JPH0972593A - 熱交換装置 - Google Patents

熱交換装置

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JPH0972593A
JPH0972593A JP23028095A JP23028095A JPH0972593A JP H0972593 A JPH0972593 A JP H0972593A JP 23028095 A JP23028095 A JP 23028095A JP 23028095 A JP23028095 A JP 23028095A JP H0972593 A JPH0972593 A JP H0972593A
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JP
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casing
heat exchanger
passage
heat exchange
exchange device
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JP23028095A
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Tatsuhiko Yamamoto
竜彦 山本
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の薄型化の推進と熱交換器の支持に関す
る部品の削減を達成する。 【解決手段】 小口が方形で6面体に構成された熱交換
器1を稜角部10が箱形のケーシング2の各内面に対向
するように組込んだ熱交換装置に対し、熱交換器1をそ
の4箇所の稜角部10の少なくとも一稜角部10につい
て、ケーシング2の内面に絞り成形等により一体に形成
した当該稜角部10が係合する内向きの係合溝11に係
合させて支持し、この係合溝11の形成によりケーシン
グ2にはリブ構造14ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器を組込んだ
換気装置や換気空調装置における熱交換器をケーシング
に支持固定する熱交換器に関する支持技術の分野に属す
るものである。
【0002】
【従来の技術】空調分野で空気対空気での熱交換を行な
わせるには、従来から交叉流型の積層構造の熱交換器が
広く採用されてきた。この種の熱交換器の殆どは、小口
がほぼ正方形の6面体に形成されたエレメントにフレー
ムを装着した構成をしている。フレームは、エレメント
の小口に装着されたプレートと、エレメントのほぼ平行
に走る4箇所の稜角部のそれぞれに装着されたアングル
型の支持枠とから構成されている。
【0003】こうした形態の熱交換器は、支持枠により
補強された稜角部の対向する二つを箱形のケーシングの
上下又は左右の内面に対向するように組込んで、ケーシ
ング内に熱交換器の一次通路に連絡する通路と、二次通
路に連絡する通路とを独立状態に形成することによって
換気装置の熱交換装置として機能している。このような
姿勢に熱交換器を組込むことにより、熱交換器の一次通
路と二次通路の出入口が対向側の半分ずつに現われるこ
とになるため、ケーシングの高さを小さくでき全体を薄
型に構成することができる。
【0004】熱交換器をケーシング内に上記したような
姿勢に組込むには、熱交換器の稜角部を安定した状態に
支持することが必要で、一般的にはケーシング内の通路
を一次側と二次側とに離隔する仕切板の自由端縁を二又
状にして保持部を構成し、この保持部に熱交換器の稜角
部を係合させている。この他にも例えば、特開平3―2
67639号公報に示されているように、樹脂発泡体の
保持部材を設け、この保持部材にV字状の受部を形成
し、この受部に熱交換器の稜角部を受容させるようにし
たものもある。また、実開平3―72245号公報に示
されているように、ケーシングの内側の向合う二面に断
面形状がW型をしたレールを対向状に固着し、レールの
中央のV溝部分に熱交換器の稜角部をスライド可能に保
持させたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の熱交換
器を支持するための技術は、それらのいずれもケーシン
グに対して別部品を取付けなければならず、このことが
装置全体のコストアップを招いている。ケーシングに取
付けたW型のレールにより支持させたものは、部品点数
についてはやはり嵩むものの、熱交換器の稜角部をケー
シングの内面近くまでもっていくことが可能なため、支
持方向の装置の厚み寸法を小さくすることが可能であ
る。しかしながら、レールが別部品であるためレールの
厚み分以下に稜角部の峰部分をケーシングの内面に近接
させることはできず、装置の一層の薄型化を図るうえで
は課題がある。
【0006】本発明は上記した従来の問題点を解消する
ためになされたもので、その課題とするところは、装置
の薄型化を推進できる熱交換装置を得ることであり、そ
の装置の熱交換器の支持に関する部品の削減を達成する
ことであり、その装置の熱交換器を組込むケーシングの
強度の向上を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に請求項1の発明は、小口が方形で6面体に構成された
熱交換器を稜角部が箱形のケーシングの各内面に対向す
るように組込んだ熱交換装置に対し、熱交換器をその4
箇所の稜角部の少なくとも一稜角部について、ケーシン
グの内面に絞り成形等により一体に形成した当該稜角部
が係合する内向きの係合溝に係合させて支持し、この係
合溝の形成によりケーシングにはリブ構造ができるよう
にする手段を採用する。
【0008】上記課題を達成するために請求項2の発明
は、請求項1にかかる手段におけるその係合溝の溝底
を、ケーシングの当該面の内面と同一面上又は至近位置
にする手段を採用する。
【0009】上記課題を達成するために請求項3の発明
は、請求項1にかかる手段における、その係合溝の溝底
を、ケーシングの当該面の外表面より外方に突出する位
置にする手段を採用する。
【0010】上記課題を達成するために請求項4の発明
は、請求項1にかかる手段におけるその係合溝の両側
に、係合溝に沿って外向きの溝をそれぞれ絞り成形等に
より一体に形成し、これらの溝により係合溝の両側にケ
ーシングの内面側に突出するリブ構造を設ける手段を採
用する。
【0011】上記課題を達成するために請求項5の発明
は、小口が方形で6面体に構成された熱交換器を稜角部
が箱形のケーシングの各内面に対向するように組込んだ
熱交換装置に対し、熱交換器をその少なくとも一稜角部
について、ケーシングの一面に形成した当該稜角部が係
合するスリットに係合させて支持させる手段を採用す
る。
【0012】上記課題を達成するために請求項6の発明
は、小口が方形で6面体に構成された熱交換器を稜角部
が箱形のケーシングの各内面に対向するように組込んだ
熱交換装置について、熱交換器にはその少なくとも一稜
角部の峰部分に沿って一連の溝を形成し、ケーシングの
少なくとも一面には、その溝が係合できるリブ構造を内
面側に絞り成形等により一体に突出させ、このリブ構造
に溝を係合させて熱交換器の少なくとも一稜角部をケー
シングに支持させる手段を採用する。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の最も基本的な実施形態1
を示した熱交換装置の縦断正面図で、図2は同じく熱交
換装置の平面図である。この実施形態1の熱交換装置は
図3に示す交叉流型で積層構造の熱交換器1を箱型のケ
ーシング2内に支持構造によって組込んだ構成である。
【0014】熱交換器1は、図3に示すように小口がほ
ぼ正方形の6面体に形成された積層体のエレメント3に
フレームが装着された構成である。エレメント3は一面
とこれに対向する他の一面に一次気体を通す一次通路の
入口4と出口5とがそれぞれ開口し、上記一面とで稜角
部を形成する他の一面とこの面に対向する他の一面に二
次気体を通す二次通路の入口6と出口7とがそれぞれ開
口し、一次通路と二次通路とが互いに離隔したまま内部
で熱交換可能に交叉している構造である。フレームは、
エレメント3の各小口に装着されたプレート8と、互い
にほぼ平行に走るエレメントの4箇所の稜角部のそれぞ
れに被着されたアングル型の支持枠9とから構成されて
いる。フランジ部同士がほぼ直角の入隅を形成して開い
ているアングル型のこれらの支持枠9により、熱交換器
1には4箇所のほぼ平行な稜角部10が構成されてい
る。
【0015】ケーシング2は、上記構成の熱交換器1の
各稜角部10が4面の内面にそれぞれ当接する6面体の
板金製の箱体として構成され、熱交換器1の稜角部10
を支持する支持構造を対向する二面(図示のものは上下
の面)に備えている。支持構造は図4に拡大して示すよ
うに、稜角部10が係合する内向きの逆V字状の一連の
係合溝11として絞り加工等によりケーシング2の上下
の面に幅方向いっぱいに一体に形成されている。係合溝
11の溝形状は熱交換器1の支持枠9で構成される稜角
部10が摺動可能に収まり得るもので、その溝底12は
当該ケーシング2の上面と下面の各内面とほぼ同一面上
に位置している。こうした形態の係合溝11の両側には
係合溝11に沿って外向きの溝13が成形されることに
なる。この各溝13は係合溝11とは逆向きのV字状に
一体に形成され、これらの溝13と係合溝11とにより
断面形状がW型の支持構造が形成されている。これによ
り、ケーシング2の当該面には係合溝11による外向き
に突出するリブ構造14と各溝13により内向きに突出
するリブ構造15ができ、これによりケーシング2の上
下面の曲げ剛性は高くなっている。
【0016】各溝13の係合溝11側の側壁は係合溝1
1の側壁と共有関係にあるが、この側壁に対して各溝1
3の外側の側壁はほぼ直角をなしている。従って、熱交
換器1の稜角部10を係合溝11に係合させた状態で
は、熱交換器1の稜角部10をなす2面をその面に対し
て直角方向から溝13の外側の側壁が支持することにな
り、安定した支持状態が得られる。溝13の両端部と係
合溝11の一端はケーシング2の正面板や背面板により
閉止されている。熱交換器1は、上下の係合溝11に開
放した端部側から各対向する稜角部10を係合させて差
し込むことによりケーシング2内に図1に示すように支
持され組込むことができ、組込み状態から引き抜くこと
によりケーシング2から外すことができる。
【0017】熱交換器1を組込んだケーシング2内に
は、熱交換器1の一次通路の出入口5,4に連絡する通
路16と、二次通路の出入口7,6に連絡する通路17
とが相互に独立した状態に形成され、ケーシング2の両
側の上下に設けられた一方の開口部18から一方の通路
16へ一次気体を流入させ、他方の開口部19から他方
の通路17へ二次気体を流入させることにより、組込ま
れた熱交換器1により連続的に熱交換が行なわれること
になる。実際には一次気体と二次気体を熱交換器1に流
通させる送風手段は、ケーシング2の各通路16,17
の一部に組込まれ、熱交換換気装置として構成される
が、この実施形態1では発明を明確にするために送風手
段のない熱交換装置を示している。
【0018】この熱交換装置では、ケーシング2の上面
及び下面の内面にほぼ一致する位置に各稜角部10の峰
部分が位置する状態に、熱交換器1がケーシング2の支
持構造に支持される。つまり、熱交換器1に外接する大
きさのケーシング2になり、ケーシング2の容積を組込
む熱交換器1に対して概ね最小にすることができる。熱
交換器1と相似形でないケーシング2の場合でも、熱交
換器1を支持する方向(図では上下方向)の寸法は小さ
くなる。この意味で係合溝11の溝底12の位置は、ケ
ーシング2の上面及び下面の内面に一致させるのが最善
ではあるが、図5に示すように厳密に一致させなくとも
至近させてもそれ相応にケーシング2の寸法を小さくす
ることができる。また、図1におけるケーシング2の左
右の側面に支持構造を設けて熱交換器1を支持しても同
様な効果が得られる。さらには、図1における上側だけ
を係合溝11による支持構造とし、下側については既成
の支持部材等により支持する構成としても、片方の係合
溝11によるケーシング2の寸法の縮減効果は得られ
る。即ち、この実施形態1で示した発明によれば、装置
の薄型化が推進でき、支持構造がケーシング2に一体に
形成されているため熱交換器1の支持に関する部品が削
減できコストの低減を達成することができる。また、リ
ブ構造14,15が係合溝11と溝13の形成により形
出されるので、ケーシング2の強度も向上する。
【0019】実施の形態2.図6は本発明の実施形態2
を示す熱交換装置の縦断正面図で、図7は同じく熱交換
装置の要部の拡大断面図である。この実施形態2の熱交
換装置も組込む熱交換器1は実施形態1で説明した図3
に示したものと同じであり、実施形態1と同一の符号を
用いて熱交換器の説明は省略する。
【0020】この熱交換装置は、図6に示すように熱交
換器1を組込むケーシング2の熱交換器1を支持する支
持構造に特徴をもつものである。即ち、実施形態1の係
合溝11がケーシング2の上下の面内にあるのに対し、
この実施形態2では係合溝20がケーシング2の上下の
面の外側に形成されている。係合溝20自体の形状は実
施形態1のそれと同じである。係合溝20の溝の深さは
熱交換器1の支持枠9による稜角部10の高さと同寸法
を最大として設定されている。この構造では係合溝20
によりケーシング2の外側に突出するリブ構造21がで
き、強度メンバーの機能を果たすが、突出量が大きいこ
とによる不都合があれば、係合溝20の溝の深さを適当
に小さく設定しても構わない。
【0021】係合溝20の片側の端部については実施形
態1と同様に閉止されており、上下の係合溝20に開放
した端部側から熱交換器1の各対向する稜角部10を係
合させて差し込むことによりケーシング2内に図6に示
すように熱交換器1を組込むことができ、組込み状態か
ら引き抜くことによりケーシング2から外すことができ
る。
【0022】熱交換器1を組込んだケーシング2内に
は、熱交換器1の一次通路の出入口5,4に連絡する通
路16と、熱交換器1の二次通路の出入口7,6に連絡
する通路17とが相互に独立状態に形成される。ケーシ
ング2の両側の上下に設けられた一方の開口部18から
一方の通路16へ一次気体を流入させ、他方の開口部1
9から他方の通路17へ二次気体を流入させることによ
り、組込まれた熱交換器1により連続的に熱交換が行な
われることになる。実際には一次気体と二次気体を熱交
換器1に流通させる送風手段は、ケーシング2の各通路
16,17の一部に組込まれ、熱交換換気装置として構
成されるが、この実施形態2でも発明を明確にするため
に送風手段のない熱交換装置を示している。
【0023】この熱交換装置では、ケーシング2の上面
及び下面の外面より外部の位置に各稜角部10が位置す
る状態に熱交換器1がケーシング2の係合溝20に係合
支持される。つまり、リブ構造21を除くケーシング2
の基体部分の寸法は、熱交換器1の対向する稜角部10
の峰部分間の寸法より小さくなり、ケーシング2の容積
を組込む熱交換器1に対して概ね最小にすることができ
る。係合溝20の溝の深さを小さくすれば、リブ構造2
1の突出量も小さくなるが、ケーシング2の寸法はその
分厚くなる。但し、溝の深さを小さくし過ぎると、稜角
部10に対する当り面の面積が減少し、支持機能が低下
するので好ましくない。なお、図6におけるケーシング
2の左右の側面に係合溝20を設けて熱交換器1を支持
しても同様な効果が得られる。さらには、図6における
上側だけを係合溝20による支持構造とし、下側につい
ては実施形態1の支持構造や既成の支持部材等により支
持する構成としても、少なくとも片方の係合溝20によ
るケーシング2の寸法の縮減効果は得られる。即ち、こ
の実施形態2で示した発明によれば、装置の薄型化が推
進でき、支持構造がケーシング2に一体に形成されてい
るため熱交換器1の支持に関する部品が削減できコスト
の低減を達成することができる。また、リブ構造21が
係合溝20の形成により形出されるので、ケーシング2
の強度も向上する。
【0024】実施の形態3.図8は本発明の実施形態3
を示した熱交換装置の要部の断面図である。この実施形
態3の熱交換装置は、実施形態2で示した係合溝20の
両側に実施形態1で示したような溝13を一体に絞り加
工等により形成したものである。これ以外の基本的な構
成は実施形態2と同じであるので、同一部分は同一符号
を用いそれらの説明は省略する。
【0025】この実施形態3のケーシング2における係
合溝20の両側には係合溝20に沿って外向きの溝13
が一体に絞り成形されている。この各溝13は係合溝2
0とは逆向きのV字状に形成され、これらの溝13と係
合溝20とにより断面形状がW型の支持構造が形成され
ている。これにより、ケーシング2の当該面には係合溝
20による外向きに突出するリブ構造21と各溝13に
よる内向きに突出するリブ構造15ができ、これにより
ケーシング2の上下面の曲げ剛性は高くなっている。
【0026】各溝13の係合溝20側の側壁は係合溝2
0の側壁と共有関係にあるが、この側壁に対して各溝1
3の外側の側壁はほぼ直角をなしている。従って、熱交
換器1の稜角部10を係合溝20に係合させた状態で
は、熱交換器1の稜角部10をなす2面をその面に対し
て直角方向から溝13の外側の側壁が支持することにな
り、安定した支持状態が得られる。これ以外の構成は実
施形態2と同じであるのでその説明は省略する。
【0027】この実施形態3によれば、係合溝20の溝
の深さを減じることなく係合溝20によるリブ構造21
の突出量を減少させることが、各溝13の形成により可
能になる。即ち、係合溝20の深さを最大にして、支持
面積を大きくしても各溝13の溝の深さの調整により、
係合溝20によるリブ構造21の外表への突出量を小さ
くすることができる。これ以外の機能及び効果は実施形
態2と同じであるのでその説明は省略する。
【0028】実施の形態4.図9は本発明の実施形態4
を示した熱交換装置の要部の縦断正面図である。この実
施形態4の熱交換装置も実施形態2で示したものと熱交
換器1の支持にかかる構成以外の他の構成は同じであ
る。従って、実施形態2と同一部分は同一の符号を用い
それらの説明は省略する。
【0029】この実施形態4の熱交換装置は、図9に示
すように実施形態2で示した係合溝20の部分をスリッ
ト22として開放させた構成である。熱交換器1は図3
に示したように支持枠9で構成された各稜角部10につ
いては、エレメント3の一次通路と二次通路が支持枠9
で閉止されるため熱交換機能を果たさない部分となって
いる。従って、実施形態2でも同じことがいえるが、こ
の部分はケーシング2の外部に位置していても熱交換機
能は変らない。即ち、スリット22に上下又は左右の稜
角部10を嵌め合わせることにより、ケーシング2に熱
交換器1を支持させるものである。スリット22はその
長手方向の口縁に打ち抜きとともに曲げ加工23が施さ
れ、当該部の剛性が保持されている。スリット22の一
方の開放端には図9に示すように山形に曲げ形成された
補強部材24がスリット22を跨ぐように固着されてい
る。
【0030】このスリット22の補強部材24側の端か
ら熱交換器1を対向する稜角部10を各スリット22に
向って差し込んでやれば、熱交換器1をケーシング2内
に支持させることができ、この状態から引き抜けばケー
シング2から熱交換器1を外すことができる。組込み状
態の熱交換器1の稜角部10はスリット22によりケー
シング2の外部に突き出しているが、先に述べたように
熱交換機能にはなんら支障を来さない。スリット22の
幅寸法の調整により稜角部10の出寸法を調整すること
ができ、ケーシング2の強度との兼ね合いでスリット2
2の幅寸法を設定すればよい。スリット22の形成によ
りケーシング2の強度は低下するものの、補強部材24
や縁の曲げ加工23により強度の低下分は補償すること
ができる他、熱交換器1を支持させた状態ではスリット
22が稜角部10の嵌まり込みで充填され、構造的に安
定化するため大きな問題にはならない。即ち、ケーシン
グ2の熱交換器1を支持する方向についての寸法を小さ
くすることができ、熱交換器1を支持するための部品点
数を削減することができる。加工上も絞り型でなく抜き
曲げにより実施できるので経費も少なくて済む。これ以
外の熱交換装置の機能は実施形態2と同じである。
【0031】なお、熱交換装置についても図9における
ケーシング2の左右の側面にスリット22を設けて熱交
換器1を支持しても同様な効果が得られる。さらには、
図9における上側だけをスリット22による支持構造と
し、下側については既成の支持部材等により支持する構
成としても、片方のスリット22によるケーシング2に
よる寸法の縮減効果はそれ相応に得られる。
【0032】実施の形態5.図10は本発明の実施形態
5を示した熱交換装置の要部の縦断正面図である。この
実施形態5の熱交換装置は図3で示した熱交換器1の対
向する二箇所の稜角部10の峰部分に沿って一連のV形
やU形の溝25を形成し、ケーシング2側には熱交換器
1の各溝25が係合するリブ構造26を内面側に絞り加
工等により一体に突出させた構成である。このリブ構造
26に熱交換器1の溝25を係合させることにより熱交
換器1の稜角部10をケーシング2に支持させることが
できる。即ち、実施形態1とは反対に熱交換器1の溝2
5にケーシング2側のリブ構造26が係合することによ
り熱交換器1が支持される。従って、図11に示すよう
に実施形態1のW型の支持構造に更に溝を一列増やした
波形27をケーシング2に形成してもよい。熱交換器1
側の溝25は、先の実施形態4で説明したように、熱交
換機能に支障を来さない深さに設定すればよい。これ以
外の熱交換装置の基本構成及び機能は実施形態1のもの
と同じであるのでその説明は省略する。
【0033】即ち、この実施形態5で示した発明によれ
ば、装置の薄型化が推進でき、熱交換器1を支持する構
造がケーシング2に一体に形成されているため熱交換器
1の支持に関する部品が削減できコストの低減を達成す
ることができる。また、リブ構造26によりケーシング
2の強度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な実施形態1を示した熱交換装
置の縦断正面図である。
【図2】図1の熱交換装置の平面図である。
【図3】実施形態で適用した熱交換器のみを示す斜視図
である。
【図4】図1の熱交換装置の要部の拡大縦断面図であ
る。
【図5】図1の熱交換装置の要部の他の形態を示す拡大
縦断面図である。
【図6】この発明の実施形態2を示した熱交換装置の縦
断正面図である。
【図7】図6の熱交換装置の要部の拡大縦断面図であ
る。
【図8】この発明の実施形態3を示した熱交換装置の要
部の縦断正面図である。
【図9】この発明の実施形態4を示した熱交換装置の要
部の縦断正面図である。
【図10】この発明の実施形態5を示した熱交換装置の
要部の縦断正面図である。
【図11】この発明の実施形態5の他の形態を示した熱
交換装置の要部の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 ケーシング 4 入口 5 出口 6 入口 7 出口 10 稜角部 11 係合溝 12 溝底 13 溝 14 リブ構造 15 リブ構造 16 通路 17 通路 20 係合溝 21 リブ構造 22 スリット 25 溝 26 リブ構造

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面とこれに対向する他の一面に一次気
    体を通す一次通路の入口と出口とがそれぞれ開口し、上
    記一面とで稜角部を形成する他の一面とこの面に対向す
    る他の一面に二次気体を通す二次通路の入口と出口とが
    それぞれ開口し、上記一次通路と上記二次通路とが互い
    に離隔したまま熱交換可能に交叉している小口が方形で
    6面体に構成された熱交換器を、その稜角部が箱形のケ
    ーシングの各内面に対向するように組込んで、ケーシン
    グ内に上記熱交換器の上記一次通路に連絡する通路と、
    上記二次通路に連絡する通路とを独立状態に形成した熱
    交換装置であって、上記熱交換器をその4箇所の稜角部
    の少なくとも一稜角部について、上記ケーシングの内面
    に一体に形成した当該稜角部が係合する内向きの係合溝
    に係合させて支持し、この係合溝の形成により上記ケー
    シングにはリブ構造ができていることを特徴とする熱交
    換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱交換装置であって、
    その係合溝の溝底が、ケーシングの当該面の内面と同一
    面上又は至近位置にあることを特徴とする熱交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の熱交換装置であって、
    その係合溝の溝底が、ケーシングの当該面の外表面より
    外方に突出していることを特徴とする熱交換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の熱交換装置であって、
    その係合溝の両側に係合溝に沿って外向きの溝をそれぞ
    れ一体に形成し、これらの溝により係合溝の両側にケー
    シングの内面側に突出するリブ構造を設けたことを特徴
    とする熱交換装置。
  5. 【請求項5】 一面とこれに対向する他の一面に一次気
    体を通す一次通路の入口と出口とがそれぞれ開口し、上
    記一面とで稜角部を形成する他の一面とこの面に対向す
    る他の一面に二次気体を通す二次通路の入口と出口とが
    それぞれ開口し、上記一次通路と上記二次通路とが互い
    に離隔したまま熱交換可能に交叉している小口が方形で
    6面体に構成された熱交換器を、その稜角部が箱形のケ
    ーシングの各内面に対向するように組込んで、ケーシン
    グ内に上記熱交換器の上記一次通路に連絡する通路と、
    上記二次通路に連絡する通路とを独立状態に形成した熱
    交換装置であって、上記熱交換器をその少なくとも一稜
    角部について、上記ケーシングの一面に形成した当該稜
    角部が係合するスリットに係合させて支持したことを特
    徴とする熱交換装置。
  6. 【請求項6】 一面とこれに対向する他の一面に一次気
    体を通す一次通路の入口と出口とがそれぞれ開口し、上
    記一面とで稜角部を形成する他の一面とこの面に対向す
    る他の一面に二次気体を通す二次通路の入口と出口とが
    それぞれ開口し、上記一次通路と上記二次通路とが互い
    に離隔したまま熱交換可能に交叉している小口が方形で
    6面体に構成された熱交換器を、その稜角部が箱形のケ
    ーシングの各内面に対向するように組込んで、ケーシン
    グ内に上記熱交換器の上記一次通路に連絡する通路と、
    上記二次通路に連絡する通路とを独立状態に形成した熱
    交換装置であって、上記熱交換器にはその少なくとも一
    稜角部の峰部分に沿って一連の溝を形成し、上記ケーシ
    ングの少なくとも一面には、上記溝が係合できるリブ構
    造を内面側に一体に突出させ、このリブ構造に上記溝を
    係合させることにより上記熱交換器の少なくとも一稜角
    部を上記ケーシングに支持させたことを特徴とする熱交
    換装置。
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