JP7254354B2 - プリント装置を備えた製袋充填機 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送される帯状フィルムに各種のプリント情報をプリントするプリント装置を備えた製袋充填機に関する。
製袋充填機では、原反ロールなどの供給源から引き出した搬送中の帯状フィルムに、包装品の製造年月日、消費期限、賞味期限などの日付や、製造者コードその他の文字、数字、記号などのプリント情報をプリントするプリント装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のプリント装置は、移動手段でフィルム幅方向に移動してプリントする位置を変更し得るよう構成され、品種毎にプリンタ本体を自動で位置付けてプリント情報をプリントし得るよう構成されている。
特開平8-198215号公報
横型製袋充填機では、機械の前面側が運転操作の手前側となり背面側が運転操作の奥側とされ、フィルム搬送方向と交差する方向の一側と他側とが、手前と奥の関係にある。そして、原反ロールから引き出された帯状フィルムへのプリント位置が、その操作手前側から奥側に設定され、プリンタ本体の位置が奥に位置付いている場合には、インクリボン交換やその他のメンテナンス作業を行う際には、作業者が小柄であったりすると、操作手前側から奥に位置しているプリンタ本体まで手が届き難く、作業性が悪くなるといった難点が指摘される。
本発明は、プリンタ本体のメンテナンス時などにおいて、プリンタ本体を操作手前側の位置まで引き寄せて作業した後、プリンタ本体を元のプリント位置まで自動復帰させることができるプリント装置を備えた製袋充填機を提供することを目的とする。
本願の請求項1に係る発明のプリント装置を備えた製袋充填機は、
原反ロール(10)から引き出されて搬送中の帯状フィルム(11)に所定のプリント情報をプリントするプリント装置を備えた製袋充填機であって、
前記帯状フィルム(11)の幅方向にプリンタ本体(16)を移動可能なリニア移動手段(21)と、
該リニア移動手段(21)を駆動する駆動手段(20)と
製袋充填機の包装運転開始用の起動スイッチ(28)および包装運転停止用の停止スイッチ(29)とは別に、フィルム案内部に設けられ、前記リニア移動手段(21)により前記プリンタ本体(16)を移動する操作スイッチ(30)と、
包装品種毎にリント情報をプリントする帯状フィルム(11)の幅方向の位置基準プリント位置として記憶していると共に、前記起動スイッチ(28)がONされて製袋充填機の包装運転中において前記プリンタ本体(16)を前記操作スイッチ(30)により前記リニア移動手段(21)で帯状フィルム(11)の幅方向に移動し補正したに、補正プリント位置を一時記憶する記憶部(24)を有する制御部(23)と、を備え、
該制御部(23)は、前記停止スイッチ(29)により製袋充填機の包装運転停止した状態にして、前記操作スイッチ(30)により前記リニア移動手段(21)でプリンタ本体(16)を移動した後に前記起動スイッチ(28)で包装運転を再開した際に、前記プリンタ本体(16)を、前記リニア移動手段(21)により前記補正プリント位置まで復帰するよう前記駆動手段(20)を制御するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、プリント位置に位置付いたプリンタ本体を、製袋充填機の起動スイッチおよび停止スイッチとは別に設けた操作スイッチの操作により駆動したリニア移動手段により、製袋充填機の操作手前側となる作業性の良い位置まで引き寄せてメンテナンス作業を行えるなど、作業者のメンテナンス作業性を高めることができる。また、製袋充填機の包装運転中において、操作スイッチを操作してプリンタ本体を帯状フィルムの幅方向に移動して位置補正を行った場合に、その補正値の設定操作を伴うことなく位置補正後の補正プリント位置が一時記憶され、製袋充填機の包装運転の停止状態において、メンテナンス作業などでプリンタ本体をプリント位置より手前側へ引き寄せた後に、起動スイッチのON操作にて包装運転を再開した場合に、プリンタ本体は、運転再開前に一時記憶した補正プリント位置まで自動復帰さるので、プリンタ本体の位置戻し忘れに起因したプリント位置不良の発生を防止することができる。プリンタ本体は、運転再開前に位置補正した、補正プリント位置まで自動復帰するので、メンテナンス作業などのプリント位置移動の都度、作業者によるプリント位置の再設定操作を行う必要がない。
請求項2に係る発明では、包装運転停止中に、前記操作スイッチ(30)のボタン操作についての長押し時間が閾値より長い時間である場合に、前記プリンタ本体(16)を連続移動すると共に、前記包装運転中よりプリンタ本体(16)を高速移動するように、前記駆動手段(20)を制御するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明によれば、運転停止中にメンテナンス作業を行う際に、プリンタ本体を素早く移動して迅速に作業することができる。
請求項3に係る発明では、前記包装運転中に、前記操作スイッチ(30)、閾値以下の短い時となるワンプッシュ操作された場合の前記プリンタ本体(16)は包装運転停止中の1/5以下の微小移動量に設定され、
前記操作スイッチ(30)が長押し操作された場合に、包装運転停止中より単位時間当たりの移動量が小さくなるように、前記駆動手段(20)を制御するようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、運転中におけるフィルム幅方向に対するプリント位置補正を、精度良く容易に行うことができる。
請求項4に係る発明では、撮像手段(22)で得た帯状フィルム(11)の実画像(55)を画面表示し、該画面表示における1包装分の帯状フィルム(11)の実画像(55)に、前記記憶部(24)に記憶した所定のプリント情報(54)を配置して画面表示する表示手段(25)を備え、
前記プリント情報(54)を、帯状フィルム(11)の搬送向きに合わせてプリントする態様で表示すると共に、1包装分の帯状フィルム(11)の実画像(55)に対して表示した始端から終端までの位置に対して表示された前記プリント情報(54)の位置を、前記基準プリント位置として前記記憶部(24)に記憶可能に構成したことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、帯状フィルムにプリントするプリント情報を、帯状フィルムへの実際のプリント向きと1包装分の帯状フィルムの始端と終点との位置関係を含んで、帯状フィルムの搬送向きに合わせてプリントする態様で画面表示するので、帯状フィルムとプリント情報との位置関係を直感的に視認できると共に、プリント位置設定時の作業性を高めることができる。
請求項5に係る発明では、製袋充填機の電源OFFにより、前記操作スイッチ(30)でプリンタ本体(16)を移動した前記補正プリント位置の記憶は消去され、に製袋充填機を電源ONしたに前記起動スイッチ(28)をONすると、前記記憶部(24)に記憶した位置補正前の基準プリント位置に前記プリンタ本体(16)が位置付くよう前記駆動手段(20)制御されるようにしたことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、日によって変化する包装環境や使用するフィルムの製造ロット違いなどに関連した包装材の変化状況に合わせて、プリント位置補正を一時的に行った後に基準プリント位置を設定記憶しない限り、製袋充填機の1日の運転終了時などの電源OFF操作によって、補正されたプリント位置が運転環境が異なる次回の運転開始時の最初のプリント位置とされずに、包装品種に応じて設定された基準プリント位置の記憶が読み出されて設定されるので、プリンタ本体を、記憶された基準プリント位置に位置付けて運転することができる。なお、電源OFF操作の直前の補正されたプリント位置については、必要に応じて基準プリント位置として記憶設定することで、次回の電源ON時の最初のプリント位置としてプリンタ本体を位置付けることができる。
本発明によれば、帯状フィルムにプリントするプリント位置に位置付けたプリンタ本体を、操作手前側の作業し易い位置まで引き寄せることができ、インクリボン交換などのメンテナンスなどの作業性を高めることができる。また、メンテナンス作業などで移動したプリンタ本体は、移動直前である運転停止時のプリント位置まで自動復帰するので、メンテナンス作業などにより移動したプリンタ本体の戻し操作や、直前のプリント位置への位置決め作業などを省略することができ、また、直前のプリント位置まで精度よく自動復帰させることができる。
プリント装置を備えた横形製袋充填機を示す要部概略正面図である。 プリント装置を示す概略斜視図である。 横形製袋充填機とプリント装置の制御ブロック図である。 タッチパネルにおけるプリンタ設定画面を表す説明図である。 タッチパネルにおけるプリンタ詳細設定画面を表す説明図である。 タッチパネルにおけるフィルム位置表示画面を表す説明図である。 フィルム位置表示画面のフィルム表示部を示す説明図であって、(a),(c)は右勝手仕様を示し、(b),(d)は左勝手仕様を示している。
次に、本発明に係るプリント装置を備えた製袋充填機の好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。本実施例では、運転操作側が手前となる横形製袋充填機の場合で例示する。
図1は、実施例に係るプリント装置を備えた横形製袋充填機(以下包装機と称す)を示すものであって、フィルム原反ロール(原反ロール)10から引き出した帯状フィルム11を筒状に成形する製袋手段12を備え、製袋手段12で成形された筒状フィルムは、縦シールが施されて下流側に向けて搬送される。また、供給コンベヤ13で搬送される物品が前記製袋手段12で成形される筒状フィルム中に所定間隔毎に送り込まれ、該筒状フィルムの搬送下流に配設された横シール手段により筒状フィルム中の各物品間において、筒状フィルムを横シール・切断することで、ピロー包装品(包装品)が得られる。背面フレーム14の手前側にフィルム原反ロール10が片持ち支持され、該原反ロール10から引き出された帯状フィルム11の引き出し案内路の下方には前記供給コンベヤ13や製袋手段12などが配置されると共に、フィルム原反ロール10から製袋手段12までのフィルム搬送経路において、背面フレーム14に軸支された複数の案内ローラ15の軸端部を手前側で支持部材17により支持したフィルム案内部Fが位置する。フィルム案内部Fの各案内ローラ15に巻き掛け案内された帯状フィルム11は、製袋手段12に向けて送り込まれる。前記フィルム案内部Fを搬送される帯状フィルム11の所定のプリント位置に位置付いて、包装品の消費期限や製造者コードなどの各種プリント情報をプリントするプリンタ本体16を備えたプリント装置が設けられる。
図2に示す如く、本例では前記プリント装置として、サーマルプリンタを採用しており、前記背面フレーム14と支持部材17との間に架設されて、奥側から操作手前側へ向けたフィルム幅方向に延在する、取着体としての取付け台18と、該取付け台18の上方に設置され、駆動手段として、サーボモータなどの駆動モータ20により作動するボールねじによってスライダ19をフィルム幅方向に直線移動するリニア移動手段21と、スライダ19に配設されて箱体内にサーマルヘッドを備えたプリンタ本体16とを備える。プリンタ本体内には、サーマルヘッドで加熱されて搬送中の帯状フィルム11に前記プリント情報をプリントするインクリボンが交換可能に装填されている。プリンタ本体16は、帯状フィルム11の品種毎に設定されたプリント位置に合わせて、駆動モータ20により駆動されるリニア移動手段21によってフィルム幅方向に移動して位置付けられる。
前記プリント装置が臨むフィルム案内部Fの下流に、帯状フィルム11の1包装長に対応してフィルムに印刷されたレジマークや商品デザインの模様や柄などに加え、プリント装置によりプリントされた前記プリント情報を光学的に読み取るラインスキャナからなる撮像手段としての画像読取装置22が配設される。画像読取装置22は制御部23に接続され、該制御部23は、画像読取装置22でフィルム搬送に伴い読み取ったレジマークなどの画像データとの関係で、1包装サイクルで搬送される1包装分の帯状フィルム11の始端と終端の位置を認識可能であると共に、サーマルプリンタによるプリント位置を設定可能に構成される。
包装機の制御部23は、供給コンベヤ13、縦シール手段、横シール手段などの各作動機構を、予め設定された動作パラメータに従って作動制御する。図3に示す如く、制御部23は、入出力インターフェースを介してプリンタ制御部61と接続される。プリント装置のプリンタ制御部61は、プリンタ本体16と、駆動モータ20と、該駆動モータ20に駆動制御信号を与える操作スイッチ30とが接続される。プリンタ制御部61は、品種毎に記憶したプリント設定データに応じてプリント動作を行う各種制御信号をプリンタ本体16に出力すると共に、操作スイッチ30の操作によってリニア移動手段21を駆動する駆動モータ20が正逆駆動され、プリンタ本体16を包装機の操作手前側と奥側との間で移動することで、プリンタ本体16内のプリントヘッドを所定のプリント位置に位置付かせる。図3に示す如く、制御部23は、包装機の動作パラメータに関する各種設定データや、プリンタ本体16を移動するリニア移動手段21の駆動モータ20の動作条件や、プリンタ制御部61の品種毎のプリンタ動作設定データを、包装機に設定された包装品種データと対応付けて記憶部24に記憶する。包装機の制御部23には、入力手段と表示手段とを兼ねるタッチパネル25が接続され、包装機の各部の動作データなどが設定入力されて、その、設定データ値や包装機の運転に係る様々な設定情報や包装機の運転状況などが表示手段に画面表示される。前記背面フレーム14の側方には操作盤26が配設され、該操作盤26には、タッチパネル25と、包装機の動作制御部への電源ON操作用の押しボタン式の電源スイッチ27、包装機の運転を開始する押しボタン式の起動スイッチ28、包装機の運転を停止する押しボタン式の停止スイッチ29などからなる運転切り替えスイッチが配設され、これら運転切り替えスイッチ27,28,29が制御部23に接続されている。また、タッチパネル25には、包装機の電源OFF操作用のスイッチなどが表示され、その表示スイッチをタッチ操作するなどによるシャットダウン操作により包装機の動作制御部への通電が遮断される。
包装機の包装品種毎の動作設定モードにおいて、タッチパネル25のプリンタ設定画面33から、包装品種毎にプリント装置の動作条件を設定可能となっており、製造年月日や製造者コードなどのプリント情報の配置や、向きなどのプリントスタイル選択や、基準プリント位置の設定、その他の各種プリント条件の設定操作を行うことができる。そして、設定したプリント装置の動作条件が、包装品種毎に記憶部24に記憶される。
前記プリンタ本体16の位置を、包装機の奥側から手前側の間の移動許容範囲(リニア移動手段21の許容動作可能範囲)内の所定の位置に移動操作するための前記操作スイッチ30が、プリンタ制御部61に接続される。本例での操作スイッチ30は、操作手前側に配設される前記支持部材17の前面にスイッチベースを埋設したシーソースイッチが採用されている。操作スイッチ30のスイッチ操作において、一方側と他方側に傾けてボタンを押すことで、前記駆動モータ20が正逆回転され、リニア移動手段21によってプリンタ本体16が手前側と奥側へ水平移動される。操作スイッチ30は、ボタンを押している間は操作信号を出力し、ボタンを放すと自動でニュートラル位置に復帰して操作信号の出力が停止する。実施例では、操作スイッチ30のスイッチ操作を開始してから該スイッチ操作を解除するまでの操作時間が、予め設定された閾値である設定時間(2秒)以下となるワンプッシュ操作した場合、予め設定された移動量だけプリンタ本体16を移動するよう駆動モータ20が駆動して停止するように該駆動モータ20が駆動制御されると共に、前記設定時間より長くスイッチ操作を継続した場合(操作スイッチ30のボタンを押し続ける長押し操作した場合)、駆動モータ20は、操作スイッチ30が押し続けられている間は正転または逆転されて、プリンタ本体16を連続移動するよう構成される。
包装機の運転中と、運転停止中とにおいて、前記駆動モータ20が異なって動作制御される。前記起動スイッチ28がON操作されて包装運転が開始された運転中において、包装機の前記制御部23は、前記プリンタ制御部61からの操作スイッチ30の操作信号を受けて該操作スイッチ30がワンプッシュ操作された場合のプリンタ本体16の移動について、運転停止中の移動速度の1/5~1/10の低い移動速度で、予め設定された運転中移動量だけプリンタ本体16を移動して停止するように、プリンタ制御部61から駆動モータ20の駆動制御信号(単位時間当たりの出力パルス数)が制限されて出力されるように制御する。前記運転中移動量は、僅かなプリント位置のズレを微調節可能な微小量に設定される。この微小量とは、後述する運転停止中移動量の1/5以下で、帯状フィルム11に予め印刷されている商品名や模様より小さくプリントされる製造年月日などのプリント情報が、該プリント情報を構成する文字や数字の大きさ分、あるいは該文字や数字を表わす線の太さより小さく位置ズレした場合に該位置ズレを補正可能な量であって、具体的に、好ましくは1mm以下で、より好ましくは0.3~0.5mmの範囲に設定される。また、運転中に操作スイッチ30が長押し操作された場合、制御部23は、プリンタ制御部61を経て前記低い移動速度でプリンタ本体16を連続移動するよう駆動モータ20を駆動制御することで、単位時間当たりの移動量が運転停止中より小さくなるようになっている。そのようにすることで、運転中におけるプリント位置補正では、プリンタ本体16の移動速度が低速となって微調節を行うことができる。これに対し、運転停止中において制御部23は、操作スイッチ30がワンプッシュ操作された場合のプリンタ本体16の移動について、運転中より速い予め設定された最大移動速度で、予め設定された運転停止中移動量(例えば、5~10mm)だけプリンタ本体16を移動して停止するように、プリンタ制御部61から駆動モータ20の駆動制御信号が出力されるように制御する。また、運転停止中に操作スイッチ30が長押し操作された場合、制御部23は、プリンタ制御部61を経て前記最大移動速度でプリンタ本体16を連続移動するよう駆動モータ20を駆動制御する。そのようにすることで、プリンタ本体16に装填されているインクリボンの交換や、その他のメンテナンス作業時において、プリンタ本体16を、手前側のメンテナンス位置(図2の二点鎖線位置)まで素早く引き寄せて、メンテナンス作業を楽な姿勢で迅速に行うことができる。
前記包装機の運転中に前記操作スイッチ30のスイッチ操作によりプリンタ本体16を前記基準プリント位置から奥、または手前に移動した位置は、最新の補正後の位置が補正位置データとして記憶部24に一時記憶される。該補正位置データは、基準プリント位置への更新登録操作が行われるか、あるいは、1日の包装運転終了時などで、前記シャットダウン操作による電源OFF操作されるまで一時記憶され、電源OFF操作によって、一時記憶された補正位置データは消去される。そして、翌日など、次の包装運転開始時において、電源スイッチ27による電源ON操作によって、包装品種毎に記憶部24に記憶された基準プリント位置が記憶部24から呼び出されて、その後の起動スイッチ28のON操作で出力される運転開始信号によって包装機の運転が開始された際には、その時のプリンタ本体16のプリント位置は、基準プリント位置に位置付くように、包装機の制御部23からプリンタ制御部61を経て前記駆動モータ20が駆動制御される。停止スイッチ29が押されて包装機が運転停止状態にある場合で、操作スイッチ30によってプリンタ本体16を操作手前側となるメンテナンス位置まで引き寄せ操作した後、起動スイッチ28をON操作することで運転停止状態から運転を再開するにあたって、包装機の制御部23は運転停止時におけるプリンタ本体16の移動後の位置から、停止直前の移動前(運転停止時)のプリント位置まで自動復帰するように前記駆動モータ20が駆動制御される。すなわち、運転停止中にプリンタ本体16の位置を移動した際には、その位置復帰操作を行うことなく、起動スイッチ28をON操作することで、運転中にプリント位置が補正された状態で運転停止された場合には、その補正された位置までプリンタ本体16の位置が戻され、基準プリント位置からの補正がなされていない場合には、その基準プリント位置までプリンタ本体16の位置が戻されるように自動復帰する。
次に、前記タッチパネル25に表示された各種設定画面を用いた設定操作について説明する。
図4は、タッチパネル25における、包装品種毎の各機構の動作制御データなどを設定する条件設定画面を示し、項目選択エリア31に表示された複数の設定項目から、プリンタ設定32の項目をタッチ操作することで表示されるプリンタ設定画面33であって、該プリンタ設定画面33の中央上部に、プリント内容表示部34が表示され、該プリント内容表示部34に、製造年月日や製造者コードなどの現在選択設定されているプリント情報を示すスタイル表示35が表示される。また、プリンタ設定画面33の下部に、基本プリント設定部36が表示される。この基本プリント設定部36には、オペレータが通常運転時に使用する頻度が高い設定項目の表示であり、本例では、帯状フィルム11の1包装分に対応するフィルム搬送方向のプリント位置に関して、サーマルプリンタでの印字タイミングについてプリント開始位置とプリント継続期間とを、1包装分のフィルムを360度で角度換算した入力値によるプリント範囲設定37、プリントするプリント情報の濃度に関するコントラスト設定38などが表示される。そして、各設定37,38の項目をタッチ操作して設定データの設定、変更が行われる。例えば、プリント範囲設定37の左右の設定表示部をタッチ操作すると、文字、数値、記号などの入力補助キーがポップアップウインドウとして表示され、該入力補助キーのタッチ操作により、前記プリント開始位置または前記プリント継続期間とのいずれかを、現在の設定値から変更設定することができる。また、プリンタ設定画面33の右上部に、その他の詳細プリント条件を設定可能な画面に表示切り替えする画面切り替えウインドウ40が表示される。画面切り替えウインドウ40には、プリント情報に関連して、プリンタ詳細設定41、時刻設定(生産時刻合わせ)42、プリンタ位置設定43などの複数のデータ設定画面に切り替え表示可能に、サブウインドウにより表示される。
図5は、前記画面切り替えウインドウ40に表示された選択項目のプリンタ詳細設定41を、タッチ操作により選択した場合に表示されるプリンタ詳細設定画面44であって、該プリンタ詳細設定画面44の中央部に、調整可能な複数の項目を上下方向にスクロール可能にウインドウ表示されるプリント条件設定部45が表示される。プリント条件設定部45には、例えば、プリント装置によるプリントの有効・無効を選択するプリント項目46、賞味期限をプリントする・しないを選択する賞味期限項目47、前記基準プリント位置を保存(記憶)する・保存(記憶)しないを選択する基準プリント位置項目48などが表示される。プリンタ詳細設定画面44では、プリント条件設定部45のウインドウ側部に配置される縦スクロールボタン49をタッチ操作し、プリント条件設定部45の表示を上下に縦スクロールして画面表示しきれない、その他のプリント条件の設定項目を表示することができる。また、プリンタ詳細設定画面44の右側部に、プリント装置のプリンタ制御部61に予めデータ記憶された製造年月日や製造者コードなど、異なるスタイルのプリント情報を複数種類のスタイルデータで選択可能に表示するスタイル選択部51が表示される。プリンタ詳細設定画面44では、スタイル選択部51の表示ウインドウ内をタッチして上下方向にスライドすることで、複数種のスタイル表示35を選択可能に切り替え表示することができ、いずれかのスタイル表示35をタッチ操作することで、当該スタイル表示35を現在の包装品種に対する設定データとすることができる。プリンタ詳細設定画面44内に決定ボタン52が表示され、該決定ボタン52をタッチ操作することで、プリンタ詳細設定画面44においてプリント条件設定部45の各設定項目に対応した設定値、およびスタイル選択部51で選択されたスタイル表示35の設定値を、新規または更新登録データとして前記記憶部24に記憶できる。そして、プリンタ詳細設定画面44において記憶部24に記憶されたスタイル表示35に関するデータが、プリンタ設定画面33におけるプリント内容表示部34に表示される。
ここで、スタイル表示35としては、プリント情報を構成する数字や文字、記号などのサイズ、字間、行間、配列、プリント内容、フィルム搬送方向に対するプリント向きなどの品種毎に利用される複数種のプリントスタイルが、予めプリンタ制御部61に記憶されているデータとして選択設定可能に表示される。品種設定操作におけるプリント設定にあたり、プリンタ制御部61に記憶された夫々のプリントスタイルのコードナンバーが品種毎にコード変換されて、スタイル表示情報として記憶され、前記プリント内容表示部34に、実のフィルムへのプリント状態により表されて表示される。各プリント情報の配列方向には、基本的には、フィルム搬送方向に対して各情報の並び方向が横並びとなった横向きスタイルと、該横向きスタイルをフィルム搬送方向に対して直交する方向に向けた縦向きスタイルの種別がある。また、それらスタイル毎に、複数行の文字、数字が並ぶスタイルなどもある。図5の、スタイル選択部51に表示した状態を示した異なるスタイルの内、コードNo.1では、横向きスタイルとして、製造年月日(2020.01.06)と、製造者コード(A-001)とを一列で配置した例を示し、コードNo.2では縦向きスタイルとして、製造年月日(2020.01.06)と、製造者コード(A-001)とをフィルム搬送方向に2行で配置してプリントするスタイル例を示す。
図6は、前記画面切り替えウインドウ40に表示された項目の内で、プリンタ位置設定43にタッチして表示されるフィルム位置表示画面53であって、該フィルム位置表示画面53の中央部にフィルム表示部54が表示される。そして、このフィルム表示部54に、前記画像読取装置22で得られた(撮像された)帯状フィルム11の実際のフィルム画像55が表示される。図6および図7において、フィルム画像55には、他の画面表示部と区別するために本図示例ではドットのハッチングを付して表した。フィルム表示部54には、画像読取装置22で得られた(撮像された)フィルムのレジマーク56についての画像が表示されており、該レジマーク56の位置との関係を視認可能に、1包装分の帯状フィルム11の始端と終端とを示す、例えば、赤色の直線により表した各境界ライン57a,57bがフィルム画像55上に描かれた状態として表示される。更に、フィルム表示部54には、スタイル選択部51で選択したスタイル表示35による、プリント情報がフィルム画像55上の予め設定された位置に表示される。なお、設定前の初期位置は、例えばフィルム画像55の左下に表示される。図6は、設定されたスタイル表示35によるプリント情報が目的のプリント位置に移動された状態の、後述する実プリント情報画像58を表示したフィルム位置表示画面53を示している。
前記フィルム位置表示画面53では、スタイル表示35の表示エリアを指でタッチして移動する操作によって、実際の帯状フィルム11の画像上でスタイル表示35を位置付かせたプリント位置の登録は、同画面の図示右下部に配置された決定ボタン52をタッチ操作することで、前記基準プリント位置として前記記憶部24にデータ記憶される。
前記フィルム位置表示画面53により基準プリント位置を記憶設定した後に、包装機の運転開始操作を行うことで、プリンタ本体16が記憶された基準プリント位置となるように、前記駆動モータ20によりリニア移動手段21を作動してプリンタ本体16がフィルム幅方向の所定の位置へ位置付くと共に、帯状フィルム11の搬送に合わせた所定タイミングでプリント信号が出力されるよう、制御部23により駆動モータ20やプリンタ本体16がプリンタ制御部61を経て制御される。
図6に示す如く、フィルム位置表示画面53には、フィルム搬送中に画像読取装置22で得られたフィルム画像55により、基準プリント位置と実プリント位置を比較表示することができるようになっていることが望ましい。実プリント位置は、実プリント情報画像58として画面表示することができる。該実プリント情報画像58を囲う検査エリア表示枠59と、基準プリント位置として記憶されたスタイル表示35を囲う設定エリア表示枠60とを異なる配色(例えば、一方が青色で他方が赤色)や異なる線種にしたり、検査画像のエリアの背景色を変色したりするなど、実プリント情報画像58と基準プリント位置を示すスタイル表示35とを判別可能に表示する。そして、設定位置と検査結果の位置との位置ずれ状況に応じて、前記スタイル表示35の移動操作を行うことで、位置補正設定結果を基準プリント位置として更新登録することができる。
本例における横形製袋充填機では、作業者の運転操作側である手前側から見て、前記プリント装置が配置されるフィルム搬送路や筒状フィルムの搬送路において、フィルムが左側から右側に移動する搬送向きとなる操作勝手の仕様を右勝手仕様(以下右勝手と称す)と呼び、フィルムが右側から左側に移動する搬送向きとなる操作勝手の仕様を左勝手仕様(以下左勝手と称す)と呼び、これら両勝手の何れかに構成されて、設置場所などに応じて使い分けられる。包装機の前記制御部23には、前記タッチパネル25における仕様設定画面などにおいて、右勝手と左勝手とのいずれかの仕様が登録設定される。詳しくは、前記項目選択エリア31に表示された勝手仕様設定の項目をタッチ操作することで仕様設定画面が表示され、該仕様設定画面において表示された「右勝手」または「左勝手」のボタンのいずれかをタッチ操作して選択決定する選択設定操作によって、右勝手と左勝手とのいずれかの仕様が登録設定されて、当該包装機の仕様が右勝手か左勝手であるかを制御部23が認識するよう構成される。そして、その勝手が設定されることで、前記タッチパネル25は、手前側に位置する作業者が正対して視認した場合の目視状態として、前記プリンタ詳細設定画面44にスタイル表示35が表示されるように表示設定がなされる。前記プリンタ詳細設定画面44のスタイル選択部51で基準となるスタイルが品種毎に選択設定された後に、前記仕様設定画面などにおいて、右勝手と左勝手とのいずれかの仕様が変更設定された場合には、その更新された仕様に対応してスタイルの向きが左右反転表示となったり、あるいは上下反転表示となったりする表示として画面表示されるよう制御部23で表示設定を自動切り替えするようになっている。すなわち、横向きスタイルのスタイル表示35の基本スタイルでは、プリント情報が正立で左側から右側へ順に読むことができる向きで表示されると共に、縦向きスタイルのスタイル表示35の基本スタイルでは、プリント情報における製造年月日が右側(右勝手でのフィルム搬送方向の下流側)で生産者コードが左側(右勝手でのフィルム搬送方向の上流側)に位置すると共に上側から下側へ順に読むことができる向きで表示されるスタイル表示35のデータとして、前記プリンタ制御部61に予め記憶され、該スタイル表示35のデータが前記した品種毎の登録操作によって記憶されており、前記右勝手と左勝手とのいずれかの仕様設定切り替えにより、前記表示が仕様に応じて搬送されるフィルムを手前から見て同じ状態で視認可能な表示として画面表示されるよう、前記プリンタ設定画面33のプリント内容表示部34とフィルム位置表示画面53におけるフィルム画像上のスタイル表示35が切り変え表示されるよう反映される。
前記スタイル選択部51に表示されるスタイル表示35の表示向きは、右勝手の包装機において、帯状フィルム11の搬送向きとの関係で、プリント装置により帯状フィルム11に実際にプリントした場合の状態を、手前側から見たときと同じ向きとなる(図7(a),(c)参照)。これに対し、前記勝手の仕様切り替え設定を行うことで、左勝手の包装機として設定登録された際には、スタイル選択部51に表示されたスタイル表示35は、前記フィルム位置表示画面53におけるフィルム画像55上の表示は、図7(b)に示す如く、帯状フィルム11の搬送向きとの関係で、プリント装置により帯状フィルム11に実際にプリントした場合の状態とは、左右反転した向きとなる。また、スタイル選択部51で図7(c)に示した縦向きのスタイル表示35が選択されて、前記左勝手の仕様選択がされた際には、図7(d)に示す如く、フィルム位置表示画面53において、スタイル表示35を製造年月日が左側(左勝手でのフィルム搬送方向の下流側)で生産者コードが右側(左勝手でのフィルム搬送方向の上流側)に位置すると共に下側から上側へ順に読むことができる向きに自動変換して表示する。このように、いずれも右勝手に対して左勝手の包装機のフィルム位置表示画面53において表示されるスタイル表示35は、フィルムの搬送向きが左右反転し、プリント装置により帯状フィルム11に実際にプリントされる態様は、包装機の手前側から見たときには異なる視認状態となる。実施例の包装機は、右勝手および左勝手の何れの仕様においても、フィルム画像55に重ねて表示するスタイル表示35を、包装機の手前側から見た帯状フィルム11の搬送向きに対して実際にプリントした場合の向きとなるように表示する。
次に、実施例に係るプリント装置を備えた横形製袋充填機の作用について説明する。
包装品種を変更する品種設定操作後に実施されるセット運転において、図6に示すフィルム位置表示画面53には、前記画像読取装置22で得られた1包装分の帯状フィルム11の実際のフィルム画像55が表示されると共に、1包装分の帯状フィルム11の始端と終端とを示す境界ライン57a,57bおよび前記スタイル選択部51で選択したスタイル表示35がフィルム画像55に重ねて表示される。包装機の前記制御部23は、図7に示す如く、登録設定されている右勝手または左勝手の仕様に応じて、スタイル表示35の向きを、搬送されるフィルムを手前から見て同じ状態で視認可能な表示として画面表示する。
前記制御部23は、前記プリンタ制御部61を経て前記駆動モータ20を駆動制御してリニア移動手段21を作動し、前記プリンタ本体16を記憶された基準プリント位置に位置付けると共に、帯状フィルム11の搬送に合わせた所定タイミングでプリント信号を出力する。帯状フィルム11へのプリントが開始され、該帯状フィルム11に実際にプリントされて前記画像読取装置22で得られたプリント情報は、図6に示す如く、実プリント情報画像58として前記フィルム画像55に重ねて表示される。このとき、フィルム位置表示画面53では、検査エリア表示枠59と設定エリア表示枠60との配色の違いによって、基準プリント位置を決める際に移動したスタイル表示35と実プリント情報画像58との位置ズレを認識することができる。位置ズレが許容範囲内であれば、通常運転に移行して包装品種に応じたプリント情報がプリントされた帯状フィルム11で包装された包装品が製造される。また、位置ズレが許容範囲外であった場合、フィルム表示部54においてスタイル表示35を再び移動して決定ボタン52をタッチ操作することで、位置補正した後の位置が新たな基準プリント位置として更新登録される。
包装機の運転中にプリント装置で実際にプリントした位置に位置ズレが生じ、その位置補正が必要な場合は、前記タッチパネル25にフィルム位置表示画面53を表示した状態で、前記操作スイッチ30を操作して前記プリンタ本体16の位置補正を行う。操作スイッチ30により位置補正されたプリンタ本体16の補正後の位置の補正位置データは、前記記憶部24に一時記憶される。なお、補正後の位置を基準プリント位置としたい場合は、フィルム位置表示画面53で表示されている決定ボタン52をタッチ操作することで、補正の位置を新たな基準プリント位置として更新できる。運転中の操作スイッチ30によるプリンタ本体16の移動は、前記ワンプッシュ操作および長押し操作の何れの場合も、プリンタ本体16の移動速度は位置補正に適した速度に設定され、またワンプッシュ操作での運転中移動量は微小量に設定されているので、運転中の操作スイッチ30によるプリンタ本体16の位置補正において、プリンタ本体16が過剰に移動してしまうことはなく、該プリンタ本体16の手前側および奥側への移動を繰り返すことなく意図した位置に容易に位置付けることができる。また、運転中に操作スイッチ30を長押し操作した場合のプリンタ本体16の移動量は、運転停止中の単位時間当たりの移動量より小さい。従って、運転中に誤って操作スイッチ30が操作されてしまった場合であっても、プリンタ本体16が大幅に移動されず、適正なプリント位置への復帰が容易となる。
前記プリンタ本体16に装填されているインクリボンの交換や、その他のメンテナンス作業を行う場合、前記停止スイッチ29を押して包装機の運転を停止する。この運転停止中において、前記操作スイッチ30を長押し操作すると、包装機の制御部23は、前記プリンタ制御部61からの操作スイッチ30の操作信号を受け、プリンタ制御部61を経て前記駆動モータ20を駆動制御し、プリント位置(基準プリント位置または補正位置)に位置するプリンタ本体16を、高速かつ一気にメンテナンス位置まで移動して停止する。インクリボン交換やメンテナンス作業後、前記起動スイッチ28をON操作して包装運転を開始すると、制御部23は、プリンタ制御部61を経て駆動モータ20を駆動制御し、メンテナンス位置のプリンタ本体16を、移動直前のプリント位置(記憶部24に記憶した基準プリント位置または補正位置)まで高速かつ一気に移動して復帰させる。図2に示す如く、メンテナンス位置は包装機の手前側に設定されているので、小柄な作業者であっても、インクリボン交換やメンテナンス作業を楽な姿勢で迅速に行うことができ、作業性を向上できる。また、運転停止中における操作スイッチ30の長押し操作によるプリンタ本体16の移動は、最大移動速度でかつ移動制限されないので、メンテナンス位置およびプリント位置までプリンタ本体16を迅速に移動することができ、作業時間を短縮できる。更に、メンテナンス位置まで移動したプリンタ本体16は、前記起動スイッチ28をON操作することによって移動直前のプリント位置に自動復帰するので、プリンタ本体16の位置戻し忘れに起因したプリント位置不良の発生を防止することができると共に、メンテナンス作業などにより移動したプリンタ本体16の戻し操作や、直前のプリント位置への位置決め作業などを省略することができる。また、プリンタ本体16を、直前のプリント位置まで精度よく自動復帰させることができる。
前記運転中にプリンタ本体16を位置補正した後の位置の補正位置データは、基準プリント位置への更新登録操作が行われるか、あるいは前記シャットダウン操作による電源OFF操作されるまで前記記憶部24に一時記憶されているので、インクリボン交換やメンテナンス作業後において、前記起動スイッチ28をON操作するだけで、プリンタ本体16を補正後の位置に自動復帰させることができる。従って、メンテナンス作業などの後に、作業者によるプリンタ本体16の位置設定操作を必要としない。また、電源OFF操作すると、前記記憶部24に一時記憶されている補正位置データは消去され、電源スイッチ27による電源ON操作した後、起動スイッチ28をON操作すると、前記制御部23は、プリンタ本体16を包装品種に応じて記憶した基準プリント位置に自動復帰させる。すなわち、日によって変化する包装環境や使用するフィルムの製造ロット違いなどに関連した包装材の変化状況に合わせて、プリント位置補正を一時的に行った後に基準プリント位置を設定記憶しない限り、電源OFF操作によって、補正されたプリント位置が運転環境が異なる次回の運転開始時の最初のプリント位置とされずに、包装品種に応じて記憶設定された基準プリント位置にプリンタ本体16を位置付けて運転することができる。また、包装品種に応じて記憶した基準プリント位置を消失することはなく、該基準プリント位置を基準として位置補正を行うことができ、補正作業が容易となる。
実施例の包装機では、前記制御部23は、包装機が右勝手または左勝手のいずれの仕様においても、前記フィルム位置表示画面53においてフィルム画像55に重ねて表示するスタイル表示35を、包装機の手前側から見た帯状フィルム11の搬送向きに対して実際にプリントした場合の向きとなるように表示する。従って、手前側に位置する作業者は、帯状フィルム11に実際にプリントされる向きのスタイル表示35と帯状フィルム11との関係を適切に確認できるので、プリンタ本体16の位置補正に手間取ることなく作業性を向上することができる。また、スタイル表示35は、制御部23によって自動で包装機の勝手仕様に応じた向きで表示されるので、勝手仕様に応じてスタイル表示35の向きを作業者が変換する作業が不要となる。
(変更例)
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 実施例では、スタイル表示35の画面表示態様を、勝手仕様の設定により自動変換して各画面に表示するようにしたが、一部画面のみに表示したり、表示の自動変換は行わないようにしたりするなどの形態を採用することができる。
(2) 実施例では、表示手段として、入力手段を兼ねるタッチパネル25を用いたが、表示手段と、入力手段とを別々に備える構成を採用することができる。
(3) 駆動モータ20と操作スイッチ30は、プリンタ制御部61と包装機の制御部23とのどちらに接続されていてもよい。
(4) 操作スイッチ30は、フィルム案内部Fの手前側に配設されていなくてもよい。また、操作スイッチ30は、その操作方式として操作ノブを回転する方式など、その他各種の方式を採用することができる。更に、タッチパネル25に表示した操作スイッチをタッチ操作して、駆動モータ20を正逆駆動する構成を採用することができる。
(5) 撮像手段は、帯状フィルム11を撮影するカメラなどのイメージセンサであってもよい。また、帯状フィルム11の外部データを制御部23に取り込んで、フィルム画像55として表示するようにしてもよい。
(6) プリンタ制御部61と包装機の制御部23とを、ひとつの制御部にしてもよい。
10 フィルム原反ロール(原反ロール),11 帯状フィルム,16 プリンタ本体
20 駆動モータ(駆動手段),21 リニア移動手段,22 画像読取装置(撮像手段)
23 制御部,24 記憶部,25 タッチパネル(表示手段)
30 手動操作スイッチ(操作スイッチ),35 スタイル表示(プリント情報)
55 フィルム画像(フィルムの実画像)

Claims (5)

  1. 原反ロールから引き出されて搬送中の帯状フィルムに所定のプリント情報をプリントするプリント装置を備えた製袋充填機であって、
    前記帯状フィルムの幅方向にプリンタ本体を移動可能なリニア移動手段と、
    該リニア移動手段を駆動する駆動手段と
    製袋充填機の包装運転開始用の起動スイッチおよび包装運転停止用の停止スイッチとは別に、フィルム案内部に設けられ、前記リニア移動手段により前記プリンタ本体を移動する操作スイッチと、
    包装品種毎にリント情報をプリントする帯状フィルムの幅方向の位置基準プリント位置として記憶していると共に、前記起動スイッチがONされて製袋充填機の包装運転中において前記プリンタ本体を前記操作スイッチにより前記リニア移動手段で帯状フィルムの幅方向に移動し補正したに、補正プリント位置を一時記憶する記憶部を有する制御部と、を備え、
    該制御部は、前記停止スイッチにより製袋充填機の包装運転停止した状態にして、前記操作スイッチにより前記リニア移動手段でプリンタ本体を移動した後に前記起動スイッチで包装運転を再開した際に、前記プリンタ本体を、前記リニア移動手段により前記補正プリント位置まで復帰するよう前記駆動手段を制御するよう構成した
    ことを特徴とするプリント装置を備えた製袋充填機。
  2. 包装運転停止中に、前記操作スイッチのボタン操作についての長押し時間が閾値より長い時間である場合に、前記プリンタ本体を連続移動すると共に、前記包装運転中よりプリンタ本体を高速移動するように、前記駆動手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプリント装置を備えた製袋充填機。
  3. 前記包装運転中に、前記操作スイッチ、閾値以下の短い時となるワンプッシュ操作された場合の前記プリンタ本体は包装運転停止中の1/5以下の微小移動量に設定され、
    前記操作スイッチが長押し操作された場合に、包装運転停止中より単位時間当たりの移動量が小さくなるように、前記駆動手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプリント装置を備えた製袋充填機。
  4. 撮像手段で得た帯状フィルムの実画像を画面表示し、該画面表示における1包装分の帯状フィルムの実画像に、前記記憶部に記憶した所定のプリント情報を配置して画面表示する表示手段を備え、
    前記プリント情報を、帯状フィルムの搬送向きに合わせてプリントする態様で表示すると共に、1包装分の帯状フィルムの実画像に対して表示した始端から終端までの位置に対して表示された前記プリント情報の位置を、前記基準プリント位置として前記記憶部に記憶可能に構成したことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のプリント装置を備えた製袋充填機。
  5. 製袋充填機の電源OFFにより、前記操作スイッチでプリンタ本体を移動した前記補正プリント位置の記憶は消去され、に製袋充填機を電源ONしたに前記起動スイッチをONすると、前記記憶部に記憶した位置補正前の基準プリント位置に前記プリンタ本体が位置付くよう前記駆動手段制御されるようにしたことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のプリント装置を備えた製袋充填機。
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