JP5061928B2 - 換気装置 - Google Patents

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本発明は、建物外部の空気を室内に供給すると共に、建物内部の空気を建物外部に排出する換気装置に関する。
従来から、新鮮な外気を熱交換ユニットによって室内の温度に近づけて各室内に供給すると共に、室内の汚れた空気を熱交換ユニットにより熱交換して屋外に排出する熱交換型換気装置が広く利用されている。近年、居室を有する全ての建築物には24時間換気設備の設置が義務づけられており、熱交換型換気装置の需要は高まっている。
熱交換型換気装置は、本体ケースの側壁部に、外気を取り込むための取込口と、取り込んだ空気を室内に給気するための給気口と、室内から空気を吸い込むための吸込口と、吸込口から室内に吸い込んだ空気を屋外に排出するための排気口とを有している。本体ケース内部には、給気ファン用および排気ファン用の回転軸を有するモータが設置される。モータの回転軸のそれぞれには、給気ファンおよび排気ファンが取り付けられる。これにより、本体ケース内部には、屋外から取り込んだ新鮮な空気が室内に供給される給気風路と、室内の汚れた空気を吸い込んで屋外に送り出す排気風路とが形成される。給気風路と排気風路との交差位置には、給気ファンから送風される空気と排気ファンによって吸い込まれた空気とを熱交換する熱交換素子が設けられる(特許文献1参照)。
このように構成された熱交換型換気装置では、冬季等において屋外から取り込む冷たい外気や、給気ファンが設置される部屋と排気ファンが設置される部屋との温度差により、本体ケース内部に結露が発生してしまう場合がある。特に熱交換素子が設置される部屋では結露が発生し易い。そこで、結露対策として、発泡スチロール等の発泡樹脂で成形した本体ケースを採用した熱交換型換気装置が利用されている。これにより、給気ファンを収容する本体ケース内部に低温の空気が供給されたとしても、発泡樹脂材の断熱効果により結露を防止していた。
特開2007−24415号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される熱交換型換気装置では、以下のような問題がある。
本体ケースを構成する発泡スチロールは、一般的に、軽量かつ断熱性に優れるが、強度が小さいという特性を有している。そのため、ファンや熱交換素子等の荷重(圧力)により発泡スチロールが変形してしまう場合がある。これにより、空気の通過路となる給気風路や排気風路の風向が乱れてしまい、円滑かつ効率的に熱交換および換気を行うことができないという問題がある。さらには、本体ケースの強度を向上させつつ、給気風路や排気風路中の結露を防止することが望まれる。
そこで、本願発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、換気装置の換気装置本体の強度を向上させると共に、結露を防止した換気装置を提供することにある。
本発明に係る換気装置は上記課題を解決するために、取込口から建物外部の空気を取り込んで当該取り込んだ空気を給気口から室内に供給するための給気風路と、吸込口から吸い込んだ室内の空気を排気口から建物外部に排出するための排気風路とを備えた樹脂材料からなる換気装置本体と、前記換気装置本体内部に設けられ、駆動手段により回転駆動して前記建物外部の空気を室内に供給する給気ファンと、前記換気装置本体内部に設けられ、駆動手段により回転駆動して前記室内の空気を前記吸込口を介して吸い込むための排気ファンと、前記給気風路と前記排気風路との交差位置に設けられ、前記取込口から取り込んだ前記空気と前記吸込口から吸い込んだ前記空気とを熱交換する熱交換手段と、前記換気装置本体の側壁部に設けられ、前記取込口から取り込んだ前記空気を前記熱交換手段で熱交換した後に各室内に供給するための給気口と、前記熱交換手段の少なくとも一部を支持する樹脂材料からなる支持部材とを備え、前記換気装置本体は、前記建物の天井面に前記吸込口を室内側に向けて設置され、前記支持部材は、前記換気装置本体と一体形成され、前記排気風路の一部を構成し、前記熱交換手段を通過した前記吸込口からの前記空気が当たる位置が傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部は、前記熱交換手段から前記換気装置本体の上方向に向かって傾斜し、前記取込口から取り込んだ前記空気の風向を調整するものである。
本発明では、支持部材は樹脂材料で構成されており、この樹脂材料により強度が高いという特性を有する。そのため、熱交換手段等によって支持部材が変形することを防止でき、乱れのない排気風路を形成できる。また、樹脂材料は、一般的に断熱性にも優れているため、支持部材により排気風路の一部を形成した場合でも、熱交換手段等によって生じる結露を防止することができる。
本発明によれば、熱交換素子を支持する支持部材を強度の高い樹脂材料で構成することで、支持部材の強度を向上させて支持部材の変形を防止できる。また、樹脂材料は断熱性を有するため、熱交換手段により発生する結露を防止することができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照して説明する。
<熱交換型換気装置の構成例>
次に、熱交換型換気装置10の内部構成について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る換気装置としての熱交換型換気装置10の構成を示す断面図である。図2は、熱交換型換気装置10の下面の構成を示す図であり、図3、図4および図5はその側面図である。図6は、熱交換型換気装置10の下面側の構成を示す分解図である。本例では、給気ファン32および排気ファン34により機械的に給気および排気を行う熱交換型換気装置10(第1種換気装置)を適用した例について説明する。
図1〜図6に示すように、熱交換型換気装置10は、キャビネット12と、熱交換素子62を支持する支持部材38と、キャビネット12の下面に設けられるOAオサエ部材15、OAオサエ板金16およびフロントパネル14とを備えている。OAオサエ部材15、OAオサエ板金16およびフロントパネル14はこの順番でキャビネット12に取り付けられる。
キャビネット12は、換気装置本体の一例を構成し、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂により直方体状の箱型に成形された筐体である。キャビネット12は、4側面の側壁部12a〜12dと上面部12eとを有し、その下面に本体開口25が設けられる。
キャビネット12の側壁部12aには、外気OAを取り込むための取込口52と室内の熱交換された空気EAを屋外に排出するための排気口54とが形成される。取込口52にはOAダクトジョイント80が連結され、排気口54にはEAダクトジョイント82が連結される。OAダクトジョイント80およびEAダクトジョイント82のそれぞれは、後述するように屋外まで延在するダクトに接続される。
キャビネット12の側壁部12bには、熱交換素子62により熱交換された空気SA(Supply Air)を各室内に供給するための給気口64が形成される。本例では、4個の給気口64が形成され、4箇所の部屋に空気SAを供給できるようになっている。給気口64には各部屋に延在するSAダクトジョイント84が連結される。キャビネット12の側壁部12cには、室内(熱交換型換気装置10が設置された部屋以外の室内)の空気を吸い込むための図示しない副吸込口が設けられ、副吸込口に副吸込みダクトジョイント86が連結される。
キャビネット12の下面には、OAオサエ板金16がキャビネット12の側壁部12bと若干の間隙を隔てて(本体開口25の一部を開口させるようにして)設けられる。この間隙は、室内の空気RAを吸い込むための吸込口58として機能している。OAオサエ板金16については後述する。
これにより、キャビネット12内部には、取込口52から建物外部の新鮮な外気OAを取り込んで、熱交換素子62より熱交換された空気SAを給気口64から各室内に供給するための給気風路OA−SAと、吸込口58から室内の空気RAを吸い込んで、熱交換素子62より熱交換された空気EAを排気するための排気風路RA−EAとが形成される。
側壁部12a〜12dの下端にはフロントパネル14を着脱可能に取り付けるためのフランジ部12gが設けられる。フランジ部12gは、外方向に所定の長さだけ延出しており、側壁部12a〜12d下端の全周に亘って設けられる。
図7は支持部材38が形成されたキャビネット12の下面側の構成を示す平面図であり、図8はキャビネット12の下面側の構成を模式的に示す斜視図である。なお、図7および図8は、キャビネット12から熱交換素子62を取り外した状態を示している。
支持部材38は、図1、図7および図8に示すように、後述する熱交換素子62の上端部を支持するものであり、ABS樹脂を内方向に断面略V字状に折り曲げられて成形されたものである。本例では、支持部材38は、キャビネット12と同一材料からなると共にキャビネット12と一体形成され、キャビネット12の上面部12eの一部を構成している。
支持部材38は、排気風路RA−EAの風路の一部を構成する(図1参照)と共に熱交換素子62を通過した空気EAの風向を調整するための傾斜部12iを有する。傾斜部12iは、熱交換素子62を通過した空気EAが当たる位置に設けられ、熱交換素子62を通過した空気EAの風向との交差角度が小さくなるように熱交換素子62の上端部からキャビネット12の上面部12eに向かって傾斜している。これにより、空気EAが緩やかな傾斜角度で傾斜部12iに当たることで、円滑に空気EAを後述する排気ファンケース90に導くことができる。
図9は、OAオサエ部材15の構成を示す斜視図である。
OAオサエ部材15は、図6および図9に示すように、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等)からなり、キャビネット12の給気ファンケース70を閉塞する蓋体として用いられる。OAオサエ部材15は発泡部材の一例を構成する。
またOAオサエ部材15は、内面(キャビネット12と対向した面)側に、熱交換素子62の下端部を支持する支持部15aと、給気風路OA−SAの一部を構成し給気風路OA−SAを通過する外気OAの風向を調整する傾斜部15bとを有する。支持部15aは、熱交換素子62の長手方向の長さを有して断面略三角形状に突出して構成され、その先端部が熱交換素子62の下端部形状に対応して略V字状に切り欠かれている。傾斜部15bは、支持部15aの傾斜面により構成され、OAオサエ部材15の平面から熱交換素子62の下端部に向かって傾斜している。このようにして、給気風路OA−SAの外気OAが傾斜部15bに沿って流れるように外気OAの風向を調整することで、円滑に熱交換素子62に流入させることができる。
図10は、キャビネット12の本体開口25にOAオサエ板金16を取り付けた状態を示す図である。
OAオサエ板金16は、図1、図6および図10に示すように、強度の高い金属材料からなり、フィルタ装着部39を露出させて本体開口25を覆う板金本体16aと、排気風路RA−SAの一部を構成して吸込口58から吸い込む空気RAの風量を調整する風量調整部16bとを有する。OAオサエ板金16は金属部材の一例を構成する。
風量調整部16bは、板金本体16aの一端側に段差部を介して一体形成されている。風量調整部16bは、上述したように、キャビネット12の側壁部12bと若干の間隙L2を隔てて(本体開口25の一部を開口させるようにして)設けられており、この間隙L2が室内の空気RAを吸い込むための吸込口58として機能する。したがって、風量調整部16bの幅L1を調整することで吸込口58から吸い込む空気RAの風量を調整できる。また、強度の高いOAオサエ板金16で本体開口25を覆うことにより、熱交換素子62から発生する騒音(ビビリ音など)を遮音できる。
フロントパネル14は、図6に示すように、キャビネット12の本体開口25よりも若干大きな外形(平面視矩形)からなり、キャビネット12の本体開口25を被覆して本体開口25を目隠しするための部材である。このフロントパネル14は、キャビネット12のフランジ部にねじ等の連結部材により着脱可能に取り付けられる。
フロントパネル14の一端側には、室内の空気RAを通過させて後方のキャビネット12に形成された吸込口58に供給するためのRA吸込口162が形成される。RA吸込口162には、室内の空気RAに含まれる粉塵などを取り除くための図示しないスライドフィルタが取り付けられる。フロントパネル14の他端側には、後述する外気清浄フィルタ140を挿入するためのフィルタ挿入部152が設けられる。フィルタ挿入部152は、図示しないヒンジ部により開閉可能にフロントパネル14に連結される。
また熱交換型換気装置10は、建物外部の外気OA(Outer Air)を室内に取り込む給気ファン32と、室内の空気RA(Return Air)を屋外に送り出す排気ファン34と、給気ファン32および排気ファン34を回転駆動させるモータ40と、外気OAと室内の空気RAの熱交換をする熱交換素子62とを備えている。
図11はキャビネット12の内部の構成を示す図である。
キャビネット12の内部は、図1および図11に示すように、給気ファン32および排気ファン34が設置されるファン設置室30と熱交換素子62が設置される熱交換室60とに分割されている。ファン設置室30は、キャビネット12の高さ方向の略中間位置から平面方向に延びる仕切り部材22によって、給気ファン32が設置されるOA室46と排気ファン34が設置されるEA室48とに分割されている。仕切り部材22は例えば鉄板から構成される。仕切り部材22の下面(OA室46側)には、OA室46とEA室48との温度差により発生する結露を防止するためのパッキン部材(断熱部材)24が貼り付けられる。
まず、OA室46の構成について説明する。図11に示すように、OA室46には、給気ファン32を収容するための給気ファンケース70が設けられる。給気ファンケース70は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等)からなり、キャビネット12に着脱可能に取り付けられる。
給気ファンケース70は、底板部71と、底板部71の周縁に設けられた壁部72と、底板部71と壁部72とによって囲まれて形成された凹部74とから構成される。凹部74の開口形状は給気ファン32の外形よりも大きな平面視略円形状をなす。壁部72には凹部74(給気ファンケース70)と熱交換室60とを連通させる吹出口76(図7参照)が形成され、給気ファン32によって取り込まれた外気OAが吹出口76を介して熱交換素子62に供給される。
吹出口76の下流(熱交換素子62(図1参照)が設置される)側には、図7および図8に示すように、一定距離を有する平坦部77が設けられ、さらに平坦部77の下流側端部には段差部79が設けられる。段差部79の角度は例えば90°が好ましい。段差部79の下流側には、段差部79の低部から熱交換素子62の右端部を支持する支持部37a(図1参照)に向かって傾斜した傾斜面81が設けられる。このように給気風路OA−SAを形成することで、吹出口76から吹き出された外気OAが平坦部77、段差部79および傾斜面81を通過する際の騒音を防止できる。これにより、吹出口76よりも下流側の給気風路OA−SAを幅広に設計した場合でも異音が発生しないため、吹出口76と熱交換素子62との間隔(平坦部77および傾斜面81の距離)を狭く設計することができ、熱交換型換気装置10の小型化を図ることができる。
給気ファンケース70の底板部71には、厚さ方向に貫通した、給気ファン32の外形よりも若干小さい平面視円形状のベルマウスと称される給気開口部78が形成される。給気開口部78は、給気風路OA−SAにおいて給気ファン32よりも上流側に設けられ、給気ファン32の回転駆動により取込口52から取り込まれた外気OAを通過させて給気ファン32に供給するようになっている。
またOA室46は、図11に示すように、給気ファンケース70の壁部72と仕切り部材22とによって構成された空間部S1を有する。この空間部S1は、取込口52から取り込まれた外気OAが通過してOA室46に供給されると共に、後述するモータ40が設置される空間である。
モータ40は、単一で構成され、給気ファン32および排気ファン34を同一回転により連動させて回転駆動するものである。このモータ40は、図11に示すように、OA室46内の空間部S1に設置され、後述するモータケースによって仕切り部材22に取り付け、固定される。これにより、モータ40が、給気風路OA−SA中に設置されるため、取込口52から取り込まれた外気OAが直接モータ40に当たることで冷却される。
またモータ40は、仕切り部材22に実装された図示しない制御基板に接続され、回転駆動が制御される。モータ40の下端部にはOA室46に延びる回転軸42aと、仕切り部材22を貫通してEA室48に延びる回転軸42bとが設けられる。
モータ40の外周部には、モータ40を保護すると共にモータ40を仕切り部材22に固定して取り付けるためのモータケース114が設けられる。モータケース114は樹脂材料からなり、モータ40の外周を覆うような円筒状から構成される。モータケース114の上端縁には図示しない取付部が設けられ、この取付部を介してモータケース114が仕切り部材22に取り付けられる。
給気ファン32は、外気OAを取込口52から取り込み、取り込んだ外気OAを熱交換素子62を介して室内に供給するものであり、給気ファンケース70内に設置される。給気ファン32は、シロッコファンから構成され、多数の羽根104を有している。給気ファン32はモータ40の回転軸42aに取り付けられ、モータ40の回転駆動により、給気ファン32が回転軸42a周りに回転する(図1参照)。
次に、EA室48の構成について説明する。EA室48には、図11に示すように、排気ファン34を収容するための排気ファンケース90が設けられる。排気ファンケース90は、発泡樹脂(例えば発泡ポリスチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレン等)からなり、キャビネット12に着脱可能に取り付けられる。
排気ファンケース90は、底板部91と、底板部91の周縁に設けられた壁部92と、底板部91と壁部92とによって囲まれて形成された凹部94とから構成される。凹部94の開口形状は排気ファン34の外形よりも大きな平面視略円形状をなす。壁部92には凹部94(排気ファンケース90)と排気口54とを連通させる図示しない吹出口が形成される。排気ファンケース90の底板部91には、厚さ方向に貫通した排気ファン34の外形よりも若干小さい平面視円形状のベルマウスと称される排気開口部98が形成される。排気開口部98は、排気風路RA−EAにおいて排気ファン34よりも上流側に設けられ、吸込口58から吸い込まれた空気RAを通過させて排気ファン34に供給するようになっている。
また排気ファンケース90は、図7および図8に示したように、熱交換素子62の外周端面を支持するための支持部90aを有する。支持部90aは、排気ファンケース90の熱交換室60側がキャビネット12の側壁部12c,12dに沿って熱交換室60まで延在して設けられたものであり、その内面側が熱交換素子62の外周端面(2面)を支持可能なように略V字状に突出している。
またEA室48は、図11に示すように、排気ファンケース90の壁部92と仕切り部材22とによって構成された空間部S2を有する。この空間部S2は、吸込口58から吸い込まれた空気RAが通過してEA室48に供給される空間である。
排気ファン34は、室内の空気RAを吸込口58から吸い込み、熱交換素子62を介して吸い込んだ空気RAを排気口54から屋外に排出するものであり、排気ファンケース90内に設置される。排気ファン34は、モータ40の回転軸42bに取り付けられ、モータ40の回転駆動により、排気ファン34が回転軸42b周りに回転する。
熱交換素子62は、熱交換手段の一例を構成し、図1に示すように、給気風路OA−SAと排気風路RA−EAとが交差した位置に設けられ、取込口52から取り込んだ外気OAと吸込口58から吸い込んだ空気RAとを熱交換する。熱交換素子62は、段ボールの板紙のように、平板な板紙上に波状断面の板紙が接着され波状断面の空気の通路を形成する第1の板材および第2の板材が、互いの空気の通路が直交するように多数層に重ねられて構成される(図示省略)。
熱交換素子62は、上端部がABS樹脂からなる支持部材38により支持され、下端部が発泡樹脂からなるOAオサエ部材15の支持部15aにより支持され、右端部が給気ファンケース70の壁部72と排気ファンケース90の壁部92との間に形成された支持部37aにより支持され(図11参照)、左端部がキャビネット12の側壁部12bの内面側に設けられた支持部37bによって支持される。さらに、熱交換素子62の下部の外周端面が発泡樹脂からなる排気ファンケース90の支持部90aによって支持される(図7および図8参照)。
また熱交換型換気装置10は、図1に示すように、外気OAに含まれる花粉や粉塵などを取り除くための外気清浄フィルタ140を備えている。外気清浄フィルタ140は、キャビネット12内部の取込口52の近傍(下流)に形成されたフィルタ挿入部152に着脱可能に取り付けられる。
<熱交換型換気装置の動作例>
次に、本発明に係る熱交換型換気装置10の動作について図1を参照して説明する。
熱交換型換気装置10を運転状態としてモータ40を回転駆動させると、これに連動して給気ファン32および排気ファン34が回転する。この給気ファン32の回転により、外気OAが図示しないダクト、OAダクトジョイント80および取込口52を通過してキャビネット12内部に取り込まれる。取り込まれた外気OAは、給気ファンケース70の給気開口部78、給気ファン32および給気風路OA−SAを構成するOAオサエ部材15の傾斜部15bを通過して熱交換素子62に供給される。熱交換素子62では、室内の空気と熱交換が行われ、所定温度に温度変更された空気SAが給気口64に供給される。給気口64に供給された空気SAは、給気口64に連結されるSAダクトジョイント84を通過して各室内に供給される。このようにして、屋外の新鮮な外気OAが各室内に供給される。
一方、排気ファン34の駆動により、室内の空気RAがフロントパネル14を介してキャビネット12の吸込口58から吸い込まれる。吸い込まれた空気RAは熱交換素子62に取り込まれ、熱交換素子62では外気OAと熱交換が行われて所定温度に温度変更される。熱交換素子62を通過した空気EAは、排気風路RA−EAを構成する支持部材38の傾斜部12i、排気ファンケース90の排気開口部98および排気ファン34を通過して排気口54に送り出される。排気口54に送り出された空気EAは、EAダクトジョイント82および図示しないダクトを通過して屋外に排出される。このようにして、室内の汚れた空気RAが屋外に排出される。
以上説明したように、本実施の形態では、熱交換素子62の上端部がABS樹脂からなる支持部材38(キャビネット12の一部)により支持される。ABS樹脂は、強度が高いため、熱交換素子62の荷重等により支持部材38が変形することを防止できる。また、傾斜部12iにより排気風路RA−EAの流れを円滑にできる。これにより、乱れのない排気風路RA−EAを形成することができ、騒音を防止できると共に効率的に熱交換および換気が行うことができる。
また、支持部材38はABS樹脂からなり、断熱性にも優れているため、支持部材38によって排気風路RA−EAを形成した場合でも結露を防止できる。
また、本実施の形態では、キャビネット12下面の本体開口25を強度の高いOAオサエ部材15によって被覆して取り付けるため、熱交換素子62から発生する騒音(ビビリ音など)を遮音できる。
さらに、本実施の形態では、OAオサエ板金16によってOAオサエ部材15を支持することで、OAオサエ部材15によって支持される熱交換素子62もOAオサエ板金16によって間接的に支持される。OAオサエ板金16は強度が高いため、発泡部材からなるOAオサエ板金16により結露を防止しつつ、熱交換型換気装置10の強度を向上させることができる。また、傾斜部15bにより供給風路OA−SAの流れを円滑にでき、騒音を防止できる。
<熱交換型換気装置の設置例>
図12は、本発明に係る熱交換型換気装置10が設置された建物200を示す図である。建物200は2階建てで構成されており、本発明に係る図1に示した熱交換型換気装置10を1階部分に取り付けた例を示す。
建物200は、壁によって仕切られた複数の部屋R1,R2,R3および廊下R4を有している。部屋R1,R2,R3および廊下R4を仕切る壁および扉の下部には、図示しないガラリやアンダーカットが設けられる。
建物200の廊下R4の天井面には、フロントパネル14を室内に露出させた状態で熱交換型換気装置10が設置される。廊下R4の天井面に位置した吸込口58(図1参照)からは、ガラリやアンダーカット等の開口部を介して廊下R4に流入した部屋R1,R2,R3の空気RAが吸い込まれる。
部屋R1,R2,R3のそれぞれの天井面には給気グリル208が取り付けられる。本例において部屋R1は、面積の広いリビングルームであるため、給気グリル208が部屋R1天井面の2箇所に取り付けられている。熱交換型換気装置10のキャビネット12に設けられた4個の給気口64(図1および図2等参照)のそれぞれには、SAダクトジョイント84(図2参照)を介して給気ダクト206が接続される。4本の給気ダクト206のそれぞれは、部屋R1〜R3の天井面に設置された給気グリル208まで延在し、その先端部が給気グリル208に接続されている。
熱交換型換気装置10の取込口52(図1参照)には、OAダクトジョイント80(図2参照)を介して取込ダクト202が接続される。取込ダクト202は、屋外の壁面に設置された図示しない取込グリルに接続される。熱交換型換気装置10の排気口54(図4参照)には、EAダクトジョイント82(図2参照)を介して排気ダクト204が接続される。排気ダクト204は、屋外の壁面に設置された図示しない排気グリルに接続されている。
熱交換型換気装置10の副吸込みダクトジョイント86(図5参照)には副吸込みダクト209が接続され、副吸込みダクト209は部屋R3の天井面に設置された副吸い込みグリル210に接続される。
このような構成により、屋外の外気OAは取込ダクト202を介して熱交換型換気装置10に取り込まれ、熱交換素子62(図1参照)により熱交換された空気SAが給気ダクト206を通過して各部屋R1,R2,R3に供給される。
一方、部屋R3および廊下R4の空気RA等は、熱交換型換気装置10の副吸込みダクト209および吸込口58を介して熱交換型換気装置10に吸い込まれる。吸い込まれた空気RAは熱交換素子62(図1参照)により熱交換され、熱交換された空気EAが排気ダクト204を介して屋外に排出される。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述した例では、支持部材38とキャビネット12とを同一材料のABS樹脂により構成していたが、これに限定されることはない。支持部材38を樹脂材料、例えばABS樹脂で構成し、キャビネット12を樹脂材料以外の他の材料、例えば発泡樹脂や金属部材により構成しても良い。
本発明は、一般住宅に設置され、複数の部屋の換気及び空調を行う換気装置に好適に適用される。
本発明の一実施形態に係る熱交換型換気装置の構成を示す断面図である。 熱交換型換気装置の下面の構成を示す図である。 熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である(その1)。 熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である(その2)。 熱交換型換気装置の側面の構成を示す図である(その3)。 熱交換型換気装置下面の構成を示す分解図である。 熱交換型換気装置下面の構成を示す図である。 熱交換型換気装置下面の構成を示す斜視図である。 OAオサエ部材の構成を示す斜視図である。 熱交換型換気装置下面にOAオサエ板金を取り付けた状態を示す図である。 キャビネット内部の構成を示す図である。 熱交換型換気装置を建物に取り付けたときの設置例を示す図である。
符号の説明
10・・・熱交換型換気装置、12・・・キャビネット、12i・・・傾斜部、15・・・OAオサエ部材、15a・・・支持部、15b・・・傾斜部、16・・・OAオサエ板金、16b・・・風量調整部、32・・・給気ファン、34・・・排気ファン、38・・・支持部材、40・・・モータ、52・・・取込口、54・・・排気口、58・・・吸込口、62・・・熱交換素子、64・・・給気口、200・・・建物

Claims (3)

  1. 取込口から建物外部の空気を取り込んで当該取り込んだ空気を給気口から室内に供給するための給気風路と、吸込口から吸い込んだ室内の空気を排気口から建物外部に排出するための排気風路とを備えた樹脂材料からなる換気装置本体と、
    前記換気装置本体内部に設けられ、駆動手段により回転駆動して前記建物外部の空気を室内に供給する給気ファンと、
    前記換気装置本体内部に設けられ、駆動手段により回転駆動して前記室内の空気を前記吸込口を介して吸い込むための排気ファンと、
    前記給気風路と前記排気風路との交差位置に設けられ、前記取込口から取り込んだ前記空気と前記吸込口から吸い込んだ前記空気とを熱交換する熱交換手段と、
    前記換気装置本体の側壁部に設けられ、前記取込口から取り込んだ前記空気を前記熱交換手段で熱交換した後に各室内に供給するための給気口と、
    前記熱交換手段の少なくとも一部を支持する樹脂材料からなる支持部材とを備え、
    前記換気装置本体は、前記建物の天井面に前記吸込口を室内側に向けて設置され、
    前記支持部材は、前記換気装置本体と一体形成され、前記排気風路の一部を構成し、前記熱交換手段を通過した前記吸込口からの前記空気が当たる位置が傾斜した傾斜部を有し、
    前記傾斜部は、前記熱交換手段から前記換気装置本体の上方向に向かって傾斜し、前記取込口から取り込んだ前記空気の風向を調整する
    ことを特徴とする換気装置。
  2. 前記支持部材とは異なった前記熱交換手段の位置を支持する発泡部材と、
    前記発泡部材を支持すると共に、前記換気装置本体の下面に形成された開口部を覆う金属部材とを備え、
    前記発泡部材は、前記給気風路の風向を調整するための傾斜部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記吸込口は、前記金属部材と前記換気装置本体との間隙により構成され、
    前記金属部材は、前記吸込口から吸い込まれる前記空気の風量を調整するための風量調整部を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の換気装置。
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