JP2000043555A - 車両用空調装置のドレン構造 - Google Patents

車両用空調装置のドレン構造

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JP2000043555A
JP2000043555A JP10230051A JP23005198A JP2000043555A JP 2000043555 A JP2000043555 A JP 2000043555A JP 10230051 A JP10230051 A JP 10230051A JP 23005198 A JP23005198 A JP 23005198A JP 2000043555 A JP2000043555 A JP 2000043555A
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drain
vehicle
hose
air conditioner
side wall
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JP10230051A
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Katsuhiro Saito
勝宏 斉藤
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Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ドレン部材が簡単形状となって断
面積が小さく、挿入時に引っかかり等が生じ難く、クー
リングユニットにドレンホースとドレン部材とを部組し
た状態で車両ダッシュパネルへ組み付けることができ、
組付作業性を向上し得るとともに、外観を向上し得るこ
とを目的としている。 【構成】 このため、車両ダッシュパネルの車室内側に
クーリングユニットを配設するとともに、このクーリン
グユニットに接続されるドレンホースを、車両ダッシュ
パネルの貫通孔部を介して車室内側から車室外側へ引き
出して設けた車両用空調装置のドレン構造において、ド
レンホースの下流側端部に直線状部材からなるドレン部
材を設けるとともにドレン部材のドレン開口部をドレン
部材の側壁部位に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は車両用空調装置の
ドレン構造に係り、特にドレン部材が簡単形状となって
断面積が小さく、挿入時に引っかかり等が生じ難く、ク
ーリングユニットにドレンホースとドレン部材とを部組
した状態で車両ダッシュパネルへ組み付けることがで
き、組付作業性を向上し得るとともに、外観を向上し得
る車両用空調装置のドレン構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、ほとんどの車両に、車
室内の空調を行う空調装置が装着されている。
【0003】この空調装置には、車室内に配置されたク
ーリングユニット内のエバポレータコアを冷媒が通過す
る際に、空気中の水分が結露し、エバポレータコアに付
着してできた水を車室外に排出するために、ドレンホー
スが設けられている。
【0004】このドレンホースは、エバポレータコアに
付着した水を車室外に排出してクーリングユニット内に
水が溜まるのを防止し、エバポレータコアの凍結による
空調性能の低下を防止している。
【0005】また、前記ドレンホースから水を排出する
際には、車室外側たるエンジンルーム内のマフラやステ
アリングロッド等の他の部品に直接水が落ちないように
配慮する必要もある。
【0006】前記車両用空調装置のドレン構造として
は、実開平5−5519号公報に開示されるものがあ
る。この公報に開示されるドレンの排出構造は、クーラ
ケースと一体成形されたドレンパイプにブロー成形され
たドレンホースの一端を嵌挿し、ドレンパイプの外周に
設けた抜け止め用爪にドレンホースに設けた円周方向の
凹溝を係合してなるドレンの排出構造において、抜け止
め用爪に切欠部を設けるとともに、凹溝に切欠部と係合
する廻り止め用の溝なし部を設け、ドレンホースに外力
が作用した際のドレンホースの回転を阻止している。
【0007】また、実開平5−32037号公報に開示
されるものがある。この公報に開示されるクーラユニッ
トにおける凝縮水排出装置は、排水管の先端に軸線に対
して傾斜し且つ少なくとも略下方に向かって開口された
開口端とし、この開口端の鋭角先端部に入り込むよう
に、ドレンホースの端部位に外方に突出する収容部を形
成し、クーラユニットの車載時の作業性を向上させてい
る。
【0008】更に、実開平6−826号公報に開示され
るものがある。この公報に開示される自動車用空調装置
のドレンホース構造は、ドレンホースとグロメットとを
別体に形成するとともに、グロメットに引張り用のつま
み部を設け、ドレンホース及びグロメットを車室外に導
出する際に、つまみ部を持って引き出せるようにし、ド
レンホースを車室外から引張っても、グロメットが剥が
れる不具合がない。
【0009】更にまた、実開平7−37730号公報に
開示されるものがある。この公報に開示されるドレンホ
ースの取付構造は、車内に搭載したエバポレータユニッ
トのドレン排出口に車外側から車両床面を介してドレン
ホースを取り付けるための構造であって、ドレンホース
の先端側に内径寸法をドレン排出口の外径寸法よりも大
きなテーパ状に形成したテーパ部を設けるとともに、ド
レンホースの管路途中にドレンホースを車両床面に固定
するための取付グロメットを設け、ドレンホースのテー
パ部をエバポレータユニットのドレン排出口に車外側か
ら外挿接続した後、ドレンホースの取付グロメットを車
両床面に固定し、ドレンホースの取付を容易としてい
る。
【0010】特開平7−329552号公報に開示され
るものがある。この公報に開示される空調装置のドレン
水排出構造は、ダッシュパネルに設けられた室内と室外
とを連通する開口部と、クーリングユニットの底部から
延出してなるとともにその一部が室外に突出するように
ダッシュパネルの開口部に挿入されるドレン水排出口
と、ダッシュパネルに、ドレン水排出口の突出部分の周
囲を覆うとともにドレン水垂下側は開口するように設け
られたドレン水案内部とで構成され、ドレンホースを不
要とする構造としている。
【0011】特開平9−76727号公報に開示される
ものがある。この公報に開示される自動車用空調装置
は、クーリングユニットの設けられた車室と車外とを仕
切る車体パネルに、ドレンパイプが貫通する孔を形成
し、ドレンパイプに弾性部材と水密部材とをその順に外
挿し、クーリングユニットを車体パネル側に押動して弾
性部材を圧縮変形することにより水密部材を車体パネル
に押圧し、ドレンパイプの先端を車体パネルの貫通孔か
ら突設させ、ドレンホースやグロメット等を用いること
なく、ドレンパイプと車体パネルとの隙間を確実にシー
ルしている。
【0012】なお、前記車両用空調装置のドレン構造に
関するものとしては、特開昭61−184124号公報
や実開昭60−1617号公報、実開昭63−9026
号公報に開示されるものもある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の車両
用空調装置のドレン構造においては、図11に示す如
く、車両2Aのフロント側部分において、車室4A内と
車室4A外、例えばエンジンルーム6Aとが車両ダッシ
ュパネル8A(図14参照)によって区画されるととも
に、車両ダッシュパネル8Aの車室4A内側にはクーリ
ングユニット10Aが配設される。
【0014】このクーリングユニット10Aは、図12
に示す如く、アッパケース12Aと、ロアケース14A
と、アッパケース12Aとロアケース14A間に配設さ
れるエバポレータコア16Aとからなる。
【0015】そして、図11及び図13に示す如く、ク
ーリングユニット10Aをサクションホース18Aによ
ってコンプレッサ20Aに接続して設け、このコンプレ
ッサ20Aをディスチャージホース22Aによってコン
デンサ24Aに接続して設けるとともに、コンデンサ2
4Aをコンデンサアウトパイプ26Aによってレシーバ
ドライヤ28Aに接続して設け、このレシーバドライヤ
28Aをレシーバドライヤアウトパイプ30Aによって
前記クーリングユニット10Aに接続して設け、冷媒の
循環経路を構成している。
【0016】そのしてこのとき、前記クーリングユニッ
ト10A内のエバポレータコア16Aに付着した水を車
室4A外に排出するために、ドレンホース32Aが必要
となる。
【0017】ドレンホース32Aは、図15に示す如
く、車両ダッシュパネル8Aに形成した貫通孔部34A
を利用して、下流側端部が車室4A内側から車室4A外
側に引き出されている。
【0018】このとき、前記車両ダッシュパネル8Aの
貫通孔部34Aとドレンホース32Aとの間隙をグロメ
ットあるいはパッキン等の隙間解消部材36Aによって
解消している。
【0019】しかし、図15に示す如く、前記ドレンホ
ース32Aを車両ダッシュパネル8Aの貫通孔部34A
から車室4A外側に引き出した際に、ドレンホース32
Aの下流側端部が車両前方に指向すべく位置することに
より、車両走行時にドレンホース32Aの下流側端部に
走行風が作用し、水を効率良く車室外側へ排出できない
等の悪影響があるという不都合がある。
【0020】走行風の悪影響を回避する方策としては、
図16に示す如く、ドレンホース42Aの下流側端部を
下方向に指向すべく湾曲させたものがある。
【0021】しかし、クーリングユニットにドレンホー
スを部組した後に、湾曲するドレンホースを車両ダッシ
ュパネルの貫通孔部を貫通させて車両ダッシュパネルに
クーリングユニットを組み付ける場合の作業性が悪く、
実用上不利であるという不都合がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述不都合を除去するために、車両ダッシュパネルの車室
内側にクーリングユニットを配設するとともに、このク
ーリングユニットに接続されるドレンホースを、車両ダ
ッシュパネルの貫通孔部を介して車室内側から車室外側
へ引き出して設けた車両用空調装置のドレン構造におい
て、前記ドレンホースの下流側端部に直線状部材からな
るドレン部材を設けるとともにこのドレン部材のドレン
開口部をドレン部材の側壁部位に設けたことを特徴とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、
クーリングユニットにドレンホースとドレン部材とを部
組した後、車両ダッシュパネルに組み付ける際には、ド
レン部材が簡単形状となって断面積が小さく、挿入時に
引っかかり等が生じ難く、組付作業性を向上させるとと
もに、外観を向上させている。
【0024】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
に説明する。
【0025】図1〜図3はこの発明の第1実施例を示す
ものである。
【0026】なお、この実施例の従来技術のものと同一
機能を果たす箇所においては、従来技術の符号から
「A」を削除して使用する。
【0027】図1及び図2において、4は図示しない車
両の車室、6は車室4外側たるエンジンルーム、8は車
両ダッシュパネル、10はクーリングユニットである。
【0028】このクーリングユニット10は、図1及び
図2に示す如く、車両ダッシュパネル8の車室4内側に
配設されるとともに、前記クーリングユニット10に接
続されるドレンホース32を、車両ダッシュパネル8の
貫通孔部34を介して車室4内側から車室4外側たるエ
ンジンルーム6へ引き出して設ける。
【0029】このとき、前記車両ダッシュパネル8の貫
通孔部34とドレンホース32との間隙をグロメットあ
るいはパッキン等の隙間解消部材36によって解消して
いる。
【0030】そして、前記ドレンホース32の下流側端
部に直線状部材からなるドレン部材52を設けるととも
に、このドレン部材52のドレン開口部54をドレン部
材52の側壁52−1部位に設ける構成とする。
【0031】詳述すれば、前記ドレン部材52は、車両
の前後方向に対してドレン部材52の直線方向の向きを
略合致させてドレンホース32に取り付けられる。
【0032】また、前記ドレン部材52は、ドレンホー
ス32から離間する側の端部を円錐形状に形成し、閉塞
する円錐部52−2を形成している。
【0033】そして、前記ドレン部材52を、筒状に形
成した側壁52−1と円錐形状に形成した円錐部52−
2と内部のドレン通路52−3とにより形成した際に、
前記ドレン部材52のドレン開口部54を、慣性移動を
考慮した円錐部52−2近傍の側壁52−1且つ下方部
位に形成する。
【0034】このとき、ドレン開口部54は、ドレン部
材52の側壁52−1下部且つ円周方向に延びるスリッ
ト状に形成されている。
【0035】更に、前記ドレン部材52の側壁52−1
における最大外径寸法は、前記車両ダッシュパネル8に
形成される貫通孔部34の内径寸法よりも小に形成され
ている。
【0036】次に作用について説明する。
【0037】先ず、前記クーリングユニット10を部組
する。つまり、クーリングユニット10にドレンホース
32を接続して設けるとともに、このドレンホース32
の下流側端部にドレン部材52を装着する。
【0038】前記クーリングユニット10へドレンホー
ス32及びドレン部材52を部組する。なお、仕様にお
いては、ドレンホース32がクーリングユニットケース
と一体的に形成されるものもある。分割構成に沿って説
明すると、部組した後に、車室4内側からドレンホース
32及びドレン部材52を車両ダッシュパネル8の貫通
孔部34に貫通させ、ドレンホース32の下流側端部と
ドレン部材52と車両ダッシュパネル8の貫通孔部34
を介して車室4内側から車室4外側たるエンジンルーム
6へ引き出した状態とし、車両ダッシュパネル8の貫通
孔部34とドレンホース32との間隙をグロメットある
いはパッキン等の隙間解消部材36によって解消し、車
両ダッシュパネル8への組付を行う。
【0039】そして、車両の空調装置を作動させて車室
4内に配置されたクーリングユニット10内の図示しな
いエバポレータコアを冷媒が通過すると、空気中の水分
が結露し、エバポレータコアに水が付着するが、この水
がドレンホース32を介して車室4外に排出されるもの
である。
【0040】このとき、ドレンホース32の下流側端部
に到達した水は、前記ドレン部材52内部のドレン通路
52−3を経て、ドレン開口部54に至り、このドレン
開口部54から下方向に排出される。
【0041】これにより、前記ドレンホース32の下流
側端部に設けた直線状部材からなるドレン部材52によ
って、簡単形状となって断面積が小さく、挿入時に引っ
かかり等が生じ難く、クーリングユニット10にドレン
ホース32とドレン部材52とを部組した状態で車両ダ
ッシュパネル8へ組み付けることができ、組付作業性を
向上し得て、実用上有利である。
【0042】また、前記ドレン部材52のドレン開口部
54をドレン部材52の側壁52−1部位に設けたこと
により、外観を向上し得るものである。
【0043】更に、前記ドレン部材52の直線方向の向
きを、車両の前後方向に対して略合致させてドレンホー
ス32に取り付けられることにより、走行風の影響を減
少させることができ、実用上有利である。
【0044】更にまた、前記ドレン部材52のドレンホ
ース32から離間する側の端部を円錐形状に形成し、円
錐部52−2を形成したことにより、この円錐部52−
2先端が車両前方に指向することとなり、前記車両ダッ
シュパネル8への組付作業性を向上させることができる
とともに、走行風の影響を一層減少させることができる
ものである。
【0045】図4及び図5はこの発明の第2実施例を示
すものである。この第2実施例において、上述第1実施
例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0046】この第2実施例の特徴とするところは、ド
レン部材62の側壁62−1部分にドレン部材62の直
線方向に延びる組付案内用リブ64を設けた点にある。
【0047】すなわち、前記ドレン部材62を、図4に
示す如く、第1側壁62a−1と、ドレンホース32側
に形成される大径な第2側壁62b−1と、円錐部62
−2と、内部のドレン通路62−3とにより形成する。
【0048】そして、前記ドレン部材62の上部におい
て、第1側壁62a−1の円錐部62−2側の端部から
第2側壁62b−1に向かって漸次上方向に突出する前
記組付案内用リブ64を設けるものである。
【0049】なお符号66は、ドレン部材62の側壁6
2−1下部且つ円周方向に延びるスリット状に形成され
るドレン開口部である。
【0050】さすれば、前記ドレンホース32の下流側
端部に設けた直線状部材からなるドレン部材62によっ
て、上述第1実施例のものと同様に、簡単形状となって
断面積が小さく、挿入時に引っかかり等が生じ難く、ク
ーリングユニットにドレンホース32とドレン部材62
とを部組した状態で車両ダッシュパネルへ組み付けるこ
とができ、組付作業性を向上し得て、実用上有利であ
る。
【0051】また、前記ドレン部材62のドレン開口部
66をドレン部材62の側壁62−1部位に設けたこと
により、上述第1実施例のものと同様に、外観を向上し
得るものである。
【0052】更に、前記ドレン部材62の直線方向の向
きを、車両の前後方向に対して略合致させてドレンホー
ス32に取り付ければ、上述第1実施例のものと同様
に、走行風の影響を減少させることができ、実用上有利
である。
【0053】更にまた、前記ドレン部材62のドレンホ
ース32から離間する側の端部を円錐形状に形成し、円
錐部62−2を形成したことにより、上述第1実施例の
ものと同様に、この円錐部62−2先端が車両前方に指
向させて車両ダッシュパネルへの組付作業性を向上させ
ることができるとともに、走行風の影響を一層減少させ
ることができる。
【0054】また、前記ドレン部材62の側壁62−1
部分にドレン部材62の直線方向、つまりドレン開口部
66の180度反対方向に延びる組付案内用リブ64を
設けたことにより、この組付案内用リブ64が、補強リ
ブとして機能するとともに、ドレン部材62をドレンホ
ース32に組み付ける際の目印となり、ドレン開口部6
6が確実に車両下方向に向けられ、車両ダッシュパネル
への組付作業時の案内リブとしても機能することとな
り、車両ダッシュパネルへの組付作業性を一層向上させ
ることができるものである。
【0055】なお、この発明は上述第1及び第2実施例
に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能であ
る。
【0056】例えば、この発明の第1及び第2実施例に
おいては、前記ドレン部材の側壁内部のドレン通路を略
平坦状に形成したが、図6に示す如く、ドレン部材72
のドレン通路72−3途中に逆流防止手段74を設ける
構成とすることも可能である。
【0057】つまり、前記ドレン通路72−3途中に、
図6に示す如く、ドレン開口部76からドレンホース3
2側に向かって段階的に高さ位置が大となる複数、例え
ば2つの第1、第2段差部78−1、78−2を設け、
これらの第1、第2段差部78−1、78−2を逆流防
止手段74として機能させ、水の逆流を防止するもので
ある。
【0058】さすれば、逆流防止手段74の第1、第2
段差部78−1、78−2によって、ドレン通路72−
3における水の逆流を確実に防止することができ、実用
上有利である。
【0059】また、図7に示す如く、ドレン部材82の
側壁82−1部位にドレン開口部84を形成するととも
に、このドレン開口部84よりもドレンホース側に位置
する側壁82−1外周部位にドレン開口部84から排出
される水の壁流を防止する壁流防止手段86を設ける構
成とすることもできる。
【0060】つまり、ドレン部材82の側壁82−1部
位にリブ状あるいは突起状の壁流防止手段86を形成す
る。
【0061】さすれば、ドレン開口部84から水が排出
された後、走行風等の影響によって車両後方に水が流さ
れ、壁流となるが、壁流防止手段86によって水の壁流
を確実に防止し得る。
【0062】更に、この発明の第1及び第2実施例にお
いては、ドレン部材を、筒状に形成した側壁と円錐形状
に形成した円錐部と内部のドレン通路とにより形成した
が、図8に示す如く、ドレン部材90を砲弾状に形成
(SG1)することも可能である。
【0063】さすれば、砲弾状のドレン部材90によっ
て、車両ダッシュパネルへの組付作業性を良好に維持し
得るとともに、滑らかな外形線となって外観を向上し得
て、しかも走行風の影響をも減少させることができるも
のである。
【0064】更にまた、この発明の第1及び第2実施例
においては、ドレン開口部を、ドレン部材の側壁下部且
つ円周方向に延びるスリット状に形成したが、図9に示
す如く、ドレン部材92の側壁92−1に円周等間隔に
少なくとも2個以上、例えば4個のドレン開口部94を
形成する構成(SG2)とすることも可能である。
【0065】つまり、図9に示す如く、ドレン部材92
の側壁92−1において、円周等間隔に4個のドレン開
口部94を形成し、車両ダッシュパネルへの組付作業終
了時には、いずれか1個のドレン開口部94をドレン部
材92の側壁92−1下部に位置させる。
【0066】さすれば、上方側部位に位置するドレン開
口部94が空気通用口として機能し、下方側部位に位置
するドレン開口部94から効率良く水を排出させること
ができる。
【0067】また、この発明の第1及び第2実施例にお
いては、ドレン部材のドレン開口部をスリット状に形成
したが、三角形状や円形状、半円形状、あるいはその他
の形状とすることも可能である。
【0068】更に、この発明の第1及び第2実施例にお
いては、ドレンホースから離間する側のドレン部材の端
部を円錐形状に形成したが、上部または下部のみが突出
する勾配形状に形成し、上部を突出させて走行風をドレ
ン開口部側に積極的に案内し、ドレン開口部からの水を
走行風によって吸い出させる構成、あるいは下部を突出
させて走行風を上方へ逃がし、ドレン開口部への走行風
の影響を減少させる構成とすることも可能である。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの発明によれ
ば、車両ダッシュパネルの車室内側にクーリングユニッ
トを配設するとともに、クーリングユニットに接続され
るドレンホースを、車両ダッシュパネルの貫通孔部を介
して車室内側から車室外側へ引き出して設けた車両用空
調装置のドレン構造において、ドレンホースの下流側端
部に直線状部材からなるドレン部材を設けるとともにこ
のドレン部材のドレン開口部をドレン部材の側壁部位に
設けたので、ドレン部材が簡単形状となって断面積が小
さく、挿入時に引っかかり等が生じ難く、クーリングユ
ニットにドレンホースとドレン部材とを部組した状態で
車両ダッシュパネルへ組み付けることができ、組付作業
性を向上し得て、実用上有利であるとともに、外観を向
上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すドレン部材の概略
斜視図である。
【図2】ドレン部材を車両ダッシュパネルに組み付けた
状態の概略拡大図である。
【図3】図2の〓〓〓−〓〓〓線による断面図である。
【図4】この発明の第2実施例のドレン部材を示し、
(a)はドレン部材の正面図、(b)はドレン部材の右
側面図である。
【図5】図4(b)のV−V線による端面図である。
【図6】この発明の他の第1の実施例を示すドレン部材
の一部切欠き拡大断面図である。
【図7】この発明の他の第2の実施例を示すドレン部材
の概略正面図である。
【図8】この発明の他の第3の実施例を示すドレン部材
の正面図である。
【図9】この発明の他の第4の実施例を示すドレン部材
の概略正面図である。
【図10】図9のX−X線による端面図である。
【図11】この発明の従来の技術を示す車両前部の概略
図である。
【図12】クーリングユニットの組立斜視図である。
【図13】車両用空調装置の配管取付斜視図である。
【図14】車両ダッシュパネルにクーリングユニットを
組み付けた状態の概略斜視図である。
【図15】車両ダッシュパネルにクーリングユニットを
組み付けた際のドレンホース部分の概略拡大斜視図であ
る。
【図16】他の従来例を示す車両ダッシュパネルにクー
リングユニットを組み付けた際のドレンホース部分の概
略拡大斜視図である。
【符号の説明】
4 車室 6 エンジンルーム 8 車両ダッシュパネル 10 クーリングユニット 32 ドレンホース 34 貫通孔部 52 ドレン部材 52−1 側壁 52−2 円錐部 52−3 ドレン通路 54 ドレン開口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ダッシュパネルの車室内側にクーリ
    ングユニットを配設するとともに、このクーリングユニ
    ットに接続されるドレンホースを、車両ダッシュパネル
    の貫通孔部を介して車室内側から車室外側へ引き出して
    設けた車両用空調装置のドレン構造において、前記ドレ
    ンホースの下流側端部に直線状部材からなるドレン部材
    を設けるとともにこのドレン部材のドレン開口部をドレ
    ン部材の側壁部位に設けたことを特徴とする車両用空調
    装置のドレン構造。
  2. 【請求項2】 前記ドレン部材は、直線方向の向きを車
    両の前後方向に略合致させてドレンホースに取り付けら
    れる請求項1に記載の車両用空調装置のドレン構造。
  3. 【請求項3】 前記ドレン部材は、ドレンホースから離
    間する側の端部を円錐形状に形成した請求項1に記載の
    車両用空調装置のドレン構造。
  4. 【請求項4】 ドレン部材は、側壁部分にドレン部材の
    直線方向に延びる組付案内用リブを設けた請求項1に記
    載の車両用空調装置のドレン構造。
  5. 【請求項5】 前記ドレン部材は、ドレンホースからの
    水をドレン開口部に導くドレン通路を有するとともに、
    このドレン通路途中にドレン開口部からドレンホース側
    への水の逆流を防止する逆流防止手段を設けた請求項1
    に記載の車両用空調装置のドレン構造。
  6. 【請求項6】 前記ドレン部材は、側壁部位にドレン開
    口部を形成するとともに、このドレン開口部よりもドレ
    ンホース側に位置する側壁外周部位にドレン開口部から
    排出される水の壁流を防止する壁流防止手段を設けた請
    求項1に記載の車両用空調装置のドレン構造。
  7. 【請求項7】 前記ドレン部材は、側壁部位にドレン開
    口部を形成する際に、円周等間隔に少なくとも2個以上
    形成した請求項1に記載の車両用空調装置のドレン構
    造。
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