JP7253682B2 - 加湿ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、住宅やビル等に使用する送風ユニットに接続可能な加湿ユニットに関する。
例えば、従来の加湿ユニットの構成は、以下のような構成となっていた。
図8に示すように、従来の加湿ユニットでは、吸い込み口150から吸い込まれた空気が送風ファン114によって器具本体101の上部方向へ送風され、送風された空気が貯水室108の上部から加湿空気発生手段(回転体110、多孔部113)に流入し、流入した空気が多孔部113で発生したナノミストとマイナスイオンを含んだ加湿空気として送風通路115内を上昇し、送風口102から室内へ送風されることで、ナノミストとマイナスイオンを含んだ加湿空気を室内へ供給する。
特開2016-166709号公報
このような従来の加湿ユニットは、送風部分と加湿部分とが一体となっていることが一般的で、既存の送風ユニットに加湿ユニットを取り付けることは困難であった。また、加湿ユニットと送風ユニットを接続すると、送風ユニットで発生する運転騒音が伝わりやすいという課題や、ダクト接続部分と加湿ユニットとを接続する際の作業性が悪く空気漏れが発生するおそれが高いという課題がある。
そこで、本発明は、上記課題を解決するものであり、送風ユニットと接続可能な加湿ユニットから伝わる騒音を低減すると共に、送風ユニットと簡単に接続することができる加湿ユニットを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明の一態様に係る加湿ユニットは、送風機を有する送風ユニットと接続可能な加湿ユニットであって、加湿ユニットは、送風機により吸い込まれた空気を加湿する加湿部と、吸込口を形成する接続部と、を有し、加湿ユニットに隣接して設けられるチャンバーと接続部とが接続されることにより、送風ユニットと連通し、チャンバーは、アダプター部を有し、接続部は、加湿部の上方に設けられる蓋部分と、蓋部分と係合する本体側部分と、を有し、アダプター部が蓋部分と本体側部分とにより挟み込まれることで、チャンバーと加湿ユニットとが接続されるものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
この構造によって、送風ユニットと接続可能な加湿ユニットにおいて、加湿ユニットで発生する騒音を低減することができ、また、ダクト接続部と加湿ユニットとの接続作業の作業性が向上するという効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る加湿ユニットの概略斜視図 同加湿ユニットの概略断面図 同加湿ユニットを送風ユニットと接続した状態を示す概略斜視図 本発明の実施の形態1に係るチャンバーの概略斜視図 同加湿ユニットとチャンバーとを接続する状態を示す概略斜視図 同加湿ユニットの空気の流れを示す概略斜視図 本発明の実施の形態2に係る加湿ユニットを送風ユニットと接続した状態を示す概略断面図 従来技術を示す概略図
本発明の一態様に係る加湿ユニットは、送風機を有する送風ユニットと接続可能な加湿ユニットであって、加湿ユニットは、送風機により吸い込まれた空気を加湿する加湿部と、吸込口を形成する接続部と、を有し、加湿ユニットに隣接して設けられるチャンバーもしくはダクトと接続部とが接続されることにより、送風ユニットと連通する。
これにより、加湿ユニット(加湿部)で発生する運転騒音をチャンバーで吸収することができる。
また、チャンバーは、アダプター部を有し、接続部は、加湿部の上方に設けられる蓋部分と、蓋部分と係合する本体側部分と、を有し、アダプター部が蓋部分と本体側部分とにより挟み込まれることで、チャンバーと加湿ユニットとが接続されるという構成であってもよい。
これにより、チャンバー、特にアダプター部と加湿ユニットとをより容易に接続することができる。
また、アダプター部に設けられるパッキンを備え、パッキンは、蓋部分と本体側部分とにより押しつぶされるという構成であってもよい。
これにより、アダプター部と加湿ユニットとの接続部分の気密性が向上する。
また、チャンバーは板金で構成されていてもよい。
これにより、チャンバーの断熱性を向上し、送風ユニットの運転騒音を遮音することができる。
また、チャンバーの内部に吸音材を備えるという構成であってもよい。
これにより、チャンバーの消音性及び、断熱性を向上できる。
また、送風ユニットは、給気口を有し、給気口に接続されたダクトに接続部を挿入することで、送風ユニットと連通する加湿ユニットという構成であってもよい。
これにより、例えば加湿ユニットを大型化した場合でも接続部の大きさにあわせたダクトに挿入することで加湿ユニットと送風ユニットを接続することができ、施工性が向上する。
また、加湿ユニットは、貯水部と、吸上管と、回転板と、を有し、 吸上管は、貯水部の液体を吸い上げ、 回転板は、吸上管が吸い上げた液体を回転により微細化して空気を加湿し、吸込口は、加湿ユニットの側部に設けられるという構成であってもよい。
この構成により、加湿ユニットの加湿量は、回転板の回転数により定まる。つまり、加湿ユニットは、回転板の回転数を制御することで、加湿量をコントロールすることができる。つまり、湿度をより適切にコントロールすることができる。
また、送風ユニットは、熱交換素子を有し、送風機により送風される空気は、熱交換素子、送風機、加湿部の順に通過するという構成であってもよい。
これにより、熱交換素子を通った空気を加湿ユニットで加湿するので、効率よく加湿できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して説明を省略している。さらに、本発明に直接には関係しない各部の詳細については重複を避けるために、図面ごとの説明は省略している。
(実施の形態1)
まず、図1~図3を用いて、加湿ユニットの構成について説明する。
図1に示すように、加湿ユニット1は、送風ユニット2と接続可能である。
図1および図2に示すように、加湿ユニット1は、円柱状の容器として構成されている。また、 加湿ユニット1は、吸込口21と、吹出口19と、内筒23と、外筒22と、接続部25と、を含む。
吸込口21は、例えば円形形状の開口であり、加湿ユニット1の側面に設けられている。吸込口21は、接続部25の蓋部分5と本体側部分6とにより形成される開口である。
吹出口19は、加湿ユニット1内部を通過した空気が吹き出される開口であり、加湿ユニット1の上面に設けられている。また、吹出口19は、後述する内筒23と外筒22とで仕切られる領域に形成される。そして、例えば吹出口19は、加湿ユニット1の上面部における内筒23の周囲に設けられる。さらに、吹出口19は、吸込口21よりも上方に位置するように設けられている。また、吹出口19は、筒状のダクトが接続可能な形状である。
図2に示すように、吸込口21から取り込まれた(吸い込まれた)空気は、吹出口19から吹き出される(流出する)。
内筒23は、加湿ユニット1内部の中央付近に配置される。また、外筒22は、円筒形状に形成され、内筒23を内包するように配置されている。
接続部25は、蓋部分5と、本体側部分6と、を含む。蓋部分5は、加湿ユニット1の天面近傍に設けられる。本体側部分6は蓋部分5と係合する。蓋部分5と本体側部分6とが係合することで、接続部25は円形形状となり、中央に開口(吸込口21)を形成する。すなわち、蓋部分5は吸込口21の上側半分を形成し、本体側部分6は吸込口21の下側部分を形成する。
図2に示すように、加湿ユニット1は、貯水部と14、加湿部18と、を有する。
吸込口21から吸いこまれた空気は、内筒23内部に至る構成となっている。そして、内筒23内部から下方向に送風された後、内筒23の外側に設けられた風路を上方向に送風される。
貯水部14は、加湿ユニット1の下部に設けられ、液体を貯留する。本実施の形態では、貯水部14に貯留する液体を水とする。
加湿部18は、吸上管15と、回転板16と、モータ17と、を有する。また、加湿部18は、内筒23の内側すなわち内筒23に覆われる位置に設けられている。
吸上管15は、回転により貯水部14から水を吸い上げる。回転板16は、中央が開口したドーナツ状の円板形状に形成され、吸上管15の直径の大きい側に配置されている。吸上管15の直径の大きい側には、その側面に複数の開口が設けられており、吸上げた水が開口を通過して回転板16に供給されるようになっている。そして、回転板16は、吸上管15により吸い上げられた水を回転面方向に放出する。モータ17は、吸上管15および回転板16を回転させる。
次に、図3を用いて、加湿ユニットに接続される送風ユニット2について説明する。
図3は、加湿ユニット1が送風ユニット2に接続された状態を示す概略斜視図である。
送風ユニット2は、加湿ユニット1の下に設けられ、送風機7を含む。
送風機7は、箱形の本体ケースに内蔵される。本体ケースは、例えば床に置かれた状態で使用される。
本体ケースの例えば天面には、外気吸込口27、給気口26、室内空気吸込口(図示せず)、および排気口29が設けられている。
外気吸込口27は、室内空気吸込口および排気口29と隣り合う位置に設けられる。また、給気口26は、室内空気吸込口および排気口29と隣り合う位置に設けられる。すなわち、室内空気吸込口および排気口29は、外気吸込口27および給気口26と隣り合う位置にそれぞれ設けられる。
外気吸込口27、給気口26、室内空気吸込口、および排気口29には、それぞれダクトが接続できる形状となっている。外気吸込口27と排気口29に接続したダクトは建物外壁面まで引き回して建物外の屋外空気と連通する。給気口26と室内空気吸込口に接続したダクトは室内の天井面または壁面と連通されて室内空気と連通する。
また、送風ユニット2は熱交換素子20を備えていてもよい。これにより、送風ユニット2で湿度回収を行うことが可能となり、より精度良く湿度コントロールを行うことができる。
以下、図3を用いて加湿ユニット1の動作について説明する。
初めに、図示しない給水設備より水が給水口から貯水部14に供給され、貯水部14に水が貯水される。そして、後述する送風ユニット2等によって吸込口21から加湿ユニット1内部に吸い込まれた空気は、吹出口19から外部例えば室内に向けて吹出される。このとき、加湿部18によって発生した水滴と、内筒23内部を通過する空気とが接触し、水滴が気化することにより空気を加湿することができる。
次に、図3および図4を用いて、送風ユニット2と加湿ユニット1を接続する部分であるチャンバー3について説明する。
図3に示すように、チャンバー3は加湿ユニット1に隣接して設けられる。また、送風機7の吐出口の直上に設けられていてもよい。これにより、送風機7により送風される空気がスムーズにチャンバー3内部に流入する。すなわち、圧力損失(圧損)を低減できる。なお、ここでいう「直上」とは、チャンバー3を鉛直方向上方から見たときに、送風機7の吐出口がチャンバー3に重なる範囲とする。
チャンバー3は、チャンバー本体部8と、チャンバー蓋部9と、アダプター部4と、連通口11と、を備える。また、チャンバー3は加湿ユニット1の側面を覆うように設けられており、加湿ユニット1と、送風ユニット2とを連通している。
チャンバー本体部8は、箱型形状の板金で構成される。チャンバー本体部8の下面は送風ユニット2の給気口26に接続される。チャンバー3、特にチャンバー本体部8が板金で構成されることで、送風ユニット2で発生する騒音の遮音効果を奏する。
チャンバー蓋部9は、チャンバー本体部8の上方に設けられる。
アダプター部4は、チャンバー本体部8の側面に設けられ、加湿ユニット1と接続される。アダプター部4は連通口11を有する。連通口11は吸込口21と連通する。
給気口26から吹き出された空気は、チャンバー本体部8の下面からチャンバー本体部8の内部に流入し、連通口11から吹き出される。連通口11から吹き出された空気は、吸込口21から加湿ユニット1内部に流入する。
チャンバー3は、内部に吸音材10を備える構成であってもよい。これにより消音効果を奏する。また、吸音材10は、チャンバー本体部8の内部およびチャンバー蓋部9の下面に設けられていてもよい。
さらに、アダプター部4にはパッキン12を備えていてもよい。この場合、蓋部分5と係合する本体側部分6との挟み込みの際にパッキン12が押しつぶされ、気密性を向上させる。
なお、本実施例ではチャンバー3は板金で構成されるものとしたが、樹脂で構成されていてもよい。これにより外気温度の影響を受けにくくなり、結露等を抑制できる。
次に、加湿ユニットと送風ユニットの接続方法について図5を用いて説明する。
図5に示すように、チャンバー3と加湿ユニット1は、アダプター部4が蓋部分5と本体側部分6とで挟み込まれることで接続される。すなわち、アダプター部4の上面は蓋部分5と、アダプター部4の下面は本体側部分6と、それぞれ密着する。これにより、チャンバー3と加湿ユニット1との接続が安定する。
なお、接続する手順として例えば、まずアダプター部4と本体側部分6とを接続し、その後に蓋部分5と接続するという手順であってもよい。また、まずアダプター部4と蓋部分5とを接続し、その後に本体側部分6と接続するという手順であってもよい。
また、アダプター部4にパッキン12が設けられている場合には、蓋部分5と本体側部分6とでアダプター部4が挟み込まれることで、パッキン12が押しつぶされ、チャンバー3と加湿ユニット1との接続部分における気密性が向上する。
次に、加湿ユニットと送風ユニットにおける空気の流れについて図6を用いて説明する。
図6に示すように、送風ユニット2から吹き出された空気は、連通しているチャンバー3を通って加湿ユニット1に送風され、送風された空気が貯水部14の上部から吸上管15を通り加湿空気発生手段(回転板16)に流入し、流入した空気が加湿空気として通風路13を上昇し、吹出口19から室内へ送風されることで、加湿空気を室内へ供給する。
なお、送風機7の吐出口は、吸い込んだ空気を上向きに送風するよう設けられ、チャンバー3は、送風機7の吐出口の直上に設けられ、送風機7により送風される空気は、チャンバー3を通過した後に吹出口19から吹き出される構成にしてもよい。これにより、送風機7により発生する運転騒音をチャンバー3で吸収することができる。
また、送風機7の吐出口は、加湿部18の直下より本体ケースの側壁側に設けられる構成にしてもよい。ここで、加湿部18の直下とは、送風機7の吐出口を直上から見たときに、送風機7の吐出口が加湿部18に重なる範囲とする。これにより、加湿ユニット1への空気の流入がスムーズになり、圧損を低減できる。また、加湿部18から水漏れが発生した場合の、送風機7への水の浸入を抑制できる。
(実施の形態2)
実施の形態1と同じ構成の箇所は同じ符号を付与し、詳細な説明は省略する。
図7に示すように、チャンバー3の代わりにダクト30を用いて加湿ユニット1と送風ユニット2とを接続するという構成であってもよい。このとき、給気口26に接続されたダクト30に接続部25を挿入することにより、加湿ユニット1と送風ユニット2とが連通する。ダクト30は、図7に示すように、加湿ユニット1に隣接して設けられる。そして、送風機7により外気吸込口から吸い込まれた空気(外気)は、送風ユニット2内を通過した後、給気口26から吹き出され、ダクト30を通過して、吸込口21から加湿ユニット1内部に流入することとなる。これにより、例えば加湿ユニット1を大型化し、それに伴い接続部25が大きくなった場合でも、対応する径のダクトを挿入するだけで加湿ユニット1と送風ユニット2とを接続することが可能となり、施工性ならびに汎用性が向上する。
以上、本発明に係る加湿送風ユニットについて、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明の送風加湿ユニットは、換気装置、空気清浄機および空気調和機等への活用が期待される。
1 加湿ユニット
2 送風ユニット
3 チャンバー
4 アダプター部
5 蓋部分
6 本体側部分
7 送風機
8 チャンバー本体部
9 チャンバー蓋部
10 吸音材
11 連通口
12 パッキン
13 通風路
14 貯水部
15 吸上管
16 回転板
17 モータ
18 加湿部
19 吹出口
20 熱交換素子
21 吸込口
22 外筒
23 内筒
25 接続部
26 給気口
27 外気吸込口
29 排気口
30 ダクト

Claims (6)

  1. 送風機を有する送風ユニットと接続可能な加湿ユニットであって、
    前記加湿ユニットは、前記送風機により吸い込まれた空気を加湿する加湿部と、吸込口を形成する接続部と、を有し、
    前記加湿ユニットに隣接して設けられるチャンバーと前記接続部とが接続されることにより、前記送風ユニットと連通し、
    前記チャンバーは、
    アダプター部を有し、
    前記接続部は、
    前記加湿部の上方に設けられる蓋部分と、
    前記蓋部分と係合する本体側部分と、を有し、
    前記アダプター部が前記蓋部分と前記本体側部分とにより挟み込まれることで、前記チャンバーと前記加湿ユニットとが接続されることを特徴とする加湿ユニット。
  2. 前記アダプター部に設けられるパッキンを備え、
    前記パッキンは、
    前記蓋部分と前記本体側部分とにより押しつぶされることを特徴とする請求項1に記載の加湿ユニット。
  3. 前記チャンバーは、
    板金で構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の加湿ユニット。
  4. 前記チャンバーの内部に吸音材を備えることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の加湿ユニット。
  5. 前記加湿ユニットは、
    貯水部と、
    吸上管と、
    回転板と、を有し、
    前記吸上管は、
    前記貯水部の液体を吸い上げ、
    前記回転板は、
    前記吸上管が吸い上げた液体を回転により微細化して空気を加湿し、
    前記吸込口は、
    前記加湿ユニットの側部に設けられることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の加湿ユニット。
  6. 前記送風ユニットは、
    熱交換素子を有し、
    前記送風機により送風される空気は、
    前記熱交換素子、前記送風機、前記加湿部の順に通過することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の加湿ユニット。
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