JP7250635B2 - キャップの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料を収容する缶容器を密封するキャップの製造方法に関する。
従来、容器口部を密封するキャップにおいて、点字やデザイン等の凹凸部を天板部に設け、この凹凸部によって情報を表示するキャップが知られている(特許文献1参照)。このようなキャップは、金属製のキャップ本体に点字を成形し、その後、別体の合成樹脂製の密封部材を挿入することで製造される。また、キャップ本体内で密封部材を成形する方法も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002-179122号公報 特開2017-178421号公報
合成樹脂製の密封部材をキャップ本体とは別の設備で成形すると、その分製造コストが増加するという問題がある。そこで、特許文献2の技術のように、キャップ本体内で密封部材を成形することも考えられる。しかしながら、点字等の凹凸部が成形されたキャップ本体内で密封部材を成形した場合、凹凸部がパッキン成形時の荷重によって潰れ、所定の形状が得られない虞がある。
そこで本発明は、生産性が良く、凹凸部の成形性が良いキャップの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るキャップの製造方法は、天板部、及び、前記天板部に一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を成形する成形品の前記天板部に密封部材を成形し、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出し、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後に前記天板部に凹凸部を成形する。
本発明によれば、生産性が良く、凹凸部の成形性が良いキャップの製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るキャップの製造装置の構成を模式的に示す平面図。 同キャップ及びキャップが設けられる缶容器の構成を一部断面で示す側面図。 同キャップの構成を示す斜視図。 同キャップの構成を一部断面で示す側面図。 同キャップの構成を示す平面図。 同キャップの要部構成を示す断面図。 同製造装置の要部構成を示す平面図。 同製造装置の要部構成を模式的に示す説明図。 同キャップの製造方法の工程の一部を示す流れ図。 同キャップの製造方法の工程の一部を示す流れ図。
以下、本発明の第1の実施形態に係るキャップ100の製造装置1及び製造方法を、図1乃至図14を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るキャップ100の製造装置1の構成を模式的に示す平面図である。図2は、キャップ100及びキャップ100が設けられる缶容器200の構成を一部断面で示す側面図である。図3はキャップ100の構成を示す斜視図であり、図4はキャップ100の構成を一部断面で示す側面図であり、図5はキャップ100の構成を示す平面図である。また、図6は、キャップ100のキャップ本体111及び密封部材112を拡大して示す断面図である。図7は製造装置1の密封部材搬送装置15の構成を模式的に示す平面図、図8は製造装置1の第2加工装置16Bの構成を模式的に示す説明図である。
図1に示す製造装置1は、缶容器200の口部210に被冠した状態で巻締固着されることで、口部210を密封可能に構成されるキャップ100を製造する装置の一例である。
先ず、図2乃至図6を用いて缶容器200及びキャップ100の説明を行う。図2に示すように、缶容器200は、飲料等を収容する所謂ボトル型容器である。例えば、缶容器200は、両面に樹脂製フィルムが積層されたアルミニウム合金や表面処理鋼板等の金属材料により構成される。缶容器200は、一方の端部が縮径された、異なる外径を有する円筒状に形成される。缶容器200は、一方の端部に、収容した飲料を排出する口部210を有する。口部210は、その外周面に、缶容器200の底面側から端部に向かって、顎部211、雄螺子部212及びカール部213を有する。
顎部211は、環状に突出することで構成される。カール部213は、雄螺子部212よりも小径に形成される。また、カール部213は、キャップ100の内径よりも小さく構成される。カール部213は、口部210の端部を1回以上折り曲げることで形成される。カール部213は、缶容器200に収納された飲料を排出する開口部を構成する。
図6及び図8に示すように、キャップ100は、キャップ本体111と、キャップ本体111内に別体に設けられた密封部材112と、を備えている。
キャップ本体111は、アルミニウム合金等の金属素材に樹脂皮膜層を形成した材料によって構成される。キャップ本体111は、薄肉の平板状の当該材料を絞り成形、ナーリング成形、ロールオン成形及びプレス成形等の各成形によってカップ状に形成される。
キャップ本体111は、円板状の天板部121と、天板部121の周縁部から垂下する円筒状のスカート部122と、を備えている。キャップ本体111は、天板部121及びスカート部122が、円環状、且つ、曲面状のコーナー部123によって一体に連続して構成される。
天板部121は、円板状に構成される。図2乃至図5に示すように、天板部121は、主面が平面状であって、その一部に凹凸部121aを有する。凹凸部121aは、例えば、天板部121の一部にプレス成形を行うことで形成される。凹凸部121aは、天板部121の一部に設けられた凹部及び凸部の少なくとも一方により形成される。即ち、凹凸部121aは、エンボス及びデボスの少なくとも一方の加工が施されることで形成される。
凹凸部121aは、例えば、点字等の機能性やデザイン等の意匠性等の情報をキャップ本体111に持たせるために設けられる。本実施形態においては、図3及び図5に示すように、凹凸部121aは、天板部121の外面側から窪む星形の凹部により形成される例を用いて説明する。凹凸部121aの深さは、例えば、0.05mm~2mmである。
スカート部122は、一端がコーナー部123を介して天板部121と連続し、他端が開口して構成される。スカート部122は、天板部121側の端部から開口する端部まで、ベントスリット131aを有する複数のナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133と、を備える。
ナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133は、天板部121と、ナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133が成形されていない円筒状のスカート部122と、コーナー部123から構成されるカップ状の成形品111Aをナーリング成形やロールオン成形等の加工により形成される。
ナール部131は、複数のベントスリット131aを有し、スカート部122の内周面から突出する。ベントスリット131aは、開封時に缶容器200内のガスを排出する切り込みである。ベントスリット131aは、ナール部131の一部に設けられ、外面側から内面側へと窪む凹部と、この凹部の上端部に設けられたガス排出用の切り込みを含む。
ベントスリット131aの切れ込み側の端部は、他方側の端部よりもキャップ100の径方向内方に突出している。複数のベントスリット131aは、切れ込み側の端部によりキャップ本体111に非接着の密封部材112を係止して、キャップ本体111内に密封部材112を保持する。
雌螺子部132は、缶容器200の雄螺子部212と螺合可能に構成される。雌螺子部132は、缶容器200と共に成形される。即ち、雌螺子部132は、缶容器200に取り付けられる前のキャップ100の完成品においては成形されておらず、缶容器200と一体に組み合わされたときに成形される。
タンパーエビデンスバンド部133は、キャップ100が缶容器200から離間する方向であって、且つ、キャップ100の軸方向で、缶容器200の顎部211と係合する。また、タンパーエビデンスバンド部133は、キャップ100の開封時に破断して、スカート部122から脱離するための破断部133aを有する。即ち、タンパーエビデンスバンド部133は、スカート部122の端部側に破断部133aを残してスリットが形成されることで構成され、雌螺子部132と同様に、缶容器200と一体に組み合わされたときに、缶容器200の顎部211の形状に賦形されることで、顎部211に係合する。
密封部材112は、キャップ本体111と別体に構成される。密封部材112は、キャップ本体111のスカート部122に設けられたナール部131の内接円の径よりも大径の外径を有する円板状である。密封部材112は、スカート部122の内周面から径方向に突出するナール部131のベントスリット131aと、キャップ本体111の軸方向で係合することで、キャップ本体111に一体に設けられる。
密封部材112は、円板状の摺動層141と、摺動層141に一体に積層された円板状の密封層142と、を備えている。密封部材112は、摺動層141及び密封層142が異なる合成樹脂で形成される。密封部材112は、摺動層141に密封層142が一体的に積層される。例えば、密封部材112は、図2に示すように、厚さが一様な平板部112aと、天板部121側の外周縁の外面が曲面で構成された曲面部112bと、を有する。換言すると、密封部材112は、円板状に形成され、天板部121側の稜部が所定の曲率の曲面で構成される。なお、密封部材112は、例えば、図4に示すように、外周側の口部210に当接する領域が中央側よりも厚く形成された平板部112aであってもよい。
摺動層141は、密封層142よりも相対的に硬度が高い(硬い)樹脂材料によって構成される。また、摺動層141は、キャップ本体111の樹脂皮膜層と接着性及び粘着性を有さない樹脂材料により構成される。即ち、摺動層141は、天板部121と非接着であり、そして、天板部121と接触した状態で天板部121を摺動する。
摺動層141に用いられる樹脂材料は、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が上げられる。本実施形態においては、摺動層141は、例えば、ポリプロピレン樹脂によって構成される。なお、摺動層141に用いられる樹脂材料には、顔料、滑剤、軟化剤等を適宜添加することができる。また、本実施形態における例では、摺動層141の硬度は、JIS-K7215によるデュロメータD硬さでD10~D70である。
図6に示すように、摺動層141は、キャップ本体111の天板部121と対向して、キャップ本体111と別体に設けられる。摺動層141は、用いられる樹脂材料により、キャップ本体111の天板部121と摺動可能に構成される。摺動層141は、円板状に構成される。摺動層141の外径は、スカート部122の内径よりも小径であり、ナール部131の内接円と略同一径又は当該内接円より若干小径であり、口部210のカール部213の外径よりも大径に構成される。
図2及び図6に示すように、摺動層141は、例えば、厚さが一様な第1平板部141aと、天板部121側の外周縁の外面が曲面により構成された第1曲面部141bと、第1曲面部141bの密封層142側に設けられた突起部141cと、を備えている。第1平板部141aは、摺動層141の中心から口部210のカール部213と対向する部位よりも外周側までの部分の厚さが一様に構成される。
第1曲面部141bは、口部210のカール部213と対向する部位よりも外周側から外周縁までの部分の厚さが、外周縁に向かって厚さが漸次減少して構成される。突起部141cは、摺動層141の軸方向及び天板部121の面方向に対して傾斜してスカート部122の開口する端部側に向かって湾曲又は傾斜する円環状の突起状に構成される。突起部141cは、第1曲面部141bから先端に向かって厚さが漸次減少する。
密封層142は、摺動層141よりも相対的に硬度が低い(軟らかい)樹脂材料により構成される。密封層142に用いられる樹脂材料は、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられ、より好適にはスチレン系エラストマーとポリプロピレン樹脂のブレンド材、低密度ポリエチレンとスチレン系エラストマーのブレンド材、ポリエステル系エラストマー等が挙げられる。密封層142に用いられる樹脂材料は、摺動層141に用いられる樹脂材料と接着性を有する。本実施形態においては、密封層142は、例えば、スチレン系エラストマーとポリプロピレン樹脂のブレンド材によって構成される。なお、密封層142に用いられる樹脂材料には、顔料、滑剤、軟化剤等を適宜添加することができる。
密封層142は、口部210と対向する側の摺動層141の主面に一体に設けられる。密封層142は、円板状に構成される。密封層142の外径は、スカート部122の内径よりも小径であり、ナール部131の内接円と略同一径又は当該内接円よりも若干大径であり、口部210のカール部213の外径よりも大径に構成される。即ち、密封層142の外径は、摺動層141の外径と同一か、又は、摺動層141の外径よりも大径に構成される。
図2及び図6に示すように、密封層142は、厚さが一様な第2平板部142aと、天板部121側の外周縁の外面が曲面で構成された第2曲面部142bと、第2曲面部142bの摺動層141側とは反対側の主面に設けられた環状の窪み142cと、を備えている。第2平板部142aは、カール部213と対向する主面が平面に構成される。例えば、第2平板部142aは、摺動層141の第1平板部141aと同一径に構成される。第2平板部142aは、第1平板部141aとともに、密封部材112の平板部112aを構成する。なお、本実施形態においては、第1平板部141aと第2平板部142aとは、同一の厚さに設定されている。
第2曲面部142bは、例えば、第2平板部142aのカール部213と対向する主面と面一の主面を有する。第2曲面部142bは、口部210のカール部213と対向する部位よりも外周側から外周縁までの部分の厚さが、外周縁に向かって厚さが漸次減少して構成される。第2曲面部142bは、第1曲面部141b及び突起部141c上に積層される。第2曲面部142bは、第1曲面部141b及び突起部141cとともに、密封部材112の曲面部112bを構成する。
窪み142cは、天板部121を上に向けた状態でキャップ100を配置し、密封部材112が天板部121よりも下方に落下した際に、ベントスリット131aと当接する。窪み142cは、例えば、断面が半円状の環状の窪みである。
摺動層141及び密封層142は、第1曲面部141b、突起部141c及び第2曲面部142bがそれぞれ第1平板部141a及び第2平板部142aよりも薄く構成される。
このように構成されたキャップ100の缶容器200の口部210へのキャッピング方法は、例えば、缶容器200の口部210の先端部であるカール部213と密封部材112の密封層142とが接触するように、缶容器200の口部210にキャップ100を被せる。この状態で、キャップ本体111の天板部121に荷重を掛け、且つ、コーナー部123を下方(缶容器200)に向かって絞り成形しながら、スカート部122をロールオン成形する。これにより、図2に示すように、キャップ100のスカート部122に雌螺子部132が形成され、キャップ100が缶容器200の口部210に巻締固着される。なお、このようなキャッピング方法は、缶容器200内に飲料が充填した状態で行われる。また、例えば、キャップ100がキャッピングされた缶容器200が例えばレトルト処理される。
次に、キャップ100の製造装置1について図1、図7及び図8を用いて説明する。
製造装置1は、工場に設置され、キャップ100の量産ラインを構成する。製造装置1は、搬送装置11と、シェルプレス装置12と、摺動層成形装置13と、密封層成形装置14と、密封部材搬送装置15と、成形品加工装置16と、を備えている。また、製造装置1は、搬送装置11と、シェルプレス装置12、摺動層成形装置13、密封層成形装置14、密封部材搬送装置15及び成形品加工装置16に接続され、予め記憶されたプログラムによってキャップ100の製造時に各構成を制御する制御装置19を備えている。
製造装置1は、シェルプレス装置12で成形されたキャップ本体111の成形品111Aを搬送装置11で搬送し、摺動層成形装置13及び密封層成形装置14で密封部材112を成形する。また、製造装置1は、密封部材搬送装置15で成形品111Aから成形した密封部材112を取り出し、成形品加工装置16で成形品111Aからキャップ本体111を成形し、密封部材搬送装置15で成形品111Aに密封部材112を挿入する。製造装置1は、これらの工程を行うことで、キャップ100を製造する。
搬送装置11は、シェルプレス装置12で成形された成形品111Aを、摺動層成形装置13、密封層成形装置14、密封部材搬送装置15、成形品加工装置16及び密封部材搬送装置15の順で搬送する。また、搬送装置11は、完成したキャップ本体111を検査・梱包工程である次工程へ搬送するために収集するコンテナ等の収集部17へ搬送する。
ここで、成形品111Aは、天板部121と、ナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133が成形されていない円筒状のスカート部122と、コーナー部123と、により構成されるカップ状に構成される。
図1に示すように、搬送装置11は、例えば、各装置に渡って設けられ、成形品111Aを一列で連続的に搬送するレールである。具体例として、搬送装置11は、シェルプレス装置12及び摺動層成形装置13間に設けられた第1レール11aと、摺動層成形装置13及び密封層成形装置14間に設けられた第2レール11bと、密封層成形装置14及び成形品加工装置16間に設けられた第3レール11cと、成形品加工装置16及び収集部17間に設けられた第4レール11dと、を備えている。
また、第3レール11cの中途部及び第4レール11dの中途部は、密封層成形装置14及び成形品加工装置16間、並びに、成形品加工装置16及び収集部17間に配置される密封部材搬送装置15に接続される。
具体例として、第3レール11cは、密封層成形装置14からの成形品111Aを密封部材搬送装置15に供給するとともに、密封部材搬送装置15からの成形品111Aを成形品加工装置16に供給する。即ち、第3レール11cは、密封部材搬送装置15において分断された2つのレール11c1、11c2により構成される。
同様に、第4レール11dは、成形品加工装置16からの成形品111Aを密封部材搬送装置15に供給するとともに、密封部材搬送装置15からの成形品111Aを収集部17に供給する。即ち、第4レール11dは、密封部材搬送装置15において分断された2つのレール11d1、11d2により構成される。
シェルプレス装置12は、シート状の金属材料をしぼり加工することで成形品111Aを成形するプレス機である。図1に示すように、シェルプレス装置12は、成形した成形品111Aを一時的に保管する保管部12aと、保管部12aから搬送装置11へ成形品111Aを供給する供給部12bと、を備えている。
図1に示すように、摺動層成形装置13は、例えば、第1金型13Aと、搬送機構13Bと、材料供給装置13Cと、を備える。第1金型13Aは、下金型と、上金型と、下金型に接続され、下金型を駆動する下金型駆動装置と、を備えている。第1金型13Aは、例えば、上金型が固定型であり、下金型が上金型に対して移動する移動型である。なお、第1金型13Aは、成形品111A内で摺動層141を成形可能な形状に適宜設定される。
搬送機構13Bは、搬送装置11で摺動層成形装置13に搬送された成形品111Aを摺動層成形装置13内における各工程に沿って移動させるとともに、摺動層成形装置13の二次側の搬送装置11に移動させる。
材料供給装置13Cは、摺動層141を成形するための樹脂材料を溶融又は軟化させ、成形品111Aに所定の量を供給する。
図1に示すように、密封層成形装置14は、第2金型14Aと、搬送機構14Bと、材料供給装置14Cと、を備えている。
第2金型14Aは、第1金型13Aと同様に、下金型と、上金型と、下金型に接続され、下金型を駆動する下金型駆動装置と、を備えている。第2金型14Aは、例えば、上金型が固定型であり、下金型が上金型に対して移動する移動型である。なお、第2金型14Aは、成形品111A内で摺動層141上に密封層142を成形可能な形状に適宜設定される。
搬送機構14Bは、搬送装置11で密封層成形装置14に搬送された摺動層141を含む成形品111Aを密封層成形装置14内における各工程に沿って移動させるとともに、密封層成形装置14の二次側の搬送装置11に移動させる。
材料供給装置14Cは、密封層142を成形するための樹脂材料を溶融又は軟化させ、成形品111A内に配置された摺動層141上に所定の量を供給する。
図7に示すように、密封部材搬送装置15は、密封層成形装置14及び成形品加工装置16間に配置された第3レール11c並びに成形品加工装置16及び収集部17間に配置された第4レール11dに接続される。密封部材搬送装置15は、複数の成形品111Aを保持する保持機構41と、保持機構41に成形品111Aを所定の間隔で供給する2つの供給機構42と、保持機構41に保持された複数の成形品111Aの密封部材112を搬送する密封部材搬送機構43と、を備えている。
図7に示すように、保持機構41は、円盤状の第1回転体41aと、第1回転体41aを回転させる駆動機構41bと、を備えている。第1回転体41aは、外周面に複数の半円状の切り欠き41cを有する。切り欠き41cの曲率半径は、成形品111Aの外周面の半径と同一に形成される。
第1回転体41aは、第3レール11cの一次側のレール11c1から供給された成形品111Aを切り欠き41cに配置し、回転することで、二次側のレール11c2に搬送する。また、第1回転体41aは、レール11c1及びレール11c2の間に複数の切り欠き41cが配置される。
また、第1回転体41aは、第4レール11dの一次側のレール11d1から供給された成形品111Aを切り欠き41cに配置し、回転することで、二次側のレール11d2に搬送する。また、第1回転体41aは、レール11d1及びレール11d2の間に複数の切り欠き41cが配置される。
駆動機構41bは、第1回転体41aの回転駆動及び停止を行う。駆動機構41bは、モータや回転を伝達する伝達媒体等により構成される。
供給機構42は、第2回転体42aと、第2回転体42aを回転させる駆動機構42bと、を備えている。第2回転体42aは、レール11c1又はレール11d1から第1回転体41aの切り欠き41cへ、成形品111Aを供給する。
例えば、2つの供給機構42は、第3レール11cの一次側のレール11c1及び第4レール11dの一次側のレール11d1の端部にそれぞれ設けられる。
図7に示すように、密封部材搬送機構43は、密封部材112を吸着する複数の第1吸着装置51と、成形品111Aを吸着する一対の複数の第2吸着装置52と、複数の第1吸着装置51を移送する搬送装置53と、真空ポンプ装置54と、を備えている。
複数の第1吸着装置51は、レール11c1及びレール11c2(レール11d1及びレール11d2)の間に配置される第1回転体41aの切り欠き41cと同じ配列で配置される。第1吸着装置51は、レール11c1及びレール11c2(レール11d1及びレール11d2)の間に配置される切り欠き41cと同数設けられる。第1吸着装置51は、密封部材112と密着するバキュームパッドを有し、真空ポンプ装置54等によってバキュームパッド及び密封部材112間を負圧にすることで、密封部材112を吸着させる。
第2吸着装置52は、成形品111Aを載置する載置部を真空ポンプ装置54等によって負圧にすることで、成形品111Aを吸着させる。複数の第2吸着装置52は、レール11c1及びレール11c2の間に配置される第1回転体41aの切り欠き41cと同じ配列で配置される。一対の複数の第2吸着装置52は、一方がレール11c1及びレール11c2間に、他方がレール11d1及びレール11d2間に配置される。
即ち、一対の複数の第2吸着装置52は、レール11c1からレール11c2に移送される第1回転体41aの切り欠き41cに保持された成形品111A、及び、レール11d1からレール11d2に移送される第1回転体41aの切り欠き41cに保持された成形品111Aを同時に保持する。
搬送装置53は、複数の第1吸着装置51を複数の第2吸着装置52のそれぞれと対向する配列で保持するとともに、一対の第2吸着装置52間を移動させる。また、搬送装置53は、第1吸着装置51のバキュームパッドが、第2吸着装置に載置された成形品111A内に設けられた密封部材112と接触する高さ位置、及び、第2吸着装置に載置された成形品111Aから離間する高さ位置の間で、複数の第1吸着装置51を移動させる。即ち、搬送装置53は、複数の第1吸着装置51を第2吸着装置に載置された成形品111Aに対して重力方向に移動するとともに、複数の第1吸着装置51を第1回転体41aの回転中心として180°回転する。
図1に示すように、成形品加工装置16は、第1加工装置16Aと、第2加工装置16Bと、搬送機構16Cと、を備える。
第1加工装置16Aは、成形品111Aのスカート部122にナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形する。
図8に示すように、第2加工装置16Bは、成形品111Aの天板部121に凹凸部121aを成形する。第2加工装置16Bは、金型によって天板部121をプレス成形するプレス装置である。
図8に示すように、第2加工装置16Bは、例えば、下金型61と、上金型62と、金型駆動装置63と、を備えている。第2加工装置16Bは、例えば、下金型61及び上金型62の一方が固定型であり、下金型61及び上金型62の他方が移動型である。本実施形態においては、下金型61が固定型であって、上金型62が移動型である例を用いて説明する。
下金型61は、成形品111Aを保持可能に構成されている。下金型61は、成形品111Aのスカート部122が下方に延びるように、天板部121の内面を保持する。下金型61は、例えば、側面がスカート部122と干渉することを防止可能に形成される。具体例として、下金型61の外径は、スカート部122の最小内径、本実施形態においては、スカート部122に形成されたナール部131の複数のベントスリット131aの内接円の直径よりも小径に設定される。
下金型61は、凹凸部121aを形成する第1凹凸部61aを有する。第1凹凸部61aは、下金型61の、下金型61に保持された成形品111Aの天板部121と対向する部位に設けられる。本実施形態において天板部121の凹凸部121aが星形の凹部であることから、第1凹凸部61aは、略同形状の星形の窪みである。また、第1凹凸部61aは、天板部121の厚みや成形による変形代を考慮し、凹凸部121aの形状よりも若干大きく形成される。また、第1凹凸部61aの深さは、凹凸部121aの深さよりも深く設定される。
上金型62は、下金型61と対向して配置される。上金型62は、凹凸部121aを形成する第2凹凸部62aを有する。第2凹凸部62aは、上金型62の、第1凹凸部61aと対向する部位に設けられる。本実施形態において天板部121の凹凸部121aが星形の凹部であることから、第2凹凸部62aは、星形の突起である。また、第2凹凸部62aは、天板部121の厚みや成形による変形代を考慮し、第1凹凸部61aよりも若干小さく、且つ、凹凸部121aの形状と略同じ形状に形成される。第2凹凸部62aの高さは、凹凸部121aの深さよりも高く設定される。
金型駆動装置63は、移動型である上金型62を固定型である下金型61に対して、一方向に沿って移動させる。また、金型駆動装置63は、下金型61及び上金型62で天板部121に凹凸部121aを成形するときに、所定のプレス荷重で天板部121をプレスする。
搬送機構16Cは、搬送装置11で摺動層成形装置13に搬送された成形品111Aを成形品加工装置16内における各工程に沿って移動させるとともに、成形品加工装置16の二次側の搬送装置11に移動させる。本実施形態においては、搬送機構16Cは、例えば、第1加工装置16Aに成形品111Aを搬送し、次いで第2加工装置16Bへ成形品111Aを搬送する。即ち、本実施形態においては、成形品加工装置16は、先ず、第1加工装置16Aに成形品111Aを搬送し、その後、第1加工装置16Aでナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形した成形品111Aを第2加工装置16Bへ搬送する例を説明する。
次に、このように構成された製造装置1を用いたキャップ100の製造方法について、図9及び図10を用いて説明する。図9及び図10は、キャップ100の製造装置1を用いたキャップ100の製造工程の一例を成形品111A及びキャップ100の構成と共に示す流れ図である。なお、製造装置1を用いたキャップ100の製造においては、制御装置19が製造装置1の各構成11、12、13、14、15、16を制御するが、その説明は省略する。
先ず、シェルプレス装置12にて、シート状の金属材料をしぼり加工し、成形品111Aを成形する(ステップST1)。次いで、保管部12aに保管された成形品111Aが供給部12bから搬送装置11に供給され、搬送装置11は、摺動層成形装置13へ成形品111Aを搬送する。次に、摺動層成形装置13は、成形品111Aの天板部121上に摺動層141を成形する(ステップST2)。
次いで、搬送装置11は、摺動層141が成形された成形品111Aを密封層成形装置14へ搬送する。次に、密封層成形装置14は、成形品111A内の摺動層141上に密封層142を成形する(ステップST3)。これにより、成形品111A内に密封部材112が成形される。
次いで、搬送装置11は、密封部材112が成形され、そして、内部に収容された成形品111Aを密封部材搬送装置15へ搬送する。次いで、密封部材搬送装置15は、成形品111A内の密封部材112を取り出す(ステップST4)。
具体例として、先ず、成形品111Aは、第3レール11cのレール11c1から、供給機構42によって、第1回転体41aの切り欠き41cに順次供給され第3レール11cのレール11c1及びレール11c2間にある複数の切り欠き41cの全てに、密封部材112を含む成形品111Aが配置される。これにより、複数の成形品111Aは、それぞれ第2吸着装置52に載置した状態となる。
この状態で、搬送装置53は、複数の第1吸着装置51を成形品111Aに対向する位置に搬送し、真空ポンプ装置54を駆動して、複数の第1吸着装置51により成形品111A内の密封部材112を吸着して第1吸着装置51を上昇させる。これにより、密封部材112は、成形品111Aから取り出される。次に、第1回転体41aが回転し、密封部材112が取り出された成形品111Aが第3レール11cのレール11c2に送り出されることで、成形品111Aが成形品加工装置16へ供給される。
次いで、搬送装置11は、密封部材112が取り出された成形品111Aを成形品加工装置16へ搬送する。成形品加工装置16は、成形品111Aにナール部131、タンパーエビデンスバンド部133及び凹凸部121aを成形する(ステップST5)。
具体例として、先ず、成形品加工装置16へ搬送された成形品111Aを搬送機構16Cが第1加工装置16Aへ搬送する。次に、第1加工装置16Aが、成形品111Aのスカート部122にナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形する。
次に、搬送機構16Cは、ナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133が成形された成形品111Aを第2加工装置16Bへ搬送する。このとき、搬送機構16Cは、図8に示すように、下金型61の上面に成形品111Aの天板部121の内面側が対向するように、下金型61に成形品111Aを搬送する。
次に、第2加工装置16Bは、金型駆動装置63により、移動型である上金型62を下金型61向かって下降させ、下金型61及び上金型62によって成形品111Aの天板部121をプレス成形する。これにより、成形品111Aの天板部121に凹凸部121aが成形される。これにより、キャップ本体111が形成される。次に、金型駆動装置63は、上金型62を上昇させて下金型61から退避させる。次に、搬送機構16Cは、ナール部131、タンパーエビデンスバンド部133及び凹凸部121aが成形された成形品111A(キャップ本体111)を第4レール11dに搬送する。
次いで、搬送装置11は、成形品111Aを密封部材搬送装置15へ搬送する。次いで、密封部材搬送装置15は、成形品111A内に密封部材112を挿入する(ステップST6)。
具体例として、先ず、成形品111Aは、第4レール11dのレール11d1から、供給機構42によって、第1回転体41aの切り欠き41cに順次供給され第4レール11dのレール11d1及びレール11d2間にある複数の切り欠き41cの全てに、成形品111Aを配置する。
次に、搬送装置53により、密封部材112が吸着された複数の第1吸着装置51を成形品111A内に搬送し、密封部材112を成形品111Aに挿入する。例えば、ステップST4及びステップST6は、密封部材搬送装置15において同時に行われる。これらの工程により、キャップ100が製造される(ステップST7)。
なお、次いで、第1回転体41aが回転し、キャップ100が第4レール11dのレール11d2に送り出されることで、キャップ100が収集部17へ収集される。一定数のキャップ100が収集部17へ収集されたら、キャップ100は、次工程である、検査・梱包工程へ搬送される。
このように構成されたキャップ100の製造方法は、成形品111A内で密封部材112を成形した後に、密封部材112を成形品111Aから取り出し、その後、天板部121に凹凸部121aを成形する。よって、成形品111Aで密封部材112を成形する場合であっても、凹凸部121aを成形するときに成形品111A内に密封部材112が配置されていない。このため、キャップ100の製造方法は、生産性が良く、かつ、凹凸部121aの成形性が良い。
また、キャップ100の製造方法は、第1加工装置16Aでナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形した後に第2加工装置16Bで凹凸部121aをプレス成形する。このような製造方法とすることで、ナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133の成形時に凹凸部121aが成形品111Aに成形されていない。このため、第1加工装置16Aでナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形するときに、成形品111Aの天板部121を治具等で固定する際に凹凸部121aが潰れることや、凹凸部121aが第1加工装置16Aのナール部131を成形する冶具等に干渉することを防止できる。よって、このようなキャップ100の製造方法は、ナール部131の成形精度が低下することを防止できる。
上述したように、本発明の一実施形態に係るキャップ100の製造方法によれば、生産性が良く、凹凸部121aの成形性が良い。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されない。例えば、上述した例では、キャップ100の製造方法として、第1加工装置16Aでナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形した後に第2加工装置16Bで凹凸部121aをプレス成形する例を説明したがこれに限定されない。
例えば、第2加工装置16Bで凹凸部121aをプレス成形した後に、第1加工装置16Aでナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形してもよい。このような製造方法とする場合には、例えば、第1加工装置16Aは、ナール部131を成形する冶具のうち、天板部121の凹凸部121aと対向する領域を少なくとも凹凸部121aと当接しないように逃がすことが好ましい。また、搬送機構16Cは、第2加工装置16Bに成形品111Aを搬送した後に第1加工装置16Aに成形品111Aを搬送すればよい。このようなキャップ100の製造方法は、密封部材112を成形品111Aから取り外した成形品に凹凸部121aを成形できることから、成形品111Aで密封部材112を成形する場合であっても、凹凸部121aを成形するときに成形品111A内に密封部材112が配置されていない。よって、キャップ100の製造方法は、生産性が良く、凹凸部121aの成形性が良い。
また、キャップ100の製造方法の他の例としては、凹凸部121aを密封部材112の成形と同時に成形する構成であってもよい。即ち、密封部材112を成形する摺動層成形装置13の第1金型13A及び密封層成形装置14の第2金型14Aの双方、又は、一方に、第1凹凸部61a及び第2凹凸部62aを設ける構成としてもよい。そして、第1金型13A及び第2金型14A、又は、第1金型13Aで密封部材112を成形するときに、所定の荷重で天板部121をプレス加工すればよい。
なお、成形性を考慮すると、摺動層141の成形時に、第1凹凸部61a及び第2凹凸部62aを設けた第1金型13Aにて摺動層141と同時に天板部121に凹凸部121aを成形し、密封層142の成形時には、成形された凹凸部121aに対応する箇所に第1凹凸部61a及び第2凹凸部62aを設けた第2金型14Aにて密封層142を成形することが好ましい。また、密封層142の成形時の位置決めを割愛することを考慮すると、摺動層141の成形時には第1金型13Aに第1凹凸部61a及び第2凹凸部62aを設けず、密封層142の成形時に、第2金型14Aに第1凹凸部61a及び第2凹凸部62aを設け、密封層142と同時に凹凸部121aを成形することが好ましい。
このようなキャップ100の製造方法とすることで、密封部材112の成形と同時に天板部121に凹凸部121aを成形できる。また、密封部材112の摺動層141及び密封層142を成形するときにおいては、樹脂材料は流動性を有することから、各層141、142を成形時に天板部121に凹凸部121aをプレス成形しても、生産性が良く、凹凸部121aの成形性が良い。加えて、密封部材112には、凹凸部121aと同形状の凹凸が形成されることから、密封部材112にセンタリング用の凹凸を設けることや、密封部材112にデザイン等の情報性を付与することが可能となる。
また、上述した製造装置1は、成形品111A内で密封部材112を成形可能、且つ、天板部121に凹凸部121aを成形しても、生産性が良く、且つ、凹凸部121aの成形性がよいのであれば、種々構成は適宜変更可能である。
即ち、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。例えば、凹凸部121aを成形するための第2加工装置16Bの下金型61及び上金型62は、一方の成形面をゴム等の弾性体により形成してもよい。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] 天板部、及び、前記天板部に一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を成形する成形品の前記天板部に密封部材を成形し、
前記密封部材を前記キャップ本体から取り出し、
前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後、又は、前記密封部材を成形すると同時に、前記天板部に凹凸部を成形する、
キャップの製造方法。
[2] 前記凹凸部の成形は、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後に行われ、
前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後であって、且つ、前記凹凸部の成形前に、前記スカート部にナール部を成形する、
[1]に記載のキャップの製造方法。
[3] 前記凹凸部の成形は、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後に行われ、
前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後であって、且つ、前記凹凸部の成形後に前記スカート部にナール部を成形する、
[1]に記載のキャップの製造方法。
[4] 前記凹凸部の成形は、前記密封部材の成形と同時に行われ、その後、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出して、前記スカート部にナール部を成形する、
[1]に記載のキャップの製造方法。
[5] 前記キャップ本体内に第1樹脂材料を供給し、
前記キャップ本体の前記第1樹脂材料で摺動層を成形し、
成形した前記摺動層上に第2樹脂材料を供給し、
前記キャップ本体の前記第2樹脂材料で前記摺動層上に密封層を成形する、
[1]乃至[4]のいずれか一項に記載のキャップの製造方法。
1…製造装置、11…搬送装置、11a…第1レール、11b…第2レール、11c…第3レール、11c1…レール、11c2…レール、11d…第4レール、11d1…レール、11d2…レール、12…シェルプレス装置、12a…保管部、12b…供給部、13…摺動層成形装置、13A…第1金型、13B…搬送機構、13C…材料供給装置、14…密封層成形装置、14A…第2金型、14B…搬送機構、14C…材料供給装置、15…密封部材搬送装置、16…成形品加工装置、16A…第1加工装置、16B…第2加工装置、16C…搬送機構、17…収集部、19…制御装置、41…保持機構、41a…第1回転体、41b…駆動機構、42…供給機構、42a…第2回転体、42b…駆動機構、43…密封部材搬送機構、51…第1吸着装置、52…第2吸着装置、53…搬送装置、54…真空ポンプ装置、61…下金型、61a…第1凹凸部、62…上金型、62a…第2凹凸部、63…金型駆動装置、100…キャップ、111…キャップ本体、111A…成形品、112…密封部材、112a…平板部、112b…曲面部、121…天板部、121a…凹凸部、122…スカート部、123…コーナー部、131…ナール部、131a…ベントスリット、132…雌螺子部、133…タンパーエビデンスバンド部、133a…破断部、141…摺動層、141a…第1平板部、141b…第1曲面部、141c…突起部、142…密封層、142a…第2平板部、142b…第2曲面部、200…缶容器、210…口部、211…顎部、212…雄螺子部、213…カール部。

Claims (5)

  1. 天板部、及び、前記天板部に一体に設けられたスカート部が形成されたキャップ本体を成形する成形品の前記天板部に密封部材を成形し、
    前記密封部材を前記キャップ本体から取り出し、
    前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後に前記天板部に凹凸部を成形する、
    キャップの製造方法。
  2. 前記凹凸部の成形は、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後に行われ、
    前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後であって、且つ、前記凹凸部の成形前に、前記スカート部にナール部を成形する、
    請求項1に記載のキャップの製造方法。
  3. 前記凹凸部の成形は、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後に行われ、
    前記密封部材を前記キャップ本体から取り出した後であって、且つ、前記凹凸部の成形後に前記スカート部にナール部を成形する、
    請求項1に記載のキャップの製造方法。
  4. 前記凹凸部の成形は、前記密封部材の成形と同時に行われ、その後、前記密封部材を前記キャップ本体から取り出して、前記スカート部にナール部を成形する、
    請求項1に記載のキャップの製造方法。
  5. 前記キャップ本体内に第1樹脂材料を供給し、
    前記キャップ本体の前記第1樹脂材料で摺動層を成形し、
    成形した前記摺動層上に第2樹脂材料を供給し、
    前記キャップ本体の前記第2樹脂材料で前記摺動層上に密封層を成形する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のキャップの製造方法。
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