前記インテークマニホルド合わせ面とに添着されるガスケットとによって形成される大気開放空間と
により形成される
ことを特徴とするスロットルボディの防水構造。 - ボディ本体に形成された弁体駆動系部品の収納空間に連通する水抜き穴と、前記収納空間に連通する呼吸穴とから構成されるスロットルボディの防水構造であって、
前記水抜き穴は、車両搭載上で前記収納空間の下側に位置し、
前記水抜き穴及び前記呼吸穴は、それぞれ、前記収納空間から前記ボディ本体のインテークマニホルド合わせ面に貫通する貫通穴と、この貫通穴から前記インテークマニホルド合わせ面に沿って伸び、前記貫通穴よりも下側に位置する端部が外気と連通する溝とによって迷路を形成する
ことを特徴とするスロットルボディの防水構造。 - ボディ本体に形成された弁体駆動系部品の収納空間に連通する呼吸穴から構成されるスロットルボディの防水構造であって、
前記呼吸穴は、前記収納空間から前記ボディ本体のインテークマニホルド合わせ面に貫通する貫通穴と、この貫通穴から前記インテークマニホルド合わせ面に沿って位置し端部が外気と連通する溝とによって迷路を形成し、
さらに、前記貫通穴のインテークマニホルド合わせ面への出口部は、前記溝の底面よりも前記インテークマニホルド合わせ面側へ突出して形成される
ことを特徴とするスロットルボディの防水構造。 - 前記溝は、前記貫通穴の前記出口部を取り囲む環状溝部と、この環状溝部を挟んでほぼ対称に形成される少なくとも二本の直線溝部とにより構成されることを特徴とする請求項3記載のスロットルボディの防水構造。
- 前記溝は、前記貫通穴の前記出口部を取り囲む環状溝部と、この環状溝部を挟んでほぼ対称に形成される少なくとも二本の蛇行溝部とにより構成されることを特徴とする請求項3記載のスロットルボディの防水構造。
- 前記貫通穴の前記出口部は、先端に外向フランジ部を有することを特徴とする請求項4又は5記載のスロットルボディの防水構造。
- 前記溝に撥水処理又は親水処理が施されていることを特徴とする請求項4、5、6のいずれかに記載のスロットルボディの防水構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001125983A JP3744377B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-04-24 | スロットルボディの防水構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001088705 | 2001-03-26 | ||
JP2001-88705 | 2001-03-26 | ||
JP2001125983A JP3744377B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-04-24 | スロットルボディの防水構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002357131A JP2002357131A (ja) | 2002-12-13 |
JP3744377B2 true JP3744377B2 (ja) | 2006-02-08 |
Family
ID=26612112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001125983A Expired - Lifetime JP3744377B2 (ja) | 2001-03-26 | 2001-04-24 | スロットルボディの防水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3744377B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI302962B (en) * | 2005-06-23 | 2008-11-11 | Honda Motor Co Ltd | Electronic control system for carburetor |
JP5122503B2 (ja) | 2009-02-25 | 2013-01-16 | 本田技研工業株式会社 | スロットル装置 |
JP5903958B2 (ja) * | 2012-03-16 | 2016-04-13 | 株式会社デンソー | バルブ装置 |
JP6047030B2 (ja) * | 2013-02-19 | 2016-12-21 | 株式会社ケーヒン | 電動式アクチュエータ |
FR3057335B1 (fr) * | 2016-10-07 | 2019-11-08 | Valeo Systemes De Controle Moteur | Circuit d'eventation d'une cavite fermee d'un actionneur |
JP7312713B2 (ja) * | 2020-02-13 | 2023-07-21 | 日立Astemo株式会社 | 吸気制御装置及び吸気マニホールドの呼吸通路構造 |
-
2001
- 2001-04-24 JP JP2001125983A patent/JP3744377B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002357131A (ja) | 2002-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7135827B2 (ja) | アクセル装置 | |
JP3744377B2 (ja) | スロットルボディの防水構造 | |
FR3062701B1 (fr) | Vanne motorisee a boisseau | |
JP2007198362A (ja) | エンジンのスロットル制御装置 | |
JP5122503B2 (ja) | スロットル装置 | |
JP2007040216A (ja) | 内燃機関のスロットル装置 | |
JP3865248B2 (ja) | 内燃機関の吸気ダクトおよび該吸気ダクトが搭載された車両 | |
JPH1179083A (ja) | 船外機のエンジンカバー | |
JP2009184373A (ja) | 船外機の吸気口装置 | |
JP2002309968A (ja) | スロットルボディの水抜き穴構造 | |
JP4588669B2 (ja) | Egrバルブおよびegrバルブの外気連通装置 | |
JP3704009B2 (ja) | スロットルボデーにおける吸気負圧センサ装置 | |
JP3497487B2 (ja) | 車両用管路の大気開放端部構造 | |
EP0968909A2 (en) | Motorcycle air intake assembly | |
JP3588074B2 (ja) | 自動車の車体構造 | |
JP2000265861A (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
CN214284719U (zh) | 座便装置 | |
JPH08121409A (ja) | ダイヤフラムアクチュエータのカバー装置 | |
JP3687788B2 (ja) | 内燃機関のスロットル弁駆動装置 | |
JP5134992B2 (ja) | 船外機 | |
JP7449195B2 (ja) | 吸気制御装置 | |
JP6138014B2 (ja) | 排気ガス循環バルブ | |
JP3377305B2 (ja) | 吸気通路の負圧計測装置 | |
JP3961978B2 (ja) | スライドドア駆動用ケーブルのプーリ構造 | |
JPS634645Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050620 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050628 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050808 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3744377 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131202 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |