JP7259788B2 - Egr装置 - Google Patents

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Description

この発明は、EGR装置に関し、より詳細には、内燃機関の排気ガスの一部を各気筒の吸気枝通路に還流させるEGR装置に関する。
特許文献1には、EGRチャンバーを介してEGRガスを各気筒に分配するガス分配装置が開示されている。このガス分配装置内の通路は、排気通路と吸気通路とを接続するEGR通路の一部に相当する。具体的には、ガス分配装置は、直列に配置された複数気筒にそれぞれ繋がる吸気分岐管にそれぞれ接続される複数のEGR導入ポートと、複数のEGR導入ポートに接続されたEGRチャンバーとを備えている。EGRチャンバーは、上流からのEGRガスを複数のEGR導入ポートに分配する。また、ガス分配装置は、EGRチャンバーに接続され、ガス導入口から導入されるガスを均等に分配してEGRチャンバーへ導入させる分岐通路部(上流側ガス分流通路)を備えている。
特開2017-141675号公報
気筒内に吸入されたガスは、圧縮行程において気筒からEGR導入ポート(EGR導入路)を介してEGRチャンバーに逆流する場合がある。直列に配置された複数気筒を備える内燃機関に搭載されたEGR装置には、次のような課題がある。複数気筒において位置的に隣り合う2つの気筒を「気筒サブセット」と称したとき、多くの内燃機関では、気筒サブセットを構成する2つの気筒間の爆発間隔は、気筒サブセットを構成する2つの気筒の組み合わせによって異なるものとなる。
気筒サブセットを構成する2つの気筒間の爆発間隔が異なると、気筒サブセットを構成する一方の気筒のEGR導入路からEGRチャンバーに逆流したガスの、他方の気筒のEGR導入路への再吸入のし易さが異なるものとなる。このように逆流ガス(新気を含む)の再吸入のし易さが気筒サブセットによって異なることは、各気筒へのEGRガスの均等な分配の妨げとなる。その一方で、EGRチャンバー及びEGR導入路の容積を大きくすることは、各気筒へのEGRガスの分配性の向上に繋がるが、EGRチャンバー及びEGR導入路の大型化を招いてしまう。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたものであり、EGRチャンバー及びEGR導入路の大型化を抑制しつつ、気筒間でのEGRガスの分配性を向上できるようにしたEGR装置を提供することを目的とする。
本発明に係るEGR装置は、直列に配置された複数気筒と複数気筒にそれぞれ接続された複数の吸気枝通路とを備える内燃機関に搭載され、排気ガスの一部を複数の吸気枝通路にEGRガスとして還流させる。
EGR装置は、EGRガスが流れるEGR通路を備える。
EGR通路は、複数の吸気枝通路にそれぞれ接続された複数のEGR導入路と、複数のEGR導入路に接続され、EGR通路に導入されたEGRガスを複数のEGR導入路に分配するEGRチャンバーと、を含む。
複数気筒は、位置的に隣り合う2つの気筒の組である第1気筒サブセットと、位置的に隣り合う2つの気筒の他の組である第2気筒サブセットとを含む。
同一の気筒サブセットに属する2つの気筒間の2通りの爆発間隔のうちの短い方の爆発間隔の長さで比較したとき、第1気筒サブセットを構成する2つの気筒間の爆発間隔は、第2気筒サブセットを構成する2つの気筒間の爆発間隔よりも短い。
複数のEGR導入路は、第1気筒サブセットに対応する2つの第1EGR導入路と、第2気筒サブセットに対応する2つの第2EGR導入路と、を含む。
2つの第1EGR導入路の容積と2つの第1EGR導入路の間に位置するEGRチャンバーの部位の容積との和である第1合計容積は、2つの第2EGR導入路の容積と2つの第2EGR導入路の間に位置するEGRチャンバーの部位の容積との和である第2合計容積よりも大きい。
同一の気筒サブセットに属する2つの気筒間の2通りの爆発間隔のうちの短い方の爆発間隔において爆発順序が先となる気筒を先行気筒と称したとき、EGRチャンバーは、第1気筒サブセットに関する先行気筒に対応する2つの第1EGR導入路の一方からEGRチャンバー内への逆流ガスが2つの第1EGR導入路の他方の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように逆流ガスを案内するガイド部を含む。
1気筒サブセットに関する先行気筒に対応する2つの第1EGR導入路の一方は、2つの第1EGR導入路の一方からEGRチャンバー内への逆流ガスが2つの第1EGR導入路の他方の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されていてもよい。
ガイド部は、EGRチャンバー内に配置されたガイド板であってもよい。
ガイド部は、EGRチャンバー内の通路壁面の形状を利用して形成されたガイド壁であってもよい。
本発明によれば、EGR通路は、構成気筒間の爆発間隔が相対的に短い第1気筒サブセットに対応する部位におけるEGRチャンバー及び2つの第1EGR導入路の容積の和(第1合計容積)が、当該爆発間隔が相対的に長い第2気筒サブセットに対応する部位におけるEGRチャンバー及び2つの第2EGR導入路の容積の和(第2合計容積)よりも大きくなるように構成されている。このような容積差の設定によれば、一方の気筒からEGRチャンバーへの逆流ガスを他方の気筒が再吸入し易い第1気筒サブセットにおいて、当該逆流ガスの再吸入を抑制できる。すなわち、第1気筒サブセットにおける気筒間でのEGRガスの分配性を向上できる。そして、本設定によれば、当該逆流ガスの再吸入が生じにくい第2気筒サブセットに関する第2合計容積が相対的に小さくされる。したがって、本設定によれば、EGRチャンバー及びEGR導入路の大型化を抑制しつつ気筒間でのEGRガスの分配性を向上可能なEGR装置を実現できる。
本発明の実施の形態1に係るEGR装置の全体構成の一例を表した模式図である。 気筒からEGRチャンバーへのガスの逆流を説明するための図である。 EGRチャンバーに逆流したガスの他の気筒への再吸入について説明するための図である。 本発明の実施の形態1において参照される比較例1、2におけるEGRチャンバー及びEGR導入路の構成を表した模式図である。 図4(A)及び4(B)に示す比較例1、2におけるEGRガスの気筒分配性を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態1に係るEGRチャンバー及びEGR導入路の具体的な構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態1及びその変形例における課題A2への対策を説明するための模式図である。 課題A2への対策を有しない比較例3及び4の構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態1に係るEGR通路の構成の効果を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係るEGR通路の構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態2に係るEGR通路の構成の効果を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態3に係るEGR通路の構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態4に係るEGR通路の構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態5に係るEGR装置が備えるEGRチャンバー及びEGR導入路の具体的な構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態6に係るEGR装置が備えるEGRチャンバー及びEGR導入路の具体的な構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態6の変形例に係るEGR装置が備えるEGR通路の具体的な構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態7に係るEGR装置が備えるEGRチャンバー及びEGR導入路の具体的な構成を表した模式図である。 本発明の実施の形態7の変形例に係るEGR装置が備えるEGR通路の具体的な構成を表した模式図である。
以下に説明される各実施の形態において、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略又は簡略する。また、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
1.実施の形態1
図1~図9を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。
1-1.EGR装置の構成
本発明に係る「EGR装置」を搭載する内燃機関は、次の条件を満たす「複数気筒」を備える限り、特に限定されない。ここでいう「複数気筒」は、直列に配置されている。直列型エンジンの例では、典型的には、内燃機関の全気筒が「複数気筒」に該当する。また、V型エンジンの例では、各バンクにおいて直列に配置された複数の気筒(すなわち、内燃機関の一部の複数気筒)が「複数気筒」に該当する。そして、複数気筒は、位置的に隣り合う2つの気筒の組である「第1気筒サブセット」と、位置的に隣り合う2つの気筒の他の組である「第2気筒サブセット」とを含む。
以下、同一の気筒サブセットに属する2つの気筒間の2通りの爆発間隔のうちの短い方の爆発間隔の長さに基づいて、第1気筒サブセットと第2気筒サブセットとの間での爆発間隔の長短について言及する。具体的には、この比較基準の下では、第1気筒サブセットを構成する2つの気筒間の爆発間隔は、第2気筒サブセットを構成する2つの気筒間の爆発間隔よりも短いものとする。また、同一の気筒サブセットに属する2つの気筒間の2通りの爆発間隔のうちの短い方の爆発間隔において爆発順序が先となる気筒を、「先行気筒」と称する。以下の説明において、「ある気筒サブセットのうちで爆発順序が先の気筒」とは、ここでいう先行気筒を指しているものとする。
なお、第1気筒サブセットの数は、内燃機関の気筒数及び気筒配列に応じて1つ又は複数となり、このことは、第2気筒サブセットも同様である。付け加えると、2つの気筒サブセットを比較するとき、ある気筒サブセットが第1気筒サブセットと第2気筒サブセットのどちらに該当するかは、比較対象の気筒サブセットとの間での爆発間隔の長短によって異なる場合がある。例えば、気筒サブセットAは、気筒サブセットBとの比較においては第1気筒サブセットに該当し、気筒サブセットCとの比較においては第2気筒サブセットに該当することがある(例えば、後述の図15、16に示す例の気筒サブセット#4-#6、及び図17、18に示す例の気筒サブセット#3-#5)。
1-1-1.EGR装置の全体構成の例
図1は、実施の形態1に係るEGR装置30の全体構成の一例を表した模式図である。この例では、EGR装置30は、直列に配置された4つの気筒#1~#4を有する直列4気筒型の内燃機関10に搭載されている。これら4つの気筒(全気筒)#1~#4は、本発明に係る「複数気筒」の一例に相当する。内燃機関10は、複数気筒#1~#4に連通する吸気通路12及び排気通路14を備えている。なお、内燃機関10は、火花点火式エンジンであるが、圧縮着火式エンジンであってもよい。
吸気通路12には、上流側から順にエアクリーナ16、スロットル18及びサージタンク20aが配置されている。サージタンク20aは、吸気通路12の一部を構成する吸気マニホールド20の集合部に相当する。吸気マニホールド20内の通路は、サージタンク20a内の通路とともに、吸気ポート22を介して複数気筒#1~#4にそれぞれ接続された複数の吸気枝通路20bを含む。
排気通路14には、上流側から順に排気浄化触媒24及びマフラ26が配置されている。EGR装置30は、排気通路14と吸気通路12とを接続するEGR通路32を含み、排気ガスの一部をEGRガスとして吸気通路12に還流させる。EGR通路32には、EGRガス流れの上流側から順に、EGRクーラ34及びEGR弁36が配置されている。EGR弁36は、EGR通路32から吸気通路12に還流するEGRガスの流量を制御する。
EGR通路32は、上流側集合通路40、上流側分岐通路42、EGRチャンバー44及び4つのEGR導入路46によって構成されている。上流側集合通路40の一端は排気通路14に接続され、その他端は上流側分岐通路42に接続されている。上述のEGRクーラ34及びEGR弁36は、この上流側集合通路40に配置されている。上流側分岐通路42は、上流側集合通路40とEGRチャンバー44との間に介在している。上流側分岐通路42は、その入口に供給されたEGRガスを気筒#1、#2の側と気筒#3、#4の側とに分配するために二股状に分岐している。
EGRチャンバー44は、上流側分岐通路42と4つのEGR導入路56との間に介在しており、上流側分岐通路42から供給されたEGRガスを4つのEGR導入路56に分配する。4つのEGR導入路46は、気筒#1~#4毎に設けられた4つの吸気枝通路20bにそれぞれ接続されている。なお、吸気マニホールド20の一部である吸気枝通路20bは、本発明に係る「吸気枝通路」の一例に相当する。本発明に係る「吸気枝通路」の他の例は、吸気ポート22であってもよい。すなわち、4つのEGR導入路56は、気筒#1~#4毎に設けられた4つの吸気ポート22にそれぞれ接続されてもよい。
上述のように構成されたEGR通路32によれば、上流側集合通路40によって排気通路14から導入されたEGRガスは、上流側分岐通路42によって気筒#1、#2の側と気筒#3、#4の側とに分配される。その後、EGRガスは、EGRチャンバー44と4つのEGR導入路46とによって4つの吸気枝通路20b毎に分配されたうえで各気筒#1~#4に個別に吸入される。
1-1-2.EGR装置の課題
上述のEGRチャンバー44と4つのEGR導入路46とを備える構成とは異なり、サージタンク20a又はその上流側の吸気通路12の部位に一括的にEGRガスを導入する手法もある。しかしながら、このような手法と比べて、EGR通路32のように気筒(燃焼室)近傍に位置する吸気枝通路に対して気筒毎にEGR導入路を備える構成は、外部EGRガス量の制御性(より詳細には、EGRガス量制御の応答性、及び各気筒へのEGRガスの分配性)において基本的に優れている。
そのうえで、EGR通路32のように吸気枝通路に対して気筒毎にEGR導入路を備える構成において各気筒にEGRガスをより均等に分配可能とするためには、以下に詳細されるように、「各気筒間のEGRガスの分配性(気筒分配性)を向上させるという課題A」と「EGRチャンバー及び複数のEGR導入路の容積を必要最小限とするという課題B」とを共に解決することが望まれる。
1-1-2-1.EGRガスの気筒分配性向上に関する課題A
図2は、気筒からEGRチャンバーへのガスの逆流を説明するための図である。図2には、ある気筒における吸排気弁のリフトカーブと1サイクル中のEGRガス流量の変化とが表されている。EGRガス流量は、EGRガスがEGRチャンバーから気筒に向かうときに正となり、逆にEGRガスが気筒からEGRチャンバーに向かうときに負となる。
EGRガスは、吸気弁が開いており、かつピストンが下降する吸気行程において気筒内に吸入される。このため、図2に示すように、EGRガス流量は吸気行程において増加している。また、高エンジン回転域での出力性能の確保やノッキング等の異常燃焼抑制の目的で、一般的に、吸気弁の閉じ時期は、図2に示すように圧縮行程の初期から中期に設定される。このため、圧縮行程において吸気弁が開いている期間では、気筒内から吸気ポートへのガスの逆流が発生する。そして、これに伴い、吸気通路内の圧力脈動により、気筒に近いEGRチャンバー内へのガスの逆流も発生する(すなわち、図2に示すようにEGRガス流量は負となる)。
図3は、EGRチャンバーに逆流したガスの他の気筒への再吸入について説明するための図である。図3は、位置的に隣り合い、かつ爆発順序も隣り合う2つの気筒の組み合わせの例として、直列4気筒型エンジンの気筒#1、2が例示されている。直列4気筒型エンジンでは、気筒間の爆発間隔はクランク角で180°であるため、爆発順序が先の気筒#2(先行気筒)が圧縮行程にある時、次の爆発順序の気筒#1は吸気行程にある。このため、図3に示すように、隣り合う2つの気筒#1、#2において、EGRチャンバー内へのEGRガスの逆流と、EGRチャンバーからのEGRガスの吸入とが同時に発生する。圧縮行程において気筒#2からEGRチャンバー内に逆流したガスは新気を含む。より詳細には、火花点火式の内燃機関10の例では、当該ガスは混合気となる。このような逆流ガスがEGRチャンバーから気筒#1に再吸入されると、気筒#1に導入されるEGRガスの量が気筒#2のそれに対して少なくなってしまう。
したがって、EGRガスの気筒分配性向上に関する課題Aは、より詳細には、「吸気通路から圧力脈動によりEGRチャンバー内に逆流したガス(新気を含む)が他の気筒に再吸入(分配)されないようにするという課題A1」を含む。また、気筒分配性の向上のためには、「EGR通路32の通路圧損を気筒間で均等にすること」が望ましい。このため、課題Aは、通路圧損を気筒間で均等にするという課題A2」も含んでいてもよい。
次に、図4(A)及び4(B)は、実施の形態1において参照される比較例1、2におけるEGRチャンバー及びEGR導入路の構成を表した模式図である。前提として、図4(A)及び4(B)の各EGRチャンバーの2つのガス入口には、後述の図7(A)に示す手法により、上流側分岐通路によって均等に分配されたEGRガスが導入されているものとする。また、比較例1、2の直列4気筒型エンジンの爆発順序は、#1→#3→#4→#2の順であるものとする。
比較例1、2において、位置的に隣り合う気筒#1、#2間のEGRチャンバーの部位の容積を「容積Aと称し、位置的に隣り合う気筒#2、#3間のEGRチャンバーの部位の容積を「容積Bと称し、位置的に隣り合う気筒#3、#4間のEGRチャンバーの部位の容積を「容積Cと称する。比較例1、2では、容積A~Cは均等に確保されている。そのうえで、比較例2は、比較例1と比べて、各容積A~Cが大きく確保されている。
図5(A)及び5(B)は、図4(A)及び4(B)に示す比較例1、2におけるEGRガスの気筒分配性を説明するための模式図である。ここでは、気筒#1、#2を例に挙げて説明する。
まず、EGRチャンバーの各部の容積A~Cが相対的に小さい比較例1では、気筒#2からEGRチャンバー内に逆流したガス(新気を含む)は、爆発順序が次の気筒#1のEGR導入路の入口に直ちに到達し易い。このため、図5(A)に表されるように、逆流したガスが気筒#1に再吸入され易い。その結果、気筒#1に供給されるEGRガスの量が、他の気筒#2からの逆流ガスの再吸入分だけ減少してしまう。
一方、気筒#2に対する気筒#3のように位置的に隣り合っていても爆発順序が離れていると、気筒#2からEGRチャンバー内に逆流したガスは、気筒#2自らに再吸入されるか、又はEGRチャンバー内に拡散され易くなる。このため、隣接気筒(ここでは、気筒#3)への逆流ガスの再吸入は抑制される。つまり、気筒#3に供給されるEGRガスの量が、他の気筒#2からの逆流ガスの再吸入に起因して減少することが抑制される。
このように、ある気筒Aに対して位置的に隣り合う気筒Bであっても、気筒Aに対する爆発間隔の長短によって、気筒Bへの逆流ガスの再吸入量に差が生じることになる。このことは、各気筒に供給されるEGRガスの量の気筒間差の発生に繋がる。
次に、EGRチャンバーの各部の容積A~Cが相対的に大きな比較例2では、爆発順序が次の気筒#1が気筒#2に隣接していても、気筒#2からEGRチャンバー内に逆流したガスは、図5(B)に示されるように再吸入されにくくなる。より詳細には、隣接気筒間のEGRチャンバー容積(図5(B)では、容積A)が逆流ガスの容積よりも大きく確保されていると、再吸入を効果的に抑制できる。
1-1-2-2.まとめ
上述の比較例1、2を参照して行った説明から分かるように、課題A1(逆流ガスの他気筒への再吸入抑制)の解決には、隣接気筒間のEGRチャンバー容積を大きく確保することが有効である。また、隣接気筒間のEGR導入路の容積を大きく確保することも有効である。しかしながら、これらの容積を大きくするためには、EGRチャンバー及びEGR導入路の搭載スペースの確保が新たな課題C1となる。また、これらの容積の増大に伴う表面積の増加に起因して低外気温時の放熱量が増大し、その結果としてEGRチャンバー及びEGR導入路の内壁におけるEGRガスの結露量が増加するという新たな課題C2も生じる。
したがって、上述の新たな課題C1、C2への対応のためにEGRチャンバー及び複数のEGR導入路の容積を必要最小限とするという課題Bを解決しつつ、気筒分配性に関する課題A1(逆流ガスの他気筒への再吸入抑制)を解決することが望まれる。また、気筒分配性の向上のためには、課題A1だけでなく、課題A2(通路圧損を気筒間で均等にする)をも解決することがより望ましい。
付け加えると、比較例1の構成は、EGRチャンバー容積が小さいため課題Bに対しては優れているが、課題A1の気筒分配性において劣っている。一方、比較例2の構成は、気筒分配性において優れているが、課題Bへの対策を両立できていない。
1-1-3.実施の形態1のEGR通路の具体的な構成
1-1-3-1.容積の設定
図6は、実施の形態1に係るEGRチャンバー44及びEGR導入路56の具体的な構成を表した模式図である。以下、位置的に隣り合う2つの気筒#A、#Bの組を、単に「気筒サブセット#A-#B」とも称する。
直列4気筒型の内燃機関10において位置的に隣り合う2つの気筒の組としては、気筒サブセット#1-#2、気筒サブセット#2-#3、及び気筒サブセット#3-#4が該当する。そして、内燃機関10の爆発順序の例は、上述の比較例1、2と同様に、直列4気筒型エンジンにおいて代表的な#1→#3→#4→#2である。
上記の3つの気筒サブセットのうちで構成気筒間での爆発順序が隣り合うものは、気筒サブセット#1-#2と気筒サブセット#3-#4である。残りの気筒サブセット#2-#3を構成する2つの気筒#2、#3間の爆発間隔は、気筒サブセット#1-#2、#3-#4のそれらと比べると長い。このため、内燃機関10の例では、気筒サブセット#1-#2、#3-#4が本発明に係る「第1気筒サブセット」の一例に相当し、気筒サブセット#2-#3が本発明に係る「第2気筒サブセット」の一例に相当している。
EGRチャンバー44は、各気筒間の部位として、チャンバー部44a、44b、44cを有する。チャンバー部44aは、気筒サブセット#1-#2を構成する2つの気筒#1、#2の吸気枝通路20bの間に位置するEGRチャンバー44の部位に相当する。同様に、チャンバー部44b及び44cは、気筒サブセット#2-#3及び#3-#4にそれぞれ対応している。
EGRチャンバー44は、図6に示すように、構成気筒間の爆発間隔が相対的に短い第1気筒サブセット#1-#2に対応するチャンバー部44aの容積Aが、それが相対的に長い第2気筒サブセット#2-#3に対応するチャンバー部44bの容積Bよりも大きくなるように形成されている。同様に、EGRチャンバー44は、チャンバー部44cの容積Cが容積Bよりも大きくなるように形成されている。
より詳細には、本実施形態では、EGRチャンバー44の容積A及びCのそれぞれは、一例として、圧縮行程において気筒からEGRチャンバー44に逆流するガスの容積よりも大きくなるように予め設定されている。このような設定によれば、隣り合う2つの気筒間での爆発間隔が短くても、隣接気筒への逆流ガスの再吸入を効果的に抑制できる。
そして、本実施形態のEGR通路32では、各気筒#1~#4に対応する各EGR導入路46の容積は同等である。したがって、チャンバー部44a~44cの容積A~Cの上述の設定により、チャンバー部44a~44cの容積A~Cとこれらに関係するEGR導入路46の容積との「合計容積At~Ct」に関しても、容積A~Cの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。なお、EGR通路32の例では、合計容積At、Ctが本発明に係る「第1合計容積」の一例に相当し、合計容積Btが本発明に係る「第2合計容積」の一例に相当する。
(合計容積At~Ctの算出に関するEGR導入路の取り扱い)
気筒#1のEGR導入路46はチャンバー部44aにのみ直接的に連通し、気筒#4のEGR導入路46はチャンバー部44cにのみ直接的に連通している。これに対し、気筒#2のEGR導入路46はチャンバー部44a、44bの双方に直接的に連通しており、気筒#3のEGR導入路46はチャンバー部44b、44cの双方に直接的に連通している。各気筒サブセットに対応する「合計容積At~Ct」の算出に関し、気筒#2、#3のEGR導入路46は次のようにみなされる。
すなわち、気筒#2のEGR導入路46(「第1EGR導入路」に相当)の容積は、第1気筒サブセット#1-#2に対応する合計容積Atの算出においては容積A及び気筒#1のEGR導入路46#1(「第1EGR導入路」に相当)の容積に足し合わされる。また、気筒#2、3のEGR導入路46(共に「第2EGR導入路」に相当)のそれぞれの容積は、第2気筒サブセット#2-#3の合計容積Btの算出においては容積Bに足し合わされる。また、気筒#3のEGR導入路46(「第1EGR導入路」に相当)の容積は、第の気筒サブセット#3-#4に対応する合計容積Ctの算出においては容積C及び気筒#4のEGR導入路46(「第1EGR導入路」に相当)の容積に足し合わされる。このような取り扱いは、他の実施の形態2~7においても同様である。
1-1-3-2.課題A2(気筒間での通路圧損の均等化)への対策
図7(A)及び7(B)は、それぞれ、実施の形態1及びその変形例における課題A2への対策を説明するための模式図である。図8(A)及び8(B)は、課題A2への対策を有しない比較例3及び4の構成を表した模式図である。
ここでは、EGR弁とEGRチャンバーとの間に位置するEGR通路の部位を「EGRチャンバー上流部」と称する。本実施形態のEGR通路32では、図7(A)に示すように、EGR弁36の下流側の上流側集合通路40の部位と上流側分岐通路42との組み合わせがEGRチャンバー上流部47に相当する。
本実施形態のEGR通路32では、上述の課題A2に鑑み、EGR弁36の位置から4つのEGR導入路46の各出口までの通路圧損を、気筒#1~#4(複数気筒)のそれぞれにおいて出来るだけ等しくするための対策が次のように施されている。より詳細には、通路圧損は、通路径と通路長さに基づいて定まり、通路径が小さいほど大きくなり、通路長さが大きいほど大きくなる。EGR通路32では、一例として、EGRチャンバー上流部47、EGRチャンバー44及び4つのEGR導入路46のそれぞれにおいて通路径は一定とされている(このことは、図7(B)、8(A)及び8(B)についても同様である)。そして、EGR通路32は、これらの各通路の通路長さの設定によって通路圧損が気筒毎に均等になるように構成されている。
具体的には、上流側分岐通路42は、ガス入口42aから気筒#1、#2側のガス出口42bまでの通路長さが、ガス入口42aから気筒#3、#4側のガス出口42cまでの通路長さと等しくなるように形成されている。また、EGRチャンバー44における気筒#1、#2側及び気筒#3、#4側のガス入口をそれぞれガス入口44d及び44eと称し、気筒#1~#4側のガス出口をそれぞれガス出口44f~44iと称する。これらのガス入口44d、44e及びガス出口44f~44iの位置は、ガス入口44dから各ガス出口44f、44gまでの通路長さ、及びガス入口44eから各ガス出口44h、44iまでの通路長さがすべて等しくなるように設定されている。
また、課題A2への対策は、図7(A)に示す構成例に代え、例えば、図7(B)に示す変形例によって行われてもよい。図7(B)に示す変形例では、上流側集合通路40とEGRチャンバー44との間に介在する上流側分岐通路48は、ガス入口48aから各気筒#1~#4側のガス出口48b~48eに向けて個別に分岐する等長の通路として構成されている。また、EGRチャンバー49における各気筒#1~#4に対応するガス入口をガス入口49a~49dと称し、各気筒#1~#4に対応するガス出口をガス出口49e~49hと称する。これらのガス入口49a~49d及びガス出口49e~49hは、各気筒#1~#4におけるガス入口49a~49dからガス出口49e~49hまでの通路長さが互いに等しくなるように設定されている。
付け加えると、課題A2への対策は、上述の例のように通路径を一定としつつ通路長さを気筒間で揃えることに代え、通路径及び通路長さの双方を調整することによって実行されてもよい。
一方、図8(A)及び8(B)に示す比較例3、4では、上流側分岐通路は設けられていない。そして、比較例3では、気筒#1~#4の列方向の中央位置に設けられたガス入口からEGRチャンバー内にEGRガスが導入される。このため、図8(A)に示すように、EGR弁からEGR導入路のガス出口までの通路長さは、気筒#1~#4間で均等にならず、したがって、通路圧損を気筒毎に均等にできない。また、比較例4では、気筒#1~#4の列方向の一端に設けられたガス入口からEGRチャンバー内にEGRガスが導入される。このため、比較例4においても、図8(B)に示すように、通路長さは気筒#1~#4間で均等にならず、したがって、通路圧損を気筒毎に均等にできない。このように、比較例3、4の構成は、課題A2への対策には相当しない。
1-2.効果
図9は、実施の形態1に係るEGR通路32の構成の効果を説明するための模式図である。本実施形態のEGR通路32は、EGRチャンバー44の各部の容積A~Cの設定により、構成気筒間の爆発間隔が相対的に短い第1気筒サブセット#1-#2に関する「第1合計容積At」が、それが相対的に長い第2気筒サブセット#2-#3に関する「第2合計容積Bt」よりも大きくなるように形成されている。同様に、EGR通路32は、第1気筒サブセット#3-#4に関する「第1合計容積Ct」が「第2合計容積Bt」よりも大きくなるように形成されている。
上記構成によれば、爆発間隔が相対的に短い第1気筒サブセット#1-#2、#3-#4では「第1合計容積At、Ct」を大きくしておくことで、図9に例示されるように一方の気筒#2からの逆流ガスの他方の気筒#1への再吸入を抑制できる(課題A1を解決できる)。また、爆発間隔が相対的に長い第2気筒サブセット#2-#3では、「第2合計容積Bt」を小さくしても、一方の気筒#2(又は#3)からの逆流ガスは、気筒#2(又は#3)自らに再吸入されるか、又はEGRチャンバー44内に拡散され易くなるので他方の気筒#3(又は#2)に大量に再吸入されにくくなる。そして、第2合計容積Btを小さくしておくことにより、EGRチャンバー44及び4つのEGR導入路46の全体の容積を必要最小限に抑制できる(課題Bを解決できる)。付け加えると、EGR通路32の例では、図9に示すように、EGRチャンバー44全体の容積を比較例2(一点鎖線)のそれと比べて小さくできる。換言すると、本実施形態のEGR通路32によれば、隣接気筒への逆流ガスの再吸入のし易さを考慮して気筒サブセット間で容積差を設けることで、EGRチャンバー44及び4つのEGR導入路46の全体としての容積の縮小が図られている。
以上のように、本実施形態のEGR通路32を備えるEGR装置30によれば、課題A1及び課題Bを共に解決できる。すなわち、EGRチャンバー44及びEGR導入路46の大型化を抑制しつつ各気筒#1~#4へのEGRガスの分配性を向上できるようになる。
また、EGR通路32は、図7(A)に示すように、EGRチャンバー上流部47、EGRチャンバー44及び4つのEGR導入路46のそれぞれの通路圧損が気筒毎に出来るだけ均等になるように構成されている。これにより、課題A1に加えて課題A2も解決されるため、EGRガスの気筒分配性をより効果的に向上できる。
2.実施の形態2
次に、図10及び図11を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図10は、実施の形態2に係るEGR通路50の構成を表した模式図である。本実施形態のEGR装置が備えるEGR通路50は、EGRチャンバー44及びEGR導入路46に代えて、EGRチャンバー52及びEGR導入路54を備える点において、実施の形態1のEGR通路32と相違している。
上述した実施の形態1では、構成気筒間の爆発間隔が短い第1気筒サブセット#1-#2、#3-#4を対象として、EGRチャンバー44内に逆流したガスが隣接気筒に再吸入されないようにチャンバー部44a、44cの容積A、Cが適切に確保されている。ここで、ある気筒(例えば、気筒#2)からEGRチャンバー内に逆流したガスが隣接気筒(例えば、気筒#1)のEGR導入路の入口から遠ざける方向に移動させること(換言すると、当該入口の側に向かうことを妨げること)ができれば、当該隣接気筒への再吸入を抑制できるので、再吸入抑制に必要な容積A、Cの低減が可能となる(追加の課題D)。このことは、EGRチャンバー全体の容積(EGRチャンバー及び4つのEGR導入路の全体の容積)の更なる低減に繋がる。
上述の追加の課題Dに鑑み、実施の形態2のEGR通路50では、第1気筒サブセット#1-#2、#3-#4のうちで爆発順序が先の気筒(先行気筒)#2、#3のEGR導入路54#2、54#3の形状が次のように設定されている。
すなわち、実施の形態1のEGR導入路46は折れ曲がった形状を有し、そのガス入口は気筒#1~#4の列方向に垂直な方向D(図10参照)を向いている。これに対し、EGR通路50では、第1気筒サブセット#1-#2のうちで爆発順序が先の気筒#2のEGR導入路54#2は、2つの第1EGR導入路の一方に相当するEGR導入路54#2からEGRチャンバー52内への逆流ガスが2つの第1EGR導入路の他方であるEGR導入路54#1の入口54a#1から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されている。同様に、もう1つの第1気筒サブセット#3-#4のうちで爆発順序が先の気筒#3のEGR導入路54#3は、2つの第1EGR導入路の一方に相当するEGR導入路54#3からEGRチャンバー52内への逆流ガスが2つの第1EGR導入路の他方であるEGR導入路54#4の入口54a#4から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されている。
付け加えると、一例として、EGR導入路54#2及び54#3は、それぞれ、気筒#1~#4の列方向に垂直な方向Dに対して傾斜したストレート形状を有している。そして、図10に示す例では、4つのEGR導入路54の通路長さを同一とすることによって実施の形態1と比べて通路圧損を気筒間でより均等にするために、「第1EGR導入路」に該当するEGR導入路54#2、54#3だけでなく、残りのEGR導入路54#1、54#4についても、同様に傾斜したストレート形状を有している。しかしながら、EGR導入路54#1、54#4については、必ずしも上記形状を有していなくてもよい。
図11は、実施の形態2に係るEGR通路50の構成の効果を説明するための模式図である。上述のように向きが設定されたEGR導入路(第1EGR導入路)54#2を備えるEGR通路50によれば、図11に例示されるように、第1気筒サブセット#1-#2の一方のEGR導入路54#2からの逆流ガスを他方のEGR導入路54#1の入口54a#1から遠ざかる方向に沿って流れるように移動させることができる。これにより、隣接気筒#1への逆流ガスの再吸入を抑制できるので、再吸入抑制に必要な容積Aの低減が可能となる。このことは、もう一方の第1気筒サブセット#3-#4についても同様であり、再吸入抑制に必要な容積Cの低減が可能となる。そして、容積A、Cの低減により、EGRチャンバー52全体の容積(EGRチャンバー52及び4つのEGR導入路54の全体の容積)の更なる低減が可能となる。
以上のように、実施の形態2のEGR通路50を備えるEGR装置によれば、課題A1及び課題Bとともに追加の課題Dをも解決できる。
3.実施の形態3
次に、図12を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。図12は、実施の形態3に係るEGR通路60の構成を表した模式図である。本実施形態のEGR装置が備えるEGR通路60は、EGRチャンバー44に代えて、EGRチャンバー62を備える点において、実施の形態1のEGR通路32と相違している。そして、EGR通路60は、実施の形態2において説明した追加の課題Dへの対策の内容において、実施の形態2のEGR通路50と相違している。
具体的には、図12に示すように、本実施形態のEGRチャンバー62内には、ガイド板64(より詳細には、2つのガイド板64#1-#2、64#3-#4)が配置されている。ガイド板64#1-#2は、第1気筒サブセット#1-#2のうちで爆発順序が先の気筒(先行気筒)#2のEGR導入路46#2からEGRチャンバー62内への逆流ガスが他方のEGR導入路46#1の入口46a#1から遠ざかる方向に沿って流れるように当該逆流ガスを案内する。同様に、もう一方のガイド板64#3-#4は、第1気筒サブセット#3-#4のうちで爆発順序が先の気筒#3のEGR導入路46#3からEGRチャンバー62内への逆流ガスが他方のEGR導入路46#4の入口46a#4から遠ざかる方向に沿って流れるように当該逆流ガスを案内する。これらのガイド板64#1-#2、64#3-#4は、本発明に係る「ガイド部」の一例に相当する。ガイド板64はEGRチャンバー62と一体的に形成されていてもよいし、EGRチャンバー62と別体のガイド板64がEGRチャンバー62に固定されてもよい。
上述のガイド板64#1-#2を有するEGRチャンバー62を備えるEGR通路60によれば、図12に例示されるように、第1気筒サブセット#1-#2の一方のEGR導入路46#2からの逆流ガスを、ガイド板64#1-#2を利用して他方のEGR導入路46#1の入口46a#1から遠ざかる方向に沿って流れるように移動させることができる。これにより、隣接気筒#1への逆流ガスの再吸入を抑制できるので、再吸入抑制に必要な容積Aの低減が可能となる。このことは、もう一方の第1気筒サブセット#3-#4についても同様であり、再吸入抑制に必要な容積Cの低減が可能となる。以下、実施の形態2と同様の効果を奏する。
以上のように、実施の形態3のEGR通路60を備えるEGR装置によっても、課題A1及び課題Bとともに追加の課題Dをも解決できる。
付け加えると、追加の課題Dへの対策として、ガイド板64を利用した本実施形態の対策に加え、実施の形態2のEGR導入路54の形状による対策が組み合わされてもよい。
4.実施の形態4
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。図13は、実施の形態4に係るEGR通路70の構成を表した模式図である。本実施形態のEGR装置が備えるEGR通路70は、EGRチャンバー62に代えて、EGRチャンバー72を備える点において、実施の形態3のEGR通路60と相違している。
上述した実施の形態3においては、追加の課題Dへの対策として、EGRチャンバー62内に配置されたガイド板64が利用される。これに対し、本実施形態のEGRチャンバー72は、追加の課題Dへの対策として逆流ガスの流れ方向を制御するために、EGRチャンバー72内の通路壁面の形状が利用される。
具体的には、図13に示すように、本実施形態のEGRチャンバー72の通路壁は、ガイド壁72a(より詳細には、2つのガイド壁72a#1-#2、72a#3-#4)を含む。一例として、ガイド壁72aは、EGR導入路46と対向する側の通路壁に設けられている。ガイド壁72a#1-#2は、第1気筒サブセット#1-#2のうちで爆発順序が先の気筒(先行気筒)#2のEGR導入路46#2からEGRチャンバー72内への逆流ガスが他方のEGR導入路46#1の入口46a#1から遠ざかる方向に沿って流れるように当該逆流ガスを案内する。同様に、もう一方のガイド壁72a#3-#4は、第1気筒サブセット#3-#4のうちで爆発順序が先の気筒#3のEGR導入路46#3からEGRチャンバー72内への逆流ガスが他方のEGR導入路46#4の入口46a#4から遠ざかる方向に沿って流れるように当該逆流ガスを案内する。これらのガイド壁72a#1-#2、72a#3-#4は、本発明に係る「ガイド部」の他の例に相当する。
上述のガイド壁72a#1-#2を有するEGRチャンバー72を備えるEGR通路70によっても、図13に例示されるように、第1気筒サブセット#1-#2の一方のEGR導入路46#2からの逆流ガスを、ガイド壁72a#1-#2を利用して他方のEGR導入路46#1の入口46a#1から遠ざかる方向に沿って流れるように移動させることができる。これにより、隣接気筒#1への逆流ガスの再吸入を抑制できるので、再吸入抑制に必要な容積Aの低減が可能となる。このことは、もう一方の第1気筒サブセット#3-#4についても同様であり、再吸入抑制に必要な容積Cの低減が可能となる。以下、実施の形態3と同様の効果を奏する。
以上のように、実施の形態4のEGR通路70を備えるEGR装置によっても、課題A1及び課題Bとともに追加の課題Dをも解決できる。
付け加えると、追加の課題Dへの対策として、ガイド壁72aを利用した本実施形態の対策に加え、実施の形態2のEGR導入路54の形状による対策及び実施の形態3のガイド板64による対策の少なくとも一方も組み合わされてもよい。
5.実施の形態5
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。図14は、実施の形態5に係るEGR装置が備えるEGRチャンバー84及びEGR導入路86の具体的な構成を表した模式図である。本実施形態のEGR装置は、直列に配置された6つの気筒#1~#6(本発明に係る「複数気筒」の他の例に相当)を有する直列6気筒型の内燃機関に搭載されている。EGR装置は、EGRクーラ34及びEGR弁36(共に図示省略)とともに、EGR通路80を備えている。EGR通路80は、上流側集合通路40(図示省略)とともに、上流側分岐通路82、EGRチャンバー84及び6つのEGR導入路86を有する。
直列6気筒型の内燃機関において位置的に隣り合う2つの気筒の組としては、気筒サブセット#1-#2、#2-#3、#3-#4、#4-#5、#5-#6が該当する。
EGRチャンバー84は、各気筒間の部位として、チャンバー部84a~84eを有する。チャンバー部84a、84b、84c、84d及び84eは、それぞれ、気筒サブセット#1-#2、気筒サブセット#2-#3、気筒サブセット#3-#4、気筒サブセット#4-#5、及び気筒サブセット#5-#6に対応している。なお、EGRチャンバー84内には、気筒#1~#3側と気筒#4~#6側のそれぞれに、仕切り壁88が設けられている。仕切り壁88は、上流側分岐通路82の分岐点82aから気筒#1~#3側のEGR導入路86の入口までの通路長さ、及び分岐点82bから気筒#4~#6側のEGR導入路86の入口までの通路長さをそれぞれ揃えるために設けられている。EGRガスは、仕切り壁88に沿って流れた後に最終的に各気筒#1~#6に向けて分岐する。このため、ここでは、仕切り壁88周辺のハッチング部82cは、上流側分岐通路82の一部として扱われている。
本実施形態のEGR装置が搭載される内燃機関の爆発順序の例は、直列6気筒型エンジンにおいて代表的な#1→#5→#3→#6→#2→#4である。上記の5つの気筒サブセットのうちで構成気筒間での爆発順序が隣り合うものはない。これらの気筒サブセットを構成する2つの気筒間での爆発間隔が最も短いものは、4つの気筒サブセット#1-#2、#2-#3、#4-#5、#5-#6である。より詳細には、気筒サブセット#1-#2では、気筒#2を基準として見たとき、気筒#1の爆発順序は気筒#2の2つ後になる。このことは、他の3つの気筒サブセット#2-#3、#4-#5、#5-#6も同様である。
一方、残りの気筒サブセット#3-#4では、気筒#3と気筒#4とは、爆発順序において3気筒分離れている。すなわち、この気筒サブセット#3-#4を構成する2つの気筒#3、#4間の爆発間隔は、残りの4つの気筒サブセット#1-#2、#2-#3、#4-#5、#5-#6のそれらと比べると長い。このため、本実施形態の内燃機関の例では、気筒サブセット#1-#2、#2-#3、#4-#5、#5-#6が本発明に係る「第1気筒サブセット」の一例に相当し、気筒サブセット#3-#4が本発明に係る「第2気筒サブセット」の一例に相当している。
そこで、本実施形態のEGR通路80では、EGRチャンバー84は、図14に示すように、「構成気筒間の爆発間隔が相対的に短い第1気筒サブセット」に相当する4つの気筒サブセット#1-#2、#2-#3、#4-#5、#5-#6にそれぞれ対応するチャンバー部84a、84b、84d、84eの容積A、B、C、Eが、それが相対的に長い第2気筒サブセット#3-#4に対応するチャンバー部84cの容積Cよりも大きくなるように形成されている。
また、6つのEGR導入路86は、それらの容積が同等となるように形成されている。このため、上述のチャンバー部84a~84eの容積A~Eの設定により、EGR導入路86の容積を含めた合計容積At~Etに関しても、容積A~Eの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。これにより、図14に示すように、容積A~Eを均等に確保した比較例(一点鎖線)と比べて、EGRチャンバー84全体の容積を縮小できる。
さらに、図14に示すEGR通路80の例では、追加の課題D(実施の形態2参照)に鑑み、実施の形態2と同様の手法で、第1気筒サブセット#1-#2、#2-#3、#4-#5、#5-#6のうちで爆発順序が先の気筒(先行気筒)#2、#3、#4、#5のEGR導入路86#2、86#3、86#4、86#5の形状が次のように設定されている。すなわち、EGR導入路86#2は、EGR導入路86#2からEGRチャンバー84内への逆流ガスが他方のEGR導入路86#1の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されている。残りのEGR導入路86#3、86#4、86#5も同様に形成されている。なお、残りのEGR導入路86#1、86#6は、一例として、通路長さ(通路容積)を揃えるために他のEGR導入路86と同様に形成されている。
また、EGR通路80は、課題A2に鑑み、実施の形態1で説明した手法(図7(A)参照)によって、気筒間での通路圧損の均等化が図られている。
以上説明した構成を備えることにより、直列6気筒型の内燃機関に搭載されたEGR装置においても、実施の形態1と同様に、課題A1及び課題Bを共に解決できる。すなわち、EGRチャンバー84及びEGR導入路86の大型化を抑制しつつ各気筒#1~#6へのEGRガスの分配性を向上できるようになる。また、これらの課題A1及び課題Bとともに、追加の課題D及び課題A2をも解決できる。
付け加えると、追加の課題Dの解決のために、図14に示すEGR導入路86の形状(向き)による対策に代え、あるいはそれとともに、実施の形態3、4のようなガイド板及びガイド壁の少なくとも一方を利用した対策が行われてもよい。
6.実施の形態6
次に、図15及び図16を参照して、本発明の実施の形態6及びその変形例について説明する。
6-1.EGRチャンバー及びEGR導入路の具体的な構成
図15は、実施の形態6に係るEGR装置が備えるEGRチャンバー94及びEGR導入路96の具体的な構成を表した模式図である。本実施形態のEGR装置は、V型8気筒型の内燃機関に搭載されている。この内燃機関は、図15に示すように、直列に配置された4つの気筒#1、#3、#5、#7(本発明に係る「複数気筒」の他の例に相当)を有する第1バンク(第1気筒群)と、直列に配置された4つの気筒#2、#4、#6、#8(本発明に係る「複数気筒」の他の例に相当)を有する第2バンク(第2気筒群)とを有する。
本実施形態のEGR装置は、EGR通路90を備えている。EGR通路90は、バンク毎に、上流側分岐通路92、EGRチャンバー94及び4つのEGR導入路96を有する。各バンクの上流側分岐通路92の上流に位置する上流側集合通路(図示省略)は、バンク毎に独立していてもよいし、バンク間で共有されかつ途中で第1及び第2バンクに向けて分岐していてもよい。なお、EGR弁及びEGRクーラは、バンク毎に独立していてもよいし、バンク間で共有されてもよい。
V型8気筒型の内燃機関において位置的に隣り合う2つの気筒の組としては、第1バンクでは気筒サブセット#1-#2、#3-#5、#5-#7が該当し、第2バンクでは気筒サブセット#2-#4、#4-#6、#6-#8が該当する。
第1バンクのEGRチャンバー94は、各気筒間の部位として、チャンバー部94a~94cを有する。チャンバー部94a、94b及び94cは、それぞれ、気筒サブセット#1-#3、気筒サブセット#3-#5、及び気筒サブセット#5-#7に対応している。同様に、第2バンクのEGRチャンバー94のチャンバー部94d、94e及び94fは、それぞれ、気筒サブセット#2-#4、気筒サブセット#4-#6、及び気筒サブセット#6-#8に対応している。
本実施形態のEGR装置が搭載される内燃機関の爆発順序の例は、V型8気筒型エンジンにおいて代表的な#1→#8→#7→#3→#6→#5→#4→#2である。
6-1-1.第1バンク
まず、第1バンクの構成について説明する。上記3つの気筒サブセット#1-#2、#3-#5、#5-#7のうちで構成気筒間での爆発順序が隣り合うものはない。気筒サブセットを構成する2つの気筒間での爆発間隔が最も短いものは、気筒サブセット#3-#5である。より詳細には、気筒サブセット#3-#5では、気筒#3を基準として見たとき、気筒#5の爆発順序は気筒#3の2つ後になる。
気筒サブセット#1-#3では、気筒#1を基準として見たとき、気筒#3の爆発順序は気筒#1の3つ後になる。同様に、気筒サブセット#5-#7では、気筒#5の爆発順序は気筒#7の3つ後になる。すなわち、これらの気筒サブセット#1-#3、#5-#7のそれぞれの構成気筒間の爆発間隔は、上述の気筒サブセット#3-#5のそれと比べて長い。このため、本実施形態の内燃機関の例では、気筒サブセット#3-#5が本発明に係る「第1気筒サブセット」の一例に相当し、気筒サブセット#1-#3、#5-#7が本発明に係る「第2気筒サブセット」の一例に相当している。
そこで、本実施形態のEGR通路90では、第1バンクのEGRチャンバー94は、図15に示すように、第1気筒サブセット#3-#5に対応するチャンバー部94bの容積Bが、2つの第2気筒サブセット#1-#3、#5-#7のそれぞれに対応するチャンバー部94a、94cの容積A、Cよりも大きくなるように形成されている。
また、第1バンクの4つのEGR導入路96は、それらの容積が同等となるように形成されている。このため、上述のチャンバー部94a~94cの容積A~Cの設定により、EGR導入路96の容積を含めた合計容積At~Ctに関しても、容積A~Cの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。これにより、図15に示すように、容積A~Cを均等に確保した比較例(一点鎖線)と比べて、EGRチャンバー94全体の容積を縮小できる。
6-1-2.第2バンク
次に、第2バンクの構成について説明する。上記3つの気筒サブセット#2-#4、#4-#6、#6-#8のうちの気筒サブセット#2-#4では、爆発順序は構成気筒間で隣り合っている。気筒サブセット#4-#6では、気筒#6を基準として見たとき、気筒#4の爆発順序は気筒#6の2つ後になる。残りの気筒サブセット#6-#8では、気筒#8を基準として見たとき、気筒#6の爆発順序は気筒#8の3つ後になる。
すなわち、第2バンクでは、構成気筒間の爆発間隔は、気筒サブセット#2-#4において最も短く、気筒サブセット#4-#6、#6-#8の順でこれに続く。本実施形態では、一例として、構成気筒間の爆発順序が最も長い気筒サブセット#6-#8が「第2気筒サブセット」として扱われ、当該爆発間隔が相対的に短い気筒サブセット#2-#4、#4-#6が「第1気筒サブセット」として扱われている。
それに伴い、本実施形態のEGR通路90では、第2バンクのEGRチャンバー94は、図15に示すように、2つの第1気筒サブセット#2-#4、#4-#6のそれぞれに対応するチャンバー部94d、94eの容積D、Eが、第2気筒サブセット#6-#8に対応するチャンバー部94fの容積Fよりも大きくなるように形成されている。
また、第2バンクの4つのEGR導入路96は、それらの容積が同等となるように形成されている。このため、上述のチャンバー部94d~94fの容積D~Fの設定により、EGR導入路96の容積を含めた合計容積Dt~Ftに関しても、容積D~Fの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。これにより、図15に示すように、容積D~Fを均等に確保した比較例(一点鎖線)と比べて、EGRチャンバー94全体の容積を縮小できる。
6-1-3.追加の課題D、課題A2への対策
さらに、図15に示すEGR通路90の例では、追加の課題D(実施の形態2参照)に鑑み、実施の形態2と同様の手法で、第1気筒サブセット#3-#5、#2-#4、#4-#6のうちで爆発順序が先の気筒(先行気筒)#3、#4、#6のEGR導入路96#3、96#4、96#6の形状が次のように設定されている。すなわち、EGR導入路96#3は、EGR導入路96#3からEGRチャンバー94内への逆流ガスが他方のEGR導入路96#5の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されている。残りのEGR導入路96#4、96#6も同様に形成されている。なお、EGR導入路96#5は、通路長さ(通路容積)を揃えつつ容積Bと容積Cとの差を設けるために他のEGR導入路96と同様に形成されている。残りのEGR導入路96#1、96#2、96#7、96#8は、通路長さ(通路容積)を揃えるために他のEGR導入路96と同様に形成されている。
また、EGR通路90は、課題A2に鑑み、実施の形態1で説明した手法(図7(A)参照)によって、気筒間での通路圧損の均等化が図られている。
6-2.効果
以上説明した構成を備えることにより、V型8気筒の内燃機関に搭載されたEGR装置においても、実施の形態1と同様に、課題A1及び課題Bを共に解決できる。すなわち、EGRチャンバー94及びEGR導入路96の大型化を抑制しつつ、各バンクにおいて直列に配置された複数気筒へのEGRガスの分配性を向上できるようになる。また、これらの課題A1及び課題Bとともに、追加の課題D及び課題A2をも解決できる。
6-3.変形例
6-3-1.追加の課題Dへの対策の他の例
追加の課題Dの解決のために、図15に示すEGR導入路96の形状(向き)による対策に代え、あるいはそれとともに、実施の形態3、4のようなガイド板及びガイド壁の少なくとも一方を利用した対策が行われてもよい。
6-3-2.容積差の他の設定例
図16は、実施の形態6の変形例に係るEGR装置が備えるEGR通路100の具体的な構成を表した模式図である。上述した実施の形態6においては、第1及び第2バンクのそれぞれにおいて、各バンクのEGRチャンバー94の容積差が2段階で与えられている。ここで、実施の形態6で説明した爆発順序が用いられると、第2バンク側の複数気筒(気筒#2、#4、#6、#8)の各気筒サブセットにおける構成気筒間の爆発間隔は3段階に変化する。そこで、図16に示す例では、以下に説明されるように、第2バンクのEGRチャンバー102の各部位の容積D~Fの差が3段階で与えられている。
図16に示す例の第2バンクでは、ある気筒サブセットが第1気筒サブセットと第2気筒サブセットのどちらに該当するかは、比較対象とする2つの気筒サブセットの選択によって異なる。具体的には、気筒サブセット#2-#4と気筒サブセット#4-#6との比較においては、構成気筒間の爆発間隔が相対的に長い気筒サブセット#4-#6は「第2気筒サブセット」に該当し、気筒サブセット#2-#4が「第1気筒サブセット」に該当する。一方、気筒サブセット#4-#6と気筒サブセット#6-#8との比較においては、当該爆発間隔が相対的に短い気筒サブセット#4-#6が「第1気筒サブセット」に該当し、気筒サブセット#6-#8が「第2気筒サブセット」に該当する。
それに伴い、第2バンクのEGRチャンバー102は、図16に示すように、3つの気筒サブセット#2-#4、#4-#6、#6-#8のそれぞれに対応するチャンバー部102d、102e、102fの容積D、E、Fは、容積Dが最も大きく、次に容積Eが大きく、容積Fが最も小さくなるように構成されている。そして、実施の形態6と同様に、上述のチャンバー部102d~102fの容積D~Fの設定により、EGR導入路104の容積を含めた合計容積Dt~Ftに関しても、容積D~Fの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。
一方、第1バンク側のEGRチャンバー106の各チャンバー部106a、106b、106cの容積A、B、C間の大小関係は、実施の形態6と同じである。そのうえで、図16に示す例では、2つのバンクをまとめて見た場合に、容積Dが最も大きく、次いで容積B、Eが大きく、残りの容積A、C、Fが最も小さくなるように容積差が設定されている。そして、この容積差の形成のために、一例として、第1バンクのEGRチャンバー106全体の容積が、第2バンクのEGRチャンバー102の容積と比べて小さくなるように調整されている。
上述した図16に示す例によれば、図15に示す実施の形態6と比べて、両バンク合計でのEGRチャンバー102、106全体の容積をより小さくしつつ、気筒間の干渉(逆流ガスの再吸入)の抑制によるEGRガスの気筒分配性の向上をより効果的に実現できるようになる。
付け加えると、図16に示すように容積Dと容積Eとの差を設けた結果として、気筒#4のEGR導入路104#4の通路長さが、図15に示す例の気筒#4のEGR導入路96#4のそれと比べて長くなっている。このことは、気筒間での通路圧損を異ならせる要因となる。この点(課題A2)に鑑み、図16に示す例では、第2バンクの上流側分岐通路108における気筒#2、#4側の部位108aの通路径が、気筒#6、#8側の部位108bの通路径よりも大きくされている。これにより、EGR導入路104#4の通路長さを上述のように変更しつつ、気筒#2、#4の側と気筒#6、#8の側との間での通路圧損の差を抑制できるようになる。
7.実施の形態7
図17及び図18を参照して、本発明の実施の形態7及びその変形例について説明する。
7-1.EGRチャンバー及びEGR導入路の具体的な構成
図17は、実施の形態7に係るEGR装置が備えるEGRチャンバー112及びEGR導入路114の具体的な構成を表した模式図である。本実施形態のEGR装置は、実施の形態6と同様にV型8気筒型の内燃機関に搭載されている。本EGR装置は、EGR通路110を備えている。EGR通路110は、以下に説明する点を除き、実施の形態6のEGR通路90と同様に構成されている。
EGR通路110は、バンク毎に、EGRチャンバー112及び4つのEGR導入路114を上流側分岐通路92とともに有する。第1バンクのEGRチャンバー112のチャンバー部112a、112b及び112cは、それぞれ、気筒サブセット#1-#3、気筒サブセット#3-#5、及び気筒サブセット#5-#7に対応している。同様に、第2バンクのEGRチャンバー112のチャンバー部112d、112e及び112fは、それぞれ、気筒サブセット#2-#4、気筒サブセット#4-#6、及び気筒サブセット#6-#8に対応している。
本実施形態の内燃機関は、爆発順序において、実施の形態6の内燃機関と相違している。本実施形態で用いられる爆発順序の例は、V型8気筒型エンジンにおけるもう1つの代表的な#1→#8→#4→#3→#6→#5→#7→#2である。
7-1-1.第1バンク
まず、第1バンクの構成について説明する。上記3つの気筒サブセット#1-#3、#3-#5、#5-#7のうちの気筒サブセット#5-#7では、爆発順序は構成気筒間で隣り合っている。気筒サブセット#3-#5では、気筒#3を基準として見たとき、気筒#5の爆発順序は気筒#3の2つ後になる。残りの気筒サブセット#1-#3では、気筒#1を基準として見たとき、気筒#3の爆発順序は気筒#1の3つ後になる。
すなわち、第1バンクでは、構成気筒間の爆発間隔は、気筒サブセット#5-#7において最も短く、気筒サブセット#3-#5、#1-#3の順でこれに続く。本実施形態では、一例として、構成気筒間の爆発順序が最も長い気筒サブセット#1-#3が「第2気筒サブセット」として扱われ、当該爆発間隔が相対的に短い気筒サブセット#3-#5、#5-#7が「第1気筒サブセット」として扱われている。
それに伴い、本実施形態のEGR通路110では、第1バンクのEGRチャンバー112は、図17に示すように、2つの第1気筒サブセット#3-#5、#5-#7のそれぞれに対応するチャンバー部112b、112cの容積B、Cが、第の気筒サブセット#1-#3に対応するチャンバー部112aの容積Aよりも大きくなるように形成されている。そして、実施の形態6と同様に、上述のチャンバー部112a~112cの容積A~Cの設定により、EGR導入路114の容積を含めた合計容積At~Ctに関しても、容積A~Cの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。
7-1-2.第2バンク
次に、第2バンクの構成について説明する。上記3つの気筒サブセット#2-#4、#4-#6、#6-#8のうちで構成気筒間での爆発順序が隣り合うものはない。気筒サブセット##4-#6では、気筒#6の爆発順序は気筒#4の2つ後になる。気筒サブセット#2-#4では、気筒#4の爆発順序は気筒#2の3つ後になる。同様に、気筒サブセット#6-#8では、気筒#8の爆発順序は気筒#6の3つ後になる。したがって、本実施形態の内燃機関の例では、気筒サブセット#4-#6が本発明に係る「第1気筒サブセット」の一例に相当し、気筒サブセット#2-#4、#6-#8が本発明に係る「第2気筒サブセット」の一例に相当している。
そこで、本実施形態のEGR通路110では、第2バンクのEGRチャンバー112は、図17に示すように、第1気筒サブセット#4-#6に対応するチャンバー部112eの容積Eが、2つの第2気筒サブセット#2-#4、#6-#8のそれぞれに対応するチャンバー部112d、112fの容積D、Fよりも大きくなるように形成されている。そして、実施の形態6と同様に、上述のチャンバー部112d~112fの容積D~Fの設定により、EGR導入路114の容積を含めた合計容積Dt~Ftに関しても、容積D~Fの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。
7-1-3.追加の課題D、課題A2への対策
さらに、図17に示すEGR通路110の例では、追加の課題D(実施の形態2参照)に鑑み、実施の形態2と同様の手法で、第1気筒サブセット#3-#5、#5-#7、#4-#6のうちで爆発順序が先の気筒(先行気筒)#3、#5、#4のEGR導入路114#3、114#5、114#4の形状が次のように設定されている。すなわち、EGR導入路114#3は、EGR導入路114#3からEGRチャンバー112内への逆流ガスが他方のEGR導入路114#5の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されている。残りのEGR導入路114#5、114#4も同様に形成されている。
また、EGR通路110は、課題A2に鑑み、実施の形態1で説明した手法(図7(A)参照)によって、気筒間での通路圧損の均等化が図られている。
7-2.効果
以上説明した構成を備えることにより、本実施形態の爆発順序を採用するV型8気筒の内燃機関に搭載されたEGR装置においても、実施の形態1と同様に、課題A1及び課題Bを共に解決できる。EGRチャンバー112及びEGR導入路114の大型化を抑制しつつ、各バンクにおいて直列に配置された複数気筒へのEGRガスの分配性を向上できるようになる。また、これらの課題A1及び課題Bとともに、追加の課題D及び課題A2をも解決できる。
7-3.変形例
7-3-1.追加の課題Dへの対策の他の例
追加の課題Dの解決のために、図17に示すEGR導入路114の形状(向き)による対策に代え、あるいはそれとともに、実施の形態3、4のようなガイド板及びガイド壁の少なくとも一方を利用した対策が行われてもよい。
7-3-2.容積差の他の設定例
図18は、実施の形態7の変形例に係るEGR装置が備えるEGR通路120の具体的な構成を表した模式図である。図17(実施の形態7)に対する図18の位置づけは、図15(実施の形態6)に対する図16の位置づけと同じである。
実施の形態7で説明した爆発順序が用いられると、「第1バンク側」の複数気筒(気筒#1、#3、#5、#7)の各気筒サブセットにおける構成気筒間の爆発間隔が3段階に変化する。そこで、図18に示す例では、図16に示す例と同様の考え方に基づき、第1バンクのEGRチャンバー122の各部位の容積A~Cの差が次のように3段階で与えられている。
すなわち、第1バンクのEGRチャンバー122は、図18に示すように、爆発間隔が最も短い気筒#5、#7に対応するチャンバー部122cの容積Cが最も大きく、次いで爆発間隔の短い気筒#3、#5に対応するチャンバー部122bの容積Bが大きく、爆発間隔が最も長い気筒#1、#3に対応するチャンバー部122aの容積Aが最も小さくなるように形成されている。そして、実施の形態7と同様に、上述のチャンバー部122a~122cの容積A~Cの設定により、EGR導入路124の容積を含めた合計容積At~Ctに関しても、容積A~Cの間での差と同様の容積差が気筒サブセット間で設定されている。
第2バンク側のEGRチャンバー126の各チャンバー部126d、126e、12fの容積D、E、F間の大小関係は、実施の形態7と同じである。そのうえで、図18に示す例では、2つのバンクをまとめて見た場合に、容積Cが最も大きく、次いで容積B、Eが大きく、残りの容積A、D、Fが最も小さくなるように容積差が設定されている。そして、この容積差の形成のために、一例として、第2バンクのEGRチャンバー126全体の容積が、第1バンクのEGRチャンバー122の容積と比べて小さくなるように調整されている。また、容積Bと容積Cとの差を設けたことに伴う通路圧損の気筒間差を抑制するために、図16に示す例(実施の形態6の変形例)と同様の手法によって第1バンクの上流側分岐通路128の通路径が調整されている。
なお、本発明に係るEGR通路による「第1合計容積」と「第2合計容積」との間での容積差の設定は、上述した実施の形態1~7において例示された内燃機関10等の内燃機関に対して爆発順序、気筒数及び気筒配列の少なくとも1つが異なる内燃機関に対しても適宜適用することができる。
以上説明した各実施の形態に記載の例及び他の各変形例は、明示した組み合わせ以外にも可能な範囲内で適宜組み合わせてもよいし、また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形してもよい。
10 内燃機関
12 吸気通路
14 排気通路
20b 吸気枝通路
30 EGR装置
32、50、60、70、80、90、100、110、120 EGR通路
36 EGR弁
40 上流側集合通路
42、48、82、92、108、128 上流側分岐通路
44、49、52、62、72、84、94、102、106、112、122、126 EGRチャンバー
46、54、86、96、104、114、124 EGR導入路
64 ガイド板
72 ガイド壁

Claims (4)

  1. 直列に配置された複数気筒と前記複数気筒にそれぞれ接続された複数の吸気枝通路とを備える内燃機関に搭載され、排気ガスの一部を前記複数の吸気枝通路にEGRガスとして還流させるEGR装置であって、
    前記EGR装置は、前記EGRガスが流れるEGR通路を備え、
    前記EGR通路は、
    前記複数の吸気枝通路にそれぞれ接続された複数のEGR導入路と、
    前記複数のEGR導入路に接続され、前記EGR通路に導入された前記EGRガスを複数のEGR導入路に分配するEGRチャンバーと、
    を含み、
    前記複数気筒は、位置的に隣り合う2つの気筒の組である第1気筒サブセットと、位置的に隣り合う2つの気筒の他の組である第2気筒サブセットとを含み、
    同一の気筒サブセットに属する2つの気筒間の2通りの爆発間隔のうちの短い方の爆発間隔の長さで比較したとき、前記第1気筒サブセットを構成する前記2つの気筒間の爆発間隔は、前記第2気筒サブセットを構成する前記2つの気筒間の爆発間隔よりも短く、
    前記複数のEGR導入路は、前記第1気筒サブセットに対応する2つの第1EGR導入路と、前記第2気筒サブセットに対応する2つの第2EGR導入路と、を含み、
    前記2つの第1EGR導入路の容積と前記2つの第1EGR導入路の間に位置する前記EGRチャンバーの部位の容積との和である第1合計容積は、前記2つの第2EGR導入路の容積と前記2つの第2EGR導入路の間に位置する前記EGRチャンバーの部位の容積との和である第2合計容積よりも大きく、
    同一の気筒サブセットに属する2つの気筒間の2通りの爆発間隔のうちの短い方の爆発間隔において爆発順序が先となる気筒を先行気筒と称したとき、前記EGRチャンバーは、前記第1気筒サブセットに関する前記先行気筒に対応する前記2つの第1EGR導入路の一方から前記EGRチャンバー内への逆流ガスが前記2つの第1EGR導入路の他方の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように前記逆流ガスを案内するガイド部を含む
    ことを特徴とするEGR装置。
  2. 記第1気筒サブセットに関する前記先行気筒に対応する前記2つの第1EGR導入路の一方は、前記2つの第1EGR導入路の前記一方から前記EGRチャンバー内への逆流ガスが前記2つの第1EGR導入路の他方の入口から遠ざかる方向に沿って流れるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のEGR装置。
  3. 前記ガイド部は、前記EGRチャンバー内に配置されたガイド板である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR装置。
  4. 前記ガイド部は、前記EGRチャンバー内の通路壁面の形状を利用して形成されたガイド壁である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のEGR装置。
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