JP2008151453A - 加湿空調システム - Google Patents
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Abstract
【課題】室内に露出する吸込口や吹出口の小型化が可能な加湿空調システムを提供する。
【解決手段】加湿空調システム1Aは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aと、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加熱して、温風HAを浴室101に吹き出すヒータユニット3Aと、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加湿して、加湿空気WAを浴室101に吹き出す加湿ユニット4Aと、ファンユニット2Aで空気が吸い込まれる吸込口ユニット5Aを備える。ヒータユニット3Aの吹出グリル36と、加湿ユニット4Aの吹出グリル47と、吸込口ユニット5Aの吸込グリル50は独立した構成で小型化が図られ、ファンユニット2Aは浴室101の天井に露出しない。
【選択図】 図1
【解決手段】加湿空調システム1Aは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aと、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加熱して、温風HAを浴室101に吹き出すヒータユニット3Aと、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加湿して、加湿空気WAを浴室101に吹き出す加湿ユニット4Aと、ファンユニット2Aで空気が吸い込まれる吸込口ユニット5Aを備える。ヒータユニット3Aの吹出グリル36と、加湿ユニット4Aの吹出グリル47と、吸込口ユニット5Aの吸込グリル50は独立した構成で小型化が図られ、ファンユニット2Aは浴室101の天井に露出しない。
【選択図】 図1
Description
本発明は、浴室やシャワー室等の室内の加湿暖房を行う加湿空調システムに関する。
従来より、温水をミストとして浴室内に噴出し、浴室の加湿暖房を行うミスト装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなミスト装置は、単数もしくは複数のミストノズルを浴室の壁面等に設置して、給湯器から供給された温水をミストにして浴室内に噴出する構成である。
しかし、ミストの噴出のみで浴室を暖める場合、温度が十分に上がらないという問題があった。
そこで、暖房機による温風の吹き出しと併用してミストを噴出することで、短時間で浴室の温度を上げられるようにしたミスト装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、加湿装置としては、超音波振動子により水を振動させ、微細化した水滴を発生させて空気を加湿する超音波加湿器や、ヒータで水を加熱して水蒸気を発生させて空気を加湿するヒータ式の加湿器も提案され、例えば、装置本体と室外機を備え、室外機に超音波加湿器を組み込んだ浴室乾燥機も提案されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、水を霧状のミストにして噴出し、加湿暖房を行う構成では、入浴者等が直接水滴を浴びることで体が濡れてしまい、発汗により体が濡れているのか、ミストにより体が濡れているのか判断しにくい状況になってしまい、加湿暖房を行っても、発汗を実感できないという問題があった。
これに対して、超音波加湿器やヒータ式の加湿器を利用すれば、直接水滴を浴び難くなって、加湿暖房による発汗は実感しやすくなるが、超音波加湿器で発生させた微細化した水滴やヒータ式の加湿器で発生させた水蒸気を送風する手段が備えられていないと、十分な加湿効果が得られないという問題があった。
また、微細化した水滴を送風するため、室外機に超音波加湿器を組み込んだ浴室乾燥機では、室内機と室外機の双方にファンやファンを駆動するためのモータが必要で、部品点数が多くなって、コストが上昇すると共に、装置が大型化するという問題があった。
更に、送風手段を組み込んだ加湿器と、浴室乾燥機の双方を浴室に設置する形態とすると、浴室の天井の2箇所に大きなフロントパネルを設置する必要があり、外観性を損ねて、見栄えが悪くなる虞があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、浴室等の設置場所において、室内に露出する構成要素の小型化が可能な加湿空調システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明の加湿空調システムは、外部吸込口から空気を吸い込み、外部吸込口から吸い込んだ空気を外部吹出口から吹き出す送風手段を有した送風装置と、送風装置の外部吹出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、送風装置からダクト部材を通って送られた空気を室内に吹き出す室内吹出口、及び空気吸込口から室内吹出口と外部排出口との間で風路を形成する風路切換手段を有すると共に、室内吹出口から室内に吹き出される空気を加熱する加熱手段を有した空気吹出部と、空気吹出部の外部排出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、送風装置から空気吹出部及びダクト部材を通って送られた空気を加湿して加湿空気を生成する加湿手段を有すると共に、加湿手段で加湿された空気を室内に吹き出す加湿空気吹出口を有した空気加湿部と、送風装置の外部吸込口にダクト部材を介して空気排出口が接続され、送風装置で吸い込む空気の流れによって、室内から空気を吸い込む室内吸込口を有した空気吸込部とを備えたことを特徴とする。
本発明の加湿空調システムでは、空気吹出部の室内吹出口と、空気加湿部の加湿空気吹出口と、空気吸込部の室内吸込口が、浴室等の室内の天井に露出し、送風装置は室内に露出しない。
送風装置が駆動されると、空気吸込部の室内吸込口から室内の空気が吸い込まれ、室内吸込口から吸い込まれた空気は、ダクト部材を通って空気吹出部へ送られる。
空気吹出部では、送風装置から送られた空気の一部が室内吹出口へ分流され、加熱手段で加熱されて、室内吹出口から温風が吹き出される。また、送風装置から送られた空気の残部がダクト部材を通って空気加湿部に送られる。
空気加湿部では、送風装置から送られた空気の残部が加湿手段で加湿されて、加湿空気吹出口から加湿空気が吹き出される。
これにより、室内の空気を循環させながら、温風と加湿空気が吹き出され、室内の加湿暖房が行われる。
また、本発明の加湿空調システムは、外部吸込口から空気を吸い込み、外部吸込口から吸い込んだ空気を外部吹出口から吹き出す送風手段を有した送風装置と、送風装置の外部吹出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、送風装置からダクト部材を通って送られた空気を吹き出す外部排出口を有すると共に、外部排出口から吹き出される空気を加湿して加湿空気を生成する加湿手段を有した空気加湿部と、空気加湿部の外部排出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、送風装置から空気加湿部及びダクト部材を通って送られた空気を室内に吹き出す室内吹出口を有すると共に、室内吹出口から室内に吹き出される空気を加熱する加熱手段を有した空気吹出部と、送風装置の外部吸込口にダクト部材を介して空気排出口が接続され、送風装置で吸い込む空気の流れによって、室内から空気を吸い込む室内吸込口を有した空気吸込部とを備えたことを特徴とする。
本発明の加湿空調システムでは、空気吹出部の室内吹出口と、空気吸込部の室内吸込口が、浴室等の室内の天井に露出し、空気加湿部及び送風装置は室内に露出しない。
送風装置が駆動されると、空気吸込部の室内吸込口から室内の空気が吸い込まれ、室内吸込口から吸い込まれた空気は、ダクト部材を通って空気加湿部に送られる。
空気加湿部では、送風装置から送られた空気が加湿手段で加湿されて加湿空気が生成され、ダクト部材を通って空気吹出部へ送られる。空気吹出部では、空気加湿部から送られた加湿空気が加熱手段で加熱されて、室内吹出口から温湿風が吹き出される。
これにより、室内の空気を循環させながら、温湿風が吹き出され、室内の加湿暖房が行われる。
更に、本発明の加湿空調システムは、外部吸込口から空気を吸い込み、外部吸込口から吸い込んだ空気を外部吹出口から吹き出す送風手段を有した送風装置と、送風装置の外部吹出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、送風装置からダクト部材を通って送られた空気を室内に吹き出す室内吹出口を有すると共に、室内吹出口から室内に吹き出される空気を加熱する加熱手段を有した空気吹出部と、送風装置の外部吸込口にダクト部材を介して空気排出口が接続され、送風装置で吸い込む空気の流れによって、室内から空気を吸い込む室内吸込口を有すると共に、室内吸込口から吸い込んだ空気を加湿して加湿空気を生成する加湿手段を有した空気加湿部とを備えたことを特徴とする。
本発明の加湿空調システムでは、空気吹出部の室内吹出口と、空気加湿部の室内吸込口が、浴室等の室内の天井に露出し、送風装置は室内に露出しない。
送風装置が駆動されると、空気加湿部の室内吸込口から室内の空気が吸い込まれ、室内吸込口から吸い込まれた空気は、加湿手段で加湿されて、ダクト部材を通って空気吹出部へ送られる。空気吹出部では、空気加湿部で生成されて送風装置から送られた加湿空気が加熱手段で加熱され、室内吹出口から温湿風が吹き出される。
これにより、室内の空気を循環させながら、温湿風が吹き出され、室内の加湿暖房が行われる。
本発明の加湿空調システムによれば、送風手段を有した送風装置に対して、室内吹出口を有した空気吹出部と室内吸込口を有した空気吸込部を独立させ、ダクト部材を介して接続すると共に、加湿手段を有した空気加湿部をダクト部材を介して接続したので、加湿暖房の機能を有した空調システムで、それぞれの装置の小型化が可能である。これにより、室内に露出する吸込口及び吹出口を構成するパネル部材の小型化が可能となり、パネル部材を室内で目立たなくすることが可能となって、見栄えが良くなる。
また、空気加湿部を空気吹出部の前段に配置すれば、室内吹出口を空気加湿部と空気吹出部で共用でき、あるいは、空気加湿部を送風装置の前段に配置して、室内吸込口を備えることで、空気加湿部に空気吸込部の機能を持たせることができるので、室内に露出する室内吹出口または室内吸込口の数を減らすことができる。
更に、空気加湿部の送風は、送風装置で発生させる空気の流れを利用することで、空気加湿部には、送風のためのファンやファンの駆動手段が不要となり、部品点数を削減することで低コスト化を図ることができると共に、装置の小型化が可能である。
また、室内吹出口及び室内吸込口がダクト部材を介して送風装置に接続されることで、室内における設置場所の制約が少なくなり、加湿空気の吹き出す位置を、加湿暖房に最適な位置となるように設置することも容易に可能となる。
以下、図面を参照して本発明の加湿空調システムの実施の形態について説明する。
<第1の実施の形態の加湿空調システムの構成例>
(1−1)第1の実施の形態の加湿空調システムの全体構成の概要
図1は、第1の実施の形態の加湿空調システムの一例を示す構成図である。ここで、図1では、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aの各部の構成及び配置は模式的に図示している。
(1−1)第1の実施の形態の加湿空調システムの全体構成の概要
図1は、第1の実施の形態の加湿空調システムの一例を示す構成図である。ここで、図1では、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aの各部の構成及び配置は模式的に図示している。
第1の実施の形態の加湿空調システム1Aは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aを備える。また、加湿空調システム1Aは、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加熱して、温風HAを浴室101に吹き出すヒータユニット3Aと、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加湿して、加湿空気WAを浴室101に吹き出す加湿ユニット4Aを備える。更に、加湿空調システム1Aは、ファンユニット2Aで空気が吸い込まれる吸込口ユニット5Aを備える。
ファンユニット2Aは、吸込口ユニット5Aがダクト6aを介して接続され、吸込口ユニット5Aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
また、ファンユニット2Aは、ヒータユニット3Aがダクト6bを介して接続され、ファンユニット2Aで吹き出す空気がヒータユニット3Aに送られて、ヒータユニット3Aから温風HAが吹き出される。
更に、ヒータユニット3Aは、加湿ユニット4Aがダクト6cを介して接続され、ファンユニット2Aで吹き出す空気の一部が加湿ユニット4Aに送られて、加湿ユニット4Aから加湿空気WAが吹き出される。
(1−2)ファンユニットの構成例
図2は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおけるファンユニットの一例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成するファンユニット2Aの構成について説明する。
図2は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおけるファンユニットの一例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成するファンユニット2Aの構成について説明する。
ファンユニット2Aは送風装置の一例で、空気を吸い込んで吹き出すファン部20を備える。ファン部20は送風手段の一例で、回転駆動される多翼のファン21と、ファン21を回転駆動するファンモータ21aと、風路を形成するファンケース22を備える。
ファンユニット2Aは、ファン21の軸方向に沿ったファンケース22の下面にファン吸込口22aを備え、ファンケース22は、ファン21が回転駆動されることでファン吸込口22aから吸い込んだ空気を、ファン21の接線方向に吹き出す風路を形成する。
ファンユニット2Aは、本体ケース23の下面には吸込口や吹出口を設けず、ファン吸込口22aと連通して本体ケース23の一の側面に、外部吸込口の一例である吸込口24を備えると共に、ファンケース22による吹出方向となる本体ケース23の他の側面に、外部吹出口の一例である吹出口25を備える。
また、ファンユニット2Aは、吸込口24に吸込ダクトジョイント24aを備えると共に、吹出口25に吹出ダクトジョイント25aを備える。
(1−3)ヒータユニットの構成例
図3は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおけるヒータユニットの一例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成するヒータユニット3Aの構成について説明する。
図3は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおけるヒータユニットの一例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成するヒータユニット3Aの構成について説明する。
ヒータユニット3Aは室内吹出部の一例で、ファンユニット2Aから吹き出される空気を浴室101に吹き出すか、排気または加湿ユニット4Aに供給するかを切り換える風路切換部30と、浴室51へ吹き出す空気を加熱するヒータ31とを備える。
風路切換部30は風路切換手段の一例で、風路を切り換えるダンパ32を備える。ダンパ32は、図示しないダンパモータに駆動され、軸32aを支点に回転して風路の開閉動作を行う。
ヒータユニット3Aは、風路切換部30に連通して一の側面に空気吸込口の一例である吸込口33を備える。また、ヒータユニット3Aは、風路切換部30によって切り換えられる風路に連通して下面に吹出口風路34を備えると共に、他の側面に外部排出口の一例である排出口35を備える。
ヒータ31は加熱手段の一例で、吹出口風路34にPTCヒータ等の電気ヒータを備えて構成される。
ヒータユニット3Aは、下面に吹出グリル36を備える。吹出グリル36は室内吹出口の一例で、所定の形状のパネル部に、吹出口風路34とつながる吹出口36aを備えて構成される。
また、ヒータユニット3Aは、吸込口33に吸込ダクトジョイント33aを備えると共に、排出口35に排出ダクトジョイント35aを備える。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32を図3(a)に示す循環位置とすると、排出口35への風路が遮断され、吸込口33から吹出口風路34へ連通した循環風路30aが形成される。
また、ダンパ32を図3(b)に示す換気位置とすると、吹出口風路34への風路が遮断され、吸込口33から排出口35へ連通した換気風路30bが形成される。
更に、ダンパ32を図3(c)に示す分流位置とすると、吸込口33から吹出口風路34へ連通した循環風路30aと、吸込口33から排出口35へ連通した換気風路30bの双方が形成される。
(1−4)加湿ユニットの構成例
図4は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおける加湿ユニットの第1の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成する加湿ユニット4A−1の構成について説明する。
図4は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおける加湿ユニットの第1の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成する加湿ユニット4A−1の構成について説明する。
加湿ユニット4A−1は加湿装置の一例で、超音波振動子を利用した形態の加湿装置であり、微細化した水滴Mを発生させて霧状の加湿空気WAを生成する加湿部40Aと、ファンユニット2Aから供給された空気を浴室101に吹き出すか、排気するかを切り換える風路切換部41とを備える。
加湿部40Aは加湿手段の一例で、水Wを貯める水槽42Aと、水槽42Aに貯水された水Wを振動させて微細化した水滴Mを発生させる超音波振動子43Aと、微細化されて拡散された水滴Mに空気を混合させて加湿し、加湿空気WAを生成する加湿風路44を備える。また、加湿部40Aは、水槽42Aに給水を行う給水機構42sと、水槽42Aの排水を行う排水機構42eと、水槽42A内の水位を検出する水位センサ42wを備える。
水槽42Aは、上面が開口して加湿風路44に露出すると共に、底面に超音波振動子43Aを備え、水槽42Aに貯水された水Wを超音波振動子43Aで振動させることで微細化した水滴Mを発生させ、水槽42Aの上部の加湿風路44へと拡散させる。
給水機構42sは、図示しない上水管と接続され、例えば水槽42Aの上部に給水口42swを備えると共に、給水SWの有無を切り換える給水バルブ42sbを備える。
また、排水機構42eは、浴室101の図示しない排水管と接続され、水槽42Aの底面に排水口42ewを備えると共に、排水EWの有無を切り換える排水バルブ42ebを備える。
水位センサ42wは、水槽42A内にフロートを備え、フロートの位置で水位を検出する。
風路切換部41は風路切換手段の一例で、風路を切り換えるダンパ41aを備える。ダンパ41aは、図示しないダンパモータに駆動され、軸41bを支点に回転して加湿風路44の開閉動作を行う。
加湿ユニット4A−1は、下面に吹出グリル47を備える。吹出グリル47は加湿空気吹出口の一例で、所定の形状のパネル部に、ダンパ41aで循環側に風路が切り替えられた加湿風路44とつながる吹出口47aを備えて構成される。
また、加湿ユニット4A−1は、加湿風路44とつながる吸込口46aを一の側面に備える。吸込口46aは空気吸込口の一例で、加湿ユニット4A−1は、吸込口46aに吸込ダクトジョイント46bを備える。更に、加湿ユニット4A−1は、ダンパ41aで排気側に風路が切り替えられた加湿風路44とつながる排気口46cを他の側面に備えると共に、排気口46cに排気ダクトジョイント46dを備える。
加湿ユニット4A−1は、ダンパ41aを実線で示す循環位置とすると、吸込口46aから供給された空気が、加湿風路44によって水槽42Aの上部を通り、吹出グリル47から吹き出される。また、ダンパ41aを一点鎖線で示す換気位置とすると、吸込口46aから供給された空気が、排気口46cから排気される。
図5は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおける加湿ユニットの第2の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成する加湿ユニット4A−2の構成について説明する。
加湿ユニット4A−2は加湿装置の一例で、ヒータを利用した形態の加湿装置であり、水蒸気WVを発生させて霧状の加湿空気WAを生成する加湿部40Bと、ファンユニット2Aから供給された空気を浴室101に吹き出すか、排気するかを切り換える風路切換部41とを備える。
加湿部40Bは加湿手段の一例で、水Wを貯める水槽42Bと、水槽42Bに貯水された水Wを加熱して水蒸気WVを発生させる水加熱手段としてのヒータ43Bと、空気を水蒸気WVで加湿して加湿空気WAを生成する加湿風路44を備える。また、加湿部40Bは、水槽42Bに給水を行う給水機構42sと、水槽42Bの排水を行う排水機構42eと、水槽42B内の水位を検出する水位センサ42wを備える。
水槽42Bは、上面が開口して加湿風路44に露出すると共に、内部にヒータ43Bを備え、水槽42Bに貯水された水Wをヒータ43Bで加熱することで水蒸気WVを発生させ、水槽42Bの上部の加湿風路44へと拡散させる。
給水機構42sは、図示しない上水管と接続され、例えば水槽42Bの上部に給水口42swを備えると共に、給水SWの有無を切り換える給水バルブ42sbを備える。
また、排水機構42eは、浴室101の図示しない排水管と接続され、水槽42Bの底面に排水口42ewを備えると共に、排水EWの有無を切り換える排水バルブ42ebを備える。
水位センサ42wは、水槽42B内にフロートを備え、フロートの位置で水位を検出する。
風路切換部41は風路切換手段の一例で、風路を切り換えるダンパ41aを備える。ダンパ41aは、図示しないダンパモータに駆動され、軸41bを支点に回転して加湿風路44の開閉動作を行う。
加湿ユニット4A−2は、下面に吹出グリル47を備える。吹出グリル47は加湿空気吹出口の一例で、所定の形状のパネル部に、ダンパ41aで循環側に風路が切り替えられた加湿風路44とつながる吹出口47aを備えて構成される。
また、加湿ユニット4A−2は、加湿風路44とつながる吸込口46aを一の側面に備える。吸込口46aは空気吸込口の一例で、加湿ユニット4A−2は、吸込口46aに吸込ダクトジョイント46bを備える。更に、加湿ユニット4A−2は、ダンパ41aで排気側に風路が切り替えられた加湿風路44とつながる排気口46cを他の側面に備えると共に、排気口46cに排気ダクトジョイント46dを備える。
加湿ユニット4A−2は、ダンパ41aを実線で示す循環位置とすると、吸込口46aから供給された空気が、加湿風路44によって水槽42Bの上部を通り、吹出グリル47から吹き出される。また、ダンパ41aを一点鎖線で示す換気位置とすると、吸込口46aから供給された空気が、排気口46cから排気される。
(1−5)吸込口ユニットの構成例
図6は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおける吸込口ユニットの一例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成する吸込口ユニット5Aの構成について説明する。
図6は、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aにおける吸込口ユニットの一例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Aを構成する吸込口ユニット5Aの構成について説明する。
吸込口ユニット5Aは、空気が吸い込まれる吸込グリル50と、吸込グリル50が取り付けられるチャンバーケース51を備える。
吸込グリル50は室内吸込口の一例で、所定の形状のパネル部に空気の吸込口50aを備えて構成される。チャンバーケース51は、吸込グリル50の吸込口50aと連通して一の側面に排出口52を備える。排出口52は空気排出口の一例で、吸込口ユニット5Aは、排出口52に排出ダクトジョイント52aを備える。
<第1の実施の形態の加湿空調システムの設置例>
図7は、第1の実施の形態の加湿空調システムの設置例を示す構成図で、図7(a)は、浴室101の天井パネル101aを下面から見た平面図、図7(b)は、浴室101の天井パネル101aを上面から見た平面図である。
図7は、第1の実施の形態の加湿空調システムの設置例を示す構成図で、図7(a)は、浴室101の天井パネル101aを下面から見た平面図、図7(b)は、浴室101の天井パネル101aを上面から見た平面図である。
浴室101の天井パネル101aには、ヒータユニット3Aと加湿ユニット4Aと吸込口ユニット5Aの設置位置に枠部102が取り付けられる。
ヒータユニット3Aは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吹出グリル36が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
また、加湿ユニット4Aは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吹出グリル47が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
更に、吸込口ユニット5Aは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吸込グリル50が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
ここで、ヒータユニット3Aの吹出グリル36と、加湿ユニット4Aの吹出グリル47と、吸込口ユニット5Aの吸込グリル50は、短手方向の幅が等しい長方形状とし、枠部102によって、一列に並べて配置される。
また、枠部102は、各吹出グリル及び吸込グリルが天井パネル101aに対して略同一面となるように構成されると共に、枠部102において、各吹出グリル及び吸込グリルが設置されない箇所については、カバー部材102aが取り付けられて、カバー部材102aが天井パネル101aに対して略同一面となるように構成される。
これにより、天井パネル101aにおいて、各吹出グリル及び吸込グリルの設置位置は、略フラットな形態となっている。
ファンユニット2Aは、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置される。ファンユニット2Aは、浴室101から直接空気を吸い込む吸込グリルや、浴室101に直接空気を吹き出す吹出グリルを備えていないので、天井パネル101aにおいて、ファンユニット2Aの設置位置には、開口を形成する必要はない。このため、浴室101の天井パネル101aには、ファンユニット2Aは露出しない。
浴室101の天井パネル101aに設置されたファンユニット2Aと吸込口ユニット5Aは、ファンユニット2Aの吸込ダクトジョイント24aと吸込口ユニット5Aの排出ダクトジョイント52aがダクト6aで接続される。
また、浴室101の天井パネル101aに設置されたファンユニット2Aとヒータユニット3Aは、ファンユニット2Aの吹出ダクトジョイント25aとヒータユニット3Aの吸込ダクトジョイント33aがダクト6bで接続される。
更に、浴室101の天井パネル101aに設置されたヒータユニット3Aと加湿ユニット4Aは、ヒータユニット3Aの排出ダクトジョイント35aと加湿ユニット4Aの吸込ダクトジョイント46bがダクト6cで接続される。
また、浴室101の天井パネル101aに設置された加湿ユニット4Aは、排気ダクトジョイント46dに排気ダクト6dが接続される。排気ダクト6dは、図示しない建物の外壁に取り付けた屋外グリルに接続され、ファンユニット2Aで吸込口ユニット5Aから吸い込んだ浴室101等の空気を、ヒータユニット3A及び加湿ユニット4Aを経由して、排気ダクト6dから屋外に排気できる構成となっている。
更に、浴室101の天井パネル101aに設置された加湿ユニット4Aは、図示しない上水管とつながる供給配管103aが、図4または図5で説明した給水機構42sと接続され、浴室101の排水口からの図示しない排水管とつながる排水配管103bが、排水機構42eと接続される。
なお、浴室101に隣接した図示しない洗面脱衣所には、加湿空調システム1Aを制御する図示しない主操作部が設置される。また、加湿空調システム1Aを浴室101内でも操作できるように、浴室101に副操作部を設置しても良い。
<第1の実施の形態の加湿空調システムの動作例>
(1−1)加湿暖房運転モードの動作例
次に、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。ここで、加湿ユニット4Aとしては、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4A−1を備えた例で説明する。
(1−1)加湿暖房運転モードの動作例
次に、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。ここで、加湿ユニット4Aとしては、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4A−1を備えた例で説明する。
図示しない主操作部が操作され、加湿暖房運転モードが選択されると、ファンユニット2Aでは、ファン部20を駆動する。また、ヒータユニット3Aでは、ダンパ32を分流位置にすると共に、ヒータ31に通電する。更に、加湿ユニット4A−1では、ダンパ41aを循環位置にすると共に、超音波振動子43Aを駆動する。
ファンユニット2Aは、ファンモータ21aによりファン21が回転駆動されると、ファン吸込口22aから空気を吸い込む流れが発生する。これにより、ファン吸込口22aと連通した吸込口24とダクト6aを介して接続されている吸込口ユニット5Aでは、吸込グリル50の吸込口50aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
吸込口ユニット5Aからダクト6aを通ってファンユニット2Aに吸い込まれた浴室101の空気RAは、吹出口25から吹き出され、吹出口25に接続されたダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(c)に示す分流位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aと、吸込口33から排出口35への換気風路30bの双方が形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、一部は循環風路30aを通って吹出グリル36の吹出口36aから浴室101内に吹き出される。
ヒータ31は、循環風路30aの吹出口風路34に配置されるので、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温風HAが吹出グリル36から吹き出される。
また、ファンユニット2Aから供給された空気の残部は、換気風路30bを通って排出口35から排出され、ヒータユニット3Aの排出口35から排出された空気は、排出口35に接続されたダクト6cを通り加湿ユニット4A−1へ供給される。
加湿ユニット4A−1は、ダンパ41aが図4に実線で示す循環位置にあると、ダクト6cと接続された吸込口46aから供給された空気が、加湿風路44によって水槽42Aの上部を通り、吹出グリル47の吹出口47aから吹き出される。
加湿ユニット4A−1では、超音波振動子43Aを駆動することで、水槽42Aに貯水された水Wが振動して微細化された水滴Mが、水槽42Aの上部の加湿風路44へと拡散する。
そして、ヒータユニット3Aを経由して供給された空気と混合して加湿空気WAが生成され、吹出グリル47から吹き出される。
これにより、加湿暖房運転モードでは、ファンユニット2Aによって浴室101内の空気を循環させながら、ヒータユニット3Aから温風HAが吹き出されると共に、加湿ユニット4A−1から加湿空気WAが吹き出されて、浴室101が加湿暖房される。
このように、温風HAと加湿空気WAの双方で浴室101を暖房することで、温水によるミストの噴霧のみで浴室101を暖房する場合と比較して、短時間で浴室101の温度を上げることができる。
なお、本実施の形態の加湿空調システム1Aでは、加湿ユニット4A−1の水位センサ42wの出力を監視し、水槽42A内の水が無くならないように、給水機構42sで給水が行われる。
すなわち、水位センサ42wの出力から、水槽42A内の水位が所定量まで下がったことを検知すると、図示しない制御手段は給水バルブ42sbを開き、給水口42swから上水を水槽42Aに補給する。そして、水位センサ42wの出力から、水槽42A内の水位が所定量まで上がったことを検知すると、給水バルブ42sbを閉じる。
なお、運転停止中のメンテナンス等で、水槽42A内の水を抜く必要がある場合は、排水バルブ42ebを開き、排水口42ewから水槽42A内の水を排水する。
次に、加湿ユニット4Aとして、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4A−2を備えた第1の実施の形態の加湿空調システム1Aで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。
図示しない主操作部が操作され、加湿暖房運転モードが選択されると、ファンユニット2Aでは、ファン部20を駆動する。また、ヒータユニット3Aでは、ダンパ32を分流位置にすると共に、ヒータ31に通電する。更に、加湿ユニット4A−2では、ダンパ41aを循環位置にすると共に、ヒータ43Bを駆動する。
ファンユニット2Aは、ファンモータ21aによりファン21が回転駆動されると、ファン吸込口22aから空気を吸い込む流れが発生する。これにより、ファン吸込口22aと連通した吸込口24とダクト6aを介して接続されている吸込口ユニット5Aでは、吸込グリル50の吸込口50aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
吸込口ユニット5Aからダクト6aを通ってファンユニット2Aに吸い込まれた浴室101の空気RAは、吹出口25から吹き出され、吹出口25に接続されたダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(c)に示す分流位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aと、吸込口33から排出口35への換気風路30bの双方が形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、一部は循環風路30aを通って吹出グリル36の吹出口36aから浴室101内に吹き出される。
ヒータ31は、循環風路30aの吹出口風路34に配置されるので、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温風HAが吹出グリル36から吹き出される。
また、ファンユニット2Aから供給された空気の残部は、換気風路30bを通って排出口35から排出され、ヒータユニット3Aの排出口35から排出された空気は、排出口35に接続されたダクト6cを通り加湿ユニット4A−2へ供給される。
加湿ユニット4A−2は、ダンパ41aが図5に実線で示す循環位置にあると、ダクト6cと接続された吸込口46aから供給された空気が、加湿風路44によって水槽42Aの上部を通り、吹出グリル47の吹出口47aから吹き出される。
加湿ユニット4A−2では、ヒータ43Bを駆動することで、水槽42Bに貯水された水Wが加熱されて水蒸気WVが発生し、水槽42Bの上部の加湿風路44へと拡散する。
そして、ヒータユニット3Aを経由して供給された空気と混合して加湿空気WAが生成され、吹出グリル47から吹き出される。
これにより、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4A−2を備えた加湿空調システム1Aにおける加湿暖房運転モードでも、ファンユニット2Aによって浴室101内の空気を循環させながら、ヒータユニット3Aから温風HAが吹き出されると共に、加湿ユニット4A−2から加湿空気WAが吹き出されて、浴室101が加湿暖房される。
このように、温風HAと加湿空気WAの双方で浴室101を暖房することで、温水によるミストの噴霧のみで浴室101を暖房する場合と比較して、短時間で浴室101の温度を上げることができる。
なお、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4A−2を備えた加湿空調システム1Aでも、加湿ユニット4A−2の水位センサ42wの出力を監視し、水槽42B内の水が無くならないように、給水機構42sで給水が行われる。
すなわち、水位センサ42wの出力から、水槽42B内の水位が所定量まで下がったことを検知すると、図示しない制御手段は給水バルブ42sbを開き、給水口42swから上水を水槽42Bに補給する。そして、水位センサ42wの出力から、水槽42B内の水位が所定量まで上がったことを検知すると、給水バルブ42sbを閉じる。
なお、運転停止中のメンテナンス等で、水槽42B内の水を抜く必要がある場合は、排水バルブ42ebを開き、排水口42ewから水槽42b内の水を排水する。
ここで、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4A−1またはヒータを利用した形態の加湿ユニット4A−2を備えた加湿空調システム1Aにおける上述した加湿暖房運転モードの動作例では、ヒータユニット3Aによる温風の吹き出しと、加湿ユニット4Aによる加湿空気の吹き出しを同時に開始して、加湿暖房運転モードが実行されると、温風HAと加湿空気WAが同時に吹き出されるようにした。
これに対して、ヒータユニット3Aのダンパ32を循環位置として、ファンユニット2Aとヒータユニット3Aによる温風HAの吹き出しを開始した後、図示しない温度検出センサで浴室101の温度を検出し、加湿空気の吹き出しに適した温度になると、ヒータユニット3Aのダンパ32を分流位置とすると共に、加湿ユニット4Aによる加湿空気の生成を開始して、加湿空気WAが吹き出されるようにしても良い。
また、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4A−2を備えた加湿空調システム1Aでは、ファンユニット2Aとヒータユニット3Aによる温風HAの吹き出しを開始した後、図示しない温度検出センサで浴室101の温度を検出し、加湿空気の吹き出しに適した温度になると、ヒータユニット3Aにおいてヒータ31の駆動は停止し、ダンパ32を換気位置として温風の吹き出しを中断すると共に、加湿ユニット4A−2による加湿空気の生成を開始して、加湿空気WAが吹き出されるようにしても良い。
このように、加湿ユニット4A−2のヒータ43Bが駆動されている間は、ヒータユニット3Aのヒータ31の駆動を停止することで、消費電力を抑えることができる。
(1−2)他の運転モードの動作例
次に、加湿空調システム1Aによる他の運転モードの動作について説明する。ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、ヒータユニット3Aではダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電すると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、ダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
次に、加湿空調システム1Aによる他の運転モードの動作について説明する。ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、ヒータユニット3Aではダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電すると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、ダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aが形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、循環風路30aを通って吹出グリル36から浴室101内に吹き出される。そして、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温風HAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、ヒータユニット3Aのダンパ32を循環位置としてヒータ31に通電し、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内に温風が吹き出されて、浴室101が暖房される。
ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、ヒータユニット3Aではダンパ32を換気位置にすると共に、加湿ユニット4Aでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずにダンパ41aを換気位置にすると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、ダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(b)に示す換気位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から排出口35への換気風路30bが形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、換気風路30bを通って排出口35から排出され、ヒータユニット3Aの排出口35から排出された空気は、排出口35に接続されたダクト6cを通り加湿ユニット4Aへ供給される。
加湿ユニット4Aでは、超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ダンパ41aを図4または図5に一点鎖線で示す換気位置とすることで、ヒータユニット3Aを経由して供給された空気が、加湿されることなく加湿風路44を通り、排気口46cから排気される。
これにより、ヒータユニット3Aのダンパ32を換気位置にすると共に、加湿ユニット4Aの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずにダンパ41aを換気位置にして、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、浴室101内の湯気や湿気が排気されて、浴室51が換気される。
ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、ヒータユニット3Aではダンパ32を分流位置にすると共に、加湿ユニット4Aでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずにダンパ41aを換気位置にすると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、ダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(c)に示す分流位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aと、吸込口33から排出口35への換気風路30bの双方が形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、一部は循環風路30aを通って吹出グリル36から浴室101内に吹き出される。
また、ファンユニット2Aから供給された空気の残部は、換気風路30bを通って排出口35から排出され、ヒータユニット3Aの排出口35から排出された空気は、排出口35に接続されたダクト6cを通り加湿ユニット4Aへ供給される。
加湿ユニット4Aでは、超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ダンパ41aを図4または図5に一点鎖線で示す換気位置とすることで、ヒータユニット3Aを経由して供給された空気が、加湿されることなく加湿風路44を通り、排気口46cから排気される。
これにより、ヒータユニット3Aのダンパ32を分流位置にすると共に、加湿ユニット4Aの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずにダンパ41aを換気位置にして、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、ヒータ31に通電した場合は、浴室101内の空気を循環させて浴室101内に温風を吹き出しながら、浴室101内の湯気や湿気が排気されて、浴室101や洗濯物等が乾燥される。なお、ヒータ31が非通電の場合は、浴室101内に室温に応じた涼風を吹き出して空気を循環させながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
<第1の実施の形態の加湿空調システムの作用効果例>
第1の実施の形態の加湿空調システム1Aでは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aに対して、空気を加熱するヒータユニット3Aがダクト6bを介して接続され、ヒータユニット3Aに、温風HAまたは送風が吹き出される吹出グリル36が備えられる。
第1の実施の形態の加湿空調システム1Aでは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aに対して、空気を加熱するヒータユニット3Aがダクト6bを介して接続され、ヒータユニット3Aに、温風HAまたは送風が吹き出される吹出グリル36が備えられる。
また、空気を加湿する加湿ユニット4Aがダクト6cを介して接続され、加湿ユニット4Aに、加湿空気WAが吹き出される吹出グリル47が備えられる。
更に、空気が吸い込まれる吸込グリル50を備えた吸込口ユニット5Aが、ダクト6aを介してファンユニット2Aに接続される。
これにより、浴室101の天井パネル101aには、ファンユニット2Aは露出せず、2個の吹出グリル36及び吹出グリル47と、1個の吸込グリル50が露出する形態となる。
これにより、加湿空調システム1Aにおいて、浴室101の天井パネル101aに露出する部分の面積を小さくすることができるので、加湿暖房機能を有した空調システムを、浴室101の外観性を損なうことなく設置することができる。
また、ファンユニット2Aに対して、ヒータユニット3Aと加湿ユニット4Aと吸込口ユニット5Aを独立した構成としたので、各吹出グリルと吸込グリルの設置位置の自由度が向上し、例えば、各吹出グリルと吸込グリルを同じ幅として一列に並べて配置すれば、視覚的に目立たなくすることができる。
更に、各吹出グリルと吸込グリルを天井パネル101aから突出せずに略同一面に配置することによっても、視覚的に一層目立たなくすることができる。
また、加湿ユニット4Aは、加湿空気の送風に、ファンユニット2Aから吹き出される空気の流れを利用することで、加湿ユニット4Aには送風のためのファン部を非搭載にできる。
これにより、加湿ユニット4Aは、ファンとファンモータを省略することにより低コスト化が可能であると共に、部品点数を少なくできることから、小型化が可能である。また、加湿ユニット4Aは空気を吸い込む吸込グリルが不要なので、浴室101に露出する部分の小型化が可能で、見栄えが良くなる。
更に、加湿空調システム1Aでは、加湿手段として超音波振動子43Aを備えた加湿ユニット4A−1、または、加湿手段としてヒータ43Bを備えた加湿ユニット4A−2を使用することで、微細化されて拡散された水滴M、または水蒸気WVにより空気が加湿され、霧状の加湿空気WAが浴室101に吹き出されるので、水滴が直接噴き出されるノズル式のミスト噴霧発生装置と比較して、入浴者が直接水滴を浴びることがなく、加湿暖房に伴う発汗効果を実感できる。
また、加湿空調システム1Aでは、風路の切換によって、加湿暖房以外の通常の暖房や、換気、乾燥等の運転が可能で、一般的な浴室暖房換気乾燥機として使用することもできる。
<第2の実施の形態の加湿空調システムの構成例>
(2−1)第2の実施の形態の加湿空調システムの全体構成の概要
図8は、第2の実施の形態の加湿空調システムの一例を示す構成図である。ここで、図8では、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bの各部の構成及び配置は模式的に図示している。
(2−1)第2の実施の形態の加湿空調システムの全体構成の概要
図8は、第2の実施の形態の加湿空調システムの一例を示す構成図である。ここで、図8では、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bの各部の構成及び配置は模式的に図示している。
第2の実施の形態の加湿空調システム1Bは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aを備える。また、加湿空調システム1Bは、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加湿して、加湿空気WAを生成する加湿ユニット4Bと、ファンユニット2Aから吹き出された空気、またはファンユニット2Aから吹き出され、加湿ユニット4Bで加湿された空気を加熱して、温風HAまたは温湿風HWAを浴室101に吹き出すヒータユニット3Aを備える。更に、加湿空調システム1Bは、ファンユニット2Aで空気が吸い込まれる吸込口ユニット5Aを備える。
ファンユニット2Aは、吸込口ユニット5Aがダクト6aを介して接続され、吸込口ユニット5Aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
また、ファンユニット2Aは、加湿ユニット4Bがダクト6bを介して接続され、ファンユニット2Aで吹き出す空気が加湿ユニット4Bに送られて、加湿ユニット4Bから加湿空気WAが吹き出される。
更に、加湿ユニット4Bは、ヒータユニット3Aがダクト6cを介して接続され、ファンユニット2Aで吹き出し、加湿ユニット4Bを通過した空気がヒータユニット3Aに送られて、ヒータユニット3Aから温湿風HWAまたは温風HAが吹き出される。
ここで、ファンユニット2Aは、図2で説明した第1の実施の形態の加湿空調システム1Aのファンユニット2Aと同じ構成で良く、ヒータユニット3Aは、図3で説明した第1の実施の形態の加湿空調システム1Aのヒータユニット3Aと同じ構成で良く、吸込口ユニット5Aは、図6で説明した第1の実施の形態の加湿空調システム1Aの吸込口ユニット5Aと同じ構成で良い。
(2−2)加湿ユニットの構成例
図9は、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bにおける加湿ユニットの第1の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Bを構成する加湿ユニット4B−1の構成について説明する。
図9は、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bにおける加湿ユニットの第1の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Bを構成する加湿ユニット4B−1の構成について説明する。
加湿ユニット4B−1は加湿装置の一例で、超音波振動子を利用した形態の加湿装置であり、微細化した水滴Mを発生させて霧状の加湿空気WAを生成する加湿部40Aを備える。
加湿部40Aは加湿手段の一例で、水Wを貯める水槽42Aと、水槽42Aに貯水された水Wを振動させて微細化した水滴Mを発生させる超音波振動子43Aと、微細化されて拡散された水滴Mに空気を混合させて加湿し、加湿空気WAを生成する加湿風路44を備える。また、加湿部40Aは、水槽42Aに給水を行う給水機構42sと、水槽42Aの排水を行う排水機構42eと、水槽42A内の水位を検出する水位センサ42wを備える。
水槽42Aは、上面が開口して加湿風路44に露出すると共に、底面に超音波振動子43Aを備え、水槽42Aに貯水された水Wを超音波振動子43Aで振動させることで微細化した水滴Mを発生させ、水槽42Aの上部の加湿風路44へと拡散させる。
給水機構42sは、図示しない上水管と接続され、例えば水槽42Aの上部に給水口42swを備えると共に、給水SWの有無を切り換える給水バルブ42sbを備える。
また、排水機構42eは、浴室101の図示しない排水管と接続され、水槽42Aの底面に排水口42ewを備えると共に、排水EWの有無を切り換える排水バルブ42ebを備える。
水位センサ42wは、水槽42A内にフロートを備え、フロートの位置で水位を検出する。
加湿ユニット4B−1は、加湿風路44とつながる吸込口46aを一の側面に備える。吸込口46aは空気吸込口の一例で、加湿ユニット4B−1は、吸込口46aに吸込ダクトジョイント46bを備える。また、加湿ユニット4B−1は、加湿風路44とつながる排気口46cを他の側面に備える。排気口46cは外部排出口の一例で、加湿ユニット4B−1は、排気口46cに排気ダクトジョイント46dを備える。
図10は、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bにおける加湿ユニットの第2の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Bを構成する加湿ユニット4B−2の構成について説明する。
加湿ユニット4B−2は加湿装置の一例で、ヒータを利用した形態の加湿装置であり、水蒸気WVを発生させて霧状の加湿空気WAを生成する加湿部40Bを備える。
加湿部40Bは加湿手段の一例で、水Wを貯める水槽42Bと、水槽42Bに貯水された水Wを加熱して水蒸気WVを発生させる水加熱手段としてのヒータ43Bと、空気を水蒸気WVで加湿して加湿空気WAを生成する加湿風路44を備える。また、加湿部40Bは、水槽42Bに給水を行う給水機構42sと、水槽42Bの排水を行う排水機構42eと、水槽42B内の水位を検出する水位センサ42wを備える。
水槽42Bは、上面が開口して加湿風路44に露出すると共に、内部にヒータ43Bを備え、水槽42Bに貯水された水Wをヒータ43Bで加熱することで水蒸気WVを発生させ、水槽42Bの上部の加湿風路44へと拡散させる。
給水機構42sは、図示しない上水管と接続され、例えば水槽42Bの上部に給水口42swを備えると共に、給水SWの有無を切り換える給水バルブ42sbを備える。
また、排水機構42eは、浴室101の図示しない排水管と接続され、水槽42Bの底面に排水口42ewを備えると共に、排水EWの有無を切り換える排水バルブ42ebを備える。
水位センサ42wは、水槽42B内にフロートを備え、フロートの位置で水位を検出する。
加湿ユニット4B−2は、加湿風路44とつながる吸込口46aを一の側面に備える。吸込口46aは空気吸込口の一例で、加湿ユニット4B−2は、吸込口46aに吸込ダクトジョイント46bを備える。また、加湿ユニット4B−2は、加湿風路44とつながる排気口46cを他の側面に備える。排気口46cは外部排出口の一例で、加湿ユニット4B−2は、排気口46cに排気ダクトジョイント46dを備える。
<第2の実施の形態の加湿空調システムの設置例>
図11は、第2の実施の形態の加湿空調システムの設置例を示す構成図で、図11(a)は、浴室101の天井パネル101aを下面から見た平面図、図11(b)は、浴室101の天井パネル101aを上面から見た平面図である。
図11は、第2の実施の形態の加湿空調システムの設置例を示す構成図で、図11(a)は、浴室101の天井パネル101aを下面から見た平面図、図11(b)は、浴室101の天井パネル101aを上面から見た平面図である。
浴室101の天井パネル101aには、ヒータユニット3Aと吸込口ユニット5Aの設置位置に枠部102が取り付けられる。
ヒータユニット3Aは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吹出グリル36が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
また、吸込口ユニット5Aは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吸込グリル50が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
ここで、ヒータユニット3Aの吹出グリル36と、吸込口ユニット5Aの吸込グリル50は、短手方向の幅が等しい長方形状とし、枠部102によって、一列に並べて配置される。
また、枠部102は、各吹出グリル及び吸込グリルが天井パネル101aに対して略同一面となるように構成されると共に、枠部102において、各吹出グリル及び吸込グリルが設置されない箇所については、カバー部材102aが取り付けられて、カバー部材102aが天井パネル101aに対して略同一面となるように構成される。
これにより、天井パネル101aにおいて、各吹出グリル及び吸込グリルの設置位置は、略フラットな形態となっている。
ファンユニット2Aは、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置される。同様に、加湿ユニット4Bは、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置される。
ファンユニット2A及び加湿ユニット4Bは、浴室101から直接空気を吸い込む吸込グリルや、浴室101に直接空気を吹き出す吹出グリルを備えていないので、天井パネル101aにおいて、ファンユニット2A及び加湿ユニット4Bの設置位置には、開口を形成する必要はない。このため、浴室101の天井パネル101aには、ファンユニット2A及び加湿ユニット4Bは露出しない。
浴室101の天井パネル101aに設置されたファンユニット2Aと吸込口ユニット5Aは、ファンユニット2Aの吸込ダクトジョイント24aと吸込口ユニット5Aの排出ダクトジョイント52aがダクト6aで接続される。
また、浴室101の天井パネル101aに設置されたファンユニット2Aと加湿ユニット4Bは、ファンユニット2Aの吹出ダクトジョイント25aと加湿ユニット4Bの吸込ダクトジョイント46bがダクト6bで接続される。
更に、浴室101の天井パネル101aに設置された加湿ユニット4Bとヒータユニット3Aは、加湿ユニット4Bの排気ダクトジョイント46dとヒータユニット3Aの吸込ダクトジョイント33aがダクト6cで接続される。
また、浴室101の天井パネル101aに設置された加湿ユニット4Bは、図示しない上水管とつながる供給配管103aが、図9または図10で説明した給水機構42sと接続され、浴室101の排水口からの図示しない排水管とつながる排水配管103bが、排水機構42eと接続される。
更に、浴室101の天井パネル101aに設置されたヒータユニット3Aは、排出ダクトジョイント35aに排気ダクト6dが接続される。排気ダクト6dは、図示しない建物の外壁に取り付けた屋外グリルに接続され、ファンユニット2Aで吸込口ユニット5Aから吸い込んだ浴室101等の空気を、加湿ユニット4B及びヒータユニット3Aを経由して、排気ダクト6dから屋外に排気できる構成となっている。
なお、浴室101に隣接した図示しない洗面脱衣所には、加湿空調システム1Bを制御する図示しない主操作部が設置される。また、加湿空調システム1Bを浴室101内でも操作できるように、浴室101に副操作部を設置しても良い。
<第2の実施の形態の加湿空調システムの動作例>
(2−1)加湿暖房運転モードの動作例
次に、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。ここで、加湿ユニット4Bとしては、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4B−1を備えた例で説明する。
(2−1)加湿暖房運転モードの動作例
次に、第2の実施の形態の加湿空調システム1Bで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。ここで、加湿ユニット4Bとしては、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4B−1を備えた例で説明する。
図示しない主操作部が操作され、加湿暖房運転モードが選択されると、ファンユニット2Aでは、ファン部20を駆動する。また、加湿ユニット4B−1では、超音波振動子43Aを駆動する。更に、ヒータユニット3Aでは、ダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電する。
ファンユニット2Aは、ファンモータ21aによりファン21が回転駆動されると、ファン吸込口22aから空気を吸い込む流れが発生する。これにより、ファン吸込口22aと連通した吸込口24とダクト6aを介して接続されている吸込口ユニット5Aでは、吸込グリル50の吸込口50aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
吸込口ユニット5Aからダクト6aを通ってファンユニット2Aに吸い込まれた浴室101の空気RAは、吹出口25から吹き出され、吹出口25に接続されたダクト6bを通り加湿ユニット4B−1に供給される。
加湿ユニット4B−1は、超音波振動子43Aを駆動することで、水槽42Aに貯水された水Wが振動して微細化された水滴Mが、水槽42Aの上部の加湿風路44へと拡散する。
そして、ファンユニット2Aから供給された空気と混合して加湿空気WAが生成され、排気口46cから吹き出され、排気口46cに接続されたダクト6cを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ダクト6cと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aが形成されるので、ファンユニット2Aから加湿ユニット4B−1を経由して供給された加湿空気WAは、循環風路30aを通って吹出グリル36の吹出口36aから浴室101内に吹き出される。
ヒータ31は、循環風路30aの吹出口風路34に配置されるので、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温湿風HWAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、加湿暖房運転モードでは、ファンユニット2Aによって浴室101内の空気を循環させながら、ヒータユニット3Aから温湿風HWAが吹き出されて、浴室101が加湿暖房される。
このように、温湿風HWAで浴室101を暖房することで、温水によるミストの噴霧のみで浴室101を暖房する場合と比較して、短時間で浴室101の温度を上げることができる。
なお、本実施の形態の加湿空調システム1Bでは、加湿ユニット4B−1の水位センサ42wの出力を監視し、水槽42A内の水が無くならないように、給水機構42sで給水が行われる。
すなわち、水位センサ42wの出力から、水槽42A内の水位が所定量まで下がったことを検知すると、図示しない制御手段は給水バルブ42sbを開き、給水口42swから上水を水槽42Aに補給する。そして、水位センサ42wの出力から、水槽42A内の水位が所定量まで上がったことを検知すると、給水バルブ42sbを閉じる。
なお、運転停止中のメンテナンス等で、水槽42A内の水を抜く必要がある場合は、排水バルブ42ebを開き、排水口42ewから水槽42A内の水を排水する。
次に、加湿ユニット4Bとして、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4B−2を備えた第2の実施の形態の加湿空調システム1Bで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。
図示しない主操作部が操作され、加湿暖房運転モードが選択されると、ファンユニット2Aでは、ファン部20を駆動する。また、加湿ユニット4B−2では、ヒータ43Bを駆動する。更に、ヒータユニット3Aでは、ダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電する。
ファンユニット2Aは、ファンモータ21aによりファン21が回転駆動されると、ファン吸込口22aから空気を吸い込む流れが発生する。これにより、ファン吸込口22aと連通した吸込口24とダクト6aを介して接続されている吸込口ユニット5Aでは、吸込グリル50の吸込口50aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
吸込口ユニット5Aからダクト6aを通ってファンユニット2Aに吸い込まれた浴室101の空気RAは、吹出口25から吹き出され、吹出口25に接続されたダクト6bを通り加湿ユニット4B−2に供給される。
加湿ユニット4B−2は、ヒータ43Bを駆動することで、水槽42Bに貯水された水Wが加熱されて水蒸気WVが発生し、水槽42Bの上部の加湿風路44へと拡散する。
そして、ファンユニット2Aから供給された空気と混合して加湿空気WAが生成され、排気口46cから吹き出され、排気口46cに接続されたダクト6cを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ダクト6cと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aが形成されるので、ファンユニット2Aから加湿ユニット4B−2を経由して供給された加湿空気WAは、循環風路30aを通って吹出グリル36の吹出口36aから浴室101内に吹き出される。
ヒータ31は、循環風路30aの吹出口風路34に配置されるので、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温湿風HWAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4B−2を備えた加湿空調システム1Bにおける加湿暖房運転モードでも、ファンユニット2Aによって浴室101内の空気を循環させながら、ヒータユニット3Aから温湿風HWAが吹き出されて、浴室101が加湿暖房される。
このように、温湿風HWAで浴室101を暖房することで、温水によるミストの噴霧のみで浴室101を暖房する場合と比較して、短時間で浴室101の温度を上げることができる。
なお、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4B−2を備えた加湿空調システム1Bでも、加湿ユニット4B−2の水位センサ42wの出力を監視し、水槽42B内の水が無くならないように、給水機構42sで給水が行われる。
すなわち、水位センサ42wの出力から、水槽42B内の水位が所定量まで下がったことを検知すると、図示しない制御手段は給水バルブ42sbを開き、給水口42swから上水を水槽42Bに補給する。そして、水位センサ42wの出力から、水槽42B内の水位が所定量まで上がったことを検知すると、給水バルブ42sbを閉じる。
なお、運転停止中のメンテナンス等で、水槽42B内の水を抜く必要がある場合は、排水バルブ42ebを開き、排水口42ewから水槽42b内の水を排水する。
ここで、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4B−1またはヒータを利用した形態の加湿ユニット4B−2を備えた加湿空調システム1Bにおける上述した加湿暖房運転モードの動作例では、ヒータユニット3Aによる温風の吹き出しと、加湿ユニット4Bによる加湿空気の生成を同時に開始して、加湿暖房運転モードが実行されると、温湿風HWAが吹き出されるようにした。
これに対して、加湿ユニット4B−1の超音波振動子43Aまたは加湿ユニット4B−2のヒータ43Bを駆動せずに、ファンユニット2Aとヒータユニット3Aによる温風HAの吹き出しを開始した後、図示しない温度検出センサで浴室101の温度を検出し、加湿空気の吹き出しに適した温度になると、加湿ユニット4B−1または加湿ユニット4B−2による加湿空気の生成を開始して、温湿風HWAが吹き出されるようにしても良い。
また、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4B−2を備えた加湿空調システム1Bでは、加湿ユニット4B−2のヒータ43Bを駆動せずに、ファンユニット2Aとヒータユニット3Aによる温風HAの吹き出しを開始した後、図示しない温度検出センサで浴室101の温度を検出し、加湿空気の吹き出しに適した温度になると、ヒータユニット3Aにおいてヒータ31の駆動は停止すると共に、加湿ユニット4B−2のヒータ43Bを駆動して加湿空気の生成を開始して、加湿空気WAが吹き出されるようにしても良い。
このように、加湿ユニット4B−2のヒータ43Bが駆動されている間は、ヒータユニット3Aのヒータ31の駆動を停止することで、消費電力を抑えることができる。
(2−2)他の運転モードの動作例
次に、加湿空調システム1Bによる他の運転モードの動作について説明する。ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Bでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電すると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、加湿されることなく加湿ユニット4Bを通過して、ヒータユニット3Aへ供給される。
次に、加湿空調システム1Bによる他の運転モードの動作について説明する。ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Bでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電すると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、加湿されることなく加湿ユニット4Bを通過して、ヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ファンユニット2Aから供給された空気は、循環風路30aを通って吹出グリル36から浴室101内に吹き出される。そして、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温風HAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、加湿ユニット4Bの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずに、ヒータユニット3Aのダンパ32を循環位置としてヒータ31に通電し、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内に温風が吹き出されて、浴室101が暖房される。
ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Bでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を換気位置にすると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、加湿されることなく加湿ユニット4Bを通過して、ヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(b)に示す換気位置にあると、吸込口33から排出口35への換気風路30bが形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、換気風路30bを通って排出口35から排出される。
これにより、加湿ユニット4Bの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずに、ヒータユニット3Aのダンパ32を換気位置にして、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、浴室101内の湯気や湿気が排気されて、浴室51が換気される。
ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Bでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を分流位置にすると、ダクト6aを通って吸込口ユニット5Aからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気は、加湿されることなく加湿ユニット4Bを通過して、ヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(c)に示す分流位置にあると、吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aと、吸込口33から排出口35への換気風路30bの双方が形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、一部は循環風路30aを通って吹出グリル36から浴室101内に吹き出される。
また、ファンユニット2Aから供給された空気の残部は、換気風路30bを通って排出口35から排出される。
これにより、加湿ユニット4Bの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずに、ヒータユニット3Aのダンパ32を分流位置にして、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、ヒータ31に通電した場合は、浴室101内の空気を循環させて浴室101内に温風を吹き出しながら、浴室101内の湯気や湿気が排気されて、浴室101や洗濯物等が乾燥される。なお、ヒータ31が非通電の場合は、浴室101内に室温に応じた涼風を吹き出して空気を循環させながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
<第2の実施の形態の加湿空調システムの作用効果例>
第2の実施の形態の加湿空調システム1Bでも、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aと同様の効果が得られると共に、ヒータユニット3Aの前段に加湿ユニット4Bを配置することで、ヒータユニット3Aと加湿ユニット4Bで吹出グリルを共用化して、吹出グリルの数を減らすことができる。
第2の実施の形態の加湿空調システム1Bでも、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aと同様の効果が得られると共に、ヒータユニット3Aの前段に加湿ユニット4Bを配置することで、ヒータユニット3Aと加湿ユニット4Bで吹出グリルを共用化して、吹出グリルの数を減らすことができる。
これにより、加湿空調システム1Bにおいては、浴室101の天井パネル101aに露出する部分の面積を一層小さくすることができるので、加湿暖房機能を有した空調システムを、浴室101の外観性を損なうことなく設置することができる。
<第3の実施の形態の加湿空調システムの構成例>
(3−1)第3の実施の形態の加湿空調システムの全体構成の概要
図12は、第3の実施の形態の加湿空調システムの一例を示す構成図である。ここで、図12では、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cの各部の構成及び配置は模式的に図示している。
(3−1)第3の実施の形態の加湿空調システムの全体構成の概要
図12は、第3の実施の形態の加湿空調システムの一例を示す構成図である。ここで、図12では、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cの各部の構成及び配置は模式的に図示している。
第3の実施の形態の加湿空調システム1Cは、空気を吸い込み、吸い込んだ空気を吹き出すファンユニット2Aを備える。また、加湿空調システム1Cは、ファンユニット2Aで吸い込まれる空気を加湿して、加湿空気WAを生成する加湿ユニット4Cと、ファンユニット2Aから吹き出された空気を加熱して、温風HAまたは温湿風HWAを浴室101に吹き出すヒータユニット3Aを備える。
ファンユニット2Aは、加湿ユニット4Cがダクト6aを介して接続され、加湿ユニット4Cから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
また、ファンユニット2Aは、ヒータユニット3Aがダクト6bを介して接続され、ファンユニット2Aで吹き出す加湿ユニット4Cで加湿された空気またはファンユニット2Aで吹き出す非加湿の空気がヒータユニット3Aに送られて、ヒータユニット3Aから温湿風HWAまたは温風HAが吹き出される。
ここで、ファンユニット2Aは、図2で説明した第1の実施の形態の加湿空調システム1Aのファンユニット2Aと同じ構成で良く、ヒータユニット3Aは、図3で説明した第1の実施の形態の加湿空調システム1Aのヒータユニット3Aと同じ構成で良い。
(3−2)加湿ユニットの構成例
図13は、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cにおける加湿ユニットの第1の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Cを構成する加湿ユニット4C−1の構成について説明する。
図13は、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cにおける加湿ユニットの第1の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Cを構成する加湿ユニット4C−1の構成について説明する。
加湿ユニット4C−1は加湿装置の一例で、超音波振動子を利用した形態の加湿装置であり、微細化した水滴Mを発生させて霧状の加湿空気WAを生成する加湿部40Aを備える。
加湿部40Aは加湿手段の一例で、水Wを貯める水槽42Aと、水槽42Aに貯水された水Wを振動させて微細化した水滴Mを発生させる超音波振動子43Aと、微細化されて拡散された水滴Mに空気を混合させて加湿し、加湿空気WAを生成する加湿風路44を備える。また、加湿部40Aは、水槽42Aに給水を行う給水機構42sと、水槽42Aの排水を行う排水機構42eと、水槽42A内の水位を検出する水位センサ42wを備える。
水槽42Aは、上面が開口して加湿風路44に露出すると共に、底面に超音波振動子43Aを備え、水槽42Aに貯水された水Wを超音波振動子43Aで振動させることで微細化した水滴Mを発生させ、水槽42Aの上部の加湿風路44へと拡散させる。
給水機構42sは、図示しない上水管と接続され、例えば水槽42Aの上部に給水口42swを備えると共に、給水SWの有無を切り換える給水バルブ42sbを備える。
また、排水機構42eは、浴室101の図示しない排水管と接続され、水槽42Aの底面に排水口42ewを備えると共に、排水EWの有無を切り換える排水バルブ42ebを備える。
水位センサ42wは、水槽42A内にフロートを備え、フロートの位置で水位を検出する。
加湿ユニット4C−1は、下面に吸込グリル48を備える。吸込グリル48は室内吸込口の一例で、所定の形状のパネル部に、加湿風路44とつながる吸込口48aを備えて構成される。
また、加湿ユニット4C−1は、加湿風路44とつながる排出口46eを側面に備える。排出口46eは空気排出口の一例で、加湿ユニット4C−1は、排出口46eに排出ダクトジョイント46fを備える。
図14は、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cにおける加湿ユニットの第2の例を示す構成図であり、次に、加湿空調システム1Cを構成する加湿ユニット4C−2の構成について説明する。
加湿ユニット4C−2は加湿装置の一例で、ヒータを利用した形態の加湿装置であり、水蒸気WV発生させて霧状の加湿空気WAを生成する加湿部40Bを備える。
加湿部40Bは加湿手段の一例で、水Wを貯める水槽42Bと、水槽42Bに貯水された水Wを加熱して水蒸気WVを発生させる水加熱手段としてのヒータ43Bと、空気を水蒸気WVで加湿して加湿空気WAを生成する加湿風路44を備える。また、加湿部40Bは、水槽42Bに給水を行う給水機構42sと、水槽42Bの排水を行う排水機構42eと、水槽42B内の水位を検出する水位センサ42wを備える。
水槽42Bは、上面が開口して加湿風路44に露出すると共に、内部にヒータ43Bを備え、水槽42Bに貯水された水Wを加熱することで水蒸気WVを発生させ、水槽42Bの上部の加湿風路44へと拡散させる。
給水機構42sは、図示しない上水管と接続され、例えば水槽42Bの上部に給水口42swを備えると共に、給水SWの有無を切り換える給水バルブ42sbを備える。
また、排水機構42eは、浴室101の図示しない排水管と接続され、水槽42Bの底面に排水口42ewを備えると共に、排水EWの有無を切り換える排水バルブ42ebを備える。
水位センサ42wは、水槽42B内にフロートを備え、フロートの位置で水位を検出する。
加湿ユニット4C−2は、下面に吸込グリル48を備える。吸込グリル48は室内吸込口の一例で、所定の形状のパネル部に、加湿風路44とつながる吸込口48aを備えて構成される。
また、加湿ユニット4C−2は、加湿風路44とつながる排出口46eを側面に備える。排出口46eは空気排出口の一例で、加湿ユニット4C−2は、排出口46eに排出ダクトジョイント46fを備える。
<第3の実施の形態の加湿空調システムの設置例>
図15は、第3の実施の形態の加湿空調システムの設置例を示す構成図で、図15(a)は、浴室101の天井パネル101aを下面から見た平面図、図15(b)は、浴室101の天井パネル101aを上面から見た平面図である。
図15は、第3の実施の形態の加湿空調システムの設置例を示す構成図で、図15(a)は、浴室101の天井パネル101aを下面から見た平面図、図15(b)は、浴室101の天井パネル101aを上面から見た平面図である。
浴室101の天井パネル101aには、ヒータユニット3Aと加湿ユニット4Cの設置位置に枠部102が取り付けられる。
ヒータユニット3Aは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吹出グリル36が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
また、加湿ユニット4Cは、枠部102に形成された開口の位置に合わせて、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置され、吸込グリル48が枠部102に嵌め込まれて取り付けられる。
ここで、ヒータユニット3Aの吹出グリル36と、加湿ユニット4Cの吸込グリル48は、短手方向の幅が等しい長方形状とし、枠部102によって、一列に並べて配置される。
また、枠部102は、各吹出グリル及び吸込グリルが天井パネル101aに対して略同一面となるように構成されると共に、枠部102において、各吹出グリル及び吸込グリルが設置されない箇所については、カバー部材102aが取り付けられて、カバー部材102aが天井パネル101aに対して略同一面となるように構成される。
これにより、天井パネル101aにおいて、各吹出グリル及び吸込グリルの設置位置は、略フラットな形態となっている。
ファンユニット2Aは、天井パネル101a上に固定する形態、もしくはアンカーボルト等を使用して天井裏に吊り下げる形態等で設置される。ファンユニット2Aは、浴室101から直接空気を吸い込む吸込グリルや、浴室101に直接空気を吹き出す吹出グリルを備えていないので、天井パネル101aにおいて、ファンユニット2Aの設置位置には、開口を形成する必要はない。このため、浴室101の天井パネル101aには、ファンユニット2Aは露出しない。
浴室101の天井パネル101aに設置されたファンユニット2Aと加湿ユニット4Cは、ファンユニット2Aの吸込ダクトジョイント24aと加湿ユニット4Cの排出ダクトジョイント46fがダクト6aで接続される。
また、浴室101の天井パネル101aに設置された加湿ユニット4Cは、図示しない上水管とつながる供給配管103aが、図13または図14で説明した給水機構42sと接続され、浴室101の排水口からの図示しない排水管とつながる排水配管103bが、排水機構42eと接続される。
また、浴室101の天井パネル101aに設置されたファンユニット2Aとヒータユニット3Aは、ファンユニット2Aの吹出ダクトジョイント25aとヒータユニット3Aの吸込ダクトジョイント33aがダクト6bで接続される。
更に、浴室101の天井パネル101aに設置されたヒータユニット3Aは、排出ダクトジョイント35aに排気ダクト6dが接続される。排気ダクト6dは、図示しない建物の外壁に取り付けた屋外グリルに接続され、ファンユニット2Aで加湿ユニット4Cから吸い込んだ浴室101等の空気を、ヒータユニット3Aを経由して、排気ダクト6dから屋外に排気できる構成となっている。
なお、浴室101に隣接した図示しない洗面脱衣所には、加湿空調システム1Cを制御する図示しない主操作部が設置される。また、加湿空調システム1Cを浴室101内でも操作できるように、浴室101に副操作部を設置しても良い。
<第3の実施の形態の加湿空調システムの動作例>
(3−1)加湿暖房運転モードの動作例
次に、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。ここで、加湿ユニット4Cとしては、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4C−1を備えた例で説明する。
(3−1)加湿暖房運転モードの動作例
次に、第3の実施の形態の加湿空調システム1Cで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。ここで、加湿ユニット4Cとしては、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4C−1を備えた例で説明する。
図示しない主操作部が操作され、加湿暖房運転モードが選択されると、ファンユニット2Aでは、ファン部20を駆動する。また、加湿ユニット4C−1では、超音波振動子43Aを駆動する。更に、ヒータユニット3Aでは、ダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電する。
ファンユニット2Aは、ファンモータ21aによりファン21が回転駆動されると、ファン吸込口22aから空気を吸い込む流れが発生する。これにより、ファン吸込口22aと連通した吸込口24とダクト6aを介して接続されている加湿ユニット4C−1では、吸込グリル48の吸込口48aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
加湿ユニット4C−1は、超音波振動子43Aを駆動することで、水槽42Aに貯水された水Wが振動して微細化された水滴Mが、水槽42Aの上部の加湿風路44へと拡散する。
そして、吸込グリル48から吸い込まれた浴室101の空気と混合して加湿空気WAが生成され、排出口46eからダクト6aを通りファンユニット2Aへ吸い込まれる。
加湿ユニット4C−1からファンユニット2Aに吸い込まれた加湿空気WAは、吹出口25から吹き出され、吹出口25に接続されたダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aが形成されるので、ファンユニット2Aから供給された加湿空気WAは、循環風路30aを通って吹出グリル36の吹出口36aから浴室101内に吹き出される。
ヒータ31は、循環風路30aの吹出口風路34に配置されるので、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温湿風HWAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、加湿暖房運転モードでは、ファンユニット2Aによって浴室101内の空気を循環させながら、ヒータユニット3Aから温湿風HWAが吹き出されて、浴室101が加湿暖房される。
このように、温湿風HWAで浴室101を暖房することで、温水によるミストの噴霧のみで浴室101を暖房する場合と比較して、短時間で浴室101の温度を上げることができる。
なお、本実施の形態の加湿空調システム1Cでは、加湿ユニット4C−1の水位センサ42wの出力を監視し、水槽42A内の水が無くならないように、給水機構42sで給水が行われる。
すなわち、水位センサ42wの出力から、水槽42A内の水位が所定量まで下がったことを検知すると、図示しない制御手段は給水バルブ42sbを開き、給水口42swから上水を水槽42Aに補給する。そして、水位センサ42wの出力から、水槽42A内の水位が所定量まで上がったことを検知すると、給水バルブ42sbを閉じる。
なお、運転停止中のメンテナンス等で、水槽42A内の水を抜く必要がある場合は、排水バルブ42ebを開き、排水口42ewから水槽42A内の水を排水する。
次に、加湿ユニット4Cとして、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4C−2を備えた第3の実施の形態の加湿空調システム1Cで実行される加湿暖房運転モードの一例について、各図を参照して説明する。
図示しない主操作部が操作され、加湿暖房運転モードが選択されると、ファンユニット2Aでは、ファン部20を駆動する。また、加湿ユニット4C−2では、ヒータ43Bを駆動する。更に、ヒータユニット3Aでは、ダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電する。
ファンユニット2Aは、ファンモータ21aによりファン21が回転駆動されると、ファン吸込口22aから空気を吸い込む流れが発生する。これにより、ファン吸込口22aと連通した吸込口24とダクト6aを介して接続されている加湿ユニット4C−2では、吸込グリル48の吸込口48aから浴室101の空気RAが吸い込まれる。
加湿ユニット4C−2は、ヒータ43Bを駆動することで、水槽42Bに貯水された水Wが加熱されて水蒸気WVが発生し、水槽42Bの上部の加湿風路44へと拡散する。
そして、吸込グリル48から吸い込まれた浴室101の空気と混合して加湿空気WAが生成され、排出口46eからダクト6aを通りファンユニット2Aへ吸い込まれる。
加湿ユニット4C−2からファンユニット2Aに吸い込まれた加湿空気WAは、吹出口25から吹き出され、吹出口25に接続されたダクト6bを通りヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ダクト6bと接続された吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aが形成されるので、ファンユニット2Aから供給された加湿空気WAは、循環風路30aを通って吹出グリル36の吹出口36aから浴室101内に吹き出される。
ヒータ31は、循環風路30aの吹出口風路34に配置されるので、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温湿風HWAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4C−2を備えた加湿空調システム1Cにおける加湿暖房運転モードでも、ファンユニット2Aによって浴室101内の空気を循環させながら、ヒータユニット3Aから温湿風HWAが吹き出されて、浴室101が加湿暖房される。
このように、温湿風HWAで浴室101を暖房することで、温水によるミストの噴霧のみで浴室101を暖房する場合と比較して、短時間で浴室101の温度を上げることができる。
なお、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4C−2を備えた加湿空調システム1Cでも、加湿ユニット4C−2の水位センサ42wの出力を監視し、水槽42B内の水が無くならないように、給水機構42sで給水が行われる。
すなわち、水位センサ42wの出力から、水槽42B内の水位が所定量まで下がったことを検知すると、図示しない制御手段は給水バルブ42sbを開き、給水口42swから上水を水槽42Bに補給する。そして、水位センサ42wの出力から、水槽42B内の水位が所定量まで上がったことを検知すると、給水バルブ42sbを閉じる。
なお、運転停止中のメンテナンス等で、水槽42B内の水を抜く必要がある場合は、排水バルブ42ebを開き、排水口42ewから水槽42B内の水を排水する。
ここで、超音波振動子を利用した形態の加湿ユニット4C−1またはヒータを利用した形態の加湿ユニット4C−2を備えた加湿空調システム1Cにおける上述した加湿暖房運転モードの動作例では、ヒータユニット3Aによる温風の吹き出しと、加湿ユニット4C−1または加湿ユニット4C−2による加湿空気の生成を同時に開始して、加湿暖房運転モードが実行されると、温湿風HWAが吹き出されるようにした。
これに対して、加湿ユニット4C−1の超音波振動子43Aまたは加湿ユニット4C−2のヒータ43Bを駆動せずに、ファンユニット2Aとヒータユニット3Aによる温風HAの吹き出しを開始した後、図示しない温度検出センサで浴室101の温度を検出し、加湿空気の吹き出しに適した温度になると、加湿ユニット4C−1または加湿ユニット4C−2による加湿空気の生成を開始して、温湿風HWAが吹き出されるようにしても良い。
また、ヒータを利用した形態の加湿ユニット4C−2を備えた加湿空調システム1Cでは、加湿ユニット4C−2のヒータ43Bを駆動せずに、ファンユニット2Aとヒータユニット3Aによる温風HAの吹き出しを開始した後、図示しない温度検出センサで浴室101の温度を検出し、加湿空気の吹き出しに適した温度になると、ヒータユニット3Aにおいてヒータ31の駆動は停止すると共に、加湿ユニット4C−2のヒータ43Bを駆動して加湿空気の生成を開始して、加湿空気WAが吹き出されるようにしても良い。
このように、加湿ユニット4C−2のヒータ43Bが駆動されている間は、ヒータユニット3Aのヒータ31の駆動を停止することで、消費電力を抑えることができる。
(3−2)他の運転モードの動作例
次に、加湿空調システム1Cによる他の運転モードの動作について説明する。ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Cでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電すると、加湿ユニット4Cからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが加湿されることなく吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気はヒータユニット3Aへ供給される。
次に、加湿空調システム1Cによる他の運転モードの動作について説明する。ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Cでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を循環位置にすると共に、ヒータ31に通電すると、加湿ユニット4Cからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが加湿されることなく吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気はヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(a)に示す循環位置にあると、ファンユニット2Aから供給された空気は、循環風路30aを通って吹出グリル36から浴室101内に吹き出される。そして、ヒータ31が通電されることで、循環風路30aを通る空気が温められて、温風HAが吹出グリル36から吹き出される。
これにより、加湿ユニット4Cの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずに、ヒータユニット3Aのダンパ32を循環位置としてヒータ31に通電し、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、浴室101内の空気を循環させながら、浴室101内に温風が吹き出されて、浴室101が暖房される。
ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Cでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を換気位置にすると、加湿ユニット4Cからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが加湿されることなく吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気はヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(b)に示す換気位置にあると、吸込口33から排出口35への換気風路30bが形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、換気風路30bを通って排出口35から排出される。
これにより、加湿ユニット4Cの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずに、ヒータユニット3Aのダンパ32を換気位置にして、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、浴室101内の湯気や湿気が排気されて、浴室51が換気される。
ファンユニット2Aではファン部20を駆動し、加湿ユニット4Cでは超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せず、ヒータユニット3Aではダンパ32を分流位置にすると、加湿ユニット4Cからファンユニット2Aに浴室101の空気RAが加湿されることなく吸い込まれ、ファンユニット2Aに吸い込まれた空気はヒータユニット3Aへ供給される。
ヒータユニット3Aは、ダンパ32の位置が図3(c)に示す分流位置にあると、吸込口33から吹出口風路34への循環風路30aと、吸込口33から排出口35への換気風路30bの双方が形成されるので、ファンユニット2Aから供給された空気は、一部は循環風路30aを通って吹出グリル36から浴室101内に吹き出される。
また、ファンユニット2Aから供給された空気の残部は、換気風路30bを通って排出口35から排出される。
これにより、加湿ユニット4Cの超音波振動子43Aまたはヒータ43Bを駆動せずに、ヒータユニット3Aのダンパ32を分流位置にして、ファンユニット2Aのファン部20を駆動すると、ヒータ31に通電した場合は、浴室101内の空気を循環させて浴室101内に温風を吹き出しながら、浴室101内の湯気や湿気が排気されて、浴室101や洗濯物等が乾燥される。なお、ヒータ31が非通電の場合は、浴室101内に室温に応じた涼風を吹き出して空気を循環させながら、浴室101内の湯気や湿気が排気される。
<第3の実施の形態の加湿空調システムの作用効果例>
第3の実施の形態の加湿空調システム1Cでも、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aと同様の効果が得られると共に、ファンユニット2Aの前段に吸込グリル48を備えた加湿ユニット4Cを配置することで、吸込グリルの数を減らすことができる。
第3の実施の形態の加湿空調システム1Cでも、第1の実施の形態の加湿空調システム1Aと同様の効果が得られると共に、ファンユニット2Aの前段に吸込グリル48を備えた加湿ユニット4Cを配置することで、吸込グリルの数を減らすことができる。
これにより、加湿空調システム1Cにおいては、浴室101の天井パネル101aに露出する部分の面積を一層小さくすることができるので、加湿暖房機能を有した空調システムを、浴室101の外観性を損なうことなく設置することができる。
本発明は、浴室やシャワー室等の加湿暖房を行う空調システムに適用される。
1A,1B,1C・・・加湿空調システム、2A・・・ファンユニット、3A・・・ヒータユニット、4A,4B,4C・・・加湿ユニット、5A・・・吸込口ユニット、6a〜6c・・・ダクト、20・・・ファン部、30・・・風路切換部、31・・・ヒータ、36・・・吹出グリル、43A・・・超音波振動子、43B・・・ヒータ、47・・・吹出グリル、48・・・吸込グリル、50・・・吸込グリル、101・・・浴室
Claims (7)
- 外部吸込口から空気を吸い込み、前記外部吸込口から吸い込んだ空気を外部吹出口から吹き出す送風手段を有した送風装置と、
前記送風装置の前記外部吹出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、前記送風装置から前記ダクト部材を通って送られた空気を室内に吹き出す室内吹出口、及び前記空気吸込口から前記室内吹出口と外部排出口との間で風路を形成する風路切換手段を有すると共に、前記室内吹出口から室内に吹き出される空気を加熱する加熱手段を有した空気吹出部と、
前記空気吹出部の前記外部排出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、前記送風装置から前記空気吹出部及び前記ダクト部材を通って送られた空気を加湿して加湿空気を生成する加湿手段を有すると共に、前記加湿手段で加湿された空気を前記室内に吹き出す加湿空気吹出口を有した空気加湿部と、
前記送風装置の前記外部吸込口にダクト部材を介して空気排出口が接続され、前記送風装置で吸い込む空気の流れによって、前記室内から空気を吸い込む室内吸込口を有した空気吸込部と
を備えたことを特徴とする加湿空調システム。 - 前記空気加湿部は、前記送風装置から前記空気吹出部及び前記ダクト部材を介して送られた空気を、前記加湿空気吹出口から前記室内に吹き出すか屋外へ排出するかを切り換える風路切換手段を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の加湿空調システム。 - 外部吸込口から空気を吸い込み、前記外部吸込口から吸い込んだ空気を外部吹出口から吹き出す送風手段を有した送風装置と、
前記送風装置の前記外部吹出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、前記送風装置から前記ダクト部材を通って送られた空気を吹き出す外部排出口を有すると共に、前記外部排出口から吹き出される空気を加湿して加湿空気を生成する加湿手段を有した空気加湿部と、
前記空気加湿部の前記外部排出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、前記送風装置から前記空気加湿部及び前記ダクト部材を通って送られた空気を室内に吹き出す室内吹出口を有すると共に、前記室内吹出口から前記室内に吹き出される空気を加熱する加熱手段を有した空気吹出部と、
前記送風装置の前記外部吸込口にダクト部材を介して空気排出口が接続され、前記送風装置で吸い込む空気の流れによって、前記室内から空気を吸い込む室内吸込口を有した空気吸込部と
を備えたことを特徴とする加湿空調システム。 - 前記空気吹出部は、前記送風装置から前記空気加湿部及び前記ダクト部材を通って送られた空気を、前記室内吹出口から前記室内に吹き出すか屋外へ排出するかを切り換える風路切換手段を備えた
ことを特徴とする請求項3記載の加湿空調システム。 - 外部吸込口から空気を吸い込み、前記外部吸込口から吸い込んだ空気を外部吹出口から吹き出す送風手段を有した送風装置と、
前記送風装置の前記外部吹出口にダクト部材を介して空気吸込口が接続され、前記送風装置から前記ダクト部材を通って送られた空気を室内に吹き出す室内吹出口を有すると共に、前記室内吹出口から前記室内に吹き出される空気を加熱する加熱手段を有した空気吹出部と、
前記送風装置の前記外部吸込口にダクト部材を介して空気排出口が接続され、前記送風装置で吸い込む空気の流れによって、前記室内から空気を吸い込む室内吸込口を有すると共に、前記室内吸込口から吸い込んだ空気を加湿して加湿空気を生成する加湿手段を有した空気加湿部と
を備えたことを特徴とする加湿空調システム。 - 前記空気吹出部は、前記送風装置から前記ダクト部材を通って送られた空気を、前記室内吹出口から前記室内に吹き出すか屋外へ排出するかを切り換える風路切換手段を備えた
ことを特徴とする請求項5記載の加湿空調システム。 - 前記空気加湿部は、超音波振動子により水を振動させて発生させた微細化した水滴で空気を加湿して、加湿空気を生成する前記加湿手段、または、水加熱手段により水を加熱して発生させた水蒸気で空気を加湿して、加湿空気を生成する前記加湿手段を備えた
ことを特徴とする請求項1〜請求項6に何れか記載の加湿空調システム。
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-
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- 2006-12-19 JP JP2006341505A patent/JP2008151453A/ja active Pending
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