JP7255574B2 - 組付方法 - Google Patents

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Description

本開示は組付方法に関する。
第1部品の雄テーパ部(例えばテーパ軸)と第2部品の雌テーパ部(例えばテーパ穴)とを、リフト装置を用いて互いに組み付けることがある。この場合、一方の部品を所定の高さ位置に配置すると共に、他方の部品をリフト装置の天板上に載置する。そしてリフト装置を昇降させて雄テーパ部と雌テーパ部の高さ位置を合わせ、両部品を水平方向に接近させて雄テーパ部と雌テーパ部を組み付ける。
特開昭63-277199号公報
しかし、一般的なリフト装置では、電気モータ等のアクチュエータを制御して天板、ひいてはこれに載置された部品のテーパ部の高さ位置を調節する。従って、アクチュエータを細かく制御してそのテーパ部の高さ位置を微調節し、相手のテーパ部の高さ位置に正確に一致させなければならず、位置合わせが困難という問題がある。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、雄テーパ部と雌テーパ部の組み付けを容易にすることができる組付方法を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
リフト装置を用いて、第1部品の雄テーパ部と第2部品の雌テーパ部とを互いに組み付ける組付方法であって、
前記リフト装置は、
基台と、
前記基台上に昇降可能に設けられた天板と、
前記基台および前記天板の一方に設けられ、水平方向に移動可能な可動支持部と、
前記可動支持部に一端が回動可能に接続され、前記基台および前記天板の他方に他端が回動可能に接続されたスプリング部材と、
前記可動支持部を駆動する駆動部と、
を備え、
前記組付方法は、
前記第1部品および前記第2部品の一方を所定の高さ位置に配置する第1ステップと、
前記スプリング部材および前記可動支持部を初期位置に位置させた状態で、前記天板上に、前記第1部品および前記第2部品の他方を載置する第2ステップと、
前記駆動部を作動させて前記可動支持部を移動させ、前記スプリング部材を徐々に起立させると共に前記天板を徐々に上昇させ、前記雄テーパ部と前記雌テーパ部の高さ位置を概ね一致させる第3ステップと、
前記第1部品および前記第2部品を水平方向に接近させて前記雄テーパ部を前記雌テーパ部に挿入すると共に、その挿入中に前記スプリング部材を受動的に伸縮させると共に前記天板を受動的に昇降させ、前記雄テーパ部と前記雌テーパ部の高さ位置を一致させる第4ステップと、
を備える
ことを特徴とする組付方法が提供される。
好ましくは、前記雄テーパ部はテーパ軸により形成され、前記雌テーパ部はテーパ穴により形成される。
好ましくは、前記リフト装置は、前記スプリング部材の他端の接続位置を調節するための調節機構を備える。
好ましくは、前記調節機構は、
Tスロットトラックと、
前記Tスロットトラック内に移動可能に設けられたTスロットナットと、
前記スプリング部材の他端が回動可能に接続された支持部材と、
前記Tスロットナットに螺合され、前記支持部材および前記Tスロットナットを前記Tスロットトラックに固定するボルトと、
を備える。
本開示によれば、雄テーパ部と雌テーパ部の組み付けを容易にすることができる。
本実施形態に係るリフト装置を示す正面図である。 図1のII-II断面図である。 図1のIII-III断面図である。 調節機構を示す図3のIV-IV断面図である。 本実施形態に係る組付方法を説明するための概略正面図である。 テーパ軸挿入時の様子を示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
図1~図3は、本実施形態に係るリフト装置を示す。図1は正面図、図2は図1のII-II断面図、図3は図1のIII-III断面図である。便宜上、前後左右上下の各方向を図示する通り定める。但しこれら各方向が説明の便宜上定められたものに過ぎない点に留意されたい。
符号Cxは、リフト装置1の左右方向の中心に位置され前後方向に延びる前後軸を示す。符号Cyは、リフト装置1の前後方向の中心に位置され左右方向に延びる左右軸を示す。符号Czは、それら軸Cx,Cyの交点を通り上下方向に延びる上下軸を示す。
図1~図3に示すように、リフト装置1は、基台2と、基台2上に昇降可能に設けられた天板3と、基台2および天板3の一方(本実施形態では基台2)に設けられ、水平方向に移動可能な可動支持部4と、可動支持部4に一端(本実施形態では下端)が回動可能に接続され、基台2および天板3の他方(本実施形態では天板3)に他端(本実施形態では上端)が回動可能に接続されたスプリング部材5と、可動支持部4を駆動する駆動部6とを備える。
基台2は、基台フレーム7と、基台フレーム7に回転可能に取り付けられた複数(本実施形態では4つ)の車輪8と、基台フレーム7に設置され車輪8の回転と操舵を制御する車輪制御部(図示せず)とを備える。基台フレーム7は略八角形の平面視形状を有し(図2参照)、車輪8は基台フレーム7の前後左右の各隅部に配置されている。車輪制御部は、各車輪8の回転速度と向き(具体的にはその中心軸C8の向き)とを制御する。こうしてリフト装置1は自走式とされ、水平面上の任意の方向に向かって走行可能とされる。
天板3は、平面視で略正方形(図3参照)の天板フレーム9と、天板フレーム9上に配列された複数のボールベア10と、天板フレーム9上の左右および後端縁部に沿って設けられた規制板11とを備える。天板フレーム9は、金属(本実施形態ではアルミ)製の複数のTスロットトラック12(後述)を組み立てて構成され、その外枠を形成する略正方形の外枠部13と、外枠部13内を左右方向に横断する複数(本実施形態では5つ)の横断部14とを備える。外枠部13の前辺部15および後辺部16と、複数の横断部14との上面部に、複数のボールベア10が前後左右方向に等間隔で格子状に取り付けられている。
本実施形態の場合、前後方向に7列、左右方向に5列の計35個のボールベア10が設けられている。しかしながら、ボールベア10の配置方法および数等は任意であり、例えばボールベア10を千鳥状に配列してもよい。
周知のようにボールベア10は、転動可能なボールで荷を受けるようになっており、そのボールの転動により、荷を水平方向の任意の方向に向かって容易に移動させることができる。図示例において、荷は、目的とする搬送物を載せるためのパレットPである。複数のボールベア10の上端により仮想的な水平の載置面もしくは支持面が形成される。
規制板11は、外枠部13の左右端縁部と後端縁部とに沿って設けられ、平面視コ字状(図3参照)に形成される。規制板11は、ボールベア10より高くされ、ボールベア10上に載置されたパレットPが左右および後方に脱落するのを防止する。規制板11は、その前端が開放され、相手側の搬送装置(例えばコンベヤ)等に対し前方からのみパレットPの授受を許容する。
天板3は、複数(本実施形態では4つ)のガイド部材17により基台2に連結されている。ガイド部材17は、天板3の昇降時に天板3が傾いたり水平方向にずれたりしないよう、天板3の昇降を正確に案内する。本実施形態においてガイド部材17は、上下方向に延びる伸縮管により形成される。伸縮管は、複数(本実施形態では2本)のパイプを入れ子状に配置して伸縮可能に形成される。ガイド部材17は、天板3の前後左右の四隅の位置に配置されている(図3参照)。ガイド部材17の上端は天板フレーム9に、下端は基台フレーム7に固定されている。2本のパイプのうち下側が固定側、上側が可動側もしくは昇降側である。
剛性を高めるため、各ガイド部材17の高さ方向中間部(固定側の上端部)は、四角枠状の補強フレーム22により連結されている。また補強フレーム22より下側の位置には、水平かつ平面視十字形(図2参照)の支持板40が配置され、支持板40は、図示しない支柱により基台フレーム7に浮いた状態で固定されている。支持板40は基台フレーム7の一部をなす。
可動支持部4は、前後軸Cxおよび左右軸Cyに対し概ね対称となるよう構成されている。可動支持部4は、スプリング部材5の下端が軸18により回動可能に取り付けられた下側アンカー部材19と、下側アンカー部材19が固定され左右方向に移動可能な可動ブロック20とを備える。また可動支持部4は、可動ブロック20にスライド可能に係合され可動ブロック20の左右方向の移動を案内するガイドレール21を備える。
ガイドレール21は、支持板40上に固定され、リフト装置1の略全幅に亘って左右方向に直線状に延びる。またガイドレール21は、左右軸Cyに対称となるよう、前後に一対設けられる。
可動ブロック20は、前後軸Cxに対称となるよう、左右に一対設けられる。これら可動ブロック20は、前後方向に延びて、前後のガイドレール21上に載置係合される。
下側アンカー部材19は、複数(本実施形態では4つ)のスプリング部材5に対応してこれと同数設けられる。下側アンカー部材19は、本実施形態ではL字状の金属板により形成され、ガイドレール21のほぼ真上の位置で可動ブロック20の上面に固定される。
軸18は、前後軸Cxの方向に延びる。スプリング部材5はこの軸18を中心に、下側アンカー部材19に対して回動可能である。
下側アンカー部材19は、右側の可動ブロック20と左側の可動ブロック20とに前後一対ずつ、計4つ設けられる。スプリング部材5同士の干渉を防止するため、前側および後側において、左右の下側アンカー部材19同士の位置は前後に若干ずらされている。本実施形態において、前側では、左側の下側アンカー部材19が右側の下側アンカー部材19より若干前方に位置されている。後側では逆に、右側の下側アンカー部材19が左側の下側アンカー部材19より若干前方に位置されている。
スプリング部材5は、高圧ガスをシリンダ23内に封入した周知のガススプリングにより形成され、水平方向に対し傾斜した状態で配置されている。4つのスプリング部材5は、正面視でX字状に配置され(図1参照)、左右軸Cyに対称に、また前後軸Cxにほぼ対称に配置される。
本実施形態において、前側では、左側の下側アンカー部材19に取り付けられたスプリング部材(前左側スプリング部材という)5が、右側の下側アンカー部材19に取り付けられたスプリング部材(前右側スプリング部材という)5より、若干前方に位置されている。後側では逆に、右側の下側アンカー部材19に取り付けられたスプリング部材(後右側スプリング部材という)5が、左側の下側アンカー部材19に取り付けられたスプリング部材(後左側スプリング部材という)5より、若干前方に位置されている。
シリンダ23に対しピストンロッド24が軸方向に移動することで、スプリング部材5は軸方向に伸縮可能である。この伸縮により天板3は昇降可能である。なおシリンダ23は下側ないし基台2側、ピストンロッド24は上側ないし天板3側に配置されている。
スプリング部材5の上端は天板3に回動可能に接続される。この接続位置を調節するため、リフト装置1は調節機構25を備える。
調節機構25は、前後軸Cxおよび左右軸Cyに対し概ね対称となるよう構成されている。図4にも示すように、調節機構25は、天板3の一部を形成する前述のTスロットトラック12と、Tスロットトラック12内に移動可能に設けられたTスロットナット26と、スプリング部材5の上端が回動可能に接続された支持部材27と、Tスロットナット26に螺合され、支持部材27およびTスロットナット26をTスロットトラック12に固定するボルト28とを備える。
支持部材27は、前後軸Cx方向に延びる軸29によりスプリング部材5の上端が回動可能に取り付けられた上側アンカー部材30と、上側アンカー部材30が固定され、左右方向に移動可能な可動プレート31とを備える。可動プレート31は、Tスロットトラック12により案内されて左右方向に移動可能である。
可動プレート31は、前後軸Cxに対称となるよう、左右に一対設けられる。これら可動プレート31は、前後方向に延び、互いに離間された前後のTスロットトラック12A,12Bに移動可能に連結される。これら前後のTスロットトラック12A,12Bは、前後中心部に位置された1本のTスロットトラック12Cを挟んで配置される。
上側アンカー部材30は、下側アンカー部材19と同様に、計4つ設けられ、L字状の金属板により形成され、Tスロットトラック12A,12Bのほぼ真下の位置で可動プレート31の下面に固定される。
上側アンカー部材30は、下側アンカー部材19と概ね同様に、しかしながら左右の配置が逆になるように配置される。すなわち、前述の下側アンカー部材19およびスプリング部材5の配置に倣って、前側および後側における左右の上側アンカー部材30同士の位置は前後に若干ずらされている。前側では、右側の上側アンカー部材30が左側の上側アンカー部材30より若干前方に位置され、後側では、左側の上側アンカー部材30が右側の上側アンカー部材30より若干前方に位置されている。
周知のように、Tスロットトラック12は、下方に向かって開放された断面T字状の溝31を有するレール状の部材である。この溝31内に、断面T字状のTスロットナット26がスライド可能に配置される。
右側および左側の可動プレート31は、4本ずつのボルト28によってTスロットトラック12A,12Bに固定される。図4に示すように、可動プレート31のボルト挿通穴32にボルト28が下側から挿通され、溝31内のTスロットナット26に螺合される。そしてボルト28が締め付けられると、Tスロットナット26とボルト28がTスロットトラック12と可動プレート31を強固に挟み、これによりTスロットナット26と可動プレート31がTスロットトラック12に固定される。
この状態からボルト28が緩められると、Tスロットナット26と可動プレート31とボルト28が一体的に、Tスロットトラック12に沿ってスライド移動可能となる。これにより、右側および左側のそれぞれにおいて、前後のスプリング部材5の上端位置を、同時にかつ無段階で連続的に左右方向に調節することができる。なお、右側および左側の可動プレート31の調節は、前後軸Cxに対称となるよう行われるのが好ましい。
次に、駆動部6を説明する。図1および図2に示すように、駆動部6は、左右の可動支持部4ないし可動ブロック20に対応して左右に1つずつ設けられる。これら駆動部6は前後軸Cxに対称となるよう構成されている。
駆動部6は、可動ブロック20に連結されたボールねじ35と、ボールねじ35を回転駆動するためのモータ36と、ボールねじ35およびモータ36を連結する動力伝達機構37とを備える。
ボールねじ35は、平面視における左右軸Cy上の位置(図2参照)、すなわち前後のガイドレール21の間の位置で左右方向に延び、複数(本実施形態では2つ)の軸受38により支持板40上に回転可能に支持されている。可動ブロック20には、ボールねじ35に螺合するボールナット(図示せず)が内蔵されている。モータ36は電動サーボモータにより形成され、正逆転方向の回転位相を制御可能である。モータ36は支持板40上の前端部にボールねじ35と平行に配置される。動力伝達機構37はベルト・プーリ機構で構成され、モータ36の回転軸に取り付けられた駆動プーリ39と、ボールねじ35の左右中心側(前後軸Cxに近い側)の端部に取り付けられた従動プーリ41と、これらプーリ39,41に巻き掛けられたベルト42とを備える。
モータ36が回転されると、その回転が動力伝達機構37を通じてボールねじ35に伝達され、ボールねじ35が回転される。これにより可動ブロック20が左右方向に移動され、スプリング部材5の水平方向に対する傾斜角θが変更される。左右のモータ36は同期回転され、左右の可動ブロック20が前後軸Cxに対称に移動されるようになっている。
可動ブロック20の左右外側(前後軸Cxから遠い側)への最大移動を規制するため、ガイドレール21の左右外側の端部付近にはバンパー部材43が設けられている。バンパー部材43はガイドレール21に対応して前後に一対設けられ、支持板40上に固定されている。
本実施形態では、可動ブロック20がバンパー部材43に当接する位置が可動ブロック20の初期位置とされ、このときスプリング部材5の傾斜角θは最小となる。この初期位置から、可動ブロック20が左右中心側に移動されると、スプリング部材5の傾斜角θが増大され、スプリング部材5はより起立された状態となる。
次に、上記のリフト装置1を用いた本実施形態の組付方法を説明する。この組付方法は、第1部品の雄テーパ部と第2部品の雌テーパ部とを互いに組み付ける組付方法であって、次のステップを備える。
(1)第1部品および第2部品の一方を所定の高さ位置に配置する第1ステップ。
(2)スプリング部材5および可動支持部4を初期位置に位置させた状態で、天板3上に、第1部品および第2部品の他方を載置する第2ステップ。
(3)駆動部6を作動させて可動支持部4を移動させ、スプリング部材5を徐々に起立させると共に天板3を徐々に上昇させ、雄テーパ部と雌テーパ部の高さ位置を概ね一致させる第3ステップ。
(4)第1部品および第2部品を水平方向に接近させて雄テーパ部を雌テーパ部に挿入すると共に、その挿入中にスプリング部材5を受動的に伸縮させると共に天板3を受動的に昇降させ、雄テーパ部と雌テーパ部の高さ位置を一致させる第4ステップ。
以下、詳細に説明する。本実施形態では、車両の組立工場で車両の第1部品と第2部品を組み付ける場合の組付方法を説明する。但し、組付方法の用途は任意である。
本実施形態では、図5および図6に示すように、雄テーパ部としてのテーパ軸51を有する第1部品52がリフト装置1上に載置される。他方、雌テーパ部としてのテーパ穴53を有する第2部品54は、図示しない搬送機(例えば搬送台車、搬送コンベヤ等)により一定の高さ位置に保持され、かつ水平方向に移動可能とされる。
第1ステップでは、第2部品54が搬送機により所定の高さ位置に位置される。
第2ステップでは、第1部品52を載置する前に、リフト装置1が予め、図5(A)に示すような初期状態とされる。このとき、可動ブロック20は、最も左右外側の初期位置に位置され、バンパー部材43に当接される。そしてスプリング部材5は最も寝た状態となり、その傾斜角θは最小の初期角度θaとされる。スプリング部材5は最も伸長した状態となっている。
そして天板3は、最も低い高さ位置Haに位置される。ガイド部材17は最も収縮され、自身のストッパによりその収縮が規制される。従って仮に第1部品52を載置したとしても、その荷重はガイド部材17により受け止められ、スプリング部材5は関与しない。
この後、リフト装置1の天板3上に第1部品52が載置される。第1部品52は、パレットPに載せられた状態で載置される。図5(A)はこのときの状態を示す。載置させるとき、図示しない搬送コンベヤから天板3上に天板3の前方から第1部品52をスライドさせてもよい。
こうして第1部品52が載置された後、スプリング部材5の上端の接続位置が調節機構25により調節される。このとき、ボルト28を緩め、支持部材27ないし可動プレート31を左右方向に移動させる。この移動は前後軸Cxに対称となるよう行われる。こうした移動により、スプリング部材5が天板3を持ち上げようとする力すなわちばね力の初期値を調節することができる。
可動プレート31を左右外側に移動すると、スプリング部材5が伸長され、そのばね力は小さくなる。逆に可動プレート31を左右内側に移動すると、スプリング部材5が収縮され、そのばね力は大きくなる。調節時には、第1部品52が載置された天板3が上昇しない範囲内で、可動プレート31をできるだけ左右内側に移動し、スプリング部材5の初期のばね力を大きくする。こうすることで、後の第3ステップで天板3の上昇が開始されるまでのタイムラグを短縮することができる。
次に、第3ステップでは、図5(B)に示すように、モータ36を作動させてボールねじ35を回転させ、可動ブロック20を初期位置から左右内側に移動する。このとき、左右のモータ36を同期回転させ、左右の可動ブロック20を初期位置から等しい量だけ左右内側に移動する。
すると、スプリング部材5が徐々に収縮されると共に、その傾斜角θが徐々に増大され、スプリング部材5は徐々に起立される。はじめのうちは、スプリング部材5のばね力が弱いため天板3を上昇させることができない。しかし、スプリング部材5の傾斜角θが特定の傾斜角θbに達した時、ばね力が十分に強くなり、天板3の上昇が開始される。つまり、スプリング部材5は、天板3の上昇が開始されるまで収縮方向の無効ストロークを行う。
図5(B)右側に示すように、天板3を上昇させようとする上向きの力Fzは、スプリング部材5の軸方向のばね力をFとするとFz=F×sinθで表される。可動ブロック20が左右内側に移動されると、スプリング部材5が収縮されるためばね力Fが増大すると共に、傾斜角θが増大するためsinθの値が増大する。これらの協働作用で、可動ブロック20の移動により上向き力Fzを増大することができる。
天板3の上昇が開始する時の傾斜角θbは、スプリング部材5の合計の上向き力Fzが、天板3、第1部品52およびパレットPの合計重量と実質的に釣り合う傾斜角である。便宜上、この傾斜角θbを上昇開始角という。
左右の可動ブロック20の移動は前後軸Cxに対称となるよう行われる。上述のようにスプリング部材5の上端の接続位置を最適に調節しているので、無効ストロークを最小化し、可動ブロック20が動き始めてから天板3が上昇し始めるまでのタイムラグを最短にすることができる。
こうして天板3の上昇が開始した後も、図5(C)に示すように、可動ブロック20は引き続き左右内側に向かって移動される。すると、スプリング部材5の長さがほぼ変わらない状態で、スプリング部材5の傾斜角θが徐々に増大され、スプリング部材5が徐々に起立される。これにより天板3が徐々に上昇され、第1部品52の高さ位置が徐々に上昇される。
第1部品52のテーパ軸51の高さ位置が、第2部品54のテーパ穴53の高さ位置Hhに概ね一致するHsとなった時点(図6参照)で、モータ36を停止し、天板3の上昇を終了させる。この終了時点での天板3の高さ位置はHc、スプリング部材5の傾斜角はθcである。テーパ軸51の高さ位置は、テーパ穴53の高さ位置Hhに正確に合わせる必要はなく、テーパ軸51の先端をテーパ穴53に挿入できる程度に合っていればよい。これが本実施形態の有利な特徴の一つである。
上述のモータ36の制御は、作業員がコントローラ等を操作することにより手動で行われる。しかしながら制御装置により自動で行ってもよい。従来は、モータを手動で細かく制御してテーパ軸の高さ位置をテーパ穴の高さ位置に正確に合わせなければならず、作業が困難であった。
本実施形態の場合、テーパ軸51の高さ位置Hsはテーパ穴53の高さ位置Hhより上方にずれている。しかしながら、それは逆でもよい。
図5(C)に示すような上昇後の状態において、天板3、第1部品52およびパレットPの合計重量は、スプリング部材5の合計上向き力Fzと釣り合っている。一方、スプリング部材5が弾性的に伸縮可能であるため、天板3は人力で容易に少しだけ昇降させることができる。このときの最大昇降量は例えば高さ位置Hcを基準に±30mm程度である。
次に、第4ステップでは、図6に示すように、第1部品52および第2部品54を水平方向に互いに接近させ、テーパ軸51をテーパ穴53に挿入する。本実施形態の場合、リフト装置1および第1部品52を一定位置に保持する一方、図示しない搬送機を作動させて第2部品54を水平方向に移動させ、第1部品52に接近させる。但し、これは逆でもよいし、両部品を移動させて互いに接近させてもよい。
図6(A)は挿入前の状態を示す。この状態から第2部品54を第1部品52に接近させると、図6(B)に示すように、テーパ軸51の先端がテーパ穴53に挿入され、かつテーパ穴53の内面に接触する。互いの高さ位置がずれた状態では、通常はここまでしか挿入が行えない。
しかし本実施形態の場合、第2部品54をさらに接近させると、図6(C)に示すように、テーパ穴53がテーパ軸51を押し下げ、テーパ軸51がテーパ穴53にさらに挿入される。すなわち、テーパ穴53がテーパ軸51を押し下げようとする力が、パレットPおよび天板3を通じてスプリング部材5に伝達され、スプリング部材5が受動的に収縮される。すると、天板3が受動的に下降され、テーパ軸51の高さ位置が下降し、テーパ軸51のさらなら挿入が可能になる。
こうして、第2部品54を徐々に接近させていくと、スプリング部材5が収縮されると共に天板3が下降され、テーパ軸51がテーパ穴53に徐々に挿入されていく。そしてテーパ軸51の高さ位置がテーパ穴53の高さ位置Hhに一致した時、テーパ軸51がテーパ穴53に完全に挿入され、挿入が終了し、テーパ軸51とテーパ穴53の組付作業が完了する。
このように、テーパ軸51の挿入につれテーパ軸51をテーパ穴53に自動的に倣わせて挿入させることができる。
なお、挿入前のずれが逆である場合には、第2部品54を接近させるとテーパ穴53がテーパ軸51を押し上げ、スプリング部材5が受動的に伸長されると共に天板3が受動的に上昇され、テーパ軸51の高さ位置が上昇し、テーパ軸51のさらなら挿入が可能になる。
このように本実施形態によれば、第4ステップにおいて、テーパ軸51の挿入中にスプリング部材5を受動的に伸縮させてテーパ軸51の高さ位置を変えることができる。よって第3ステップにおいて、挿入前のテーパ軸51の高さ方向の位置決めを大まかに行うことができ、テーパ軸51とテーパ穴53の組み付けを容易にすることができる。
また、天板3に対するスプリング部材5の接続位置を調節機構25により調節可能としたので、スプリング部材5の初期のばね力を調節することができる。そして可動支持部4が初期位置から動き始めてから、天板3が上昇し始めるまでの無効ストロークおよびタイムラグを最小化することができる。
もっとも、初期のばね力は任意に調節可能なので、あえてそれを弱めに設定してもよい。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示の実施形態および変形例は他にも様々考えられる。
(1)例えば、前記基本実施形態とは逆に、可動支持部4および駆動部6を天板3(特にその下面)に設けてもよい。この場合、調節機構25を基台2(特に支持板40)に設けてもよい。
(2)スプリング部材5の数、種類、配置方法等は任意である。例えば、スプリング部材5を1本または2本とすることができる。スプリング部材5を機械式コイルスプリングにより形成してもよい。
(3)駆動部6も変形可能である。例えばモータ36は油圧モータにより形成してもよい。動力伝達機構37もベルト・プーリ機構に限らず、ギア機構、チェーン機構等を採用し得る。
(4)調節機構25は、必ずしもTスロットトラック12を用いたものでなくてもよい。例えば、天板3の下面部に、左右方向に間隔を隔てて複数のねじ穴を予め設け、支持部材27をボルト止めするねじ穴を変えることで、天板3に対するスプリング部材5の接続位置を調節してもよい。
(5)雄テーパ部は、テーパ軸以外の雄テーパ状の部材により形成されてもよい。同様に、雌テーパ部も、テーパ穴以外の雌テーパ状の部材により形成されてもよい。
本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 リフト装置
2 基台
3 天板
4 可動支持部
5 スプリング部材
6 駆動部
12 Tスロットトラック
25 調節機構
26 Tスロットナット
27 支持部材
28 ボルト
51 テーパ軸
52 第1部品
53 テーパ穴
54 第2部品

Claims (4)

  1. リフト装置を用いて、第1部品の雄テーパ部と第2部品の雌テーパ部とを互いに組み付ける組付方法であって、
    前記リフト装置は、
    基台と、
    前記基台上に昇降可能に設けられた天板と、
    前記基台および前記天板の一方に設けられ、水平方向に移動可能な可動支持部と、
    前記可動支持部に一端が回動可能に接続され、前記基台および前記天板の他方に他端が回動可能に接続されたスプリング部材と、
    前記可動支持部を駆動する駆動部と、
    を備え、
    前記組付方法は、
    前記第1部品および前記第2部品の一方を所定の高さ位置に配置する第1ステップと、
    前記スプリング部材および前記可動支持部を初期位置に位置させた状態で、前記天板上に、前記第1部品および前記第2部品の他方を載置する第2ステップと、
    前記駆動部を作動させて前記可動支持部を移動させ、前記スプリング部材を徐々に起立させると共に前記天板を徐々に上昇させ、前記雄テーパ部と前記雌テーパ部の高さ位置を概ね一致させる第3ステップと、
    前記第1部品および前記第2部品を水平方向に接近させて前記雄テーパ部を前記雌テーパ部に挿入すると共に、その挿入中に前記スプリング部材を受動的に伸縮させると共に前記天板を受動的に昇降させ、前記雄テーパ部と前記雌テーパ部の高さ位置を一致させる第4ステップと、
    を備える
    ことを特徴とする組付方法。
  2. 前記雄テーパ部はテーパ軸により形成され、前記雌テーパ部はテーパ穴により形成される
    請求項1に記載の組付方法。
  3. 前記リフト装置は、前記スプリング部材の他端の接続位置を調節するための調節機構を備える
    請求項1または2に記載の組付方法。
  4. 前記調節機構は、
    Tスロットトラックと、
    前記Tスロットトラック内に移動可能に設けられたTスロットナットと、
    前記スプリング部材の他端が回動可能に接続された支持部材と、
    前記Tスロットナットに螺合され、前記支持部材および前記Tスロットナットを前記Tスロットトラックに固定するボルトと、
    を備える
    請求項3に記載の組付方法。
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