JP3059683B2 - セントラル換気装置 - Google Patents

セントラル換気装置

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JP3059683B2
JP3059683B2 JP8322381A JP32238196A JP3059683B2 JP 3059683 B2 JP3059683 B2 JP 3059683B2 JP 8322381 A JP8322381 A JP 8322381A JP 32238196 A JP32238196 A JP 32238196A JP 3059683 B2 JP3059683 B2 JP 3059683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は建物内部の複数の
室内の換気をするセントラル換気装置に関するものであ
る。
【0002】
【先行技術】図11乃至図14は、従来のセントラル換
気装置であって、図11は分岐チャンバーを有する換気
ユニット本体の概略模式図、図12は一階の分岐チャン
バー、換気ユニット本体及び配管の平面配置図、図13
は二階の分岐チャンバー、換気ユニット本体及び配管の
平面配置図、図14は分岐チャンバー、換気ユニット本
体及び配管の建物内部の配置斜視図を示すものである。
【0003】従来のセントラル換気装置110は、建物内
部の複数の室内を換気可能なものであって、室内と室外
との間を連通する筒状の配管と、この配管の内部におけ
る強制的な空気の流れを形成する換気ユニット本体120
とを備えている。具体的には、配管は、建物の外部の空
気を室内に取り入れるために建物の外部から換気ユニッ
ト本体120に連通する外部吸入配管130と、この外部吸入
配管130から吸入された空気を換気ユニット本体120を介
して建物の複数の室内に供給する室内供給配管140と、
室内の空気を換気ユニット本体120に吸入する室内吸入
配管150と、この室内吸入配管150から吸入された空気を
外部に排気するために換気ユニット本体120から外部ま
で連通する外部排気配管160とを備えている。
【0004】更に具体的には、換気ユニット本体120か
ら一本の連結管172が延び、この連結管172の先端には、
四本の室内供給配管140に分岐するための分岐チャンバ
ー170が形成されている。この分岐チャンバー170は、全
体形状が扇状であって、特に図示しないが配管の内部を
通る流体の速度が落ちないように流体抵抗が少ない内部
形状に形成されている。そして、この四本の室内供給配
管140から四つの室内に外部の新鮮な空気を供給してい
た。
【0005】なお、二階に設置するセントラル換気装置
において、前記換気ユニット本体120及び分岐チャンバ
ー170は、天井裏面側の表面に固定するのではなく、天
井と建物の屋根との間の空間内で屋根下部の梁等から下
方に向かって延びる本体吊具121や、チャンバー吊具171
により、吊り下げられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のセントラル換気装置110は、換気ユニット本体120と、
分岐チャンバー170とが別個に形成されていたため、取
付作業において、それぞれの部材を別個に建物に固定し
なければならない上に、換気ユニット本体120と分岐チ
ャンバー170とを連結するための連結管172も取り付けな
ければならず、部品数も多くて、取付作業が大変、手間
であるという第1の問題点があった。
【0007】また、換気ユニット本体120及び分岐チャ
ンバー170は、本体吊具121や、チャンバー吊具171を使
用して、屋根の下部から吊り下げてあるが、取付作業に
おいて、かかる重たい換気ユニット本体120を一旦、吊
り下げ位置まで持ち上げなければならず、取付作業が大
変であるという第2の問題点があった。また、換気ユニ
ット本体120及び分岐チャンバー170は、屋根の下部と、
天井との間の空間に位置して吊り下げられているため、
換気ユニット本体120の故障時の修理作業や、フィルタ
ー等の交換作業や、点検作業において、屋根裏に作業員
が頭を突っ込まなければならず、かかる修理作業や、交
換作業や、点検作業が大変であるという第3の問題点が
あった。
【0008】また、換気ユニット本体120の表面を覆う
ハウジングは、薄板金物から形成されていたため、接合
部において、隙間が形成されると、その隙間から風漏れ
等が発生した。また、金物のため、全体重量が大きくな
って固定部分を強固なものとしなければならず、取り扱
いも大変であるという第4の問題点があった。そこで、
請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する第
1の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、部品数を少なくすることができて、取付作
業も容易にすることができるセントラル換気装置を提供
しようとするものである。
【0009】これに加え、請求項2記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第3の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、修理作業や、部
品の交換作業や、点検作業を容易にすることができるセ
ントラル換気装置を提供しようとするものである。
【0010】これに加え、請求項記載の発明は、上記
した従来の技術の有する第4の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、風漏れが発生せ
ず、軽量化を図ることができて、取り扱いが容易なセン
トラル換気装置を提供しようとするものである。これに
加えて、請求項記載の発明は、室内の空気を新鮮な空
気に換気しても、室内の冷房効率や暖房効率等の熱効率
の低下を抑えることができるセントラル換気装置を提供
しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。請求項1記載の発明は、
建物内部の複数の室内を換気可能なセントラル換気装置
(10)であって、室内と室外との間を連通する筒状の配管
と、この配管の内部における強制的な空気の流れを形成
する換気ユニット本体(20)とを備え、配管は、建物の外
部の空気を室内に取り入れるために建物の外部から換気
ユニット本体(20)に連通する外部吸入配管(30)と、この
外部吸入配管(30)から吸入された空気を換気ユニット本
体(20)を介して建物内部の複数の室内に供給する室内供
給配管(40)とを備え、前記換気ユニット本体(20)は、
物の外部の空気を室内に取り入れる第1ファン(22)と、
建物の内部の空気を外部に排出する第2ファンと、外部
吸入配管(30)から吸入された空気を分岐して各室内用の
室内供給配管(40)に送給する分岐部(70)と、当該換気ユ
ニット本体(20)自身の下面に直接設けられた吸入口(50)
とを備え、前記第2ファンは、前記吸入口(50)から直接
空気を吸い込むように配置され、前記分岐部(70)は、前
記第1ファン(22)の下流側に直接接続され、かつ、平
面視で、前記室内供給管(40)の下流側端部に設けられる
吹き出し口(41)は、前記建物の外周縁近傍に配置され、
前記吸入口(50)は、前記建物の内側部分に配置されてい
ことを特徴とする。
【0012】なお、ここで、「室内と室外との間を連通
する筒状の配管」とは、一方の端部が室外の外壁に開口
し、他方の端部が室内の内壁に開口するような筒状のも
のである。この配管は、室外の新鮮な空気を室内に供給
するための供給専用のもの、若しくは室内の空気を室外
に排出するための排出専用のもの、これらのうちいずれ
か一本を形成するものでも良い。さらに、供給専用と排
出専用との二本を並列に形成するものも含むものであ
る。
【0013】また、「配管の内部における強制的な空気
の流れを形成する換気ユニット本体(20)」とは、例え
ば、電動モーターと、この電動モーターにより回転する
多数の羽根とからなり、回転する羽根により発生する強
制的な空気の流れを利用して、配管の内部の空気をいず
れかの方向に強制的に移動させることができるものであ
る。具体的には、羽根車の回転に伴って気体の遠心力を
利用し、気体を圧送するシロッコファンや、プレートフ
ァン等の遠心送風機、或いはターボブロアを含むもので
ある。または、数枚の羽根を軸に対して半径方向に取り
付け、遠心力によるものではなく羽根の揚力作用によっ
て、扇風機のように気体は軸方向に流動する軸流送風機
等を含むものである。
【0014】また、ここで、「外部吸入配管(30)から吸
入された空気を分岐して各室内用の室内供給配管(40)に
送給する分岐部(70)」とは、一本の外部吸入配管(30)か
らの空気の流れを、少なくとも二本以上の室内供給配管
(40)の内部にスムーズに分岐することできるものであっ
て、例えば、全体形状が扇状の扇状分岐部(71,73,74,7
5,76)等を含むものである。また、シロッコファン(22)
を使用する場合には、そのドーナツ状の羽根車(24)を包
むケーシング(23)に吹き出し方向が180度異なる二つ
の吹き出し口からなるケーシング分岐部(72)も含むもの
である。
【0015】本発明は、換気ユニット本体(20)の内部
に、複数の各室内に空気を供給するために分岐する分岐
部(70)を備えている。このため、分岐チャンバー(170)
等の別部材を別個に必要とすることがなく、分岐チャン
バー(170)を別部材として使用する場合と比較して部品
点数を少なくすることができる。また、換気ユニット本
体(20)を建物に固定するだけで、分岐チャンバー(170)
に相当する分岐部(70)の固定も終了することとなる。こ
れにより、分岐チャンバー(170)を別部材として使用す
る場合と比較して建物への取付作業を容易にすることが
できる。
【0016】
【0017】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の特徴点に加え、前記吸入口(50)が換気ユニット本
体(20)の下面の周縁に、天井(80)と略面一に形成されて
いることを特徴とする。
【0018】本発明は、換気ユニット本体(20)の下面に
天井(80)と略面一に位置するような室内吸入口(50)が形
成されている。このため、室内吸入口(50)と換気ユニッ
ト本体(20)との間を連結するような、いわゆる室内吸入
配管(150)を不要とし、かかる室内吸入配管(150)を使用
する場合と比較して部品数を少なくすることができる。
また、天井(80)と略面一に位置するため、部品の交換作
業や修理作業や点検作業を、室内側から天井側に向かっ
て手を伸ばすだけで容易に行うことができる。
【0019】請求項記載の発明は、上記した請求項1
または請求項2記載の特徴点に加え、換気ユニット本体
(20)の表面を覆うハウジング(21)は、樹脂からなる一体
成型により形成されていることを特徴とする。なお、こ
こで、「樹脂」とは、例えば、合成樹脂等の高分子化合
物であって、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリル樹脂等の
プラスチック発泡体を含むものである。
【0020】本発明は、ハウジング(21)を樹脂からなる
一体成型により形成したため、ハウジング(21)側におい
て隙間が発生することがなく、換気ユニット本体(20)の
内部から風漏れ等が発生することを抑えることができ
る。また、樹脂からなるため、金物から形成する場合と
比較して全体重量を抑えて軽量化を図ることができ、取
り扱いを容易にすることができる。そして、軽量化する
ことができるため、天井(80)等の構造的に強度が少ない
箇所にも特別の補強部材等を必要とすることなく、容易
に設置することができる。
【0021】請求項記載の発明は、上記した請求項
1、請求項2または請求項3記載の特徴点に加え、配管
は、室内の空気を換気ユニット本体(20)に吸入する室内
吸入口(50)と、この室内吸入口(50)から吸入された空気
を外部に排気するために換気ユニット本体(20)から外部
まで連通する外部排気配管(60)とを備え、換気ユニット
本体(20)は、室内側に位置する室内吸入口(50)から吸入
されて外部排気配管(60)から室外に排出される空気と、
室外側に位置する外部吸入配管(30)から吸入されて室内
供給配管(40)から室内に供給される空気との間で、熱交
換をする熱交換部(90)を備えたことを特徴とする。
【0022】なお、ここで、「熱交換部(90)」とは、室
外に排出される空気と室内に供給される空気とで内部の
空気を直接、混合させることなく、熱の移動のみを行う
ことができるものである。例えば、熱伝導率が大きな金
属や樹脂等からなるストロー状の極細薄肉円筒管を多
数、配列したものである。そして、室外に排出される空
気と室内に供給される空気とのいずれか一方をストロー
状の円筒管の内部を通過させ、他方をその円筒管の周囲
を通過させるような構造のものである。これにより、室
外に排出される空気と、室内に供給される空気とで温度
差がある場合に温度が高い方の熱が薄肉円筒管を介して
温度が低い方に伝わるように形成されているものであ
る。もちろん、熱交換部(90)は、上述した構造のものに
限定されることなく、熱交換機能を有するものであれ
ば、他の構造からなるものでも良いものである。
【0023】本発明に係る換気ユニット本体(20)は、室
外に排出される空気と、室内に供給される空気との間で
熱交換をする熱交換部(90)を備えている。このため、室
内を暖房した状態において、室内から室外に排気される
暖かい空気は、熱交換部(90)により熱が吸収され、その
吸収された熱は、室外から室内に吸い込まれる室外の冷
たい空気に加えられる。これにより、室内には、室外よ
り温度が高い空気が送られることとなり、暖房状態にお
ける熱効率の低下を抑えることができる。
【0024】一方、室内を冷房した状態において、室外
から室内に吸い込まれた暖かい空気は、熱交換部(90)に
より熱が吸収され、その吸収された熱は、冷やされた室
内から室外に排出される空気に加えられる。これによ
り、室内には、室外より温度が低い空気が送られること
となり、冷房状態における熱効率の低下を抑えることが
できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて、更に詳しく説明する。図1乃至図7は、本
発明の第1の実施の形態を示すものであり、図1はセン
トラル換気装置の一階の換気ユニット本体の概略模式
図、図2はセントラル換気装置の二階の換気ユニット本
体の概略模式図、図3はセントラル換気装置の一階の配
管及び換気ユニット本体の平面配置図、図4はセントラ
ル換気装置の二階の配管及び換気ユニット本体の平面配
置図、図5はセントラル換気装置の配管及び換気ユニッ
ト本体を建物に配置した状態の配置斜視図、図6は換気
ユニット本体を天井に取り付けた状態の縦断面図、図7
は給気グリルを天井に取り付けた状態の縦断面図をそれ
ぞれ示す。
【0026】まず、本実施の形態の構成について説明す
る。本実施の形態に係るセントラル換気装置10は、建物
内部の複数の室内を換気可能なものである。このセント
ラル換気装置10は、室内と室外との間を連通する筒状の
配管と、この配管の内部における強制的な空気の流れを
形成する換気ユニット本体20とを備えている。具体的に
は、このセントラル換気装置10は、建物の各フロアー毎
に独立して形成されている。すなわち、一階の天井と二
階の床との間には、一階の室内の換気をする一階用セン
トラル換気装置11が形成され、二階の天井と建物の屋根
との間には、二階の室内の換気をする二階用セントラル
換気装置12が形成されている。
【0027】前記配管は、建物の外部の空気を室内に取
り入れるために建物の外部から換気ユニット本体20に連
通する外部吸入配管30と、この外部吸入配管30から吸入
された空気を換気ユニット本体20を介して建物内部の複
数の室内に供給する室内供給配管40と、その室内供給配
管40が配置された室内と同一フロアの室内の空気を換気
ユニット本体20に吸入する室内吸入口50と、この室内吸
入口50から吸入された空気を外部に排気するために換気
ユニット本体20から外部まで連通する外部排気配管60と
を備えている。なお、これらの配管は、内部に空気のス
ムーズな流れを遮ることがないような筒状の通路を有し
ている形状のものであれば、特にその形状は限定される
ものではなく、円筒状、四角筒状、蛇腹状のもの等、他
の任意の形状のものでもよいものである。
【0028】前記室内供給配管40の室内側の先端には、
天井80の室内側表面に位置して、室内供給配管40から供
給される空気の風向き等を容易に変更可能なルーバー状
の給気グリル41が形成されている。そして、室内供給配
管40のうち二階に配置された室内供給配管40の先端は、
物を収納するための室内収納部、すなわちクローゼット
や、押入に連結されている。
【0029】前記換気ユニット本体20は、電動モーター
と、この電動モーターにより回転する多数の羽根とから
なり、回転する羽根により発生する強制的な空気の流れ
を利用して、外部吸入配管30の内部の新鮮な空気を室内
供給配管40の内部に強制的に移動させて送給することが
できるものである。具体的には、電動モーターによる羽
根車24の回転に伴って気体の遠心力を利用し、気体を圧
送するシロッコファン22を使用している。このシロッコ
ファン22は、多数の羽根をドーナツ状に配置した羽根車
24と、その羽根車24の周囲を覆うケーシング23とを備え
ている。
【0030】そして、換気ユニット本体20は、その内部
において、外部吸入配管30から吸入された新鮮な空気を
分岐して各室内用の室内供給配管40に送給する分岐部70
を備えている。具体的には、分岐部70は、ケーシング23
において、羽根車24の回転により圧送された空気を外部
に送給する送給口を二カ所設けたケーシング分岐部72
と、このケーシング分岐部72から送給された空気を更に
二つに分岐する扇状の扇状分岐部73,74,75,76とを備え
ている。なお、前記ケーシング分岐部72は、送給する空
気の方向が180度異なる方向に送給可能なものであ
る。そして、シロッコファン22の内部の羽根車24の回転
により外部吸入配管30から吸入された新鮮な空気は、分
岐部70により四つに分岐され、四本の室内供給配管40の
内部に送給されるように形成されている。
【0031】また、換気ユニット本体20は、特に図示し
ないが、室内吸入口50からの空気を別のシロッコファン
により外部排気配管60に向かって強制的に移動させるこ
とができるように形成されている。もちろん、これは、
シロッコファンを使用せずに、通常の換気扇に使用する
ような軸流送風機を使用しても良く、また、強制的な空
気の排出手段を形成せずに室内の空気を排出するための
通路だけ形成して、自然換気にすることもできるもので
ある。
【0032】そして、換気ユニット本体20は、天井80の
裏面側の表面に固定されている。前記室内吸入口50は、
換気ユニット本体20の下面の周縁であって、天井80と略
面一に位置するように形成されている。また、換気ユニ
ット本体20の表面を覆うハウジング21は、樹脂からなる
一体成型により形成されている。次に、上記した実施の
形態の作用及び効果について説明する。
【0033】本実施の形態に係るセントラル換気装置10
は、換気ユニット本体20の内部に、複数の各室内に空気
を供給するために分岐するケーシング分岐部72及び扇状
分岐部73,74,75,76からなる分岐部70を備えている。こ
のため、分岐チャンバー等の別部材を別個に必要とする
ことがなく、分岐チャンバーを別部材として使用する場
合と比較して部品点数を少なくすることができる。ま
た、換気ユニット本体20を建物に固定するだけで、分岐
チャンバーに相当する分岐部70の固定も終了することと
なる。これにより、分岐チャンバーを別部材として使用
する場合と比較して建物への取付作業を容易にすること
ができる。
【0034】そして、分岐部70のうち、ケーシング分岐
部72は、分岐する空気の送給方向を互いに180度異な
る方向となるように配置されている。すなわち、シロッ
コファン22の送出元において、180度異なる方向に空
気を送出することができる。これにより、換気ユニット
本体20から空気を供給する複数の室内に向かって、直線
的に最短経路の配管を配置することができる。すなわ
ち、一つの方向にのみ送出するようなケーシング23を有
するシロッコファン22の場合には、送出される空気の流
体速度を落とさずスムーズな空気の流れを維持するため
に、配管の曲率半径を一定以上の大きさに設定する必要
がある。このため、空気の供給先の室内が換気ユニット
本体20の周囲に分布していると、かかる曲率半径の制限
により配管の配置が遠回りとなって、配管の総延長が長
くなってしまう。これに対して、本実施の形態では、換
気ユニット本体20から直接、直線的に室内供給配管40を
配置することができ、配管の総延長を抑えることができ
る。
【0035】そして、本実施の形態において、換気ユニ
ット本体20を天井80の裏面側の表面に固定しているた
め、換気ユニット本体20を屋根の下部から吊り下げる場
合と比較して、換気ユニット本体20を取付作業時に持ち
上げる作業を少なくすることができ、取付作業を容易に
することができる。そして、本実施の形態において、換
気ユニット本体20の下面に天井80と略面一に位置するよ
うな室内吸入口50が形成されている。このため、室内吸
入口50と換気ユニット本体20との間を連結するような、
いわゆる室内吸入配管150を不要とし、かかる室内吸入
配管150を使用する場合と比較して部品数を少なくする
ことができる。また、天井80と略面一に位置するため、
部品の交換作業や修理作業や点検作業を、室内側から天
井側に向かって手を伸ばすだけで容易に行うことができ
る。
【0036】さらに、ハウジング21を樹脂からなる一体
成型により形成したため、ハウジング21側において隙間
が発生することがなく、換気ユニット本体20の内部から
風漏れ等が発生することを抑えることができる。また、
樹脂からなるため、金物から形成する場合と比較して全
体重量を抑えて軽量化を図ることができ、取り扱いを容
易にすることができる。そして、軽量化することができ
るため、天井80等の構造的に強度が少ない箇所にも特別
の補強部材等を必要とすることなく、容易に設置するこ
とができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態であっ
て、セントラル換気装置の換気ユニット本体の概略模式
図を示すものである。本実施の形態は、換気ユニット本
体20の内部の分岐部70が、ケーシング分岐部72のみで、
第1の実施の形態で使用したような扇状分岐部73〜76を
使用していないものである。これにより、二つの室内に
室内供給配管40を配置する場合に対応することができる
ものである。その他の構成等は、第1の実施の形態と同
様であって、同様の部材には同一の部品番号を付与して
説明を省略する。
【0038】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。図9は、本発明の第3の実施の形態であっ
て、セントラル換気装置の換気ユニット本体の概略模式
図を示すものである。本実施の形態は、換気ユニット本
体20の内部の分岐部70が、一本の通路から四本の通路に
分岐する扇状分岐部71のみで、第1及び第2の実施の形
態で使用したようなケーシング分岐部72を使用していな
いものである。これにより、吹き出し口が一個のみの通
常のケーシングを有するシロッコファンを使用しても形
成することができるものである。その他の構成等は、第
1の実施の形態と同様であって、同様の部材には同一の
部品番号を付与して説明を省略する。
【0039】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。図10は、本発明の第4の実施の形態であっ
て、セントラル換気装置の換気ユニット本体の概略模式
図を示すものである。本実施の形態は、換気ユニット本
体20の内部の分岐部70が、シロッコファン22のケーシン
グ23と連続して形成されているものである。これによ
り、換気ユニット本体20を更に小型化することができる
ものである。
【0040】また、本実施の形態においては、室内側に
位置する室内吸入口50から吸入されて外部排気配管60か
ら室外に排出される空気と、室外側に位置する外部吸入
配管30から吸入されて室内供給配管40から室内に供給さ
れる空気との間で、熱交換をする熱交換部90を備えてい
る。このため、室内を暖房した状態において、室内吸入
口50及び外部排気配管60を介して室内から室外に排気さ
れる暖かい空気は、熱交換部90により熱が吸収され、そ
の吸収された熱は、外部吸入配管30から室内に吸い込ま
れる室外の冷たい空気に加えられる。そして、室内に
は、室内供給配管40を介して室外より温度が高い空気が
送られることとなり、暖房状態における熱効率の低下を
抑えることができる。
【0041】一方、室内を冷房した状態において、外部
吸入配管30及び室内供給配管40を介して室外から室内に
吸い込まれた暖かい空気は、熱交換部90により熱が吸収
され、その吸収された熱は、冷やされた室内から室外に
排出される空気に加えられる。これにより、室内には、
室外より温度が低い空気が送られることとなり、冷房状
態における熱効率の低下を抑えることができる。
【0042】なお、その他の構成等は、第1の実施の形
態と同様であって、同様の部材には同一の部品番号を付
与して説明を省略する。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。請求項1
記載の発明によれば、部品数を少なくすることができ
て、取付作業も容易にすることができるセントラル換気
装置を提供することができる。
【0044】請求項2記載の発明によれば、修理作業
や、部品の交換作業や、点検作業を容易にすることがで
きるセントラル換気装置を提供することができる。請求
項3記載の発明によれば、風漏れが発生せず、軽量化を
図ることができて、取り扱いが容易なセントラル換気装
置を提供することができる。
【0045】請求項記載の発明によれば、室内の空気
を新鮮な空気に換気しても、室内の冷房効率や暖房効率
等の熱効率の低下を抑えることができるセントラル換気
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の一階の換気ユニット本体を示
す概略模式図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の二階の換気ユニット本体を示
す概略模式図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の一階の配管及び換気ユニット
本体を示す平面配置図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の二階の配管及び換気ユニット
本体を示す平面配置図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の配管及び換気ユニット本体を
建物に配置した状態を示す配置斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、換気ユニット本体を天井に取り付けた状態を示す縦
断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示すものであっ
て、給気グリルを天井に取り付けた状態を示す縦断面図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の換気ユニット本体を示す概略
模式図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の換気ユニット本体を示す概略
模式図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態を示すものであっ
て、セントラル換気装置の換気ユニット本体を示す概略
模式図である。
【図11】従来のセントラル換気装置であって、分岐チ
ャンバーを有する換気ユニット本体を示す概略模式図で
ある。
【図12】従来のセントラル換気装置であって、一階の
分岐チャンバー、換気ユニット本体及び配管を示す平面
配置図である。
【図13】従来のセントラル換気装置であって、二階の
分岐チャンバー、換気ユニット及び配管を示す平面配置
図である。
【図14】従来のセントラル換気装置であって、分岐チ
ャンバー、換気ユニット本体及び配管を示す建物内部の
配置斜視図である。
【符号の説明】
10 セントラル換気装置 11 一階用セント
ラル換気装置 12 二階用セントラル換気装置 20 換気ユニット
本体 21 ハウジング 22 シロッコファ
ン 23 ケーシング 24 羽根車 30 外部吸入配管 40 室内供給配管 41 給気グリル 50 室内吸入口 60 外部排気配管 70 分岐部 71 扇状分岐部 72 ケーシング分
岐部 73〜76 扇状分岐部 80 天井 90 熱交換部 110 セントラル換気装置 120 換気ユニット
本体 121 本体吊具 130 外部吸入配管 140 室内供給配管 141 給気グリル 150 室内吸入配管 160 外部排気配管 170 分岐チャンバー 172 連結管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/10 101 F24F 7/08 F24F 7/10 F24F 7/08 101

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内部の複数の室内を換気可能なセン
    トラル換気装置であって、 室内と室外との間を連通する筒状の配管と、この配管の
    内部における強制的な空気の流れを形成する換気ユニッ
    ト本体とを備え、 配管は、建物の外部の空気を室内に取り入れるために建
    物の外部から換気ユニット本体に連通する外部吸入配管
    と、この外部吸入配管から吸入された空気を換気ユニッ
    ト本体を介して建物内部の複数の室内に供給する室内供
    給配管とを備え、前記 換気ユニット本体は、建物の外部の空気を室内に取
    り入れる第1ファンと、建物の内部の空気を外部に排出
    する第2ファンと、外部吸入配管から吸入された空気を
    分岐して各室内用の室内供給配管に送給する分岐部と、
    当該換気ユニット本体自身の下面に直接設けられた吸入
    口とを備え、 前記第2ファンは、前記吸入口から直接空気を吸い込む
    ように配置され、前記分岐部は、前記第1ファンの下流
    側に直接接続され、 かつ、平面視で、前記室内供給管の下流側端部に設けら
    れる吹き出し口は、前記建物の外周縁近傍に配置され、
    前記吸入口は、前記建物の内側部分に配置されている
    とを特徴とするセントラル換気装置。
  2. 【請求項2】 前記吸入口は、 換気ユニット本体の下面
    の周縁に、天井と略面一に形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のセントラル換気装置。
  3. 【請求項3】 換気ユニット本体の表面を覆うハウジン
    グは、樹脂からなる一体成型により形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載のセントラル
    換気装置。
  4. 【請求項4】 配管は、室内の空気を換気ユニット本体
    に吸入する前記吸入口としての室内吸入口と、この室内
    吸入口から吸入された空気を外部に排気するために換気
    ユニット本体から外部まで連通する外部排気配管とを備
    え、 換気ユニット本体は、室内側に位置する室内吸入口から
    吸入されて外部排気配管から室外に排出される空気と、
    室外側に位置する外部吸入配管から吸入されて室内供給
    配管から室内に供給される空気との間で、熱交換をする
    熱交換部を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2
    または請求項3記載のセントラル換気装置。
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