JP7248558B2 - 地中連続壁の構築方法 - Google Patents
地中連続壁の構築方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7248558B2 JP7248558B2 JP2019194364A JP2019194364A JP7248558B2 JP 7248558 B2 JP7248558 B2 JP 7248558B2 JP 2019194364 A JP2019194364 A JP 2019194364A JP 2019194364 A JP2019194364 A JP 2019194364A JP 7248558 B2 JP7248558 B2 JP 7248558B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- trailing
- excavator
- diaphragm wall
- gut
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Bulkheads Adapted To Foundation Construction (AREA)
Description
これは、先ず、構築しようとする地中連続壁の延在方向に沿って所定の間隔をあけて先行エレメント用の溝を掘削し、この溝にコンクリートを打設して先行エレメントを構築する。
次に、先行エレメントの端部(先行エレメント間に臨む先行エレメントの端部)のコンクリートを切削(カッティング)すると同時に、先行エレメント間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝を形成し、この溝にコンクリートを打設して後行エレメントを構築する。
バケット式掘削機を用い、構築しようとする地中連続壁の延在方向に沿って所定の間隔をあけて先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程と、
前記バケット式掘削機により掘削された平面視で両端に外側に凸の湾曲部を有する溝を、その両端の湾曲部の角部を削り落として、平面視で矩形状の溝に整形する整形工程と、
整形された先行エレメント用の溝にコンクリートを打設して先行エレメントを構築する先行打設工程と、
水平多軸回転式掘削機を用い、先行エレメントの端部のコンクリートを切削すると同時に、先行エレメント間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝を形成する後行掘削工程と、
後行エレメント用の溝にコンクリートを打設して後行エレメントを構築する後行打設工程と、
を含む。
バケット式掘削機を用い、構築しようとする地中連続壁の延在方向に沿って所定の間隔をあけて先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程と、
前記バケット式掘削機により掘削された平面視で両端に外側に凸の湾曲部を有する溝の両端に、コンクリートより切削容易な材料からなり外側の面に湾曲部を有し内側の面に平面部を有する捨て型枠を配置して、捨て型枠間を平面視で矩形状の溝に整形する整形工程と、
先行エレメント用の溝の捨て型枠間にコンクリートを打設して先行エレメントを構築する先行打設工程と、
水平多軸回転式掘削機を用い、先行エレメントの端部のコンクリート及び捨て型枠を切削すると同時に、先行エレメント間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝を形成する後行掘削工程と、
後行エレメント用の溝にコンクリートを打設して後行エレメントを構築する後行打設工程と、
を含む。
また、バケット式掘削機で掘削することにより形成される断面長円形形状の縦孔を整形して断面矩形形状としてから、先行エレメント用のコンクリートを打設することで、カッティング継手方式のためのカッティング代を均一かつ少なくすることができ、カッティング継手方式の採用が容易となる。
又は、切削容易な捨て型枠を配置して整形してから、先行エレメント用のコンクリートを打設し、後行エレメント用の溝の掘削時に捨て型枠を切削・除去することで、カッティング継手方式の採用が容易となる。
そして、カッティングを含む後行エレメント用の溝の掘削については、水平多軸回転式掘削機を用いることで、確実なカッティングが可能となる。
図1は、地下LNGタンクの例で、地中連続壁の構築例を示す図である。
地中連続壁1はRC(鉄筋コンクリート)製であり、その構築後、その内部を掘削し、集水層2、RC底版3、RC側壁4、鋼製ドーム屋根5を構築している。6は凍結防止用のヒータである。
ここにおいて、地中連続壁の延在方向における先行エレメント12の長さは、後行エレメント14の長さより長く、例えば3:1あるいは5:1程度である。
バケット式掘削機100は、図示しないクローラクレーンにより吊り下げられる掘削機本体101の下端に開閉式のクラムシェルバケット102を備え、クラムシェルバケット102より地盤の掘削と排土とを繰り返して、所望の深度まで、掘削する。
水平多軸回転式掘削機200は、図示しないクローラクレーンにより吊り下げられる掘削機本体201の下端に、水平な2軸のドラムカッター202を備え、ドラムカッター202に回転を与えて、所望の深度まで、掘削する。
図5(A)~(C)は先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程を示している。
これにより最終的には、3ガット分の矩形断面の先行エレメント用の溝11を形成することができる。
すなわち、先行エレメント用の溝11に、鉄筋籠(図示せず)を建て込んだ後、コンクリートを打設して、RC製の先行エレメント12を構築する。なお、鉄筋籠は、縦横の主筋、せん断補強鉄筋、鉄筋組立鋼材のみで形成され、接合鋼板(ロッキングプレート)などは有していない。
詳しくは、水平多軸回転式掘削機を用い、先行エレメント12、12の端部(先行エレメント12、12間に臨む先行エレメント12、12の端部)のコンクリートを切削(カッティング)するとともに、先行エレメント12、12間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝13を形成する。
すなわち、後行エレメント用の溝13に、鉄筋籠(図示せず)を建て込んだ後、コンクリートを打設して、RC製の後行エレメント14を構築する。
これにより、先行エレメント12と後行エレメント14とが、コンクリート同士で、すなわちカッティング継手方式で、しっかりと接合する。
先行エレメント12を矩形状のコンクリートにできることから、継手方式としてカッティング工法の採用が容易となる。
カッティング工法の場合、鉄筋籠の形状が非常にシンプルになり(縦横の主筋、せん断補強鉄筋、鉄筋組立鋼材のみ)、コストの低減、効率的な(すなわち短時間での)建て込みが可能となる。
図7(A)~(C)は先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程を示している。
これにより最終的には、3ガット分の矩形断面の先行エレメント用の溝11を形成することができる。
図8(A)~(B)は先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程を示している。
これにより最終的には、3ガット分の先行エレメント用の溝11を形成することができる。この場合、先行エレメント用の溝11は、長円形断面を有し、両端に、外側に凸の湾曲部を有している。
そして、捨て型枠30は、水平多軸回転式掘削機により切削容易な材料(少なくともコンクリートより切削容易な材料)、例えば、塩ビ(塩化ビニル樹脂)などで製作されている。
すなわち、先行エレメント用の溝11の両端の捨て型枠30、30間に、鉄筋籠(図示せず)を建て込んだ後、コンクリートを打設して、RC製の先行エレメント12を構築する。
詳しくは、水平多軸回転式掘削機を用い、先行エレメント12、12の端部のコンクリート及び捨て型枠30、30を切削(カッティング)するとともに、先行エレメント12、12間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝13を形成する。
また、このカッティング時に捨て型枠30を切削・除去することになるが、捨て型枠30は塩ビなどの切削しやすい材料で製作されているので、容易に切削・除去できる。従って、切削負荷の上昇を抑制することができる。
すなわち、後行エレメント用の溝13に、鉄筋籠(図示せず)を建て込んだ後、コンクリートを打設して、RC製の後行エレメント14を構築する。
これにより、先行エレメント12と後行エレメント14とが、コンクリート同士で、すなわちカッティング継手方式で、しっかりと接合する。
11 先行エレメント用の溝
12 先行エレメント
12a 鉄筋籠
13 後行エレメント用の溝
14 後行エレメント
14a 鉄筋籠
30 捨て型枠
31 湾曲部
32 平面部
33 梁
34 空間保持部
100 バケット式掘削機
102 クラムシェルバケット
200 水平多軸回転式掘削機
202 ドラムカッター
Claims (6)
- 地中連続壁の構築方法であって、
バケット式掘削機を用い、構築しようとする地中連続壁の延在方向に沿って所定の間隔をあけて先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程と、
前記バケット式掘削機により掘削された平面視で両端に外側に凸の湾曲部を有する溝を、その両端の湾曲部の角部を削り落として、平面視で矩形状の溝に整形する整形工程と、
整形された先行エレメント用の溝にコンクリートを打設して先行エレメントを構築する先行打設工程と、
水平多軸回転式掘削機を用い、先行エレメントの端部のコンクリートを切削すると同時に、先行エレメント間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝を形成する後行掘削工程と、
後行エレメント用の溝にコンクリートを打設して後行エレメントを構築する後行打設工程と、
を含む、地中連続壁の構築方法。 - 前記整形工程では、バケット式掘削機に削り落とし用の工具を取付けて、再掘削することにより、整形することを特徴とする、請求項1記載の地中連続壁の構築方法。
- 前記整形工程では、水平多軸回転式掘削機を用いて、再掘削することにより、整形することを特徴とする、請求項1記載の地中連続壁の構築方法。
- 地中連続壁の構築方法であって、
バケット式掘削機を用い、構築しようとする地中連続壁の延在方向に沿って所定の間隔をあけて先行エレメント用の溝を掘削する先行掘削工程と、
前記バケット式掘削機により掘削された平面視で両端に外側に凸の湾曲部を有する溝の両端に、コンクリートより切削容易な材料からなり外側の面に湾曲部を有し内側の面に平面部を有する捨て型枠を配置して、捨て型枠間を平面視で矩形状の溝に整形する整形工程と、
先行エレメント用の溝の捨て型枠間にコンクリートを打設して先行エレメントを構築する先行打設工程と、
水平多軸回転式掘削機を用い、先行エレメントの端部のコンクリート及び捨て型枠を切削すると同時に、先行エレメント間の地盤を掘削して、後行エレメント用の溝を形成する後行掘削工程と、
後行エレメント用の溝にコンクリートを打設して後行エレメントを構築する後行打設工程と、
を含む、地中連続壁の構築方法。 - 前記捨て型枠は、前記湾曲部と、前記平面部と、これらの間の空間保持部とから構成される、請求項4記載の地中連続壁の構築方法。
- 前記先行エレメント用の溝は、前記バケット式掘削機により掘削される所定断面の縦孔を3個以上連ねて形成し、前記後行エレメント用の溝は、前記水平多軸回転式掘削機により掘削される1個の所定断面の縦孔により形成することを特徴とする、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の地中連続壁の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019194364A JP7248558B2 (ja) | 2019-10-25 | 2019-10-25 | 地中連続壁の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019194364A JP7248558B2 (ja) | 2019-10-25 | 2019-10-25 | 地中連続壁の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021067120A JP2021067120A (ja) | 2021-04-30 |
JP7248558B2 true JP7248558B2 (ja) | 2023-03-29 |
Family
ID=75636846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019194364A Active JP7248558B2 (ja) | 2019-10-25 | 2019-10-25 | 地中連続壁の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7248558B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5836089A (en) | 1993-02-22 | 1998-11-17 | Lipsker; Yitshaq | Excavating equipment fitted with surface clamps |
JP2976102B2 (ja) | 1997-07-07 | 1999-11-10 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁の施工法における先行エレメントの切削方法 |
JP2004346554A (ja) | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Chem Grouting Co Ltd | 連壁工法 |
US20140219730A1 (en) | 2011-07-14 | 2014-08-07 | Ccmj Systems Ltd | Diaphragm wall apparatus and methods |
JP2017031562A (ja) | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁構築方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5420049B2 (ja) * | 1972-06-10 | 1979-07-19 | ||
JPS63304820A (ja) * | 1987-06-03 | 1988-12-13 | Ohbayashigumi Ltd | 連続地中壁の構築方法 |
JP2578345B2 (ja) * | 1987-12-21 | 1997-02-05 | 大成建設株式会社 | 連続地中壁の構築方法 |
JPH0351416A (ja) * | 1989-07-17 | 1991-03-05 | Maeda Corp | 内部に柱を組込んだ連続地中壁の施工方法 |
JPH04153409A (ja) * | 1990-09-20 | 1992-05-26 | Futamura Masami | 近接線位置に外壁面がある大きい強度を有する接続壁、連結壁、付合せ壁等の大断面地中壁又は大きい強度を有する接続壁、連結壁、付合せ壁等の大断面地中壁 |
JP2650539B2 (ja) * | 1991-11-11 | 1997-09-03 | 株式会社大林組 | 地中連続壁の構築工法 |
JP2812041B2 (ja) * | 1992-03-10 | 1998-10-15 | 株式会社大林組 | 地中連続壁の構築工法及びその工法に使用される掘削機 |
-
2019
- 2019-10-25 JP JP2019194364A patent/JP7248558B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5836089A (en) | 1993-02-22 | 1998-11-17 | Lipsker; Yitshaq | Excavating equipment fitted with surface clamps |
JP2976102B2 (ja) | 1997-07-07 | 1999-11-10 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁の施工法における先行エレメントの切削方法 |
JP2004346554A (ja) | 2003-05-21 | 2004-12-09 | Chem Grouting Co Ltd | 連壁工法 |
US20140219730A1 (en) | 2011-07-14 | 2014-08-07 | Ccmj Systems Ltd | Diaphragm wall apparatus and methods |
JP2017031562A (ja) | 2015-07-29 | 2017-02-09 | 鹿島建設株式会社 | 地中連続壁構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021067120A (ja) | 2021-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN102959157B (zh) | 构建隔墙的方法和组件 | |
JP3893056B2 (ja) | 地下構造物の構築方法 | |
JP7248558B2 (ja) | 地中連続壁の構築方法 | |
JP5480744B2 (ja) | 構造物用基礎およびその構築方法 | |
JP2016079568A (ja) | 地中連続壁の施工方法 | |
JP2003027462A (ja) | 地中連続壁の構築方法及び地下構造物の構築方法 | |
JPS61122320A (ja) | 連続地中壁と地下構築物との結合方法 | |
JP5480745B2 (ja) | 構造物用既設基礎の補強方法 | |
JPH06306853A (ja) | 地下構造物の施工法 | |
KR101047257B1 (ko) | 복합시트파일을 이용한 흙막이 벽체 조성공법 | |
JPH11158865A (ja) | 鋼矢板を芯材とした壁体を持つ地中構造物及びその施工方法 | |
JP2005146733A (ja) | 柱列式地下壁工法 | |
JPH01315520A (ja) | 建築物の地下外壁構築工法 | |
JP6999483B2 (ja) | ガイドウォールおよびガイドウォールの構築方法 | |
JP2558414B2 (ja) | 本設壁兼用山留め壁の施工方法 | |
JP3674439B2 (ja) | 複合型地中連続壁および同壁の構築工法 | |
JPH0438246B2 (ja) | ||
JPS61257529A (ja) | 地中連続壁工法 | |
JPH10168867A (ja) | 地すべり抑止杭及び該抑止杭の構築方法 | |
JP2022135026A (ja) | 地中連続壁の先行エレメント、及び、地中連続壁の先行エレメントと後行エレメントの接続構造と接続方法 | |
JPH10121465A (ja) | 連続地中壁工法 | |
JPH0931972A (ja) | 地中連続壁の構築工法 | |
JP2005068995A (ja) | 地下連続壁のジョイント部の止水構造及びその工法 | |
JP2005030061A (ja) | オープンシールド工法 | |
JPH01165815A (ja) | 連続地中壁の構築方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220613 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230228 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230307 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230316 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7248558 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |