JP7260415B2 - 台車回転治具及び台車の回転方法 - Google Patents

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Description

本開示は、台車回転治具及び台車の回転方法に関する。
鉄道車両がレールから脱輪した場合、一般的に車体と車体に取り付けられた台車とを同時にレールから持ち上げ、台車に取り付けられた車輪をレールに載せることで復旧作業が行われる(特許文献1参照)。
脱輪位置においてレールがカーブしている場合、台車を持ち上げた際に車体と平行となる方向への復元力が台車に働き、車輪の向きとレールの向きとが一致しないことがある。また、脱輪位置が直線区間の場合でも、脱輪状況によっては台車の復元力が不十分となり、車輪の向きとレールの向きとが一致しないことがある。
車輪の向きとレールの向きとが一致しない場合には、車輪をレールに載せるために、油圧ジャッキによって車輪を内側から押すことで車輪を移動させる作業が必要となる。
国際公開第2013/124962号
油圧ジャッキを用いて車輪を移動させる作業では、台車の下に作業者が入り込む必要がある。また、この作業では、レールに枕木を当て、この枕木と車輪との間に圧力をかけるため、圧力によってレールが破損しないように考慮する必要がある。
本開示の一局面は、簡潔な作業で脱輪を復旧させることができる台車回転治具を提供することを目的としている。
本開示の一態様は、鉄道車両の車体に着脱可能な第1取付部と、鉄道車両の台車に着脱可能な第2取付部と、第1取付部と第2取付部とを連結する少なくとも1つの伸縮部と、を備える台車回転治具である。第1取付部は、車体のうち、鉄道車両のヨーダンパが連結された第1連結部に着脱される。第2取付部は、台車のうち、ヨーダンパが連結された第2連結部に着脱される。少なくとも1つの伸縮部は、ヨーダンパの伸縮方向と平行に伸縮する。
このような構成によれば、第1取付部及び第2取付部をそれぞれ第1連結部又は第2連結部に取り付けた状態で伸縮部を伸縮させることで、台車と車体とに連結されたヨーダンパを伸縮させることができる。このヨーダンパの伸縮により台車が車体に対して回転するため、車輪の向きをレールの向きに一致させることができる。
また、ヨーダンパ、第1連結部及び第2連結部は台車の側方に配置されるため、台車回転治具を取り付けるために作業者が台車の下に入り込む必要がない。加えて、レールに圧力を加える必要が無いため、レールの破損に対する考慮も省かれる。
本開示の一態様は、少なくとも1つの伸縮部として、第1伸縮部及び第2伸縮部を備えてもよい。第1取付部は、ヨーダンパの径方向において第1連結部を挟むと共に、互いに分離可能な第1部位及び第2部位を有してもよい。第2取付部は、ヨーダンパの径方向において第2連結部を挟むと共に、互いに分離可能な第3部位及び第4部位を有してもよい。第1伸縮部は、第1部位と第3部位とを連結してもよい。第2伸縮部は、第2部位と第4部位とを連結してもよい。このような構成によれば、台車回転治具の取付作業がより簡潔に行なえる。また、2つの伸縮部によって、ヨーダンパの伸縮が容易かつ的確に行なえる。
本開示の一態様では、少なくとも1つの伸縮部は、軸がヨーダンパの伸縮方向と平行となるように第1取付部又は第2取付部に螺合されたネジを有してもよい。このような構成によれば、伸縮部のネジを回転させることによって、ヨーダンパを伸縮させることができる。その結果、台車回転治具の構成を簡略化できる。
本開示の一態様では、第2取付部の第2連結部への取付位置が、第1取付部の第1連結部への取付位置よりも上方となるように、第1取付部及び第2取付部がそれぞれ第1連結部又は第2連結部に着脱可能であってもよい。このような構成によれば、例えば台車と車体との間に配置された空気バネのパンクによって台車の位置が上方にずれた場合にも台車回転治具をヨーダンパの伸縮方向に沿って鉄道車両に取り付けることができる。
本開示の別の態様は、鉄道車両の車体に着脱可能な第1取付部と、鉄道車両の台車に着脱可能な第2取付部と、第1取付部と第2取付部とを連結する少なくとも1つの伸縮部と、を備える台車回転治具を用意する工程と、台車回転治具の第1取付部を、車体のうち、鉄道車両のヨーダンパが連結された第1連結部に取り付けると共に、台車回転治具の第2取付部を、台車のうち、ヨーダンパが連結された第2連結部に取り付ける工程と、第1取付部が第1連結部に取り付けられると共に第2取付部が第2連結部に取り付けられた状態で、台車回転治具の少なくとも1つの伸縮部を、ヨーダンパの伸縮方向と平行に伸縮させる工程と、を備える台車の回転方法である。
このような構成によれば、伸縮部の伸縮によりヨーダンパを伸縮させることで台車を車体に対して回転させ、車輪の向きをレールの向きに一致させることができる。
図1は、鉄道車両を示す模式図である。 図2Aは、実施形態における台車回転治具の模式的な平面図であり、図2Bは、台車回転治具の模式的な側面図であり、図2Cは、台車回転治具の模式的な正面図であり、図2Dは、台車回転治具を内側から視た模式図である。 図3は、実施形態における台車の回転方法のフロー図である。 図4A及び図4Bは、図1Aの台車回転治具の取付手順を示す模式図である。 図5は、図1Aの台車回転治具を鉄道車両に取り付けた状態を示す模式図である。 図6は、図1Aとは異なる実施形態における台車回転治具を鉄道車両に取り付けた状態を示す模式図である。 図7は、図1A及び図6とは異なる実施形態における台車回転治具を鉄道車両に取り付けた状態を示す模式図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
<鉄道車両>
図1に示すように、本開示の適用対象である鉄道車両100は、少なくとも1つの車体101と、第1台車102A及び第2台車102Bと、複数の車輪103A,103B,103C,103Dと、2つのヨーダンパ104A,104Bとを備える。
第1台車102Aは、1つの車体101の下部に取り付けられている。第1台車102Aには、複数の車輪103A,103B,103C,103Dが取り付けられている。これらの車輪は、2つのレールR1,R2上を走行する。
また、第1台車102Aには、2つのヨーダンパ104A,104Bが取り付けられている。ヨーダンパ104A,104Bは、それぞれ鉄道車両100の進行方向に伸縮可能なシリンダを有する。ヨーダンパ104A,104Bは、第1台車102Aの車体101に対する鉛直方向の軸を中心とした回転(つまりヨーイング)による振動を抑制する。
ヨーダンパ104A,104Bは、それぞれ、第1台車102Aと、車体101とに跨って配置されている。具体的には、ヨーダンパ104A,104Bの一方の端部は、第1台車102Aの第2連結部121に連結されている。ヨーダンパ104A,104Bの他方の端部は、車体101の第1連結部111に連結されている。
2つのヨーダンパ104A,104Bは、鉄道車両100の進行方向及び鉛直方向の双方と直交する方向(つまり車輪の軸と平行な方向)に第1台車102Aを挟むように、第1台車102Aの一方の側方と他方の側方とに配置されている。第1台車102Aが車体101に対してヨーイングすると、ヨーダンパ104A,104Bのうち一方のヨーダンパが伸びると共に、他方のヨーダンパが縮む。
第2台車102Bは、第1台車102Aと離間して、車体101の下部に取り付けられている。第2台車102Bは、第1台車102Aと同様の構成を有する。
図1に示すように鉄道車両100の第1台車102Aが脱輪した場合、複数の車輪103A,103B,103C,103DをレールR1,R2に載せるために、図に示す矢印の向きに第1台車102Aを回転させる必要がある。
<台車回転治具>
図2A,2B,2Cに示す台車回転治具1は、脱輪した鉄道車両100の台車102A,102Bを車体101に対し回転させるための治具である。台車回転治具1は、第1取付部2と、第2取付部3と、第1伸縮部4と、第2伸縮部5とを備える。
<第1取付部>
第1取付部2は、鉄道車両100の車体101に着脱可能な部位である。具体的には、第1取付部2は、車体101のうち、ヨーダンパ104A,104Bが連結された第1連結部111に着脱される。
第1取付部2は、第1部位21と、第2部位22とを有する。第1部位21及び第2部位22は、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、ヨーダンパの径方向(具体的には、ヨーダンパの伸縮方向と鉛直方向との双方に直交する方向)において第1連結部111を挟む。また、第1部位21と第2部位22とは、互いに分離可能である。
第1部位21は、本体21Aと、第1ガイド21Bと、第2ガイド21Cと、固定部21Dとを有する。
本体21Aは、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、中心軸がヨーダンパの伸縮方向(つまり後述する第1伸縮部4の伸縮方向)と平行となる筒状の部位である。本体21Aには、後述する第1伸縮部4のネジ41の一端が螺合されている。
第1ガイド21B及び第2ガイド21Cは、それぞれ、本体21Aから後述する第2部位22に向かって突出している。第2ガイド21Cは、第1ガイド21Bよりも第1伸縮部4の伸縮方向における内側(つまり第2取付部3に近い位置)に配置されている。
第1ガイド21B及び第2ガイド21Cは、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、第1伸縮部4の伸縮方向において第1連結部111を挟むように配置されている。第1ガイド21B及び第2ガイド21Cは、第1連結部111がヨーダンパの径方向に挿入される空間を画定している。
具体的には、図2Dに示すように、第1ガイド21Bは、上下方向に延伸する第1端壁21Eと、第1端壁21Eの上端部から第2ガイド21Cに向かって延伸する第1上壁21Fと、第1端壁21Eの下端部から第2ガイド21Cに向かって延伸する下壁21Gとを有する。第1上壁21Fと下壁21Gとは上下方向に対向しており、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、第1連結部111を上下方向に挟む。
第2ガイド21Cは、上下方向に延伸する第2端壁21Hと、第2端壁21Hの上端部から第1ガイド21Bに向かって延伸する第2上壁21Iとを有する。第2端壁21Hは、第1端壁21Eと対向している。第2端壁21Hは、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、第1伸縮部4の伸縮方向において第1端壁21Eと共に第1連結部111を挟む。第2上壁21Iは、第1連結部111に上方から重なる。
固定部21Dは、図2A,2Bに示すように、第1ガイド21Bの第2ガイド21Cとは反対側の端部から突出している。固定部21Dは、後述する第2部位22の固定部22Dと重ね合わされた状態で、固定ボルト6Aによって固定部22Dと締結される。つまり、固定部21Dは、第1部位21と第2部位22との位置合わせ機能も有する。
第2部位22は、本体22Aと、第1ガイド22Bと、第2ガイド22Cと、固定部22Dとを有する。
本体22Aは、中心軸が第1部位21の本体21Aの中心軸と平行となるように配置された筒状の部位である。本体22Aには、後述する第2伸縮部5のネジ51の一端が螺合されている。
第1ガイド22B及び第2ガイド22Cは、それぞれ、本体22Aから第1部位21に向かって突出している。第1ガイド22Bは、第1部位21の第1ガイド21Bと対向する位置に配置されている。第2ガイド22Cは、第1部位21の第2ガイド21Cと対向する位置に配置されている。
第1ガイド22B及び第2ガイド22Cは、第1部位21の第1ガイド21B及び第2ガイド21Cと同様に、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、ヨーダンパの伸縮方向において第1連結部111を挟むように配置されている。
第1ガイド22B及び第2ガイド22Cの形状は、第1伸縮部4の伸縮方向と直交する方向において第1部位21の第1ガイド21B及び第2ガイド21Cの形状を反転させたものである。
固定部22Dは、第1ガイド22Bの第2ガイド22Cとは反対側の端部から突出している。固定部22Dは、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に第1部位21の固定部21Dと重なる位置に配置されている。
<第2取付部>
第2取付部3は、鉄道車両100の台車102A,102Bに着脱可能な部位である。具体的には、第2取付部3は、台車102A,102Bのうち、ヨーダンパ104A,104Bが連結された第2連結部121に着脱される。
第2取付部3は、第3部位31と、第4部位32とを有する。第3部位31及び第4部位32は、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、ヨーダンパの径方向(具体的には、ヨーダンパの伸縮方向と鉛直方向との双方に直交する方向)において第2連結部121を挟む。また、第3部位31と第4部位32とは、互いに分離可能である。
第3部位31は、本体31Aと、第1ガイド31Bと、第2ガイド31Cと、固定部31Dとを有する。
本体31Aは、中心軸が第1部位21の本体21Aの中心軸と平行となるように配置された筒状の部位である。本体31Aには、第1伸縮部4のネジ41の他端が螺合されている。
第1ガイド31B及び第2ガイド31Cは、それぞれ、本体31Aから後述する第4部位32に向かって突出している。第2ガイド31Cは、第1ガイド31Bよりも第1伸縮部4の伸縮方向における内側(つまり第1取付部2に近い位置)に配置されている。
第1ガイド31B及び第2ガイド31Cは、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、第1伸縮部4の伸縮方向において第2連結部121を挟むように配置されている。第1ガイド31B及び第2ガイド31Cは、第2連結部121がヨーダンパの径方向に挿入される空間を画定している。
第1ガイド31B及び第2ガイド31Cの形状は、第1伸縮部4の伸縮方向において第1部位21の第1ガイド21B及び第2ガイド21Cの形状を反転させたものである。ただし、第1ガイド31B及び第2ガイド31Cの寸法は、必ずしも第1部位21の第1ガイド21B及び第2ガイド21Cと同じである必要はなく、第2連結部121の形状に合わせて適宜変更される。
固定部31Dは、第1ガイド31Bの第2ガイド31Cとは反対側の端部から突出している。固定部31Dは、後述する第4部位32の固定部32Dと重ね合わされた状態で、固定ボルト6Bによって固定部32Dと締結される。つまり、固定部31Dは、第3部位31と第4部位32との位置合わせ機能も有する。
第4部位32は、本体32Aと、第1ガイド32Bと、第2ガイド32Cと、固定部32Dとを有する。
本体32Aは、中心軸が第1部位21の本体21Aの中心軸と平行となるように配置された筒状の部位である。本体32Aには、第2伸縮部5のネジ51の他端が螺合されている。
第1ガイド32B及び第2ガイド32Cは、それぞれ、本体32Aから第3部位31に向かって突出している。第1ガイド32Bは、第3部位31の第1ガイド31Bと対向する位置に配置されている。第2ガイド32Cは、第3部位31の第2ガイド31Cと対向する位置に配置されている。
第1ガイド32B及び第2ガイド32Cは、第3部位31の第1ガイド31B及び第2ガイド31Cと同様に、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、ヨーダンパの伸縮方向において第2連結部121を挟むように配置されている。第1ガイド32B及び第2ガイド32Cの形状は、第1伸縮部4の伸縮方向と直交する方向において第3部位31の第1ガイド31B及び第2ガイド31Cの形状を反転させたものである。
固定部32Dは、第1ガイド32Bの第2ガイド32Cとは反対側の端部から突出している。固定部32Dは、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に第3部位31の固定部31Dと重なる位置に配置されている。
<第1伸縮部>
第1伸縮部4は、ヨーダンパの伸縮方向と平行に伸縮する。第1伸縮部4は、第1取付部2の第1部位21と第2取付部3の第3部位31とを連結している。
第1伸縮部4は、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、水平方向においてヨーダンパと重なる位置に配置される。また、本実施形態の第1伸縮部4は、ネジ41と、バックル42と、調整ボルト43(図2C参照)とを有する。
ネジ41は、軸がヨーダンパの伸縮方向と平行となるように第1取付部2の第1部位21と第2取付部3の第3部位31とに螺合されている。ネジ41は、軸回転により、第1取付部2と第2取付部3との距離を変化させる。
バックル42は、ネジ41の中央部に設けられている。バックル42は、複数の孔42Aを有する。複数の孔42Aに棒状の治具を差し込んでバックル42を回転させることで、ネジ41を軸回転させることができる。
調整ボルト43は、ネジ41の端部に連結されると共に、第1部位21の本体21Aの内部に配置されている。調整ボルト43をラチェット等の工具で回転させることでも、ネジ41を軸回転させることができる。なお、調整ボルト43は、第3部位31の本体31Aの内部に配置されてもよい。
<第2伸縮部>
第2伸縮部5は、第1伸縮部4と同様に、ヨーダンパの伸縮方向と平行に伸縮する。第2伸縮部5は、第1取付部2の第2部位22と第2取付部3の第4部位32とを連結している。
第2伸縮部5は、台車回転治具1の鉄道車両100への装着時に、水平方向にヨーダンパと重なる位置に配置される。つまり、第2伸縮部5は、第1伸縮部4と共に、水平方向においてヨーダンパを挟むように配置される。
第2伸縮部5は、第1伸縮部4と同様の構成を有する。つまり、第2伸縮部5は、第1伸縮部4のネジ41、バックル42、及び調整ボルト43とそれぞれ対応するネジ51、バックル52、及び調整ボルト53を有する。
第2伸縮部5では、バックル52の複数の孔52Aに棒状の治具を差し込んでバックル52を回転させるか、調整ボルト53をラチェット等の工具で回転させることで、ネジ51を軸回転させることができる。
<台車の回転方法>
以下、台車回転治具1を用いた台車の回転方法(つまり、台車回転治具1の使用方法)について説明する。本実施形態の台車の回転方法は、図3に示すように、用意工程S10と、取付工程S20と、伸縮工程S30とを備える。
(用意工程)
本工程では、台車回転治具1を用意する。台車回転治具1は、図4Aに示すように、鉄道車両100に装着する前の状態では、第1部位21と第2部位22とが離間し、かつ第3部位31と第4部位32とが離間している。
つまり、台車回転治具1は、第1部位21、第1伸縮部4及び第3部位31とを含む第1治具片10Aと、第2部位22、第2伸縮部5及び第4部位32とを含む第2治具片10Bとに分解された状態で用意される。
(取付工程)
本工程では、台車回転治具1の第1取付部2を車体101の第1連結部111に取り付けると共に、台車回転治具1の第2取付部3を台車102A,102Bの第2連結部121に取り付ける。
具体的には、図4Bに示すように、第1治具片10Aと第2治具片10Bとによって、第1連結部111、ヨーダンパ104A、及び第2連結部121をヨーダンパ104Aの径方向に挟む。このとき、第1部位21の固定部21Dと第2部位22の固定部22Dとを重ね合わせると共に、第3部位31の固定部31Dと第4部位32の固定部32Dとを重ね合わせる。
第1取付部2及び第2取付部3それぞれにおいて、重ね合わせられた固定部同士を固定ボルト6A,6Bで締結することにより、図5に示すように、台車回転治具1が鉄道車両100に装着される。
(伸縮工程)
本工程では、第1取付部2が第1連結部111に取り付けられると共に第2取付部3が第2連結部121に取り付けられた状態で、台車回転治具1の第1伸縮部4及び第2伸縮部5を、ヨーダンパ104Aの伸縮方向と平行に伸縮させる。
具体的には、第1伸縮部4のネジ41及び第2伸縮部5のネジ51を軸回転させることで、第1伸縮部4及び第2伸縮部5を同じ向きに伸縮させる。なお、油圧等の動力を用いてネジ41,51を軸回転させてもよい。また、第1伸縮部4及び第2伸縮部5は同時に伸縮されてもよいし、交互に一定量ずつ伸縮されてもよい。
また、本工程は、複数のヨーダンパに対して同時に行ってもよい。例えば、図1に示す脱輪状態では、第1台車102Aに取り付けられた2つのヨーダンパ104A,104Bのうち、レールR1,R2におけるカーブの内側のヨーダンパ104Aを伸ばし、外側のヨーダンパ104Bを縮めることで、第1台車102Aを図中の矢印の向きに回転させる必要がある。
そこで、内側のヨーダンパ104Aをカバーする位置と、外側のヨーダンパ104Bをカバーする位置とにそれぞれ台車回転治具1を1つずつ装着し、1つの台車回転治具1で内側のヨーダンパ104Aを伸ばすと共に、別の台車回転治具1で外側のヨーダンパ104Bを縮めることで、第1台車102Aを矢印の向きに円滑に回転させることができる。なお、2つのヨーダンパ104A,104Bのうち一方のみを伸ばす又は縮めることで第1台車102Aを回転させてもよい。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)第1取付部2及び第2取付部3をそれぞれ第1連結部111又は第2連結部121に取り付けた状態で伸縮部4,5を伸縮させることで、台車102Aと車体101とに連結されたヨーダンパ104Aを伸縮させることができる。このヨーダンパ104Aの伸縮により台車102Aが車体101に対して回転するため、車輪の向きをレールの向きに一致させることができる。
(1b)ヨーダンパ104A、第1連結部111及び第2連結部121は台車102Aの側方に配置されるため、台車回転治具1を取り付けるために作業者が台車102Aの下に入り込む必要がない。加えて、レールに圧力を加える必要が無いため、レールの破損に対する考慮も省かれる。
(1c)第1取付部2が第1部位21と第2部位22とを有し、第2取付部3が第3部位31と第4部位32とを有することで、台車回転治具1の取付作業がより簡潔に行なえる。また、2つの伸縮部4,5によって、ヨーダンパ104Aの伸縮が容易かつ的確に行なえる。
(1d)第1伸縮部4及び第2伸縮部5のネジ41,51を回転させることによって、ヨーダンパ104Aを伸縮させることができる。その結果、台車回転治具1の構成を簡略化できる。
[2.第2実施形態]
[2-1.構成]
図6に示す台車回転治具1Aは、第1取付部2及び第2取付部3の構成が一部異なる点を除いて、図2Aの台車回転治具1と同様のものである。
本実施形態の台車回転治具1Aでは、図6に示すように、第2取付部3の第2連結部121への取付位置が、第1取付部2の第1連結部111への取付位置よりも上方となるように、第1取付部2及び第2取付部3がそれぞれ第1連結部111又は第2連結部121に着脱可能とされている。
つまり、台車回転治具1Aが鉄道車両100に装着された際に、図2Aに示される第1取付部2の第1部位21の本体21A、第2部位22の本体22A、第3部位31の本体31A、第4部位32の本体32A、第1伸縮部4のネジ41、及び第2伸縮部5のネジ51それぞれの軸は、水平方向に対して傾斜する。
これにより、第2連結部121が第1連結部111よりも上がった状態の鉄道車両100に対し、ヨーダンパ104Aの伸縮方向と、台車回転治具1Aの伸縮方向との傾斜角を小さくすることができる。
[2-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)例えば台車102Aと車体101との間に配置された空気バネのパンクによって台車102Aの位置が上方にずれた場合にも台車回転治具1Aをヨーダンパ104Aの伸縮方向に沿って鉄道車両100に取り付けることができる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(3a)上記実施形態の台車回転治具において、第1伸縮部4及び第2伸縮部5は、必ずしもヨーダンパを挟むように配置されなくてもよい。例えば、図7に示す台車回転治具1Bのように、伸縮部4がヨーダンパ104Aよりも下方に配置されてもよい。図7では、第1部位21の第1ガイド21B及び第2ガイド21Cは、本体21Aから上方に延伸している。第3部位31等についても同様である。
(3b)上記実施形態の台車回転治具において、第1部位21と第2部位22とは、必ずしもヨーダンパの伸縮方向と鉛直方向との双方に直交する方向において第1連結部111を挟まなくてもよい。例えば、第1部位21と第2部位22とは、鉛直方向において第1連結部111を挟んでもよい。第3部位31と第4部位32とについても同様である。
(3c)上記実施形態の台車回転治具において、第1取付部2及び第2取付部3は、必ずしも互いに分離可能な部位(つまり、第1部位21及び第2部位22、又は第3部位31及び第4部位32)を有さなくてもよい。
(3d)上記実施形態の台車回転治具は、1つ又は3つ以上の伸縮部を備えてもよい。また、伸縮部4,5は、必ずしもネジ41,51を有しなくてもよい。つまり、伸縮部4,5は、ネジ以外の伸縮機構を有してもよい。
(3e)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1,1A,1B…台車回転治具、2…第1取付部、3…第2取付部、4…第1伸縮部、
5…第2伸縮部、6A,6B…固定ボルト、10A…第1治具片、
10B…第2治具片、21…第1部位、21A…本体、21B…第1ガイド、
21C…第2ガイド、21D…固定部、21E…第1端壁、21F…第1上壁、
21G…下壁、21H…第2端壁、21I…第2上壁、22…第2部位、
31…第3部位、32…第4部位、41,51…ネジ、42,52…バックル、
42A,52A…孔、43,53…調整ボルト、100…鉄道車両、101…車体、
102A,102B…台車、103A-103D…車輪、
104A,104B…ヨーダンパ、111…第1連結部、121…第2連結部、
R1,R2…レール。

Claims (5)

  1. 鉄道車両の車体に着脱可能な第1取付部と、
    前記鉄道車両の台車に着脱可能な第2取付部と、
    前記第1取付部と前記第2取付部とを連結する少なくとも1つの伸縮部と、
    を備え、
    前記第1取付部は、前記車体のうち、前記鉄道車両のヨーダンパが連結された第1連結部に着脱され、
    前記第2取付部は、前記台車のうち、前記ヨーダンパが連結された第2連結部に着脱され、
    前記少なくとも1つの伸縮部は、前記ヨーダンパの伸縮方向と平行に伸縮する、台車回転治具。
  2. 請求項1に記載の台車回転治具であって、
    前記少なくとも1つの伸縮部として、第1伸縮部及び第2伸縮部を備え、
    前記第1取付部は、前記ヨーダンパの径方向において前記第1連結部を挟むと共に、互いに分離可能な第1部位及び第2部位を有し、
    前記第2取付部は、前記ヨーダンパの径方向において前記第2連結部を挟むと共に、互いに分離可能な第3部位及び第4部位を有し、
    前記第1伸縮部は、前記第1部位と前記第3部位とを連結し、
    前記第2伸縮部は、前記第2部位と前記第4部位とを連結する、台車回転治具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の台車回転治具であって、
    前記少なくとも1つの伸縮部は、軸が前記ヨーダンパの伸縮方向と平行となるように前記第1取付部又は前記第2取付部に螺合されたネジを有する、台車回転治具。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の台車回転治具であって、
    前記第2取付部の前記第2連結部への取付位置が、前記第1取付部の前記第1連結部への取付位置よりも上方となるように、前記第1取付部及び前記第2取付部がそれぞれ前記第1連結部又は前記第2連結部に着脱可能である、台車回転治具。
  5. 鉄道車両の車体に着脱可能な第1取付部と、前記鉄道車両の台車に着脱可能な第2取付部と、前記第1取付部と前記第2取付部とを連結する少なくとも1つの伸縮部と、を備える台車回転治具を用意する工程と、
    前記台車回転治具の前記第1取付部を、前記車体のうち、前記鉄道車両のヨーダンパが連結された第1連結部に取り付けると共に、前記台車回転治具の前記第2取付部を、前記台車のうち、前記ヨーダンパが連結された第2連結部に取り付ける工程と、
    前記第1取付部が前記第1連結部に取り付けられると共に前記第2取付部が前記第2連結部に取り付けられた状態で、前記台車回転治具の前記少なくとも1つの伸縮部を、前記ヨーダンパの伸縮方向と平行に伸縮させる工程と、
    を備える、台車の回転方法。
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