JP2021196132A - 排水装置、排水装置を備えた換気装置 - Google Patents

排水装置、排水装置を備えた換気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排水管に形成される水膜が破裂する回数を低減するとともに水膜が破裂するときの音量を小さくすることで、使用者に与える不快感を軽減する。【解決手段】加湿排水管29(第二排水管)を除湿排水管31(第一排水管)の内周側空間に配置し、除湿排水管31の内周面と加湿排水管29の外周面との間に、除湿排水管31から除湿水が排水される方向に対向する向きに発生する気流と除湿水とにより水膜を形成することにより、水膜の表面張力を大きくして水膜が破裂する回数を低減するとともに水膜が破裂するときの音量を小さくした排水装置及び排水装置を備えた換気装置を得られる。【選択図】図4

Description

本発明は、排水装置及び排水装置を備えた換気装置に関する。
近年、住宅の気密性・断熱性の向上により、冷暖房時の換気による熱ロスの低減を目的として、給気流と排気流との間で熱交換を行うための熱交換素子を搭載した換気装置が知られている。さらに、住宅の高気密・高断熱化により、快適性を示すパラメータのひとつである湿度に対する制御が容易となったことで、加湿機能を搭載した換気装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、加湿機能を搭載した換気装置について、図5を参照しながら説明する。
図5に示すように、換気装置は、加湿ユニット101と、送風ユニット102を備えている。
加湿ユニット101は、外気口103と、排気口104と、環気口105と、給気口106と、給気アダプタ107と、天面パネル108と、加湿部109と、を含む。
送風ユニット102は、給気送風機110と、排気送風機111と、熱交換素子112を含む。
加湿ユニット101は、送風ユニット102の上方に設けられる。加湿ユニット101の天面には、外気口103と、排気口104と、環気口105と、給気口106と、給気アダプタ107と、天面パネル108とが設けられる。
加湿部109は、加湿ユニット101の中央に設けられており、加湿部109の天面には給気アダプタ107と、給気口106が備わっている。
給気アダプタ107は、複数の給気口106を備えている。
給気口106は、ダクト(図示せず)と接続し、ダクトを介して室内に空気を給気する。
加湿部109は、加湿ユニット101の内部において、各風路の妨げにならないように位置している。給気アダプタ107は、加湿部109と接続する。加湿部109で加湿された空気は、給気口106から室内に給気される。
熱交換素子112は、送風ユニット102内部に設けられており、排気される空気の熱量を給気される空気に供給する、または、給気される空気の熱量を排気される空気の熱量に供給する、熱交換の機能を有している。
加湿ユニット101と送風ユニット102は、通風路として給気風路113と、排気風路114とを形成する。給気風路113を通過する空気は、外気口103から加湿ユニット101の内部に入り、加湿ユニット101と連結している送風ユニット102に入り、熱交換素子112の内部を通過して、排気風路114の空気と熱交換されたのち、給気送風機110を通過して、送風ユニット102から再び加湿ユニット101へと入り、加湿ユニット101内部の加湿部109へ入り、加湿部109にて加湿されたのち、給気口106から吹出される。このように、熱交換素子112を通過した後の空気を加湿部109にて加湿することでより効率的に加湿することができる。
排気風路114を通過する空気は、環気口105から加湿ユニット101の内部に入り、加湿ユニット101の内部を通過して、加湿ユニット101に連結している送風ユニット102に入り、熱交換素子112の内部を通過して、給気風路113の空気と熱交換されたのち、排気送風機111を通過して、送風ユニット102から再び加湿ユニット101へと入り、排気口104から屋外に吹出される。
特開2019−135420号公報
このような加湿機能を搭載した換気装置は、例えば湿度が低くなる冬季において、室内の湿度が低くなることを抑制し、快適な室内空間を提供することができる。しかし、例えば湿度が高くなる夏季においては、室内の湿度が高くなることを抑制することができない。そこで、例えばコンプレッサー方式の除湿機能を搭載し、除加湿機能を備えた換気装置が考えられる。除加湿機能を搭載した換気装置とすることで、冬季だけでなく夏季においても快適な室内空間を提供することができる。 ところで、除湿された水分を換気風路等に留めてしまうとカビが発生する等により清浄な空気を室内へ供給できなくなる可能性があるため、直ちに換気装置の外へ排水する必要がある。そのため、換気装置は、換気風路で除湿された水分を排水するための排水装置を備えている。除湿された水分は、排水装置によって換気装置の外へ搬送される。
ここで、除湿された水分を換気風路から排水装置へと搬送するため、換気風路と排水装置とは連通している必要がある。このため、換気風路に気流が発生していると、換気風路が負圧となり、空気は換気装置の外側から排水装置を介して換気風路へ流れ込もうとする。この換気風路へ流れ込もうとする気流によって排水が妨げられ、排水装置の排水口に水膜が形成される。水膜は、破裂するとき破裂音が発生する。そして、水膜は気流の影響により形成と破裂を繰り返すため、断続的な破裂音が発生し、使用者に不快感を与えるという課題があった。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、断続的な破裂音の発生を抑制し、使用者に与える不快感を軽減した排水装置及び排水装置を備えた換気装置を提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明に係る排水装置は、第一排水管と、第一排水管の内周側空間に配置される第二排水管と、を備え、第一排水管の内周面と第二排水管の外周面との間に、第一排水管から排水液が排水される方向に対向する向きに発生する気流と前記排水液とにより水膜を形成する排水装置としたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、水膜の断続的な破裂音が発生することを抑制し、使用者に与える不快感を軽減するという効果を得ることができる。
図1は、換気装置の外観斜視図である。 図2は、上面外郭を取り外した除湿部の上面図である。 図3は、除湿部側面外郭の一部を取り外した換気装置の外観斜視図である。 図4(a)は、排水装置の斜視図、図4(b)は、排水装置の部分断面図、図4(c)は、排水装置の除湿排水管近傍を拡大した上面図である。 図5は、従来技術を示す構成図である。
以下、本発明を実施するための形態について添付図面も参照して説明する。実施例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施例を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第一、第二などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
本発明に係る換気装置50は、家屋の壁面などに設置され、屋外の空気を屋内へ搬送する給気機能と、屋内の空気を屋外へ搬送する排気機能とを備える。さらに、換気装置50は、給気風路を通る空気と排気風路を通る空気との間で熱交換を行う熱交換機能と、給気風路を通る空気に対して除湿または加湿を行う除加湿機能を備える。
図1を用いて、換気装置50の構成について説明する。図1は、換気装置50の外観斜視図である。
換気装置50は、屋外側給気口1と、給気ダクト2と、屋内側排気口3と、屋外側排気口4と、加湿部5と、除湿部6と、熱交換部7と、上面外郭8と、換気風路28とを備える。
屋外側給気口1は、屋外の空気を換気装置50の内部へ吸込むための吸込口である。屋外側給気口1は、図示しないダクトと接続して屋外と連通する。
給気ダクト2は、屋外側給気口1から換気装置50へ吸い込まれた屋外の空気を加湿部5へ搬送するためのダクトである。
屋内側排気口3は、屋内の空気を換気装置50の内部へ吸込むための吸込口である。屋内側排気口3は、図示しないダクトと接続してリビング等の屋内居住空間と連通する。
屋外側排気口4は、屋内側排気口3から換気装置50へ吸い込まれた屋内の空気を屋外へ吹出すための吹出口である。屋外側排気口4は、図示しないダクトと接続して屋外と連通する。
加湿部5は、給気ダクト2により搬送された空気を加湿する。加湿部5は、遠心破砕方式によって水を微細化(霧化)し、微細化された水を用いて空気の加湿を行う。加湿部5は、除湿部6の上部に配置される。加湿部5は、屋内側給気口9を備える。
屋内側給気口9は、給気ダクト2から搬送されてきた空気を屋内へ吹出すための吹出口である。屋内側給気口9は、図示しないダクトと接続してリビング等の屋内居住空間と連通する。
除湿部6は、屋外側給気口1から換気装置50へ吸い込まれた空気をコンプレッサー方式によって除湿する。除湿部6は、熱交換部7の上部に配置される。除湿部6の構成については後述する。
熱交換部7は、全熱交換式または顕熱交換式によって、屋外側給気口1から屋内側給気口9へ至る空気と、屋内側排気口3から屋外側排気口4へ至る空気との間で熱エネルギーの交換を行う。熱交換部7は、熱交換素子20を備える。熱交換素子20は、給気流と排気流との間で熱交換を行う。
上面外郭8は、除湿部6の上面を覆う板金部材である。上面外郭8は、亜鉛メッキ鋼板など金属の板材を機械加工して成形される。上面外郭8は、屋外側給気口1と、給気ダクト2と、屋内側排気口3と、屋外側排気口4と、加湿部5と接続する。また、上面外郭8は、図示しない給気開口部を備える。給気開口部は、給気ダクト2を介して加湿部5と連通する。
換気風路28は、屋内空間への給気及び屋内空間からの排気を行うための空気の搬送路である。換気風路28は、給気風路21と、排気風路22とを備える。
給気風路21は、屋外の空気を屋内へ搬送するための風路である。給気風路21は、屋外側給気口1と、除湿部6と、熱交換部7と、給気ダクト2と加湿部5とを用いて形成される。屋外側給気口1から除湿部6へ吸い込まれた空気は、熱交換部7を経由して再び除湿部6へ入り、給気ダクト2を介して加湿部5へ搬送され、屋内側給気口9から吹出す。
排気風路22は、室内の空気を室外へ搬送するための風路である。排気風路22は、屋内側排気口3と、除湿部6と、熱交換部7と、屋外側排気口4とを用いて形成される。屋内側排気口3から除湿部6へ吸い込まれた空気は、熱交換部7を経由して再び除湿部6へ入り、屋外側排気口4から吹出す。
以上が、換気装置50の構成の概要である。
次に、図2から図4を用いて、除湿部6の構成について説明する。図2は、上面外郭8を取り外した除湿部6の上面図である。図3は、除湿部側面外郭の一部を取り外した換気装置の外観斜視図である。図4(a)は、排水装置の斜視図、図4(b)は、排水装置の部分断面図、図4(c)は、排水装置の除湿排水管近傍を拡大した上面図である。
除湿部6は、除湿部側面外郭10と、給気用送風機11と、排気用送風機12と、熱交換器13と、圧縮機14とを備える。
除湿部側面外郭10は、除湿部6の側面を覆う板金部品である。除湿部側面外郭10は、亜鉛メッキ鋼板など金属の板材を機械加工して成形される。
給気用送風機11は、屋外側給気口1から屋内側給気口9へと至る給気流を発生させる。給気用送風機11は、図示しないモーターとファンを備える。
排気用送風機12は、屋内側排気口3から屋外側排気口4へと至る排気流を発生させる。排気用送風機12は、図示しないモーターとファンを備える。
熱交換器13は、冷凍サイクルにより、給気流との間で熱交換を行うことで空気を冷却する冷媒を通す。熱交換器13は、図示しない冷媒を通すための複数の冷媒配管と、図示しない複数の放熱板とを備える。給気流は、冷媒配管と放熱板の間を通過する際に、冷媒との間で熱交換を行い冷却される。
圧縮機14は、冷凍サイクルにおいて熱交換器13の内部を通る冷媒を循環する。圧縮機14は、熱交換器13と図示しない冷媒配管で接続する。
さらに、除湿部6は、圧縮機14の周囲に屋外側給気部15と、屋内側給気部16と、屋内側排気部17と、屋外側排気部18と、断熱材19とを備える。
屋外側給気部15は、給気流を通す給気風路21の一部であり、熱交換素子20より上流側に配置される。屋外側給気部15は、屋外側給気口1と上面外郭8を介して連通する。
屋内側給気部16は、給気流を通す給気風路21の一部であり、熱交換素子20より下流側に配置される。屋内側給気部16は、屋内側第一給気部23と、屋内側第二給気部24と、屋内側第三給気部25とを備える。
屋内側第一給気部23は、熱交換器13より上流側に配置される。屋内側第二給気部24は、熱交換器13より下流側に配置される。屋内側第三給気部25は、屋内側第二給気部24より下流側に配置される。また、屋内側第三給気部25は、上面外郭8を介して給気ダクト2と連通する。
屋内側排気部17は、排気流を通す排気風路22の一部であり、熱交換素子20より上流側に配置される。屋内側排気部17は、上面外郭8を介して屋内側排気口3と連通する。
屋外側排気部18は、排気流を通す排気風路22の一部であり、熱交換素子20より下流側に配置される。屋外側排気部18は、屋外側第一排気部26と、屋外側第二排気部27とを備える。
屋外側第一排気部26は、排気用送風機12より上流側に配置される。屋外側第二排気部27は、屋外側第一排気部26より下流側に配置される。また、屋外側第二排気部27は、上面外郭8を介して屋外側排気口4と連通する。
断熱材19は、換気風路28を通る空気に含まれる熱エネルギーの損失を抑制する。断熱材としては、例えばポリスチレンを発泡させてつくられる発泡スチロールなどが挙げられる。
さらに、除湿部6は、ドレンパン34と、加湿排水管29と、排水装置30とを備える。
ドレンパン34は、熱交換器13により冷却された空気中の水分が凝縮することで発生する結露水を受け止める皿状の盤である。ドレンパン34は、熱交換器13の下部に配置される。また、ドレンパン34は、給気風路21の一部を構成している。ドレンパン34の底板は、水平面から傾斜しており、結露水が傾斜方向へ流れやすい構造としている。また、ドレンパン34は、結露水が流れる方向に図示しない開口部を備えており、結露水は開口部を通して排水装置30へと移動する。ドレンパン34は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で成形される。
加湿排水管29は、給気風路21を通る空気を加湿するため加湿部5に給水された水を加湿部5から排水するための管である。加湿部5から排水された水は、加湿排水管29を通じて排水装置30へ搬送される。
排水装置30は、熱交換器13による結露水(除湿水)と加湿部5から排水される加湿水を換気装置50の外部へと排水する。排水装置30は、ドレンパン34の下部に配置される。排水装置30は、ポリプロピレン(PP)等の樹脂材料で成形される。
排水装置30は、第一排水管として除湿排水管31と、第二排水管として加湿排水管29を備える。
除湿排水管31は、結露水を換気装置50の外部へ搬送するための管である。除湿排水管31は、図示しないドレンホースと接続して屋外と連通し、ドレンホースを介して除湿水を換気装置50の外部へ搬送する。除湿排水管31は、内周側空間に加湿排水管29を配置し、除湿排水管31の中心軸と加湿排水管29の中心軸とは略同一としている。そのため、加湿排水管29を通った加湿水も除湿排水管31に接続されたドレンホースを通って換気装置50の外部へ搬送される。除湿排水管31は、漏斗部32と、起立部33とを備える。
漏斗部32は、除湿水が流入する除湿排水管31の上流側開口端部に配設された状態で上部に向かって内周側空間が徐々に拡大した形状となっている。
起立部33は、除湿排水管31の内周側壁面から加湿排水管29の外周側壁面へ向けて起立した突起であり、周方向において等間隔に複数(実施例では3つ)が配置されている。なお、除湿排水管31の中心軸から起立部33の起立端で形成される円直径と加湿排水管29の外周直径との寸法関係は、すきまばめとすることが好ましい。また、起立部33は、除湿排水管31の内周側壁面から加湿排水管29の外周側壁面へ起立した突起としているが、加湿排水管29の外周側壁面から除湿排水管31の内周側壁面へ起立した突起であってもよい。
以上が、除湿部6の構成である。
次に、換気装置50による熱交換気運転について説明する。
給気用送風機11の運転を開始すると、給気風路21に給気流が発生する。また、排気用送風機12の運転を開始すると、排気風路22に排気流が発生する。
給気流は、屋外側給気口1から、屋外側給気部15、熱交換素子20、屋内側第一給気部23、屋内側第二給気部24、屋内側第三給気部25、給気ダクト2、加湿部5、屋内側給気口9の順番に通過する。
排気流は、屋内側排気口3から、屋内側排気部17、熱交換素子20、屋外側第一排気部26、屋外側第二排気部27、屋外側排気口4の順番に通過する。
給気流と排気流は、熱交換素子20を通過する際に、熱交換素子20を介して熱エネルギーの受け渡しを行う。つまり、給気流は、排気流によって屋外へ搬送される熱エネルギーの一部を回収し、屋内の空間へ戻すことができる。これにより、換気装置50は、夏季や冬季などにエアコン等を併用して屋内空間の温調を行うなかで、熱エネルギーの損失を低減する効果が期待できる。
以上が、換気装置50による熱交換気運転である。
次に、換気装置50による加湿運転について説明する。
加湿部5の運転を開始すると、加湿部5に供給された水は、遠心破砕方式によりマイクロメールサイズやナノメートルサイズといった粒径に微細化される。加湿部5に給気流が入ってくると、微細化された水は、給気流に乗って屋内空間へ搬送される。これにより、換気装置50は、屋内空間に対して加湿された空気を提供することができる。
一方で、加湿部5へ給水された水のうち給気流の加湿に使われなかった水は、加湿排水管29を通って排水装置30へ搬送される。これにより、加湿部5に不要な水が貯留することはなく、湿気等によるカビの発生を抑制することができる。
以上が、換気装置50による加湿運転である。
次に、換気装置50による除湿運転について説明する。
圧縮機14の運転を開始すると、圧縮機14は、熱交換器13の内部の冷媒を循環させ、コンプレッサー方式による冷凍サイクルが開始される。給気流は、冷媒が循環する熱交換器13を通過する際に、冷媒との間で熱交換を行い冷却される。冷却された給気流は、飽和水蒸気量が下がる。そのため、給気流に含まれる水分の一部は、熱交換器13にて凝集し結露水(除湿水)となる。これにより、給気流の空気は、熱交換器13を通過する前と比べて水分の少ない乾燥した空気となるので、換気装置50は、屋内空間に対して除湿された空気を提供することができる。
結露水は、ドレンパン34に受け止められ、ドレンパン34の図示しない開口部から排水装置30へ搬送される。排水装置30へ搬送された除湿水は、除湿排水管31から図示しないドレンホースを通って換気装置50の外部へと排水される。これにより、ドレンパン34に結露水(除湿水)が貯留することはなく、湿気等によるカビの発生を抑制することができる。
以上が、換気装置50による除湿運転である。
次に、排水装置30及び排水装置30を備えた換気装置50の特徴について説明する。
除湿排水管31は、図示しないドレンホースと接続して換気装置50の外部と連通しているので、給気流が発生していると給気風路21が負圧となる。排水装置30とドレンパン34は連通しているので、給気風路21が負圧となると、除湿排水管31から風を吸込もうとする。また、加湿排水管29(第二排水管)は、除湿排水管31(第一排水管)の内周側空間に配置されている。このため、除湿排水管31の内周面と加湿排水管29の外周面との間には、除湿排水管31から除湿水が排水される方向に対向する向きに発生する給気流と除湿水とにより、水膜が形成される。表面張力は、膜の半径に反比例して大きくなる。つまり、加湿排水管29を除湿排水管31の内周側空間に配置しない場合と比べて水膜の半径を小さくする代わりに、水膜の表面張力を大きくすることができる。
膜の破裂音は、高圧の空気が急激に低圧側に開放された際に空気を振動させることによって発生する。排水装置30の場合、大気圧と給気風路の圧力との差によって、除湿排水管31に形成された水膜が破れて、給気風路21側へ向かって急激に開放されることで破裂音が発生する。
破裂音の音量を小さくする方法は、空気の圧力差を小さくして空気の振動を小さくする方法と、膜の表面張力を上げることで、膜が破裂しても開孔する面積を小さくして空気に伝播する振動を小さくする方法がある。本発明は、除湿排水管31の内周側空間に加湿排水管29を配置することによって水膜の半径を小さくし、水膜の表面張力を大きくする方法を選択した。これにより、水膜は破裂しにくくなり、また破裂したとしても開孔する面積を小さくすることができるので、破裂音の発生回数を少なくするとともに破裂音の音量も小さくすることができるので、使用者に与える不快感を軽減する効果が期待できる。
また、除湿水が流入する除湿排水管31の上流側開口端部に配設された状態で上部に向かって内周側空間が徐々に拡大する漏斗部32を備えたことで、ドレンパン34から搬送された除湿水を除湿排水管31へ積極的に集めることで水膜を形成しやすい状況にしている。これにより、破裂音の発生回数を少なくするとともに破裂音の音量も小さくすることができるので、使用者に与える不快感を軽減する効果が期待できる。
また、除湿排水管31と加湿排水管29との間の空間に、除湿排水管31の内周側壁面から加湿排水管29の外周側壁面へ向けて起立した起立部33を複数備え、起立部33を周方向において等間隔に配置したことにより、除湿排水管31の半径方向に対する加湿排水管29の移動を制限し、水膜の表面積が不均一となることを抑制することができる。これにより、破裂音の発生回数を少なくするとともに破裂音の音量も小さくすることができるので、使用者に与える不快感を軽減する効果が期待できる。
また、除湿排水管31の中心軸と加湿排水管29の中心軸を略同一としたことにより、水膜の表面積をもっとも小さくすることができる。これにより、破裂音の発生回数を少なくするとともに破裂音の音量も小さくすることができるので、使用者に与える不快感を軽減する効果が期待できる。
以上、本発明に係る排水装置及び排水装置を備えた換気装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、本発明の範囲内に含まれる。
本発明に係る排水装置及び排水装置を備えた換気装置は、空気に対する加湿または除湿を行うにあたり発生する除湿水や加湿水を換気装置の外へ排水する際に、排水管に形成される水の膜が破裂するときの音を低減することができるので、除湿機能や加湿機能を備えた換気を行う換気装置として有用である。
1 屋外側給気口
2 給気ダクト
3 屋内側排気口
4 屋外側排気口
5 加湿部
6 除湿部
7 熱交換部
8 上面外郭
9 屋内側給気口
10 除湿部側面外郭
11 給気用送風機
12 排気用送風機
13 熱交換器
14 圧縮機
15 屋外側給気部
16 屋内側給気部
17 屋内側排気部
18 屋外側排気部
19 断熱材
20 熱交換素子
21 給気風路
22 排気風路
23 屋内側第一給気部
24 屋内側第二給気部
25 屋内側第三給気部
26 屋外側第一排気部
27 屋外側第二排気部
28 換気風路
29 加湿排水管
30 排水装置
31 除湿排水管
32 漏斗部
33 起立部
34 ドレンパン
50 換気装置

Claims (8)

  1. 第一排水管と、
    前記第一排水管の内周側空間に配置される第二排水管と、を備え、
    前記第一排水管の内周面と前記第二排水管の外周面との間に、前記第一排水管から排水液が排水される方向に対向する向きに発生する気流と前記排水液とにより水膜を形成する排水装置。
  2. 前記排水液が流入する前記第一排水管の上流側開口端部に配設された状態で上部に向かって内周側空間が徐々に拡大する漏斗部を備えた請求項1に記載の排水装置。
  3. 前記第一排水管と前記第二排水管との間の空間に、前記第一排水管の内周側壁面から前記第二排水管の外周側壁面へ向けて起立した起立部を複数備え、
    前記起立部は、
    周方向において等間隔に配置された請求項1または2に記載の排水装置。
  4. 前記第一排水管の中心軸と前記第二排水管の中心軸を同一とした請求項1から3のいずれかに記載の排水装置。
  5. 第一排水管と、
    前記第一排水管の内周側空間に配置される第二排水管と、を備え、
    前記第一排水管の内周面と前記第二排水管の外周面との間に、前記第一排水管から排水液が排水される方向に対向する向きに発生する気流と前記排水液とにより水膜を形成する排水装置を備え、
    給気風路と、
    前記給気風路を通る空気と冷凍サイクルの冷媒との間の熱交換により前記空気を冷却する熱交換器と、
    前記第一排水管として前記空気と前記冷媒との熱交換により前記空気に含まれる水分が凝縮して発生した除湿水を排水するための除湿排水管と、
    前記給気風路を通る前記空気を加湿するための加湿部と、
    前記第二排水管として前記空気を加湿するために前記加湿部に供給される加湿水を排水するための加湿排水管と、を備え、
    前記加湿排水管は、
    前記除湿排水管の内周側空間に配置され、
    前記除湿排水管の内周面と前記加湿排水管の外周面との間に、前記除湿排水管から前記除湿水が排水される方向に対向する向きに発生する気流と前記除湿水とにより水膜を形成する換気装置。
  6. 前記除湿水が流入する前記除湿排水管の上流側開口端部に配設された状態で上部に向かって内周側空間が徐々に拡大する漏斗部を備えた請求項5に記載の換気装置。
  7. 前記除湿排水管と前記加湿排水管との間の空間に、前記除湿排水管の内周側壁面から前記加湿排水管の外周側壁面へ向けて起立した起立部を複数備え、
    前記起立部は、
    周方向において等間隔に配置された請求項5または6に記載の換気装置。
  8. 前記除湿排水管の中心軸と前記加湿排水管の中心軸を同一とした請求項5から7のいずれかに記載の換気装置。
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