JP7251487B2 - フロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法 - Google Patents

フロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、フロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法に関する。
フロートガラス製造装置は、溶融金属を収容するフロートバスと、溶融金属上で帯板状に成形されたガラスリボンが搬入される徐冷炉と、フロートバスと徐冷炉との間に設けられるドロスボックスとを備える。
ドロスボックス内には、ガラスリボンを搬送する複数のリフトアウトロールの上部にドレープが配置される。ドレープは、ドロスボックス及びフロートバス内の圧力が変動すること、並びに徐冷炉内の酸素がドロスボックス及びフロートバスに侵入することを防止する機能を果たす。
ドレープは、ガラスリボンの搬送方向の上流側の面が常にフロートバスからの雰囲気の圧力を受けている状態にある。そのため、ドレープは、時間の経過とともに、ガラスリボンの搬送方向の下流側の面が膨れて変形し、上記の機能を充分に果たせないことがあった。
そこで、ドレープが変形するのを防止するため、フレーム部とコルゲート鉄板部とを有し、ガラスリボンの搬送方向の下流側に補強手段を設けているドレープが提案されている(特許文献1参照)。
特開2016-204248号公報
しかし、特許文献1の技術では、ドレープ(コルゲート鉄板部)の変形を充分に防止できないことがあった。
そこで、コルゲート鉄板部(本発明のシート部に対応)の材質変更を検討したところ、今度は、フレーム部とシート部との材質の熱膨張係数の差により、シート部がガラスリボンの幅方向に均一に膨張せず、シート部の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で不均一になる。そうすると、ドロスボックス及びフロートバス内の圧力が変動し、ガラスリボンの表面に欠点が生じてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ドレープを構成するフレーム部とシート部との材質が異なっても、シート部の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で均一であり、かつ、シート部の変形を防止できるフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のフロートガラス製造装置は、溶融金属を収容するフロートバスと、前記溶融金属上で帯板状に成形されたガラスリボンが搬入される徐冷炉と、前記フロートバスと前記徐冷炉との間に設けられるドロスボックスとを備えたフロートガラス製造装置であって、前記ドロスボックスは、前記ガラスリボンを搬送する複数のリフトアウトロールの上部にドレープを有し、前記ドレープは、シート部と、前記シート部の上部を挟持するフレーム部と、前記シート部及び前記フレーム部を締結するボルトとを有し、前記シート部は、前記フレーム部とは材質が異なり、前記ボルトが挿通される第1の貫通孔を有し、前記第1の貫通孔は、前記ドレープの長手方向が長辺である長孔であることを特徴とする。
また、本発明のフロートガラス製造方法は、フロートバスの溶融金属上で帯板状のガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによって前記ガラスリボンを前記フロートバスから引き出し、徐冷炉で前記ガラスリボンを徐冷するフロートガラス製造方法であって、前記ドロスボックスは、前記ガラスリボンを搬送する複数のリフトアウトロールの上部にドレープを有し、前記ドレープは、シート部と、前記シート部の上部を挟持するフレーム部と、前記シート部及び前記フレーム部を締結するボルトとを有し、前記シート部は、前記フレーム部とは材質が異なり、前記ボルトが挿通される第1の貫通孔を有し、前記第1の貫通孔は、前記ドレープの長手方向が長辺である長孔であることを特徴とする。
本発明のフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法によれば、ドレープを構成するフレーム部とシート部との材質が異なっても、シート部の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で均一であり、かつ、シート部の変形を防止できる。
本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置の一部断面図である。 図1のドレープの概略構成図であり、(A)は(B)及び(C)のI-I矢視断面図であり、(B)はドレープの正面図であり、(C)は(A)のII-II矢視断面図である。 図1のドレープの概略構成図であり、(A)は(B)及び(C)のIII-III矢視断面図であり、(B)はドレープの正面図であり、(C)は(A)のII-II矢視断面図である。 図2(C)及び図3(C)のシート部の全体図である。 図2(A)のドレープの変形例1を示す図である。 図2(A)のドレープの変形例2を示す図である。 図2(A)のドレープの変形例3を示す図であり、(A)はフロートガラスの製造を開始する前の状態、(B)はフロートガラスを製造している時の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。各図面において、同一の又は対応する構成には、同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。本明細書において、数値範囲を表す「~」はその前後の数値を含む範囲を意味する。なお、以下の説明において、「上流側」とはガラスリボンの搬送方向の上流側を指し、「下流側」とはガラスリボンの搬送方向の下流側を指す。
(フロートガラス製造装置)
図1を用いて本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造装置の一部断面図である。
フロートガラス製造装置1は、溶融金属Mを収容するフロートバス10と、溶融金属M上で帯板状に成形されたガラスリボンGが搬入される徐冷炉20と、フロートバス10と徐冷炉20との間に設けられるドロスボックス30とを備える。ドロスボックス30は、ガラスリボンGを搬送する複数のリフトアウトロール4の上部にドレープ6を有する。
所望の幅や厚みに成形されたガラスリボンGは、リフトアウトロール4や搬送ロール21の牽引力によって溶融金属Mの浴面12から引き揚げられる。そして、ガラスリボンGは、フロートバス10の出口13からドロスボックス30内に搬入された後、リフトアウトロール4によって徐冷炉20内に搬入され、搬送ロール21によって搬送されながら徐冷される。その後、ガラスリボンGは、徐冷炉20外に搬出され、室温付近まで冷却された後、所定寸法に切断され、製品であるガラス板となる。
ガラス組成は、ガラス板の用途等に応じて適宜選定される。例えば、ガラス板の用途が液晶ディスプレイ用ガラス基板の場合、アルカリ金属が液晶ディスプレイの品質に悪影響を及ぼすので、Na2O、K2O等のアルカリ金属酸化物を実質的に含有しない無アルカリガラスが用いられる。ここで、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないとは、アルカリ金属酸化物の含有量の合量が0.1質量%以下を意味する。
フロートバス10内の上部空間は、溶融金属Mの酸化を防止するため、窒素及び水素を含む還元性混合ガスで満たされている。また、フロートバス10内の上部空間は、外部からの空気の流入を防止するため、大気圧よりも高く設定されている。フロートバス10内の還元性雰囲気は、フロートバス10の出口13からドロスボックス30に向けて流出している。フロートバス10の出口13付近には、ガラスリボンGを塑性変形可能な温度に調節するヒータ18が設けられている。なお、溶融金属Mに用いられる金属は、例えば錫又は錫合金である。
徐冷炉20は、下流側の出口が外部に開放されている。そのため、徐冷炉20の内部は、酸素を含む雰囲気になっている。徐冷炉20の内部は、ドロスボックス30の内部を介して、フロートバス10の内部と連通している。
徐冷炉20内には、搬送ロール21の他にヒータ28等が設けられている。複数の搬送ロール21は、それぞれ、モータ等の駆動装置によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを水平方向に搬送する。
ドロスボックス30は、上部の外壁31が断熱材33で覆われ、下部の内壁32が断熱材34で覆われている。断熱材33、34を用いることで、ドロスボックス30からの放熱を抑制し、ガラスリボンGの温度分布を安定化させることができ、製品の反りを抑制することができる。
ドロスボックス30内には、リフトアウトロール4の他に、接触部材5、ドレープ6、ヒータ8等が設けられている。複数のリフトアウトロール4は、それぞれ、モータ等の駆動装置によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを斜め上方に向けて搬送する。リフトアウトロールの数は、複数である限り、特に限定されない。
接触部材5は、リフトアウトロール4の下部に設けられる。複数の接触部材5は、それぞれ、対応するリフトアウトロール4の外周面に摺接して、ガラスリボンGの下方を複数の空間35~38に仕切っている。
ドレープ6は、ガラスリボンGの上方及びリフトアウトロール4の上部位置に設けられ、ガラスリボンGの上方空間を遮蔽する。ドレープ6は、外壁31によって吊持され、ガラスリボンGの搬送方向に間隔を空けて複数設けられる。フロートバス10の出口13から流出した還元性雰囲気は、ドロスボックス30内のガラスリボンGの上方空間を通って、徐冷炉20の入口23(ドロスボックス30の出口39)に向けて流れている。
ドレープ6は、徐冷炉20から酸素が侵入することを制限し、ドロスボックス30内の酸素濃度の増加を規制する。これにより、還元性雰囲気に含まれる水素の燃焼が抑制され、水素の燃焼炎によるガラスリボンGの温度変動や局部加熱を抑制することができる。ドレープ6は、ガラスリボンGの搬送を妨げないように、ガラスリボンGの上面からわずかに(例えば1cm)離間するように配置されている。
複数のヒータ8は、ガラスリボンGの上下両側に離間して設けられ、それぞれ、ガラスリボンGの搬送方向に複数列設けられている。各列のヒータ8は、ドレープ6同士の間や接触部材5同士の間に設けられている。各列のヒータ8は、ガラスリボンGの幅方向の温度分布を均一にするため、ガラスリボンGの幅方向に分割されていることが好ましい。ドロスボックス30内の雰囲気温度は、ガラス組成によって異なるが、550℃以上に調節される。
なお、フロートガラス製造装置1は、ドレープ6の高さの管理、ドレープ6とガラスリボンGとの隙間の管理、ガラスリボンGの割れの検出等を実施するため、監視カメラを備えることが好ましい。監視カメラは、ドロスボックス30の側壁部の外側に設けられ、該側壁部の窓からドロスボックス30内のドレープ6及びガラスリボンGを撮影する。そして、監視カメラが撮影した画像は、画像処理が施される。これにより、ガラスリボンGの幅方向におけるドレープ6とガラスリボンGとの隙間の距離を経時的に計測できる。
そして、ドレープ6の高さを調節してドレープ6とガラスリボンGとの隙間の距離を一定に保つことで、該隙間を流れる還元性雰囲気の流量が一定になるため、ガラスリボンGの品質を安定させることができる。
また、ドレープ6は、後述するように、シート部の変形を防止できるので、ドレープ6とガラスリボンGとの隙間の距離を計測することにより、ガラスリボンGの反りを定量的に評価できる。これにより、早期にドロスボックス30内のヒータ8を調節できるようになるので、フロートガラスの反りが悪化することを抑制できる。
(ドレープ)
次に、図2~図4を用いてフロートガラス製造装置を構成するドレープについて説明する。
図2は、図1のドレープの概略構成図であり、(A)は(B)及び(C)のI-I矢視断面図であり、(B)はドレープの正面図であり、(C)は(A)のII-II矢視断面図である。図3は、図1のドレープの概略構成図であり、(A)は(B)及び(C)のIII-III矢視断面図であり、(B)はドレープの正面図であり、(C)は(A)のII-II矢視断面図である。ここで、図2(B)及び図3(B)は、ドレープを上流側から下流側に向けて見たときの正面図である。
図2(A)に示すように、ドレープ6は、シート部62と、シート部62の上部を挟持するフレーム部61と、シート部62及びフレーム部61を締結するボルト63とを有する。ドレープ6は、ボルト63を固定するナット64をさらに有する。
シート部62は、フレーム部61とは材質が異なり、ボルト63が挿通される第1の貫通孔65(図2(C)参照)を有する。第1の貫通孔65は、ドレープ6の長手方向が長辺である長孔である。
フレーム部61は、ドロスボックスの上部の外壁31(図1参照)によって吊持されるために、断面形状が逆L字状のフレーム材61A、61Bを有する。フレーム材61Aはシート部62の上流側面に配置され、フレーム材61Bはシート部62の下流側面に配置される。
フレーム材61A、61Bの貫通孔は丸孔である。フレーム材61Bの貫通孔はさらにねじ孔であってもよい。この場合、ナット64がなくてもボルト63を固定できる。これにより、ドレープ6を組み立てる作業が容易になる。なお、フレーム材61A、61Bの貫通孔は、第1の貫通孔65と同様に、長孔であってもよい。この場合、フレーム材61Bとボルト63とは、ナット64や溶接等で固定される。
フレーム材61A、61Bの材質は、耐熱性、加工性、強度等の観点から、ステンレス(JIS G4304:2012に記載のSUS304、SUS410、SUS430等)が好ましい。また、フレーム材61A、61Bの材質は、ステンレスに限定されず、上記の観点から、セラミック、カーボン材等の非金属材料であってもよい。なお、SUS304、SUS410、SUS430の熱膨張係数は、それぞれ17.3×10-6/K、9.9×10-6/K、10.4×10-6/Kである。
フレーム材61A、61Bの厚みは、2mm~10mmが好ましく、2mm~7mmがより好ましく、2mm~4mmがさらに好ましい。また、フレーム材61A、61Bの高さは、70mm~110mmが好ましく、80mm~100mmがより好ましい。
シート部62は、図2(A)の断面における形状が矩形状である。シート部62の材質は、耐熱性、軽量化等の観点から、非金属材料が好ましい。非金属材料は、剛性、加工性等の観点から、セラミック又はカーボン材が好ましい。なお、シート部62の材質は、フレーム部61とは種類の異なるステンレスであってもよい。
セラミックとしては、セラミックファイバーを板状に成型したセラミックボード、ムライト材等が用いられる。
カーボン材は、CIP材又はC/Cコンポジット材であることが好ましい。ここで、CIP材とは、冷間等方圧加圧法(CIP法)を用いて成形されたカーボン材のことである。また、C/Cコンポジット材とは、高強度炭素繊維で補強された炭素複合材料のことである。両部材とも、剛性、加工性等に優れている。特にC/Cコンポジット材は、強度、剛性に優れており、シート部の変形を防止するのに好適である。
C/Cコンポジット材は、熱膨張係数が繊維に平行な方向で1.0×10-6/K以下が好ましく、0.8×10-6/K以下がより好ましく、0.6×10-6/K以下がさらに好ましい。熱膨張係数が繊維に平行な方向で1.0×10-6/K以下だと、フレーム部61とシート部62との材質の熱膨張係数の差が大きくなるため、シート部の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で均一であり、かつ、シート部の変形を防止できるという本発明の効果を充分に発揮できる。なお、熱膨張係数は、熱機械分析(TMA)を用いて測定した。
カーボン材は、ドロスボックス内に侵入した酸素によって酸化されるのを防止するため、その外表面にコーティングを施すことが好ましい。コーティングの成分としては、炭化ケイ素やアルミ、リンを含む酸化物等が挙げられる。コーティングの厚みは、例えば10μm~1mmである。
非金属材料は、曲げ強度が90MPa以上であることが好ましい。曲げ強度は、120MPa以上がより好ましく、140MPa以上がさらに好ましい。また、曲げ強度は、300MPa以下が好ましく、270MPa以下がより好ましく、250MPa以下がさらに好ましい。なお、曲げ強度は、3点曲げ試験を用いて測定した。非金属材料がC/Cコンポジットである場合、JIS K 7078のせん断試験(試験片:60mm×10mm×厚み3mm)を用いて測定した。
曲げ強度が90MPa以上だと、シート部62が破損しにくく、シート部62の変形をより良く防止できる。また、曲げ強度が300MPa以下だと、仮にシート部62が変形したとしても、ドレープ6を吊持する外壁31(図1参照)が変形することを抑制できる。
非金属材料は、嵩密度が2g/cm以下、曲げ弾性率が20~80GPaであることが好ましい。嵩密度は、1.8g/cm以下がより好ましく、1.6g/cm以下がさらに好ましい。曲げ弾性率は、30GPa~70GPaがより好ましく、35GPa~65GPaがさらに好ましい。なお、嵩密度は、アルキメデス法を用いて測定した。曲げ弾性率は、前述した曲げ強度と測定方法が同じである。
嵩密度が2g/cm以下だと、ドロスボックスの上部の外壁31(図1参照)を補強する改造をしなくても、シート部62の厚みを増やしてシート部62の剛性を高めることができる。また、曲げ弾性率が20GPa以上だと、シート部62の変形をより良く防止できる。曲げ弾性率が80GPa以下だと、仮にシート部62が変形したとしても、シート部62の復元力を抑制できるので、ドレープ6を吊持する外壁31(図1参照)が変形することを抑制できる。
非金属材料は、シート部62の破損防止、変形防止等の観点から、圧縮強度が90MPa~300MPaであり、引張強度が90~300MPaであることが好ましい。なお、非金属材料がC/Cコンポジットである場合、圧縮強度はJIS K 7076の面内圧縮試験、引張強度はモノフィラメント試験を用いて測定した。
非金属材料は、熱膨張係数が8×10-6/K以下が好ましく、7×10-6/K以下がより好ましく、6×10-6/K以下がさらに好ましい。熱膨張係数が8×10-6/K以下だと、フレーム部61とシート部62との材質の熱膨張係数の差が大きくなるため、前述した本発明の効果を発揮できる。なお、熱膨張係数は、熱機械分析(TMA)を用いて測定した。
シート部62の厚みは、0.8mm~15mmが好ましく、1mm~10mmがより好ましく、1mm~7mmがさらに好ましく、1.5mm~4mmが特に好ましい。また、シート部62の高さは、250mm~500mmが好ましく、300mm~400mmがより好ましい。
図2(B)及び図3(B)に示すように、上下に2個あるボルト63は、ドレープ6の長手方向に間隔を空けて複数設けられる。なお、ボルト63は、上下に3個以上あってもよい。
シート部62は、3枚のシート材(図4参照)を有する。これは、ドレープ6の長手方向の長さが例えば5m以上もあり、1枚のシート材でシート部62を作製するのが困難なためである。シート部62は、フロートバスからの雰囲気の圧力に耐えられるように、ドレープ6の長手方向に隣り合うシート材が接していることが好ましい。もっとも、シート部62は、前記の圧力に耐えられるのであれば、隣り合うシート材の間に隙間が設けられてもよい。なお、シート材は、2枚又は4枚以上であってもよい。
このため、ドレープ6は、ドレープ6の長手方向にシート材を接合するための接合板67と、シート部62及び接合板67を締結するボルト68と、ボルト68を固定するナット69(図3(A)参照)とをさらに有する。接合板67は、シート部62との熱膨張係数の差をなくすために、シート部62と同じ材質であることが好ましい。
上下方向に一列に並ぶ3個のボルト68は、ドレープ6の長手方向におけるシート材の端部又はその近傍に設けられる。なお、上下方向に一列に並ぶボルト68の数は、2個又は4個以上あってもよい。
図2(C)及び図3(C)に示すように、第1の貫通孔65は、ボルト63に対応する貫通孔であり、ドレープ6の長手方向に間隔を空けて複数設けられる。
ここで、ドレープ6は、フロートガラスの製造を開始する前に、室温から550℃以上に加熱される。また、フロートガラスの製造を開始してからドレープ6を交換する際に、新たに設置されるドレープ6は、室温から550℃以上に加熱される。
このため、ドレープを構成するフレーム部61とシート部62との材質が異なるのに、第1の貫通孔65が丸孔だと、両材質の熱膨張係数の差により、シート部がボルト63を介して第1の貫通孔に拘束される。そうすると、シート部がドレープ6の長手方向(ガラスリボンの幅方向)に均一に膨張せずに変形し、シート部の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で不均一になる。
そこで、第1の貫通孔65は、ドレープ6の長手方向が長辺である長孔である。これにより、フレーム部61とシート部62との材質が異なっても、シート部62は、ボルト63を介して第1の貫通孔65に拘束されず、ドレープ6の長手方向に移動可能である。そのため、シート部62がドレープ6の長手方向(ガラスリボンの幅方向)に均一に変形せずに膨張し、シート部62の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で均一になる。
長孔の形状は、シート部62がボルト63を介して第1の貫通孔65に拘束されないとの観点から、矩形状、矩形の角をC面取りした形状、矩形の角をR面取りした形状(角丸矩形状)が好ましい。長孔の形状は、上記の観点から、矩形の角の一部をC面取りした形状、矩形の角の一部をR面取りした形状、矩形の角の一部をC面取りし、矩形の角の残りの全部又は一部をR面取りした形状であってもよい。なお、本実施形態の長孔の形状は、矩形の角をR面取りした形状(角丸矩形状)である。
長孔の長辺の長さは、ドレープ6の長手方向におけるフレーム部61及びシート部62の移動を確保するため、長孔の短辺の長さの1.5倍以上が好ましく、2倍以上がより好ましく、3倍以上がさらに好ましい。また、長孔の長辺の長さは、第1の貫通孔65をドレープ6の長手方向に間隔を空けて密に配置できるように、長孔の短辺の長さの20倍以下が好ましく、18倍以下がより好ましく、15倍以下がさらに好ましい。
一方で、ボルト68に対応する貫通孔は丸孔である。これは、シート部62と接合板67とが同じ材質であることを前提とする。そのため、シート部62と接合板67との材質が異なる場合、前記貫通孔は、第1の貫通孔65と同様に、長孔であることが好ましい。
なお、1枚のシート材でシート部62を作製できる場合、ドレープは、前述した接合板67、ボルト68、ナット69及びボルト68に対応する貫通孔を有しない。
図4は、図2(C)及び図3(C)のシート部の全体図である。
シート部62は、ボルト63が挿通される第2の貫通孔66をさらに有する。第2の貫通孔66は、丸孔であり、ドレープ6の長手方向の中央に設けられる。これにより、シート部62がボルト63を介して第2の貫通孔66に拘束され、フレーム部61とシート部62との材質の熱膨張係数の差により、シート部62がドレープ6の長手方向(ガラスリボンの幅方向)の外側に向けて均一に変形せずに膨張する。そして、シート部62の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向でより均一になる。
このため、第2の貫通孔66の高さ方向の位置は、第1の貫通孔65の位置と一致していることが好ましい。また、第2の貫通孔66の位置は、ドレープ6の長手方向の中央に限定されず、その近傍であればよい。なお、第2の貫通孔66は、上下に2個あるが、3個以上あってもよい。
(ドレープの変形例)
図5は、図2(A)のドレープの変形例1を示す図である。
ドレープ60は、前述したボルト63とは形状が異なるボルト630を有する。ボルト630は、段付きボルトである。ボルト630は、フレーム材61A及びシート部62に挿通される部分が、フレーム材61Bに挿通される部分よりも太い。また、フレーム材61Aの貫通孔は単なる丸孔であるのに対し、フレーム材61Bの貫通孔は丸孔であり、かつ、ねじ孔である。
そのため、ドレープ60は、前述したドレープ6とは異なり、ナットがなくてもボルト630を固定できる。これにより、ドレープ60を組み立てる作業が容易になる。
なお、フレーム材61Bの貫通孔をねじ孔にしない場合は、フレーム材61Bとボルト630とを溶接して固定してもよい。
図6は、図2(A)のドレープの変形例2を示す図である。
ドレープ600は、シート部62の下方に耐熱繊維シート601及びシート支持部602を有する点で、前述したドレープ6とは相違する。
耐熱繊維シート601は、シート部62の上流側の面に設けられたシート支持部602によって固定される。シート支持部602は、形状がアングル状である。耐熱繊維シート601は、シート部62とシート支持部602との間に挟持され、ボルト等を用いて固定される。
耐熱繊維シート601の下端は、シート部62の下端よりも下方に突出し、ガラスリボンの上面に接触している。これにより、徐冷炉内の酸素がドロスボックス及びフロートバスに侵入することを防止できる。そのため、溶融金属M(図1参照)に用いられる金属として錫又は錫合金を用いた場合、ガラスリボンの下面に付着した錫が酸素と反応して酸化錫(ドロス欠陥)になることを抑制できる。また、耐熱繊維シート601は、ガラスリボンの上面と接触することにより、ガラスリボンの上面に付着したトップスペックと呼ばれる錫系異物を除去することができる。
耐熱繊維シート601は、750℃以上の温度に耐えられる材質の繊維であることが好ましい。具体的には、カーボン繊維、シリカ繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、金属繊維等の無機繊維である。特にカーボン繊維は、硬度が低いのでガラスリボンを疵付けにくく、溶融錫をはじくのでトップスペックを除去しやすい。なお、耐熱繊維シート601は、異なる材質の無機繊維を2種以上含む繊維シートであってもよい。
繊維シートとしては、フェルト状シートや織布状シートが好ましい。具体的には、カーボン繊維のフェルト状シート(カーボンフェルト)やカーボン繊維の織布状シート(カーボンクロス)等を使用できる。
耐熱繊維シート601の厚みは、柔軟性、雰囲気遮断等の観点から、5mm~20mmが好ましい。
なお、耐熱繊維シート601及びシート支持部602は、図6とは異なり、シート部62の下流側の面に設けられてもよい。
図7は、図2(A)のドレープの変形例3を示す図であり、(A)はフロートガラスの製造を開始する前の状態、(B)はフロートガラスを製造している時の状態を示す図である。
ドレープ700は、シート部620が第1のシート部62A及び第2のシート部62Bを有する点、並びに可動式接合板701をさらに有する点で、前述したドレープ6とは相違する。
図7(A)に示すように、シート部620は、フレーム部61と締結される第1のシート部62Aと、第1のシート部62Aの下方にある第2のシート部62Bとを有する。第1のシート部62Aの下端は、第2のシート部62Bの上端と接している。なお、第1のシート部62Aの下端は、第2のシート部62Bの上端との間に隙間を形成してもよい。
シート部620は、第2のシート部62Bを有することで、ガラスリボンの上面に接触するように、前述したシート部62の下端よりも下方に突出している。これにより、徐冷炉内の酸素がドロスボックス及びフロートバスに侵入することを防止でき、ひいてはドロス欠陥の発生を抑制できる。もっとも、第2のシート部62Bとガラスリボンの上面とを接触させると、ガラスリボンが割れてしまうおそれがある。
そこで、ドレープ700は、ボルト等を用いて第1のシート部62A及び第2のシート部62Bを接合する可動式接合板701をさらに有する。可動式接合板701としては、ヒンジ等が用いられる。可動式接合板701のヒンジ支点の高さ方向における位置は、第1のシート部62Aと第2のシート部62Bとが接する部分と同じ位置にある。これにより、第2のシート部62Bは、図7(B)に示すように、ガラスリボンの上面と接触すると、ヒンジ支点を中心として下流側に回転移動する。そのため、ガラスリボンに生じる応力が低減され、ガラスリボンが割れてしまうおそれを解消できる。なお、第1のシート部62Aの下端と、第2のシート部62Bの上端との間に隙間が形成されている場合、ヒンジ支点の高さ方向における位置は、該隙間と同じ位置にある。
第2のシート部62Bは、ガラスリボンに生じる応力を抑制するとの観点から、カーボン材であることが好ましく、CIP材又はC/Cコンポジット材であることがより好ましい。
(フロートガラス製造方法)
次に、再度図1及び図2を参照の上、本発明の一実施形態に係るフロートガラス製造方法について説明する。
フロートガラス製造方法は、溶解窯(不図示)に供給されるガラス原料を加熱して溶融ガラスを得た後、その溶融ガラスをフロートバス10に流し込む。そして、図1に示すように、フロートバス10の溶融金属M上で帯板状のガラスリボンGを成形し、ドロスボックス30に設けられたリフトアウトロール4によってガラスリボンGをフロートバス10から引き出し、徐冷炉20でガラスリボンGを徐冷する。
ドロスボックス30は、ガラスリボンGを搬送する複数のリフトアウトロール4の上部にドレープ6を有する。
図2(A)に示すように、ドレープ6は、シート部62と、シート部62の上部を挟持するフレーム部61と、シート部62及びフレーム部61を締結するボルト63とを有する。シート部62は、フレーム部61とは材質が異なり、ボルト63が挿通される第1の貫通孔65(図2(C)参照)を有する。第1の貫通孔65は、ドレープ6の長手方向が長辺である長孔である。
これにより、フレーム部61とシート部62との材質が異なっても、シート部62は、ボルト63を介して第1の貫通孔65に拘束されず、ドレープ6の長手方向に移動可能である。そのため、シート部62がドレープ6の長手方向(ガラスリボンの幅方向)に均一に変形せずに膨張し、シート部62の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で均一になる。
製造されるフロートガラスは、例えばディスプレイ用のガラス基板、ディスプレイ用のカバーガラス、窓ガラスとして用いられる。
製造されるフロートガラスは、ディスプレイ用のガラス基板として用いられる場合、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しない無アルカリガラスであることが好ましい。ここで、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないとは、NaO、KO、LiOの含有量の合量が0.1質量%以下であることを意味する。
無アルカリガラスは、例えば、酸化物基準の質量%表示で、SiO:50%~73%、Al:10.5%~24%、B:0%~12%、MgO:0%~10%、CaO:0%~14.5%、SrO:0%~24%、BaO:0%~13.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%~29.5%、ZrO:0%~5%を含有する。
無アルカリガラスは、高い歪点と高い溶解性とを両立する場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:58%~66%、Al:15%~22%、B:5%~12%、MgO:0%~8%、CaO:0%~9%、SrO:3%~12.5%、BaO:0%~2%、MgO+CaO+SrO+BaO:9%~18%を含有する。
無アルカリガラスは、特に高い歪点を得たい場合、好ましくは、酸化物基準の質量%表示で、SiO:54%~73%、Al:10.5%~22.5%、B:0%~5.5%、MgO:0%~10%、CaO:0%~9%、SrO:0%~16%、BaO:0%~2.5%、MgO+CaO+SrO+BaO:8%~26%を含有する。
上記のガラス組成を有する無アルカリガラスは、いずれも窓ガラスに用いられるソーダライムガラスよりも歪点が100℃以上高いため、ドロスボックス30内の雰囲気温度が650℃以上であり、ガラス組成によっては700℃以上に達することもある。そうすると、フレーム部61及びシート部62の熱膨張量が大きくなる。そのため、前述したフロートガラス製造方法は、フレーム部61及びシート部62の熱膨張量が大きくても、シート部62の下端とガラスリボンとの隙間をガラスリボンの幅方向で均一にできるので、無アルカリガラスの製造に好適である。
製造されるフロートガラスの板厚は、カバーガラス用途で0.1mm~2.0mmであり、ディスプレイ用ガラス基板用途で0.1mm~0.7mmである。
製造されるフロートガラスの基板サイズは、液晶ディスプレイ用ガラス基板用途で短辺2100mm以上、長辺2400mm以上が好ましく、短辺2800mm以上、長辺3000mm以上がより好ましく、短辺2900mm以上、長辺3200mm以上がさらに好ましい。
以上によれば、本発明のフロートガラス製造装置及びフロートガラス製造方法は、ドレープを構成するフレーム部とシート部との材質が異なっても、シート部の下端とガラスリボンとの隙間がガラスリボンの幅方向で均一であり、かつ、シート部の変形を防止できる。
これにより、徐冷炉内の酸素がドロスボックス及びフロートバスに侵入することを抑制でき、ひいてはドロス欠陥の発生を抑制できる。また、ドレープの変形が抑制されるので、ドレープの交換作業が不要となり、交換作業時の生産ロスを防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
製造されるフロートガラスの用途としては、建築用、車両用、フラットパネルディスプレイ用、カバーガラス用、又はその他の各種用途が挙げられる。
1 フロートガラス製造装置
10 フロートバス
12 浴面
13 出口
18 ヒータ
20 徐冷炉
21 搬送ロール
23 入口
28 ヒータ
30 ドロスボックス
31 外壁
32 内壁
33、34 断熱材
35~38 空間
39 出口
4 リフトアウトロール
5 接触部材
6、60、600、700 ドレープ
61 フレーム部
61A、61B フレーム材
62、620 シート部
62A 第1のシート部
62B 第2のシート部
63、630 ボルト
64 ナット
65 第1の貫通孔
66 第2の貫通孔
67 接合板
68 ボルト
69 ナット
601 耐熱繊維シート
602 シート支持部
701 可動式接合板
8 ヒータ
G ガラスリボン
M 溶融金属

Claims (15)

  1. 溶融金属を収容するフロートバスと、前記溶融金属上で帯板状に成形されたガラスリボンが搬入される徐冷炉と、前記フロートバスと前記徐冷炉との間に設けられるドロスボックスとを備えたフロートガラス製造装置であって、
    前記ドロスボックスは、前記ガラスリボンを搬送する複数のリフトアウトロールの上部にドレープを有し、
    前記ドレープは、シート部と、前記シート部の上部を挟持するフレーム部と、前記シート部及び前記フレーム部を締結するボルトとを有し、
    前記シート部は、前記フレーム部とは材質が異なり、前記ボルトが挿通される第1の貫通孔を有し、
    前記第1の貫通孔は、前記ドレープの長手方向が長辺である長孔であることを特徴とするフロートガラス製造装置。
  2. 前記シート部は、前記ボルトが挿通される第2の貫通孔をさらに有し、
    前記第1の貫通孔は、前記ドレープの長手方向に間隔を空けて複数設けられ、
    前記第2の貫通孔は、丸孔であり、前記ドレープの長手方向の中央に設けられる、請求項1に記載のフロートガラス製造装置。
  3. 前記ボルトは、段付きボルトである、請求項1又は2に記載のフロートガラス製造装置。
  4. 前記シート部の材質は、非金属材料である、請求項1~3のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  5. 前記非金属材料は、セラミックである、請求項4に記載のフロートガラス製造装置。
  6. 前記非金属材料は、カーボン材である、請求項4に記載のフロートガラス製造装置。
  7. 前記カーボン材は、CIP材又はC/Cコンポジット材である、請求項6に記載のフロートガラス製造装置。
  8. 前記カーボン材は、外表面にコーティングが施され、
    前記コーティングの成分は、炭化ケイ素、又はアルミ及びリンを含む酸化物である、請求項6又は7に記載のフロートガラス製造装置。
  9. 前記非金属材料は、曲げ強度が90MPa以上である、請求項4~8のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  10. 前記非金属材料は、嵩密度が2g/cm以下、曲げ弾性率が20GPa~80GPaである、請求項4~9のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  11. 前記シート部は、0.8mm~15mmの厚みを有している、請求項1~10のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  12. 前記ドレープは、前記シート部の下方に耐熱繊維シート及びシート支持部をさらに有し、
    前記耐熱繊維シートは、前記シート部と、前記シート部の側面に設けられた前記シート支持部との間に挟持され、
    前記耐熱繊維シートの下端は、前記シート部の下端よりも下方に突出し、前記ガラスリボンの上面に接触している、請求項1~11のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  13. 前記シート部は、前記フレーム部と締結される第1のシート部と、前記第1のシート部の下方にある第2のシート部とを有し、
    前記ドレープは、前記第1のシート部及び前記第2のシート部を接合する可動式接合板をさらに有し、
    前記第2のシート部は、前記ガラスリボンの上面に接触している、請求項1~11のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  14. 前記ドロスボックスの側壁部の外側に設けられ、該側壁部の窓から前記ドロスボックス内の前記ドレープ及び前記ガラスリボンを撮影する監視カメラをさらに備え、
    前記監視カメラが撮影した画像は、画像処理が施され、
    前記画像処理によって前記ガラスリボンの幅方向における前記ドレープと前記ガラスリボンとの隙間の距離に計測する、請求項1~13のいずれか1項に記載のフロートガラス製造装置。
  15. フロートバスの溶融金属上で帯板状のガラスリボンを成形し、ドロスボックスに設けられたリフトアウトロールによって前記ガラスリボンを前記フロートバスから引き出し、徐冷炉で前記ガラスリボンを徐冷するフロートガラス製造方法であって、
    前記ドロスボックスは、前記ガラスリボンを搬送する複数のリフトアウトロールの上部にドレープを有し、
    前記ドレープは、シート部と、前記シート部の上部を挟持するフレーム部と、前記シート部及び前記フレーム部を締結するボルトとを有し、
    前記シート部は、前記フレーム部とは材質が異なり、前記ボルトが挿通される第1の貫通孔を有し、
    前記第1の貫通孔は、前記ドレープの長手方向が長辺である長孔であることを特徴とするフロートガラス製造方法。
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