JP7074492B2 - キャップの製造方法及び製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、飲料を収容する缶容器を密封するキャップの製造方法及び製造装置に関する。
従来、缶容器の口部を密封するキャップは、キャップ本体の内面に口部と密着する樹脂材料により構成された密封部材を設ける構成が用いられていた。また、このようなキャップは、キャップの開栓時の開栓トルクを低減するために、キャップ本体と密封部材とを非接着にする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。このように密封部材を非接着とする場合には、キャップ本体のスカート部に内方に突出する係止突起を形成することで、密封部材が脱落しないように密封部材を係止させる。
特開2004-217295号公報
しかしながら、密封部材をキャップ本体内で成形する場合に、スカート部に係止突起が形成されていると、密封部材の成形金型の外径を係止突起の内径よりも小さくする必要があり、密封部材の成形や形状が制限される問題がある。また、密封部材をキャップ本体内で成形した後に、キャップ本体のスカート部にベントスリットを形成する等の加工を行うと、ベントスリットとの成形金型と密封金型とが接触し、密封部材に汚れ等が生じる虞がある。このため、キャップ本体内での成形後に密封部材を取り出すことが考えられるが、この場合、密封部材を出し入れする工程が増えることにより生産効率が低下する虞がある。
そこで本発明は、生産性に優れたキャップの製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、キャップの製造方法は、天板部、及び、円環状、且つ、曲面状の角部を介して前記天板部に一体に形成されたスカート部を有する成形品内に第1樹脂材料を供給し、第1下金型に配置された前記成形品の前記第1樹脂材料を第1上金型で所定の形状の摺動層に成形し、前記摺動層上に第2樹脂材料を供給し、第2下金型に配置された前記成形品の前記第2樹脂材料を第2上金型で所定の形状の密封層に成形し、所定の成形が施される前の前記成形品内の前記摺動層及び前記密封層からなる密封部材を取り出し、前記成形品に前記所定の成形を施し、前記成形品から取り出した前記密封部材を、前記密封部材が取り出された前記成形品とは別であって、且つ、前記密封部材が取り出された前記成形品よりも先に前記所定の成形が施された前記成形品に挿入する。
本実施形態の一態様によれば、製造装置は、天板部、及び、円環状、且つ、曲面状の角部を介して前記天板部に一体に形成されたスカート部を有する成形品を配置する第1下金型、並びに、前記第1下金型に配置された前記成形品に供給された第1樹脂材料を所定の形状の摺動層に成形する第1上金型を有する摺動層成形装置と、前記摺動層が成形された前記成形品を配置する第2下金型、及び、前記第2下金型に配置された前記成形品に供給された第2樹脂材料を所定の形状の密封層に成形する第2上金型を有する密封層成形装置と、前記成形品に所定の成形を施す成形品加工装置と、前記所定の成形が施される前の前記成形品内の前記摺動層及び前記密封層からなる密封部材を取り出し、この取り出した前記密封部材を、前記密封部材が取り出された前記成形品とは別であって、且つ、前記密封部材が取り出された前記成形品よりも先に前記所定の成形が施された前記成形品に挿入する密封部材搬送装置と、を備える。
本発明によれば、生産性に優れたキャップの製造方法及び製造装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るキャップの製造装置の構成を模式的に示す平面図。 同キャップの製造装置に用いられる要部構成を模式的に示す断面図。 同キャップの製造装置に用いられる要部構成を模式的に示す断面図。 同キャップの製造装置に用いられる要部構成を模式的に示す平面図。 同キャップの製造装置に用いられる要部構成を模式的に示す断面図。 同キャップの構成を一部断面で模式的に示す側面図。 同キャップの構成を一部断面で模式的に示す側面図。 同キャップの要部構成を模式的に示す断面図。 同キャップの製造装置を用いた同キャップの製造工程の一部を模式的に示す流れ図。 同キャップの製造装置を用いた同キャップの製造工程の一部を模式的に示す流れ図。 同キャップの製造装置の要部構成の一部における、同キャップの製造工程を模式的に示す流れ図。 同キャップの製造装置の要部構成の一部における、同キャップの製造工程を模式的に示す流れ図。 同キャップの製造装置の要部構成の一部における、同キャップの製造工程を模式的に示す流れ図。 同キャップの製造装置の要部構成の一部における、同キャップの製造工程を模式的に示す流れ図。
以下、本発明の第1の実施形態に係るキャップ100の製造装置1及び製造方法を、図1乃至図14を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るキャップ100の製造装置1の構成を模式的に示す平面図である。図2は、キャップ100の製造装置1に用いられる要部構成を模式的に示す断面図である。図3は、キャップ100の製造装置1に用いられる要部構成を模式的に示す断面図である。図4は、キャップ100の製造装置1に用いられる要部構成を模式的に示す平面図である。図5は、キャップ100の製造装置1に用いられる要部構成を模式的に示す断面図である。図6は、キャップ100の構成を一部断面で模式的に示す側面図である。図7は、キャップ100の構成を一部断面で模式的に示す側面図である。図8は、キャップ100の要部構成を模式的に示す断面図である。
図1乃至図8に示すように、製造装置1は、缶容器200の口部210に被冠した状態で巻締固着されることで、口部210を密封可能に構成されるキャップ100を製造する装置である。
先ず、缶容器200及びキャップ100の説明を行う。図6に示すように、缶容器200は、飲料等を収容する所謂ボトル型容器である。例えば、缶容器200は、両面に樹脂製フィルムが積層されたアルミニウム合金や表面処理鋼板等の金属材料により構成される。缶容器200は、一方の端部が縮径された、異なる外径を有する円筒状に形成されている。缶容器200は、一方の端部に、収容した飲料を排出する口部210を有する。口部210は、その外周面に、缶容器200の底面側から端部に向かって、顎部211、雄螺子部212及びカール部213を有する。
顎部211は、環状に突出することで構成される。カール部213は、雄螺子部212よりも小径に形成される。また、カール部213は、キャップ100の内径よりも小さく構成される。カール部213は、口部210の端部が1回以上折りたたまれることで構成される。カール部213は、缶容器200に収納された飲料を排出する開口部を構成する。
図6及び図8に示すように、キャップ100は、キャップ本体111と、キャップ本体111内に別体に設けられた密封部材112と、を備えている。
キャップ本体111は、アルミニウム合金等の金属材料に樹脂皮膜層を形成した材料によって構成される。キャップ本体111は、薄肉の平板状の当該材料をカップ状に絞り成形、ナーリング成形及びロールオン成形等の各成形が行われることで構成される。
キャップ本体111は、円板状の天板部121と、天板部121の周縁部に一体に設けられた円筒状のスカート部122と、を備えている。キャップ本体111は、天板部121及びスカート部122が、円環状、且つ、曲面状の角部123によって一体に連続して構成される。
天板部121は、円板状に構成され、主面が平面に構成される。スカート部122は、一端が角部123を介して天板部121と連続し、他端が開口して構成される。スカート部122は、天板部121側の端部から開口する端部まで、ベントスリット131aを有する複数のナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133と、を備える。
ナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133は、天板部121と、ナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133が成形されていない円筒状のスカート部122と、角部123から構成されるカップ状の成形品111Aをナーリング成形やロールオン成形等の加工により形成される。
ナール部131は、ベントスリット131aを有し、スカート部122の内周面から突出する。ベントスリット131aは、開封時に缶容器200内のガスを排出する切り込みである。
雌螺子部132は、缶容器200の雄螺子部212と螺合可能に構成される。雌螺子部132は、缶容器200と共に成形される。即ち、雌螺子部132は、缶容器200に取り付けられる前のキャップ100の完成品においては成形されておらず、缶容器200と一体に組み合わされたときに成形される。
タンパーエビデンスバンド部133は、キャップ100が缶容器200から離間する方向であって、且つ、キャップ100の軸方向で、缶容器200の顎部211と係合する。また、タンパーエビデンスバンド部133は、キャップ100の開封時に破断して、スカート部122から脱離するための破断部133aを有する。即ち、タンパーエビデンスバンド部133は、スカート部122の端部側に破断部133aを残してスリットが形成されることで構成され、雌螺子部132と同様に、缶容器200と一体に組み合わされたときに、缶容器200の顎部211の形状に賦形されることで、顎部211に係合する。
密封部材112は、キャップ本体111と別体に構成される。密封部材112は、キャップ本体111のスカート部122に設けられたナール部131の内接円の径よりも大径の外径を有する円板状に構成される。密封部材112は、スカート部122の内周面から径方向に突出するナール部131のベントスリット131aと、キャップ本体111の軸方向で係合することで、キャップ本体111に一体に設けられる。
密封部材112は、円板状の摺動層141と、摺動層141に一体に積層された円板状の密封層142と、を備えている。密封部材112は、摺動層141及び密封層142が異なる樹脂材料で一体に成形されることで構成される。密封部材112は、厚さが一様な平板部112aと、天板部121側の外周縁の外面が曲面で構成された曲面部112bと、を備えている。換言すると、密封部材112は、円板状に形成され、天板部121側の稜部が所定の曲率の曲面で構成される。
摺動層141は、密封層142よりも相対的に硬度が高い(硬い)樹脂材料によって構成される。また、摺動層141は、キャップ本体111の樹脂皮膜層と接着性及び粘着性を有さない樹脂材料により構成される。即ち、摺動層141は、天板部121と非接着であり、そして、天板部121と接触した状態で天板部121を摺動する。
摺動層141に用いられる樹脂材料は、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂等のオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が上げられる。本実施形態においては、摺動層141は、例えば、ポリプロピレン樹脂によって構成される。なお、摺動層141に用いられる樹脂材料には、顔料、滑剤、軟化剤等を適宜添加することができる。
摺動層141は、キャップ本体111の天板部121と対向して、キャップ本体111と別体に設けられる。摺動層141は、用いられる樹脂材料により、キャップ本体111の天板部121と摺動可能に構成される。摺動層141は、円板状に構成される。摺動層141の外径は、スカート部122の内径よりも小径であり、ナール部131の内接円と略同一径又は当該内接円より若干小径であり、口部210のカール部213の外径よりも大径に構成される。
摺動層141は、厚さが一様な第1平板部141aと、天板部121側の外周縁の外面が曲面により構成された第1曲面部141bと、第1曲面部141bの密封層142側に設けられた突起部141cと、を備えている。第1平板部141aは、摺動層141の中心から口部210のカール部213と対向する部位よりも外周側までの部分の厚さが一様に構成される。
第1曲面部141bは、口部210のカール部213と対向する部位よりも外周側から外周縁までの部分の厚さが、外周縁に向かって厚さが漸次減少して構成される。突起部141cは、摺動層141の軸方向及び天板部121の面方向に対して傾斜してスカート部122の開口する端部側に向かって湾曲又は傾斜する円環状の突起状に構成される。突起部141cは、第1曲面部141bから先端に向かって厚さが漸次減少する。
密封層142は、摺動層141よりも相対的に硬度が低い(軟らかい)樹脂材料により構成される。密封層142に用いられる樹脂材料は、オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられ、より好適にはスチレン系エラストマーとポリプロピレン樹脂のブレンド材、低密度ポリエチレンとスチレン系エラストマーのブレンド材、ポリエステル系エラストマー等が挙げられる。本実施形態においては、密封層142は、例えば、スチレン系エラストマーとポリプロピレン樹脂の混合材料によって構成される。なお、密封層142に用いられる樹脂材料には、顔料、滑剤、軟化剤等を適宜添加することができる。
密封層142は、口部210と対向する側の摺動層141の主面に一体に設けられる。密封層142は、円板状に構成される。密封層142の外径は、スカート部122の内径よりも小径であり、ナール部131の内接円と略同一径又は当該内接円よりも若干大径であり、口部210のカール部213の外径よりも大径に構成される。即ち、密封層142の外径は、摺動層141の外径と同一か、又は、摺動層141の外径よりも大径に構成される。
密封層142は、厚さが一様な第2平板部142aと、天板部121側の外周縁の外面が曲面で構成された第2曲面部142bと、第2曲面部142bの摺動層141側とは反対側の主面に設けられた環状の凹部142cと、を備えている。第2平板部142aは、カール部213と対向する主面が平面に構成される。例えば、第2平板部142aは、摺動層141の第1平板部141aと同一径に構成される。第2平板部142aは、第1平板部141aとともに、密封部材112の平板部112aを構成する。なお、本実施形態においては、第1平板部141aと第2平板部142aとは、同一の厚さに設定されている。
第2曲面部142bは、例えば、第2平板部142aのカール部213と対向する主面と面一の主面を有する。第2曲面部142bは、口部210のカール部213と対向する部位よりも外周側から外周縁までの部分の厚さが、外周縁に向かって厚さが漸次減少して構成される。第2曲面部142bは、第1曲面部141b及び突起部141c上に積層される。第2曲面部142bは、第1曲面部141b及び突起部141cとともに、密封部材112の曲面部112bを構成する。
凹部142cは、キャップ100を天板部121を上に向けた状態で配置し、密封部材112が天板部121よりも下方に落下した際に、ベントスリット131aと当接する。凹部142cは、例えば、断面が半円状の環状の窪みである。
このような摺動層141及び密封層142は、第1曲面部141b、突起部141c及び第2曲面部142bがそれぞれ第1平板部141a及び第2平板部142aよりも薄く構成される。
次に、キャップ100の製造装置1について図1乃至図5を用いて説明する。
製造装置1は、工場に設置され、キャップ100の量産ラインを構成する。製造装置1は、搬送装置11と、シェルプレス装置12と、摺動層成形装置13と、密封層成形装置14と、密封部材搬送装置15と、成形品加工装置16と、を備えている。また、製造装置1は、搬送装置11と、シェルプレス装置12、摺動層成形装置13、密封層成形装置14、密封部材搬送装置15及び成形品加工装置16に接続され、予め記憶されたプログラムによってキャップ100の製造時に各構成を制御する制御装置19を備えている。
製造装置1は、シェルプレス装置12で成形されたキャップ本体111の成形品111Aを搬送装置11で搬送し、摺動層成形装置13及び密封層成形装置14で密封部材112を成形するとともに、密封部材搬送装置15で成形品111Aから密封部材112を取り出し、成形品加工装置16で成形品111Aからキャップ本体111を成形し、密封部材搬送装置15で成形品111Aに密封部材112を挿入することで、キャップ100を製造する。
搬送装置11は、シェルプレス装置12で成形された成形品111Aを、摺動層成形装置13、密封層成形装置14、密封部材搬送装置15、成形品加工装置16及び密封部材搬送装置15の順で搬送する。また、搬送装置11は、完成したキャップ本体111を検査・梱包工程である次工程へ搬送するために収集するコンテナ等の収集部17へ搬送する。
ここで、成形品111Aは、天板部121と、ナール部131、雌螺子部132及びタンパーエビデンスバンド部133が成形されていない円筒状のスカート部122と、角部123とから構成されるカップ状に構成される。
搬送装置11は、例えば、各装置に渡って設けられ、成形品111Aを一列で連続的に搬送するレールである。具体例として、搬送装置11は、シェルプレス装置12及び摺動層成形装置13間に設けられた第1レール11aと、摺動層成形装置13及び密封層成形装置14間に設けられた第2レール11bと、密封層成形装置14及び成形品加工装置16間に設けられた第3レール11cと、成形品加工装置16及び収集部17間に設けられた第4レール11dと、を備えている。
また、第3レール11cの中途部及び第4レール11dの中途部は、密封層成形装置14及び成形品加工装置16間、並びに、成形品加工装置16及び収集部17間に配置される密封部材搬送装置15に接続される。
具体例として、第3レール11cは、密封層成形装置14からの成形品111Aを密封部材搬送装置15に供給するとともに、密封部材搬送装置15からの成形品111Aを成形品加工装置16に供給する。即ち、第3レール11cは、密封部材搬送装置15において分断された2つのレール11c1、11c2により構成される。
同様に、第4レール11dは、成形品加工装置16からの成形品111Aを密封部材搬送装置15に供給するとともに、密封部材搬送装置15からの成形品111Aを収集部17に供給する。即ち、第4レール11dは、密封部材搬送装置15において分断された2つのレール11d1、11d2により構成される。
シェルプレス装置12は、シート状の金属材料をしぼり加工することで成形品111Aを成形するプレス機である。シェルプレス装置12は、成形した成形品111Aを一時的に保管する保管部12aと、保管部12aから搬送装置11へ成形品111Aを供給する供給部12bと、を備えている。
摺動層成形装置13は、第1金型13Aと、搬送機構13Bと、材料供給装置13Cと、を備えている。
図2に示すように、第1金型13Aは、第1下金型21と、第1上金型22と、第1下金型21に接続され、第1下金型21を駆動する第1下金型駆動装置23と、第1上金型22に接続されたガス供給装置24と、を備えている。このような第1金型13Aは、第1上金型22が固定型を構成し、第1下金型21が第1上金型22に対して移動する移動型を構成する。
第1下金型21は、成形品111Aを保持可能に構成されている。第1下金型21は、成形品111Aを保持する窪み21aを有する。また、第1下金型21は、第1移動型21bと、第2移動型21cと、を備えている。第1下金型21は、第1移動型21b及び第2移動型21cにより窪み21aが形成される。
窪み21aは、成形品111Aの天板部121の外面と、角部123の外周面の少なくとも一部と当接した状態で、成形品111Aを支持する。換言すると、窪み21aは、成形品111Aの天板部121の外形状及び角部123の外形状の一部と同じ形状に構成された窪みである。
なお、窪み21aは、その深さが、換言すると少なくとも第1下金型21の上面から窪み21aの底面までの高さが、天板部121の厚さ及び密封部材112の厚さの和と同じ高さに構成されていればよい。
第1移動型21bは、第1下金型駆動装置23に接続され、第1上金型22に対して、一方向に往復動可能に構成される。第1移動型21bは、例えば円筒状に構成される。第2移動型21cは、円柱状に構成され、第1移動型21bの中心の開口に、高さ方向に往復動可能に設けられる。第2移動型21cは、第1下金型駆動装置23によって第1移動型21bが一方向を往復動するときに、第1移動型21bに伴って当該一方向を往復動する。また、第2移動型21cは、第1移動型21bに対して相対的に、第1移動型21bとともに窪み21aを構成する位置と、第2移動型21cの上面が第1移動型21bの上面と面一となる位置の間で往復動する。例えば、第2移動型21cは、スプリング等の付勢部材によって、第1上金型22に向かって常時付勢されることで、上面が第1移動型21bの上面と面一となる位置に位置し、第1上金型22により成形品111Aを介して押圧されることで、第1移動型21bとともに窪み21aを構成する。
このような第1下金型21の第1移動型21b及び第2移動型21cは、第1上金型22と載置された成形品111Aとが離間した位置と、載置された成形品111Aの天板部121の内面から第1上金型22の先端面までが摺動層141の厚さと同じ距離だけ離間した位置の間で往復動する。
第1上金型22は、密封部材112の摺動層141を天板部121の内面上に成形品111A内で成形する。第1上金型22は、円筒状の第1成形部22aと、第1成形部22aの中心の開口に設けられ、第1成形部22aに固定される円柱状の第2成形部22bと、第1成形部22a及び第2成形部22bの相対位置を規制する規制部材22cと、を有する。なお、第1上金型22は、第1成形部22aの先端面及び第2成形部22bの先端面が面一の状態で、第1成形部22a及び第2成形部22bの位置が規制され、第1成形部22a及び第2成形部22bが一体に固定される。
第1成形部22aは、第1下金型21と対向する先端の稜部に面取部22dを有する。第1成形部22aの外径は、スカート部122の内径と同一径又は樹脂材料が流入しない程度の若干の小径に構成される。なお、ここで、樹脂材料が流入しない程度の若干の小径とは、使用する樹脂材料の粘度、温度、圧力等の諸条件により適宜定められる。即ち、樹脂材料が流入しない程度の若干の小径とは、樹脂材料が第1上金型22により押圧されたときに、第1成形部22a及びスカート部122の間への樹脂材料の流入が防止できる程度のクリアランスを得ることができる径を言う。面取部22dは、第1成形部22aの第1下金型21と対向する端面及び外周面の稜部に設けられる。面取部22dは、円環状の平面である。
また、第1成形部22aは、ガスが流通する流通路22eを有する。流通路22eは、一次側の端部がガス供給装置24に接続され、二次側の端部が第1成形部22aの第1下金型21と対向する一端側の内周面に開口する。流通路22eは、ガスをガス供給装置24から第1成形部22aの内周面に開口する開口へ移動させ、第1成形部22a及び第2成形部22bの隙間を通って第1上金型22の先端面へと排気されるガスの流路を構成する。
第2成形部22bは、第2下金型31と対向する一端側の端面が平面状に構成された円柱状に形成される。規制部材22cは、第2成形部22bの先端面が第1成形部22aの先端面と面一となる位置で第1成形部22a及び第2成形部22bを固定する。
搬送機構13Bは、搬送装置11で摺動層成形装置13に搬送された成形品111Aを摺動層成形装置13内における各工程に沿って移動させるとともに、摺動層成形装置13の二次側の搬送装置11に移動させる。
材料供給装置13Cは、摺動層141を成形するための樹脂材料を溶融又は軟化させ、成形品111Aに所定の量を供給する。
密封層成形装置14は、第2金型14Aと、搬送機構14Bと、材料供給装置14Cと、を備えている。
図3に示すように、第2金型14Aは、第2下金型31と、第2上金型32と、第2下金型31に接続され、第2下金型31を駆動する第2下金型駆動装置33と、第2上金型32に接続されたガス供給装置34と、を備えている。このような第2金型14Aは、第2上金型32が固定型を構成し、第2下金型31が第2上金型32に対して移動する移動型を構成する。
第2下金型31は、成形品111Aを保持可能に構成されている。第2下金型31は、成形品111Aを保持する窪み31aを有する。また、第2下金型31は、第1移動型31bと、第2移動型31cと、を備えている。第2下金型31は、第1移動型31b及び第2移動型31cにより窪み31aが形成される。
窪み31aは、成形品111Aの天板部121の外面と、角部123の外周面の少なくとも一部と当接した状態で、成形品111Aを支持する。換言すると、窪み31aは、成形品111Aの天板部121の外形状及び角部123の外形状の一部と同じ形状に構成された窪みである。
なお、窪み31aは、その深さが、換言すると少なくとも第2下金型31の上面から窪み31aの底面までの高さが、天板部121の厚さ及び密封部材112の厚さの和と同じ高さに構成されていればよい。
第1移動型31bは、第2下金型駆動装置33に接続され、第2上金型32に対して、一方向に往復動可能に構成される。第1移動型31bは、例えば円筒状に構成される。第2移動型31cは、円柱状に構成され、第1移動型31bの中心の開口に、高さ方向に往復動可能に設けられる。第2移動型31cは、第2下金型駆動装置33によって第1移動型31bが一方向を往復動するときに、第1移動型31bに伴って当該一方向を往復動する。第2移動型31cは、第1移動型31bに対して、第1移動型31bとともに窪み31aを構成する位置と、第2移動型31cの上面が第1移動型31bの上面と面一となる位置の間で往復動する。例えば、第2移動型31cは、スプリング等の付勢部材によって、第2上金型32に向かって常時付勢されることで、上面が第1移動型31bの上面と面一となる位置に位置し、第2上金型32により成形品111Aを介して押圧されることで、第1移動型31bとともに窪み31aを構成する。
このような第2下金型31の第1移動型31b及び第2移動型31cは、第2上金型32と載置された成形品111Aとが離間した位置と、載置された成形品111Aの天板部121の内面から第2上金型32の先端面までが密封部材112の厚さと同じ距離だけ離間した位置の間で往復動する。
第2上金型32は、密封部材112の密封層142を摺動層141上に成形品111A内で成形する。第2上金型32は、円筒状の第1成形部32aと、第1成形部32aの中心の開口に設けられ、第1成形部32aに対して相対的に移動する円柱状の第2成形部32bと、第1成形部32a及び第2成形部32bの相対位置を規制する規制部材32cと、を有する。
第2上金型32は、第1成形部32aが固定され、第2成形部32bが第2成形部32bに対して相対的に一方向に往復動する。
第1成形部32aは、第2下金型31と対向する一端側の端面及び外周面の稜部が面取りされていない円筒状に構成される。第1成形部32aは、先端面が平面状に形成されるとともに、先端面の外周縁側に縦断面半円状の環状の突起部32dを有する。
第1成形部32aは、先端面が第2成形部32bの先端面と面一となる位置、及び、第2成形部32bが第1成形部32aの内部に退避するように、第2成形部32bの先端面から0.1mm乃至2mm程度突出する位置の間で、第2成形部32bに対して一方向に往復動する。
例えば、第1成形部32aは、スプリング等の付勢部材によって、第2下金型31に向かって常時付勢されることで、先端面が第2成形部32bの先端面から突出した位置に位置し、第2下金型31により成形品111Aを介して押圧されることで、先端面が第2成形部32bの先端面と面一となる。
また、第1成形部32aは、ガスが流通する流通路32eを有する。流通路32eは、一次側の端部がガス供給装置34に接続され、二次側の端部が第1成形部32aの第2下金型31と対向する一端側の内周面に開口する。流通路32eは、ガスをガス供給装置34から第1成形部32aの内周面に開口する開口へ移動させ、第1成形部32a及び第2成形部32bの隙間を通って第2上金型32の先端面へと排気されるガスの流路を構成する。
第2成形部32bは、第2下金型31と対向する一端側の端面が平面状に構成された円柱状に形成される。第2成形部32bは、第1成形部32aの中心の開口に設けられ、固定されている。
規制部材32cは、第2成形部32bに対する、付勢された第2成形部32bの突出する位置を規制する。
ガス供給装置34は、流通路32eにガス、例えば空気や不活性ガスを供給する。
搬送機構14Bは、搬送装置11で密封層成形装置14に搬送された摺動層141を含む成形品111Aを密封層成形装置14内における各工程に沿って移動させるとともに、密封層成形装置14の二次側の搬送装置11に移動させる。
材料供給装置14Cは、密封層142を成形するための樹脂材料を溶融又は軟化させ、成形品111A内に配置された摺動層141上に所定の量を供給する。
密封部材搬送装置15は、密封層成形装置14及び成形品加工装置16間に配置された第3レール11c並びに成形品加工装置16及び収集部17間に配置された第4レール11dに接続される。密封部材搬送装置15は、複数の成形品111Aを保持する保持機構41と、保持機構41に成形品111Aを所定の間隔で供給する2つの供給機構42と、保持機構41に保持された複数の成形品111Aの密封部材112を搬送する密封部材搬送機構43と、を備えている。
図4に示すように、保持機構41は、円盤状の第1回転体41aと、第1回転体41aを回転させる駆動機構41bと、を備えている。第1回転体41aは、外周面に複数の半円状の切り欠き41cを有する。切り欠き41cの曲率半径は、成形品111Aの外周面の半径と同一に形成される。
第1回転体41aは、第3レール11cの一次側のレール11c1から供給された成形品111Aを切り欠き41cに配置し、二次側のレール11c2に搬送する。また、第1回転体41aは、レール11c1及びレール11c2の間に複数の切り欠き41cが配置される。
また、第1回転体41aは、第4レール11dの一次側のレール11d1から供給された成形品111Aを切り欠き41cに配置し、二次側のレール11d2に搬送する。また、第1回転体41aは、レール11d1及びレール11d2の間に複数の切り欠き41cが配置される。
即ち、第1回転体41aは、回転することで、第3レール11cの一次側のレール11c1及び第4レール11dの一次側のレール11d1から供給された成形品111Aを順次二次側のレール11c2及びレール11d2に搬送することで、搬送装置11の搬送経路の一部を構成する。また、第1回転体41aは、第3レール11cのレール11c1、11c2間と、第4レール11dのレール11d1、11d2間に配置される複数の切り欠き41cが同数に構成され、本実施形態においては、それぞれ12個の切り欠きがそれぞれ配置される。
駆動機構41bは、第1回転体41aの回転駆動及び停止を行う。駆動機構41bは、モータや回転を伝達する伝達媒体等により構成される。
供給機構42は、第2回転体42aと、第2回転体42aを回転させる駆動機構42bと、を備えている。第2回転体42aは、レール11c1又はレール11d1から第1回転体41aの切り欠き41cへ、成形品111Aを供給する。
例えば、2つの供給機構42は、第3レール11cの一次側のレール11c1及び第4レール11dの一次側のレール11d1の端部にそれぞれ設けられる。
図4及び5に示すように、密封部材搬送機構43は、密封部材112を吸着する複数の第1吸着装置51と、成形品111Aを吸着する一対の複数の第2吸着装置52と、複数の第1吸着装置51を移送する搬送装置53と、真空ポンプ装置54と、を備えている。
第1吸着装置51は、基部51aと、バキュームパッド51bと、軸受51cと、通気路51dと、を備えている。複数の第1吸着装置51は、レール11c1及びレール11c2(レール11d1及びレール11d2)の間に配置される第1回転体41aの切り欠き41cと同じ配列で配置される。第1吸着装置51は、レール11c1及びレール11c2(レール11d1及びレール11d2)の間に配置される切り欠き41cと同数、本実施形態においては12個設けられる。
基部51aは、吸引した空気の流路を構成する通気路51dを有する。基部51aは、軸受51cが設けられ、軸受51cを介してバキュームパッド51bを保持する。
軸受51cは、バキュームパッド51bを基部51aに対して揺動可能に支持する。バキュームパッド51bは、密封部材112の外径よりも先端の外径が小さい円筒状に構成され、先端が平面状に形成される。バキュームパッド51bの先端は、密封部材112と密着する吸着面となる。
通気路51dは、真空ポンプ装置54に接続され、バキュームパッド51b内を負圧にするための回路を構成する。
第2吸着装置52は、成形品111Aを載置する載置部52aと、載置部52aに設けられた通気路52bと、を備えている。複数の第2吸着装置52は、レール11c1及びレール11c2の間に配置される第1回転体41aの切り欠き41cと同じ配列で配置される。一対の複数の第2吸着装置52は、一方がレール11c1及びレール11c2間に、他方がレール11d1及びレール11d2間に配置される。
即ち、一対の複数の第2吸着装置52は、レール11c1からレール11c2に移送される第1回転体41aの切り欠き41cに保持された成形品111A、及び、レール11d1からレール11d2に移送される第1回転体41aの切り欠き41cに保持された成形品111Aを同時に保持する。
第2吸着装置52は、レール11c1及びレール11c2(レール11d1及びレール11d2)の間に配置される切り欠き41cと同数を一組、本実施形態においては12個を一組とし、これら12個の第2吸着装置52が二組設けられる。即ち、12個の第2吸着装置52が、レール11c1及びレール11c2間、並びに、レール11d1及びレール11d2間にそれぞれ配置される。
載置部52aは、第1回転体41aが所定の位置にあるときに、切り欠き41cと対向して配置され、切り欠き41cに保持された成形品111Aが載置される。載置部52aの上面は、平面状に形成され、吸着面を構成する。
通気路52bは、載置部52aに載置された成形品111Aの天板部121と対向する位置に設けられる。通気路52bは、真空ポンプ装置54に接続される。
搬送装置53は、複数(12個)の第1吸着装置51を複数(12個)の第2吸着装置52と対向する配列で固定するとともに、一対の第2吸着装置52間を移動させる。また、搬送装置53は、第1吸着装置51のバキュームパッド51bが、載置部52aに載置された成形品111A内に設けられた密封部材112と接触する高さ位置、及び、載置部52aに載置された成形品111Aから離間する高さ位置の間で、複数の第1吸着装置51を移動させる。即ち、搬送装置53は、複数の第1吸着装置51を載置部52aに載置された成形品111Aに対して重力方向に移動するとともに、複数の第1吸着装置51を第1回転体41aの回転中心として180°回転する。
真空ポンプ装置54は、通気路51d、52bに接続され、通気路51d、52b内の圧力を負圧とする。
成形品加工装置16は、成形品111Aに、ナール部131を成形するとともに、タンパーエビデンスバンド部133を成形する。
次に、このように構成された製造装置1を用いたキャップ100の製造方法について、図9乃至図14を用いて説明する。図9は、キャップ100の製造装置1を用いたキャップ100の製造工程の一部を模式的に示す流れ図である。図10は、キャップ100の製造装置1を用いたキャップ100の製造工程の一部を模式的に示す流れ図である。図11は、キャップ100の製造装置1の要部構成の一部における、キャップ100の製造工程を模式的に示す流れ図である。図12は、キャップ100の製造装置1の要部構成の一部における、キャップ100の製造工程を模式的に示す流れ図である。図13は、キャップ100の製造装置1の要部構成の一部における、キャップ100の製造工程を模式的に示す流れ図である。図14は、キャップ100の製造装置1の要部構成の一部における、キャップ100の製造工程を模式的に示す流れ図である。
先ず、シェルプレス装置12にて、シート状の金属材料をしぼり加工し、成形品111Aを成形する(ステップST1)。次いで、保管部12aに保管された成形品111Aが供給部12bから搬送装置11に供給され、搬送装置11により、摺動層成形装置13へ成形品111Aが搬送される。次に、摺動層成形装置13により、成形品111Aの天板部121上に摺動層141を成形する(ステップST2)。
具体例として、先ず、搬送機構13Bにより、成形品111Aを第1下金型21に配置する。このとき、第1下金型21の第2移動型21cは第1移動型21bと上面が面一となる位置に上昇している。次に、材料供給装置13Cにより、摺動層141を成形するための樹脂材料(第1樹脂材料)を軟化させて所定の量の塊とした樹脂玉141Aを天板部121上に配置する(ステップST21)。なお、第1下金型21に成形品111Aを配置する前に樹脂玉141Aを成形品111Aに配置する工程としてもよい。
次に、第1下金型駆動装置23が第1下金型21を駆動し、第1下金型21を上昇させる(ステップST22)。このとき、第1上金型22と樹脂玉141Aとが接触し、第1上金型22が樹脂玉141Aを押圧する。また、第1上金型22の樹脂玉141Aを押圧する押圧力によって、第2移動型21cは、第2移動型21cにスプリングにより印加される付勢力に抗って、窪み21aを構成する高さ位置まで第1移動型21bに相対的に移動する。これにより、成形品111Aは、窪み21aに保持される。さらに、第1下金型21が上昇し、天板部121の上面から第1上金型22の先端面までの高さが摺動層141の厚みとなる高さ位置まで第1下金型21が移動することで、摺動層141が成形される(ステップST23)。
次いで、第1下金型21は、第1下金型駆動装置23により第1上金型22が成形品111Aから離間する位置まで下降し、第1上金型22が成形品111Aと離間する。このとき、ガス供給装置24が駆動され、第1成形部22aの流通路22eを通って、第1成形部22a及び第2成形部22bの隙間からガスが排出されることで、成形した摺動層141の第1上金型22からの離型が促される。
また、このとき、第1上金型22による第2移動型21cへの押圧が解除されることから、第2移動型21cは、スプリングによる付勢力によって、第2移動型21cが第1移動型21bと上面が面一となる位置まで上昇する。これにより、搬送機構13Bによって、第2レール11bに摺動層141が成形された成形品111Aが搬送される。
次いで、成形品111Aが密封層成形装置14へ搬送され、密封層成形装置14により、成形品111A内の摺動層141上に密封層142を成形する(ステップST3)。
具体例として、先ず、搬送機構14Bにより、成形品111Aを第2下金型31に配置する。このとき、第2下金型31の第2移動型31cは第1移動型31bと上面が面一となる位置に上昇している。次に、材料供給装置14Cにより、密封層142を成形するための樹脂材料(第2樹脂材料)を軟化させて所定の量の塊とした樹脂玉142Aを天板部121上に配置する(ステップST31)。なお、第2下金型31に成形品111Aを配置する前に樹脂玉142Aを成形品111Aに配置する工程としてもよい。
次に、第2下金型駆動装置33が第2下金型31を駆動し、第2下金型31を上昇させる(ステップST32)。このとき、第2上金型32と樹脂玉142Aとが接触し、第2上金型32が樹脂玉142Aを押圧する。また、第2上金型32の樹脂玉142Aを押圧する押圧力によって、第2移動型31cは、第2移動型31cにスプリングにより印加される付勢力に抗って、窪み31aを構成する高さ位置まで第1移動型31bに相対的に移動する。これにより、成形品111Aは、窪み31aに保持される。さらに、第2下金型31が上昇し、天板部121の上面から第2上金型32の第2成形部32bの先端面までの高さが摺動層141の厚みとなる高さ位置まで第1下金型21が移動する。このとき、第2上金型32の第2成形部32bは、先端面が第1成形部32aの先端面と面一となる位置から第1成形部32aの内部に退避している。
また、このとき第2下金型31が第2成形部32bの先端面に向かって上昇すると、それに伴い上昇する成形品111Aの摺動層141状の樹脂玉142Aが圧縮して変形し、第2上金型32の突起部32dが変形した樹脂玉142Aに接触する。さらに第2下金型31Aが上昇すると、スプリングにより付勢されている第1成形部32aが付勢力に抗って第2成形部32bに対して相対的に上昇し、第1成形部32aの先端面が第2成形部32bの先端面と面一となる。さらに天板部121の上面からの高さが密封部材112の厚みとなる高さ位置まで第2下金型31が移動することで、密封層142が摺動層141上に成形される(ステップST33)。
次いで、第2下金型駆動装置33が第2下金型31を下降させると、それに伴い、スプリングによって付勢されている第2上金型32の第1成形部32aが下降し、第2成形部32bに対して突出した状態になる。これとともに、ガス供給装置34が流通路32eにガスを供給することで、第2上金型32と密封層142の間にガスが存することになり、第2上金型32から密封層142が離型する。さらに第2下金型駆動装置33により第2下金型31が下降し、第2上金型32が成形品111Aから離間する位置まで、第2下金型31が下降する。このとき、第2上金型32による第2移動型31cへの押圧力が解除され、スプリングによる付勢力によって、第2移動型31cが第1移動型31bと上面が面一となる位置まで上昇する。これにより、搬送機構14Bによって、第3レール11cに密封部材112が成形された成形品111Aが搬送される。
次いで、成形品111Aが密封部材搬送装置15へ搬送され、成形品111A内の密封部材112を取り出す(ステップST4)。
具体例として、先ず、成形品111Aは、第3レール11cのレール11c1から、供給機構42によって、第1回転体41aの切り欠き41cに順次供給され第3レール11cのレール11c1及びレール11c2間にある切り欠き41cの全てに、本実施形態においては、12個の切り欠き41cに密封部材112を含む成形品111Aが配置される。これにより、12個の成形品111Aは、それぞれ第2吸着装置52の載置部52aに載置した状態となる。
この状態で、搬送装置53により12個の第1吸着装置51が成形品111Aに対向する位置まで搬送される(ステップST41)。次いで、搬送装置53により、12個の第1吸着装置51を、バキュームパッド51bが載置部52aに載置された成形品111A内に設けられた密封部材112と接触する高さ位置まで下降させる(ステップST42)。次いで、真空ポンプ装置54を駆動し、第1吸着装置51の通気路51d及び第2吸着装置52の通気路52bを負圧とする。
次いで、搬送装置53により、12個の第1吸着装置51を、バキュームパッド51bが載置部52aに載置された成形品111Aから離間する高さ位置まで上昇させる(ステップST43)。これにより、密封部材112が成形品111Aから取り出される。次に、第1回転体41aが回転し、密封部材112が取り出された成形品111Aが第3レール11cのレール11c2に送り出されることで、成形品111Aが成形品加工装置16へ供給される。
なお、密封部材112が取り出された成形品111Aがレール11c2に送り出されると、レール11c1側の切り欠き41cに、密封部材112を含む成形品111Aが配置される。このように、レール11c1、11c2間の切り欠き41cの全てに密封部材112を含む成形品111Aが配置されるまで、成形品111Aの送り出し、及び、配置が行われる。なお、密封部材112を含む成形品111Aが全ての切り欠き41cに配置されたら、当該配置された成形品111Aから、上述のステップST41乃至ステップST43の工程が行われる。
次いで、成形品111Aが成形品加工装置16へ搬送され、成形品加工装置16で成形品111Aにナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形する(ステップST5)。成形品111Aが成形品加工装置16で加工されると、成形品加工装置16から第4レール11dに成形品111Aが搬送される。
次いで、成形品111Aが密封部材搬送装置15へ搬送され、成形品111A内に密封部材112が挿入される(ステップST6)。
具体例として、先ず、成形品111Aは、第4レール11dのレール11d1から、供給機構42によって、第1回転体41aの切り欠き41cに順次供給され第4レール11dのレール11d1及びレール11d2間にある切り欠き41cの全てに、本実施形態においては、12個の切り欠き41cに加工された成形品111Aが配置される。これにより、12個の成形品111Aは、それぞれ第2吸着装置52の載置部52aに載置した状態となる。
この状態で、搬送装置53により、密封部材112が吸着された12個の第1吸着装置51が成形品111Aに対向する位置まで搬送される(ステップST61)。ここで、第1吸着装置51に吸着された密封部材112は、180°回転した位置にある切り欠き41cに配置されたナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133が加工されていない成形品111Aから取り出された密封部材112である。即ち、ステップST4及びステップST6は、密封部材搬送装置15において同時に行われる。
次いで、搬送装置53により、12個の第1吸着装置51を、バキュームパッド51bに吸着された密封部材112が、載置部52aに載置された成形品111Aの天板部121に接触する高さ位置まで下降させる(ステップST62)。次いで、真空ポンプ装置54を駆動し、第1吸着装置51の通気路51dを負圧から大気圧まで圧力を上昇させる。
次いで、搬送装置53により、12個の第1吸着装置51を、バキュームパッド51bが載置部52aに載置された成形品111Aから離間する高さ位置まで上昇させる(ステップST63)。これにより、密封部材112が成形品111Aに挿入され、成形品111Aの天板部121上に密封部材112が配置される。
これらの工程により、キャップ100が製造される(ステップST7)。次に、第1回転体41aが回転し、キャップ100が第4レール11dのレール11d2に送り出されることで、キャップ100が収集部17へ収集される。一定数のキャップ100が収集部17へ収集されたら、キャップ100は、次工程である、検査・梱包工程へ搬送する。
このように構成された製造装置1は、密封部材搬送装置15により、成形品加工装置16でナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形する成形品111Aから密封部材112を取り出し、その後、成形品111Aを成形品加工装置16で加工する。これにより、成形品加工装置16でナール部131及びタンパーエビデンスバンド部133を成形するときに、成形金型と接触することによって、密封部材112に汚れが発生したり、ベントスリット131aやタンパーエビデンスバンド部133のスリット成形時に金属粉が生じたりすることがあったとしても、密封部材112に汚れや金属粉が付着することを防止できる。
また、製造装置1は、密封部材搬送装置15において、成形品加工装置16で加工する前の成形品111Aから密封部材112を取り出し、取り出した密封部材112を同じタイミングで第1回転体41aに保持されている成形品加工装置16で加工した成形品111Aに配置する。このため、取り出した密封部材112を、密封部材112を取り出した成形品111Aとは別の成形品111Aに配置できる。換言すると、密封部材112を、その密封部材112を内部で成形した成形品111Aとは別であって、且つ、この成形品111Aよりも先に所定の成型加工が施された成形品111Aに組み立てる。これにより、取り出した密封部材112を一時的に保管することや、再度吸着させる必要がないことから、工程数及び時間を短縮することができる。このため、製造装置1は、密封部材112を出し入れする場合でも、高い生産性を有する。
また、製造装置1は、第1下金型21及び第2下金型31の第2移動型21c、31cを上昇及び下降することで、上昇時に第1移動型21b、31bと面一となり、下降時に成形品111Aが配置される窪み21a、31aが形成される構成とした。この構成により、製造装置1は、摺動層成形装置13及び密封層成形装置14により摺動層141及び密封層142を成形するときに、成形品111Aを窪み21a、31aに保持させることができる。結果、成形品111A内で摺動層141及び密封層142を成形するときに、上金型22、32により押し広げられた樹脂材料の圧力によって、成形品111Aの角部123が変形することを防止できる。
また、この構成により、製造装置1は、第1下金型21及び第2下金型31に対して成形品111Aを移動させるときに、第1移動型21b、31bの上面及び第2移動型21c、31cの上面が面一になることから、成形品111Aを搬送するときに、同一面上を搬送できるため、下金型21、31への搬送及び下金型21、31からの搬送が容易となる。
さらに、製造装置1は、第2上金型32の第1成形部32aが第2成形部32bの外部に突出するように、第1成形部32aを第2成形部32bの先端面及び第2成形部32bの先端面から0.1mm乃至2mm程度突出する位置の間で第2成形部32bに対して一方向に往復動する構成とした。また、製造装置1は、第2上金型32を第1成形部32a及び第2成形部32bの隙間から、第2上金型32の先端面へ空気を供給する構成とした。このような構成により、密封層142の成形後、第2上金型32から密封部材112を離型させるときに、第1成形部32aを第2成形部32bの先端面から突出するように移動させ、第1成形部32a及び第2成形部32bの隙間から空気を噴射させることで、第2上金型32から密封部材112が容易に離型させることができる。これは、密封部材112が天板部121に対して非接着であり、且つ、密封部材112が密封機能を得るために、エラストマー樹脂材料等が用いられ、このため密封層142の成形後に第2上金型32から離型し難いという性質があるところ、第2上金型32から密封部材112が容易に離型できることから、製造装置1は、高い生産性を得ることができる。
上述したように本発明の一実施形態に係る製造装置1によれば、生産性を向上することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、上述した例では、摺動層141及び密封層142の成形時において、下金型21、31を移動型として駆動させる構成を説明したがこれに限定されない。例えば、下金型21、31を固定型とし、上金型22、32を下金型21、31に対して移動する移動型とする構成であってもよい。また、第1下金型21の第2移動型21c、第2下金型31の第2移動型31c及び第2上金型32の第2成形部32bは、付勢部材としてスプリングにより成形する成形品111Aに向かって付勢される構成を説明したがこれに限定されない。例えば、付勢部材は、一方向に第2移動型21c、第2移動型31c及び第2成形部32bを一方向に付勢する他の弾性体であってもよく、また、機械的に第2移動型21c、第2移動型31c及び第2成形部32bを一方向に往復動させる駆動装置とし、成形工程において、適宜第2移動型21c、第2移動型31c及び第2成形部32bを往復動させる構成であってもよい。
即ち、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明と同等の記載を付記する。
[1] 天板部、及び、円環状、且つ、曲面状の角部を介して前記天板部に一体に形成されたスカート部を有する成形品内に第1樹脂材料を供給し、
第1下金型に配置された前記成形品の前記第1樹脂材料を第1上金型で所定の形状の摺動層に成形し、
前記摺動層上に第2樹脂材料を供給し、
第2下金型に配置された前記成形品の前記第2樹脂材料を第2上金型で所定の形状の密封層に成形し、
前記成形品内の前記摺動層及び前記密封層からなる密封部材を取り出し、
前記成形品に所定の成形を施し、
前記所定の成形が施された前記成形品とは別の前記成形品に前記密封部材を挿入する、 キャップの製造方法。
[2] 前記第1下金型及び前記第2下金型は、
円筒状の固定型及び前記固定型の中心の開口に配置され、上面に前記固定型の上面とともに、前記成形品の前記天板部及び前記角部の形状の窪みを構成する円柱状の移動型をそれぞれ備え、
前記移動型は、前記窪みを構成する位置、並びに、前記移動型の上面及び前記固定型の上面と面一となる位置の間で往復動し、
前記第1下金型及び前記第2下金型に前記成形品が配置されるときに、前記固定型の上面及び前記移動型の上面は面一であり、
前記第1上金型で前記第1樹脂材料を成形するとき、及び、前記第2上金型で前記第2樹脂材料を成形するときに、前記固定型及び前記移動型は前記窪みを構成する、
[1]に記載のキャップの製造方法。
[3] 前記第2上金型は、
円筒状の第1成形部と、第1成形部の中心に設けられる円柱状の第2成形部と、を備え、
前記第1成形部は前記第2成形部に対して移動可能であり、
前記密封層の成形後、前記第1成形部が前記第2成形部から突出するとともに、前記第1成形部及び前記第2成形部の隙間から気体を噴出する、
[1]に記載のキャップの製造方法。
[4] 天板部、及び、円環状、且つ、曲面状の角部を介して前記天板部に一体に形成されたスカート部を有する成形品を配置する第1下金型、並びに、前記第1下金型に配置された前記成形品に供給された第1樹脂材料を所定の形状の摺動層に成形する第1上金型を有する摺動層成形装置と、
前記摺動層が成形された前記成形品を配置する第2下金型、及び、前記第2下金型に配置された前記成形品に供給された第2樹脂材料を所定の形状の密封層に成形する第2上金型を有する密封層成形装置と、
前記成形品に所定の成形を施す成形品加工装置と、
前記所定の成形が施される前記成形品内の前記摺動層及び前記密封層からなる密封部材を取り出し、前記所定の成形が施された前記成形品とは別の前記成形品内に取り出した前記密封部材を挿入する密封部材搬送装置と、
を備える製造装置。
[5] 前記第1下金型及び前記第2下金型は、
円筒状の固定型及び前記固定型の中心の開口に配置され、上面に前記固定型の上面とともに、前記成形品の前記天板部及び前記角部の形状の窪みを構成する円柱状の移動型をそれぞれ備え、
前記移動型は、前記窪みを構成する位置、並びに、前記移動型の上面及び前記固定型の上面と面一となる位置の間で往復動し、
前記第1下金型及び前記第2下金型に前記成形品が配置されるときに、前記固定型の上面及び前記移動型の上面は面一であり、
前記第1上金型で前記第1樹脂材料を成形するとき、及び、前記第2上金型で前記第2樹脂材料を成形するときに、前記固定型及び前記移動型は前記窪みを構成する、
[4]に記載の製造装置。
[6] 前記第2上金型は、
円筒状の第1成形部と、第1成形部の中心に設けられる円柱状の第2成形部と、を備え、
前記第1成形部は前記第2成形部に対して移動可能であり、
前記密封層の成形後、前記第1成形部が前記第2成形部から突出するとともに、前記第1成形部及び前記第2成形部の隙間から気体を噴出する、
[4]に記載の製造装置。
1…製造装置、11…搬送装置、11a…第1レール、11b…第2レール、11c…第3レール、11c1…レール、11c2…レール、11d…第4レール、11d1…レール、11d2…レール、12…シェルプレス装置、12a…保管部、12b…供給部、13…摺動層成形装置、13A…第1金型、13B…搬送機構、13C…材料供給装置、14…密封層成形装置、14A…第2金型、14B…搬送機構、14C…材料供給装置、15…密封部材搬送装置、16…成形品加工装置、17…収集部、19…制御装置、21…第1下金型、21a…窪み、21b…第1移動型、21c…第2移動型、22…第1上金型、22a…第1成形部、22b…第2成形部、22c…規制部材、22d…面取部、22e…流通路、23…第1下金型駆動装置、24…ガス供給装置、31…第2下金型、31a…窪み、31b…第1移動型、31c…第2移動型、32…第2上金型、32a…第1成形部、32b…第2成形部、32c…規制部材、32d…突起部、32e…流通路、33…第2下金型駆動装置、34…ガス供給装置、41…保持機構、41a…第1回転体、41b…駆動機構、42…供給機構、42a…第2回転体、42b…駆動機構、43…密封部材搬送機構、51…第1吸着装置、51a…基部、51b…バキュームパッド、51c…軸受、51d…通気路、52…第2吸着装置、52a…載置部、52b…通気路、53…搬送装置、54…真空ポンプ装置、100…キャップ、111…キャップ本体、111A…成形品、112…密封部材、112a…平板部、112b…曲面部、121…天板部、122…スカート部、123…角部、131…ナール部、131a…ベントスリット、132…雌螺子部、133…タンパーエビデンスバンド部、133a…破断部、141…摺動層、141a…第1平板部、141A…樹脂玉、141b…第1曲面部、141c…突起部、142…密封層、142a…第2平板部、142A…樹脂玉、142b…第2曲面部、142c…凹部、200…缶容器、210…口部、211…顎部、212…雄螺子部、213…カール部。

Claims (8)

  1. 天板部、及び、円環状、且つ、曲面状の角部を介して前記天板部に一体に形成されたスカート部を有する成形品内に第1樹脂材料を供給し、
    第1下金型に配置された前記成形品の前記第1樹脂材料を第1上金型で所定の形状の摺動層に成形し、
    前記摺動層上に第2樹脂材料を供給し、
    第2下金型に配置された前記成形品の前記第2樹脂材料を第2上金型で所定の形状の密封層に成形し、
    所定の成形が施される前の前記成形品内の前記摺動層及び前記密封層からなる密封部材を取り出し、
    前記成形品に前記所定の成形を施し、
    前記成形品から取り出した前記密封部材を、前記密封部材が取り出された前記成形品とは別であって、且つ、前記密封部材が取り出された前記成形品よりも先に前記所定の成形が施された前記成形品に挿入する、
    キャップの製造方法。
  2. 前記第1下金型及び前記第2下金型は、
    前記第1上金型で前記第1樹脂材料を成形するとき、及び、前記第2上金型で前記第2樹脂材料を成形するときに、相対的に移動して、前記成形品の前記天板部及び前記角部の形状の窪みを構成する円筒状の第1型及び円柱状の第2型を備える、
    請求項1に記載のキャップの製造方法。
  3. 前記第1下金型及び前記第2下金型は、
    円筒状の第1移動型及び前記第1移動型の中心の開口に配置され、上面に前記第1移動型の上面とともに、前記成形品の前記天板部及び前記角部の形状の窪みを構成する円柱状の第2移動型をそれぞれ備え、
    前記第2移動型は、前記窪みを構成する位置、並びに、前記第2移動型の上面及び前記第1移動型の上面面一となる位置の間で往復動し、
    前記第1下金型及び前記第2下金型に前記成形品が配置されるときに、前記第1移動型の上面及び前記第2移動型の上面は面一であり、
    前記第1上金型で前記第1樹脂材料を成形するとき、及び、前記第2上金型で前記第2樹脂材料を成形するときに、前記第1移動型及び前記第2移動型は前記窪みを構成する、
    請求項1に記載のキャップの製造方法。
  4. 前記第2上金型は、
    円筒状の第1成形部と、第1成形部の中心に設けられる円柱状の第2成形部と、を備え、
    前記第1成形部は前記第2成形部に対して移動可能であり、
    前記密封層の成形後、前記第1成形部が前記第2成形部から突出するとともに、前記第1成形部及び前記第2成形部の隙間から気体を噴出する、
    請求項1に記載のキャップの製造方法。
  5. 天板部、及び、円環状、且つ、曲面状の角部を介して前記天板部に一体に形成されたスカート部を有する成形品を配置する第1下金型、並びに、前記第1下金型に配置された前記成形品に供給された第1樹脂材料を所定の形状の摺動層に成形する第1上金型を有する摺動層成形装置と、
    前記摺動層が成形された前記成形品を配置する第2下金型、及び、前記第2下金型に配置された前記成形品に供給された第2樹脂材料を所定の形状の密封層に成形する第2上金型を有する密封層成形装置と、
    前記成形品に所定の成形を施す成形品加工装置と、
    前記所定の成形が施される前の前記成形品内の前記摺動層及び前記密封層からなる密封部材を取り出し、この取り出した前記密封部材を、前記密封部材が取り出された前記成形品とは別であって、且つ、前記密封部材が取り出された前記成形品よりも先に前記所定の成形が施された前記成形品に挿入する密封部材搬送装置と、
    を備える製造装置。
  6. 前記第1下金型及び前記第2下金型は、
    前記第1上金型で前記第1樹脂材料を成形するとき、及び、前記第2上金型で前記第2樹脂材料を成形するときに、相対的に移動して、前記成形品の前記天板部及び前記角部の形状の窪みを構成する円筒状の第1型及び円柱状の第2型を備える、
    請求項5に記載の製造装置。
  7. 前記第1下金型及び前記第2下金型は、
    円筒状の第1移動型及び前記第1移動型の中心の開口に配置され、上面に前記第1移動型の上面とともに、前記成形品の前記天板部及び前記角部の形状の窪みを構成する円柱状の第2移動型をそれぞれ備え、
    前記第2移動型は、前記窪みを構成する位置、並びに、前記第2移動型の上面及び前記第1移動型の上面面一となる位置の間で往復動し、
    前記第1下金型及び前記第2下金型に前記成形品が配置されるときに、前記第1移動型の上面及び前記第2移動型の上面は面一であり、
    前記第1上金型で前記第1樹脂材料を成形するとき、及び、前記第2上金型で前記第2樹脂材料を成形するときに、前記第1移動型及び前記第2移動型は前記窪みを構成する、
    請求項5に記載の製造装置。
  8. 前記第2上金型は、
    円筒状の第1成形部と、第1成形部の中心に設けられる円柱状の第2成形部と、を備え、
    前記第1成形部は前記第2成形部に対して移動可能であり、
    前記密封層の成形後、前記第1成形部が前記第2成形部から突出するとともに、前記第1成形部及び前記第2成形部の隙間から気体を噴出する、
    請求項5に記載の製造装置。
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