JPH07293960A - 熱交換エレメントおよびそれを含む熱交換換気装置 - Google Patents

熱交換エレメントおよびそれを含む熱交換換気装置

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JPH07293960A
JPH07293960A JP8874094A JP8874094A JPH07293960A JP H07293960 A JPH07293960 A JP H07293960A JP 8874094 A JP8874094 A JP 8874094A JP 8874094 A JP8874094 A JP 8874094A JP H07293960 A JPH07293960 A JP H07293960A
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JP
Japan
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heat exchange
exchange element
casing
rail
air filter
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Application number
JP8874094A
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English (en)
Inventor
Hirohiko Ikeda
裕彦 池田
Koukichi Mizobata
交吉 溝端
Shigeyuki Ujihira
重行 氏平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】この熱交換エレメント20は、エレメント収容
室14のへの挿抜を案内するためのレール状部50aを
有する。レール状部50aは、熱交換エレメント本体に
取付けられる連接部材に形成した。レール状部50aと
係合するビード10aを熱交換換気装置Aのケーシング
10側に形成した。連接部材に、エアフィルタ30を保
持する保持部50bを形成した。 【効果】熱交換換気装置の組立てが容易になる。エアフ
ィルタのみの取外しが可能となり、メンテナンス性が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱交換エレメントお
よびこれを含む熱交換換気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置等には、熱交換換気装置が
備えられている場合がある。この場合、熱交換換気装置
は、空気調和を行なっている室内から排気される空気
と、外部から室内へ導入される外気との間で熱交換を行
なわせ、空気調和の効率を高めようとするものである。
【0003】従来の熱交換換気装置としては、たとえ
ば、特開昭61−265434号公報に開示されたもの
がある。この熱交換換気装置を図9に示す。同図は、二
つの気流間で熱交換を行なわしめている熱交換換気装置
の断面を模式的に示した図である。図9を参照して、参
照符号1は、この熱交換換気装置の熱交換エレメントを
示している。この熱交換エレメント1は、熱交換エレメ
ント本体1aと、この熱交換エレメント本体1aを支持
する枠体1bとを備えている。矢印E1は、図示しない
ファンによって、空気調和を行なっている室内から空気
が吸気されると共に外部へ排気されている気流を示して
いる。また、矢印E2は、図示しない他のファンによっ
て、外部から空気調和を行なっている室内へ空気が導入
されている気流を示している。これら二つの気流は、上
記熱交換エレメント本体1a内で交差され、互いに熱交
換されるようになっている。
【0004】この熱交換エレメント1は、ケーシング2
に収容されている。このケーシング2の内面2aには、
金属により構成されたホルダ3が取付けられている。そ
して、上記枠体1bが、このホルダ3にスライド可能に
保持されており、これにより、熱交換エレメント1が、
ケーシング2に対して挿抜可能となっている。また、参
照符号4は、上記二つの気流が熱交換エレメント本体1
aへ流入する流入側に配置されたエアフィルタであり、
両気流中に含まれる塵埃等を除去するものである。この
エアフィルタ4は、上記ホルダ3に一体に形成された、
エアフィルタ4を取付けるための取付部3aに取付けら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の熱交
換換気装置では、以下に示す問題がある。第1の問題
は、上記ホルダ3の取付作業の作業性が悪いという問題
である。すなわち、一般に、部材の外面に他の部材を取
付ける作業に比べて、部材の内面に他の部材を取付ける
作業は困難である。上記ホルダ3は、ケーシング2の内
面2aに取付けられるので、その取付けの作業がしづら
く、しかも、熱交換エレメント1の枠体1aを保持する
ために、4か所に正確に取付けなければならない。この
ため、ホルダ3の取付作業の作業性が悪いという問題が
ある。
【0006】第2の問題は、下記である。すなわち、上
記エアフィルタ4は、ホルダ3の取付部3aに取付けら
れているので、ケーシング2から熱交換エレメントを抜
き出しても、エアフィルタ4は、ケーシング2内に残っ
てしまう。従って、熱交換エレメントおよびエアフィル
タ4の清掃等のメンテナンス時に、両者を別々に取り出
す動作をしなくてはならないという煩わしさがあるとい
う問題である。
【0007】この問題を解決するために、実公平4−2
9320号公報に開示されたような熱交換エレメントが
提供されている。図10を参照して、この熱交換エレメ
ントは、熱交換エレメント本体5の両端面に、サイドプ
レート5aが取付けられている。このサイドプレート5
aには、折り曲げ突起6が形成されており、さらに、こ
の折り曲げ突起6には、溝6aが形成されている。そし
て、この溝6aに弾性金具7を嵌め込むことにより、エ
アフィルタ4が弾性金具7の弾性力で、折り曲げ突起6
間で挟持されるようになっている。
【0008】この構成であれば、ケーシング2から熱交
換エレメントを抜き出すと、エアフィルタ4も同時に抜
き出すことができる。ところが、熱交換エレメントと、
エアフィルタ4とのメンテンンス時期は必ずしも同じで
なく、場合によってはエアフィルタ4のみ抜き出したい
ときがある。このような場合においては、上記折り曲げ
突起6が、エアフィルタ4の挿抜方向に対向する位置に
設けられているので、エアフィルタ4のみを取り出そう
としてもそれができない。従って、エアフィルタ4のみ
のメンテナンスをしたい場合でも、熱交換エレメント全
体を取り出した後、エアフィルタ4のみを外さなくては
ならなず、メンテナンス性が悪いという新たな問題があ
る。
【0009】第3の問題は、下記である。すなわち、重
量およびコストとの関係からケーシング2を構成する材
料の板厚は薄くするのが望ましいが、熱交換換気装置が
大型になればなるほど、ケーシング2の強度が不足しが
ちとなり、ケーシング2が変形してしまうおそれがあ
る。これにより、ケーシング2への熱交換エレメントの
挿抜がスムーズに行なうことができない場合があるとい
う問題がある。
【0010】そこで、この発明の第1の目的は、所定の
収容空間内へ挿抜するための構造を簡略化することがで
きる熱交換エレメントを提供することである。また、こ
の発明の第2の目的は、メンテナンス時に、熱交換エレ
メントおよびエアフィルタを同時に取り出してメンテナ
ンスを行なうことができると共に、所要時には、エアフ
ィルタのみを取り出してメンテナンスを行なうことがで
きる熱交換エレメントを提供することである。
【0011】さらに、この発明の第3の目的は、ケーシ
ングの剛性を確保し、熱交換エレメントのスムーズな挿
抜が可能な熱交換換気装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に係る熱交換エレメントは、所定の収
容空間内へ所定の挿抜方向に沿って挿抜可能であって、
交差する二気流間で熱交換をさせるための熱交換エレメ
ントにおいて、略直方体形状の熱交換エレメント本体
と、上記熱交換エレメント本体の上記挿抜方向に沿わさ
れる辺部に沿う部分を含み、熱交換エレメント本体を支
持する枠体とを備えており、上記枠体の上記部分は、上
記収容空間内の所定部と係合することにより、上記挿抜
を案内するレール状部を有していることを特徴とするも
のである。
【0013】また、上記第1の目的を達成するため、請
求項2に係る熱交換エレメントは、請求項1記載の熱交
換エレメントにおいて、上記枠体の上記部分とレール状
部とは、樹脂により一体に形成されていることを特徴と
するものである。さらに、上記第1の目的を達成するた
め、請求項3に係る熱交換エレメントは、請求項1また
は2記載の熱交換エレメントにおいて、上記熱交換エレ
メント本体の各気流の流入側面のそれぞれには、各気流
中に含まれる塵埃を除去するエアフィルタが設けられ、
上記枠体は、上記エアフィルタを上記流入側面に保持す
る保持部を有することを特徴とするものである。
【0014】また、上記第2の目的を達成するため、請
求項4に係る熱交換エレメントは、請求項1または2記
載の熱交換エレメントにおいて、上記熱交換エレメント
本体の各気流の流入側面のそれぞれには、各気流中に含
まれる塵埃を除去するエアフィルタが設けられ、上記レ
ール状部は、上記エアフィルタを、上記枠体から上記挿
抜方向に挿抜可能な状態で上記流入側面に保持する保持
部を兼ねていることを特徴とするものである。
【0015】さらに、上記第3の目的を達成するため、
請求項5に係る熱交換換気装置は、請求項1ないし3の
いずれかの熱交換エレメントと、この熱交換エレメント
が挿抜される上記収容空間を区画するケーシングとが備
えられた熱交換換気装置において、上記ケーシングに
は、上記レール状部と係合して熱交換エレメントの挿抜
を案内する案内部材が設けられていることを特徴とする
ものである。
【0016】また、上記第3の目的を達成するため、請
求項6に係る熱交換換気装置は、請求項5記載の熱交換
換気装置において、上記案内部材は、上記ケーシングに
形成されたビードからなることを特徴とするものであ
る。
【0017】
【作用】請求項1に係る熱交換エレメントによれば、熱
交換エレメント本体によって、交差する二つの気流間で
熱交換が行なわれる。この熱交換エレメント本体は、枠
体により支持されている。この枠体のレール状部は、熱
交換エレメントが収容される収容空間内の所定部と係合
し、当該収容空間への熱交換エレメントの挿抜を案内す
る。このように、熱交換エレメントの挿抜を案内するレ
ール状部が、熱交換エレメント側に設けられているの
で、収容空間側では、レール状のものを必ずしも設けな
くても良いことになり、また、設けたとしても簡単な構
造材で良いことになる。その結果、上記レール状のもの
を上記収容空間の内側に取付けるという困難な作業を不
要にしたり軽減したりすることができる。
【0018】特に、請求項2に係る熱交換エレメントに
よれば、上記レール状部は、上記枠体の、熱交換エレメ
ント本体の挿抜方向に沿う部分に一体に形成されている
ので、これらを別体に構成する場合と比べて部品点数を
削減することができる。しかも、レール状部が樹脂によ
り形成されるので滑りが良く、上記収容空間への熱交換
エレメントの挿抜をよりスムーズに行なうことができ
る。
【0019】また、請求項3に係る熱交換エレメントに
よれば、エアフィルタにより、熱交換される二つの気流
中に含まれる塵埃を除去することができる。また、上記
枠体は、保持部によりエアフィルタを保持しているの
で、熱交換エレメントを上記収容空間から抜き取れば、
エアフィルタも同時に抜き取ることができる。さらに、
請求項4に係る熱交換エレメントによれば、エアフィル
タにより、熱交換される二つの気流中に含まれる塵埃を
除去することができる。また、上記レール状部は、上記
エアフィルタを保持するための保持部を兼ねているの
で、熱交換エレメントを上記収容空間から抜き取れば、
エアフィルタも同時に抜き取ることができる。しかも、
上記エアフィルタは、枠体に、熱交換エレメントの挿抜
方向に挿抜可能な状態で取付けられているから、熱交換
エレメントを上記収容空間から抜き取ることなく、エア
フィルタのみを抜き取ることができる。
【0020】また、請求項5に係る熱交換換気装置によ
れば、ケーシングに設けられた案内部材が上記レール状
部と係合して挿抜が案内される。これにより、熱交換エ
レメントの挿抜を一層スムーズに行なうことができる。
また、熱交換エレメント側にレール状部を設けているの
で、上記案内部材としては、面倒な取付けを要すること
のないものを採用することができる。しかも、この案内
部材を取付けることにより、ケーシングの剛性を向上さ
せることができる。
【0021】特に、請求項6に係る熱交換換気装置によ
れば、上記案内部材は、上記ケーシングに形成されたビ
ードからなるので、ケーシング側に特別な部材を取付け
る必要がない。
【0022】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら実施例につい
て詳細に説明する。図2はこの発明の一実施例に係る熱
交換換気装置を模式的に示した平面図であり、図1は、
図2におけるI−I断面図である。図2および図1を参
照して、この熱交換換気装置Aは、空気調和装置に組み
込まれるものであって、空気調和を行なっている室内か
ら排気される空気(気流R1)と、外部から室内へ導入
される外気(気流R2)との間で熱交換を行なわせ、空
気調和の効率を高めようとするものである。この熱交換
換気装置Aには、ケーシング10と、このケーシング1
0内に収容された熱交換エレメント20と、ケーシング
10内に配置されたファン31,32とが備えられてい
る。各ファン31,32は、その回転軸線がそれぞれ、
第1排気口16および第2排気口19からの吹出し方向
と直交するように配置されている。
【0023】ケーシング10は、薄肉の板材により箱状
に板金形成されている。ケーシング10の内部には、仕
切板11,12,13および113が設けられている。
この仕切板11,12とケーシング10の壁面部とによ
りエレメント収容室14が区画されている。このエレメ
ント収容室14は、上記熱交換エレメント20を収容す
る収容空間を構成しており、このエレメント収容室14
内に熱交換エレメント20が収められている。
【0024】また、仕切板11,13とケーシング10
の壁面部とにより第1のファン収容室16aが区画され
ており、仕切板12,113とケーシング10の壁面部
とにより第2のファン収容室16bが区画されている。
第1のファン収容室16aには、上記ファン31が収容
されており、第2のファン収容室16bには、上記ファ
ン32が収容されている。
【0025】仕切板11,12には、図1に示すように
それぞれ、開口部11a,11bおよび開口部12a,
12bが形成されている。そして、ファン31が作動す
ることによって、上記気流R1が形成され、また、ファ
ン32が作動することによって、上記気流R2が形成さ
れるようになっている。すなわち、ファン31が作動す
れば、ケーシング10に設けられた第1吸気口15から
空気調和を行なっている室内の空気が吸気される。この
吸気された空気は、上記第2のファン収容室16bの下
方から上記開口部12bを通り、流入側面22から熱交
換エレメント20内に流入し、流出側面21から流出す
る。この流出空気は、上記開口部11aを通って第1の
ファン収容室16aに入り、第1排気口16から外部に
排気される。
【0026】また、ファン32が作動すれば、ケーシン
グ10に設けられた第2吸気口17から外気が吸気され
る。この吸気された外気は、上記第1のファン収容室1
6aの下方から上記開口部11bを通り、流入側面23
から熱交換エレメント20内に流入し、流出側面24か
ら流出する。この流出空気は、上記開口部12aを通っ
て第2のファン収容室16bに入り、第2排気口19か
ら空気調和を行なっている室内に導入される。
【0027】なお、参照符号Dは、ダンパを示してお
り、このダンパDを切り換えることにより、上記室内か
ら排気される空気(気流R1)は、熱交換エレメント2
0を通らずに排気されるようになっている。図3は、熱
交換エレメント20の一部破断斜視図である。図3を参
照して、この熱交換エレメント20は、熱交換エレメン
ト本体25と、この熱交換エレメント本体25を支持す
る枠体CAとを有しており、この枠体CAには、エアフ
ィルタ30が装着されている。
【0028】熱交換エレメント本体25は、たとえば紙
により略直方体形状に構成され、ライナ25aと波形形
状に形成されたコルゲート25bとが多数積層されたも
のである。このライナ25aとコルゲート25bとは、
積層ごとに90度向きを変えられている。これにより、
上記流入側面22から熱交換エレメント20内に流入し
て流出側面21から流出する空気(気流R1)と、上記
流入側面23から熱交換エレメント20内に流入して流
出側面24から流出する空気(気流R2)とが、上記ラ
イナ25aを挟んで互いに直交する方向に流されて熱交
換されるようになっている。
【0029】エアフィルタ30は、上記流入側面22お
よび流入側面23に設けられており、熱交換される空気
の空気中に含まれる塵埃等を熱交換する前に除去するた
めのものである。枠体CAは、熱交換エレメント本体2
5の両端部にそれぞれ隙間なくぴったりと被せられる、
略直方体形状の一対の端面部材40と、これら端面部材
40同士を連接する、4本の樹脂製の連接部材50とを
有している。
【0030】熱交換エレメント20は、上記連接部材5
0の長手方向に沿って上記ケーシング10に対して挿抜
可能となっている。そして、本実施例の特徴とするとこ
ろは、 図1に示すように、ケーシング10の、上記エレメン
ト収容室14を区画している部分および上記仕切板1
1,12の所定部には、収容された熱交換エレメント2
0の長手方向に沿って案内部材としてのビード10aが
形成されており、上記連接部材50には、前記ビード1
0aと係合することにより熱交換エレメント20の挿抜
を案内するレール状部50aが設けられている点、 図3に示すように、上記レール状部50aは、連接部
材50に一体に形成されている点、 上記レール状部50aは、上記エアフィルタ30を保
持するための保持部50bを兼ねている点にある。
【0031】図3を参照して、連接部材50について詳
述する。連接部材50は、熱交換エレメント本体25の
上記挿抜方向に沿わされる辺部に沿う部分に配置された
断面L字状の基部51と、この基部51から熱交換エレ
メント本体25の外方へ突出した状態で、基部51に延
設された一対の断面L字状の突出部52を有している。
【0032】そして、上記一対の突出部52間に形成さ
れるL形の溝部分により、上記レール状部50aが構成
されている。また、隣合う2つの連接部材50の、互い
に対向する突出部52により、上記保持部50bが構成
されている。この保持部50bは、エアフィルタ30
を、熱交換エレメント20の挿抜方向に挿抜可能な状態
で保持することができるようになっている。
【0033】この実施例によれば、連接部材50のレー
ル状部50aは、上記ビード10aと係合し、エレメン
ト収容室14への熱交換エレメント20の挿抜を案内す
る。このように、熱交換エレメント20の挿抜を案内す
るレール状部50aが、挿抜される熱交換エレメント2
0側に設けられているので、エレメント収容室14側に
は、ケーシング10に型成形された上記ビード10aか
らなる簡単な構造材を設ければ良いことになる。その結
果、上記レール状のものを上記エレメンと収容室14の
内側に取付けるという困難な作業を不要にすることがで
きる。しかも、上記ビード10aは、ケーシング10の
成形時に型材を用いて簡単に成形することができ、製造
上好ましい。
【0034】特に、上記レール状部50aは、上記連接
部材50に一体に形成されているので、これらを別体に
構成する場合と比べて部品点数を削減して熱交換エレメ
ント20のコストを下げることができる。しかも、レー
ル状部50aが樹脂により形成されるので滑りが良く、
熱交換エレメント20の挿抜をよりスムーズに行なうこ
とができる。
【0035】また、上記レール状部50aは、エアフィ
ルタ30を保持するための保持部50bを兼ねているの
で、熱交換エレメント20をエレメント収容室14から
抜き取れば、エアフィルタ30も同時に抜き取ることが
できる。しかも、上記エアフィルタ30は、連接部材5
0に、熱交換エレメント20の挿抜方向に挿抜可能な状
態で取付けられているから、熱交換エレメント20をエ
レメント収容室14から抜き取ることなく、エアフィル
タ30のみを抜き取ることができる。従って、熱交換エ
レメント20とエアフィルタ30とのメンテナンス時期
が同じでなくとも、エアフィルタ30のみを抜き出して
メンテナンスを行なうことができる。これにより、エア
フィルタ30のみのメンテナンスをしたい場合でも、熱
交換エレメント20全体を取り出した後、エアフィルタ
30をさらに外さなくてはならなかった従来のものに比
べて、メンテナンス性を向上させることができる。
【0036】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、以下の図4から図8に示す変形例が考え
られる。図4を参照して、この変形例の、上記一実施例
と異なるところは、上記ビード10aが所定の間隔dを
有して一対形成されており、この間隔d内に、連接部材
50のレール状部50aがスライド自在な状態でぴった
りと係合している点にある。この変形例では、上記レー
ル状部50aが断面略5角形形状に形成されており、ビ
ード10aとレール状部50aとは、三面S1,S2お
よびS3で接触しているので、上記一実施例に比べて一
層スムーズで安定した熱交換エレメント20のスライド
を可能とすることができる。
【0037】また、図5に示すように、上記ビード10
aを無くすこともできる。この場合でも、熱交換エレメ
ント20は、4つのレール状部50aによってエレメン
ト収容室14内の4面で支持されているから、熱交換エ
レメント20のスムーズな挿抜を可能とすることができ
る。さらに、図6に示すような構造材60を取付けるこ
ともできる。この構造材60は、断面がいわゆる擂鉢状
のものであり、その底面部61を容易に、たとえばスポ
ット溶接をすることができる簡単な構造である。一方、
レール状部50aは、この構造材60の内面の形状にあ
わせて形成されており、このレール状部50aと上記構
造材60とが係合している。これにより、熱交換エレメ
ント20のスムーズな挿抜が可能となると共に、ケーシ
ング10の剛性を向上させることができる。従って、重
量およびコストとの関係からケーシング10を構成する
材料の板厚を薄くしてもケーシング10の十分な剛性を
確保することができ、熱交換換気装置が大型になっても
ケーシング10の歪みを抑えて熱交換エレメントの挿抜
をスムーズに行なうことができる。
【0038】また、上記構造材60は、図7または図8
に示すような構造材を使用することができる。図7を参
照して、この構造材70は、いわゆるアングル材からな
っている。そして、この構造材70の一辺71側が、た
とえばスポット溶接によって簡単にケーシング10側に
取付けることができるようになっている。また、この構
造材70の先端72が、連接部材50のレール状部50
aに係合している。この場合においては、前記レール状
部50aは、上記一実施例で示したL形の溝部によって
構成されている。この変形例においても、図6に示した
変形例と同様の効果を奏する。
【0039】また、図8を参照して、この構造材80
は、いわゆるチャンネル材からなっている。そして、こ
の構造材70の底辺81側が、たとえばスポット溶接に
よって簡単にケーシング10側に取付けることができる
ようになっている。また、この構造材80の一対の先端
部82が、連接部材50のレール状部50aに係合して
いる。この場合においては、上記レール状部50aは、
上記一実施例で示したL形の溝部によって構成されてお
り、上記構造材80の先端部82と係合可能な位置に一
対設けられている。この変形例においても、図6に示し
た変形例と同様の効果を奏する。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、熱交換エレメ
ントが収容される収容空間内の所定部と係合し、当該収
容空間への熱交換エレメントの挿抜を案内する枠体のレ
ール状部が、熱交換エレメント側に設けられているの
で、収容空間側では、レール状のものを必ずしも設けな
くても良いことになり、また、設けたとしても簡単な構
造材で良いことになる。その結果、上記レール状のもの
を上記収容空間の内側に取付けるという困難な作業を不
要にしたり軽減したりすることができ、熱交換換気装置
の製造が容易になる。
【0041】請求項2の発明によれば、上記レール状部
が上記枠体側に一体に形成されているので、これらを別
体に構成する場合と比べて部品点数を削減し、コストを
さげることができる。しかも、レール状部が樹脂により
形成されるので滑りが良く、上記収容空間への熱交換エ
レメントの挿抜をよりスムーズに行なうことができると
いう利点がある。
【0042】請求項3の発明によれば、メンテナンスの
際に、エアフィルタと熱交換エレメント本体とを同時に
抜き取ることができるので、一の動作で二つの部品を取
り外すことができ、メンテナンスが容易になる。請求項
4の発明によれば、エアフィルタと熱交換エレメント本
体とのメンテナンス時期が同じであれば、両者を同時に
抜き取ることができ、また、エアフィルタのみをメンテ
ナンスしたいときにはエアフィルタのみを抜き取ること
ができる。これにより、従来、エアフィルタのみをメン
テナンスしたいときでもエアフィルタのみを抜き取るこ
とができなかった不具合を解消して、メンテナンス性を
向上させることができる。
【0043】請求項5の発明によれば、面倒な取付けを
要することのない案内部材をケーシングに設けることに
より、熱交換エレメントのスムーズな挿抜を可能にする
と共に、ケーシングの剛性を向上させることができる。
これにより、重量およびコストとの関係からケーシング
を構成する材料の板厚を薄くしてもケーシングの十分な
剛性を確保することができ、熱交換換気装置が大型にな
ってもケーシングの歪みを抑えて熱交換エレメントの挿
抜をスムーズに行なうことができる。
【0044】請求項6の発明によれば、上記案内部材
は、上記ケーシングに形成されたビードからなるので、
ケーシング側に特別な部材を取付けることなく、型材に
よる成形で簡単に案内部材を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱交換換気装置の断面
図である。
【図2】熱交換換気装置を模式的に示した平面図であ
る。
【図3】熱交換エレメントの一部破断奢侈図である。
【図4】本発明の一実施例の変更例に係るレール状部と
案内部材との係合状態を示した要部拡大正面図である。
【図5】本発明の一実施例の変更例に係るレール状部と
案内部材との係合状態を示した要部拡大正面図である。
【図6】本発明の一実施例の変更例に係るレール状部と
案内部材との係合状態を示した要部拡大正面図である。
【図7】本発明の一実施例の変更例に係るレール状部と
案内部材との係合状態を示した要部拡大正面図である。
【図8】本発明の一実施例の変更例に係るレール状部と
案内部材との係合状態を示した要部拡大正面図である。
【図9】従来の熱交換換気装置の概略断面図である。
【図10】従来の熱交換エレメントの斜視図である。
【符号の説明】
A 熱交換換気装置 R1 気流 R2 気流 CA 枠体 10 ケーシング 10a ビード(案内部材) 14 エレメント収容室(収容空間) 20 熱交換エレメント 30 エアフィルタ 50a レール状部 50b 保持部 60 構造材(案内部材) 70 構造材(案内部材) 80 構造材(案内部材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の収容空間(14)内へ所定の挿抜方
    向に沿って挿抜可能であって、交差する二気流(R1,
    R2)間で熱交換をさせるための熱交換エレメント(2
    0)において、 略直方体形状の熱交換エレメント本体(25)と、 上記熱交換エレメント本体(25)の上記挿抜方向に沿
    わされる辺部に沿う部分を含み、熱交換エレメント本体
    (25)を支持する枠体(CA)とを備えており、 上記枠体(CA)の上記部分は、上記収容空間(14)
    内の所定部と係合することにより、上記挿抜を案内する
    レール状部(50a)を有していることを特徴とする熱
    交換エレメント(20)。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱交換エレメント(20)
    において、 上記枠体(CA)の上記部分とレール状部(50a)と
    は、樹脂により一体に形成されていることを特徴とする
    熱交換エレメント(20)。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の熱交換エレメント
    (20)において、 上記熱交換エレメント本体(25)の各気流(R1,R
    2)の流入側面(21,23)のそれぞれには、各気流
    中に含まれる塵埃を除去するエアフィルタ(30)が設
    けられ、 上記枠体(25)は、上記エアフィルタ(30)を上記
    流入側面(21,23)に保持する保持部(50b)を
    有することを特徴とする熱交換エレメント(20)。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の熱交換エレメント
    (20)において、 上記熱交換エレメント本体(25)の各気流(R1,R
    2)の流入側面(21,23)のそれぞれには、各気流
    中に含まれる塵埃を除去するエアフィルタ(30)が設
    けられ、 上記レール状部(50a)は、上記エアフィルタ(3
    0)を、上記枠体(CA)から上記挿抜方向に挿抜可能
    な状態で上記流入側面(21,23)に保持する保持部
    (50b)を兼ねていることを特徴とする熱交換エレメ
    ント(20)。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4のいずれかに記載の熱交
    換エレメント(20)と、この熱交換エレメント(2
    0)が挿抜される上記収容空間(14)を区画するケー
    シング(10)とが備えられた熱交換換気装置(A)に
    おいて、 上記ケーシング(10)には、上記レール状部(50
    a)と係合して熱交換エレメント(20)の挿抜を案内
    する案内部材(10a,60,70,80)が設けられ
    ていることを特徴とする熱交換換気装置(A)。
  6. 【請求項6】請求項5記載の熱交換換気装置(A)にお
    いて、 上記案内部材は、上記ケーシング(10)に形成された
    ビード(10a)からなることを特徴とする熱交換換気
    装置(A)。
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