JP2010117056A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機体外への音の漏れを低減することができる換気装置を提供する。
【解決手段】熱交換型換気装置1Aは、本体部2の給気吹出口70SAに接続板75を介して接続されるダクト30と、ダクト30を介して給気吹出口70SAとつながる複数の分岐吹出口32が、給気吹出口70SAから吹き出される空気の流れる向きに対して上方向に位置をずらして配置され、給気吹出口70SAに対して各分岐吹出口32をオフセットさせる風路屈曲部33が形成された分岐チャンバ3を備える。分岐チャンバ3とダクト30は発泡材で構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気を送風する送風装置に関する。
室内の換気を行う換気装置として、外気を吸い込んで室内に給気すると共に、室内の空気を吸い込んで屋外に排気する換気装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この換気装置では、外気と室内の空気との間で熱交換を行う熱交換素子が設けられており、室内の供給される給気が吹き出される給気吹出口が、熱交換素子の下流側に複数個設けられている。
特開2007−24415号公報
換気装置では、給気ファン等で発生する音は、空気が吹き出される風路を伝わって機体外に漏れる。従来の換気装置では、給気吹出口及びダクトジョイントが、空気の流れる方向に沿って直線的に配置されるので、機体外に漏れる音が減衰しにくく、給気が供給される室内等に音が漏れるという問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、機体外への音の漏れを低減することができる送風装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明は、空気を吸い込んで吹き出す送風ファンを有すると共に、送風ファンで空気が吹き出される本体吹出口を一方の側部に有した本体部と、本体部の本体吹出口に接続されるダクトと、ダクトを介して本体吹出口とつながる1つまたは複数の吹出口が、本体吹出口に対してオフセットされる風路屈曲部が形成されたチャンバとを備えた送風装置である。
本発明の送風装置では、送風ファンで吹き出される空気は、本体部内に形成される風路、及びダクトとチャンバにより形成され、チャンバの風路屈曲部で曲げられた風路を通り、チャンバの吹出口から吹き出される。
送風ファン等で発生する音は、空気が吹き出される風路を伝わって機体外に漏れる。本体部の本体吹出口から漏れる音は、本体吹出口に対してチャンバの吹出口がオフセットされていることで直進できず反射する。また、ダクトからチャンバの風路屈曲部で風路の有効断面積が変化することで拡散する。このように、本体部の本体吹出口から漏れる音は、ダクト及びチャンバの風路屈曲部での反射や拡散等により減衰して、吹出口から漏れる音のレベルが低減される。
本発明の送風装置では、本体吹出口に対して吹出口をオフセットさせる風路屈曲部が形成されたチャンバを備えることで、本体部から風路を通って漏れる音を、チャンバ及びダクトでの反射や拡散等により減衰させて、本体部から風路を通って吹出口から外部に漏れる音のレベルを低減することができる。
以下、図面を参照して、本発明の送風装置の実施の形態としての熱交換型換気装置について説明する。
<第1の実施の形態の熱交換型換気装置の構成例>
図1は、第1の実施の形態の熱交換型換気装置の一例を示す内部構成図、図2は、第1の実施の形態の熱交換型換気装置の一例を示す平面図である。また、図3は、第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられるチャンバの実施の形態としての分岐チャンバの一例を示す断面図、図4は、第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す正面図である。図5は、第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す斜視図、図6は、第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す分解斜視図である。
第1の実施の形態の熱交換型換気装置1Aは、本体部2と分岐チャンバ3を備える。熱交換型換気装置1Aは、屋外から外気OAを吸い込んで室内へ給気SAを吹き出す送風ファンとしての給気ファン4SAを本体部2に備える。また、熱交換型換気装置1Aは、室内から還気RAを吸い込んで屋外へ排気EAを吹き出す送風ファンとしての排気ファン4EAを本体部2に備える。更に、熱交換型換気装置1Aは、給気ファン4SAで屋外から吸い込んだ外気OAと排気ファン4EAで室内から吸い込んだ還気RAとの間で熱交換を行う熱交換素子5を本体部2に備える。
熱交換素子5は、給気側の熱交換風路を構成する素材と排気側の熱交換風路を形成する素材が、風路を直交する向きとして積層された直方体形状である。熱交換素子5は、給気側の熱交換風路の外気吸込口51OAと給気吹出口51SAが、直方体形状の一方の対向する面に形成され、排気側の熱交換風路の還気吸込口51RAと排気吹出口51EAが、直方体形状の他方の対向する面に形成される。
熱交換素子5は、給気側の熱交換風路と排気側の熱交換風路が、熱伝導性を有すると共に空気を通さない隔壁で仕切られ、給気側の熱交換風路を通る空気と排気側の熱交換風路を通る空気との間で熱交換される。
本体部2は、給気風路20SAと排気風路20EAを構成する風路形成部材6と、風路形成部材6が収容されるキャビネット7を備える。風路形成部材6は、給気ファンケース40SAと排気ファンケース40EAが、例えば発泡材で構成される。
給気ファンケース40SAは、給気ファン4SAの軸方向に沿った上部にファン吸込口42SAが形成され、給気ファン4SAの接線方向にファン吹出口43SAが形成される。排気ファンケース40EAは、排気ファン4EAの軸方向に沿った上部にファン吸込口42EAが形成され、給気ファンケース40SAのファン吹出口43SAとは逆向きで、排気ファン4EAの接線方向に図示されないファン吹出口が形成される。
ファンモータ41Mは両軸のモータで、給気ファン4SAが下側の軸に取り付けられ、排気ファン4EAが上側の軸に取り付けられて、給気ファン4SAと排気ファン4EAが同軸上に配置される。
熱交換型換気装置1Aは、単一のファンモータ41Mで給気ファン4SAと排気ファン4EAが駆動され、給気ファン4SAが回転駆動されると、空気がファン吸込口42SAから吸い込まれてファン吹出口43SAから吹き出される給気風路20SAが形成される。また、排気ファン4EAが回転駆動されると、空気がファン吸込口42EAから吸い込まれて図示されないファン吹出口から吹き出される排気風路20EAが形成される。
風路形成部材6は、給気ファンケース40SAのファン吸込口42SAの上流側に、排気風路20EAとは独立した給気風路形成空間44SAが形成される。また、風路形成部材6は、給気ファンケース40SAのファン吹出口43SAの下流側で、かつ、排気ファンケース40EAのファン吸込口42EAの上流側に、熱交換素子5が取り付けられる熱交換素子取付空間45が形成される。
キャビネット7は、下面が開口した直方体形状を有し、樹脂材料で例えば一体に形成される。キャビネット7は、給気風路20SAの吸込側となる給気風路形成空間44SAとつながる外気吸込口70OAと、排気風路20EAの吹出側となる排気ファンケース40EAのファン吹出口とつながる図示されない排気吹出口が、長手方向の一方の側面にそれぞれ開口を設けて形成される。また、キャビネット7は、給気風路20SAの吹出側となる熱交換素子取付空間45とつながる給気吹出口70SAが、長手方向の他方の側面に開口を設けて形成される。
キャビネット7は、熱交換素子5を支持する素子支持部71が上面部に一体に形成される。素子支持部71は、排気ファン4EAで吸い込まれる空気の流れに沿って傾斜して、排気風路20EAの一部を構成する。
また、キャビネット7は、給気ファンケース40SAの下面の開口部を塞ぐ押さえ部材72を挟み込む形態で、下面の開口部に押さえ板金73が取り付けられる。
押さえ部材72は、熱交換素子5を支持する素子支持部72aが一体に形成される。素子支持部72aは、給気ファンケース40SAのファン吹出口43SAに沿って傾斜して、給気風路20SAの一部を構成する。
熱交換型換気装置1Aは、キャビネット7に収容された風路形成部材6の熱交換素子取付空間45に熱交換素子5が取り付けられる。そして、押さえ部材72を挟み込む形態で、キャビネット7の下面の開口部に押さえ板金73が取り付けられると、熱交換素子5は、風路形成部材6とキャビネット7と押さえ部材72に支持される。
本体部2は、キャビネット7の下面の開口部に押さえ板金73が取り付けられると、熱交換素子5の還気吸込口51RAとつながる還気吸込口70RAが、キャビネット7の他方の側面と押さえ板金73との間の隙間によって形成される。
熱交換型換気装置1Aは、キャビネット7の下面の開口部が、強度がある金属の板材で形成される押さえ板金73で覆われることで、ビビリ音等と称される騒音の発生が抑制される。
熱交換型換気装置1Aは、給気ファン4SAで吸い込まれる外気OAを清浄するOAフィルタ8OAと、排気ファン4EAで吸い込まれる還気RAを清浄するRAフィルタ8RAを備える。
熱交換型換気装置1Aは、本体部2が建物の天井100内に埋め込まれる形態で天井100に取り付けられ、本体部2の下側にフロントパネル9が取り付けられる。
OAフィルタ8OAは、本体部2の給気風路形成空間44SAに着脱可能に取り付けられる。フロントパネル9は、開閉可能な着脱口カバー90を備える。熱交換型換気装置1Aでは、フロントパネル9の着脱口カバー90を開けて、OAフィルタ8OAを上下方向に動かすことで、フロントパネル9を着脱することなく、OAフィルタ8OAの着脱が行われる。
フロントパネル9は、本体部2の還気吸込口70RAとつながる吸込グリル91が形成される。RAフィルタ8RAは、吸込グリル91の内側に、フロントパネル9に対して着脱可能に取り付けられる。なお、吸込グリル91は、還気吸込口70RAと重ならない位置に形成されることで、還気吸込口70RAからの音漏れが抑えられる。熱交換型換気装置1Aでは、RAフィルタ8RAを水平方向に動かすことで、フロントパネル9を着脱することなく、RAフィルタ8RAの着脱が行われる。
熱交換型換気装置1Aは、外気吸込口70OAにOAダクトジョイント74OAが取り付けられ、図示されない排気吹出口にEAダクトジョイント74EAが取り付けられる。また、熱交換型換気装置1Aは、給気吹出口70SAに分岐チャンバ3が取り付けられ、分岐チャンバ3にSAダクトジョイント74SAが取り付けられる。これらダクトジョイントは、接続板75と取付金具76等によってキャビネット7に取り付けられる。なお、熱交換素子5を通さずに排気を行う副吸込口ダクトジョイント77を備えても良い。
分岐チャンバ3は、ダクト30を介して接続板75に取り付けられる。分岐チャンバ3が取り付けられる接続板75は、キャビネット7の給気吹出口70SAが形成される側面に合わせた形状を有してキャビネット7とは独立した部品が、例えば樹脂材料で構成される。なお、OAダクトジョイント74OAとEAダクトジョイント74EAが取り付けられる接続板75は、キャビネット7の外気吸込口70OA及び図示されない排気吹出口が形成される側面に合わせた形状を有してキャビネット7とは独立した部品が、例えば樹脂材料で構成される。
分岐チャンバ3が取り付けられる接続板75は、横方向に延びる開口部75aが形成され、開口部75aにダクト30が取り付けられる。
分岐チャンバ3は、ダクト30が接続される1つの吸込口31と、ダクト30と吸込口31を介して給気吹出口70SAとつながり、SAダクトジョイント74SAが取り付けられる複数、本例では4個の吹出口である分岐吹出口32を備える。分岐チャンバ3は、各分岐吹出口32が、吸込口31に対して上下または左右の横方向に位置をずらして配置され、給気吹出口70SAに対して各分岐吹出口32をオフセットさせた風路屈曲部33が形成される。
風路屈曲部33は、本例では各分岐吹出口32が給気吹出口70SAに対して上方向にオフセットされ、ダクト30で構成される風路に対して風路屈曲部33で構成される風路を上方向に拡大させる上側拡大部33aが形成される。また、風路屈曲部33は、ダクト30で構成される風路に対して風路屈曲部33で構成される風路を下方向に拡大させる下側拡大部33bが形成される。これにより、ダクト30における有効断面積に対して、分岐チャンバ3の風路屈曲部33における有効断面積が広く構成される。なお、ダクト30における有効断面積に対して、分岐チャンバ3の風路屈曲部33における有効断面積が狭くなるように構成しても良い。
分岐チャンバ3は、給気吹出口70SAから吹き出される空気が当たる下側拡大部33bに、空気の流れに沿うような曲面で構成される空気誘導部33cが形成される。また、空気誘導部33cで風路が曲げられた空気が当たる上側拡大部33aに、空気の流れに沿うような曲面で構成される空気誘導部33dが形成される。これにより、給気吹出口70SAから吹き出される空気を、滞留させることなく風路屈曲部33で風路を曲げて、各分岐吹出口32に分岐することが可能となる。
分岐チャンバ3及びダクト30の具体的な構成としては、ダクト30は、例えば発泡材で一体に構成される。分岐チャンバ3は、例えば発泡材で構成される。分岐チャンバ3は本例では2分割構成で、各分岐吹出口32にSAダクトジョイント74SAを挟む形態で、接着等により一体に構成される。
また、分岐チャンバ3は、吸込口31が形成されてダクト30が接続される面に、金属材料による取付金具34がインサート成形されている。そして、接続板75の開口部75aにダクト30を位置合わせすると共に、ダクト30に分岐チャンバ3の吸込口31を位置合わせし、接続板75からダクト30に形成された貫通孔30aにネジ35を通して、分岐チャンバ3の取付金具34に締結する。
これにより、発泡材で構成される分岐チャンバ3及びダクト30と、樹脂材料で構成される接続板75及びSAダクトジョイント74SAが一体に構成される。ここで、分岐チャンバ3とダクト30は、異なる材質で構成することで、音(波)の共振点をずらすように構成すると良い。なお、分岐チャンバ3とダクト30を同じ材質で構成しても良い。
<本実施の形態の熱交換型換気装置の設置例>
第1の実施の形態の熱交換型換気装置1Aは、本体部2と、SAダクトジョイント74SAが分岐チャンバ3とダクト30を介して取り付けられた接続板75、及びOAダクトジョイント74OAとEAダクトジョイント74EAが取り付けられる接続板75は、独立した部材としてユニット化される。
熱交換型換気装置1Aの設置は、各接続板75に図示しないダクトを接続した後、天井100に配置された取付枠102に各接続板75を取り付けると共に、各接続板75を取付金具76で連結する。次に、取付枠102に固定された各接続板75の間に本体部2を取り付け、取付枠102に固定する。そして、天井100に天井パネル101を取り付けると共に、本体部2にフロントパネル9を取り付ける。
第1の実施の形態の熱交換型換気装置1Aでは、各ダクトジョイントが取り付けられた接続板75が、本体部2を別工程で設置できるので、ダクトの接続作業等が容易に行なえる。
<本実施の形態の熱交換型換気装置の動作例>
熱交換型換気装置1Aは、給排気が機械換気で行われる第1種換気システムを構成し、所定時間で建物の空気が入れ替えられる換気風量で24時間(常時)連続運転される。すなわち、熱交換型換気装置1Aでは、給気ファン4SAと排気ファン4EAが、所定の換気風量が得られる回転数で駆動される。
熱交換型換気装置1Aは、ファンモータ41Mで給気ファン4SAが駆動されると、給気風路20SAにおいてファン吸込口42SAから空気が吸い込まれ、ファン吸込口42SAから吸い込まれた空気がファン吹出口43SAから吹き出される。
また、熱交換型換気装置1Aは、ファンモータ41Mで排気ファン4EAが駆動されると、排気風路20EAにおいてファン吸込口42EAから空気が吸い込まれ、ファン吸込口42EAから吸い込まれた空気が図示されないファン吹出口から吹き出される。
これにより、熱交換型換気装置1Aでは、図示しない建物外壁の屋外グリルから吸込ダクトを通り給気風路20SAへ外気OAが吸い込まれる。給気風路20SAへ吸い込まれた外気OAは、OAフィルタ8OAを通過することで塵や虫等の異物が除去されて清浄され、清浄された空気(外気OA)が熱交換素子5を通って給気SAが吹き出される。
また、フロントパネル9の吸込グリル91から排気風路20EAへ室内からの還気RAが吸い込まれる。排気風路20EAへ吸い込まれた還気RAは、RAフィルタ8RAを通過することで室内の埃等の異物が除去されて清浄され、清浄された空気(還気RA)が熱交換素子5を通り、熱交換素子5を通った排気EAが、図示しない排気ダクトを通り建物外壁の屋外グリルから屋外へ排出される。
そして、給気風路20SAを通る外気OAと排気風路20EAを通る還気RAが熱交換素子5を通ることで熱交換されて、室温に近づけられた給気SAが室内に吹き出されることで、温度が調整された新鮮な空気(外気)が室内に供給される。また、室内の汚れた空気が屋外に排気される。
熱交換素子5を通って吹き出される給気SAは、給気吹出口70SAを通り機体外に吹き出される。給気吹出口70SAには、ダクト30を介して分岐チャンバ3が取り付けられている。熱交換型換気装置1Aでは、給気ファン4SAが駆動されること等により発生する音が、給気風路20SAを通り給気吹出口70SAから漏れる。
給気吹出口70SAから漏れる音は、所定の長さのダクト30を通ることで減衰される。また、給気吹出口70SAから漏れて、ダクト30を通った音は、給気吹出口70SAに対して分岐チャンバ3の各分岐吹出口32がオフセットされていることにより直進できず反射する。
また、ダクト30における有効断面積に対して、分岐チャンバ3の風路屈曲部33における有効断面積を変えるように構成することで、音が拡散、干渉、回折する。これにより、本体部2の給気吹出口70SAから漏れる音は、ダクト30及び分岐チャンバ3の風路屈曲部33での反射や拡散等により減衰して、分岐吹出口32から漏れる音のレベルが低減される。よって、給気SAが吹き出される室内に漏れる音のレベルを低減することができる。
図7は、騒音測定結果を示すグラフである。本発明を適用したオフセットチャンバによる測定結果を実線で示し、従来のノーマルチャンバによる測定結果を破線で示す。図7に示すように、人が耳障りに感じる1000Hz付近の音のレベルが、本発明を適用することで約2dB程度減衰することがわかる。
なお、本例の分岐チャンバ3及びダクト30は、発泡材で構成することで、形状による音の減衰に加えて、音の振動の吸収による減衰効果も得られる。また、音の減衰以外に、分岐チャンバ3及びダクト30の断熱性が向上し、外気OAと還気RAの温度差による給気SAの結露の発生を抑えることができる。分岐チャンバ3及びダクト30自体を発泡材で構成することで、別部品の断熱材を取り付ける構成等と比較して、部品点数の削減及び組み立て工数の削減が可能である。また、断熱材が取り付けられない部分で結露が発生するということを防ぐことができる。なお、分岐チャンバ3及びダクト30を構成する発泡材としては、低倍率(20〜30倍程度)の材質を用いて、強度を確保する。また、取付金具34をインサート成形することで、樹脂材料の接続板75との接続強度を確保する。
更に、分岐吹出口32を上方にオフセットさせることで、SAダクトジョイント74SAと天井100との距離を大きくとることができる。これにより、SAダクトジョイント74SAへのダクトの接続作業が容易になる。また、SAダクトジョイント74SAの下側に照明設備等が存在するような設置場所でも、熱交換型換気装置1Aの設置が可能となる。
ここで、第1の実施の形態の熱交換型換気装置1Aでは、給気吹出口に分岐チャンバを備えることで、室内に漏れる騒音の低減を図ることとしたが、排気吹出口に同様のチャンバ及びダクトを備えることで、屋外に漏れる騒音の低減を図ることも可能である。排気吹出口に接続されるチャンバは、吹出口を1つの構成とすれば良い。
<分岐チャンバの変形例>
図8は、分岐チャンバの変形例を示す断面図である。分岐チャンバ3及びダクト30の他の具体的な構成としては、ダクト30は、例えば発泡材で一体に構成される。分岐チャンバ3は、例えば樹脂材料で構成される。そして、分岐チャンバ3のダクト30に対する取付部と、樹脂材料で構成される接続板75のダクト30に対する取付部が、ダクト30にインサート成形されて構成され、分岐チャンバ3とダクト30と接続板75が一体に構成される。
なお、以上の各例では、分岐チャンバ3が取り付けられる接続板75は、本体部2のキャビネット7と独立した部品としたが、分岐チャンバ3がダクト30を介してキャビネット7に直接取り付けられる構成でも良い。
本発明の送風装置は、熱交換素子を有しない換気装置でも良く、冷房、暖房、除湿、加湿等の空調機能を有する空調装置であっても良い。また、排気機能を有しない給気機能のみの送風装置でも良く、排気機能のみの送風装置であっても良い。本発明の送風装置は、空気を送風するものであれば、これらの実施例に記載の構造に限定されるものではない。
本発明は、一般住宅等に設置され、換気装置等の送風装置に適用される。
第1の実施の形態の熱交換型換気装置の一例を示す内部構成図である。 第1の実施の形態の熱交換型換気装置の一例を示す平面図である。 第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す断面図である。 第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す正面図である。 第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す斜視図である。 第1の実施の形態の熱交換型換気装置に取り付けられる分岐チャンバの一例を示す分解斜視図である。 騒音測定結果を示すグラフである。 分岐チャンバの変形例を示す断面図である。
符号の説明
1A・・・熱交換型換気装置、2・・・本体部、20SA・・・給気風路、20EA・・・排気風路、3・・・分岐チャンバ、30・・・ダクト、31・・・吸込口、32・・・分岐吹出口、33・・・風路屈曲部、4SA・・・給気ファン、4EA・・・排気ファン、5・・・熱交換素子、7・・・キャビネット、9・・・フロントパネル

Claims (6)

  1. 空気を吸い込んで吹き出す送風ファンを有すると共に、前記送風ファンで空気が吹き出される本体吹出口を一方の側部に有した本体部と、
    前記本体部の前記本体吹出口に接続されるダクトと、
    前記ダクトを介して前記本体吹出口とつながる1つまたは複数の吹出口が、前記本体吹出口に対してオフセットされる風路屈曲部が形成されたチャンバと
    を備えたことを特徴とする送風装置。
  2. 前記チャンバは、前記吹出口が前記本体吹出口に対して上側にオフセットされる
    ことを特徴とする請求項1記載の送風装置。
  3. 前記チャンバは、前記ダクトの内径に対して前記風路屈曲部の内径が変えられる
    ことを特徴とする請求項1または2記載の送風装置。
  4. 前記チャンバの内面は、前記風路屈曲部による空気の流れに沿って曲面で構成される
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の送風装置。
  5. 前記チャンバと前記ダクトが固定される接続板を備え、
    前記接続板が、前記本体吹出口が形成された前記本体部の一の側部に取り付けられる
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の送風装置。
  6. 前記チャンバと前記ダクトは発泡材で構成され、前記接続板は樹脂で構成される
    ことを特徴とする請求項5記載の送風装置。
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