JP7257296B2 - ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

ダイボンディング装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本開示はダイボンディング装置に関し、例えばフリップチップボンダに適用可能である。
一般に、ダイと呼ばれる半導体チップを、例えば、配線基板やリードフレームなど(以下、総称して基板という。)の表面に搭載するダイボンダにおいては、一般的に、コレット等の吸着ノズルを用いてダイを基板上に搬送し、押付力を付与すると共に、接合材を加熱することによりボンディングを行うという動作(作業)が繰り返して行われる。さらに、ダイボンダの中には、ピックアップしたダイ(表面にバンプを備えるダイ)を裏返し(フリップ)し表面を下(フェースダウン)にして基板に装着するフリップチップボンダがある(特許文献1)。
また、ダイの裏面にダイアタッチフィルム(Die Attach Film:DAF、以下、DAFともいう。)と呼ばれる粘着材料が貼り付けられている場合がある(特許文献2)。
特開2018-56169号公報 特開2015-211191号公報
フェースダウンのボンディングを行うダイボンディング装置において、裏面にDAFが貼り付けられているダイを扱う場合、コレットがDAFを吸着することがあり、DAFによってコレットにダイの貼り付きが発生することがある。
本開示の課題は、DAF付ダイの扱いが容易なダイを反転する機能を有するダイボンディング装置を提供することである。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、ダイボンディング装置は、ダイ供給部からダイをピックアップして反転して保持する第一ヘッドと、前記ダイを吸着する第二コレットを備え、前記第一ヘッドでピックアップした前記ダイをピックアップする第二ヘッドと、前記第二ヘッドでピックアップした前記ダイが載置され、載置された前記ダイを反転して保持する反転機能および反転しないで保持する非反転機能の両方を備える第一ステージと、前記第一ステージに載置された前記ダイをピックアップし、第二ステージ上の基板に載置する第三ヘッドと、を備える。前記第二コレットは金属と当該金属よりもダイアタッチフィルムが貼り付かない低粘着性材料とで構成され、前記第二コレットの吸着面は前記低粘着性材料で形成されている。
上記ダイボンディング装置によれば、DAF付ダイの扱いが容易になる。
図1はフェースダウンのボンディングの一例を説明する図である 図2はフェースアップのボンディングの一例を説明する図である。 図3はフェースダウンのボンディングの他例を説明する図である。 図4は実施例のフリップチップボンダの概略を示す上面図である。 図5は図4において矢印A方向から見たときに、ピックアップフリップヘッド及びトランスファヘッドの動作を説明する図である。 図6は図4において矢印B方向から見たときに、ボンディングヘッドの動作を説明する図である。 図7は図4のダイ供給部の主要部を示す概略断面図である。 図8はトランスファヘッドのコレットの構造を説明する図である。 図9は図4のフリップチップボンダで実施されるフェースダウンボンディング方法を示すフローチャートである。 図10は図4のフリップチップボンダで実施されるフェースアップボンディング方法を示すフローチャートである。 図11は図4のトランスファヘッドのコレットおよびコレットホルダの第一変形例の断面図である。 図12は図4のトランスファヘッドのコレットの第二変形例を示す図である。
以下、実施形態および実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
本願発明者らは、フリップチップボンダによりダイの表面を下にして基板に載置するフェースダウンのボンディングおよびダイの表面を上にして基板に載置するフェースアップのボンディングの両方を行うことを検討した。これについて図1、2を用いて説明する。図1はフェースダウンのボンディングの一例を説明する図である。図2はフェースアップのボンディングの一例を説明する図である。
図1に示すように、ダイDは表面を上にダイシングテープDT上に保持されている。ここで、ダイDの表面(上面)にはバンプBPが設けられている。ダイDの表面をバンプ面ともいう。第一ヘッドとしてのピックアップフリップヘッドPFHの先端に設けられた第一コレットとしてのコレットCLPはダイDの表面を吸着してダイシングテープDTからピックアップする。ピックアップフリップヘッドPFHは上下に反転し、ダイDの裏面が上に向く。第一ステージとしてのトランスファヘッドTHの先端に設けられた第二コレットとしてのコレットCLTはダイDの裏面を吸着してピックアップフリップヘッドPFHからピックアップする。トランスファヘッドTHはダイDをトランスファステージTSに載置する。このとき、ダイDの表面は下を向いている。第三ヘッドとしてのボンディングヘッドBHの先端の第三コレットとしてのコレットCLBはダイDの裏面を吸着してトランスファステージTSからピックアップして第二ステージとしてのボンディングステージBS上の基板Pに載置する。このとき、ダイDの表面は下を向いている(フェースダウンされている)。
図1で説明した装置を用いて、フェースアップボンディングする例を説明する。図2に示すように、ダイDは表面を上にダイシングテープDT上に保持されている。ここで、ダイDの裏面(下面)にはダイアタッチフィルム(DAF)DFが貼り付けられている。ダイDの裏面をDAF面ともいう。ピックアップフリップヘッドPFHの先端に設けられたコレットCLPはダイDの表面を吸着してダイシングテープDTからピックアップする。ピックアップフリップヘッドPFHは上下に反転し、ダイDの裏面が上を向く。トランスファヘッドTHの先端に設けられたコレットCLTはダイDの裏面(DAF面)を吸着してピックアップフリップヘッドPFHからピックアップする。このとき、ダイアタッチフィルムDFがコレットCLTの吸着面に当接する。トランスファヘッドTHはダイDをトランスファステージTS1に載置する。このとき、ダイDの表面は下を向いている。トランスファステージTS1は反転し、ダイDの表面が上を向いて、トランスファステージTS2に載置される。ボンディングヘッドBHの先端のコレットCLBはダイDの表面を吸着してトランスファステージTS2からピックアップして基板に載置する。このとき、ダイDの表面は上を向いている(フェースアップされている)。
上述したように、フェースダウンのボンディングを行うフリップチップボンダを用いてフェースアップのボンディングを行うと、例えばトランスファヘッドTHのコレットCLTの吸着面がダイアタッチフィルムDFと当接し、ダイの貼り付きが発生することがある。
フェースアップの製品をのみ着工する場合、通常、反転受け渡しを行うピックアップフリップヘッドPFHやトランスファヘッドTHは不要であり、コレットはダイの裏面を保持することはない。しかし、上述したように、フェースアップおよびフェースダウンの両方の製品を着工する装置では、ピックアップフリップヘッドPFHやトランスファヘッドTHを用いるため、ダイの裏面にDAFが貼付された製品を着工する場合、ボンディングヘッドまでの何れかのダイを吸着する装置でダイの裏面(DAF面)を保持する必要がある。
なお、図1で説明した装置を用いて、裏面にDAFが貼付されたダイ(DAF付ダイ)をフェースダウンボンディングする場合も図2で説明したフェースアップのボンディングと同様な問題がある。これについて図3を用いて説明する。図3はフェースダウンのボンディングの他例を説明する図である。
図3に示すように、ダイDは表面を上にダイシングテープDT上に保持されている。ここで、ダイDの裏面(下面)にはDAFが貼り付けられている。ピックアップフリップヘッドPFHの先端に設けられたコレットCLPはダイDの表面を吸着してダイシングテープDTからピックアップする。ピックアップフリップヘッドPFHは上下に反転し、ダイDの裏面が上を向く。トランスファヘッドTHの先端に設けられたコレットCLTはダイDの裏面(DAF面)を吸着してピックアップフリップヘッドPFHからピックアップする。トランスファヘッドTHはダイDをトランスファステージTS1に載置する。このとき、ダイDの表面は下を向いている。ボンディングヘッドBHの先端のコレットCLBはダイDの裏面(DAF面)を吸着してトランスファステージTS1からピックアップしてペースト状接着剤PAが塗布された基板Pに載置する。このとき、ダイDの表面は下を向いている(フェースダウンされている)。
よって、DAF付ダイをフェースダウンのボンディングを行うと、例えばトランスファヘッドTHのコレットCLTの吸着面およびボンディングヘッドBHのコレットCLBの吸着面がダイアタッチフィルムDFと当接し、ダイの貼り付きが発生することがある。
そこで、実施形態では、ダイDのダイアタッチフィルムDFが当接するコレットは主に金属で構成し、少なくともダイDのダイアタッチフィルムDFが当接する吸着面は当該金属の摩擦係数よりも小さくなる低摩擦材料で構成する。コレットを構成する金属に低摩擦材料をコーティング(低摩擦表面処理)してもよいし、コレットの吸着面側を低摩擦材料で形成してもよい。ここで、コレットの吸着面を低摩擦材料で形成することにより、当該吸着面はDAFが貼り付き難くなるので、低摩擦材料は低粘着性材料ともいい、低摩擦表面処理は低粘着表面処理ともいう。これにより、DAFの貼り付きを低減することが可能となる。コレットを構成する金属は超硬金属が好ましい。これにより、耐摩耗性が向上する。
なお、ダイDのダイアタッチフィルムDFが当接しないコレットは主に金属で構成し、吸着面は当該金属の摩擦係数と同等か大きくなるよう構成する。これにより、バンプ面を吸着する場合はその吸着力が低下しない。
他の実施形態では、ダイDのダイアタッチフィルムDFが当接するコレットは主に金属で構成し、少なくともダイDのダイアタッチフィルムDFが当接する吸着面は非粘着性材料(DAFが貼り付かない材料)で構成する。コレットを構成する金属に非粘着材料をコーティング(非粘着表面処理)してもよいし、コレットの吸着面側を非粘着性材料で形成してもよい。これにより、DAFの貼り付きを防止することが可能となる。
例えば、対象となるコレットは、図2のフェースアップのボンディングにおいては、トランスファヘッドTHのコレットCLTであり、図3のフェースダウンのボンディングにおいては、トランスファヘッドTHのコレットCLTおよびボンディングヘッドBHのコレットCLBである。なお、ピックアップフリップヘッドPFHのコレットCLPの吸着面はコレットCLTまたはコレットCLBと同様に低摩擦材料または非粘着性材料で構成にしてもよいし、低摩擦材料または非粘着性材料を用いず、例えば耐摩耗性が大きい材料で構成してもよい。また、図2の場合は、ボンディングヘッドBHのコレットCLBの吸着面は、低摩擦材料または非粘着性材料を用いず、例えば耐摩耗性が大きい材料で構成してもよい。
実施形態によれば、コレットへのDAF付ダイの貼付き力が低減され、真空吸着のON-OFFで脱着することが可能になり、フリップチップボンダによってDAF付ダイを扱うことが可能になる。また、コレットのDAFの貼付きが低減されることにより、洗浄も容易にすることが可能になる。
なお、図2のフェースアップのボンディングにおいては、トランスファステージTS2の上面はダイアタッチフィルムDFと当接するので、特許文献2の中間ステージの載置部のように、ダイがずれないように維持する複数の載置維持凸部と、載置維持凸部間で形成された複数の凹部とを備える凹凸パターンを有するように構成してもよいし、コレットCLTと同様に、ダイDのダイアタッチフィルムDFが当接する面を非粘着材料で構成してもよい。
以下、上述の実施形態のダイボンディング装置の一例であるフリップチップボンダに適用した例について説明する。なお、フリップチップボンダは、例えばチップ面積を超える広い領域に再配線層を形成するパッケージであるファンアウト型ウェハレベルパッケージ(Fan Out Wafer Level Package:FOWLP)やファンアウト型パネルレベルパッケージ(Fan Out Panel Level Package:FOPLP)等の製造に用いられる。
図4は実施例のフリップチップボンダの概略を示す上面図である。図5は図4において矢印A方向から見たときに、ピックアップフリップヘッド及びトランスファヘッドの動作を説明する図である。図6は図4において矢印B方向から見たときに、ボンディングヘッドの動作を説明する図である。図7は図4のダイ供給部の主要部を示す概略断面図であり、図7(a)はDAFがないダイの場合であり、図7(b)はDAF付ダイの場合である。
図4に示すように、ダイボンディング装置としてのフリップチップボンダ10は、大別して、ダイ供給部1と、第一ピックアップ部2aと、第二ピックアップ部2b、第一トランスファステージ部3aと、第二トランスファステージ部3bと、第一ボンディング部4aと、第二ボンディング部4bと、搬送部5と、基板供給部6Kと、基板搬出部6Hと、各部の動作を監視し制御する制御装置7と、を備える。なお、第二ピックアップ部2b、第二トランスファステージ部3bおよび第二ボンディング部4bは、それぞれピックアップされるダイDを通りY軸方向に伸びる線に対して第一ピックアップ部2a、第一トランスファステージ部3aおよび第一ボンディング部4aと鏡対象に配置され、同様に構成され、同様に動作する。第二ピックアップ部2b、第二トランスファステージ部3bおよび第二ボンディング部4bの各構成要素の符号の「b」は第一ピックアップ部2a、第一トランスファステージ部3aおよび第一ボンディング部4aの各要素の符号の「a」に対応する。
まず、ダイ供給部1は、ワークの一例である基板Pに実装するダイDを供給する。ダイ供給部1は、分割されたウェハ11を保持するウェハ保持台12と、ウェハ11からダイDを突き上げる突上げユニット13と、ウェハリング供給部18と、を備える。ダイ供給部1は、図示しない駆動手段によってXY方向に移動し、ピックアップするダイDを突上げユニット13の位置に移動させる。ウェハリング供給部18はウェハリング14が収納されたウェハカセット(不図示)を有し、順次ウェハリング14をダイ供給部1に供給し、新しいウェハリングに交換する。ウェハリング14が収納されたウェハカセットはフリップチップボンダ10の外部からウェハリング供給部18に供給される。ダイ供給部1は、所望のダイDをウェハリング14からピックアップできるように、ピックアップポイントに、ウェハリング14を移動する。ウェハリング14は、ウェハ11が固定され、ダイ供給部1に取り付け可能な治具である。
第一ピックアップ部2aはピックアップされるダイDに対して基板供給部6K側に位置する。第一ピックアップ部2aは、ダイDをピックアップして反転する第一ヘッドとしてのピックアップフリップヘッド21aと、第一コレットとしてのコレット22a(図5参照)を昇降、回転、反転及びX軸方向に移動させる駆動部23aと、ダイDを先端に吸着保持する第二コレットとしてのコレット26a(図5参照)を有する第二ヘッドとしてのトランスファヘッド25aと、トランスファヘッド25aを昇降およびX軸方向に移動させる駆動部27aと、を備える。ピックアップされるダイDの真上にウェハ認識カメラ24が設けられ、第一ピックアップ部2aと第二ピックアップ部2bに共用される。このような構成によって、図11に示すように、ピックアップフリップヘッド21aは、ウェハ認識カメラ24の撮像データに基づいてダイDをピックアップし、ピックアップフリップヘッド21aを180度回転させ、ダイDを反転させて下面に向け、ダイDをトランスファヘッド25aに渡す姿勢にする。トランスファヘッド25aは、反転したダイDをピックアップフリップヘッド21aから受けとり、第一トランスファステージ部3aに載置する。
第一トランスファステージ部3aは、ダイDを一時的に載置する第一ステージとしてのトランスファステージ31a1,31a2と、アンダビジョンカメラ34aと、アンダビジョン補正マーク35aと、を備える。トランスファステージ31a1,31a2は図示しない駆動部によりY軸方向に移動可能である。また、トランスファステージ31a1はダイDを吸着して反転し、トランスファステージ31a2の上に載置可能であり、制御装置7により、トランスファステージの機能が設定される。トランスファステージ31a2のダイDのDAF面と当接する面は、DAF面との接触面積を下げるように突起状、あるいは多くの溝を設けている。
第一ボンディング部4aはピックアップされるダイDに対して基板供給部6K側に位置する。第一ボンディング部4aは、トランスファステージ31a1,31a2からダイDをピックアップし、搬送されてくる基板P上にボンディングする。第一ボンディング部4aは、第三ヘッドとしてのボンディングヘッド41aと、ボンディングヘッド41aをZ軸方向に移動させるボンドヘッドテーブル45aと、ボンドヘッドテーブル45aをY軸方向に移動させるガントリテーブル(Yビーム)43aと、ガントリテーブル43aをX軸方向に移動させる一対のXビーム(不図示)と、基板Pの位置認識マーク(図示せず)を撮像し、ボンディング位置を認識するボンドカメラ44aと、を備える。ガントリテーブル43aは第二ステージとしてのボンディングステージBS(図6参照)上を跨るようにY軸方向に伸びてその両端がそれぞれX軸方向に移動自在に一対のXビームに支持されている。ダイDが基板Pにボンディングされる際、基板PはボンディングステージBSに吸着固定されている。ボンドカメラ44aはボンドヘッドテーブル45aに設けられている。図6に示すように、ボンディングヘッド41aは四つのダイDを先端に吸着保持する第三コレットとしてのコレット42a1,42a2,42a3,42a4をそれぞれ有するボンディングヘッド41a1,41a2,41a3,41a4を備える。このような構成によって、ボンディングヘッド41aは、トランスファステージ31a1,31a2からダイDをピックアップし、アンダビジョンカメラ34aおよびボンドカメラ44aでボンディングヘッドがダイDを保持する位置を撮像する。この撮像データに基づいてボンディング位置決め補正位置を算出し、ボンディングヘッドを移動して基板PにダイDをボンディングする。
搬送部5は、基板PがX軸方向に移動する搬送レール51,52を備える。搬送レール51,52は平行に設けられる。このような構成によって、基板供給部6Kから基板Pを搬出し、搬送レール51,52に沿ってボンディング位置まで移動し、ボンディング後基板搬出部6Hまで移動して、基板搬出部6Hに基板Pを渡す。基板PにダイDをボンディング中に、基板供給部6Kは新たな基板Pを搬出し、搬送レール51,52上で待機する。基板Pはフリップチップボンダ10の外部から基板供給部6Kに搬入され、ダイDが載置された基板Pは基板搬出部6Hからフリップチップボンダ10の外部に搬出される。
制御装置7は、フリップチップボンダ10の各部の動作を監視し制御するプログラム(ソフトウェア)やデータを格納する記憶装置(メモリ)と、メモリに格納されたプログラムを実行する中央処理装置(CPU)と、を備える。
図7に示すように、ウェハ保持台12は、ウェハリング14を保持するエキスパンドリング15と、ウェハリング14に保持され複数のダイDが粘着されたダイシングテープ16を水平に位置決めする支持リング17と、ダイDを上方に突き上げるための突上げユニット13と、を有する。所定のダイDをピックアップするために、突上げユニット13は、図示しない駆動機構によって上下方向に移動し、ダイ供給部1は水平方向には移動するようになっている。
ダイシングテープ16上ではダイDの表面は上を向いており、フェースダウンボンディングを行うダイDの表面には、図7(a)に示すように、例えばバンプBPが設けられている。なお、図7(a)ではバンプBPは矩形で示しているが、バンプBPは例えば球状でダイDの表面に離散して複数設けられる。
他方、例えば、フェースアップボンディングを行うダイDを基板Pに接着する接着剤は、液状からフィルム状となり、図7(b)に示すように、ウェハ11とダイシングテープ16との間にダイアタッチフィルム(DAF)19と呼ばれるフィルム状の接着材料を貼り付けている。ダイアタッチフィルム19を有するウェハ11では、ダイシングは、ウェハ11とダイアタッチフィルム19に対して行なわれる。よって、ダイDの裏面にダイアタッチフィルム19が設けられる。
次に、トランスファヘッドのコレットの構造について図8を用いて説明する。図8(a)はトラスファヘッドのコレットの正面図である。図8(b)はトランスファヘッドのコレットの底面図である。図8(c)は図8(a)のE-E線の断面図である。
図8では、コレット26aはコレット81として説明する。コレット81はコレットホルダ82にフランジ83を圧入し接着されてコレットホルダ82に取り付けられる。接着には円筒部品の嵌め合い用接着剤、例えばヘンケル社のロックタイト620を使用する。コレットホルダ82およびフランジ83は金属、例えばステンレス(SUS)で形成されている。コレット81は金属81a、例えば超硬合金(G2)で形成され、その表面は低粘着(非粘着を含む)表面処理がなされて低粘着性材料81bが形成されている。コレット81は複数(本例では6個)の吸着孔81cを有している。吸着孔81cはコレットホルダ82の空間82aおよび吸引孔82bを介して真空装置に連通され、ダイDは真空吸着される。
図1のようなフェースダウンのボンディング時は、トランスファヘッド25aのコレット26aは、ダイアタッチフィルム19が貼付されていないダイDの裏面(シリコン面)と当接するので、シリコンとの摩擦による磨耗を最小限にするため、コレット26aの表面は耐摩耗性を備えるのが好ましい。よって、コレット81は耐摩耗性と低粘着性(非粘着性を含む)とを併せ持つ素材のコーティングが好ましい。
図3に示すように、ダイアタッチフィルム19が貼付されたダイDをフェースダウンのボンディングをする場合、ボンディングヘッド41aのコレット42a1,42a2,42a3,42a4も、トランスファヘッド25aのコレット26a(コレット81)と同様の構造である。ボンディング時の衝撃による変形などを最小限にするため、コレット26aの表面は耐摩耗性を備えるのが好ましい。
耐摩耗性を重視する場合は、アルミまたはアルミ合金をコレットの基体として硬質アルマイトとフッ素樹脂の複合合成被膜プロセスであるタフラム(登録商標)でコーティングしてもよいし、主として炭化水素、または、炭素の同素体から成る非晶質の硬質膜(硬質炭素膜)であるDLC(Diamond-Like Carbon)コーティングをしてもよい。これらのコーティングの摩擦係数はコレットの基体よりも小さくなる。すなわち、低摩擦表面処理を行うことにより低粘着性になる。
DAFが貼り付かないことを重視する場合は、非粘着表面処理を行う。非粘着表面処理がなされた表面の非粘着性は、フッ素樹脂コーティングよりも小さい力(例えば0g)で布粘着テープが剥がれる。非粘着表面処理された表面の耐摩耗性は、フッ素樹脂コーティングよりも大きいのが好ましい。非粘着表面処理の例について以下列記する。
(1)アルコキシシランを主原料としたシリコン系コーティング剤でありフッ素樹脂コーティングよりも硬質でシリコンコーティングと同等の非粘着性を有するシリセラコート8011(大阪ガスケミカル株式会社)
(2)特殊溶射とセラミックコーティング・シリコンコーティングの複合表面処理であるASコート(日本鋳造技術研究所)
(3)母材をブラストで凹凸を付け、その面にセラミック溶射を施し、凹面(溝部)に非粘着物質(熱硬化性ケイ素系ポリマー)をコーティングするノンスティックコーティング(日建塗装工業)
(4)粘着を嫌う面に凹凸を付け凹部に特殊樹脂を凹凸形状を残しながら埋め込むトシカル(登録商標)Sコーティング(株式会社トシコ)
ピックアップフリップヘッド21aのコレット22aはコレット81と同様に金属、例えば超硬合金(G2)で形成され、その表面は低粘着(非粘着を含む)表面処理をしてもよいし、しなくてもよい。ボンディングヘッド41aのコレット42a1等はコレット81と同様に金属、例えば超硬合金(G2)で形成され、その表面は低粘着(非粘着を含む)表面処理をしてもよいし、しなくてもよい。図3のフェースダウンボンディングを行う場合は、コレットの表面は低粘着(非粘着を含む)表面処理を行うのが好ましい。
次に、実施例のフリップチップボンダにおいて実施される図1または図3に示すようなフェースダウンボンディング方法(半導体装置の製造方法)について図9を用いて説明する。図9は実施例のフリップチップボンダで実施されるフェースダウンボンディング方法を示すフローチャートである。
第一ピックアップ部2a、第一トランスファステージ部3aおよび第一ボンディング部4a側を中心に説明するが、第二ピックアップ部2b、第二トランスファステージ部3bおよび第二ボンディング部4b側も同様である。なお、第二ピックアップ部2b、第二トランスファステージ部3bおよび第二ボンディング部4bは第一ピックアップ部2a、第一トランスファステージ部3aおよび第一ボンディング部4aと干渉しない範囲で並行して動作する。
フリップチップボンダ10で半導体装置を製造する場合、ウェハリング14が収納されたウェハカセットはフリップチップボンダ10の外部からウェハリング供給部18に搬入される。また、基板Pはフリップチップボンダ10の外部から基板供給部6Kに搬入される。ダイDが実装された基板Pは基板搬出部6Hからフリップチップボンダ10の外部に搬出される。フリップチップボンダ10内の動作について以下説明する。なお、フェースダウンボンディング方法では、制御装置7はトランスファステージ31a1,31a2を非反転機能に設定する。
ステップS1:制御装置7はピックアップするダイDが突上げユニット13の真上に位置するようにウェハ保持台12を移動し、ウェハ認識カメラ24の撮像データに基づいて剥離対象ダイを突上げユニット13とコレット22aに位置決めする。ダイシングテープ16の裏面に突上げユニット13の上面が接触するように突上げユニット13を移動する。このとき、制御装置7は、ダイシングテープ16を突上げユニット13の上面に吸着させる。制御装置7は、コレット22aを真空引きしながら下降させ、剥離対象のダイDの上に着地させ、コレット22aにダイDの表面(上面)を吸着させる。制御装置7はコレット22aを上昇させ、ダイDをダイシングテープ16から剥離する。これにより、ダイDはピックアップフリップヘッド21aによりピックアップされる。
ステップS2:制御装置7はピックアップフリップヘッド21aを上方およびトランスファヘッド25aの方向に移動させる。
ステップS3:制御装置7はピックアップフリップヘッド21aを180度回転させ、ダイDの表面を下に向け、言い換えるとダイDの裏面を上に向け、ダイDをトランスファヘッド25aに渡す姿勢にする。
ステップS4:制御装置7はピックアップフリップヘッド21aのコレット22aからトランスファヘッド25aのコレット26aによりダイDの裏面(上面)をピックアップして、ダイDの受渡しを行う。
ステップS5:制御装置7は、ピックアップフリップヘッド21aを反転し、コレット22aの吸着面を下に向ける。
ステップS6:ステップS5の前または並行して、制御装置7はトランスファヘッド25aをトランスファステージ31a1に移動する。
ステップS7:制御装置7はトランスファヘッド25aに保持しているダイDをトランスファステージ31a1に載置する。このとき、ダイDの表面が下を向いている。
ステップS8:制御装置7はトランスファヘッド25aをダイDの受渡し位置に移動させる。制御装置7はステップS1~S8を所定回数(実施例では4回)繰り返す。
ステップS9:ステップS8の後または並行して、制御装置7はトランスファステージ31a1をボンディングヘッド41aとの受渡し位置に移動させる。
ステップSA:制御装置7はボンドカメラ44aによりトランスファステージ31a1に保持されたダイDを撮像すると共に、トランスファステージ31a1からボンディングヘッド41aのコレット42aにより複数(実施例では四つ)のダイDを一括してピックアップして、ダイDの受渡しを行う。
ステップSB:制御装置7は、ボンディングヘッド41a1,41a2,41a3,41a4のコレット42a1,42a2,42a3,42a4が保持している四つのダイDをトランスファステージ31a1から基板P上に移動させる。このとき、ボンドカメラ44aを移動させながらアンダビジョン補正マーク35aを撮像すると共に、アンダビジョンカメラ34aで移動している四つのダイDを撮像する。制御装置7は、ガントリテーブル43aをX軸方向に移動させると共にボンディングヘッド41aはY軸方向に移動させる。
ステップSC:制御装置7は、ボンドカメラ44aにより基板を撮像し、ボンドカメラ44aにより撮像したアンダビジョン補正マーク35aのデータ、アンダビジョンカメラ34aにより撮像したダイDのデータおよびボンドカメラ44aにより撮像した基板のデータに基づいて、トランスファステージ31a1からボンディングヘッド41a1,41a2,41a3,41a4のコレット42a1,42a2,42a3,42a4でピックアップした四つのダイDを一括して基板P上に載置する。このとき、ダイDの表面が下を向いている。
ステップSD:制御装置7はボンディングヘッド41a1,41a2,41a3,41a4をトランスファステージ31a2との受渡し位置に移動させる。
ステップSE:制御装置7はトランスファステージ31a1をトランスファヘッド25aとの受渡し位置に移動させる。
なお、上記フローでは、トランスファステージ31a1を使用した例であるが、トランスファステージ31a2を使用した場合も同様である。
次に、実施例のフリップチップボンダにおいて実施される図2に示すようなフェースアップボンディング方法(半導体装置の製造方法)について図10を用いて説明する。図10は実施例のフリップチップボンダで実施されるフェースアップボンディング方法を示すフローチャートである。
フェースアップボンディング方法のステップS1~S9,SC~SEはフェースダウンボンディング方法と同様である。以下、フェースダウンボンディング方法と異なる点を中心に説明する。なお、フェースアップボンディング方法では、制御装置7はトランスファステージ31a1,31a2を反転機能に設定する。
ステップS3:制御装置7はピックアップフリップヘッド21aを180度回転させ、ダイDの表面を下に向け、言い換えるとダイDの裏面を上に向け、ダイDをトランスファヘッド25aに渡す姿勢にする。
ステップS4:制御装置7はピックアップフリップヘッド21aのコレット22aからトランスファヘッド25aのコレット26aによりダイDの裏面(上面)をピックアップして、ダイDの受渡しを行う。
ステップS7:制御装置7はトランスファヘッド25aに保持しているダイDをトランスファステージ31a1に載置する。このとき、ダイDの表面が下を向いている。
ステップS9a:ステップS9の後、制御装置7は、ダイDを吸着したままトランスファステージ31a1を180度回転(反転)させ、吸着を解除して反転したダイDをトランスファステージ31a2に載置する。このとき、ダイDの裏面(DAF面)は下を向いており、トランスファステージ31a2の上面に当接する。
ステップSA:制御装置7はボンドカメラ44aによりトランスファステージ31a2に保持されたダイDを撮像すると共に、トランスファステージ31a2からボンディングヘッド41aのコレット42aにより複数(実施例では四つ)のダイDの表面(上面)を一括してピックアップして、ダイDの受渡しを行う。
ステップSB:制御装置7は、ボンディングヘッド41a1,41a2,41a3,41a4のコレット42a1,42a2,42a3,42a4が保持している四つのダイDをトランスファステージ31a2から基板P上に移動する。このとき、ボンドカメラ44aを移動させながらアンダビジョン補正マーク35aを撮像すると共に、アンダビジョンカメラ34aで移動している四つのダイDを撮像する。このとき、ダイDの裏面が下を向いている。ガントリテーブル43aはX軸方向に移動すると共にボンディングヘッド41aはY軸方向に移動する。
<変形例>
以下、実施例の代表的な変形例について、幾つか例示する。以下の変形例の説明において、上述の実施例にて説明されているものと同様の構成および機能を有する部分に対しては、上述の実施例と同様の符号が用いられ得るものとする。そして、かかる部分の説明については、技術的に矛盾しない範囲内において、上述の実施例における説明が適宜援用され得るものとする。また、上述の実施例の一部、および、複数の変形例の全部または一部が、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜、複合的に適用され得る。
(第一変形例)
第一変形例のコレットおよびコレットホルダについて図11を用いて説明する。図11は図4のトランスファヘッドのコレットおよびコレットホルダの第一変形例の断面図である。図11では、コレット26aはコレット81として説明する。
コレット81はネジによりコレットホルダ82に取り付けられ、交換可能である。コレットホルダ82は金属、例えばステンレス(SUS)で形成されている。コレット81は金属81a、例えば超硬合金(G2)やステンレス(SUS)で形成され、実施例と同様に、その表面は低粘着(非粘着を含む)表面処理がなされて低粘着性(非粘着性を含む)材料81bが形成されている。コレットホルダ82は超硬合金(G2)で形成されてもよい。この場合、コレットホルダ82に形成されている雌ネジのネジ山の潰れを低減することができる。
第一変形例によれば、ダイの仕様(DAF有無、種類)に応じてコーティングの有無、材質を変えたコレットを交換しながら処理を行うことが可能である。これにより、コレットの劣化や汚染を最小限に抑えることができる。
第一変形例のコレット81は交換可能であるので、例えば、図2のフェースアップのボンディングおよび図3のフェースダウンのボンディングを行うときは、低粘着(非粘着を含む)表面処理されたコレットを用い、図1のフェースダウンのボンディングを行うときは、低粘着(非粘着を含む)表面処理を行っていないコレットを用いるようにしてもよい。この場合、低粘着(非粘着を含む)処理されたコレットの耐摩耗性は実施例よりも弱くてもよい。
(第二変形例)
第二変形例におけるトランスファヘッドのコレットについて図12を用いて説明する。図12(a)は図4のトランスファヘッドのコレットの第二変形例の底面図であり、図12(b)の図12(a)のF-F線断面図である。図12では、コレット26aはコレット81として説明する。
第二変形例のコレット81はラバーで形成された基底部85の側面に接着され、基底部85は図示しないコレットホルダに取り付けられ、交換可能である。コレット81は金属81a、例えばステンレス(SUS)で形成され、実施例と同様に、その表面は低粘着(非粘着を含む)表面処理がなされて低粘着性(非粘着性を含む)材料81bが形成されている。第二変形例のコレット81も交換可能であるので、第一変形例と同様な効果を奏する。
(第三変形例)
コレットのダイ吸着面は、ダイとの接触面積を下げるように突起状または多くの溝を設け、その突起部分は低粘着(非粘着を含む)表面処理を行う。この場合、トランスファヘッド25aのコレット26aがダイDのDAF面を吸着するときには、ピックアップフリップヘッド21aのコレット22aがダイDのバンプ面を吸着するときの真空圧より弱い圧力で吸着を行う。これにより、DAF面への接触面の圧力を低減し、DAF面の損傷を最小限にすることができる。また、DAF面(裏面)は、バンプ面(表面)より平坦で摩擦抵抗は大きいため、弱い圧力で吸着することが可能である。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施形態、実施例および変形例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態、実施例および変形例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、実施例では反転機構をピックアップフリップヘッドに設けて、トランスファヘッドでピックアップフリップヘッドからダイを受け取りトランスファステージに載置し、トランスファステージで反転/非反転する例を説明したが、これに限定されるものではなく、ピックアップヘッドに反転機構を設けず、トランスファステージで反転/非反転するようにしてもよい。
また、実施例ではボンディングヘッドが四つの例を説明したが、これに限定されるものではなく、一つまたは複数のボンディングヘッドであってもよい。
また、ボンディングヘッド(第三ヘッド)BHはコレットの自動交換機能を設け、フェースアップボンディング時はゴムコレットを用い、フェースダウンのボンディングを行うときは、低粘着(非粘着を含む)表面処理されたコレットを用いるようにしてもよい。
また、実施例では、フリップチップボンダに適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、中間ステージを有するダイボンダ等にも適用することができる。この場合、中間ステージの表面を低粘着性(非粘着性を含む)材料で構成する。
また、第一変形例では、コレットはネジによりコレットホルダに取り付けられる例を説明したが、これに限定されるものではなく、コレットホルダの一部が磁石で構成され、磁石によってコレットを吸引し取り付けてもよい。
7・・・制御装置
10・・・フリップチップボンダ(ダイボンディング装置)
19,DF・・・ダイアタッチフィルム
21a,PFH・・・ピックアップフリップヘッド(第一ヘッド)
22a,CLP・・・コレット(第一コレット)
25a,TH・・・トランスファヘッド(第二ヘッド)
26a,81,CLT・・・コレット(第二コレット)
41a、BH・・・ボンディングヘッド(第三ヘッド)
42a1,CLB・・・コレット(第三コレット)
31a1,TS1・・・トランスファステージ(第一ステージ)
81・・・コレット(第二コレット)
81a・・・金属
81b・・・低粘着性材料
BS・・・ボンディングステージ(第二ステージ)

Claims (22)

  1. ダイを吸着する第一コレットを備え、ダイ供給部からダイの表面をピックアップして反転して裏面を上にして保持する第一ヘッドと、
    前記ダイを吸着する第二コレットを備え、前記第一ヘッドでピックアップした前記ダイの裏面をピックアップする第二ヘッドと、
    前記第二ヘッドでピックアップした前記ダイが裏面を上にして載置され、載置された前記ダイを反転して表面を上にして保持する反転機能および反転しないで裏面を上にして保持する非反転機能の両方を備える第一ステージと、
    前記ダイを吸着する第三コレットを備え、前記第一ステージに載置された前記ダイの上面をピックアップし、第二ステージ上の基板に載置する第三ヘッドと、
    前記第一ヘッド、前記第二ヘッド、前記第一ステージおよび前記第三ヘッドを制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記ダイの表面を下にして前記基板に載置する第一ボンディングの場合は、前記第一ステージを非反転機能に設定し、
    前記ダイの表面を上にして前記基板に載置する第二ボンディングの場合は、前記第一ステージを反転機能に設定するよう構成され、
    前記第二コレットは金属と当該金属よりもダイアタッチフィルムが貼り付かない低粘着性材料とで構成され、前記第二コレットの吸着面は前記低粘着性材料で形成されているダイボンディング装置。
  2. 請求項1のダイボンディング装置において、
    前記第一ボンディングの場合において、裏面に前記ダイアタッチフィルムが貼付されたダイを扱う第三ボンディングのときは、前記第三コレットは金属と当該金属よりも前記ダイアタッチフィルムが貼り付かない低粘着性材料とで構成され、前記第三コレットの吸着面は前記低粘着性材料で形成するダイボンディング装置。
  3. 請求項1のダイボンディング装置において、
    前記第二コレットは、前記金属が前記低粘着性材料でコーティングされて構成されているダイボンディング装置。
  4. 請求項3のダイボンディング装置において、
    前記低粘着性材料は前記ダイアタッチフィルムが貼り付かない非粘着性材料であるダイボンディング装置。
  5. 請求項3のダイボンディング装置において、
    前記低粘着性材料はフッ素樹脂よりも非粘着性でありかつ耐摩耗性があるダイボンディング装置。
  6. 請求項1のダイボンディング装置において、
    前記第二ヘッドは、さらに、コレットホルダを備え、
    前記金属は吸着孔を有し、前記金属は前記コレットホルダに取り付けられるダイボンディング装置。
  7. 請求項6のダイボンディング装置において、
    前記第二コレットは前記コレットホルダに着脱可能に取り付けられるダイボンディング装置。
  8. 請求項2のダイボンディング装置において、
    前記第三コレットは、前記金属が前記低粘着性材料でコーティングされて構成されているダイボンディング装置。
  9. 請求項8のダイボンディング装置において、
    前記低粘着性材料は前記ダイアタッチフィルムが貼り付かない非粘着性材料であるダイボンディング装置。
  10. 請求項9のダイボンディング装置において、
    前記低粘着性材料はフッ素樹脂よりも非粘着性でありかつ耐摩耗性があるダイボンディング装置。
  11. ダイを吸着する第一コレットを備え、ダイ供給部からダイの表面をピックアップして反転して裏面を上にして保持する第一ヘッドと、前記ダイを吸着する第二コレットを備え、前記第一ヘッドでピックアップした前記ダイの裏面をピックアップする第二ヘッドと、前記第二ヘッドでピックアップした前記ダイが裏面を上にして載置され、載置された前記ダイを反転して表面を上にして保持する反転機能および反転しないで裏面を上にして保持する非反転機能の両方を備える第一ステージと、前記ダイを吸着する第三コレットを備え、前記第一ステージに載置された前記ダイの上面をピックアップし、第二ステージ上の基板に載置する第三ヘッドと、を備え、前記第二コレットは金属と当該金属よりもダイアタッチフィルムが貼り付かない低粘着性材料とで構成され、前記第二コレットの吸着面は前記低粘着性材料で形成されているダイボンディング装置にダイが保持されたウェハリングを搬入する工程と、
    前記ウェハリングからダイの表面をピックアップして反転して前記ダイの裏面を上にする工程と、
    反転された前記ダイの裏面を前記第二ヘッドでピックアップし、前記ダイの裏面を上にして前記第一ステージに載置する工程と、
    前記第一ステージに載置された前記ダイを反転して前記ダイの表面を上にする工程と、
    前記第一ステージで反転された前記ダイをピックアップし、前記ダイの表面を上にして前記基板に載置する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11の半導体装置の製造方法において、
    前記第二コレットは、前記金属が前記低粘着性材料でコーティングされて構成されている半導体装置の製造方法。
  13. 請求項12の半導体装置の製造方法において、
    前記低粘着性材料は前記ダイアタッチフィルムが貼り付かない非粘着性材料である半導体装置の製造方法。
  14. 請求項12の半導体装置の製造方法において、
    前記低粘着性材料はフッ素樹脂よりも非粘着性でありかつ耐摩耗性がある半導体装置の製造方法。
  15. 請求項11の半導体装置の製造方法において、
    前記第二ヘッドは、さらに、コレットホルダを備え、
    前記金属は吸着孔を有し、前記金属は前記コレットホルダに取り付けられる半導体装置の製造方法。
  16. 請求項15の半導体装置の製造方法において、
    前記第二コレットは前記コレットホルダに着脱可能に取り付けられる半導体装置の製造方法。
  17. ダイを吸着する第一コレットを備え、ダイ供給部からダイの表面をピックアップして反転して裏面を上にして保持する第一ヘッドと、前記ダイを吸着する第二コレットを備え、前記第一ヘッドでピックアップした前記ダイの裏面をピックアップする第二ヘッドと、前記第二ヘッドでピックアップした前記ダイが裏面を上にして載置され、載置された前記ダイを反転して表面を上にして保持する反転機能および反転しないで裏面を上にして保持する非反転機能の両方を備える第一ステージと、前記ダイを吸着する第三コレットを備え、前記第一ステージに載置された前記ダイの上面をピックアップし、第二ステージ上の基板に載置する第三ヘッドと、を備え、前記第二コレットは金属と当該金属よりもダイアタッチフィルムが貼り付かない低粘着性材料とで構成され、前記第二コレットの吸着面は前記低粘着性材料で形成されているダイボンディング装置にダイが保持されたウェハリングを搬入する工程と、
    前記ウェハリングからダイの表面をピックアップして反転して前記ダイの裏面を上にする工程と、
    反転された前記ダイを前記第二ヘッドでピックアップし、前記ダイの裏面を上にして前記第一ステージに載置する工程と、
    前記第一ステージに載置された前記ダイをピックアップし、前記ダイの裏面を上にして前記基板に載置する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17の半導体装置の製造方法において、
    前記第三コレットは金属と当該金属よりも前記ダイアタッチフィルムが貼り付かない低粘着性材料とで構成され、前記第三コレットの吸着面は前記低粘着性材料で形成され、
    前記第二コレットおよび前記第三コレットは、それぞれの前記金属が前記低粘着性材料でコーティングされて構成されている半導体装置の製造方法。
  19. 請求項18の半導体装置の製造方法において、
    前記低粘着性材料は前記ダイアタッチフィルムが貼り付かない非粘着性材料である半導体装置の製造方法。
  20. 請求項18の半導体装置の製造方法において、
    前記低粘着性材料はフッ素樹脂よりも非粘着性でありかつ耐摩耗性がある半導体装置の製造方法。
  21. 請求項17の半導体装置の製造方法において、
    前記第二ヘッドおよび前記第三ヘッドは、さらに、それぞれコレットホルダを備え、
    前記金属は吸着孔を有し、前記金属はそれぞれの前記コレットホルダに取り付けられる半導体装置の製造方法。
  22. 請求項21の半導体装置の製造方法において、
    前記第二コレットおよび前記第三コレットはそれぞれの前記コレットホルダに着脱可能に取り付けられる半導体装置の製造方法。
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