JP7246551B2 - 消火栓装置 - Google Patents
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本発明は、内部に消火用ホースが収納された消火栓装置に於いて、
上部に形成された上面扉開口に、自身の後縁部を軸として回動し前開き可能であると共に自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に開閉自在に配置され、消火用ホースを外部に引き出す際に前開き又は後開きに開放される上扉を備えたことを特徴とする。
上扉は、
上面扉開口に、自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に配置された第1上扉と、
第1上扉に形成された第2上面扉開口に、第1上扉の前縁部に相対する側となる自身の後縁部を軸として回動し前開き可能に配置された第2上扉と、
で構成される。
本発明は、内部に消火用ホースが収納された消火栓装置に於いて、
上部に形成された第1上面扉開口に、自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に配置された第1上扉と、
第1上扉に形成された第2上面扉開口に、第1上扉の前縁部に相対する側となる自身の後縁部を軸として回動し前開き可能に配置された第2上扉と、
を備えたことを特徴とする。
第1上扉は、第2上扉と一体に後開きする。
消火用ホースは、ノズル付きのホースであって、
第2上扉の裏面にノズルが着脱自在に係止される。
トンネル壁面に沿った監視員通路に、上部を当該監視員通路の路面上の空間側に面し、前開きがトンネルの道路側からトンネル壁面側への開放となり、後開きがトンネル壁面側からトンネルの道路側への開放となるように埋込設置される。
本発明は、内部に消火用ホースが収納された消火栓装置に於いて、上部に形成された上面扉開口に、自身の後縁部を軸として回動し前開き可能であると共に自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に開閉自在に配置され、消火用ホースを外部に引き出す際に前開き又は後開きに開放される上扉を備えるか、上部に形成された第1上面扉開口に、自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に配置された上扉と、第1上扉に形成された第2上面扉開口に、第1上扉の前縁部に相対する側となる自身の後縁部を軸として回動し前開き可能に配置された第2上扉と、を備えたため、例えば消火栓装置がトンネル壁面に沿った監視員通路に、上部を当該監視員通路の路面上の空間側に面し、前開きがトンネルの道路側からトンネル壁面側への開放となり、後開きがトンネル壁面側からトンネルの道路側への開放となるように埋込設置された場合には、道路側から操作する場合には前開きに開放して簡単且つ容易に消火用ホースを取り出すことができ、監視員通路の路面側から操作する場合には、後開きに開放して簡単且つ容易に消火用ホースを取り出すことができ、利用者は操作した位置によらず消火用ホースの取出しを容易に行うことができる。
また、消火用ホースは、ノズル付きのホースであって、第2上扉の裏面にノズルが着脱自在に係止されたため、第2上扉裏面に係止された状態でノズルが利用者の目の前に出現し、ノズルを簡単且つ容易に取り出してホースを引き出すことを可能とする。
図1は自動車専用道路のトンネル内に設置された消火栓設備を含むトンネル非常用設備を示した説明図である。図1に示すように、シールド工法により構築されたトンネル10内は円筒形のトンネル壁面12により覆われ、床版18により仕切られることで道路15が設けられており、この例にあっては、道路15は1方向2車線としている。
図2は通常時における消火栓収納箱の外観を示した説明図、図3は図2の消火栓収納箱の外観を正面及び平面から示した説明図、図4は図2の消火栓収納箱の外観を側面から示した説明図である。
図2乃至図4に示すように、消火栓設備16の消火栓収納箱30は、監視員通路14の路面下の内部空間に埋込み設置されている。消火栓収納箱30は、筐体31の前面中央の上側に形成された前面扉開口33に前扉32が上下方向にスライド自在に配置されている。
図5は前開き機構が設けられた消火栓収納箱の前開きハンドルの部分を取り出して示した説明図であり、図5(A)は正面を示し、図5(B)は図5(A)のX-Xから見た側面を示す。図6は第2上扉を前開きして前扉の落下によりスライド開放させる前開き機構の機構構造を示した説明図であり、図6(A)は閉鎖状態を示し、図6(B)は前開きハンドルを開操作した状態を示す。
図7は消火栓収納箱の内部構造を示した説明図であり、図7(A)は正面を示し、図7(B)は図7(A)のY-Y断面から見た平面を示す。
図8は道路側から操作する場合の前扉と第2上扉の開放操作を示した説明図である。
図9は監視員通路側から操作する場合の第1上扉の開放操作を示した説明図である。
図10はノズルホルダーの第1実施形態を上扉の閉鎖状態について示した説明図であり、図10(A)は正面を示し、図10(B)は側面を示す。また、図11は第2上扉の前開き状態(図11(A))及び第1上扉の後開き状態(図11(B))での第1実施形態のノズルホルダーによる泡ノズルの懸架状態を取り出して示した説明図である。
図12はノズルホルダーの第2実施形態を示した説明図であり、図12(A)は正面を示し、図12(B)は側面を示し、図12(C)に箱枠状のノズル把持部を下側から見た平面を示す。
図13はノズルホルダーの第3実施形態を示した説明図であり、図13(A)は筐体前面及び前扉の一部を破断して内部の正面を示し、図13(B)は横方向から見た断面を示す。また、図14は第2上扉の前開き状態(図14(A))及び第1上扉の後開き状態(図14(B))でのノズルホルダーによる泡ノズルの懸架状態を取り出して示した説明図である。また、図15はノズルホルダーの第3実施形態を上扉の開放状態で前方から見て示した説明図、図16は第3実施形態のノズルホルダーを横方向から見て示した説明図、図17は一部のホルダー部材が垂直軸回りに回動した状態での第3実施形態のノズルホルダーを横方向から見て示した説明図である。
図15乃至図17に示すように、本実施形態のノズルホルダー86Cは、支持部材120、第1ホルダー部材124、第2ホルダー部材128、第3ホルダー部材132及びチャッキ部138で構成される。
図13に示すように、第2上扉36が閉鎖された通常状態にあっては、閉鎖されている第2上扉36の裏面に固定された支持部材120は支持アーム120aを下向きとしており、その下に3軸自由度を持って連結された第1ホルダー部材124、第2ホルダー部材128及び第3ホルダー部材132を介してチャッキ部138が吊下げられており、チャッキ部138の4本のチャッキ爪138aに泡ノズル78の逆テーパ先端部78aが嵌め込まれ、泡ノズル78及びホース76の重量を受けて吊下げられた状態に係止されている。
図14(A)は、利用者による道路側からの操作により第2上扉36を前開きした状態であり、このとき前扉は係止が解除されることでスライド落下して開いている。第2上扉36を図示の位置に前開きすると、第2上扉36の開きに伴い扉裏面に固定されたノズルホルダー86Cの支持部材120の動きに対し、3軸自由度を持つ第1ホルダー部材124、第2ホルダー部材128及び第3ホルダー部材132を介してフリー状態に支持されているチャッキ部138に係止された泡ノズル78が上側に引き上げられ、道路側から操作している利用者の目の前に泡ノズル78が出現し、第2上扉36を開いた状態での泡ノズル78の取出しを容易に行うことを可能とする。
図18はノズルホルダーの第4実施形態のノズルホルダーを前方から見て示した説明図、図19はノズルホルダーの第4実施形態のノズルホルダーを横方向から見て示した説明図である。
図18及び図19に示すように、本実施形態のノズルホルダー86Dは、支持部材120、第1ホルダー部材124、第2ホルダー部材146及びチャッキ部138で構成される。
図20は消火栓収納箱における扉構造の他の実施形態を示した説明図、図21は図20の消火栓収納箱を道路側から操作する場合の前扉と上扉の開放操作を示した説明図、図22は図20の消火栓収納箱を監視員通路側から操作する場合の上扉の開放操作を示した説明図である。
図20に示す本実施形態の扉開閉構造は、図2の上扉を第1上扉34と第2上扉36に分けた実施形態に対し、上扉100を一枚扉とし、上扉100を前開き及び後開き自在に軸支させたことを特徴とする。
図20の消火栓収納箱30を利用者が監視員通路側から操作する場合に、後開きハンドル102を操作すると、筐体31側との係止が解除され、上扉100を図22に示すように後開きすることができる。このとき上扉100の裏面に配置されたノズルホルダー86が、体をかがめている利用者の目の前に出現する。
(ノズルホルダー)
上記の実施形態に示したノズルホルダーにより泡ノズルを着脱自在に係止する爪部又は箱枠状のノズル把持部は一例であり、扉裏面に泡ノズルを懸架状態で着脱自在に係止する構造であればよく、適宜の構造とすることができる。
上記の実施形態は、上扉裏面に固定された支持部材に対し軸ピンとコ字形のホルダー部材の多段連結によりチャッキ部の2軸自由度又は3軸自由度を実現しているが、これに限定されず、例えば、上扉裏面に固定された支持部材に対しボールジョイントを介してチャッキ部を揺動自在に連結することで、2軸自由度又は3軸自由度を実現するようにしても良い。
上記の実施形態は、消火泡を放出させる泡消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、消火用水を放水させる消火栓設備としても良い。
上記の実施形態は、前扉を有する消火栓設備を例にとっているが、これに限定されず、前扉を有さない構造としても良い。
12:トンネル壁面
14:監視員通路
15:道路
16:消火栓設備
18:床版
20:管理用通路
22:ダクト
24:給水本管
24a:分岐配管
25:給水配管
26:放水制御機構収納部
30:消火栓収納箱
31:筐体
32:前扉
33:前面扉開口
34:第1上扉
35:第1上面扉開口
36:第2上扉
37:第2上面扉開口
38:前開きハンドル
40,102:後開きハンドル
42,44,46:ヒンジ
48:通報装置パネル
56,104:軸部材
58,106:軸受部材
58a:軸穴
60:前開き機構
74:ホース収納部
76:ホース
78:泡ノズル
78a:逆テーパ先端部
80:ホースガイド
80a~80d,82a~82c,84a,84b:ガイドパイプ
86,86A,86B,86C,86D:ノズルホルダー
88,120:支持部材
90:ホルダー本体
92,138:チャッキ部
92a,138a:チャッキ爪
94:軸ピン
98:ノズル把持部
100:上扉
124:第1ホルダー部材
126,134:軸ピン
128,146:第2ホルダー部材
130:ボルト軸
132:第3ホルダー部材
140:第1軸心線
142:第2軸心線
144:第3軸心線
Claims (6)
- 内部に消火用ホースが収納された消火栓装置に於いて、
上部に形成された上面扉開口に、自身の後縁部を軸として回動し前開き可能であると共に自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に配置され、前記消火用ホースを外部に引き出す際に前記前開き又は前記後開きに開放される上扉を備えたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1記載の消火栓装置に於いて、
前記上扉は、
前記上面扉開口に、自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に配置された第1上扉と、
前記第1上扉に形成された第2上面扉開口に、前記第1上扉の前記前縁部に相対する側となる自身の後縁部を軸として回動し前開き可能に配置された第2上扉と、
で構成されたことを特徴とする消火栓装置。
- 内部に消火用ホースが収納された消火栓装置に於いて、
上部に形成された第1上面扉開口に、自身の前縁部を軸として回動し後開き可能に配置された第1上扉と、
前記第1上扉に形成された第2上面扉開口に、前記第1上扉の前記前縁部に相対する側となる自身の後縁部を軸として回動し前開き可能に配置された第2上扉と、
を備えたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項2又は3記載の消火栓装置に於いて、
前記第1上扉は、第2上扉と一体に前記後開きすることを特徴とする消火栓装置。
- 請求項2乃至4何れかに記載の消火栓装置に於いて、
前記消火用ホースは、ノズル付きのホースであって、
前記第2上扉の裏面に前記ノズルが着脱自在に係止されたことを特徴とする消火栓装置。
- 請求項1乃至5何れかに記載の消火栓装置に於いて、
トンネル壁面に沿った監視員通路に、前記上部を当該監視員通路の路面上の空間側に面し、前記前開きが前記トンネルの道路側から前記トンネル壁面側への開放となり、前記後開きが前記トンネル壁面側から前記トンネルの道路側への開放となるように埋込設置されたことを特徴とする消火栓装置。
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