JP7256995B2 - 車両の前部構造 - Google Patents

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Description

本開示は、車両の前部構造に関する。
特許文献1には、キャブオーバー型車の前部構造が記載されている。このキャブオーバー型車のサイドメンバの上方にはダッシュパネルが配設され、このダッシュパネルの上端部にワイパカウルが組み付けられる。ワイパカウルは、ワイパピボットシャフトやワイパ駆動装置を格納するための空間を形成する。ワイパカウルには、車両前方側が開口した開口部が形成され、フロントパネルを外した状態でワイパモータやワイパリンクを含むワイパ駆動装置やワイパピボットシャフトを車室外から取り付け(または取り外し)可能に構成されている。ワイパピボットシャフトやワイパ駆動装置は、ワイパカウルの空間内に配設され、ワイパカウルの内面に固定される。
特開2014-189160号公報
ところで、特許文献1に記載の車両のように、ワイパピボットシャフトやワイパ駆動装置(以下、「ワイパーユニット」という。)を、車両の前部パネル(例えば、ダッシュパネル及びワイパカウル)に対して固定する車両では、ワイパーユニットの振動を抑える必要があるので、ワイパーユニットの支持剛性を確保する必要がある。しかし、ワイパーユニットの支持剛性を確保するために、前部パネルに前方へ突出する凸部(ビード等)を設けて前部パネルの強度を確保すると、車両と歩行者との衝突時に歩行者が前部パネルの強度が高い凸部に衝突する可能性があるので、車両の歩行者保護性能を低下させてしまうおそれがある。
そこで、本開示は、ワイパーユニットの支持剛性を確保し、且つ歩行者保護性能を向上させることが可能な車両の前部構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、車両の前部にワイパーユニットが取り付けられる車両の前部構造であって、クロスビームと前部パネルと連結部材とブラケット支持部材とワイパーブラケットとを備える。クロスビームは、ワイパーユニットよりも後方に配置されて車幅方向に延び、車幅方向の両端部が車体側に支持される。前部パネルは、クロスビームよりも前方且つワイパーユニットよりも後方に配置されて起立する。連結部材は、前部パネルの後面側に配置されて前部パネルに対して固定される板状の前側固定部と、クロスビームに対して固定される後側固定部とを有し、クロスビームと前部パネルとの間で前後方向に延びて、クロスビームと前部パネルとを連結する。ブラケット支持部材は、前部パネルの前面側に配置されて連結部材の前側固定部とともに前部パネルに対して固定される板状のパネル固定部と、ブラケット固定部とを有し、前部パネルの前面側に配置される。ワイパーブラケットは、ブラケット支持部材のブラケット固定部に対して固定される第1固定部と、前部パネルに対して固定される第2固定部とを有し、前部パネルの前面側に配置されてワイパーユニットを支持する。連結部材の前側固定部とブラケット支持部材のパネル固定部と前部パネルとは、前側固定部とパネル固定部との間に前部パネルが挟まれた状態で重なり、前側固定部と前部パネルとパネル固定部とを挿通するボルトによって締結固定される。
ブラケット支持部材は、車幅方向に離間して複数設けられてもよく、連結部材は、車幅方向に延び、複数のブラケット支持部材の前側固定部の各々に対して固定される前板部と、車幅方向に離間して並び、前板部から後方へ延びてクロスビームに固定される複数のアーム部とを有してもよい。
上記構成では、ワイパーユニットを支持するワイパーブラケットの第1固定部は、ブラケット支持部材のブラケット固定部に対して固定される。ブラケット支持部材のパネル固定部は、連結部材の前側固定部とともに前部パネルに対して固定される。連結部材の後側固定部は、クロスビームに対して固定される。クロスビームの車幅方向の両端部は、車体側に支持される。すなわち、ワイパーユニットを支持するワイパーブラケットは、ブラケット支持部材と連結部材とを介してクロスビームに支持されるので、ワイパーユニットへの前後方向の荷重の入力時に、クロスビーム側へ好適に荷重を伝達することができる。このため、ワイパーユニットへの荷重の入力時に、前部パネルの変形を抑えることができるので、ワイパーユニットの支持剛性を確保することができる。
また、ワイパーユニットを支持するワイパーブラケットをクロスビームから支持することによってワイパーユニットの支持剛性を確保しているので、前部パネルに前方へ突出する凸部(ビード等)を設ける場合とは異なり、車両の前面に歩行者が衝突した際の歩行者保護性能を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の車両の前部構造であって、ステアリングユニットを備える。ステアリングユニットは、クロスビームに支持される。
上記構成では、ステアリングユニットがクロスビームに支持される。このため、ステアリングユニットの振動は、クロスビームから連結部材を介して前部パネルに伝達され、更にブラケット支持部材を介してワイパーブラケット側に伝達される。このため、ステアリングユニットの振動がワイパーブラケット側へ伝達されない場合に比べて、ステアリングユニットの振動を抑えることができる。
本開示によれば、ワイパーユニットの支持剛性を確保し、且つ歩行者保護性能を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の前部の斜視図である。 図1のII-II矢視断面図である。 図1の車両の前部の分解図である。 フロントパネルを取り外した状態の車両の概略前面図である。 図4のV部分の拡大図である。 図5のVI-VI矢視断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態では、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型の車両1の前部構造について説明する。
図1及び図2に示すように、キャブ2は、内部に車室7を区画する箱状に形成され、車両1の前部に配置される。車室7の前方には、車両1の計器類が設けられたインストルメントパネル17(図3参照)が取り付けられる。インストルメントパネル17は、その前方(車室7の前部)で車幅方向に延びるインパネビーム(クロスビーム)18に固定され、インパネビーム18に支持される。インパネビーム18の車幅方向の両端部18aは、キャブ2の左右の両側面部59(車体側)に固定される。インパネビーム18には、インストルメントパネル17の他に、ステアリングホイール20(図3参照)やステアリングコラム21を含むステアリングユニット19が固定される。本実施形態では、ステアリングユニット19のステアリングコラム21が、インパネビーム18の後方に配置されて、インパネビーム18に支持される。なお、図2では、インストルメントパネル17の図示を省略している。
図2及び図3に示すように、キャブ2は、車両1の前端部で車幅方向に沿って起立してキャブ2の前面部を構成するフロントパネル10を有する。フロントパネル10は、後述する複数のパネル11,12,13によって構成され、フロントパネル10の上部には、フロントガラス3が取り付けられるウィンドウ開口8が形成される。フロントパネル10は、ウィンドウ開口8の下方で起立して車室7の前方を区画するダッシュパネル(前部パネル)11と、ダッシュパネル11の上端部に固定されてウィンドウ開口8の下方で車幅方向に延びるカウルトップパネル(前部パネル)12と、ダッシュパネル11から前方へ離間した位置に配置される外装パネル13とを有する。ダッシュパネル11は、その上端部にカウルトップパネル12を固定した状態で、インパネビーム18の前方で車幅方向に沿って起立する。ダッシュパネル11と外装パネル13との間には、空間22が区画される。カウルトップパネル12の下方には、ダッシュパネル11と外装パネル13との間の空間22を前方へ開放可能な前方開口15が形成される。前方開口15の後方のダッシュパネル11の前面11aには、フロントガラス3の表面4(前面)を清掃するためのワイパーユニット6が固定される。すなわち、ダッシュパネル11は、ワイパーユニット6よりも後方に配置される。外装パネル13は、ダッシュパネル11の前方の空間22を前方から覆うパネルであって、ダッシュパネル11に対して取り外し可能に取り付けられ、前方開口15を閉止する。なお、前部パネルとは、車両1の前部のインパネビーム(クロスビーム)18よりも前方且つワイパーユニット6よりも後方に配置されて起立し、後述するワイパーブラケット30を介してワイパーユニット6が取り付けられるパネルである。
ワイパーユニット6は、フロントガラス3の表面4を清掃するためのワイパーブレード5や、ワイパーブレード5を駆動するためのワイパーモータ(図示省略)や、ワイパーモータからの動力をワイパーブレード5へ伝達するためのワイパーリンク14等を有し、ダッシュパネル11に対して、複数(本実施形態では、3つ)のワイパーブラケット30(図4参照)を介して固定される。本実施形態では、ワイパーユニット6は、3つのワイパーブラケット30を介して、ダッシュパネル11の車幅方向両端部の2箇所と車幅方向中央部の1箇所の計3箇所に対して固定される(図4参照)。ワイパーモータは、バッテリ電源(図示省略)に接続され、該バッテリ電源からの通電によって、回転方向の一側と他側とを切り替えるように回転し、ワイパーリンク14を介してワイパーピボット57(図6参照)を駆動回転させる。ワイパーピボット57は、ワイパーモータの動力をワイパーブレード5に伝達し、ワイパーブレード5を左右に往復移動させる。
図4~図6に示すように、ダッシュパネル11は、前後方向と交叉するパネルであって、ダッシュパネル11の前方の空間22と後方の車室7とを仕切る。ダッシュパネル11は、その上端部に配置されて後方へ凹んだ状態で車幅方向に延びる凹部16と、凹部16から下方へ延びる下パネル部23と、凹部16から上方へ延びるフランジ部27とを有する。凹部16は、下パネル部23の上端から後上方へ延びる下板部24と、下板部24の後端から上方へ延びる後板部25と、後板部25の上端から前方へ延びる上板部26とを有し、車幅方向に延びる。凹部16の下板部24、後板部25、及び上板部26は、ワイパーユニット6の一部の部材(ワイパーモータやワイパーリンク14等)を配置する前方空間28を区画する。フランジ部27は、凹部16の上板部26の前端縁に沿って起立する。下パネル部23は、凹部16の下板部24の前端縁に沿って下方へ延びる。下パネル部23の上端部には、3つのワイパーブラケット30を固定するための3つのブリッジ部材48(図3及び図6参照)が固定的に設けられる。3つのブリッジ部材48は、下パネル部23から前方へ離間した位置に配置される板状のブラケット固定部49を有し、3つのワイパーブラケット30に対応する位置に配置される。ブラケット固定部49には、ボルト挿通孔が形成され、ブラケット固定部49の後面側には、ナット50が予め溶着されている。なお、図6では、凹部16の前方空間28内に配置されるワイパーユニット6の一部の部材(ワイパーモータやワイパーリンク14等)の図示を省略している。
ダッシュパネル11の凹部16の前方空間28内には、後述する複数(本実施形態では、3つ)の断面L状のブラケット支持部材29が配置される(図3及び図6参照)。3つのブラケット支持部材29は、3つのワイパーブラケット30を支持する部材であって、各ワイパーブラケット30に対応する位置に配置される。3つのブラケット支持部材29は、凹部16の上板部26に対して、後述する連結部材60と共にボルト31によって締結固定される。
図2及び図6に示すように、ダッシュパネル11の凹部16は、インパネビーム18に対して連結部材60によって連結される。連結部材60は、インパネビーム18とダッシュパネル11の凹部16との間で前後方向に延びる。本実施形態では、連結部材60は、車幅方向に互いに離間して配置されて前後方向に延びる3つのアーム部40a,40b,40cと、3つのアーム部40a,40b,40cのうち車幅方向の一側(本実施形態では、右側)のアーム部40aの前端部と、中間に位置するアーム部40bの前端部とを連結する前板部41とを有する。3つのアーム部40a,40b,40cの後端部(後側固定部)42は、インパネビーム18に固定(例えば、溶接によって固定)される。上記一側のアーム部40aは、インパネビーム18のうちステアリングユニット19を支持する部分よりも車幅方向外側に配置され、中間に位置するアーム部40bは、インパネビーム18のうちステアリングユニット19を支持する部分よりも車幅方向内側に配置される。すなわち、インパネビーム18のうちステアリングユニット19を支持する部分は、上記一側のアーム部40aと中間のアーム部40bとの間に配置される。上記一側のアーム部40aの前端部は、凹部16の上板部26に対してボルト31によって締結固定されるボルト固定部(前側固定部)43を有する。上記一側のアーム部40aのボルト固定部43は、凹部16の上板部26に対して一側のブラケット支持部材29と共にボルト31によって締結固定される。車幅方向の他側(本実施形態では、左側)のアーム部40cの前端部は、凹部16の上板部26に対してボルト31によって締結固定されるボルト固定部(前側固定部)44を有する。上記他側のアーム部40cのボルト固定部44は、凹部16の上板部26に対して他側のブラケット支持部材29と共にボルト31によって締結固定される。前板部41は、ダッシュパネル11の凹部16の上板部26の上方で車幅方向に延びる。前板部41は、凹部16の上板部26に対してボルト31によって締結固定されるボルト固定部(前側固定部)45を有する。前板部41のボルト固定部45は、中間のアーム部40bよりも車幅方向内側に位置し、凹部16の上板部26に対して中間のブラケット支持部材29と共にボルト31によって締結固定される。すなわち、連結部材60の後端部(本実施形態では、アーム部40a,40b,40cの後端部42)は、インパネビーム18に対して固定され、連結部材60の前端部(本実施形態では、ボルト固定部43,44,45)は、ダッシュパネル11の後面11b側に配置されてダッシュパネル11に対して固定される。各ボルト固定部43,44,45には、ボルト31が挿通するボルト挿通孔が形成される。また、ダッシュパネル11の凹部16の上板部26のうち連結部材60の各ボルト固定部43,44,45のボルト挿通孔と対応する位置には、ボルト31が挿通するボルト挿通孔が形成される。
図4~図6に示すように、カウルトップパネル12は、ダッシュパネル11のフランジ部27の前面側に配置されてフランジ部27に固定される。カウルトップパネル12は、ダッシュパネル11のフランジ部27に前方から重なった状態でフランジ部27に固定される上部領域12aと、上部領域12aから連続して下方へ延びて、ダッシュパネル11の凹部16の上板部26よりも下方へ突出する下部領域12bとを有する。カウルトップパネル12の上部領域12aには、フロントガラス3の下端縁部が固定(例えば接着剤によって固着)される。すなわち、カウルトップパネル12の上部領域12a及びダッシュパネル11のフランジ部27は、フロントガラス3を支持する。カウルトップパネル12の下部領域12bには、複数のボルト固定部(図示省略)が設けられ、係るボルト固定部には、3つのワイパーブラケット30がボルト35によって締結固定される。
3つのブラケット支持部材29は、ダッシュパネル11側からワイパーブラケット30を支持する部材であって、ダッシュパネル11の凹部16の前方空間28内の車幅方向両端部と車幅方向中央部とに配置される。各ブラケット支持部材29は、ダッシュパネル11の凹部16の上板部26の下面に沿って延びる横板部32と、横板部32の前端から下方へ延びてカウルトップパネル12の下部領域12bの後面に沿って延びる縦板部33とを有する断面略L状に形成される。横板部32は、凹部16の上板部26に対してボルト31によって締結固定されるボルト固定部(パネル固定部)34を有する。横板部32のボルト固定部34には、ボルト31が挿通するボルト挿通孔が形成され、ボルト固定部34の下面側には、ナット51が予め溶着されている。縦板部33は、カウルトップパネル12の下部領域12b及びワイパーブラケット30に対してボルト35によって締結固定されるボルト固定部(ブラケット固定部)36を有する。縦板部33のボルト固定部36には、ボルト35が挿通するボルト挿通孔が形成され、ボルト固定部36の後面側には、ナット53が予め溶着されている。各ブラケット支持部材29の横板部32のボルト固定部34は、連結部材60の前端側の各ボルト固定部43,44,45との間にダッシュパネル11の凹部16の上板部26を挟んだ状態で、ダッシュパネル11の凹部16の上板部26に対して、連結部材60の前端側の各ボルト固定部43,44,45と共に、ボルト31によって締結固定される。すなわち、ブラケット支持部材29の横板部32のボルト固定部34は、ダッシュパネル11の前面11a側に配置されて、連結部材60のボルト固定部43,44,45と共にダッシュパネル11に対して固定される。これにより、ブラケット支持部材29の横板部32のボルト固定部34は、連結部材60のボルト固定部43,44,45に対して固定される。
3つのワイパーブラケット30は、ワイパーユニット6をダッシュパネル11側へ取り付けるための板状のブラケットであって、カウルトップパネル12及びブラケット支持部材29に対して固定される上側固定部(第1固定部)46と、ダッシュパネル11に対して固定される下側固定部(第2固定部)47とを有し、ワイパーユニット6を支持する。各ワイパーブラケット30は、ダッシュパネル11及びカウルトップパネル12の前方に位置する。ワイパーブラケット30の下側固定部47は、ボルト挿通孔を有し、ダッシュパネル11の下パネル部23のブリッジ部材48のブラケット固定部49に対して前方から当接した状態で、ブラケット固定部49のナット50に対してボルト55によって締結固定される。すなわち、ワイパーブラケット30の下側固定部47は、ブリッジ部材48を介してダッシュパネル11に対して固定される。ワイパーブラケット30の上側固定部46は、ボルト挿通孔を有し、カウルトップパネル12の下部領域12bに対して前方から当接してブラケット支持部材29の縦板部33との間にカウルトップパネル12の下部領域12bを挟んだ状態で、ブラケット支持部材29の縦板部33のボルト固定部36のナット53に対してボルト35によって締結固定される。ワイパーブラケット30をダッシュパネル11側へ固定した状態では、ダッシュパネル11の凹部16、下パネル部23、ブリッジ部材48、ワイパーブラケット30、及びカウルトップパネル12は、側面視において閉断面を形成している(図6参照)。なお、本実施形態では、3つのワイパーブラケット30のうち車幅方向の上記一側及び中間のワイパーブラケット30には、ワイパーユニット6のワイパーピボット57が挿通するピボット挿通孔が形成される。
上記のように構成された車両1では、ワイパーユニット6を支持するワイパーブラケット30の上側固定部46は、ブラケット支持部材29(縦板部33のボルト固定部36)に対して固定される。ブラケット支持部材29(横板部32のボルト固定部34)は、連結部材60(ボルト固定部43,44,45)に対して固定される。連結部材60の後端部(アーム部40a,40b,40cの後端部42)は、インパネビーム18に対して固定される。インパネビーム18の左右の両端部18aは、キャブ2の左右の両側面部59(車体側)に固定される。すなわち、ワイパーユニット6を支持するワイパーブラケット30は、ブラケット支持部材29と連結部材60とを介してインパネビーム18に支持されるので、ワイパーユニット6への前後方向の荷重の入力時に、インパネビーム18側へ好適に荷重を伝達することができる。このため、ワイパーユニット6への荷重の入力時に、ダッシュパネル11またはカウルトップパネル12の変形を抑えることができるので、ワイパーユニット6の支持剛性を確保することができ、ワイパーユニット6の振動を抑えることができる。
また、ワイパーユニット6を支持するワイパーブラケット30をインパネビーム18から支持することによってワイパーユニット6の支持剛性を確保しているので、ダッシュパネル11またはカウルトップパネル12のうちワイパーブラケット30を固定する部分の近傍(例えば、カウルトップパネル12の上部領域12a)に、ワイパーユニット6の支持剛性を確保するための凸部(例えば、前方へ突出した状態で車幅方向に延びるビード)等の構造を設ける必要がない。このため、ダッシュパネル11またはカウルトップパネル12に前方へ突出する凸部を設ける場合とは異なり、車両1の前面に歩行者が衝突した際の歩行者保護性能を向上させることができる。
従って、本実施形態によれば、ワイパーユニット6の支持剛性を確保し、且つ歩行者保護性能を向上させることができる。
また、ステアリングユニット19がインパネビーム18に支持される。このため、ステアリングユニット19の振動は、インパネビーム18から連結部材60を介してダッシュパネル11に伝達され、更にブラケット支持部材29を介してワイパーブラケット30側に伝達される。このように、ステアリングユニット19の振動を、ワイパーブラケット30側へ伝達することができるので、ワイパーブラケット30側へ伝達されない場合に比べて、ステアリングユニット19の振動を抑えることができる。
なお、本実施形態では、フロントパネル10の前方開口15を閉止する外装パネル13を、ダッシュパネル11に対して取り外し可能に設けたが、これに限定されるものではない。例えば、外装パネル13を、カウルトップパネル12に対してヒンジを介して回転自在に取り付け、フロントパネル10の前方開口15を開閉自在に閉止するフロントリッドとしてもよい。
また、本実施形態では、ステアリングユニット19をインパネビーム18に固定したが、これに限定されるものではない。
また、本実施形態では、ワイパーブラケット30の上側固定部46を、ブラケット支持部材29の縦板部33に対し、カウルトップパネル12の下部領域12bを挟んだ状態で固定したが、これに限定されるものではない。例えば、ワイパーブラケット30の上側固定部46を、ブラケット支持部材29の縦板部33に対し、カウルトップパネル12の下部領域12bを挟むことなく、直接的に固定してもよい。すなわち、本実施形態では、ワイパーブラケット30をダッシュパネル(前部パネル)11及びカウルトップパネル12(前部パネル)の双方に取り付けたが、ワイパーブラケット30を取り付ける前部パネルはこれに限定されるものではなく、ワイパーブラケット30をダッシュパネル11のみに取り付けてもよい。
また、本実施形態では、連結部材60を、3つのアーム部40a,40b,40cと前板部41とによって構成したが、これに限定されるものではなく、インパネビーム18とダッシュパネル11とを連結していれば、他の構成であってもよい。
また、本実施形態では、ブラケット支持部材29のボルト固定部34を、連結部材60のボルト固定部43,44,45と共に、ダッシュパネル11の凹部16の上板部26に対して固定したが、ブラケット支持部材29のボルト固定部34及び連結部材60のボルト固定部43,44,45を固定する位置はこれに限定されるものではない。例えば、ブラケット支持部材29のボルト固定部34を、連結部材60のボルト固定部43,44,45と共に、ダッシュパネル11の凹部16の下板部24または後板部25に対して固定してもよい。
また、本実施形態では、ダッシュパネル11に凹部16を設けたが、これに限定されるものではなく、ダッシュパネル11に凹部16を設けなくてもよい。この場合、ブラケット支持部材29のボルト固定部34を、連結部材60のボルト固定部43,44,45と共に、ダッシュパネル11に対して固定していればよい。
また、本実施形態では、ワイパーユニット6を、3つのワイパーブラケット30を介して、ダッシュパネル11の車幅方向両端部の2箇所と車幅方向中央部の1箇所の計3箇所に対して固定したが、これに限定されるものではなく、例えば、ワイパーユニット6を、ダッシュパネル11の左右の2箇所、或いは4箇所以上に固定してもよい。
また、本実施形態では、本開示に係る前部構造(ワイパーブラケット30をブラケット支持部材29と連結部材60とを介してインパネビーム18へ連結する構造)を、ダッシュパネル11の車幅方向両端部の2箇所と車幅方向中央部の1箇所の計3箇所に設けたが、これに限定されるものではなく、上記3箇所のうち少なくとも1箇所のみに設けていてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
本開示に係る車両の前部構造は、車両の前部にワイパーユニットが取り付けられる車両に広く適用することができる。
1:車両
6:ワイパーユニット
11:ダッシュパネル(前部パネル)
11a:ダッシュパネルの前面
12:カウルトップパネル(前部パネル)
18:インパネビーム(クロスビーム)
18a:インパネビームの車幅方向の両端部
19:ステアリングユニット
29:ブラケット支持部材
30:ワイパーブラケット
34:ブラケット支持部材のボルト固定部(パネル固定部)
36:ブラケット支持部材のボルト固定部(ブラケット固定部)
42:連結部材の後端部(後側固定部)
43,44,45:連結部材の前側のボルト固定部(前側固定部)
46:ワイパーブラケットの上側固定部(第1固定部)
47:ワイパーブラケットの下側固定部(第2固定部)
60:連結部材

Claims (2)

  1. 車両の前部にワイパーユニットが取り付けられる車両の前部構造であって、
    前記ワイパーユニットよりも後方に配置されて車幅方向に延び、車幅方向の両端部が車体側に支持されるクロスビームと、
    前記クロスビームよりも前方且つ前記ワイパーユニットよりも後方に配置されて起立する前部パネルと、
    前記前部パネルの後面側に配置されて前記前部パネルに対して固定される板状の前側固定部と、前記クロスビームに対して固定される後側固定部とを有し、前記クロスビームと前記前部パネルとの間で前後方向に延びて、前記クロスビームと前記前部パネルとを連結する連結部材と、
    前記前部パネルの前面側に配置されて前記連結部材の前記前側固定部とともに前記前部パネルに対して固定される板状のパネル固定部と、ブラケット固定部とを有し、前記前部パネルの前記前面側に配置されるブラケット支持部材と、
    前記ブラケット支持部材の前記ブラケット固定部に対して固定される第1固定部と、前記前部パネルに対して固定される第2固定部とを有し、前記前部パネルの前記前面側に配置されて前記ワイパーユニットを支持するワイパーブラケットと、を備え、
    前記連結部材の前記前側固定部と前記ブラケット支持部材の前記パネル固定部と前記前部パネルとは、前記前側固定部と前記パネル固定部との間に前記前部パネルが挟まれた状態で重なり、前記前側固定部と前記前部パネルと前記パネル固定部とを挿通するボルトによって締結固定される
    ことを特徴とする車両の前部構造。
  2. 請求項1に記載の車両の前部構造であって、
    前記ブラケット支持部材は、車幅方向に離間して複数設けられ、
    前記連結部材は、車幅方向に延び、前記複数のブラケット支持部材の前記前側固定部の各々に対して固定される前板部と、車幅方向に離間して並び、前記前板部から後方へ延びて前記クロスビームに固定される複数のアーム部とを有する
    ことを特徴とする車両の前部構造。
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