JP7267905B2 - サーマルヘッド及びサーマルプリンタ - Google Patents

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Description

開示の実施形態は、サーマルヘッド及びサーマルプリンタに関する。
従来、ファクシミリあるいはビデオプリンタ等の印画デバイスとして、種々のサーマルヘッドが提案されており、例えば、コネクタを基板に嵌め込む構造を有するサーマルヘッドが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2001-237008号公報 特開2001-105645号公報
従来のサーマルヘッドにおいて、基板にコネクタを嵌め込む際、基板やコネクタの損傷を防止することが望まれる。
実施形態の一態様に係るサーマルヘッドは、基板と、基板の上に位置する蓄熱層と、蓄熱層の上に位置する抵抗体層と、抵抗体層の上に位置する電極層と、電極層の上に位置するパッド部と、基板の一端に嵌め合されたコネクタとを備え、断面視したときに、蓄熱層の先端が基板の一端から離れて位置する。そして、蓄熱層の端部を断面視したときに、抵抗体層と電極層とパッド部とが積層された箇所のうち、一端とは反対側の箇所に対応する端部の厚みが最も厚く、一端に向かって薄くなっている。
図1は、実施形態に係るサーマルヘッドの構成を概略的に示した図である。 図2は、図1に示すサーマルヘッドの概略構成を示す平面図である。 図3は、図2のIII-III線断面図である。 図4は、実施形態に係るサーマルヘッドを構成するコネクタの概略構成を示す斜視図である。 図5は、実施形態に係るサーマルヘッドを構成するコネクタの一部の概略構成を示す斜視図である。 図6は、実施形態に係るサーマルヘッドを構成するコネクタの概略構成を示す正面図である。 図7は、実施形態に係るサーマルヘッドを構成するコネクタの概略構成を示す背面図である。 図8は、実施形態に係る基板端部の構成例を示す断面図である。 図9は、実施形態に係る基板とコネクタとを嵌合する様子を示す側面図である。 図10は、実施形態に係る基板とコネクタとの嵌合部の状態を側面から見た一部断面図である。 図11は、実施形態に係るサーマルプリンタを示す概略図である。
以下、本願が開示するサーマルヘッド及びサーマルプリンタの実施形態を、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により、本願に係る発明が限定されるものではない。
ファクシミリあるいはビデオプリンタ等の印画デバイスとして、種々のサーマルヘッドが提案されており、例えば、コネクタを基板にはめ込む構造を有するサーマルヘッドが知られている。
このようなサーマルヘッドに用いる基板の上面には、感熱紙印字応答等の用途に用いられる一様な蓄熱層(グレーズ層)が形成されており、分割工程を経て所定の寸法に個片化される場合がある。
このとき、個片化に伴って蓄熱層の破断面が鋭利となる場合がある。そして、この鋭利な破断面が外部に露出した状態で、基板にコネクタが嵌め込まれると、蓄熱層の鋭利な破断面とコネクタの端子部とが接触し、基板の端部や蓄熱層、コネクタが損傷する場合がある。
このため、基板にコネクタを嵌め込む際、基板やコネクタの損傷を防止することが望まれる。
以下、添付図面を参照して、本願の開示するサーマルヘッド及びサーマルプリンタの実施形態を詳細に説明する。
<サーマルヘッドの構成>
図1は、実施形態に係るサーマルヘッドの構成を概略的に示した図である。なお、以下の説明において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する場合がある。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、水平面と平行である。以下の説明において、サーマルヘッド1が備える基板7がコネクタ31と嵌合する面が、水平面と平行である場合がある。XY平面と直交するZ軸方向は、鉛直方向である。以下の説明において、サーマルヘッド1が備える基板7がコネクタ31と嵌合する面に垂直な方向が、Z軸と平行である場合がある。
図1に示すサーマルヘッド1は、ヘッド基体3と、放熱板90と、接着部材14と、コネクタ31と、封止部材12とを備える。
ヘッド基体3は、略直方体形状に形成されており、接着部材14を介して放熱板90上に載置されている。ヘッド基体3の基板7上には、サーマルヘッド1を構成する各部材が設けられている。ヘッド基体3は、コネクタ31を介して外部より供給された電気信号に従って電圧を印加させることで発熱部9を発熱させ、記録媒体に印画を行う。なお、サーマルヘッド1を構成する各部材については図2、図3を用いて、また、記録媒体については図11を用いて後述する。
コネクタ31は、封止部材12によってヘッド基体3と接合されており、外部とヘッド基体3とを電気的に接続している。接着部材14は、ヘッド基体3と放熱板90とを接着している。放熱板90は、直方体形状をなしており、ヘッド基体3の熱を放熱するために設けられる。放熱板90は、例えば、銅、鉄またはアルミニウム等の金属材料で構成されており、ヘッド基体3の発熱部9で発生した熱のうち、印画に寄与しない熱を放熱する機能を有する。
次に、図2及び図3を用いて、サーマルヘッド1を構成する各部材についてさらに説明する。図2は、図1に示すサーマルヘッド1の概略構成を示す平面図であり、図3は、図2のIII-III線断面図である。
サーマルヘッド1は、基板7、蓄熱層13、抵抗層15、共通電極17、個別電極19、第1接続電極21、グランド電極4、接続端子2、第2接続電極26、駆動IC11、樹脂層18、ハードコート29、保護層25、被覆層27、及びパッド部30をさらに備える。
基板7は、平面視で矩形状をなしており、第1長辺7a、第2長辺7b、第1短辺7c、第2短辺7d、側面7e、第1面7f、および第2面7gを有している。基板7は、例えば、アルミナセラミックス等の電気絶縁性材料あるいは単結晶シリコン等の半導体材料等によって構成されている。以下、説明の便宜上、第1面7fを「上面」、第2面7gを「下面」と称する場合がある。同様に、側面7eを基準として第1面7f側を「上」または「上方」、第2面7g側を「下」または「下方」と称する場合がある。
基板7の側面7eにはコネクタ31が設けられている。コネクタ31は、コネクタピン8、接合部材23、および封止部材12により側面7eに固定されている。接合部材23は、導電性を有しており、接続端子2とコネクタピン8との間に配置されており、接合部材23としては、はんだ、または異方性導電接着剤(Anisotropic conductive paste)等を例示することができる。なお、接合部材23と接続端子2との間にNi、Au、あるいはPdによる金属めっき層であるパッド部(図3において不図示、図8参照)が設けられる。なお、接合部材23は必ずしも設けなくてもよい。
また、コネクタ31は、複数のコネクタピン8と、複数のコネクタピン8を収納するハウジング10とを有している。複数のコネクタピン8は、一方がハウジング10の外部に露出しており、他方がハウジング10の内部に収容されている。複数のコネクタピン8は、ヘッド基体3の接続端子2に電気的に接続されており、ヘッド基体3の各種電極と電気的に接続されている。
封止部材12は、第1封止部材12aと第2封止部材12bとを有している。第1封止部材12aは基板7の第1面7f側に、第2封止部材12bは基板7の第2面7g側にそれぞれ位置している。第1封止部材12aは、コネクタピン8と各種電極とを封止するように設けられており、第2封止部材12bは、コネクタピン8と基板7との接触部を封止するように設けられている。
封止部材12は、接続端子2およびコネクタピン8が外部に露出しないように設けられている。封止部材12は、例えば、エポキシ系の熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂、あるいは可視光硬化性樹脂により構成することができる。
接着部材14は、放熱板90上に配置されており、基板7の第2面7gと放熱板90とを接合している。接着部材14としては、両面テープまたは樹脂製の接着剤を例示することができる。
蓄熱層13は、いわゆるグレーズ層であり、基板7の第1面7f上に全面に渡って設けられている。蓄熱層13の一部は基板7の上方へ向けて突出しており、略半楕円形状の断面形状を有する。蓄熱層13は、例えば基板7からの高さが15~90μmで設けられることが実用上好ましい。
蓄熱層13は、熱伝導性の低いガラスなどの材料で構成されており、発熱部9で発生する熱の一部を一時的に蓄積する機能を有する。そのため、蓄熱層13は、発熱部9の温度を上昇させるのに要する時間を短くすることができる。その結果、サーマルヘッド1の熱応答特性を高めるように機能する。蓄熱層13は、例えば、ガラス粉末に適当な有機溶剤を混合して得た所定のガラスペーストを、スクリーン印刷等によって基板7の上面に塗布し、これを焼成することで形成される。
抵抗層15は、基板7および蓄熱層13の上に設けられている。抵抗層15上には、ヘッド基体3を構成する各種電極が設けられている。抵抗層15は、ヘッド基体3を構成する各種電極と同形状にパターニングされている。共通電極17と個別電極19との間には、抵抗層15が露出した露出領域を有している。かかる露出領域が発熱部9の各素子を構成する。発熱部9を構成する複数の素子は、基板7の長手方向に沿って蓄熱層13上に配列されている。また、発熱部9は、基板7の第1面7fの辺のうち、短手方向に沿っている第1短辺7cおよび第2短辺7dとは所定の間隔を設けて配置されている。
発熱部9は、外部より供給された電気信号に従って発熱し、記録媒体(不図示)にインクシート(不図示)のインクを熱転写させる機能を有する。発熱部9を構成する複数の素子は、例えば、100dpi~2400dpi(dot per inch)等の密度で配置される。なお、発熱部9を構成する抵抗層15の配置は図示したものに限らず、例えば共通電極17と個別電極19との間のみに設けられてもよい。
発熱部9は、例えば、TaN系、TaSiO系、TaSiNO系、TiSiO系、TiSiCO系またはNbSiO系等の電気抵抗の比較的高い抵抗層15と、AlやCu等の金属である共通電極17および個別電極19とで構成される。そして、共通電極17と個別電極19との間に配置された抵抗層15に電圧が印加されると、ジュール加熱によって抵抗層15が発熱する。
共通電極17は、主配線部17a,17dと、副配線部17bと、リード部17cとを備えている。共通電極17は、発熱部9を構成する複数の素子と、コネクタ31とを電気的に接続している。主配線部17aは、基板7の第1長辺7aに沿って延びている。副配線部17bは、基板7の第1短辺7cおよび第2短辺7dのそれぞれに沿って延びている。リード部17cは、主配線部17aから発熱部9を構成する複数の素子のそれぞれに向かって個別に延びている。また、主配線部17dは、基板7の第2長辺7bに沿って延びている。
個別電極19は、発熱部9と駆動IC11との間を電気的に接続している。具体的には、発熱部9を構成する素子は複数の群に分けられており、個別電極19は、各群を構成する発熱部9の各素子と、各群に対応した駆動IC11とをそれぞれ電気的に接続している。なお、駆動IC11については後述する。
第1接続電極21は、駆動IC11とコネクタ31との間を電気的に接続している。駆動IC11のそれぞれには複数の第1接続電極21が接続されており、これらの第1接続電極21はそれぞれ、異なる機能を有する1または複数の配線で構成されている。
グランド電極4は、個別電極19と、第1接続電極21と、共通電極17の主配線部17dとにより取り囲まれている。グランド電極4は、0~1Vのグランド電位に保持されている。
また、共通電極17、個別電極19、第1接続電極21およびグランド電極4の各電極層の上部には、コネクタ31と基板7(接続端子2)とを半田接続するための金属めっき層であるパッド部30(図8参照)が設けられる。パッド部30は、例えば、Auなどの金属材料で構成されている。なお、パッド部30は、Auの他、NiあるいはPdにより構成されてもよい。コネクタ31と基板7(接続端子2)との半田で接合した半田接合部は、封止部材12により覆われる。
接続端子2は、基板7の第2長辺7b側に設けられており、共通電極17、個別電極19、第1接続電極21およびグランド電極4とコネクタ31とを接続する。接続端子2はコネクタピン8に対応するように設けられており、コネクタ31を接続させる際には、それぞれ電気的に独立するように、コネクタピン8と接続端子2とが接続される。なお、接続端子2の上面(コネクタピン8との接触面)は、保護樹脂層(不図示)が設けられる。
第2接続電極26は、隣り合う駆動IC11を電気的に接続している。第2接続電極26は、第1接続電極21に対応するようにそれぞれ設けられており、各種信号を隣り合う駆動IC11に伝えている。
抵抗層15および各種電極は、例えば、下記のように形成することができる。各々を構成する材料を蓄熱層13上に、例えばスパッタリング法等の薄膜成形技術によって順次積層する。次に、積層体を従来周知のフォトエッチング等を用いて所定のパターンに加工することにより設けられる。このように、各種電極は、発熱部9に電気的に接続されており、その厚みは、例えば0.1~1μmとすることができる。
駆動IC11は、例えば、基板7の第1面7f側に配置されている。また、複数の駆動IC11は、駆動IC11ごとに割り当てられた、発熱部9の各素子と対応するように発熱部9の配列方向に沿って配置されている。駆動IC11は、個別電極19の他端部と第1接続電極21の一端部とに接続されており、外部より供給された電気信号に従い、発熱部9のそれぞれの素子を個別に発熱させるための電力を発熱部9に供給する。駆動IC11としては、例えば内部に複数のスイッチング素子を有する切替部材を用いることができる。
保護層25は、基板7の上面に形成された蓄熱層13上に配置され、発熱部9、共通電極17および個別電極19を被覆する部材である。より詳細には、保護層25は、基板7の縁、すなわち基板7の第1長辺7a、第1短辺7cおよび第2短辺7dから個別電極19の一部を覆うように設けられている。
保護層25は、発熱部9、共通電極17および個別電極19の被覆した領域を、大気中に含まれている水分等の付着による腐食、あるいは印画する記録媒体との接触による摩耗から保護する。保護層25は、SiN、SiO2、SiON、SiC、あるいはダイヤモンドライクカーボン等を用いて形成することができる。保護層25は、単層で構成されてもよいし、複数の層で構成されてもよい。
被覆層27は、基板7上において、共通電極17、個別電極19、第1接続電極21および保護層25を部分的に被覆するように設けられている。被覆層27は、被覆した領域を、大気との接触による酸化、あるいは大気中に含まれている水分等の付着による腐食から保護する。また、被覆層27は、保護層25と密着するように接触して保護層25の端部を被覆することで、保護層25が例えば発熱部9や各種電極等の保護対象から剥離する不具合の発生を抑制する。被覆層27は、例えばエポキシ系樹脂、ポリイミド系樹脂、あるいはシリコン系樹脂等の樹脂材料により構成される。かかる樹脂材料はいずれも、硬化して被覆層27が形成される前には流動性を有する。
被覆層27には、駆動IC11と接続される個別電極19、および第1接続電極21を露出させるための開口部(不図示)が形成されている。これらの配線は、開口部を介して駆動IC11に接続されている。また、駆動IC11は、個別電極19および第1接続電極21に接続された状態で、ハードコート29によって封止されている。それにより、駆動IC11、あるいは駆動IC11とこれらの電極との接続部を保護する。ハードコート29は、例えばエポキシ樹脂やシリコン樹脂等の樹脂により形成される。
<コネクタの構成>
図4~図7を用いて、コネクタの構成について説明する。図4は、実施形態に係るサーマルヘッド1を構成するコネクタ31の概略構成を示す斜視図である。図5は、実施形態に係るサーマルヘッド1を構成するコネクタ31の一部の概略構成を示す斜視図である。図6は、実施形態に係るサーマルヘッド1を構成するコネクタ31の概略構成を示す正面図である。図7は、実施形態に係るサーマルヘッド1を構成するコネクタ31の概略構成を示す背面図である。
図4~図7に示すように、コネクタ31は、複数のコネクタピン8と、複数のコネクタピン8を収容するハウジング10とを備えている。
コネクタピン8は、導電性を有する金属あるいは合金により形成される。コネクタピン8は、固定ピン8aと、可動ピン8bと、連結ピン8cと、引出ピン8dとを備えている。
コネクタピン8は、固定ピン8aと可動ピン8bとが連結ピン8cにより連結されており、連結ピン8cから引出ピン8dが引き出されている。そのため、固定ピン8aと、可動ピン8bと、連結ピン8cと、引出ピン8dとは一体的に形成されている。複数のコネクタピン8は、搬送方向S(図11参照)に直交する主走査方向に間隔をあけて配列されている。コネクタピン8同士は、互いに離間しており、隣り合うコネクタピン8は、電気的に絶縁されている。
固定ピン8aは、ヘッド基体3の基板7の上方に配置されており、接続端子2上に配置されている。可動ピン8bは、ヘッド基体3の基板7の下方に配置されており、固定ピン8aと可動ピン8bとで基板7を挟持している。可動ピン8bは、固定ピン8aよりも連結ピン8cから突出して配置されている。
連結ピン8cは、固定ピン8aと可動ピン8bとを連結しており、基板7の厚み方向に延びるように設けられている。引出ピン8dは、ヘッド基体3から離れる方向に引き出されており、ハウジング10に接合されている。コネクタ31とヘッド基体3とは、固定ピン8aと可動ピン8bとの間に、ヘッド基体3が挿入されることにより電気的、および機械的に接合されている。
ハウジング10は、箱形状をなしており、各コネクタピン8をそれぞれ電気的に独立された状態で収容する機能を有する。ハウジング10の開口部分には外部からケーブルを接続したソケットが挿通され、外部に設けられたケーブル等の着脱により、ヘッド基体3に電気を供給している。
ハウジング10は、上壁10aと、下壁10bと、側壁10cと、前壁10dと、支持部10eと、位置決め部10fとを備えている。ハウジング10は、上壁10aと、下壁10bと、側壁10cと、前壁10dとにより、コネクタピン8の引出ピン8d側に開口部分を形成している。
支持部10eは、側壁10cから基板7の下方へ向けて突出した状態で設けられており、支持部10eと基板7とは離間した状態で配置されている。また、支持部10eは、コネクタピン8よりもハウジング10から突出している。
位置決め部10fは、挿通されたヘッド基体3の位置決めを行う機能を有しており、コネクタピン8の連結ピン8cよりも基板7に近い側に配置されている。ハウジング10が位置決め部10fを備えることにより、コネクタピン8の連結ピン8cにヘッド基体3が突き当てられない構成となっている。
コネクタ31は、可動ピン8bが固定ピン8aよりも前方(Y軸方向)に突出した構成となっているので、コネクタ31が基板7に嵌め込まれる際、例えば、可動ピン8bが下方向(Z軸方向)に向かって変形する。これにより、基板7とコネクタピン8とが嵌合する。
<基板端部の構成>
図8を用いて、コネクタ31が嵌め込まれる基板端部の構成について説明する。図8は、実施形態に係る基板端部の構成例を示す断面図である。図9は、実施形態に係る基板7とコネクタ31とを嵌合する様子を示す側面図である。
図8に示すように、基板7の上部に蓄熱層13が設けられ、蓄熱層13の上部に抵抗層15が設けられ、抵抗層15の上部には個別電極19(電極層の一例)が設けられ、個別電極19の上部にはパッド部30が設けられている。個別電極19の上部に位置するパッド部30は、たとえば、Niで構成されるめっき層30bと、めっき層30bの上に積層されたAuで構成されるめっき層30aとを有する。
また、蓄熱層13の先端13Sは、断面視したときに、基板7の一端7edから離れて位置する。すなわち、基板7の端まで蓄熱層13は形成されておらず、基板端部の表面が一部露出した状態となる。このため、基板7が個片分割された際、蓄熱層13の鋭利な破断面が、基板7と嵌合するコネクタ31に向かって露出することがない。これにより、基板7とコネクタ31とが嵌合する際、蓄熱層13の鋭利な破断面とコネクタ31のコネクタピン8などの端子部とが接触し、基板7の端部7Tや蓄熱層13、コネクタ31が損傷するおそれがない。
また、蓄熱層13の端部13Tは、断面視したときに、基板7の一端に向かって薄くなっている。すなわち、蓄熱層13の端部13Tは、断面視したときに、基板7とコネクタ31の嵌合方向d(例えば、Y軸方向)に向かって先細りとなるように形成されている。このため、例えば、図9に示すように、基板7とコネクタ31とを嵌合させる際の抵抗を緩和できる。これにより、基板7やコネクタ31の損傷の発生をさらに防止できる。
また、蓄熱層13の端部13Tは、断面視したときに、蓄熱層13の表面13Hが蓄熱層13の先端13Sに向かって滑らかな曲線となるテーパー状である。このため、蓄熱層13の表面13Hが蓄熱層13の先端13Sに向かって単に直線状に傾斜させるよりも、蓄熱層13を基板7とコネクタ31とを嵌合させる際の抵抗をさらに緩和できる。これにより、基板7やコネクタ31の損傷の発生をさらに防止できる。
また、パッド部30は、蓄熱層13の端部13Tまで形成されている。より詳細には、パッド部30は、蓄熱層13の先端13Sに向かって滑らかな曲線となるテーパー状の部分まで形成されている。パッド部30が蓄熱層13のテーパー状の部分まで位置することにより、パッド部30の段差が蓄熱層13を基板7とコネクタ31とを嵌合させる際の抵抗成分となることを防止できる。
図10は、実施形態に係る基板7とコネクタ31との嵌合部の状態を側面から見た一部断面図である。
図10に示すように、基板7とコネクタ31とが嵌合した時に、嵌合方向dに対して垂直な方向に形成された電極層であるグランド電極4とコネクタ31との隙間に、グランド電極4とコネクタ31とを電気的に接続する接合部材23が充填される。すなわち、基板7とコネクタ31とが嵌合する面に対して垂直な方向(例えばZ軸方向に平行な方向)に形成される空間に、接合部材23が充填される。これにより、基板7とパッド部30との電気的な接続の信頼性を向上できる。
また、図10に示すように、基板7とコネクタ31とが嵌合した時に、嵌合方向dに対して垂直な方向に形成された基板7とコネクタ31との隙間に、パッド部30とコネクタ31(コネクタピン8)の接続部分を封止する封止部材12が充填される。すなわち、基板7とコネクタ31とが嵌合する面に対して垂直な方向(例えばZ軸方向に平行な方向)に形成される空間に、封止部材12が充填される。これにより、基板7とパッド部30との接合強度を向上できる。
<サーマルプリンタ>
次に、第1の実施形態に係るサーマルプリンタについて、図5を参照しつつ説明する。図11は、実施形態に係るサーマルプリンタ100を示す概略図である。
図5に示すサーマルプリンタ100は、上述のサーマルヘッド1と、搬送機構40と、プラテンローラ50と、電源装置60と、制御装置70とを備えている。サーマルヘッド1は、サーマルプリンタ100の筐体(不図示)に設けられた取付部材80の取付面80aに取り付けられている。なお、サーマルヘッド1は、搬送方向Sに直交する主走査方向に沿うようにして、取付部材80に取り付けられている。
搬送機構40は、駆動部(不図示)と、搬送ローラ43,45,47,49とを有している。搬送機構40は、感熱紙、インクが転写される受像紙等の記録媒体Pを矢印で示した搬送方向Sに沿うように、サーマルヘッド1の発熱部9上に配置された保護層25上に搬送する。駆動部は、搬送ローラ43,45,47,49を駆動させる機能を有しており、例えば、モータを用いることができる。搬送ローラ43,45,47,49は、例えば、ステンレス等の金属で構成された円柱状の軸体43a,45a,47a,49aを、ブタジエンゴム等で構成された弾性部材43b,45b,47b,49bによって被覆したものとすることができる。なお、記録媒体Pが例えばインクを転写させる受像紙等の場合には、記録媒体Pとサーマルヘッド1の発熱部9との間に、記録媒体Pとともにインクフィルム(不図示)を搬送するとよい。
プラテンローラ50は、記録媒体Pをサーマルヘッド1の発熱部9上に位置する保護層25上に押圧する機能を有する。プラテンローラ50は、主走査方向に沿って延びるように配置され、記録媒体Pを発熱部9上に押圧した状態で回転可能となるように両端部が支持固定されている。プラテンローラ50は、例えば、ステンレス等の金属で構成された円柱状の軸体50aを、ブタジエンゴム等で構成された弾性部材50bによって被覆したものとすることができる。
電源装置60は、上記のようにサーマルヘッド1の発熱部9を発熱させるための電流および駆動IC11を動作させるための電流を供給する機能を有している。制御装置70は、上記のようにサーマルヘッド1の発熱部9を選択的に発熱させるために、駆動IC11の動作を制御する制御信号を駆動IC11に供給する機能を有している。
サーマルプリンタ100は、プラテンローラ50によって記録媒体Pをサーマルヘッド1の発熱部9上に押圧しつつ、搬送機構40によって記録媒体Pを発熱部9上に搬送しながら、電源装置60および制御装置70によって発熱部9を選択的に発熱させることにより、記録媒体Pに所定の印画を行う。なお、記録媒体Pが受像紙等の場合は、記録媒体Pとともに搬送されるインクフィルム(不図示)のインクを記録媒体Pに熱転写することによって、記録媒体Pへの印画を行う。
<変形例>
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記の実施形態において、蓄熱層13の端部13Tは、断面視したときに、蓄熱層13の表面13Hが蓄熱層13の先端13Sに向かって滑らかな曲線となるテーパー状の構造となるように形成されている例を説明した(図8等参照)。しかしながら、この例には特に限定される必要はなく、蓄熱層13の表面13Hが蓄熱層13の先端13Sに向かって単に直線状に傾斜させた構造となるように形成されてもよい。
1 サーマルヘッド
2 接続端子
3 ヘッド基体
4 グランド電極
7 基板
8 コネクタピン
9 発熱部
10 ハウジング
11 駆動IC
12 封止部材
13 蓄熱層
14 接着部材
15 抵抗層
17 共通電極
18 樹脂層
19 個別電極
21 第1接続電極
23 接合部材
25 保護層
26 第2接続電極
27 被覆層
29 ハードコート
30 パッド部
31 コネクタ
40 搬送機構
50 プラテンローラ
60 電源装置
70 制御装置
80 取付部材
90 放熱板
100 サーマルプリンタ
P 記録媒体

Claims (6)

  1. 基板と、
    前記基板の上に位置する蓄熱層と、
    前記蓄熱層の上に位置する抵抗体層と、
    前記抵抗体層の上に位置する電極層と、
    前記電極層の上に位置するパッド部と、
    前記基板の一端に嵌め合されたコネクタとを備え、
    断面視したときに、前記蓄熱層の先端が前記基板の一端から離れて位置し、
    前記蓄熱層の端部を断面視したときに、前記抵抗体層と前記電極層と前記パッド部とが積層された箇所のうち、前記一端とは反対側の箇所に対応する前記端部の厚みが最も厚く、前記一端に向かって薄くなっている
    サーマルヘッド。
  2. 前記蓄熱層の端部が、断面視したときに、蓄熱層の表面が前記蓄熱層の先端に向かって滑らかな曲線となるテーパー状である
    請求項に記載のサーマルヘッド。
  3. 前記パッド部が前記蓄熱層の前記テーパー状の部分まで位置する
    請求項に記載のサーマルヘッド。
  4. 前記電極層と前記コネクタとを電気的に接続する接合部材をさらに備え、
    前記基板と前記コネクタとが嵌合した時に、
    嵌合方向に対して垂直な方向に形成された前記電極層と前記コネクタとの隙間に、前記接合部材が充填される
    請求項に記載のサーマルヘッド。
  5. 前記パッド部と前記コネクタとの接続部分を封止する封止部材をさらに備え、
    前記基板と前記コネクタとが嵌合した時に、
    嵌合方向に対して垂直な方向に形成された前記基板と前記コネクタとの隙間に、前記封止部材が充填される
    請求項に記載のサーマルヘッド。
  6. 請求項1~のいずれか1つに記載のサーマルヘッドを備えるサーマルプリンタ。
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