JP7261934B2 - 電気加熱式担体及び排気ガス浄化装置 - Google Patents

電気加熱式担体及び排気ガス浄化装置 Download PDF

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Description

本発明は、電気加熱式担体及び排気ガス浄化装置に関する。
電気加熱触媒(EHC)に用いられるセラミックス担体として、下記の特許文献1には、PTC特性を有する担体を用いること、より具体的にはアルカリ系原子を含むホウケイ酸塩で構成されるマトリックスを用いることが開示されている。PTC特性とは、温度が高くなるにつれて電気抵抗が上昇する特性である。PTC特性を有する担体を用いることで、通電加熱時に電流が集中して流れることによる局所的な発熱に起因する偏った温度分布を改善することが図られている。
一般的に、EHCには、セラミックス担体に電圧を印加するための電極が設けられる。電極は、セラミックス担体の外周壁上に設けられた電極層と、その電極層から起立するように設けられた円柱状の電極端子とが含まれる。下記の特許文献2には、円柱状のセラミックス体からなる電極端子に金属体を接合することが開示されている。
特開2019-012682号公報 特許第5862630号公報
本発明者らの検討の結果、電極端子が円柱状であると、より具体的には電極端子の断面の形状が円形であると、電極端子の表面積が小さく電流密度が高くなるため、セラミックス担体の通電加熱時に所望する電流が流せない課題があることが分かった。電極端子の径を大きくすれば接続部の接続面積を大きくできるが、金属電極が大きくなることで電気加熱式担体の車輛への搭載性が悪化する。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的の一つは、通電加熱時に所望する電流を流すことができる電極端子を有する電気加熱式担体及び排気ガス浄化装置を提供することである。
本発明に係る電気加熱式担体の一態様は、外周壁と、外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで貫通して流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有する柱状のハニカム構造体と、ハニカム構造体に電圧を印加するための柱状の電極端子とを備え、電極端子には、金属電極と接続されるための接続部が設けられており、接続部の径が30mm以下であり、電極端子の長さ方向に直交する面における接続部の少なくとも一部の断面の円形度が0.95以下であり、断面の形状が、切り欠きを有する円形状であるか又は凸部を有する円形状である
本発明に係る排気ガス浄化装置の一態様は、上述の電気加熱式担体と、電気加熱式担体の電極端子と接続された金属電極と、電気加熱式担体を保持する金属製の缶体とを備える。
本発明によれば、通電加熱時に所望する電流を流すことができる電極端子を有する電気加熱式担体及び排気ガス浄化装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における電気加熱式担体を示す斜視図である。 図1の電気加熱式担体のセルの延伸方向に直交する断面図である。 図2の電極端子を拡大して示す拡大断面図である。 図3の接続部の第1態様を示す説明図である。 図3の接続部の第2態様を示す説明図である。 図3の接続部の第3態様を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る排気ガス浄化装置を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。本発明は各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
<電気加熱式担体>
図1は本発明の実施の形態における電気加熱式担体1を示す斜視図であり、図2は図1の電気加熱式担体1のセルの延伸方向に直交する断面図であり、図3は図2の電極端子を拡大して示す拡大断面図である。
図1~図3に示すように、本実施の形態の電気加熱式担体1は、ハニカム構造体2、一対の電極3a,3bを有している。
(1.ハニカム構造体)
ハニカム構造体2は、柱状の構造体であり、外周壁20と、外周壁20の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで貫通して流路を形成する複数のセル21aを区画形成する隔壁21とを有する。
ハニカム構造体2は、セラミックスで構成されており、当該セラミックスとしては、アルカリ系原子を含むホウケイ酸塩を用いることができる。当該アルカリ系原子としては、例えば、Na、Mg、K、Ca、Li、Be、Sr、Cs、およびBaなどが挙げられる。ホウケイ酸塩は、アルカリ金属原子を1種または2種以上含んでいてもよく、アルカリ土類金属原子を1種または2種以上含んでいてもよく、これらの組み合わせを含んでいてもよい。アルカリ系原子として、より好ましくは、Na、Mg、K、またはCaである。
詳細は後述するが、ハニカム構造体2は、上述のアルカリ系原子を含むホウケイ酸塩から構成されるマトリックスと、導電性フィラーから構成されるドメインとを有してもよい。マトリックスは、ハニカム構造体2の母材となる部位である。なお、マトリックスは、非晶質であってもよいし、結晶質であってもよい。このような構成によれば、EHCへの通電加熱時に電気抵抗を支配する領域が、母材であるマトリックスとなる。マトリックスは、SiC材質と比べて電気抵抗率の温度依存性が小さく、かつ、電気抵抗率がPTC特性(温度が高くなるにつれて電気抵抗が上昇する特性)を示す。
ホウケイ酸塩において、アルカリ系原子の合計含有量は、10質量%以下であってもよい。より好ましくは5質量%以下であってもよく、2質量%以下であってもよい。このような構成によれば、マトリックスを低電気抵抗化させやすくなり、マトリックスの電気抵抗率が、よりPTC特性を示すようになる。また、酸化雰囲気での焼成時におけるハニカム構造体2の表面側へのアルカリ系原子の偏析による絶縁性ガラス被膜の形成を抑制することができる。下限については、特に限定はないが、アルカリ系原子の合計含有量は、0.01質量%以上であってもよく、0.2質量%以上であってもよい。アルカリ系原子は、導電性フィラーの酸化抑制のために、意図的に添加されてもよい。また、ハニカム構造体2の原料から比較的混入しやすい元素であるため、完全に除去するには製造工程を複雑化してしまうため、通常は、上記の範囲内で含まれる。なお、ハニカム構造体2において、原料として、アルカリ系原子を含むホウケイ酸ガラスを使用せずに、ホウ酸を用いることで、アルカリ系原子を低減することも可能である。
ここで、「アルカリ系原子の合計含有量」とは、ホウケイ酸塩がアルカリ系原子を1種含む場合には、その1種のアルカリ系原子の質量%を示す。また、ホウケイ酸塩がアルカリ系原子を複数種含む場合には、その複数の各アルカリ系原子の各含有量(質量%)との合計の含有量(質量%)を示す。
ホウケイ酸塩を構成する、B(ホウ素)原子、Si(シリコン)原子、O(酸素)原子のぞれぞれの含有量としては、例えば、以下の範囲であることが好ましい。ホウケイ酸塩におけるB原子の含有量は、0.1質量%以上5質量%以下である。ホウケイ酸塩におけるSi原子の含有量は、5質量%以上40質量%以下である。ホウケイ酸塩におけるO原子の含有量は、40質量%以上85質量%以下である。このような構成によれば、ハニカム構造体2において、PTC特性を示しやすくすることができる。
ホウケイ酸塩としては、アルミノホウケイ酸塩などを用いることができる。このような構成によれば、電気抵抗率の温度依存性が小さく、かつ、電気抵抗率がPTC特性を示す、または、電気抵抗率の温度依存性が抑制されたハニカム構造体2を得ることができる。アルミノホウケイ酸塩におけるAl原子の含有量は、例えば、0.5質量%以上10質量%以下であってよい。
上述したホウケイ酸塩における各原子の他にマトリックスを構成するホウケイ酸塩に含まれる原子としては、例えば、Fe、Cなどが挙げられる。上述した各原子のうち、アルカリ系原子、Si、O、Alの含有量については、電子線マイクロアナライザ(EPMA)分析装置を用いて測定することができる。上述した各原子のうち、Bの含有量については、誘導結合プラズマ(ICP)分析装置を用いて測定することができる。ICP分析によると、ハニカム構造体2全体におけるB含有量が測定されるため、得られた測定結果は、ホウケイ酸塩におけるB含有量に換算される。
ハニカム構造体2が、マトリックスと導電性フィラーとを有していると、マトリックスの電気抵抗率と導電性フィラーの電気抵抗率との足し合わせによってハニカム構造体2全体の電気抵抗率が決定される。このため、導電性フィラーの導電性、導電性フィラーの含有量を調整することで、ハニカム構造体2の電気抵抗率の制御が可能になる。導電性フィラーの電気抵抗率は、PTC特性、NTC特性(温度が高くなるにつれて電気抵抗が小さくなる特性)のいずれを示してもよいし、電気抵抗率の温度依存性がなくてもよい。
導電性フィラーは、Si原子を含んでいてもよい。このような構成によれば、ハニカム構造体2の形状安定性を向上させることが可能である。
Si原子を含む導電性フィラーとしては、例えば、Si粒子、Fe-Si系粒子、Si-W系粒子、Si-C系粒子、Si-Mo系粒子、Si-Ti系粒子などが挙げられる。これらは1種または2種以上を併用することができる。
Si粒子は、ドーパントによりドープされているSi粒子であってもよい。ドーパントとしては、ホウ素(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、窒素(N)、リン(P)、ヒ素(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等が挙げられる。ドーパント濃度としては、1×1016~5×1020個/cm3という範囲でケイ素粒子中にドーパントとして含まれてもよい。ここで、一般に、Si粒子中のドーパントの濃度が高くなるとハニカム構造体2の体積抵抗率が下がり、Si粒子中のドーパントの濃度が低くなるとハニカム構造体2の体積抵抗率が上がる。ハニカム構造体2に含まれるケイ素粒子におけるドーパント量は、5×1016~5×1020個/cm3であるのが好ましく、5×1017~5×1020個/cm3であるのがより好ましい。
ハニカム構造体2に含まれるSi粒子中のドーパントは同族元素であれば、カウンタードーピングの影響を受けずに導電性を発現できるため、複数の種類の元素を含んでいてもよい。また、ドーパントが、B及びAlからなる群から選択される一種または二種であるのがより好ましい。また、N及びPからなる群から選択される一種または二種であるのも好ましい。
ハニカム構造体2がマトリックスと導電性フィラーとを有する場合、ハニカム構造体2は、マトリックスと導電性フィラーとを合計で50vol%以上含有する構成であってもよい。
ハニカム構造体2の電気抵抗上昇率は、1×10-8~5×10-4Ω・m/Kであるのが好ましい。ハニカム構造体2の電気抵抗上昇率が1×10-8Ω・m/K以上であると、通電加熱時の温度分布の抑制がしやすくなる。ハニカム構造体2の電気抵抗上昇率が5×10-4Ω・m/K以下であると、通電加熱時の抵抗変化を小さくすることができる。ハニカム構造体2の電気抵抗上昇率が5×10-8~1×10-4Ω・m/Kであるのがより好ましく、1×10-7~1×10-4Ω・m/Kであるのが更により好ましい。ハニカム構造体2の電気抵抗上昇率は、まず、四端子法により、50℃及び400℃での2点の電気抵抗率を測定し、400℃の電気抵抗率から50℃の電気抵抗率を引き算して導出した値を、400℃と50℃の温度差350℃で割り算して電気抵抗上昇率を算出することで求めることができる。
ハニカム構造体2の外形は柱状である限り特に限定されず、例えば、底面が円形の柱状(円柱形状)、底面がオーバル形状の柱状、底面が多角形(四角形、五角形、六角形、七角形、八角形等)の柱状等の形状とすることができる。また、ハニカム構造体2の大きさは、耐熱性を高める(外周壁の周方向に入るクラックを抑制する)という理由により、底面の面積が2000~20000mm2であることが好ましく、5000~17000mm2であることがより好ましい。
ハニカム構造体2は、導電性を有する。ハニカム構造体2は、通電してジュール熱により発熱可能である限り、電気抵抗率については特に制限はないが、1×10-5~2Ω・mであることが好ましく、5×10-5~1Ω・mであることがより好ましく、1×10-4~0.5Ω・mであることが更により好ましい。本発明において、ハニカム構造体2の電気抵抗率は、四端子法により25℃で測定した値とする。
セル21aの延伸方向に垂直な断面におけるセルの形状に制限はないが、四角形、六角形、八角形、又はこれらの組み合わせであることが好ましい。これ等のなかでも、四角形及び六角形が好ましい。セル形状をこのようにすることにより、ハニカム構造体2に排気ガスを流したときの圧力損失が小さくなり、触媒の浄化性能が優れたものとなる。構造強度及び加熱均一性を両立させやすいという観点からは、四角形が特に好ましい。
セル21aを区画形成する隔壁21の厚みは、0.1~0.3mmであることが好ましく、0.1~0.2mmであることがより好ましい。隔壁21の厚みが0.1mm以上であることで、ハニカム構造体2の強度が低下するのを抑制可能である。隔壁21の厚みが0.3mm以下であることで、ハニカム構造体2を触媒担体として用いて、触媒を担持した場合に、排気ガスを流したときの圧力損失が大きくなるのを抑制できる。本発明において、隔壁21の厚みは、セル21aの延伸方向に垂直な断面において、隣接するセル21aの重心同士を結ぶ線分のうち、隔壁21を通過する部分の長さとして定義される。
ハニカム構造体2は、セル21aの流路方向に垂直な断面において、セル密度が40~150セル/cm2であることが好ましく、60~100セル/cm2であることがより好ましい。セル密度をこのような範囲にすることにより、排気ガスを流したときの圧力損失を小さくした状態で、触媒の浄化性能を高くすることができる。セル密度が40セル/cm2以上であると、触媒担持面積が十分に確保される。セル密度が150セル/cm2以下であるとハニカム構造体2を触媒担体として用いて、触媒を担持した場合に、排気ガスを流したときの圧力損失が大きくなりすぎることが抑制される。セル密度は、外周壁20部分を除くハニカム構造体2の一つの底面部分の面積でセル数を除して得られる値である。
ハニカム構造体2の外周壁20を設けることは、ハニカム構造体2の構造強度を確保し、また、セル21aを流れる流体が外周壁20から漏洩するのを抑制する観点で有用である。具体的には、外周壁20の厚みは好ましくは0.1mm以上であり、より好ましくは0.15mm以上、更により好ましくは0.2mm以上である。但し、外周壁20を厚くしすぎると高強度になりすぎてしまい、隔壁21との強度バランスが崩れて耐熱衝撃性が低下することから、外周壁20の厚みは好ましくは1mm以下であり、より好ましくは0.7mm以下であり、更により好ましくは0.5mm以下である。ここで、外周壁20の厚みは、厚みを測定しようとする外周壁20の箇所をセルの延伸方向に垂直な断面で観察したときに、当該測定箇所における外周壁20の接線に対する法線方向の厚みとして定義される。
隔壁21は、気孔率が30%以下であることが好ましい。隔壁21の気孔率が30%以下であると、キャニング時に破損する恐れが低減される。隔壁21の気孔率は20%以下であることがより好ましく、10%以下であるのが更により好ましい。気孔率は、隔壁13のSEM観察画像を気孔と気孔以外(具体的にはセラミックス材料部分)とを二値化して算出した値である。ハニカム構造体2を触媒担体として用いて、隔壁21に触媒を担持した場合に、隔壁21と触媒との剥離を抑制するために、隔壁21は、気孔率が0.1%以上であることが好ましく、1%以上であることが好ましく、2%以上であることがより好ましく、5%以上であることが更により好ましい。
(2.電極及び金属電極)
ハニカム構造体2には、ハニカム構造体2に電圧を印加するための柱状の電極端子31a,31bが設けられている。電極端子31a,31bは、外周壁20の表面に対して起立するように設けられている。電極端子31a,31bは、ハニカム構造体2の中心軸を挟んで対向するように配設されている。しかしながら、ハニカム構造体2の周方向に係る電極端子31a,31bの配置位置は任意である。
図1に示すように、セル21aの延伸方向に伸びるように外周壁20上に設けられた一対の電極層30a,30bと、電極層30a,30b上に設けられた電極端子31a,31bと、を有する電極3a,3bを電気加熱式担体1が有してもよい。
電極層30a,30bは導電性を有する材料で形成される。電極層30a,30bは、酸化物セラミック、金属若しくは金属化合物と酸化物セラミックとの混合物、又はカーボンであることが好ましい。金属として、単体金属又は合金のいずれでもよく、例えばシリコン、アルミニウム、鉄、ステンレス、チタン、タングステン、Ni-Cr合金などを好適に用いることができる。金属化合物として、酸化物セラミック以外の物であって、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属珪化物、金属ホウ化物、複合酸化物等が挙げられ、例えばFeSi2、CrSi2、アルミナ、シリカ、酸化チタンなどを好適に用いることができる。金属と金属化合物は、いずれも、単独一種でもよく、二種以上を併用しても良い。酸化物セラミックとしては、具体的には、ガラス、コージェライト、ムライトなどがある。ガラスは、B、Mg、Al、Si、P、Ti及びZrからなる群から選択される少なくとも一種の成分からなる酸化物を更に含んでも良い。上記群より選択される少なくとも一種を更に含んでいると、電極層30a,30bの強度がより向上する点でより好ましい。
電極層30a,30bの形成領域に特段の制約はないが、ハニカム構造体2の均一発熱性を高めるという観点からは、各電極層30a,30bは外周壁20の表面上で外周壁20の周方向及びセルの延伸方向に帯状に延設することが好ましい。具体的には、各電極層30a,30bは、ハニカム構造体2の両底面間の80%以上の長さに亘って、好ましくは90%以上の長さに亘って、より好ましくは全長に亘って延びていることが、電極層30a,30bの軸方向へ電流が広がりやすいという観点から望ましい。
各電極層30a,30bの厚みは、0.01~5mmであることが好ましく、0.01~3mmであることがより好ましい。このような範囲とすることにより均一発熱性を高めることができる。各電極層30a,30bの厚みが0.01mm以上であると、電気抵抗が適切に制御され、より均一に発熱することができる。5mm以下であると、キャニング時に破損する恐れが低減される。各電極層30a,30bの厚みは、厚みを測定しようとする電極層の箇所をセルの延伸方向に垂直な断面で観察したときに、各電極層30a,30bの外面の当該測定箇所における接線に対する法線方向の厚みとして定義される。
電極層30a,30bの電気抵抗率については特に制限はないが、1×10-7~5×10-1Ω・mであることが好ましい。電極層30a,30bの電気抵抗率が5×10-1Ω・m以下であると、通電加熱時の抵抗を小さくすることができる。電極層30a,30bの電気抵抗率は、5×10-7~2.5×10-1Ω・mであることがより好ましく、1×10-6~1.25×10-1Ω・mであることが更により好ましい。本発明において、電極層30a,30bの電気抵抗率は、四端子法により25℃で測定した値とする。
図1において、電極端子31a,31bは、電極層30a,30bの表面から起立するように設けられており、電気的に電極層30a,30bに接合されている。これにより、電極端子31a,31bに電圧を印加するとジュール熱によりハニカム構造体2を発熱させることが可能である。このため、ハニカム構造体2はヒーターとしても好適に用いることができる。印加する電圧は12~900Vが好ましく、48~600Vがより好ましいが、印加する電圧は適宜変更可能である。なお、電極層30a,30bを省略してもよい。電極層30a,30bを省略する場合は、電極端子31a,31bは、ハニカム構造体2の外周壁20の表面から起立するように設けられる。
(3.電極端子)
電極端子31a,31bの大きさは、限定的ではないが、例えば、両端面の面積が10~800mm2であり、電極端子31a,31bが起立する方向の長さが10~100mmの柱状に形成することができる。電極端子31a,31bの長さ方向31Lに直交する面における電極端子31a,31bの断面積は、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに一様であってもよいが、長さ方向31Lに変化してもよい。ハニカム構造体2側の電極端子31a,31bの端部(基部)の断面積を電極端子31a,31bの先端側における断面積よりも広くしてもよい。また、電極端子31a,31bは、少なくとも電極端子31a,31bの基部において、ハニカム構造体2から離れるにつれて電極端子31a,31bの断面積が電極端子31a,31bの底面積(ハニカム構造体2側の端面(底面)の面積)から徐々に(連続的又は段階的に)減少する形状を有していてもよい。例えば電極端子31a,31bの基部を円錐台形状としてもよい。電極端子31a,31bの両端面の面積は互いに異なっていてもよい。
電極端子31a,31bの材質は、セラミックスまたはカーボンで構成されている。より好ましくは、セラミックスであってよい。電極端子31a,31bの材質がセラミックスであると、ハニカム構造体2への電気的な接続が可能となる。また、電極端子31a,31bの先端に金属端子がそれぞれ接合されていてもよい。セラミックスまたはカーボン製の電極端子と金属端子との接合は、かしめ加工、溶接、導電性接着剤等により行うことができる。金属端子の材質としては、鉄合金やニッケル合金等の導電性金属を採用することができる。
電極端子31a,31bを構成するセラミックスとしては、限定的ではないが、炭化珪素(SiC)が挙げられ、珪化タンタル(TaSi2)及び珪化クロム(CrSi2)等の金属珪化物等の金属化合物が挙げられ、更には、一種以上の金属を含む複合材(サーメット)を挙げることができる。サーメットの具体例としては、金属珪素と炭化珪素の複合材、珪化タンタルや珪化クロム等の金属珪化物と金属珪素と炭化珪素の複合材、更には上記の一種又は二種以上の金属に熱膨張低減の観点から、アルミナ、ムライト、ジルコニア、コージェライト、窒化珪素及び窒化アルミ等の絶縁性セラミックスを一種又は二種以上添加した複合材が挙げられる。電極端子31a,31bを構成するカーボンとしては、カーボンを主成分とすることが好ましい。カーボンを主成分とするとは、電極端子31a,31bを構成する全成分に対してカーボンの含有量が50質量%以上であることを意味する。カーボンの含有量は、より好ましくは、80質量%以上であり、更により好ましくは90質量%以上である。電極端子の材質は、電極層の材質と同質のものを用いてもよい。
(4.金属電極及び電極端子の接続部)
各電極端子31a,31bには、金属電極4a,4bがそれぞれ接続されている。図3に特に示すように、各電極端子31a,31bには、金属電極4a,4bと接続されるための接続部32が設けられている。金属電極4a,4bは、例えば、キャップ状の形状を有している。換言すると、金属電極4a,4bは、円形の天板40と、天板40の外縁から天板40の板厚方向に突出された周壁41とを有している。金属電極4a,4bは電極端子31a,31bの上部に被せられている。本実施の形態の接続部32は、電極端子31a,31bの上部に設けられた柱状部分と理解できる。
接続部32の外面と金属電極4a,4bの内面とは全体的に互いに密着されていてもよいが、接続部32の周方向に係る少なくとも一部において接続部32の外面と金属電極4a,4bの内面との間に隙間31Gが設けられていてもよい。金属電極4a,4bと電極端子31a,31bとの間には例えば導電性のろう材等からなる接合材料が設けられ、その導電性の接合材料により、金属電極4a,4bと電極端子31a,31bとを接合することができる。
本実施の形態の接続部32の径は、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに一様である。しかしながら、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに沿って接続部32の径が変化していてもよい。
接続部32の径は、30mm以下である。径が30mm以下であることで、電気加熱式担体1の車輛への搭載性が悪化することを避けることができる。接続部抵抗を低くするとの観点から、接続部32の径は、5mm以上であることが好ましく、10mm以上であることがより好ましく、15mm以上であることが更により好ましい。後述のように、実施の形態では接続部32の少なくとも一部の断面の形状が非円形(非真円形)とされる。接続部32の径とは、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに直交する面31Sにおける接続部32の断面における最小包含円の直径である。最小包含円とは、断面を包含する最小の仮想円(真円)である。電極端子31a,31bの長さ方向31Lに沿って接続部32の径が変化している場合は、最も大きな値を接続部32の径とする。
ここで、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに直交する面31Sにおける接続部32の断面が円形(真円)であるとき、電極端子31a,31bの接続部32の表面積が小さく電流密度が高くなるため、電気加熱式担体1の通電加熱時に所望する電流が流せないことがある。本実施の形態では、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに直交する面31Sにおける接続部32の少なくとも一部の断面の円形度が0.95以下とされている。円形度が0.95以下であることで、接続部32の断面が円形である場合と比較して、接続部32の表面積を大きくでき電流密度を下げることができる。これによって、より確実に電気加熱式担体1の通電加熱時に所望する電流を流すことができる。円形度は、0.9以下であることがより好ましい。電極端子31a,31bの製造容易性及び強度の観点から、接続部32の断面の円形度は0.3以上であることが好ましく、0.5以上がより好ましい。
なお、円形度は、以下の式(1)により求めることができる。
円形度=4π×A/P2・・・(1)
式(1)において、Aは電極端子31a,31bの長さ方向31Lに直交する面31Sにおける接続部32の断面の面積であり、Pはその断面の周囲長である。仮に断面が真円であるとすると、円形度の値は1となる。断面の形状が複雑になるほど、円形度が低くなり、接続部32の表面積が増える。
次に、図4~図6を参照しながら接続部32の断面の具体例について説明する。図4は図3の接続部32の第1態様を示す説明図であり、図5は図3の接続部32の第2態様を示す説明図であり、図6は図3の接続部32の第3態様を示す説明図である。
接続部32の断面の円形度を0.95以下とする方法は任意である。接続部32の断面の形状は、図4に示すように楕円とされてもよいし、図5に示すように切り欠き32aを有する円形状としてもよいし、図6に示すように凸部32bを有する円形状としてもよいし、さらに複雑な形状であってもよい。図4~図6では、楕円形状、切り欠き32a及び凸部32bを理解しやすいように表している。接続部32の断面の形状は、図4~図6の形状そのものに限定されない。
図4に示すように接続部32の断面の形状が楕円とされるとき、短軸と長軸との比(短軸/長軸)を0.5以上とすることが好ましい。短軸と長軸との比を0.5以上とすることで、接続部32の強度を保つことができる。ここでいう楕円とは、図4(a)に示すような数学的な楕円に限定されるものではなく、図4(b)~(d)に示すような角部を有しない凸状の曲線のみからなる形状も含む。楕円は、互いに直交する2つの対称軸のそれぞれを中心に線対称な形状と理解することもできる。真円は楕円に含まれない。長軸とは、互いに直交する2つの対称軸のうち、より長い対称軸を指し、短軸とは互いに直交する2つの対称軸のうち、より短い対称軸を指す。なお、短軸と長軸との比は、楕円であることから、1未満であり、好ましくは、0.95以下である。
図5に示すように接続部32の断面の形状が切り欠き32aを有する円形状とされるとき、限定はされないが、切り欠き32aを、三角形状(図5(a)参照)、矩形状(図5(b)参照)、又は円形状(図5(c)参照)とすることができる。図5の(a)~(c)では接続部32の断面に1つの切り欠き32aが設けられるように示しているが、切り欠き32aの数及び配置は任意である。同様に、切り欠き32aの大きさも任意である。
図6に示すように接続部32の断面の形状が凸部32bを有する円形状とされるとき、限定はされないが、凸部32bを、三角形状(図6(a)参照)、矩形状(図6(b)参照)、又は円形状(図6(c)参照)とすることができる。図6の(a)~(c)では接続部32の断面に1つの凸部32bが設けられるように示しているが、凸部32bの数及び配置は任意である。同様に、凸部32bの大きさも任意である。
図4~図6に示す各態様を組み合わせて実施してもよい。例えば、接続部32の断面は、切り欠き32a及び凸部32bの少なくとも一方を有する楕円形であってもよい。接続部32の断面の形状は、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに一様であってもよいし変化していてもよい。例えば、電極端子31a,31bの長さ方向31Lに関して、接続部32の全長にわたって切り欠き32a又は凸部32bが延在されていてもよいし、接続部32の一部に切り欠き32a又は凸部32bが設けられていてもよい。
<触媒体>
電気加熱式担体1に触媒を担持することにより、電気加熱式担体1を触媒体として使用することができる。複数のセル21aの流路には、例えば、自動車排気ガス等の流体を流すことができる。触媒としては、例えば、貴金属系触媒又はこれら以外の触媒が挙げられる。貴金属系触媒としては、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)といった貴金属をアルミナ細孔表面に担持し、セリア、ジルコニア等の助触媒を含む三元触媒や酸化触媒、又は、アルカリ土類金属と白金を窒素酸化物(NOx)の吸蔵成分として含むNOx吸蔵還元触媒(LNT触媒)が例示される。貴金属を用いない触媒として、銅置換又は鉄置換ゼオライトを含むNOx選択還元触媒(SCR触媒)等が例示される。また、これらの触媒からなる群から選択される2種以上の触媒を用いてもよい。なお、触媒の担持方法についても特に制限はなく、従来、ハニカム構造体に触媒を担持する担持方法に準じて行うことができる。
<電気加熱式担体の製造方法>
次に、本発明に係る電気加熱式担体を製造する方法について例示的に説明する。本発明の電気加熱式担体の製造方法は一実施形態において、電極端子付き未焼成ハニカム構造体を得る工程A1と、電極端子付き未焼成ハニカム構造体を焼成して電極端子付きハニカム構造体を得る工程A2とを含む。また、他の実施形態としては、電極層形成用ペースト、電極端子形成用ペーストを仮焼成後に、ハニカム構造体に貼り付けてもよい。また、カーボンで構成された電極端子については、カーボン製の電極端子をハニカム構造体に貼り付けてもよい。
工程A1は、ハニカム構造体の前駆体である柱状のハニカム成形体を作製し、ハニカム成形体の側面に電極層形成ペーストを塗布して、電極層形成ペースト付き未焼成ハニカム構造体を得た後、電極層形成ペースト上に電極端子を設けて電極端子付き未焼成ハニカム構造体を得る工程である。
ハニカム成形体の作製としては、まず、ホウ酸と、Si原子を含む導電性フィラーと、カオリンとを混合する。あるいは、アルカリ系原子を含むホウケイ酸塩と、Si原子を含む導電性フィラーと、カオリンとを混合する。ホウケイ酸塩は、繊維状、粒子状などの形状を有してもよく、混合物の押し出し性が向上するため、繊維状であるのが好ましい。当該混合物において、電気抵抗率の温度依存性が小さいハニカム構造体2を得やすくするために、ホウ酸の質量比を、4以上8以下とするのが好ましい。ホウケイ酸塩に含まれるホウ素の含有量は、後述する焼成温度を高くすることで増加させることができる。ケイ酸塩にドープされるホウ素量を多くするほど、ハニカム構造体2の電気抵抗をより低下させることができる。
次に、当該混合物に、バインダ及び水を加える。バインダとしては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロポキシルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール等を挙げることができる。また、バインダの含有量は、例えば、2質量%程度とすることができる。
次に、得られた成形原料を混練して坏土を形成した後、坏土を押出成形してハニカム成形体を作製する。押出成形に際しては、所望の全体形状、セル形状、隔壁厚み、セル密度等を有する口金を用いることができる。次に、得られたハニカム成形体について、乾燥を行うことが好ましい。ハニカム成形体の中心軸方向長さが、所望の長さではない場合は、ハニカム成形体の両底部を切断して所望の長さとすることができる。乾燥後のハニカム成形体を柱状ハニカム乾燥体と呼ぶ。
次に、電極層を形成するための電極層形成ペーストを調合する。電極層形成ペーストは、炭化珪素及びシリコンを、質量比20:80で混合し、バインダ及び水と混合することで作製することができる。電極層形成原料に含まれる炭化珪素粉末として、平均粒子径が3~50μmの粉末を用いることが好ましい。炭化珪素粉末の平均粒子径が、3μm未満であると、界面が多くなり高抵抗となる傾向にある。また、炭化珪素粉末の平均粒子径が、50μm超であると、低強度となり、耐熱衝撃性に劣る傾向にある。
次に、得られた電極層形成ペーストを、ハニカム成形体(典型的には柱状ハニカム乾燥体)の側面に塗布し、電極層形成ペースト付き未焼成ハニカム構造体を得る。電極層形成ペーストをハニカム成形体に塗布する方法については、公知のハニカム構造体の製造方法に準じて行うことができる。
ハニカム構造体の製造方法の変更例として、工程A1において、電極層形成ペーストを塗布する前に、ハニカム成形体を一旦焼成してもよい。すなわち、この変更例では、ハニカム成形体を焼成して柱状ハニカム焼成体を作製し、当該柱状ハニカム焼成体に、電極層形成ペーストを塗布する。
次に、電極端子を形成するための電極端子形成材料を調合する。電極端子形成材料は、電極端子の要求特性に応じて配合したセラミックス粉末に各種添加剤を適宜添加して混練することでできる。次に、調合・混錬した電極端子形成材料を、プレス成型にて所定形状に形成し、乾燥及び/又は焼成を行う。電極端子は乾燥時及び/又は焼成時の収縮により変形するので、乾燥後及び/又は焼成後に切断及び/又は研磨加工を行うことが好ましい。電極端子に切り欠き又は凸部を形成する方法としては、電極端子を形成する型に予め切り欠き又は凸部を設けておいてもよいし、乾燥及び/又は焼成後に研削加工を行ってもよい。ハニカム構造体上の電極層の表面から起立するように設ける方法については、電極層形成ペーストを用いることができる。
工程A2では、電極端子付き未焼成ハニカム構造体を焼成して、電極端子付きハニカム構造体を得る。焼成条件は、不活性ガス雰囲気下または大気雰囲気下、大気圧以下、焼成温度1150~1350℃、焼成時間0.1~50時間とすることができる。なお、焼成雰囲気は、例えば、不活性ガス雰囲気、焼成時圧力は、常圧などとすることができる。ハニカム構造体2の電気抵抗を低下させるためには、酸化防止の観点から残存酸素を低減することが好ましく、焼成時の雰囲気内を1.0×10-4Pa以上の高真空にした後に不活性ガスをパージして焼成することが好ましい。不活性ガス雰囲気としては、N2ガス雰囲気、ヘリウムガス雰囲気、アルゴンガス雰囲気などが挙げられる。焼成を行う前に、電極端子形成ペースト付き未焼成ハニカム構造体を乾燥してもよい。また、焼成の前に、バインダ等を除去するため、脱脂を行ってもよい。このようにして、電極端子が電極層に電気的に接続された電気加熱式担体が得られる。
<排気ガス浄化装置>
次に、図7は、本発明の実施形態に係る排気ガス浄化装置を示す説明図である。上述した本発明の実施形態に係る電気加熱式担体1は、排気ガス浄化装置に用いることができる。当該排気ガス浄化装置は、電気加熱式担体1と、電気加熱式担体1の電極端子31a,31bと接続された金属電極4a,4bと、電気加熱式担体1を保持する金属製の缶体5とを有する。排気ガス浄化装置において、電気加熱式担体は、エンジンからの排気ガスを流すための排気ガス流路の途中に設置される。
1 電気加熱式担体
2 ハニカム構造体
20 外周壁
21 隔壁
21a セル
3a,3b 電極
30a,30b 電極層
31a,31b 電極端子
32 接続部
32a 切り欠き
32b 凸部
4a,4b 金属電極
5 缶体

Claims (7)

  1. 外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで貫通して流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有する柱状のハニカム構造体と、
    前記ハニカム構造体に電圧を印加するための柱状の電極端子と
    を備え、
    前記電極端子には、金属電極と接続されるための接続部が設けられており、
    前記接続部の径が30mm以下であり、
    前記電極端子の長さ方向に直交する面における前記接続部の少なくとも一部の断面の円形度が0.95以下であ
    前記断面の形状が、切り欠きを有する円形状である、
    電気加熱式担体。
  2. 前記断面の形状が、凸部を有する円形状である、
    請求項1に記載の電気加熱式担体。
  3. 外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、一方の端面から他方の端面まで貫通して流路を形成する複数のセルを区画形成する隔壁とを有する柱状のハニカム構造体と、
    前記ハニカム構造体に電圧を印加するための柱状の電極端子と
    を備え、
    前記電極端子には、金属電極と接続されるための接続部が設けられており、
    前記接続部の径が30mm以下であり、
    前記電極端子の長さ方向に直交する面における前記接続部の少なくとも一部の断面の円形度が0.95以下であり、
    前記断面の形状が、凸部を有する円形状である、
    電気加熱式担体。
  4. 前記断面の形状が、楕円である、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の電気加熱式担体。
  5. 前記ハニカム構造体は、アルカリ系原子を含むホウケイ酸塩から構成されるマトリックスと、導電性フィラーから構成されるドメインと、を有する
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電気加熱式担体。
  6. 前記外周壁の表面上に設けられた帯状の電極層をさらに備え、
    前記電極端子が、前記電極層上に設けられている、
    請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電気加熱式担体。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電気加熱式担体と、
    前記電気加熱式担体の電極端子と接続された金属電極と、
    前記電気加熱式担体を保持する金属製の缶体と
    を備える、
    排気ガス浄化装置。
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