JP7254354B2 - プリント装置を備えた製袋充填機 - Google Patents
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Description
原反ロール(10)から引き出されて搬送中の帯状フィルム(11)に所定のプリント情報をプリントするプリント装置を備えた製袋充填機であって、
前記帯状フィルム(11)の幅方向にプリンタ本体(16)を移動可能なリニア移動手段(21)と、
該リニア移動手段(21)を駆動する駆動手段(20)と、
製袋充填機の包装運転開始用の起動スイッチ(28)および包装運転停止用の停止スイッチ(29)とは別に、フィルム案内部に設けられ、前記リニア移動手段(21)により前記プリンタ本体(16)を移動する操作スイッチ(30)と、
包装品種毎にプリント情報をプリントする帯状フィルム(11)の幅方向の位置を基準プリント位置として記憶していると共に、前記起動スイッチ(28)がONされて製袋充填機の包装運転中において前記プリンタ本体(16)を前記操作スイッチ(30)により前記リニア移動手段(21)で帯状フィルム(11)の幅方向に移動して補正した後に、補正プリント位置を一時記憶する記憶部(24)を有する制御部(23)と、を備え、
該制御部(23)は、前記停止スイッチ(29)により製袋充填機の包装運転を停止した状態にして、前記操作スイッチ(30)により前記リニア移動手段(21)でプリンタ本体(16)を移動した後に、前記起動スイッチ(28)で包装運転を再開した際に、前記プリンタ本体(16)を、前記リニア移動手段(21)により前記補正プリント位置まで復帰するよう前記駆動手段(20)を制御するよう構成したことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、プリント位置に位置付いたプリンタ本体を、製袋充填機の起動スイッチおよび停止スイッチとは別に設けた操作スイッチの操作により駆動したリニア移動手段により、製袋充填機の操作手前側となる作業性の良い位置まで引き寄せてメンテナンス作業を行えるなど、作業者のメンテナンス作業性を高めることができる。また、製袋充填機の包装運転中において、操作スイッチを操作してプリンタ本体を帯状フィルムの幅方向に移動して位置補正を行った場合に、その補正値の設定操作を伴うことなく位置補正後の補正プリント位置が一時記憶され、製袋充填機の包装運転の停止状態において、メンテナンス作業などでプリンタ本体をプリント位置より手前側へ引き寄せた後に、起動スイッチのON操作にて包装運転を再開した場合に、プリンタ本体は、運転再開前に一時記憶した補正プリント位置まで自動復帰されるので、プリンタ本体の位置戻し忘れに起因したプリント位置不良の発生を防止することができる。プリンタ本体は、運転再開前に位置補正した、補正プリント位置まで自動復帰するので、メンテナンス作業などのプリント位置移動の都度、作業者によるプリント位置の再設定操作を行う必要がない。
請求項2の発明によれば、運転停止中にメンテナンス作業を行う際に、プリンタ本体を素早く移動して迅速に作業することができる。
前記操作スイッチ(30)が長押し操作された場合に、包装運転停止中より単位時間当たりの移動量が小さくなるように、前記駆動手段(20)を制御するようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明によれば、運転中におけるフィルム幅方向に対するプリント位置補正を、精度良く容易に行うことができる。
前記プリント情報(54)を、帯状フィルム(11)の搬送向きに合わせてプリントする態様で表示すると共に、1包装分の帯状フィルム(11)の実画像(55)に対して表示した始端から終端までの位置に対して表示された前記プリント情報(54)の位置を、前記基準プリント位置として前記記憶部(24)に記憶可能に構成したことを特徴とする。
請求項4の発明によれば、帯状フィルムにプリントするプリント情報を、帯状フィルムへの実際のプリント向きと1包装分の帯状フィルムの始端と終点との位置関係を含んで、帯状フィルムの搬送向きに合わせてプリントする態様で画面表示するので、帯状フィルムとプリント情報との位置関係を直感的に視認できると共に、プリント位置設定時の作業性を高めることができる。
請求項5の発明によれば、日によって変化する包装環境や使用するフィルムの製造ロット違いなどに関連した包装材の変化状況に合わせて、プリント位置補正を一時的に行った後に基準プリント位置を設定記憶しない限り、製袋充填機の1日の運転終了時などの電源OFF操作によって、補正されたプリント位置が運転環境が異なる次回の運転開始時の最初のプリント位置とされずに、包装品種に応じて設定された基準プリント位置の記憶が読み出されて設定されるので、プリンタ本体を、記憶された基準プリント位置に位置付けて運転することができる。なお、電源OFF操作の直前の補正されたプリント位置については、必要に応じて基準プリント位置として記憶設定することで、次回の電源ON時の最初のプリント位置としてプリンタ本体を位置付けることができる。
図4は、タッチパネル25における、包装品種毎の各機構の動作制御データなどを設定する条件設定画面を示し、項目選択エリア31に表示された複数の設定項目から、プリンタ設定32の項目をタッチ操作することで表示されるプリンタ設定画面33であって、該プリンタ設定画面33の中央上部に、プリント内容表示部34が表示され、該プリント内容表示部34に、製造年月日や製造者コードなどの現在選択設定されているプリント情報を示すスタイル表示35が表示される。また、プリンタ設定画面33の下部に、基本プリント設定部36が表示される。この基本プリント設定部36には、オペレータが通常運転時に使用する頻度が高い設定項目の表示であり、本例では、帯状フィルム11の1包装分に対応するフィルム搬送方向のプリント位置に関して、サーマルプリンタでの印字タイミングについてプリント開始位置とプリント継続期間とを、1包装分のフィルムを360度で角度換算した入力値によるプリント範囲設定37、プリントするプリント情報の濃度に関するコントラスト設定38などが表示される。そして、各設定37,38の項目をタッチ操作して設定データの設定、変更が行われる。例えば、プリント範囲設定37の左右の設定表示部をタッチ操作すると、文字、数値、記号などの入力補助キーがポップアップウインドウとして表示され、該入力補助キーのタッチ操作により、前記プリント開始位置または前記プリント継続期間とのいずれかを、現在の設定値から変更設定することができる。また、プリンタ設定画面33の右上部に、その他の詳細プリント条件を設定可能な画面に表示切り替えする画面切り替えウインドウ40が表示される。画面切り替えウインドウ40には、プリント情報に関連して、プリンタ詳細設定41、時刻設定(生産時刻合わせ)42、プリンタ位置設定43などの複数のデータ設定画面に切り替え表示可能に、サブウインドウにより表示される。
包装品種を変更する品種設定操作後に実施されるセット運転において、図6に示すフィルム位置表示画面53には、前記画像読取装置22で得られた1包装分の帯状フィルム11の実際のフィルム画像55が表示されると共に、1包装分の帯状フィルム11の始端と終端とを示す境界ライン57a,57bおよび前記スタイル選択部51で選択したスタイル表示35がフィルム画像55に重ねて表示される。包装機の前記制御部23は、図7に示す如く、登録設定されている右勝手または左勝手の仕様に応じて、スタイル表示35の向きを、搬送されるフィルムを手前から見て同じ状態で視認可能な表示として画面表示する。
本発明は実施例の構成に限定されるものではなく、例えば、以下のようにも変更実施可能である。また、以下の変更例に限らず、実施例に記載した構成については、本発明の主旨の範囲内において種々の実施形態を採用し得る。
(1) 実施例では、スタイル表示35の画面表示態様を、勝手仕様の設定により自動変換して各画面に表示するようにしたが、一部画面のみに表示したり、表示の自動変換は行わないようにしたりするなどの形態を採用することができる。
(2) 実施例では、表示手段として、入力手段を兼ねるタッチパネル25を用いたが、表示手段と、入力手段とを別々に備える構成を採用することができる。
(3) 駆動モータ20と操作スイッチ30は、プリンタ制御部61と包装機の制御部23とのどちらに接続されていてもよい。
(4) 操作スイッチ30は、フィルム案内部Fの手前側に配設されていなくてもよい。また、操作スイッチ30は、その操作方式として操作ノブを回転する方式など、その他各種の方式を採用することができる。更に、タッチパネル25に表示した操作スイッチをタッチ操作して、駆動モータ20を正逆駆動する構成を採用することができる。
(5) 撮像手段は、帯状フィルム11を撮影するカメラなどのイメージセンサであってもよい。また、帯状フィルム11の外部データを制御部23に取り込んで、フィルム画像55として表示するようにしてもよい。
(6) プリンタ制御部61と包装機の制御部23とを、ひとつの制御部にしてもよい。
20 駆動モータ(駆動手段),21 リニア移動手段,22 画像読取装置(撮像手段)
23 制御部,24 記憶部,25 タッチパネル(表示手段)
30 手動操作スイッチ(操作スイッチ),35 スタイル表示(プリント情報)
55 フィルム画像(フィルムの実画像)
Claims (5)
- 原反ロールから引き出されて搬送中の帯状フィルムに所定のプリント情報をプリントするプリント装置を備えた製袋充填機であって、
前記帯状フィルムの幅方向にプリンタ本体を移動可能なリニア移動手段と、
該リニア移動手段を駆動する駆動手段と、
製袋充填機の包装運転開始用の起動スイッチおよび包装運転停止用の停止スイッチとは別に、フィルム案内部に設けられ、前記リニア移動手段により前記プリンタ本体を移動する操作スイッチと、
包装品種毎にプリント情報をプリントする帯状フィルムの幅方向の位置を基準プリント位置として記憶していると共に、前記起動スイッチがONされて製袋充填機の包装運転中において前記プリンタ本体を前記操作スイッチにより前記リニア移動手段で帯状フィルムの幅方向に移動して補正した後に、補正プリント位置を一時記憶する記憶部を有する制御部と、を備え、
該制御部は、前記停止スイッチにより製袋充填機の包装運転を停止した状態にして、前記操作スイッチにより前記リニア移動手段でプリンタ本体を移動した後に、前記起動スイッチで包装運転を再開した際に、前記プリンタ本体を、前記リニア移動手段により前記補正プリント位置まで復帰するよう前記駆動手段を制御するよう構成した
ことを特徴とするプリント装置を備えた製袋充填機。 - 包装運転停止中に、前記操作スイッチのボタン操作についての長押し時間が閾値より長い時間である場合に、前記プリンタ本体を連続移動すると共に、前記包装運転中よりプリンタ本体を高速移動するように、前記駆動手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプリント装置を備えた製袋充填機。
- 前記包装運転中に、前記操作スイッチが、閾値以下の短い時間となるワンプッシュ操作された場合の前記プリンタ本体は、包装運転停止中の1/5以下の微小移動量に設定され、
前記操作スイッチが長押し操作された場合に、包装運転停止中より単位時間当たりの移動量が小さくなるように、前記駆動手段を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載のプリント装置を備えた製袋充填機。 - 撮像手段で得た帯状フィルムの実画像を画面表示し、該画面表示における1包装分の帯状フィルムの実画像に、前記記憶部に記憶した所定のプリント情報を配置して画面表示する表示手段を備え、
前記プリント情報を、帯状フィルムの搬送向きに合わせてプリントする態様で表示すると共に、1包装分の帯状フィルムの実画像に対して表示した始端から終端までの位置に対して表示された前記プリント情報の位置を、前記基準プリント位置として前記記憶部に記憶可能に構成したことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載のプリント装置を備えた製袋充填機。 - 製袋充填機の電源OFFにより、前記操作スイッチでプリンタ本体を移動した前記補正プリント位置の記憶は消去され、次に製袋充填機を電源ONした後に前記起動スイッチをONすると、前記記憶部に記憶した位置補正前の基準プリント位置に前記プリンタ本体が位置付くよう前記駆動手段が制御されるようにしたことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載のプリント装置を備えた製袋充填機。
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